JP2003047959A - 圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装置 - Google Patents

圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装置

Info

Publication number
JP2003047959A
JP2003047959A JP2001271008A JP2001271008A JP2003047959A JP 2003047959 A JP2003047959 A JP 2003047959A JP 2001271008 A JP2001271008 A JP 2001271008A JP 2001271008 A JP2001271008 A JP 2001271008A JP 2003047959 A JP2003047959 A JP 2003047959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
drain water
emulsion
adsorbent
drain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001271008A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3651427B2 (ja
Inventor
Hiroshi Fukuhara
廣 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuhara Co Ltd
Original Assignee
Fukuhara Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuhara Co Ltd filed Critical Fukuhara Co Ltd
Priority to JP2001271008A priority Critical patent/JP3651427B2/ja
Publication of JP2003047959A publication Critical patent/JP2003047959A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3651427B2 publication Critical patent/JP3651427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Removal Of Floating Material (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エマルジョン化した油に対する対応が明確で
なく、また、ドレン水処理装置でドレン水処理やドレン
水を移動させるのに動力を利用しないで行う方法が明確
に示されてなく、加えて、上部が開放された油吸着槽で
は周囲に油を飛散させ汚いという問題があった。 【解決手段】 ドレン水の流れに沿って、油を分離する
上部が開放された油分離槽10と、油分離槽10で液面
WLより上部にあるドレン水を送る接続管271と、エ
マルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子
付吸着材32と油を吸着する油吸着材33と色素や異臭
を除去する活性炭34を収納した密閉されたエマルジョ
ン破壊油吸着槽30と、エマルジョン破壊油吸着槽30
で処理した後の清水を送る清水管281を配設し、液面
WLと、液面WLより上部にあるドレン水を流出させな
がら下降させその後エマルジョン破壊油吸着槽30と清
水管281の何れかの場所の最も高い所にドレン水を上
昇させる位置との間に、水頭Hを確保することを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮空気より発生
したドレン水のドレン水処理装置に関する技術であっ
て、更に詳細に述べると、微小の油が水と結合してエマ
ルジョン化したドレン水の水と油の結合を解き放つエマ
ルジョン破壊をおこさせて油水分離の処理をする技術
と、ドレン水の処理装置に送り込まれたドレン水が何の
動力も必要としないで清水として排出される技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮空気より発生したドレン水の
ドレン水処理装置に関する技術としては、汚れたドレン
水から水より軽い油や水より重い異物を分離するという
技術は数多く有った。
【0003】その他にも、フィルターによるものや、油
吸着材によるものや、電気分解によるものや、化学薬品
によるもの等があった。
【0004】また、エマルジョン破壊粒子付吸着材を使
用した技術としては、特開昭54−6352の公開特許
公報に見られるように、アミン等を支持体に付着させた
処理材で処理して廃水中のエマルジョン粒子の粗粒化ま
たは破壊を行わせた後、ポリプロピレン等の油吸着材で
処理するような別々の槽で2段階の処理を行うことによ
って油水分離する方法が示されていた。
【0005】更に、エマルジョン破壊粒子付吸着材を使
用した別の技術としては、特開2001−113269
の公開特許公報に見られるように、比較的親水性の小さ
い油吸着材からなる油吸着層とエマルジョン処理材もし
くは比較的親水性の大きい油吸着材からなるエマルジョ
ン分解層とを複数組交互に積層させた油水分離装置が示
されていた。
【0006】一方、ドレン水処理装置に送り込まれたド
レン水が何の動力も必要としないで清水として排出され
る技術としては、実開昭63−136703の公開実用
新案公報に見られるように、重力により油水を分離する
クッションタンクより、支持層と油吸着材を充填した吸
着層と浮上油を貯留する貯留部を形成した処理槽に液面
差を利用して送り込む技術が示されている。
【0007】加えて、ドレン水処理装置に送り込まれた
ドレン水が何の動力も必要としないで清水として排出さ
れる別の技術としては、特開平5−60071の公開特
許公報に見られるように、上部が開放された油水分離槽
と、油水分離槽の分離水を流入させる上部が開放された
油吸着槽を有し、油水分離槽の液面は油吸着槽の油吸着
材よりも上に位置する油吸着後の清澄水の取出口よりも
高い位置となるように油水分離槽と油吸着槽を配設した
技術が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の、圧縮空気より発生したドレン水のドレン水
処理装置に関しては、以下に示すような課題があった。
