JP2003047718A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003047718A
JP2003047718A JP2001237476A JP2001237476A JP2003047718A JP 2003047718 A JP2003047718 A JP 2003047718A JP 2001237476 A JP2001237476 A JP 2001237476A JP 2001237476 A JP2001237476 A JP 2001237476A JP 2003047718 A JP2003047718 A JP 2003047718A
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JP
Japan
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lottery
round
prize
game
winning
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Application number
JP2001237476A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hoshino
進一 星野
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技の趣向性を向上し、遊技者に良好な遊技
性を提供できる遊技機を得ること。 【解決手段】 ラウンド抽選部150Aによるラウンド
抽選では、大当たり状態において実行されるラウンド
(R)の最大繰り返し回数(最大ラウンド数)を抽選す
る。また、賞球抽選部150Bによる賞球抽選では、役
物ユニット内への入賞に応じて払い出される賞球数を、
ラウンド抽選により設定された最大ラウンド数に応じた
所定の抽選確率のもとで抽選する。主制御基板150で
は、各抽選の結果である最大ラウンド数及び賞球数で遊
技設定がなされた遊技制御を行う。再抽選制御部150
Cでは、上記ラウンド抽選部150Aによるラウンド初
回抽選の結果が上限値でなかった場合において、所定の
条件を満たす場合に、ラウンド抽選部150Aによるラ
ウンド再抽選を行うように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも当たり
抽選の権利を得るための始動入賞口及び賞球対象である
普通入賞口が設けられた遊技盤面上において、遊技球が
通常遊技中に通過する通常領域とは別に区分けされ、賞
球対象である入賞領域を有する役物ユニットと、前記役
物ユニットにおいて前記通常領域と前記入賞領域との区
分け部分の一部を構成し、遊技球が前記始動入賞口に入
賞することで前記入賞領域への遊技球の入賞を許容する
導入口を形成するように所定時間開放される可動開閉部
材と、を備え、前記可動開閉部材の開放時に、遊技球が
前記入賞領域に入賞し、かつ当該入賞領域内に設けられ
た特別入賞領域を通過することを条件に前記可動開閉部
材を所定時間の間に所定回数開閉するラウンド動作を開
始し、かつ当該ラウンド動作を予め設定された最大継続
回数繰り返すことで、遊技者に有利な遊技状態とするこ
とが可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、遊技機、特にパチンコ機の種類として、第2種と称
されるパチンコ機では、遊技盤の中央に、通常のパチン
コ球の通過領域(通常領域)とは別の入賞領域を備えた
役物が配置されている。このような役物としては、例え
ば、飛行機をモチーフにして翼に相当する部分を開閉可
能に可動部材で構成したものが知られている。
【0003】この可動部材は、閉止状態でパチンコ球が
通常領域から入賞領域に入賞することを阻止し、開放状
態でパチンコ球が通常領域から入賞領域に入賞すること
を許容する隙間を設けるように可動制御されるようにな
っている。
【0004】ここで、前記通常領域に設けられた始動口
にパチンコ球が入賞することで、この可動部材を比較的
短い時間(例えば、約0.5秒間)開放状態とする。こ
の間は、パチンコ球が入賞領域に入賞する可能性があ
る。
【0005】前記役物の入賞領域には、複数(例えば、
3つ)の入賞ゾーンが設けられており、そのうちのいく
つか(例えば、1つ)がVゾーンとして設定されてい
る。
【0006】ここで、前記可動部材が開放状態で、パチ
ンコ球が入賞領域に入賞した場合、通常これだけでは、
1回の入賞分の賞球が払い出されるのみであるが、入賞
領域に入賞し、かつVゾーンを通過すると、前記可動部
材が比較的長い時間開放状態となるか、或いは可動部材
が開閉を繰り返すことにより、パチンコ機の遊技状態
は、通常状態よりも入賞率の高い「大当たり状態」へ継
続的に移行するようになっている。
【0007】この大当たり状態とは、具体的には、可動
部材が比較的長い時間(制限時間は、30秒間程度)開
放されること、或いは、比較的長い時間内に可動部材が
所定回数(例えば、18回)開閉されることを1ラウン
ドと定め、そのラウンド中にさらにパチンコ球がVゾー
ンを通過した場合、その時点で当該ラウンドは終了し、
1ラウンドのみ大当たり状態が継続される。
【0008】なお、上述したVゾーン通過に基づく大当
たり状態の継続ラウンド数は、射幸性の観点から上限値
(一般に、15ラウンド程度)を定め、さらに大役状態
の制限時間経過前に概ね10個のパチンコ球が入賞領域
に入賞した場合、或いはVゾーン通過時点(最終ラウン
ドを除く)、そのラウンドにおける大役状態は即座に終
了する。
【0009】これにより、パチンコ球は入賞領域に入賞
する確率が大幅に増大し、遊技者に有利な状態とするこ
とができる。
【0010】上記のような第2種のパチンコ機では、大
当たり状態において継続されるラウンド数は予め設定さ
れており、また、ラウンド中に役物内の入賞領域への入
賞等によって払い出される賞球の数も予め設定された数
であるため、遊技仕様としては一義的であり、遊技進行
が単調となってしまう傾向がある。
【0011】ところが、このような問題点を解消するも
のとして、大当たり状態において継続されるラウンド数
を抽選によって可変に設定可能なパチンコ機が提案され
ている。
【0012】このようなパチンコ機では、例えば、役物
内のVゾーンへの入賞の時点でラウンド数を選択する抽
選(ラウンド抽選)を実行し、その抽選結果に基づい
て、大当たり状態において継続されるラウンドの最大数
を設定するようになっている。このことによって、大当
たり状態における遊技のバリエーションを増やすことが
でき、遊技者に対して遊技へ興味を引き付けることがで
