JP2003046384A - 出力回路 - Google Patents

出力回路

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JP2003046384A
JP2003046384A JP2001235031A JP2001235031A JP2003046384A JP 2003046384 A JP2003046384 A JP 2003046384A JP 2001235031 A JP2001235031 A JP 2001235031A JP 2001235031 A JP2001235031 A JP 2001235031A JP 2003046384 A JP2003046384 A JP 2003046384A
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transistor
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Kazuya Nishimura
一也 西村
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送線路上に形成された抵抗の抵抗値が変わ
っても、容易に差動信号の振幅を所望の値に設定するこ
とができ、安定した信号伝送を行うことができる出力回
路を得る。 【解決手段】 差動信号Sd,SdBを生成して出力す
る第1出力バッファ部2及び第2出力バッファ部3にお
けるプッシュプル回路を、それぞれ複数のPMOSトラ
ンジスタQA1〜QAn及び複数のNMOSトランジス
タQD1〜QDnで構成すると共に電流源をなすPMO
SトランジスタQB1〜QBn及びNMOSトランジス
タQC1〜QCnをそれぞれ対応して設け、PMOSト
ランジスタQA1〜QAn及びNMOSトランジスタQ
D1〜QDnの内、接続される外部回路に応じて、プッ
シュプル回路として使用するPMOSトランジスタ及び
NMOSトランジスタをレジスタ36にあらかじめ設定
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おける出力回路に関し、特に差動信号で外部回路とのイ
ンタフェースを行う出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IEEE1394規格等に準拠し
た2線式差動データ伝送方式の出力バッファを用いた出
力回路には、LVDS(Low Voltage Differential Sig
nal)方式の出力バッファを使用していた。図8は、こ
のような従来の出力回路の回路例を示した図である。出
力回路100は、図8で示すように、内部回路101か
らの出力信号Soに応じた相対する信号レベルを有する
1対の差動信号S1,S1Bを生成して1対の伝送線路
102a,102bで伝送し、該1対の伝送線路102
a,102bで伝送された差動信号S1,S1Bは、差
動入力を有するレシーバ(図示せず)で受信される。
【0003】出力回路100は、定電流出力回路になっ
ており、定電流回路111〜114を備え、各定電流回
路111〜114は、バイアス回路115からバイアス
電圧が供給されている。また、出力回路100から出力
される差動信号S1,S1Bにおいて、信号S1は、P
チャネル型MOSトランジスタ116とNチャネル型M
OSトランジスタ117で制御され、信号S1Bは、P
チャネル型MOSトランジスタ118とNチャネル型M
OSトランジスタ119で制御されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、差動信号
S1,S1Bの振幅は、定電流回路111〜114の各
定電流量と伝送線路102a,102b上の抵抗Ra,
Rbの各抵抗値によって決定される。しかし、製造ばら
つき等によって抵抗Ra及びRbの各抵抗値にばらつき
が生じる等して、出力回路100に接続される外部回路
のインピーダンスが変化した場合、差動信号S1,S1
Bの振幅が異なって安定した信号伝送ができなくなる場
合があった。
【0005】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、伝送線路上に形成された抵抗