【0009】第一に、微小の油が水と結合してエマルジ
ョン化したドレン水から油を分離することは、水と油や
異物の密度差を利用したものや、フィルターによるもの
や、油吸着材によるもの等の単純な装置では、殆ど不可
能に近かった。 また、異物による目詰まりが早く、そ
の際のメンテナンスが煩雑であった。
【0010】第二に、電気分解によるものや、化学薬品
によるものは、完全さを追求すればするほど装置が大型
化し高額の費用を必要とした。
【0011】第三に、これらの方法を複合して油水分離
装置を構成するとエマルジョン破壊を含めて処理能力は
向上するが、装置が大型になって費用も高額になる傾向
にあり、効率的な装置を作り出すのに苦労していた。
【0012】第四に、特開昭54−6352の公開特許
公報に見られる、エマルジョン破壊と油吸着の別々の槽
で行う2段階の処理では、油吸着の処理に際して、ドレ
ン水が流れ易い流路を選択することで、特定の部分の吸
着材だけを経由し、その結果、早期に吸着材交換の必要
性に直面することが多かった。 また、エマルジョン破
壊の処理材が油吸着材よりも抵抗が多いため、両者のバ
ランスを取るためにエマルジョン破壊の処理材の容量を
小さくしていたが、一方、汚れのひどいドレン水に対し
ては、エマルジョン破壊の処理材の容量を大きくする必
要があり、汚れに対応してある程度大きくしようとする
場合には、全体の大きさを押さえるにはエマルジョン破
壊の処理材の全体に対する割合を大きくすることにな
り、ドレン水が流れる際に、抵抗の面でバランスの取れ
ていないという問題があった。 更に、特開昭54−6
352の公開特許公報では、エマルジョン破壊と油吸着
の処理を述べているだけで、ドレン水の処理全体やその
途中の過程のドレン水の送り方を動力を利用しないで如
何に行うということについては、全く述べていなかっ
た。
【0013】第五に、特開2001−113269の公
開特許公報に見られる、油吸着層とエマルジョン分解層
とを複数組交互に積層させた油水分離装置だけでは、油
吸着とエマルジョン分解の処理を述べているだけで、ド
レン水の処理全体やその途中の過程のドレン水の送り方
を動力を利用しないで如何に行うということについて
は、全く述べていなかった。
【0014】第六に、実開昭63−136703の公開
実用新案公報に見られる、コンプレッサドレン処理装置
では、乳化油を処理するという発想は示されているが、
油吸着材に関する具体的な内容が記載されていず、ここ
に記載されたような内容だけでは確実に吸着層で油吸着
材によって乳化油が吸着されるかどうかは確認出来ない
内容であった。
【0015】第七に、特開平5−60071の公開特許
公報に見られる、エアコンプレッサに於けるドレン油水
分離装置では、エマルジョン化した油に対する対応が明
確でなく、加えて、上部が開放された油吸着槽では周囲
に油を飛散させ汚いという問題があった。本発明はこの
ような課題を解決することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドレン水の流
れに沿って、油を分離する上部が開放された油分離槽1
0と、前記油分離槽10で液面WLより上部にあるドレ
ン水を送る接続管271と、エマルジョン破壊粒子を付
着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材32と油を吸着
する油吸着材33と色素や異臭を除去する活性炭34を
収納された密閉したエマルジョン破壊油吸着槽30と、
前記エマルジョン破壊油吸着槽30で処理した後の清水
を送る清水管281を配設し、前記液面WLと、前記液
面WLより上部にあるドレン水を流出させながら下降さ
せその後前記エマルジョン破壊油吸着槽30と前記清水
管281の何れかの場所の最も高い所にドレン水を上昇
させる位置との間に、水頭Hを確保することを特徴と
し、更には、前記接続管271は前記エマルジョン破壊
油吸着槽30の下部に形成した流入口31aに接続し、
前記清水管281は前記エマルジョン破壊油吸着槽30
の上部に形成した流出口31bに接続していることを特
徴とし、更には、前記水頭Hの高さは、5〜100cm
であることを特徴とし、更には、前記エマルジョン破壊
油吸着槽30は、前記エマルジョン破壊粒子付吸着材3
2と前記油吸着材33とを記載の順に交互に積層させて
少なくとも一層の活性炭34を収納したものであること
を特徴とし、更には、前記エマルジョン破壊油吸着槽3
0の入口側の第一番目の層には前記油吸着材33を収納
し、入口側の第二番目の層には前記活性炭34を収納し
たことを特徴とし、更には、前記エマルジョン破壊油吸
着槽30を構成しているエマルジョン破壊油吸着槽本体
31と油分離槽10を構成している油分離槽本体11と
を、外部から内部の状況を目視可能にしたことを特徴と
し、更には、前記エマルジョン破壊粒子付吸着材32
は、エマルジョン破壊粒子を吸着材に付着させたもので
あることを特徴とし、更には、前記エマルジョン破壊粒
子は、アミンまたは硫酸バリウムであることを特徴とす
ることによって、上記課題を解決した。
【0017】
【発明の実施の形態】本願発明による、圧縮空気より発
生したドレン水のドレン水処理装置を図面と共に詳細に
説明する。ここで、図1は、本願発明を示した実施例の
全体図であり、図2は、本願発明のドレン水処理装置を
構成しているエマルジョン破壊油吸着槽の詳細図であ
る。
【0018】図1に見られるように、110はエアーコ
ンプレッサであり、具体的に図示していないがモータと
コンプレッサから構成され、モータの回転をベルトによ
ってコンプレッサに伝達することで、大気を取り込みな
がら圧縮空気を作り出している。
【0019】ここで、エアーコンプレッサ110によっ
て作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管201と、ア
フタークーラ120と、圧縮空気配管202と、エアー
タンク130と、圧縮空気配管203と、ドライヤー1
40と、圧縮空気配管204と、フィルター150と、
圧縮空気配管205を経由して、エアーモータやエアー
シリンダ等の各種の空圧機器に圧縮空気を供給すること
が出来るようになっている。
【0020】この場合、アフタークーラ120とドライ
ヤー140によって、圧縮空気を乾燥させ、フィルター
150によって、油や固形物等の各種の異物を除去する
ことで、乾燥した綺麗な圧縮空気を各種の空圧機器に供
給することが出来るようになっている。
【0021】一方、アフタークーラ120からは、ドレ
ン排出管211aと、開閉可能な弁221と、ドレン排
出管211bと、何等かの信号によってドレン水を圧縮