きる。
【0013】しかしながら、上記のパチンコ機では、大
当たり状態における最大継続ラウンド数が変化するのみ
であり、遊技者の期待はラウンド抽選結果が上記の上限
値になることに限られてしまい、遊技への期待感が飛躍
的に増大するとは言い難く、趣向性の高い遊技を提供す
ることが困難であった。
【0014】本発明は、上記の問題点を解決すべく成さ
れたもので、遊技の趣向性を向上し、遊技者に良好な遊
技性を提供できる遊技機を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも当たり抽選の権利を得るための始動入賞
口及び賞球対象である普通入賞口が設けられた遊技盤面
上において、遊技球が通常遊技中に通過する通常領域と
は別に区分けされ、賞球対象である入賞領域を有する役
物ユニットと、前記役物ユニットにおいて前記通常領域
と前記入賞領域との区分け部分の一部を構成し、遊技球
が前記始動入賞口に入賞することで前記入賞領域への遊
技球の入賞を許容する導入口を形成するように所定時間
開放される可動開閉部材と、を備え、前記可動開閉部材
の開放時に、遊技球が前記入賞領域に入賞し、かつ当該
入賞領域内に設けられた特別入賞領域を通過することを
条件に前記可動開閉部材を所定時間の間に所定回数開閉
するラウンド動作を開始し、かつ当該ラウンド動作を予
め設定された最大継続回数繰り返すことで、遊技者に有
利な遊技状態とすることが可能な遊技機であって、前記
ラウンド動作の最大継続回数を抽選するラウンド抽選手
段と、前記ラウンド抽選手段により抽選された最大継続
回数に対して所定の相関関係を有するように前記賞球数
を抽選する賞球抽選手段と、前記ラウンド抽選手段及び
前記賞球抽選手段の少なくとも一方の抽選結果が、予め
定めた遊技条件を満たす場合に、前記ラウンド抽選手段
及び前記賞球抽選手段の少なくとも一方において、遊技
者にさらに有利な状態となるように再抽選を実行する再
抽選制御手段と、前記ラウンド抽選手段及び前記賞球抽
選手段により抽選又は再抽選された前記最大継続回数及
び前記賞球数を設定した遊技制御を実行する遊技制御手
段と、を有している。
【0016】請求項1に記載の発明によれば、可動開閉
部材の開放時に、遊技球が入賞領域に入賞し、かつ当該
入賞領域内に設けられた特別入賞領域を通過することを
条件に可動開閉部材を所定時間の間に所定回数開閉する
ラウンド動作の最大継続回数は、ラウンド抽選手段によ
る抽選により選択される。また、賞球抽選手段は、ラウ
ンド抽選手段により抽選された最大継続回数に対して所
定の相関関係を有するように、賞球数(例えば、入賞領
域への入賞に対する賞球数)を抽選する。ここでいう所
定の相関関係とは、例えば、ラウンド数が少ない場合に
は、ラウンド数が多い場合よりも賞球数を多くするとい
ったように、ラウンド数が少ないことによる遊技におけ
る不利な状態を適度に補うことが可能なように設定され
た、ラウンド動作の最大継続回数と賞球数との数的関係
を指している。また、再抽選制御手段は、ラウンド抽選
手段及び賞球抽選手段の少なくとも一方の抽選結果が、
予め定めた遊技条件を満たす場合に、ラウンド抽選手段
及び賞球抽選手段の少なくとも一方において、遊技者に
さらに有利な状態となるように再抽選を実行する。ここ
でいう遊技条件を満たす場合とは、例えば、ラウンド抽
選抽選手段によるラウンド動作の最大継続回数の抽選結
果(ラウンド抽選値)が最も多いラウンド数でない場合
でおいて、各ラウンド抽選値毎に予め設定した実行確率
(この実行確率では、例えば、少ないラウンド数のラウ
ンド抽選値ほど確率値を高く設定する。)のもとで再抽
選を実行することを指しており、このとき実行される再
抽選では、前回の抽選によるラウンド抽選値よりもさら
に遊技者に有利なラウンド抽選値が抽選されるようにな
っている。また、遊技制御手段は、ラウンド抽選手段及
び賞球抽選手段により上記のように抽選又は再抽選され
た最大継続回数及び賞球数で設定がなされた遊技制御を
実行する。したがって、ラウンド数及び賞球数が適切な
数的関係をもって設定された遊技制御がなされると共
に、再抽選によって遊技者に有利な遊技状態からさらに
有利な遊技状態へ移行する機会を付加することができる
ので、遊技者の遊技への興味をいっそう引き付けること
ができ、良好な遊技性を提供することができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記再抽選制御手段は、前記ラウンド
抽選手段による前回の抽選結果に基づいて設定された最
大継続回数分のラウンド動作を全て消化する前に、前記
ラウンド抽選手段によるラウンド動作の最大継続回数の
再抽選を少なくとも1回実行することを特徴としてい
る。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、遊技制御
手段によってラウンド抽選手段による前回の抽選結果に
基づいて設定された最大継続回数分のラウンド動作が順
次実行されるが、再抽選制御手段は、例えば、各ラウン
ド動作の実行中毎にラウンド動作の最大継続回数の再抽
選(ラウンド再抽選)を1回実行したり、初回或いは最
終回のラウンド動作の実行中にラウンド再抽選を1回実
行する等、この最大継続回数分のラウンド動作が全て消
化される前に、ラウンド再抽選を少なくとも1回実行す
る。これにより、ラウンド再抽選による遊技者に有利な
遊技状態からさらに有利な遊技状態へ移行する機会を増
やすことができるので、遊技者の遊技への興味をいっそ
う引き付けることができる。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記ラウンド抽選手段及び前記
賞球抽選手段による各抽選結果を報知する報知手段をさ
らに有している。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、報知手段
は、ラウンド抽選手段及び賞球抽選手段による抽選結果
を、例えば、最大継続回数及び賞球数の数値を表示する
ことで報知する。このことにより、遊技の有利・不利に
関わる設定情報を明確に遊技者に報知することができ、
遊技者の遊技に対する興味を一層引き付けることができ
る。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記報知手段は、前記ラウンド抽選手
段による前回の抽選結果に基づいて設定された最大継続
回数分のラウンド動作を全て消化する前に、前記再抽選
制御手段による前記ラウンド動作の最大継続回数の再抽
選結果を報知することを特徴としている。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、報知手段
