JP2003045659A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JP2003045659A
JP2003045659A JP2001227660A JP2001227660A JP2003045659A JP 2003045659 A JP2003045659 A JP 2003045659A JP 2001227660 A JP2001227660 A JP 2001227660A JP 2001227660 A JP2001227660 A JP 2001227660A JP 2003045659 A JP2003045659 A JP 2003045659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
substrate
display device
layer
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001227660A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Okita
裕之 沖田
Kazuto Shimoda
和人 下田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001227660A priority Critical patent/JP2003045659A/ja
Publication of JP2003045659A publication Critical patent/JP2003045659A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストを向上させることが可能な表示
装置を提供する。 【解決手段】 有機EL表示装置100は、基板1の一
面側に素子部10、他面側に透過フィルタ20を備え、
素子部10で発生する光が基板1と透過フィルタ20を
透過して外部へ取り出される。各透過フィルタ20R,
20G,20Bは、対向する素子部10R,10G,1
0Bの発光波長に対応した赤,緑,青の光をそれぞれ選
択的に透過させる。そのため、基板1から内部に入射す
る外光は、陰極層13で反射されたのち、透過フィルタ
20R,20G,20Bにおいてそれぞれ赤,緑,青以
外の成分がカットされる。これにより、外光の反射成分
のうち大部分が表示面側にほとんど射出されなくなり、
非発光時における外光の影響が大幅に減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示面側に基板が
設けられ、基板を透過させて外部に取り出した光で表示
を行なう表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置は、透明基板の一面に発光素子
が形成され、この基板の他面を表示面側とした構成が一
般的であり、発光時に光が基板を透過して外部に取り出
されるようになっている。例えば、有機EL(ElectroL
uminessence;電界発光)表示装置は、透明基板上に透明
電極層(陽極)、有機EL層および金属電極層(陰極)
を積層した有機EL素子が形成されたものであり、両極
に電圧が印加されると有機EL層が発光し、その際に基
板を透過した光によって表示が行なわれる。有機EL
は、近年加速されているディスプレイの極薄化・大画面
化に適した表示方式として注目されているが、この表示
装置には次のような問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】有機EL層は一般に透
明もしくは半透明であるため、基板側から素子内部に入
射した外光は、有機EL層を透過して金属薄膜である陰
極で反射され、基板から外部へ放射される。このため、
非発光時に素子は銀色に見えてしまい、コントラストが
低下するという問題があった。
【0004】そこで、非発光時の外光の反射を抑えるた
めに、陰極を色が比較的黒く、低反射率の金属で形成す
る方法が試みられているが、この場合には、有機EL層
で発生する光のうち陰極に届いた光もまた反射されにく
くなるために、発光時の輝度低下につながるという問題
があった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、コントラストを向上させることが可
能な表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による表示装置
は、素子部よりも基板側にあって少なくとも素子部に対
向する領域に形成され、対向する素子部の発光波長域に
ある光を選択的に透過させる透過フィルタを備えてい
る。
【0007】本発明による表示装置では、素子部に入射
する外光と素子部における発光の別なく、透過フィルタ
が透過した光のみが基板の外へ放射される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0009】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る有機EL表示装置の概略を示す構
成図である。この有機EL表示装置100は、基板1の
一面側に素子部10(10R,10G,10B)が形成
され、基板1の他面側に透過フィルタ20(20R,2
0G,20B)を備えるものである。また、素子部10
で発生する光は、基板1および透過フィルタ20を透過
して外部へと取り出されるようになっており、基板1の
透過フィルタ20の側を表示面としている。
【0010】基板1は、透明材料からなるものであれば
よく、ここではガラス基板が用いられている。また、素