空気と共に排出する電動式のドレントラップ222と、
ドレン排出管211cと、下流から上流に逆流するのを
防止する逆止弁223と、ドレン排出管211dを経由
して、集合管261に接続し、ドレン水を排出可能にし
ている。
【0022】また、圧縮空気を貯蔵しているエアータン
ク130の下部からは、ドレン排出管212aと、開閉
可能な弁231と、ドレン排出管212bと、何等かの
信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出する電動式
のドレントラップ232と、ドレン排出管212cと、
下流から上流に逆流するのを防止する逆止弁233と、
ドレン排出管212dを経由して、最上流で集合管26
1に接続し、ドレン水を排出可能にしている。
【0023】更に、ドライヤー140からは、ドレン排
出管213aと、開閉可能な弁241と、ドレン排出管
213bと、何等かの信号によってドレン水を圧縮空気
と共に排出する電動式のドレントラップ242と、ドレ
ン排出管213cと、下流から上流に逆流するのを防止
する逆止弁243と、ドレン排出管213dを経由し
て、集合管261に接続し、ドレン水を排出可能にして
いる。
【0024】加えて、フィルター150からは、ドレン
排出管214aと、開閉可能な弁251と、ドレン排出
管214bと、何等かの信号によってドレン水を圧縮空
気と共に排出する電動式のドレントラップ252と、ド
レン排出管214cと、下流から上流に逆流するのを防
止する逆止弁253と、ドレン排出管214dを経由し
て、集合管261に接続し、ドレン水を排出可能にして
いる。
【0025】ここで、集合管261からは、逆止弁26
5と、集合管262と、油や各種の異物を分離するドレ
ン水処理装置1を経由して清水管281から清水を排出
するようになっている。 この場合、逆止弁265は、
集合管261から集合管262にはドレン水を通すが、
集合管262から集合管261にはドレン水を逆流させ
ることはない。 但し、逆止弁265については、配設
しない構成も考えられる。 また、清水管171より排
出されてくる清水は、河川等に全くそのままの状態で排
出することが出来る位に清浄になっている。
【0026】この場合、ドレン水処理装置1は、油分離
槽10とエマルジョン破壊油吸着槽30から構成されて
いて、油分離槽10とエマルジョン破壊油吸着槽30の
間は接続管271で接続している。
【0027】また、エマルジョン破壊油吸着槽30に関
しては、一組の構成に限定される必要はなく、二組で
も、三組でも、それ以上でもかまわない。 その場合、
一組の油分離槽10に続けて排出する清水の綺麗さを重
視してエマルジョン破壊油吸着槽30を直列に複数組並
べても良いし、一組の油分離槽10に続けて排出する清
水の処理量の対応が可能なようにエマルジョン破壊油吸
着槽30を並列に複数組並べることも考えられる。
【0028】ここで、油分離槽10の構造としては、隔
壁11dによって仕切られることで油分離室11xと水
貯槽室11yの二つの室を形成し、分離された油分離槽
本体11の下部では、液体であるドレン水が隔壁11d
の先端と油分離槽本体11の底部との間を通って油浮上
分離室11xと水貯槽室11yの間を自由に出入り可能
な状態になっている。 また、油分離槽10は、油分離
槽本体11の上部では、具体的に図示していないが、ド
レン飛散防止板11aの上部に形成された孔を介して油
浮上分離室11xと水貯槽室11yの両室共に上部で大
気に通じるようになっている。
【0029】また、油分離室11xでは、油分離槽10
全体の高さに対して下部から略0.6位の高さまで吸油
材11sを充填している。 ここで、吸油材11sとし
ては、ポリプロピレンやポリスチレンの繊維よりなるも
のが考えられる。 但し、これらのものだけに限定され
るわけではなく、油吸着の機能を持っていて水不溶性の
ものであれば、そのほかのものでもかまわない。
【0030】そして、油分離室11xでは、上部から略
中央部の高さに向けて配設された流入管11bが、一方
の管端を上部で集合管262に接続し他方の管端を流入
口としてドレン水が流れ込むようにしている。 従っ
て、油分離室11xでは、吸油材11sによって油を中
心とする異物が分離されるようになっている。
【0031】一方、水貯槽室11yでは、下部から略
0.4位の高さに位置した液面WLに吐出管11cの一
方の管端が位置し、油分離室11xと水貯槽室11yの
間の下部の隔壁11dの先端と油分離槽本体11の底部
との間の連通している部分より、油を中心とする異物が
取り除かれたドレン水が流入するようになっている。但
し、エマルジョン化した油はドレン水の中に溶け込み、
この様な方式では分離出来ずにそのまま流入していた。
【0032】尚、下部から略0.6位の高さの吸油材1
1sや、上部から略中央部に位置している流入管11b
の管端や、下部から略0.4位の高さに位置している吐
出管11cの管端や、ドレン飛散防止板11aは、全て
油分離槽10からドレン水が飛散するのを防止しようと
して配慮したものである。
【0033】ここに於いて、吐出管11cの他方の管端
は、下部で接続管271に接続している。 従って、水
貯槽室11yの液面に集まった吐出管11cの液面WL
に位置している一方の管端より上部に位置する油の除か
れた比較的綺麗なドレン水は、吐出管11cの一方の管
端から入り他方の管端から接続管271に送り込まれる
ようになっている。
【0034】また、油分離槽10の油分離槽本体11と
して、ガラス製やプラスチック製等の透明の材料を使用
した場合には、油浮上分離室11xに流入した直後の油
浮上分離室11xのドレン水の汚れの状況を目視や光学
的手段で確認することは容易であり、汚染度確認手段の
役割をはたすことが出来る。
【0035】尚、油分離槽10とその下流に位置してい
るエマルジョン破壊油吸着槽30の高さでの位置関係と
しては、常に油分離槽10がエマルジョン破壊油吸着槽
30より高い所に位置することで、液面WLに位置して
いる吐出管11cの一端と清水管281の最も高く位置
している場所との間に5〜100cmの微小水頭Hを確
保するようにしている。 即ち、この水頭Hによって、
油分離槽10の水貯槽室11yに貯められたドレン水
が、何等かの動力を使うことも無くエマルジョン破壊油
吸着槽30を経由して清水管281より清水として排水
することが出来るようになっている。
【0036】従って、具体的に図示していないが、ここ
ではエマルジョン破壊油吸着槽30の上部に油分離槽1
0を直接載置したり、支柱を介して載置すること等が考
えられる。
【0037】この場合、もう少し詳細に油分離槽10と