は、例えば、ラウンド抽選手段による前回の抽選結果に
基づいて設定された最終回のラウンド動作の実行中等、
ラウンド抽選手段による前回の抽選結果に基づいて設定
された最大継続回数分のラウンド動作が全て消化される
前に、再抽選制御手段によるラウンド動作の最大継続回
数の再抽選結果を報知する。このことによって、再抽選
制御手段によりラウンド再抽選が実行されたことを、初
回のラウンド動作が実行されてから最終回のラウンド動
作が実行されるまでの間に遊技者に明確に認識させるこ
とができ、遊技者の抱く遊技への期待感を高め、遊技へ
の興味をいっそう引き付けることができる。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか1項に記載の発明において、前記再抽選制
御手段によって前記ラウンド抽選手段による前記ラウン
ド動作の最大継続回数の再抽選が実行されることを予告
演出する予告演出制御手段をさらに有している。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、予告演出
制御手段は、再抽選制御手段によってラウンド抽選手段
によるラウンド動作の最大継続回数の再抽選(ラウンド
再抽選)が実行されることを、例えば、報知手段にて所
定の予告演出する。これにより、遊技者は明確にラウン
ド再抽選の実行を把握することができ、安心感を持って
遊技を行うことができると共に、遊技演出のバリエーシ
ョンを増え、遊技の趣向性を向上させることができる。
【0025】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか1項に記載の発明において、前記遊技制御
手段は、遊技者に有利な度合いが段階的に異なる複数の
遊技状態を選択設定可能であることを特徴としている。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、遊技制御
手段では、例えば、賞球の総払い出し数の多い順に、遊
技者に有利な状態、統計的に従前である状態、店側に有
利な状態等の複数の遊技状態を備え、各遊技状態を選択
して設定可能であることにより、遊技機の遊技設定を多
様化することができる。
【0027】請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求
項6の何れか1項に記載の発明において、前記遊技制御
手段は、前記ラウンド抽選手段及び前記賞球抽選手段の
少なくとも一方の抽選結果に応じて、可動開閉部材の開
放時に形成される前記導入口の開度を変化させることを
特徴としている。
【0028】請求項7に記載の発明によれば、遊技制御
手段は、ラウンド抽選手段及び賞球抽選手段の少なくと
も一方の抽選結果に応じて、可動開閉部材の開放時に形
成される導入口の開度を変化させる。このことにより、
可動開閉部材の開放時における遊技球の入賞率が物理的
に変化するので、遊技のバリエーションが増加し遊技の
趣向性をさらに向上することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0030】図1には、本実施の形態に係るパチンコ機
110が示されている。このパチンコ機110は、矩形
の枠体113でその外形が形成されており、店側のベー
ス面115に支持されている。この枠体113には、装
飾版113A、スピーカ162、キーシリンダ113B
等が配設されており、枠体113の内側正面には、透明
ガラス板110Aがガラス枠110Bに嵌め込まれた状
態で配設されている。なお、この透明ガラス板110A
で仕切られた内側領域には、後述する遊技盤111が配
設されている。
【0031】また、上記枠体113の下部位置、すなわ
ち、透明ガラス板110Aの下方には、パネル140が
形成されている。このパネル140は上部パネル140
Aと下部パネル140Bとからなり、上部パネル140
Aには上皿141が設けられ、下部パネル140Bに
は、発射装置の操作部としてのハンドル136と、上皿
141から落下するパチンコ球を受ける下皿138とが
設けられている。なお、下部パネル140Bには、灰皿
143も設けられている。
【0032】ハンドル136は、上記パネル140の内
部から突出された回転軸に取付けられており、この回転
軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者が
このハンドル136を把持して回転することで、発射装
置が稼動すると共に、ハンドル136の回転角度に基づ
いて発射強度が設定されるようになっている。なお、こ
の回転には、復帰付勢力が付与されており、遊技者が手
を離すと自動的にもとの回転位置に戻る構造となってい
る。
【0033】図2に示すように、上記遊技盤111は、
発射装置によって発射されたパチンコ球を案内するガイ
ドレール112によって囲まれ、略円形状に形成された
通常遊技領域としてのゲージ部114を備えている。な
お、ガイドレール112の先端位置には、ゲージ部11
4中へ発射された遊技球(パチンコ球)が跳ねかえって
ガイドレール112上へ再び戻ってしまうことを防止す
るためのファール球止め112Aが設けられている。
【0034】ゲージ部114には、全面に渡って複数の
釘116が打ち込まれ、ガイドレール112を通って打
ち出されたパチンコ球がこの釘116に当たって跳ねた
り、釘116によって形成される案内路に案内されなが
ら、落下していくようになっている。また、釘116の
他、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、風
車118が取り付けられており、パチンコ球を予期しな
い方向へ方向転換させるようになっている。
【0035】さらに、ゲージ部114には複数の位置に
入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ
球が入ることにより、後述する制御系による遊技制御に
よって所定数(例えば、8個)のパチンコ球が賞球とし
て遊技者に払い出されるようになっている。
【0036】このようなゲージ部114は、ほぼ左右対
称系とされており、その略中央部には、第2種特別電動
役物としての役物ユニット122が配設されている。
【0037】ここで、第2種特別電動役物とは、その役
物内に形成された入賞領域にパチンコ球が入賞し、かつ
後述するVゾーンにパチンコ球が入賞した場合に、大当
たりとして、役物内への入賞率を大幅に高めることがで
きる遊技形態を備えたものである。
【0038】すなわち、役物ユニット122は、大当た
り時における大入賞口として機能するものであり、役物
ユニット122内へのパチンコ球の入賞口となる開口部
を開閉する可動部材(羽根)129と、可動部材129