子部10は、ここでは有機EL素子からなり、陽極層1
1、有機EL層12および陰極層13から構成されてい
る。なお、各素子部10は赤(R;Red),緑(G;Gree
n)および青(B;Blue )の3原色のうちの1色に発光
し、その発光色に応じて素子部10R,素子部10Gお
よび素子部10Bに区別される。
【0011】陽極層11は、正孔を有機EL層12に注
入するアノードとして機能し、並列する素子部12の間
をわたってストライプ状に設けられている。また、陽極
層11の材料は、基板1の側から光を取り出すために透
光性を有する材料が望ましい。具体的には、酸化インジ
ウムスズ(ITO;Indium Tin Oxide)を用いることが
好ましく、その他、酸化スズ(SnO2 )、酸化亜鉛
(ZnO)等を用いることができる。
【0012】有機EL層12は、電界発光を行なうため
の有機化合物層であり、陽極層11の上に正孔輸送層、
発光層および電子輸送層(いずれも図示せず)がこの順
で積層されている。また、有機EL層12も、ここに含
まれる発光材料に応じて発光色が赤,緑および青の3原
色に分かれていることから、素子部10R,10G,1
0Bに対応してそれぞれ有機EL層12R,12G,1
2Bに区分され、ここでは、有機EL層12R,12
G,12Bは並列する素子部12の間をわたってストラ
イプ状に設けられると共に、この順に周期的に並べられ
ている。
【0013】正孔輸送層は、陽極層11から注入された
正孔を発光層まで輸送するために設けられる。正孔輸送
層の材料としては、例えば、ベンジン、スチリルアミ
ン、トリフェニルアミン、ポルフィリン、トリアゾー
ル、イミダゾール、オキサジアゾール、ポリアリールア
ルカン、フェニレンジアミン、アリールアミン、オキザ
ゾール、アントラセン、フルオレノン、ヒドラゾン、ス
チルベン、あるいはこれらの誘導体、または、ポリシラ
ン系化合物、ビニルカルバゾール系化合物、チオフェン
系化合物あるいはアニリン系化合物等の複素環式共役系
のモノマー,オリゴマーあるいはポリマーを用いること
ができる。具体的には、α−ナフチルフェニルジアミ
ン、ポルフィリン、金属テトラフェニルポルフィリン、
金属ナフタロシアニン、4,4,4−トリス(3−メチ
ルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン)トリ
フェニルアミン、N,N,N,N−テトラキス(p−ト
リル)p−フェニレンジアミン、N,N,N,N−テト
ラフェニル4,4−ジアミノビフェニル、N−フェニル
カルバゾール、4−ジ−p−トリルアミノスチルベン、
ポリ(パラフェニレンビニレン)、ポリ(チオフェンビ
ニレン)、ポリ(2,2−チエニルピロール)等が挙げ
られる。
【0014】発光層は、陽極層11と陰極層13との間
に電界が生じるときに、陽極層11および陰極層13の
それぞれから正孔および電子が注入され、これらが再結
合する領域である。この発光層は、発光効率が高い発光
性材料、例えば、低分子蛍光色素、蛍光性の高分子、金
属錯体等の有機材料から構成されている。赤色光を発光
する有機EL層12Rの発光層としては、例えば、アジ
ン色素、クマリン誘導体、キサンテン色素、メロシアニ
ン色素、アクリジン色素、フタロシアニン色素等が用い
られる。緑色光を発光する有機EL層12Gの発光層と
しては、例えば、トリス(8−キノリノラト)アルミニ
ウム、キナクリドン誘導体、キサンテン色素、クマリン
誘導体などが用いられる。更に、青色光を発光する有機
EL層12Bの発光層では、例えば、8−キノリノール
及びその誘導体の金属錯体や前記金属錯体にペリレンや
クマリン誘導体をドープしたもの、特開平6−9953
号公報に示されるジスチリルアリーレン誘導体及びジス
チリルアリーレン誘導体に蛍光色素をドープしたものな
どが用いられる。
【0015】電子輸送層は、陰極層13から注入される
電子を発光層に輸送するために設けられる。電子輸送層
の材料としては、例えば、キノリン、ペリレン、ビスス
チリル、ピラジン,またはこれらの誘導体が挙げられ
る。具体的には、8−ヒドロキシキノリンアルミニウ
ム,アントラセン、ナフタリン、フェナントレン、ピレ
ン、クリセン、ペリレン、ブタジエン、クマリン、アク
リジン、スチルベン、またはこれらの誘導体が挙げられ
る。
【0016】陰極層13は、有機EL層12に電子を注
入するためのカソードとして機能し、ここでは有機EL
層12に沿うストライプ状に設けられている。なお、こ
れらの陰極層13と陽極層11は、互いに直交してマト
リクスを形成している。陰極層13の材料としては、例
えばアルミニウム(Al)、インジウム(In)、マグ
ネシウム(Mg)、銀(Ag)、カルシウム(Ca)、
バリウム(Ba)、リチウム(Li)などが挙げられ
る。これらの金属は単体で用いてもよく、または合金と
して使用してもよい。
【0017】更に、素子部10R,10Gおよび10B
のそれぞれに対し、基板1を挟んで対向する位置に透過
フィルタ20R,20Gおよび20Bが設けられてい
る。各透過フィルタ20R,20G,20Bは、対向す
る素子部10R,10G,10Bの発光波長に対応した
赤,緑,青の光をそれぞれ選択的に透過させるようにな
っている。このような透過フィルタ20R,20G,2
0Bは、高屈折率材料と低屈折率材料とが交互に積層さ
れて構成され、それぞれ赤,緑,青の各色に対応する単
一の波長域の光を透過するように光学的に設計されてい
る。なお、高屈折材料および低屈折率材料は、有機EL
表示装置100の電気的特性に影響を与えない透明材料
が好ましく、例えば高屈折材料には二酸化ニオブ(Nb
2 5 )、低屈折材料には二酸化ケイ素(SiO2 )が