エマルジョン破壊油吸着槽30の高さの位置関係を述べ
ると、油分離槽本体11に形成された吐出管11cに油
分離槽10の下部で接続している接続管271は、エマ
ルジョン破壊油吸着槽30の下部に形成された流入口3
1aからドレン水を送り込むように接続している。そし
て、ドレン水は、エマルジョン破壊油吸着槽30の下部
から上部に向けて上昇し、エマルジョン破壊油吸着槽3
0の上部にに形成された流出口31bに接続した清水管
281より排出されるようになっている。
【0038】但し、エマルジョン破壊油吸着槽30で
は、上部に接続管271を接続し、下部に清水管281
を接続して清水を排出するようなことも考えられるが、
ドレン水が均一に通過することを考えると、ドレン水が
下部から上部に上昇する方が望ましい。
【0039】尚、これまでは、エマルジョン破壊油吸着
槽30でのドレン水の流れを、下部から流入させ上部か
ら排出する例と、上部から流入させ下部から排出する例
を述べてきた。 一方、具体的に図示してはいないが、
エマルジョン破壊油吸着槽30の内部に上下に端部を位
置させて納められた配管によって、エマルジョン破壊油
吸着槽30でのドレン水の流れを、下部から流入させ下
部から排出する例と、上部から流入させ上部から排出す
る例も考えることが出来る。
【0040】この場合、一つの例として、下部の流入口
から流入したドレン水を、先ず内部に納められ流入口に
接続した配管によって上部に送り、その後上部からエマ
ルジョン破壊と油吸着の処理を行って下部に到達させ、
下部の流出口より排出するものである。 その他に、下
部の流入口から流入したドレン水を、先ずエマルジョン
破壊と油吸着の処理を行って上部に到達させ、その後内
部に納められ下部の流出口に接続した配管によって下部
に送り、下部の流出口より排出することも考えられる。
同様のことは、上部から流入させ上部から排出する場
合にも考えることが出来る。
【0041】この様な処理をすることによって、油分離
槽10の液面WLと、液面WLより上部にあるドレン水
を流出させながら下降させその後エマルジョン破壊油吸
着槽30と清水管281の何れかの場所の最も高い所に
ドレン水を上昇させる位置との間に水頭Hを確保するこ
とによって、特に、清水管281との間に水頭Hを確保
することによって、エマルジョン破壊油吸着槽30を構
成しているエマルジョン破壊粒子付吸着材32と油吸着
材33の各層に対して特定の部分にでなく均等にドレン
水が通過するようになったと言う事が出来る。
【0042】次に、密閉されたエマルジョン破壊油吸着
槽30では、入口側の第一番目の層には、油を吸着する
油吸着材33を収納し、入口側の第二番目の層には、色
素や異臭を除去する活性炭34を収納し、入口側の第三
番目の層には、油を吸着する油吸着材33を収納してい
る。 この場合、エマルジョン破壊油吸着槽30を密閉
することで、エマルジョン破壊油吸着槽30を通過する
ドレン水は外部に溢れ出る心配は全くなく、清水管28
1より清水だけが排出されるということで、従来あった
周囲の環境を悪化させるということは完全に解消され
た。
【0043】但し、入口側の第三番目の油吸着材33の
層が無い場合も可能であり、入口側の第三番目の油吸着
材33の層が有る場合と無い場合に合わせて、入口側の
第一番目の油吸着材33の層が無い場合と、入口側の第
一番目の油吸着材33の層と第二番目の活性炭34の層
が無い場合と、入口側の第一番目の油吸着材33の層が
無くて第二番目の活性炭34の層が略中央部に位置する
場合等、色々の対応が考えられる。
【0044】この場合、エマルジョン破壊油吸着槽30
では、図2に見られるように、入口側の第三番目の層に
続いて、第四番目の層からエマルジョン破壊粒子を付着
させたエマルジョン破壊粒子付吸着材32と、油を吸着
する油吸着材33とを、交互に積層させた状態で収納し
ている。 ここで、層の数としては、図2では、9層に
なっているが、それ以上でもそれ以下でもかまわない。
但し、最終の層は、油吸着材33の層であることが望
ましい。
【0045】尚、図2では各層の大きさを均一の幅にし
ているが、幅を変えることは考えられる。 特に、活性
炭34に関しては、重量比で全体の15〜60%にする
のが望ましい。 従って、活性炭34の層も一層に限定
する必要は無い。 ここで、活性炭34の割合を15%
以下にすると、一般的な色素や異臭を除去するのに不十
分であり、60%以上にすると、一般的なエマルジョン
化した油に対する能力が低下する。
【0046】また、エマルジョン破壊油吸着槽30のエ
マルジョン破壊油吸着槽本体31は、外部から内部の状
況を目視可能なガラス製やプラスチック製等の透明の材
料を使用したり、外部から内部の状況を目視可能なよう
にガラス製やプラスチック製等の透明の材料をはめ込む
等のことも考えられる。
【0047】一方、エマルジョン破壊粒子付吸着材32
は、エマルジョン破壊粒子の働きによって微小の油が水
と結合してエマルジョン化したドレン水をエマルジョン
破壊することで油と水の結合を解き放ち、その後、分離
した油はエマルジョン破壊粒子付吸着材32を構成して
いる吸着材や油吸着材33に吸着されるようになってい
る。
【0048】ここで、エマルジョン破壊油吸着槽本体3
1の構造としては、液体であるドレン水が、流入口31
aからエマルジョン破壊油吸着槽本体31に流入し、流
出口31bから排出する間に、エマルジョン破壊油吸着
槽本体31内を均一に流れるように、エマルジョン破壊
油吸着槽本体31の両端部である入口側と出口側には空
間部31zを確保している。
【0049】従って、両端の空間部31zを確保するた
めに、数多くの小さな穴を形成している多孔板31cを
二枚用意し、その多孔板31cとエマルジョン破壊油吸
着槽本体31の両端の端部との間にエマルジョン破壊油
吸着槽本体31より小径の円筒状の支柱31dを配設す
ることによって多孔板31cを支え、エマルジョン破壊
粒子付吸着材32と油吸着材33と活性炭34を、二つ
の多孔板31cの間に収納するようにしている。
【0050】但し、支柱31dは円筒状のものに限る必
要は全くなく、空間部31zを確保出来れば、1個〜数
個の円柱や角柱を配置する等、どのような内容のもので
もかまわない。 尚、多孔板31cとしては、数多くの
小さな穴を形成したパンチングプレートやセラミック樹
脂等のものが考えられる。 また、両端の空間部31z
は、このような構造に限定される訳でなく、多孔板31
c支柱31dの代わりに、略半球状の金網を配置して、
空間部31zを確保するようなことも考えられる。
【0051】ここで、エマルジョン破壊粒子を吸着材に