の開放中に入賞したパチンコ球が案内される、図2の紙
面奥行き方向へ空間が形成された入賞ゾーン134(詳
細は後述)とを備えている。
【0039】可動部材129は、役物ユニット129の
上肩部左右に一対で配設されており、この役物ユニット
122の下方位置には、3つの第2種始動入賞口(以
下、単に始動入賞口という)130、131、132が
配設されている。
【0040】これらの始動入賞口130、131、13
2には、入賞したパチンコ球を検出する始動入賞センサ
168、169、170(図3参照)がそれぞれ設けら
れており、この始動入賞センサ168、169、170
によってパチンコ球の入賞が検出されることにより、可
動部材129が所定回数開放されるようになっている。
ここでは、3つのうち中央に配置された始動入賞口13
1へパチンコ球が入賞した場合には、可動部材129の
開放が2回行われ、左右に配置された始動入賞口13
0、132へパチンコ球が入賞した場合には、可動部材
129の開放が1回行われるように設定されている。な
お、1回の開放の場合では、その開放時間は、例えば、
0.5秒間で設定され、2回の開放の場合には、1回の
開放につき、例えば、0.2秒間の開放時間が設定され
るようになっている。
【0041】従って、可動部材129が開放されること
によって役物ユニット122内への入賞率が物理的に高
まるため、この役物ユニット122における可動部材1
29の開閉動作によって遊技の興趣を高めることができ
る。
【0042】また、役物ユニット122の上肩部左右に
配設された一対の可動部材129に挟まれた位置(すな
わち、役物ユニット122の中央上部位置)には、この
可動部材129によって案内されたパチンコ球を、上記
入賞ゾーン134へと導くステージ136が形成されて
いる。このステージ136は、図2の紙面手前側から奥
側にかけてのダウンスロープとされており、このステー
ジ136の最低位側(すなわち、図2の奥側)には、こ
のステージ136の直下に形成された上記入賞ゾーン1
34へパチンコ球を導く開口部(図示せず)が設けられ
ている。これにより、可動部材129によってステージ
136上へ導かれたパチンコ球は、その自重によって上
記の開口部を経由して、上記入賞ゾーン134へと案内
される。
【0043】上記の入賞ゾーン134は、上記ステージ
136の直下に、上下2段構造で形成されている。
【0044】入賞ゾーン134の上段部(上段入賞ゾー
ン)134Aは、上記ステージ136によって案内され
たパチンコ球の移動方向を様々な方向へ振り分ける振り
分け構造を備えている。この振り分け構造は、例えば、
パチンコ球の移動方向を左右方向へ変更したり、パチン
コ球に回転力を付与したり、パチンコ球の移動に勢いを
付けたりといった所定のアクションを付与することが可
能な構造とされており、ゲーム仕様に応じて変更可能と
なっている。
【0045】なお、本実施の形態では、この振り分け構
造として、土俵上で向かい合った相撲の力士2人とその
力士たちの間で仕切りを行う行司をモチーフにした可動
装飾部材137が配設されている。この可動装飾部材1
37が所定の動作(例えば、各力士の腕部が上下に動い
たり、行司の体の向きが左右に変わる等の動作)をなす
ことで、この可動装飾部材137に当接したパチンコ球
は、その移動方向を変えられ異なる方向へ転動すること
になり、これによってパチンコ球の振り分けがなされる
ようになっている。なお、上述した可動装飾部材137
の所定の動作は、可動部材129の開放時に連動して行
われるようになっている。
【0046】上段入賞ゾーン134Aの床面部134C
の一部には、この上段入賞ゾーン134Aにあるパチン
コ球を、入賞ゾーン134の下段部(下段入賞ゾーン)
134Bへ導く開口部(図示せず)が形成されている。
【0047】下段入賞ゾーン134Bでは、その略中央
部に開口部が形成された上記Vゾーン138が設けられ
ている。なお、この下段入賞ゾーン134Bには、上記
Vゾーン138へ入賞しなかったパチンコ球が案内され
る図示しないOUTゾーンも設けられている。
【0048】また、上段入賞ゾーン134Aの床面部1
34Cの略中央部分には、パチンコ球を下段入賞ゾーン
134BのVゾーン138へと確度よく案内する案内経
路部139が設けられている。なお、本実施の形態で
は、この案内経路部139として、振り分け構造におけ
る力士たちの間で仕切りを行う行司の直前に、土俵の仕
切り線をモチーフにしたものが設けられており、上段入
賞ゾーン134A内へ導かれたパチンコ球が、上下に動
く力士の腕部に当接して中央付近へ導かれ、そのときに
行司が正面を向いていると、パチンコ球が案内通路部1
39内へと確度よく導かれるようになっている。なお、
この案内経路部139へと案内されたパチンコ球は、V
ゾーンへ確度よく入賞することになる。
【0049】また、役物ユニット122の上部中央に
は、セブンセグメントLEDで構成された表示部166
が配設されている。この表示部166は、後述するラウ
ンド抽選により定められたラウンド数を表示するラウン
ド数表示部166Aと、後述する賞球抽選により定めら
れた賞球数を表示する賞球数表示部166Bとから構成
されている。
【0050】図3には、パチンコ機110を制御するた
めの制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基
板150を中心として、払出制御基板152、音声制御
基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板15
8、役物制御基板160等、機能毎に分類され(なお、
以下これらを総称する場合、副制御基板151とい
う。)、相互に接続されている。
【0051】なお、主制御基板150並びに副制御基板
151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側の
ホールコンピュータ208に接続することにより、パチ
ンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。
【0052】払出制御基板152は、パチンコ球の払出
し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パ
チンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果
音等の出力を制御する。また、発射制御基板158は、
遊技者によるパチンコ球の発射を制御する。
【0053】ランプ制御基板156は、パチンコ機11
0に取り付けられた電飾部材(遊技盤状態表示灯)16
4の点灯・消灯を制御すると共に、上記したラウンド抽