用いられる。Nb2 5 とSiO2の屈折率nを表1に
示す。
【0018】
【表1】
【0019】ここでは、更にNb2 5 ,SiO2 の消
衰係数k=0とし、各色の中心波長を赤では620n
m、緑では540nm、青では460nmとして光学設
計を行なうことで、透過フィルタ20R,20G,20
Bを、例えば表2のような構成の多層膜としている。表
2において、第1層、第2層・・・は、基板1の側から
順に積層されている。
【0020】
【表2】
【0021】図2、図3および図4は、この場合の透過
フィルタ20R,20G,20Bそれぞれの透過率の波
長依存性を示している。これらの透過フィルタ20で
は、ピークの半値幅を狭くすることにより、透過光の色
純度を高めることが可能である。
【0022】この有機EL表示装置100は、例えば、
以下のようにして製造することができる。
【0023】基板1の一面に透過フィルタ20R,20
G,20Bを形成する。この工程は有機EL層12の形
成前に行なわれるために、ここで用いるエッチングはウ
エットエッチングとする。まず、基板1上の素子部10
Rを形成する部分以外をレジスト膜で覆っておき、その
全面に、高屈折率材料と低屈折率材料とを予め透過フィ
ルタ20Rとして設計した通りの膜厚と層数で成膜す
る。この成膜には、例えばリアクティブスパッタリング
が用いられる。次いで、レジスト膜をリフトオフする
と、所定位置に透過フィルタ20Rが形成される。以下
同様にして、透過フィルタ20Gおよび透過フィルタ2
0Bが形成される。
【0024】次に、基板1の他面、すなわち透過フィル
タ20と反対側の面に素子部10を形成する。まず、ス
パッタリング法によりITOを成膜し、ストライプ状の
陽極層11を形成する。次いで、陽極層11と直交する
方向に、真空蒸着法によりストライプ状の有機EL層1
2R,12G,12Bを順に周期的に並列させ形成す
る。なお、ここでは、有機EL層12R,12G,12
Bは透過フィルタ20R,20G,20Bと対向する位
置に形成される。更に、各有機EL層12の直上に、真
空蒸着法によりストライプ状の陰極層13を形成する。
これにより、陽極層11と陰極層13が交差し重ね合わ
せられている領域が各素子部10として形成され、有機
EL層12R,12G,12Bに対応して素子部10
R,10G,10Bとなる。
【0025】この有機EL表示装置100では、透過フ
ィルタ20を透過する光のみが基板1の外部へ放射され
る。そのため、基板1から内部に入射する外光は、陰極
層13で反射されたのち、透過フィルタ20R,20
G,20Bにおいてそれぞれ赤,緑,青以外の成分がカ
ットされる。これにより、外光の反射成分のうち大部分
が表示面側にほとんど射出されなくなり、非発光時にお
ける外光の影響が大幅に減少する。
【0026】なお、有機EL表示装置100は、次のよ
うに動作して発光表示を行う。所定の素子部10に対応
する陽極層11および陰極層13のそれぞれに正負の電
圧が印加されると、両極間に生じる電界により正孔と電
子が有機EL層12内の発光層に注入され、再結合が起
き、いわゆる電界発光が生じる。このようにして基板1
上の所定位置の素子部10R,10G,10Bが各色で
発光し、表示が行われる。このとき、発光で生じた光は
等方的に放射されるが、ここでは、基板1側に放射され
た成分に加え、陰極層13で反射された成分もまた基板
1の外部へ射出される。また、外光の各色の成分もまた
同様に透過フィルタ20を透過して、基板1の外部へ射
出されることになる。従って、各色の光が効率よく取り
出され、輝度の低下が阻止される。
【0027】このように、本実施の形態においては、そ
れぞれ赤、緑および青の3原色を透過させる透過フィル
タ20R,20G,20Bを、基板1を介して素子部1
0R,10G,10Bに対向配置させるようにしたの
で、各素子部10R,10G,10Bにて発生した各色
の光は、陰極層13で反射された成分も含めて全て基板
1の外部へ透過でき、高い輝度が保たれると同時に、基
板1から内部に入射した外光は、逆に素子部から基板1
側に反射されても、透過フィルタ20R,20G,20
Bにおいてそれぞれ赤,緑,青以外の成分がカットされ
ることで、外部へ射出される成分が大幅に低減され、コ
ントラストを向上させることが可能となる。なお、前述
したように、透過フィルタ20において透過率特性のピ
ークの半値幅を狭く設定することには、透過光の色純度
を高める効果があり、有機EL表示装置100では透過
フィルタ20によって色度の調整を行なうこともまた可
能である。
【0028】(変形例)図5は、第1の実施の形態に係
る有機EL表示装置100の変形例の概略を示す構成図
である。本変形例における有機EL表示装置は、透過フ
ィルタ20R,20G,20Bが基板1と陽極層11と
の間に設けられたものである。このような構成にして
も、上述と同様の効果が得られる。
【0029】〔第2の実施の形態〕図6は、本発明の第
2の実施の形態に係る有機EL表示装置200の概略を
示す構成図である。なお、第1の実施の形態の有機EL
表示装置100と同じ構成要素には同一の符号を付し、
その説明を省略する。この有機EL表示装置200は、
基板1の素子部10とは反対側の面に全面的に形成され
た透過フィルタ30を備えている。
【0030】この透過フィルタ30は、対向する素子部
10R,10G,10Bの発光波長に対応した赤,緑,
青の3色の光を選択的に透過させるようになっている。
この透過フィルタ30も透過フィルタ20と同様に、高
屈折率材料と低屈折率材料とが交互に積層されて構成さ
れており、ここでもNb2 5 とSiO2 が用いられて
いるものとする。但し、透過フィルタ30は、赤,緑,