付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材32を作る方
法としては、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破
壊粒子が溶媒で溶解されている溶液を吸着材に付着させ
た後に溶媒を蒸発乾燥させるような方法が一般的である
が、溶液を油吸着材33に霧状に吹き付ける方法もあ
る。 また、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破
壊粒子を溶解した状態でなく、液体内で均一に混合され
た状態で吸着材に付着させるという方法も考えられる。
【0052】この場合、エマルジョン破壊粒子と吸着材
をエマルジョン破壊粒子付吸着材32の状態にしない
で、粒子の状態のままで吸着材の間でばらばらに分散す
るように充填しても良い。 この場合にも、活性炭34
は、流入口31a近傍やエマルジョン破壊油吸着槽30
の略中央部に配置しても良い。
【0053】但し、前記の何れの場合に於いても、活性
炭34を配置しない構成も考えられる。
【0054】一方、本発明に用いられるアミンについて
はアミン化合物またはその誘導体が考えられ、アミン化
合物またはその誘導体が25℃であるとき固体状のもの
であることが好ましいが、その化合物が25℃で非固体
状であっても、他の化合物との混合体で固体状になる化
合物でもかまわない。 つまり、化合物は、1種類単独
で使用しても、2種類以上併用してもよい。
【0055】これらのアミン化合物やその誘導体は、好
ましくは、1級アミン、2級アミン、3級アミン、およ
び、その誘導体であり、より好ましくは、1級アミン、
2級アミン、および、その誘導体、特に好ましくは、1
級アミン(例えば、ステアリルアミン)、および、その
誘導体である。
【0056】これらのアミン化合物としては、例えば、
ヘキシルアミン、ヘブチルアミン、オクチルアミン、ノ
ニルアミン、デジルアミン、ラウリルアミン、ミリスチ
ルアミン、パルミチルアミン、オレイルアミン、ステア
リルアミン等の1級アミン、または、これらの炭化水素
鎖を有するジアミン、トリアミン等の2級アミン、およ
び、3級アミン、あるいは、そのピクラード、種々の塩
(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、酢酸等の塩)、
さらに、これらの炭化水素鎖を有する1級アミン、およ
び、2級アミンの酸アミド、アミジン類、尿素類、およ
び、チオ尿素類や1級アミンのシツフ塩基物等がある。
【0057】尚、アミドとしては、p−トルエンスルホ
ニル−N−ステアリルアミドなどのスルホンアミド類や
N−ステアリルアセトアミドが好ましい。 また、これ
らの炭化水素鎖を有する4級アンモニウム塩、ベタイン
等が挙げられる。 更に、例えば、ステアリルプロピレ
ンジアミン、半硬化牛脂ジアミン等の多価アミンを用い
ることも出来る。 さらに、硬化牛脂アミン、ココナッ
トアミン等の炭素数の異なる炭化水素鎖を有するアミン
類の混合物を用いることも可能である。
【0058】また、油吸着材33およびエマルジョン破
壊粒子付吸着材32に使用している吸着材としては、ポ
リプロピレンやポリスチレンの繊維よりなるものが考え
られる。 但し、油吸着材33およびエマルジョン破壊
粒子付吸着材32に使用している吸着材に関しては、こ
れらのものに限定されるわけではなく、油吸着の機能を
持っていて水不溶性のものであればそのほかのものでも
かまわない。
【0059】ここで、油吸着材33およびエマルジョン
破壊粒子付吸着材32に使用している吸着材の大きさと
しては、好ましくは、(10mm〜200mm)×(2
mm〜50mm)のものであるが、より好ましくは、
(30mm〜80mm)×(5mm〜40mm)の大き
さのものである。 特に、(35mm〜55mm)×
(25mm〜40mm)と、(40mm〜60mm)×
(3mm〜10mm)の2種類の大きさのものを準備す
るのが最も好ましい。 この事は、別の見方で言うと、
100mm×50mm以下の小片で、面積で3〜10倍
の違った大きさのものを2種類準備するという考え方に
近いとも言えるし、最善のものでは、60mm×40m
m以下の小片で、面積で4〜8倍の違った大きさのもの
を2種類準備するのが理想的とも言える。
【0060】この場合、このような大きさが好ましい理
由は、油吸着材33およびエマルジョン破壊粒子付吸着
材32に使用している吸着材をエマルジョン破壊油吸着
槽本体31に充填する際に、大きすぎる場合には、隙間
が大きくなることで多くの量を充填することが難しいた
めに大きな表面積を得にくくなり、無理な圧縮をしてい
る部分が多くなるがそのような部分はエマルジョン化し
た油の破壊や吸着の機能は低下し、充填する量が少なく
なるために性能を確保することが出来ず、小さすぎる場
合には、基本的に隙間が小さいためにエマルジョン化し
た油の破壊や吸着の機能の低下が早くなり、裁断するの
にめんどうであるし、各種の管理をするにもめんどうで
ある。
【0061】また、2種類の大きさのものを使用すると
いうことは、大きさの異なる2種類の小片を準備するこ
とで、大きくすることでの課題である大きな隙間や無理
な圧縮を、小さいものを加えることで補うことが可能と
なり、同時に小さくすることでの課題である早期の機能
低下を、大きなものを加えることで補うことが出来ると
いうことに大きな意味を持っている。
【0062】尚、2種類の小片については、油吸着材3
3およびエマルジョン破壊粒子付吸着材32に使用して
いる吸着材の両方に2種類の小片を使用するのが最善で
あるが、油吸着材33に小さい小片とエマルジョン破壊
粒子付吸着材32に使用している吸着材に大きい小片を
使用してもその逆でも良い。
【0063】本発明による、圧縮空気より発生したドレ
ン水のドレン水処理装置は前述したように構成されてお
り、以下に、その動作について説明する。
【0064】先ず、エアコンプレッサ110を構成して
いるモータを作動させるとモータの回転はベルトによっ
てコンプレッサに伝えられ圧縮空気を作り出す。 ここ
で、作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管201とア
フタークーラ120と圧縮空気配管202とエアータン
ク130と圧縮空気配管203とドライヤー140と圧
縮空気配管204とフィルター150と圧縮空気配管2
05を経由して、その先端のアクチュエータに対し必要
に応じて乾燥した綺麗な圧縮空気を送り出すことが出来
るようになっている。
【0065】一方、アフタークーラ120やエアータン
ク130やドライヤー140やフィルター150で圧縮