選及び賞球抽選の結果を、それぞれ上記ラウンド数表示
灯166A及び上記賞球数表示灯166Bで表示するよ
うに制御する。
【0054】役物制御基板160は、上記の可動装飾部
材137等を駆動するための駆動源である図示しないソ
レノイド(または、モータ等)が接続されており、主制
御基板150からの命令信号に基づいて、この可動装飾
部材137等の駆動制御を実行する。
【0055】前記主制御基板150には、始動入賞口1
30に設けられた始動入賞センサ168、始動入賞口1
31に設けられた始動入賞センサ(2)169、始動入
賞口132に設けられた始動入賞センサ(1)170、
各入賞口120に設けられた入賞センサ172、役物ユ
ニット122内へ入賞したパチンコ球(すなわち、Vゾ
ーン138及び上記OUTゾーンを通過したパチンコ
球)を検出する役物入賞センサ173、並びに、役物ユ
ニット122内に設けられたVゾーン138へのパチン
コ球の入賞を検出するVゾーンセンサ171が接続され
ている。
【0056】また、主制御基板150には、役物ユニッ
ト122に設けられた可動部材(羽根)129を開閉動
作させるためソレノイド175が接続されている。
【0057】また、主制御基板150は、上記ラウンド
抽選を行うラウンド抽選部150Aと、上記賞球抽選を
行う賞球抽選部150Bとを含んで構成されている。ラ
ウンド抽選部150A及び賞球抽選部150Bの各々で
は、Vゾーンセンサ171による検出タイミングで選択
された乱数カウンタ(図示せず)のカウンタ値に応じて
抽選結果が決定されるようになっている。
【0058】さらに、主制御基板150は、再抽選制御
部150Cを含んで構成されている。この再抽選制御部
150Cでは、上記ラウンド抽選部150Aによる最初
のラウンド抽選(ラウンド初回抽選)の結果が上限値
(ここでは、15R)でなかった場合において、所定の
条件(再抽選実行条件)を満たす場合に、再度、ラウン
ド抽選部150Aによるラウンド抽選(ラウンド再抽
選)を行うように制御するためのものである。なお、こ
のラウンド再抽選では、ラウンド初回抽選による最大ラ
ウンド数よりも多い値を抽選するようになっている(例
えば、ラウンド初回抽選の結果が5Rである場合には、
ラウンド再抽選で抽選される値は、8R或いは15Rと
なる。)。
【0059】また、ここでいう再抽選実行条件を満たす
か否かの判断は、例えば、ラウンド再抽選を実行するか
否かの抽選(ラウンド再抽選実行抽選)によって行うこ
とになる。このラウンド再抽選実行抽選では、乱数カウ
ンタ等を用い、ラウンド再抽選を実行する条件確率(再
抽選実行確率)を、例えば、ラウンド初回抽選の結果で
ある1R、5R、8Rに対してそれぞれ3/4、2/
4、1/4と設定した抽選を行う。すなわち、例えば、
ラウンド初回抽選の結果が1Rである場合には3/4の
確率でラウンド再抽選が実行され、ラウンド初回抽選の
結果が8Rである場合には1/4の確率でラウンド再抽
選が実行されることになる。
【0060】このように本実施の形態では、ラウンド初
回抽選によってラウンド数が上限値(15R)に設定さ
れなかった場合に、上記のラウンド再抽選によってラウ
ンド数が増加する機会を与えることによって遊技の趣向
性を向上することができ、また、ラウンド再抽選は必ず
しも実行されるとは限らないので、ラウンド再抽選の実
行を期待する遊技者の興味をいっそう引きつけることが
できる。
【0061】ここで、本実施の形態のゲーム内容を説明
する。まず、ゲージ部114へ打ち出されたパチンコ球
が釘116や風車118に案内され、始動入賞口13
0、131、132の何れかへ入賞することで、役物ユ
ニット122の可動部材129が1回又は2回開放され
る。このとき、可動部材129の開放動作に連動して、
上段入賞ゾーン134Aの可動装飾部材137が所定の
動作をなすように駆動される。
【0062】この可動部材129の開放中に、役物ユニ
ット122へ入賞したパチンコ球は、上段入賞ゾーン1
34Aへと案内され、可動装飾部材137に当接しなが
ら転動し、このとき、案内経路部139に案内されるこ
と等によって、下段入賞ゾーン134BのVゾーン13
8へ入賞すると大当たりとなる。なお、本実施の形態で
は、このVゾーン138への最初の入賞が検出された時
点で、上記のラウンド抽選及び賞球抽選が実行される。
また、Vゾーン138への入賞に対し、所定数(例え
ば、10個)のパチンコ球が賞球として払い出されるよ
うになっている。
【0063】大当たりとなると、主制御基板150で
は、パチンコ機110の遊技状態を、遊技者に有利な状
態(大当たり状態)に切り換える。なお、役物ユニット
122へ入賞したパチンコ球が最終的にVゾーン138
へ入賞せず、上記OUTゾーンを通過した場合にも、所
定数(例えば、10個)のパチンコ球が賞球として払い
出されるようになっている。
【0064】上記の大当たり状態では、可動部材129
の開閉動作が開始されると共に、これと連動して可動装
飾部材137の所定動作の駆動が開始される。可動部材
129が開放状態となると、アウト球となっていた多く
のパチンコ球を入賞させることが可能となり、短時間で
大量の出球が保証されることになる。
【0065】また、大当たり状態では、可動部材129
が所定回数(例えば、18回)開閉されるか、或いは、
役物ユニット122内へパチンコ球が所定個数(例え
ば、10個)入賞する時点までを1ラウンドとし、上記
ラウンド抽選で決定された回数分のラウンドが繰り返さ
れる。なお、ラウンド中に役物ユニット122内へ入賞
したパチンコ球の1つがVゾーン138へ入賞した時点
で次のラウンドへ移行するようになっている。すなわ
ち、ラウンド中におけるVゾーン138への入賞を条件
として次ラウンドへの移行がなされることになる。
【0066】また、ラウンド中、上段入賞ゾーン134
Aにおいて、案内通路部139の開口部分は、上記役物
制御基板160によって駆動制御がなされる球止め部材
(図示せず)によって所定時間閉止され、このとき案内
通路部139へ導かれたパチンコ球は、上記球止め部材
によって1個分貯留されるようになっており、これによ
ってVゾーン138への入賞が抑制される。なお、この
球止め部材による閉止状態は、ラウンド中の所定のタイ
ミングで解除され(案内通路部139が開放され)、こ
のとき、貯留されているパチンコ球は案内通路部139
を通過して確度よくVゾーン138へ入賞するようにな
っている。
【0067】本実施の形態に係るラウンド抽選部150
Aで実行される上記ラウンド抽選は、大当たり状態にお
いて実行されるラウンド(R)の最大繰り返し回数(最
大ラウンド数)を選択する抽選であり、例えば、その抽
選結果のパターンとして1R、5R、8R、15Rと
し、それぞれの抽選確率を1/5、1/5、1/5、2