青に対応する3つの波長域の光を透過するように光学的
に設計されねばならない。ここでは、上記第1の実施の
形態における透過フィルタ20R,20G,20Bの各
々の設計条件を同時に満足させるような設計を行い、例
えば表3に示したような構成の多層膜としている。表3
において、第1層、第2層・・・は、基板1の側から順
に積層されている。なお、図7は、この場合の透過フィ
ルタ30の透過率の波長依存性を示している。
【0031】
【表3】
【0032】この有機EL表示装置200の製造におい
ては、例えば最初の製造工程で透過フィルタ30を基板
1の全面に成膜する。ここでは、透過フィルタ30は1
種類からなり、パターニングが不要なため、格段に容易
に形成される。
【0033】この有機EL表示装置200では、透過フ
ィルタ30を透過した光のみが基板1の外部へ放射され
る。よって、基板1から内部に入射する外光は、陰極層
13で反射されたのち、透過フィルタ30において赤,
緑,青以外の成分がカットされる。これにより、外光の
反射成分のうち大部分が表示面側にほとんど射出されな
くなり、非発光時における外光の影響が大幅に減少す
る。
【0034】また、発光時には、各素子部10R,10
G,10Bにて発生した各色の光が、陰極層13で反射
された成分を含めて基板1の外部へ射出される。よっ
て、各色の光が効率よく取り出され、輝度の低下が阻止
される。
【0035】このように、本実施の形態においては、
赤、緑および青の3原色を透過させる透過フィルタ30
を、基板1を介して素子部10R,10G,10Bに対
向配置させるようにしたので、高い輝度が保たれると同
時に、基板1から内部に入射した外光は、逆に素子部か
ら基板1側に反射されても、透過フィルタ30において
赤,緑,青以外の成分がカットされることで、外部へ射
出される成分が大幅に低減され、コントラストを向上さ
せることが可能となる。また、第1の実施の形態のそれ
ぞれ単一の波長域の光を透過させる透過フィルタ20
R,20G,20Bのほうが、3波長透過できる透過フ
ィルタ30に比べて、透過させる帯域幅の分だけコント
ラスト向上効果は優れているが、透過フィルタ30は製
造の容易さの点で有利である。なお、透過フィルタ30
は、上記第1の実施の形態の変形例のように、基板1と
陽極層11との間に設けるようにしてもよい。その他の
効果は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0036】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態で
は、基板1をガラス基板としたが、生産性向上や形状加
工性の観点からは、可撓性を有する材料から構成されて
いることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレー
ト(PET;Poly(Ethylene Terephthalate ))、ポリ
カーボネート(PC;PolyCarbonate )、ポリオレフィ
ン(PO;PolyOlefin)、ポリエーテルスルホン(PE
S;PolyEter Sulphone )を初めとする高分子ポリマー
系材料からなる基板を好適に用いることができる。
【0037】また、有機EL層の構成は上記実施の形態
の有機EL層12に限定されるものではなく、有機EL
素子として機能できる構成であればどのようなものであ
ってもよい。例えば、正孔輸送層および電子輸送層はど
ちらも必ず設ける必要はなく、正孔輸送層の更に基板1
側に銅フタロシアニンやポルフィリン系化合物などで形
成された正孔注入層を設けるようにしてもよい。また、
発光層と陰極層13との間にLiFなどからなるバッフ
ァ層を設けてもよい。
【0038】また、本発明の透過フィルタは、上記実施
の形態に説明した透過フィルタに限定されるものではな
い。例えば、全ての素子部が同一波長で発光する場合に
は、上記第2の実施の形態のように単一波長を透過させ
る透過フィルタを、上記第2の実施の形態のように基板
全面に設けるとよい。また、透過フィルタが透過する波
長は、必ずしも赤,緑および青から選ばれる必要はな
い。従って、上記実施の形態では赤、緑および青の3原
色を用いたカラー表示について説明したが、単色表示や
その他の色を表示する有機EL表示装置にも適用できる
ことはいうまでもない。
【0039】更に、上記実施の形態では、表示装置とし
て有機EL表示装置100,200について説明した
が、本発明は、基板の一面側に発光素子が形成される他
の表示装置に対しても適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項6のいずれか1項に記載の表示装置によれば、対向す
る素子部の発光波長域にある光を選択的に透過させるた
めの透過フィルタを素子部よりも基板側に備えるように
したので、素子部にて発生した光は全て素子部内から基
板の外部へ透過することが可能であり、また、基板から
内部に入射した外光は素子部において基板側に反射され
ても、透過フィルタにおいて外部へ射出される成分が大
幅に削減され、この反射光が非発光時の明度を上げるこ
とが防止される。従って、高い輝度を保ちつつコントラ
ストを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る有機EL表示
装置の概略の構成図である。
【図2】図1に示した有機EL表示装置に備えられる透
過フィルタの透過率の波長依存性を示す図である。
【図3】図1に示した有機EL表示装置に備えられる透
過フィルタの透過率の波長依存性を示す図である。
【図4】図1に示した有機EL表示装置に備えられる透