の抵抗値が変わっても、容易に差動信号の振幅を所望の
値に設定することができ、安定した信号伝送を行うこと
ができる出力回路を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る出力回路
は、所定の機能を有する内部回路からの出力信号と同相
の信号を生成して対応する出力端子から外部へ出力する
第1出力バッファ部と、該内部回路からの出力信号と逆
相の信号を生成して対応する出力端子から外部へ出力す
る第2出力バッファ部とを備え、内部回路からの出力信
号を所定の差動信号に変換して出力する出力回路におい
て、第1出力バッファ部及び第2出力バッファ部は、電
源電圧と出力端子との間に並列に設けられた、Pチャネ
ル型トランジスタと電流源とを直列に接続してなる複数
の第1直列回路と、出力端子と接地との間に並列に設け
られた、Nチャネル型トランジスタと電流源とを直列に
接続してなる複数の第2直列回路と、あらかじめ選択し
て設定された少なくとも1つの第1直列回路及び第2直
列回路に対して、内部回路から出力された信号に応じて
トランジスタの動作制御を行う制御回路部とをそれぞれ
備えるものである。
【0007】具体的には、上記各Pチャネル型トランジ
スタ及び各Nチャネル型トランジスタは、それぞれMO
Sトランジスタであり、各第1直列回路における電流源
は、所定のバイアス電圧がゲートに印加されるPチャネ
ル型MOSトランジスタでそれぞれ形成され、各第2直
列回路における電流源は、所定のバイアス電圧がゲート
に印加されるNチャネル型MOSトランジスタでそれぞ
れ形成されるようにした。
【0008】また、上記制御回路部は、あらかじめ行わ
れた設定に応じて、電流源をなす各Pチャネル型MOS
トランジスタ及び各Nチャネル型MOSトランジスタを
オンさせて導通状態にするようにしてもよい。
【0009】具体的には、上記制御回路部は、あらかじ
め行われた設定を格納する設定格納部を有し、該設定格
納部に格納された設定に応じて各第1直列回路及び各第
2直列回路の動作制御を行うようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施の形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における出力回路の
使用例を示した概略のブロック図である。図1におい
て、出力回路1は、所定の機能を有する内部回路10か
ら出力された信号Soに対する1対の差動信号Sd,S
dBを生成して、パッド11及び12から1対の伝送線
路13a,13bに出力する。1対の伝送線路13a及
び13bの間には抵抗R1とR2が直列に形成されてお
り、抵抗R1と抵抗R2との接続部には所定の電圧Vb
が印加されている。
【0011】1対の伝送線路13a,13b上における
差動信号Sd,SdBの振幅は、出力回路1における定
電流回路の電流量と抵抗R1,R2の各抵抗値によって
決まり、差動信号Sd,SdBにおける振幅の中心は、
抵抗R1,R2に印加されている電圧Vbによって決定
される。例えば、抵抗R1及びR2は同じ抵抗値になる
ようにする。
【0012】1対の伝送線路13a,13bによって伝
送された差動信号Sd,SdBは、差動入力を有するレ
シーバ14で受信される。該レシーバ14は、受信した
差動信号Sd,SdBに対して、例えば信号Sdの信号
レベルが信号SdBよりも高ければハイレベルに、信号
Sdの信号レベルが信号SdBよりも低ければローレベ
ルになる信号を生成して出力する。
【0013】次に、図2は、本発明の第1の実施の形態
における出力回路の内部構成例を示した概略のブロック
図である。図2において、出力回路1は、信号Sdを生
成して出力する第1出力バッファ部2と、信号SdBを
生成して出力する第2出力バッファ部3と、第1出力バ
ッファ部2及び第2出力バッファ部3に対してバイアス
の供給を行うバイアス回路部4と、内部回路10からの
出力信号Soの信号レベルを反転させて第2出力バッフ
ァ部3に出力するインバータ5とを備えている。
【0014】第1出力バッファ部2は、内部回路10か
ら出力された信号Soから信号Sdを生成して伝送線路
13aに出力し、第2出力バッファ部3は、インバータ
5を介して入力された内部回路10の出力信号Soの反