/5に設定することができる。なお、これらの抽選パタ
ーンとその抽選確率は、後述する3種類の遊技設定状態
毎に所望に設定可能とされている。
【0068】また、本実施の形態に係る賞球抽選部15
0Bで実行される上記賞球抽選は、役物ユニット122
内への入賞に応じて払い出される賞球数を選択する抽選
であり、上述のラウンド抽選により設定された最大ラウ
ンド数に応じた所定の抽選確率のもとで、抽選値の選択
がなされるようになっている。
【0069】本実施の形態では、上述のラウンド抽選に
より設定された最大ラウンド数が15Rである場合は、
役物ユニット122内への1個の入賞に対して払い出さ
れる賞球数を10個とされている。
【0070】この賞球抽選では、賞球数の抽選パターン
として、例えば、10個、20個、30個、100個、
150個とし、各抽選パターンの抽選確率は、上述のラ
ウンド抽選により設定された最大ラウンド数の値に応じ
て予め設定されている。
【0071】例えば、最大ラウンド数が1Rの場合に設
定される各抽選確率は、10個:1/10、20個:1
/10、30個:1/10、100個:5/10、15
0個:2/10であり、最大ラウンド数が5Rの場合に
設定される各抽選確率は、10個:1/10、20個:
4/10、30個:3/10、100個:1/10、1
50個:1/10である。
【0072】各最大ラウンド数(1R、5R、8R、1
5R)ごとに、賞球数の各抽選パターン(10個、20
個、30個、100個、150個)の抽選確率が上記の
ように設定された場合では、最大ラウンド数が15Rで
ある場合に、役物ユニット122内への入賞に対する賞
球数は10個に設定されるているので、全ラウンド(1
5R)を消化した時点で払い出された賞球の総数(賞球
払出総数)は、最大で、入賞球10個×賞球10個×1
5R=1500個となる。これに対し、例えば、最大ラ
ウンド数が1Rである場合には、上述の賞球抽選によっ
て、7/10(=5/10+2/10)の抽選確率のも
とで、役物ユニット122内への入賞に対する賞球数を
100〜150個に設定することとなり、全ラウンド
(1R)を消化した時点で賞球払出総数を、最大で、入
賞球10個×賞球100〜150個×1R=1000〜
1500個とすることができる。また、例えば、最大ラ
ウンド数が5Rである場合には、上述の賞球抽選によっ
て、7/10(=4/10+3/10)の抽選確率のも
とで、役物ユニット122内への入賞に対する賞球数を
20〜30個に設定することとなり、全ラウンド(5
R)を消化した時点で賞球払出総数を、最大で、入賞球
10個×賞球20〜30個×5R=1000〜1500
個とすることができる。
【0073】このように、本実施の形態に係る賞球抽選
によれば、ラウンド抽選の結果、最大ラウンド数が少な
いラウンド数(1R、5R等)に設定された場合に、初
期設定時の賞球数(10個)よりも球数の多い設定とす
る機会を得ることができる。このことにより、ラウンド
抽選によって最大ラウンド数が少ないラウンド数(1
R、5R等)に設定された場合でも、最大ラウンド数が
多いラウンド数(15R)に設定された場合に対する賞
球払出総数の格差を縮小することができ、不利な状態を
適度に補い、良好な遊技性を提供することができる。
【0074】また、主制御基板150では、上記のラウ
ンド初回抽選の結果が最大値(15R)でなかった場合
において、上記の再抽選実行条件を満たすことにより上
記のラウンド再抽選の実行される場合に、所定のタイミ
ング(例えば、遊技状態が大当たり状態であるとき)
で、例えば、表示部166にて所定の文字や図柄を表示
することでラウンド再抽選の実行を予告演出する表示制
御を行うようになっている。
【0075】また、主制御基板150では、上記した遊
技設定状態として、例えば、遊技者に有利な状態(大当
たり状態での入賞率の高く、払出賞球総数が多くなるよ
うに、上述のラウンド抽選及び賞球抽選における各抽選
パターン及び抽選確率が設定された状態)、パチンコ店
側に有利な状態(大当たり状態での入賞率の低く、払出
賞球総数が少なくなるように、上述のラウンド抽選及び
賞球抽選における各抽選パターン及び抽選確率が設定さ
れた状態)、統計的に従前である状態(例えば、大当た
り状態での入賞率及び払出賞球総数が上記の各状態の何
れでもなく中庸であるように、上述のラウンド抽選及び
賞球抽選における各抽選パターン及び抽選確率が設定さ
れた状態)の、遊技者に有利な度合いが異なる3種類の
状態の何れかを所望に選択可能とされている。
【0076】次に本実施の形態の作用を、図4に示すフ
ローチャートに沿って説明する。
【0077】本実施の形態に係るパチンコ機110は、
電源が投入されて稼動状態となると、主制御基板150
はパチンコ機110各部の稼動制御と共に、遊技制御が
開始される。なお、入賞口120、始動入賞口130、
131、132、及び役物ユニット122の各々へ入賞
した際に払い出される賞球数は、各々所定個数(例え
ば、入賞口120及び始動入賞口130、131、13
2では8個、役物ユニット122では10個)に初期設
定される。また、主制御基板150では、上記した遊技
者に有利な状態、パチンコ店側に有利な状態、及び統計
的に従前である状態の何れかが初期設定される。
【0078】まず、ステップ300では、ゲージ部11
4上に打ち出されたパチンコ球が、始動入賞口130、
131、132に入賞したか否かを判断し、否定判断の
場合には本ステップを繰り返す。なお、ここでは、始動
入賞口130、131、132に各々設けられた始動入
賞センサ168、169、170によるパチンコ球の検
出の有無によって入賞の判断がなされる。
【0079】ゲージ部114上に打ち出されたパチンコ
球が、始動入賞口130、131、132の何れかに入
賞すると、上記ステップ300で肯定判断され、ステッ
プ302へ進み、可動部材129の開閉動作の制御を実
行する。ここでは、始動入賞口131へパチンコ球が入
賞した場合には、可動部材129は2回開閉され、始動
入賞口130、132へパチンコ球が入賞した場合に
は、可動部材129は1回開放される。すなわち、始動
入賞口130、132よりも始動入賞口131へ入賞し
た方が、遊技者にとって遊技状態は有利となる(役物ユ
ニット122内へのパチンコ球の入賞率が物理的に高く
なる)。
【0080】次のステップ304では、ゲージ部114
上に打ち出されたパチンコ球が役物ユニット122内へ
入賞したか否かを判断し、否定判断の場合には上記ステ
ップ300へ戻る。なお、ここでは、役物ユニット12
2に設けられた役物入賞センサ173によるパチンコ球
の検出の有無によって入賞の判断がなされる。
【0081】可動部材129が開放中に、パチンコ球が