空気より発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレン排
出管211a、212a、213a、214aと弁22
1、231、241、251とドレン排出管211b、
212b、213b、214bとドレントラップ22
2、232、242、252とドレン排出管211c、
212c、213c、214cと逆止弁223、23
3、243、253とドレン排出管211d、212
d、213d、214dを経由して、ドレン排出管21
2dを最上流に位置させて集合管261で合流し、更
に、逆止弁265と集合管262を経由してドレン水処
理装置1に送られ、油分離槽10とエマルジョン破壊油
吸着槽30より構成されるドレン水処理装置1では油を
含む各種の異物を除去し、清水管281から河川にその
まま排出しても問題のないような綺麗な清水にすること
が出来るようになっている。
【0066】この場合、ドレン水処理装置1に於いて
は、最初に油分離槽10に流入管11bを介して送り込
まれたドレン水は、油分離室11xで油を中心とする異
物を吸油材11sに付着させることによって除去し、油
浮上分離室11xと水貯槽室11yの間に形成した隔壁
11d先端と油分離槽本体11の底部の間を通って油や
各種の異物を除去された比較的綺麗なドレン水が水貯槽
室11yに送り込まれるようになっている。 但し、こ
のドレン水に溶け込んで、エマルジョン化した油が混入
している。
【0067】一方、ドレン水と共に油分離槽10に送り
込まれた圧縮空気は、油分離槽本体11に形成されたド
レン飛散防止板11aの上部の孔を介して大気に放出放
されるようになっている。
【0068】尚、油分離槽本体11としてガラス製やプ
ラスチック製の透明の材料を使用すると、油分離槽10
に送り込まれた直後の汚いドレン水が、汚れの状態を目
視で確認することが可能となる。
【0069】ここで、水貯槽室11yに送り込まれたド
レン水は、水貯槽室11yに形成された吐出管11cの
一方の端部であり液面WLに位置している管端より上部
に溜まった分が、吐出管11cと接続管271を経由し
てエマルジョン破壊油吸着槽本体31の下部に形成され
た流入口31aより流入した後、上部の方に上昇し、エ
マルジョン破壊油吸着槽本体31の上部に形成された流
出口31bより排出し、清水管281を通って清水とし
て排出される。
【0070】この場合、油分離槽10は、常にエマルジ
ョン破壊油吸着槽30より高いところに位置していて、
液面WLと清水管281の最も高い位置との間に5〜1
00cmの水頭Hを確保している。
【0071】そして、油分離槽10に流入したドレン水
は、油分離槽10の油分離室11x内では吸油材11s
に油を吸着されながら水貯槽室11yに流れ、水貯槽室
11yからは油分離槽本体11に形成された吐出管11
Cから接続管271を経由してエマルジョン破壊油吸着
槽30を構成しているエマルジョン破壊油吸着槽本体3
1下部に形成された流入口31aからエマルジョン破壊
油吸着槽30に流入し、更に、エマルジョン破壊油吸着
槽本体31上部に形成された流出口31bから清水管2
81を経由して清水として排出されるが、この清水とし
て排出される迄を水頭Hの力によって処理しているので
ある。
【0072】但し、油分離槽10の油浮上分離室11x
では、吸油材11sによって油や固形物となっている各
種の異物は分離されるが、エマルジョン化した油はドレ
ン水の中に溶け込んだ状態のままでエマルジョン破壊油
吸着槽30に送り込まれる場合が多い。
【0073】ここで、エマルジョン破壊油吸着槽30に
流入したドレン水は、空間部31zより全ての方向に均
一に流れ、入口側の第一番目の層では、吸着材32によ
って油分離槽10で分離しきれなかったり接続管271
でエマルジョン破壊を興した油を吸着し、入口側の第二
番目の層では、活性炭34によって色素や異臭等油やエ
マルジョン化した油以外のものを除去し、入口側の第三
番目の層では、活性炭34によって色素や異臭を除去す
ると同時にエマルジョン破壊を興した油を吸着し、以
下、エマルジョン破壊油吸着槽30では、図2に見られ
るように、入口側の第四番目の層以降、エマルジョン破
壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材32
と油を吸着する油吸着材33を交互に積層させた状態で
収納することによって、エマルジョン破壊と油吸着を繰
り返すことでドレン水を清水にすることが出来るように
なっているのである。
【0074】尚、エマルジョン破壊粒子付吸着材32と
油吸着材33を経由することで、エマルジョン破壊粒子
付吸着材32では、エマルジョン化した油の水と油の結
合を解き放つことでエマルジョン破壊を行い更に離脱し
た油を吸着させ、油吸着材33では、エマルジョン破壊
粒子付吸着材32で吸着出来なかった油を吸着させ、こ
のような処理を何度も行うことによってドレン水の清浄
度が向上していくのである。
【0075】また、本願発明は、エマルジョン破壊粒子
付吸着材32や油吸着材33に該当するものを各々別々
の槽に収納したものではない。 また、エマルジョン破
壊粒子付吸着材32や油吸着材33に該当するものを複
数組交互に積層させて収納しただけのものとは、少なく
とも一層活性炭34の層を加えることによって訳のわか
らない汚れを取り除くことが可能となり、更に、常時水
頭Hの圧力を負荷している点も異にしている。
【0076】尚、一つの例として、具体的に、どの位の
量のものが充填されているかを示すと、55Kw〜11
0Kwのスクリュ式エアコンプレッサより発生したドレ
ンに対し、概略内径200mmで高さ950mmの円筒
にポリプロピレン製の不織布である45mm×25mm
のアミン付のエマルジョン破壊粒子付吸着材32とポリ
プロピレン製の不織布である45mm×5mmの油吸着
材33を2.5Kgずつ充填し活性炭34を1Kgを充
填したエマルジョン破壊油吸着槽30として使用してい
る。 但し、ドレン水の状況によっては、活性炭34を
1〜6Kgまで増加させることも有り得るし、その場合
い、それなりの効果は見られる。
【0077】ここで、エマルジョン破壊油吸着槽本体3
1としてガラス製やプラスチック製の透明の材料を使用
すると、エマルジョン破壊油吸着槽30に使用している
エマルジョン破壊粒子付吸着材32や油吸着材33の汚
れの状態を目視で確認することが可能となり、的確な交
換時期を判断することが可能となる。
【0078】最後に、エマルジョン破壊油吸着槽30か
ら排出された清水は、そのまま河川に捨てることが出来