転信号SoBから信号SdBを生成して伝送線路13b
に出力する。第1出力バッファ部2及び第2出力バッフ
ァ部3は同じ回路構成であることから、第1出力バッフ
ァ部2を例にして、第1出力バッファ部2及び第2出力
バッファ部3の内部構成について説明する。
【0015】図3は、第1出力バッファ部2の内部回路
例を示した図である。なお、図3において、第2出力バ
ッファ部3の場合は、信号Soが信号SoBとなり、パ
ッド11がパッド12に、伝送線路13aが伝送線路1
3bになる。図3における、第1出力バッファ部2は、
Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトラ
ンジスタと呼ぶ)QA1〜QAn(nは、n>0の自然
数)及びQB1〜QBnと、Nチャネル型MOSトラン
ジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)QC1〜
QCn及びQD1〜QDnと、PMOSトランジスタQ
A1〜QAn,QB1〜QBn及びNMOSトランジス
タQC1〜QCn,QD1〜QDnの動作制御を行う制
御回路部21とを備えている。
【0016】電源電圧Vddとパッド11との間には、
PMOSトランジスタQA1〜QAn及びPMOSトラ
ンジスタQB1〜QBnがそれぞれ対応して直列に接続
されており、PMOSトランジスタQA1〜QAn,Q
B1〜QBnの各ゲートは、制御回路部21にそれぞれ
接続されている。また、パッド11と接地との間には、
NMOSトランジスタQC1〜QCn及びNMOSトラ
ンジスタQD1〜QDnがそれぞれ対応して直列に接続
されており、NMOSトランジスタQC1〜QCn及び
QD1〜QDnの各ゲートは、制御回路部21にそれぞ
れ接続されている。
【0017】なお、PMOSトランジスタQA1〜QA
n及び対応するPMOSトランジスタQB1〜QBnの
各直列回路は、それぞれ第1直列回路をなし、NMOS
トランジスタQC1〜QCn及び対応するNMOSトラ
ンジスタQD1〜QDnの各直列回路は、それぞれ第2
直列回路をなす。
【0018】制御回路部21には、内部回路10から出
力された信号Soが入力されると共に、PMOSトラン
ジスタQB1〜QBnに対するバイアス電圧VP、及び
NMOSトランジスタQC1〜QCnに対するバイアス
電圧VNがバイアス回路部4からそれぞれ入力されてい
る。制御回路部21は、入力された信号Soに応じて、
PMOSトランジスタQA1〜QAn又はNMOSトラ
ンジスタQD1〜QDnの内、あらかじめ設定された少
なくとも1つのPMOSトランジスタ又は少なくとも1
つのNMOSトランジスタのいずれかをオンさせる。
【0019】また、制御回路部21は、バイアス回路部
4から入力されたバイアス電圧VPをPMOSトランジ
スタQB1〜QBnの各ゲートにそれぞれ出力すると共
に、バイアス回路部4から入力されたバイアス電圧VN
をNMOSトランジスタQC1〜QCnの各ゲートにそ
れぞれ出力する。すなわち、バイアス電圧VP及びVN
をそれぞれ一定にすることによって、PMOSトランジ
スタQB1〜QBn及びNMOSトランジスタQC1〜
QCnは、それぞれ定電流源をなす。
【0020】次に、図4は、制御回路部21の回路例を
示した図である。図4を用いて、制御回路部21の動作
についてもう少し詳細に説明する。図4において、制御
回路部21は、NAND回路NA1〜NAn、一方の入
力端が反転入力端であるNOR回路NR1〜NRn、ト
ランスミッションゲート31〜34、インバータ35及
びレジスタ36で構成されている。なお、レジスタ36
は設定格納部をなす。
【0021】NAND回路NA1〜NAnにおいて、各
一方の入力端には、内部回路10からの出力信号Soが
それぞれ入力され、各他方の入力端にはレジスタ36か
らのあらかじめ設定された信号S1〜Snがそれぞれ対
応して入力されている。NAND回路NA1〜NAnの
各出力端は、対応するPMOSトランジスタQA1〜Q
Anのゲートにそれぞれ接続されている。また、NOR
回路NR1〜NRnにおいて、各非反転入力端には、内
部回路10からの出力信号Soがそれぞれ入力され、各
反転入力端にはレジスタ36からの信号S1〜Snがそ
れぞれ対応して入力されている。NOR回路NR1〜N
Rnの各出力端は、対応するNMOSトランジスタQD