可動部材129に案内され、次いでステージ136へ導
かれて役物ユニット122内へ入賞すると、上段入賞ゾ
ーン134A、下段入賞ゾーンBを順に通過し、役物入
賞センサ173によりパチンコ球の検出がなされる。な
お、パチンコ球が役物ユニット122内へ入賞していな
い状態では、ステップ304で否定判断され、上記ステ
ップ300へ戻る。
【0082】役物入賞センサ173によって役物ユニッ
ト122内への入賞が検出されると、ステップ304で
肯定判断され、ステップ306へ進み、Vゾーン138
へ入賞したか否かを判断する。
【0083】役物ユニット122内へ入賞し入賞ゾーン
134へ導かれたパチンコ球がVゾーン138へ入賞し
なかった場合には、ステップ306で否定判断され、ス
テップ342へ進み、初期設定された所定個数(10
個)の賞球を払い出し、後述するステップ338へ進
む。
【0084】一方、役物ユニット122内へ入賞し入賞
ゾーン134へ導かれたパチンコ球がVゾーン138へ
入賞した場合には、ステップ306で肯定判断され、ス
テップ308へ進み、上述したラウンド抽選(ラウンド
初回抽選)を実行して、ステップ310へ進み、抽選結
果として、例えばラウンドの最大継続回数をラウンド数
表示灯166Aにて表示する。
【0085】次のステップ312では、上述した賞球抽
選を実行して、ステップ314へ進み、抽選結果とし
て、例えば役物ユニット122内への入賞に対して払い
出される賞球数を賞球数表示灯166Bにて表示する。
【0086】次のステップ316では、上述のラウンド
抽選(ラウンド初回抽選)及び賞球抽選の各抽選結果に
基づいて、最大ラウンド数及び賞球数を設定して、ステ
ップ318へ進み、その遊技設定に基づいて、上述の大
当たり状態における各部の動作制御を行う大当たり制御
処理を開始する。
【0087】次のステップ320では、ラウンド初回抽
選の結果に基づいて設定された最大ラウンド数が上限値
(15R)であるか否かを判断する。
【0088】設定された最大ラウンド数が上限値(15
R)である場合には、ステップ320で肯定判断され後
述するステップ338へ進み、一方、設定された最大ラ
ウンド数が上限値でない場合(1R、5R、8R)に
は、ステップ320で否定判断され、次のステップ32
2へ進む。
【0089】ステップ322では、ラウンド再抽選を実
行するか否か、すなわち、ラウンド再抽選実行条件を満
たすか否かを判断する。ここでは、再抽選制御部150
Cにおける上述のラウンド再抽選実行抽選によって、ラ
ウンド再抽選の実行・非実行が決定される。
【0090】ラウンド再抽選実行抽選の結果、ラウンド
再抽選の非実行が決定されると、ステップ322で否定
判断され後述するステップ338へ進み、一方、ラウン
ド再抽選実行抽選の結果、ラウンド再抽選の実行が決定
されると、ステップ322で肯定判断され、ステップ3
24へ進む。
【0091】ステップ324では、再抽選制御部150
Cの制御により、ラウンド抽選部150Aにおいてラウ
ンド再抽選を実行する。このラウンド再抽選によって、
新たな最大ラウンド数が抽選される。
【0092】上記の大当たり制御処理によってラウンド
が開始(1ラウンド目が開始)されると、次のステップ
326で肯定判断されてステップ328へ進み、遊技者
に対してラウンド再抽選がなされることを予告する演出
として、例えば、表示部166にて所定の文字や図柄等
による演出表示を行い、以降、2ラウンド目、3ラウン
ド目、・・・と順次消化される。
【0093】ラウンドが順次消化され最終ラウンドが開
始されると、次のステップ330で肯定判断され、ステ
ップ332へ進み、最終ラウンドが開始されてから所定
時間経過したか否かを判断し、否定判断の場合には本ス
テップ332を繰り返す。
【0094】最終ラウンドが開始されてから所定時間経
過すると、ステップ332で肯定判断されてステップ3
34へ進み、ラウンド再抽選の結果を報知する。ここで
は、例えば、ラウンド再抽選によって増加したラウンド
数をラウンド数表示灯166Aにて表示する。
【0095】次のステップ336では、上述のラウンド
再抽選及び賞球抽選の各抽選結果に基づき、上記ステッ
プ316でなされた最大ラウンド数及び賞球数の設定内
容を更新して、次のステップ338へ進む。これによっ
て、大当たり制御処理では、この更新情報に従って、各
部の動作制御がなされることになる。すなわち、ここ
で、上記ステップ316で設定されている最大ラウンド
数に対して、ラウンド再抽選の結果に基づくラウンド数
が追加されることになる。
【0096】上記ステップ338では、ラウンド初回抽
選或いはラウンド再抽選の結果に基づいて設定された最
大ラウンド数における最終ラウンドが終了したか否かを
判断する。ステップ338で否定判断の場合には本ステ
ップ338を繰返し、肯定判断の場合にはステップ34
0へ進み、大当たり制御処理を終了して、本処理ルーチ
ンを終了する。
【0097】以上のように、本実施の形態に係るパチン
コ機によれば、大当たり状態でのラウンド数が抽選によ
って可変に設定されるので、遊技の趣向性を向上するこ
とができ、また、ラウンド抽選及び賞球抽選では、例え
ば、ラウンド数が少ない場合における不利な状態を補う
ように賞球数を通常時よりも多くするといった所定の相
関関係を有するように抽選がなされるので、良好な遊技
性を有することができる。また、ラウンド抽選の結果と
して最大ラウンド数が少なく設定された場合でも、最大
ラウンド数を増加させるラウンド再抽選が実行される機
会を有するため、遊技の趣向性をさらに向上することが
できる。
【0098】なお、本実施の形態において、ラウンド再
抽選を、ラウンド初回抽選によって設定された各ラウン
ド毎に行うようにしてもよい。これにより、遊技者に遊
技が有利な状態へ移行する期待感をさらに与えることが
でき、遊技への興味を引き付けることができる。
【0099】また、本実施の形態に係るラウンド再抽選
において、ラウンド初回抽選と同様に、上記賞球抽選に
よって設定されている賞球数に対して、上記のような所
定の相関関係を保つようにラウンド数の抽選を行うよう
にしてもよい。また、ラウンド再抽選の実行時に、賞球
抽選も再度行うようにしてもよい。
【0100】なお、本実施の形態では、ラウンド抽選部
150Aと賞球抽選部150Bとを区別して構成し、各
抽選を区別して行っているが、これに限らず、例えば、
単一の抽選部において、最大ラウンド数と賞球数との数
的対応関係を予め設定したテーブルデータ等を用いた抽
選を行うようにしてもよい。
【0101】また、主制御基板150による遊技制御処
理では、各抽選結果に応じて、可動部材の開放角度を段
階的に変化させるようにしたり、入賞口120における