過フィルタの透過率の波長依存性を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る有機
EL表示装置の概略の構成図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る有機EL表示
装置の概略の構成図である。
【図7】図6に示した有機EL表示装置に備えられる透
過フィルタの透過率の波長依存性を示す図である。
【符号の説明】
1…基板、10R,10G,10B…素子部、11…陽
極層、12R,12G,12B…有機EL層、13…陰
極層、20R,20G,20B,30…透過フィルタ、
100,200…有機EL表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 A Fターム(参考) 3K007 AB04 AB17 AB18 BA06 BB06 CA01 CB01 DA01 DB03 EA04 EB00 5C094 AA06 AA08 AA43 BA12 BA27 CA19 CA24 EA05 EB02 ED03 FA01 FA02 FB01 FB20 5G435 AA02 AA04 AA17 BB05 CC09 GG12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を備え、前記基板の一面側に発光す
    る素子部が形成された表示装置であって、 前記素子部よりも前記基板側にあって少なくとも前記素
    子部に対向する領域に形成され、対向する前記素子部の
    発光波長域にある光を選択的に透過させる透過フィルタ
    を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記透過フィルタは、対向する前記素子
    部の発光波長に対応した単一の波長域の光を選択的に透
    過させることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記透過フィルタは赤、緑および青の3
    原色のいずれか1色の光を選択的に透過させることを特
    徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記透過フィルタは、発光色が相異なる
    複数の前記素子部に対向し、対向する前記素子部の発光
    波長に対応した2つ以上の波長域の光を選択的に透過さ
    せることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記透過フィルタは赤、緑および青の3
    原色の光を選択的に透過させることを特徴とする請求項
    4記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記素子部が有機電界発光素子であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の表示装置。
JP2001227660A 2001-07-27 2001-07-27 表示装置 Pending JP2003045659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001227660A JP2003045659A (ja) 2001-07-27 2001-07-27 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001227660A JP2003045659A (ja) 2001-07-27 2001-07-27 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003045659A true JP2003045659A (ja) 2003-02-14

Family

ID=19060289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001227660A Pending JP2003045659A (ja) 2001-07-27 2001-07-27 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003045659A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005114622A1 (ja) * 2004-05-20 2005-12-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. カラー発光素子アレイおよび露光装置
JP2006318842A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Casio Comput Co Ltd 発光装置及び発光型ディスプレイパネル
US7268484B2 (en) 2003-10-15 2007-09-11 Chi Mei Optoelectronics Corp. Image display device
CN100359713C (zh) * 2003-10-09 2008-01-02 统宝光电股份有限公司 具有可降低亮度的滤光片的有机发光元件
WO2009069761A1 (ja) * 2007-11-29 2009-06-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 有機el素子、カラーフィルター及び有機elディスプレイ
WO2009069760A1 (ja) * 2007-11-29 2009-06-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 有機el素子、カラーフィルター及び有機elディスプレイ