1〜QDnのゲートにそれぞれ接続されている。
【0022】ここで、トランスミッションゲートは、P
MOSトランジスタとNMOSトランジスタが並列に接
続されてなるものであり、以下、トランスミッションゲ
ートにおいて、PMOSトランジスタのゲートを反転制
御入力端と呼ぶと共にNMOSトランジスタのゲートを
非反転制御入力端と呼ぶ。
【0023】PMOSトランジスタQB1〜QBnの各
ゲートは、トランスミッションゲート31を介して接地
電圧がそれぞれ印加されるか、又はトランスミッション
ゲート32を介してバイアス回路部4からのバイアス電
圧VPがそれぞれ印加される。また、NMOSトランジ
スタQC1〜QCnの各ゲートは、トランスミッション
ゲート33を介して電源電圧Vddがそれぞれ印加され
るか、又はトランスミッションゲート34を介してバイ
アス回路部4からのバイアス電圧VNがそれぞれ印加さ
れる。
【0024】トランスミッションゲート31及び33の
各非反転制御入力端、並びにトランスミッションゲート
32及び34の各反転制御入力端には、レジスタ36か
らあらかじめ設定された信号Siがそれぞれ入力されて
いる。また、トランスミッションゲート31及び33の
各反転制御入力端、並びにトランスミッションゲート3
2及び34の各非反転制御入力端には、インバータ35
によってレジスタ36からの信号Siの信号レベルが反
転された信号がそれぞれ入力されている。
【0025】このような構成において、レジスタ36
は、出力回路1が差動信号Sd,SdBを出力するよう
に設定されている場合、ローレベルの信号Siを出力す
る。このため、トランスミッションゲート31及び33
は、それぞれオフして遮断状態となり、トランスミッシ
ョンゲート32及び34は、それぞれオンして導通状態
となる。このことから、PMOSトランジスタQB1〜
QBnの各ゲートには、バイアス回路部4からのバイア
ス電圧VPがそれぞれ印加されると共に、NMOSトラ
ンジスタQC1〜QCnの各ゲートには、バイアス回路
部4からのバイアス電圧VNがそれぞれ印加される。す
なわち、PMOSトランジスタQB1〜QBn及びNM
OSトランジスタQC1〜QCnは、それぞれ定電流源
として動作する。
【0026】更に、レジスタ36には、PMOSトラン
ジスタQA1〜QAn及びNMOSトランジスタQD1
〜QDnの内、動作させるPMOSトランジスタ及びN
MOSトランジスタがあらかじめ設定されており、NA
ND回路NA1〜NAnの内、該設定されたPMOSト
ランジスタに対応するNAND回路の一方の入力端をハ
イレベルにすると共に、他のNAND回路における一方
の入力端をローレベルにする。同様に、NOR回路NR
1〜NRnの内、該設定されたNMOSトランジスタに
対応するNOR回路の一方の入力端をハイレベルにする
と共に、他のNOR回路における一方の入力端をローレ
ベルにする。
【0027】このような状態において、第1出力バッフ
ァ部2では、レジスタ36によって一方の入力端がハイ
レベルであるNAND回路に接続されたPMOSトラン
ジスタは、内部回路10からの出力信号Soがハイレベ
ルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。ま
た、レジスタ36によって反転入力端がハイレベルにな
ったNOR回路に接続されたNMOSトランジスタは、
内部回路10からの出力信号Soがハイレベルのときに
オフし、ローレベルのときにオンする。
【0028】これに対して、第2出力バッファ部3で
は、NAND回路NA1〜NAnの各一方の入力端及び
NOR回路NR1〜NRnの各反転入力端には、内部回
路10からの出力信号Soを反転させた信号SoBがそ
れぞれ入力されている。このため、レジスタ36によっ
て一方の入力端がハイレベルになったNAND回路に接
続されたPMOSトランジスタは、内部回路10からの
出力信号Soがハイレベルのときにオフし、ローレベル
のときにオンする。また、レジスタ36によって反転入
力端がハイレベルになったNOR回路に接続されたNM
OSトランジスタは、内部回路10からの出力信号So
がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフ
する。