賞球数の可変に設定するようにしてもよい。
【0102】なお、本実施の形態では、表示部166と
して、セブンセグメントLEDを適用したが、これに限
らず、ドットマトリクス型液晶表示装置や、例えば、各
表示情報が印刷された複数のプレートを適宜差し替えて
情報表示を行う方式等の機械的な機構を有する表示装置
を用いてもよい。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ラ
ウンド抽選手段及び賞球抽選手段により抽選された所定
の相関関係を有するラウンド動作の最大継続回数と賞球
数とが設定された遊技制御を実行すると共に、ラウンド
抽選手段及び賞球抽選手段の少なくとも一方による抽選
結果が予め定めた遊技条件を満たす場合に、ラウンド抽
選手段及び賞球抽選手段の少なくとも一方において、遊
技者にさらに有利な状態となるように再抽選を実行する
ようにしたので、遊技の趣向性を向上し、遊技者に良好
な遊技性を提供できる遊技機を得ることができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の概略正
面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るゲージ部の概略正面
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の制御系
を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技制御処理の流れ
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110 パチンコ機(遊技機) 114 ゲージ部 122 役物ユニット 129 可動部材(羽根) 130、131、132 始動入賞口 134 入賞ゾーン 138 Vゾーン 139 案内通路部 150 主制御基板 150A ラウンド抽選部 150B 賞球抽選部 150C 再抽選制御部 160 役物制御基板 166A ラウンド数表示灯 166B 賞球数表示灯 168、169、170 始動入賞センサ 171 Vゾーンセンサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも当たり抽選の権利を得るため
    の始動入賞口及び賞球対象である普通入賞口が設けられ
    た遊技盤面上において、遊技球が通常遊技中に通過する
    通常領域とは別に区分けされ、賞球対象である入賞領域
    を有する役物ユニットと、前記役物ユニットにおいて前
    記通常領域と前記入賞領域との区分け部分の一部を構成
    し、遊技球が前記始動入賞口に入賞することで前記入賞
    領域への遊技球の入賞を許容する導入口を形成するよう
    に所定時間開放される可動開閉部材と、を備え、 前記可動開閉部材の開放時に、遊技球が前記入賞領域に
    入賞し、かつ当該入賞領域内に設けられた特別入賞領域
    を通過することを条件に前記可動開閉部材を所定時間の
    間に所定回数開閉するラウンド動作を開始し、かつ当該
    ラウンド動作を予め設定された最大継続回数繰り返すこ
    とで、遊技者に有利な遊技状態とすることが可能な遊技
    機であって、 前記ラウンド動作の最大継続回数を抽選するラウンド抽
    選手段と、 前記ラウンド抽選手段により抽選された最大継続回数に
    対して所定の相関関係を有するように前記賞球数を抽選
    する賞球抽選手段と、 前記ラウンド抽選手段及び前記賞球抽選手段の少なくと
    も一方の抽選結果が、予め定めた遊技条件を満たす場合
    に、前記ラウンド抽選手段及び前記賞球抽選手段の少な
    くとも一方において、遊技者にさらに有利な状態となる
    ように再抽選を実行する再抽選制御手段と、 前記ラウンド抽選手段及び前記賞球抽選手段により抽選
    又は再抽選された前記最大継続回数及び前記賞球数を設
    定した遊技制御を実行する遊技制御手段と、 を有する遊技機。
  2. 【請求項2】 前記再抽選制御手段は、前記ラウンド抽
    選手段による前回の抽選結果に基づいて設定された最大
    継続回数分のラウンド動作を全て消化する前に、前記ラ
    ウンド抽選手段によるラウンド動作の最大継続回数の再
    抽選を少なくとも1回実行することを特徴とする請求項
    1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記ラウンド抽選手段及び前記賞球抽選
    手段による各抽選結果を報知する報知手段をさらに有す
    る請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記報知手段は、前記ラウンド抽選手段
    による前回の抽選結果に基づいて設定された最大継続回
    数分のラウンド動作を全て消化する前に、前記再抽選制
    御手段による前記ラウンド動作の最大継続回数の再抽選
    結果を報知することを特徴とする請求項3記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記再抽選制御手段によって前記ラウン
    ド抽選手段による前記ラウンド動作の最大継続回数の再
    抽選が実行されることを予告演出する予告演出制御手段
    をさらに有する請求項1〜請求項4の何れか1項に記載
    の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記遊技制御手段は、遊技者に有利な度
    合いが段階的に異なる複数の遊技状態を選択設定可能で
    あることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項
    に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記遊技制御手段は、前記ラウンド抽選
    手段及び前記賞球抽選手段の少なくとも一方の抽選結果
    に応じて、可動開閉部材の開放時に形成される前記導入
    口の開度を変化させることを特徴とする請求項1〜請求
    項6の何れか1項に記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007202898A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2014028157A (ja) * 2013-08-23 2014-02-13 Heiwa Corp 遊技機

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