WO2009093426A1 (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Panasonic Corporation 発光素子および表示装置
JP2013225132A (ja) * 2008-03-31 2013-10-31 Sumitomo Chemical Co Ltd カラーフィルター

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100359713C (zh) * 2003-10-09 2008-01-02 统宝光电股份有限公司 具有可降低亮度的滤光片的有机发光元件
US7268484B2 (en) 2003-10-15 2007-09-11 Chi Mei Optoelectronics Corp. Image display device
US7825592B2 (en) 2003-10-15 2010-11-02 Chimei Innolux Corporation Image display device
WO2005114622A1 (ja) * 2004-05-20 2005-12-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. カラー発光素子アレイおよび露光装置
JP2006318842A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Casio Comput Co Ltd 発光装置及び発光型ディスプレイパネル
WO2009069761A1 (ja) * 2007-11-29 2009-06-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 有機el素子、カラーフィルター及び有機elディスプレイ
WO2009069760A1 (ja) * 2007-11-29 2009-06-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 有機el素子、カラーフィルター及び有機elディスプレイ
US8946681B2 (en) 2007-11-29 2015-02-03 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Organic el device with color filter, and organic EL display
US8962156B2 (en) 2007-11-29 2015-02-24 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Organic EL device, color filter, and organic EL display
WO2009093426A1 (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Panasonic Corporation 発光素子および表示装置
JP2013225132A (ja) * 2008-03-31 2013-10-31 Sumitomo Chemical Co Ltd カラーフィルター
TWI601984B (zh) * 2008-03-31 2017-10-11 住友化學股份有限公司 濾色器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5241128B2 (ja) 多色表示装置
CN102077386B (zh) 发光显示装置
JP3297619B2 (ja) 有機elカラーディスプレイ
US7470933B2 (en) Organic light emitting display device
US7638797B2 (en) Substrate of emitting device and emitting device using the same
JP2004355975A (ja) 表示装置の製造方法
US8183564B2 (en) Multicolor display apparatus
US20140203271A1 (en) Organic light-emitting panel and method for producing same
JP5676949B2 (ja) 有機el表示装置
KR20110131253A (ko) 발광 소자 및 그것을 이용한 표시 장치
JPH11260562A (ja) 有機elカラーディスプレイ
JP2011018468A (ja) 有機el表示装置
KR100490535B1 (ko) 유기 전계발광 소자
JP2011129919A (ja) 青色発光素子及びこれを含む有機発光ディスプレイ
KR20120119100A (ko) 유기 발광 소자
JP2001217078A (ja) 有機発光素子及びその製造方法
WO2007004476A1 (en) Multi-color display apparatus
JP2003031374A (ja) 有機電界発光素子
JP6111478B2 (ja) 発光素子及び表示装置
JP2003045659A (ja) 表示装置
JP4186101B2 (ja) 有機el表示装置
JP5052464B2 (ja) 有機電界発光表示装置の製造方法
WO2017010488A1 (ja) 表示装置および表示装置の製造方法
JP2009129586A (ja) 有機el素子
JP2004039468A (ja) 有機elカラーディスプレイ