【0029】このようにして、出力回路1は、第1出力
バッファ部2及び第2出力バッファ部3において、レジ
スタ36の設定を変えることにより、PMOSトランジ
スタQA1〜QAn及びNMOSトランジスタQD1〜
QDnの内、動作させるPMOSトランジスタ及びNM
OSトランジスタをそれぞれ選択することができるた
め、出力回路1から1対の伝送線路13a,13bに出
力される定電流量を変えることができる。
【0030】次に、図5は、PMOSトランジスタQA
1〜QAn及びQB1〜QBnにおける、任意のPMO
SトランジスタQAx(x=1〜n)及びQBxのデバ
イス構造の例を示した断面図である。また、図6は、N
MOSトランジスタQC1〜QCn及びQD1〜QDn
における、任意のPMOSトランジスタQCx及びQD
xのデバイス構造の例を示した断面図である。なお、図
5において、P+はP+拡散層を、N−はN−ウェル層
をそれぞれ示し、図6において、N+はN+拡散層を、
P−はP−ウェル層をそれぞれ示している。更に、図5
及び図6において、Gはゲート電極を、MEはメタル
を、CHはコンタクトホールをそれぞれ示し、N+拡散
層、P−ウェル層、P+拡散層及びN−ウェル層の断面
を示すハッチングは省略している。
【0031】図5で示すように、PMOSトランジスタ
QAxとQBxの組み合わせは、例えば第1出力バッフ
ァ部2の場合、パッド11からのサージはパンチスルー
によって点線の矢印で示した経路で電源電圧Vddにバ
イパスされる。また、図6で示すように、NMOSトラ
ンジスタQCxとQDxの組み合わせは、例えば第1出
力バッファ部2の場合、パッド11からのサージはパン
チスルーによって点線の矢印で示した経路で接地電圧に
バイパスされる。
【0032】このように、PMOSトランジスタQA1
〜QAnとQB1〜QBnとの各組み合わせ、及びNM
OSトランジスタQC1〜QCnとQD1〜QDnとの
各組み合わせは、それぞれサージに対してパンチスルー
を利用したESD保護装置となる。このため、PMOS
トランジスタQAx及びQBxの合計のトランジスタ
幅、及びNMOSトランジスタQCx及びQDxの合計
のトランジスタ幅がそれぞれ十分に大きい場合、ESD
保護装置を別途設ける必要がなく、コストの削減を図る
ことができる。
【0033】上記説明では、出力回路1は、1対の伝送
線路13a,13bでレシーバ14に接続されている場
合を例にして説明した。これに対して、図7で示すよう
に、出力回路1が1本の信号線41でレシーバ14の一
方の入力端に接続され、レシーバ14の他方の入力端に
は所定の電圧Vrが印加されている場合、出力回路1
は、2値の信号が出力されるプッシュプルタイプの一般
的な出力バッファの構成にする必要がある。
【0034】このような場合、第1出力バッファ部2又
は第2出力バッファ部3のいずれか一方のレジスタ36
には、ハイレベルの信号Siを出力するように設定され
ている。このため、ハイレベルの信号Siが出力された
トランスミッションゲート31及び33は、それぞれオ
ンして導通状態となり、トランスミッションゲート32
及び34は、それぞれオフして遮断状態となる。
【0035】例えば、第1出力バッファ部2において、
レジスタ36にハイレベルの信号Siを出力するように
設定されている場合、PMOSトランジスタQB1〜Q
Bnの各ゲートには、トランスミッションゲート31に
よって接地電圧が印加されると共に、NMOSトランジ
スタQC1〜QCnの各ゲートには、トランスミッショ
ンゲート33によって電源電圧Vddが印加される。す
なわち、第1出力バッファ部2からの信号Sdのみをレ
シーバ14の入力端に出力する。なお、この場合、第2
出力バッファ部3は伝送線路に接続せず、使用すること
はない。
【0036】また、図4の制御回路部21において、ト
ランスミッションゲート31に接続される接地電圧を電
源電圧Vddに、トランスミッションゲート33に接続
される電源電圧Vddを接地電圧に変更することによっ
て、第2出力バッファ部3の出力はハイインピーダンス
状態に制御することができる。このように、出力回路1
は、第1出力バッファ部2及び第2出力バッファ部3の
各レジスタ36の設定を変えることによって、差動出力
及び通常出力のいずれの場合にも対応することができ
る。