る程綺麗に処理されている。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、下記のような効果をあげることができる。
【0080】第一に、エマルジョン破壊粒子を付着させ
たエマルジョン破壊粒子付吸着材と油を吸着する油吸着
材とを交互に積層させた状態の中に、少なくとも一層の
色素や異臭を除去する活性炭を収納したことで、エマル
ジョン化した油を処理すると同時に、油やエマルジョン
化した油以外の予期していなかった様な異物の除去にも
対応出来るようになった。
【0081】第二に、流動抵抗の大きいエマルジョン破
壊粒子付吸着材を何層が積層させた状態で収納すること
によって、特定の流路だけをドレン水が流れるというこ
とは少なくなり、エマルジョン破壊粒子付吸着材と油吸
着材の耐久性が格段に向上した。
【0082】第三に、エマルジョン破壊油吸着槽の入口
と出口の部分に空間部を設けたことによって、特定の流
路だけをドレン水が流れるということは少なくなり、エ
マルジョン破壊粒子付吸着材と油吸着材の耐久性が格段
に向上した。
【0083】第四に、エマルジョン破壊油吸着槽の上流
に油を吸着によって分離する油分離槽を配設し、エマル
ジョン破壊油吸着槽の流出口に接続している清水管から
清水が排出出来るように水頭を確保することで、特に動
力等を必要としない簡便な装置が可能となった。
【0084】第五に、微小の油が水と結合してエマルジ
ョン化したドレン水の水と油の結合を解き放つエマルジ
ョン破壊を、エマルジョン破壊粒子付吸着材と油吸着材
を複数回経由させることで、より強力に行うことが出来
るようになった。
【0085】第六に、エマルジョン破壊粒子としてアミ
ンや硫酸バリウムを使うことで、エマルジョン破壊が飛
躍的に進められるようになった。
【0086】第七に、エマルジョン破壊油吸着槽を密閉
構造にすることで、周囲の汚れを確実に防止出来るよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を示した実施例の全体図
【図2】本願発明のドレン水処理装置を構成しているエ
マルジョン破壊油吸着槽の詳細図
【符号の説明】
1・・・・・・・ドレン水処理装置 10・・・・・・油分離槽 11・・・・・・油分離槽本体 11a・・・・・ドレン飛散防止板 11b・・・・・流入管 11c・・・・・吐出管 11d・・・・・隔壁 11s・・・・・吸油材 11x・・・・・油分離室 11y・・・・・水貯槽室 30・・・・・・エマルジョン破壊油吸着槽 31・・・・・・エマルジョン破壊油吸着槽本体 31a・・・・・流入口 31b・・・・・流出口 31c・・・・・多孔板 31d・・・・・支柱 31z・・・・・空間部 32・・・・・・エマルジョン破壊粒子付吸着材 33・・・・・・油吸着材 34・・・・・・活性炭 110・・・・・エアーコンプレッサ 120・・・・・アフタークーラ 130・・・・・エアータンク 140・・・・・ドライヤー 150・・・・・フィルター 201・・・・・圧縮空気配管 202・・・・・圧縮空気配管 203・・・・・圧縮空気配管 204・・・・・圧縮空気配管 205・・・・・圧縮空気配管 211a・・・・ドレン排出管 211b・・・・ドレン排出管 211c・・・・ドレン排出管 211d・・・・ドレン排出管 212a・・・・ドレン排出管 212b・・・・ドレン排出管 212c・・・・ドレン排出管 212d・・・・ドレン排出管 213a・・・・ドレン排出管 213b・・・・ドレン排出管 213c・・・・ドレン排出管 213d・・・・ドレン排出管 214a・・・・ドレン排出管 214b・・・・ドレン排出管 214c・・・・ドレン排出管 214d・・・・ドレン排出管 221・・・・・弁 222・・・・・ドレントラップ 223・・・・・逆止弁 231・・・・・弁 232・・・・・ドレントラップ 233・・・・・逆止弁 241・・・・・弁 242・・・・・ドレントラップ 243・・・・・逆止弁 251・・・・・弁 252・・・・・ドレントラップ 253・・・・・逆止弁 261・・・・・集合管 262・・・・・集合管 265・・・・・逆止弁 271・・・・・接続管 281・・・・・清水管 H・・・・・・・水頭 WL・・・・・・液面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 17/04 B01D 17/04 501L 504 504A 504E 17/05 501 17/05 501F 501J C02F 1/40 C02F 1/40 E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレン水の流れに沿って、油を分離する
    上部が開放された油分離槽(10)と、前記油分離槽
    (10)で液面(WL)より上部にあるドレン水を送る
    接続管(271)と、エマルジョン破壊粒子を付着させ
    たエマルジョン破壊粒子付吸着材(32)と油を吸着す
    る油吸着材(33)と色素や異臭を除去する活性炭(3
    4)を収納された密閉したエマルジョン破壊油吸着槽
    (30)と、前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)で
    処理した後の清水を送る清水管(281)を配設し、前
    記液面(WL)と、前記液面(WL)より上部にあるド
    レン水を流出させながら下降させその後前記エマルジョ
    ン破壊油吸着槽(30)と前記清水管(281)の何れ
    かの場所の最も高い所にドレン水を上昇させる位置との
    間に、水頭(H)を確保することを特徴とする圧縮空気
    より発生したドレン水のドレン水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記接続管(271)は前記エマルジョ
    ン破壊油吸着槽(30)の下部に形成した流入口(31
    a)に接続し、前記清水管(281)は前記エマルジョ
    ン破壊油吸着槽(30)の上部に形成した流出口(31
    b)に接続していることを特徴とする請求項1に記載の
    圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記水頭(H)の高さは、5〜100c
    mであることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)
    は、前記エマルジョン破壊粒子付吸着材(32)と前記
    油吸着材(33)とを記載の順に交互に積層させて少な