【0037】このように、本第1の実施の形態における
出力回路は、差動信号Sd,SdBを生成して出力する
第1出力バッファ部2及び第2出力バッファ部3におけ
るプッシュプル回路を、それぞれ複数のPMOSトラン
ジスタQA1〜QAn及び複数のNMOSトランジスタ
QD1〜QDnで構成し、PMOSトランジスタQA1
〜QAn及びNMOSトランジスタQD1〜QDnに対
して、電流源をなすPMOSトランジスタQB1〜QB
n及びNMOSトランジスタQC1〜QCnをそれぞれ
対応して設けるようにして、PMOSトランジスタQA
1〜QAn及びNMOSトランジスタQD1〜QDnの
内、接続される外部回路に応じて、プッシュプル回路と
して使用するPMOSトランジスタ及びNMOSトラン
ジスタをレジスタ36にあらかじめ設定するようにし
た。
【0038】このことから、伝送線路上の抵抗R1及び
R2の各抵抗値が変わっても、容易に差動信号の振幅を
所望の値に設定することができ、安定した信号伝送を行
うことができる。
【0039】更に、第1出力バッファ部2又は第2出力
バッファ部3のいずれか一方の、PMOSトランジスタ
QB1〜QBn及びNMOSトランジスタQC1〜QC
nのゲートが電源電圧Vdd又は接地電圧に接続される
ように、レジスタ36に設定することができる。このこ
とから、内部回路からの出力信号に対応した1つの信号
を出力する場合においても、使用することができ、差動
出力及び1つの出力のいずれの場合にも対応することが
できるため、汎用性を高めることができる。
【0040】なお、上記第1の実施の形態において、信
号SdB及びSoBの「B」は、信号レベルの反転を示
すものであり、ローアクティブであることを示してい
る。
【0041】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
の出力回路によれば、差動信号を生成して出力する第1
出力バッファ部及び第2出力バッファ部におけるプッシ
ュプル回路を、それぞれ複数のPチャネル型トランジス
タ及び複数のNチャネル型トランジスタで構成し、各P
チャネル型トランジスタ及び各Nチャネル型トランジス
タに対して、電流源をそれぞれ対応して設けるようにし
て、各Pチャネル型トランジスタ及び各Nチャネル型ト
ランジスタの内、接続される外部回路に応じてあらかじ
め設定された、プッシュプル回路として使用するPチャ
ネル型トランジスタ及びNチャネル型トランジスタに対
して、内部回路から出力された信号に応じて動作制御を
行うようにした。このことから、ツイストペアケーブル
をなす伝送線路上の各抵抗値が変わっても、容易に差動
信号の振幅を所望の値に設定することができ、安定した
信号伝送を行うことができる。
【0042】具体的には、各第1直列回路は2つのPチ
ャネル型MOSトランジスタを直列に接続されてなり、
各第2直列回路は、2つのNチャネル型MOSトランジ
スタを直列に接続されてなるようにした。このことか
ら、各第1直列回路及び各第2直列回路は、それぞれM
OSトランジスタのパンチスルーを利用したESD保護
装置をなすため、ESD保護装置を別途設ける必要がな
く、コストの削減を図ることができる。
【0043】また、あらかじめ行われた設定に応じて、
電流源をなす各Pチャネル型MOSトランジスタ及び各
Nチャネル型MOSトランジスタのゲートを電源電圧又
は接地電圧に接続できるようにしたことから、内部回路
からの出力信号に対応した1つの信号を出力する場合に
おいても、使用することができ、差動出力及び1つの出
力のいずれの場合にも対応することができ、汎用性を高
めることができる。
【0044】具体的には、上記制御回路部は、設定格納
部にあらかじめ格納された設定に応じて上記各第1直列
回路及び各第2直列回路の動作制御を行うようにした。
このことから、設定格納部にレジスタ等を使用すること
によって、接続される外部回路に応じた設定を容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における出力回路
の使用例を示した概略のブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態における出力回路
の内部構成例を示した概略のブロック図である。
【図3】 図2における第1出力バッファ部2の内部回
路例を示した図である。
【図4】 図3における制御回路部21の回路例を示し
た図である。
【図5】 任意のPMOSトランジスタQAx及びQB
xのデバイス構造の例を示した断面図である。
【図6】 任意のPMOSトランジスタQCx及びQD
xのデバイス構造の例を示した断面図である。
【図7】 本発明の第1の実施の形態における出力回路
の他の使用例を示した概略のブロック図である。
【図8】 従来の出力回路の回路例を示した図である。
【符号の説明】
1 出力回路 2 第1出力バッファ部 3 第2出力バッファ部 4 バイアス回路部 5,35 インバータ 10 内部回路 11,12 パッド 13a,13b 伝送線路 14 レシーバ 21 制御回路部 31〜34 トランスミッションゲート 36 レジスタ 41 信号線 QA1〜QAn,QD1〜QDn PMOSトランジス
タ QB1〜QBn,QC1〜QCn NMOSトランジス
タ NA1〜NAn NAND回路 NR1〜NRn NOR回路
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Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の機能を有する内部回路からの出力
    信号と同相の信号を生成して対応する出力端子から外部
    へ出力する第1出力バッファ部と、該内部回路からの出
    力信号と逆相の信号を生成して対応する出力端子から外
    部へ出力する第2出力バッファ部とを備え、上記内部回
    路からの出力信号を所定の差動信号に変換して出力する
    出力回路において、 上記第1出力バッファ部及び第2出力バッファ部は、 電源電圧と上記出力端子との間に並列に設けられた、P
    チャネル型トランジスタと電流源とを直列に接続してな
    る複数の第1直列回路と、 上記出力端子と接地との間に並列に設けられた、Nチャ
    ネル型トランジスタと電流源とを直列に接続してなる複
    数の第2直列回路と、 あらかじめ選択して設定された少なくとも1つの上記第
    1直列回路及び該第2直列回路に対して、上記内部回路
    から出力された信号に応じてトランジスタの動作制御を
    行う制御回路部と、をそれぞれ備えることを特徴とする
    出力回路。
  2. 【請求項2】 上記各Pチャネル型トランジスタ及び各
    Nチャネル型トランジスタは、それぞれMOSトランジ
    スタであり、上記各第1直列回路における電流源は、所
    定のバイアス電圧がゲートに印加されるPチャネル型M
    OSトランジスタでそれぞれ形成され、上記各第2直列
    回路における電流源は、所定のバイアス電圧がゲートに
    印加されるNチャネル型MOSトランジスタでそれぞれ
    形成されることを特徴とする請求項1記載の出力回路。
  3. 【請求項3】 上記制御回路部は、あらかじめ行われた
    設定に応じて、電流源をなす各Pチャネル型MOSトラ
    ンジスタ及び各Nチャネル型MOSトランジスタをオン
    させて導通状態にすることを特徴とする請求項2記載の
    出力回路。
  4. 【請求項4】 上記制御回路部は、あらかじめ行われた
    設定を格納する設定格納部を有し、該設定格納部に格納
    された設定に応じて上記各第1直列回路及び各第2直列
    回路の動作制御を行うことを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の出力回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2043304A1 (en) 2007-09-28 2009-04-01 Fujitsu Microelectronics Limited Method for optimizing the amplitude of a communication signal
JP2014530561A (ja) * 2011-09-23 2014-11-17 インテル コーポレイション プッシュプルソース直列終端送信装置、方法、及びシステム

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