    くとも一層の活性炭(34)を収納したものであること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    記載の圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)
    の入口側の第一番目の層には前記油吸着材(33)を収
    納し、入口側の第二番目の層には前記活性炭(34)を
    収納したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれか1項に記載の圧縮空気より発生したドレン水のド
    レン水処理装置。
  6. 【請求項6】 前記エマルジョン破壊油吸着槽(30)
    を構成しているエマルジョン破壊油吸着槽本体(31)
    と油分離槽(10)を構成している油分離槽本体(1
    1)とを、外部から内部の状況を目視可能にしたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記
    載の圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記エマルジョン破壊粒子付吸着材(3
    2)は、エマルジョン破壊粒子を吸着材に付着させたも
    のであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のい
    ずれか1項に記載の圧縮空気より発生したドレン水のド
    レン水処理装置。
  8. 【請求項8】 前記エマルジョン破壊粒子は、アミンま
    たは硫酸バリウムであることを特徴とする請求項7に記
    載の圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装
    置。
JP2001271008A 2001-08-06 2001-08-06 圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装置 Expired - Lifetime JP3651427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001271008A JP3651427B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001271008A JP3651427B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003047959A true JP2003047959A (ja) 2003-02-18
JP3651427B2 JP3651427B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=19096576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001271008A Expired - Lifetime JP3651427B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3651427B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3651427B2 (ja) 2005-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010270743A (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の処理方法および処理装置
JP3572584B2 (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置
JP2012157850A (ja) 汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法
JP5678313B2 (ja) 油水分離装置
JP2006224076A (ja) 酸素富化ガスの製造装置。
JP3716323B2 (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置
JP3651423B2 (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離装置
JP3541886B2 (ja) ドレン水の油水分離方法および油水分離装置
JP3453709B2 (ja) ドレン水の清浄度確認方法および油水分離装置
JP2003047959A (ja) 圧縮空気より発生したドレン水のドレン水処理装置
JP4012979B2 (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置
JP2008253969A (ja) ドレン水の清浄化処理方法および清浄化処理装置
JP2006239669A (ja) 油水分離装置
KR100713846B1 (ko) 오염수정화장치
JP3991095B2 (ja) 圧縮空気用より発生したドレン水の処理方法および処理装置
JP2007185643A (ja) 油を含有した汚水から油を中心とする異物を分離する異物分離装置
JP4635136B2 (ja) ドレン水の油水分離方法および油水分離装置
US20080093278A1 (en) Fluid treatment method and apparatus
JP4025835B2 (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置
JP4892657B2 (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離方法および油水分離装置
JP2006212610A (ja) 乾燥した圧縮空気の製造装置。
JP2007130618A (ja) 乾燥した綺麗な圧縮空気の製造装置
JP2010110745A (ja) 汚水の油処理方法および油分解吸着槽
JP3163259B2 (ja) 油水分離装置の油吸着槽及び油吸着方法
KR102200210B1 (ko) 에어 튜브 잭 압착장치와 부직포 섬유필터를 이용한 비점오염 저감장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3651427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150304

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term