JP2003043938A - 表示パネルの製造方法及びその製造装置 - Google Patents

表示パネルの製造方法及びその製造装置

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JP2003043938A
JP2003043938A JP2001233705A JP2001233705A JP2003043938A JP 2003043938 A JP2003043938 A JP 2003043938A JP 2001233705 A JP2001233705 A JP 2001233705A JP 2001233705 A JP2001233705 A JP 2001233705A JP 2003043938 A JP2003043938 A JP 2003043938A
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幸保 菅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示パネルの製造において、高精度に表示パ
ネルの厚さを薄くすることを可能にする。 【解決手段】 所定の肉厚を有する基板を用いて表示パ
ネル2を作りこむパネル作成工程と、表示パネル2を薬
液11に浸漬し、化学反応により基板3〔3A,3B〕
の表面を一定量除去して肉厚を薄くする化学処理工程と
を有し、基板3の重量を測定して基板が所定の肉厚に達
したことを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示パネルの製造
方法及びその製造装置に関する。より詳しくは、液晶デ
ィスプレイなどで代表されるガラス基板を用いたフラッ
ト型の表示パネルの薄型化、軽量化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、モバイル用途等で液晶ディスプレ
イなどの表示パネルに対する需要の増加とともに、表示
パネルに対する薄型化及び軽量化への要求が高まってい
る。表示パネルにおいて、厚さと重さの点で大きなウエ
イトを占めているのがガラス基板である。従って、表示
パネルの薄型化及び軽量化には、ガラス基板の薄型化が
必要である。大型の液晶ディスプレイに着目した場合、
ガラス基板の厚さは、近年1.1mmから0.7mmに
薄型化されている。この場合には、単にガラス基板の厚
みを薄くして組立工程に投入するだけで済み、生産ライ
ンの大幅な変更は要求されなかった。基板サイズについ
ても、0.7mm厚では、対角寸法が1mの表示パネル
までは対応可能と考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モバイ
ル用途として、更なる基板の薄型化に対する要求が強ま
っている。次段階の基板の厚みの目標としては、0.4
〜0.5mmが想定されている。ガラス基板を薄くする
と、撓みが大きくなり、例えば550mm×650mm
以上のサイズのガラス基板を考えた場合、0.6mm以
下の厚さで製造することは、現状の生産技術及び搬送技
術での対応が不可能であり、困難であった。従って、薄
型化の目標として考えられている0.4〜0.5mmの
厚さのディスプレイを製造することは出来なかった。ガ
ラス基板のサイズを400mm×500mm以下に縮小
すれば、0.4〜0.5mmの厚さも不可能ではない
が、基板1枚から取り出される最終製品としての液晶パ
ネルの取り個数(理論収率)が少なくなるため、生産性
が上がらない。
【0004】一方、この点を回避する方法として、2枚
のガラス基板を貼り合わせた後、エッチングによりガラ
ス基板を薄くする方法が提案されている。しかし、出来
上がりのガラス基板の肉厚を確実に制御することが難し
い。フッ酸(HF)を用いたガラスエッチングでは、出
来上がりのガラス肉厚を制御するためにエッチング液の
濃度、温度、処理時間を正確に制御する必要がある。外
気温度、薬液を調合してからの時間、処理枚数などの不
確定要因により、同じ時間エッチングを行っても、必ず
しも再現性のよいエッチング量を実現することができな
い。ガラス基板の厚さを計測することも考えられるが、
フッ酸という強酸の薬液槽中で、ガラスに含まれるA
l、Mgなどの不純物とフッ酸との反応で生じる反応生
成物、いわゆるスラッジにより濁った薬液が流動してい
るために、光学的な計測手段が使えず、機械的な計測手
段も使用できない。
【0005】本発明は、上述の点に鑑み、基板サイズを
縮小することなく且つ生産性を低下させることなく、表
示パネルの軽量化及び薄型化を実現でき、しかも製品の
出来上がり厚みの精度を向上できる、表示パネルの製造
方法及びその製造装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示パネル
の製造方法は、所定の肉厚を有する基板を用いて表示パ
ネルを作りこむパネル作成工程と、表示パネルを薬液に
浸漬し、化学反応により基板の表面を一定量除去して肉
厚を薄くする化学処理工程とを有し、基板の重量を測定
して基板が所定の肉厚に達したことを検出する。
【0007】本発明の表示パネルの製造方法において
は、表示パネルを薬液に浸漬して化学反応により基板の
表面を一定量除去して肉厚を薄くする。このとき、基板
の重量を測定して基板が所定の肉厚に達したことを検出
するので、出来上がりの基板の肉厚の制御が確実にな
り、出来上がり厚みの精度が向上する。
【0008】本発明に係る表示パネルの製造装置は、表
示パネルを移載し得るアーム機構と、アーム機構に組み
込まれた重量計測手段と、表示パネルを浸漬し、化学反
応により表示パネルの基板の表面を一定量除去する薬液
槽とを有し、重量計測手段による重量計測で基板の肉厚
を制御するように構成する。
【0009】本発明の表示パネルの製造装置において
は、表示パネルを移載するアーム機構と、アーム機構に
組み込まれた重量計測手段と、表示パネルの基板の表面
を一定量除去する薬液槽を有することにより、表示パネ
ルを薬液槽に浸漬し、基板の表面を化学反応で除去する
ときに、重量計測手段により基板の重量を計測し、基板
の肉厚を制御することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0011】図1は、本発明に係る表示パネルの製造方
法を実施するための表示パネルの製造装置の概略構成を
示す。本実施の形態に係る表示パネルの製造装置1は、
表示パネル2の基板3〔3A,3B〕の表面を一定量除
去するための薬液処理槽、即ちエッチング処理槽5と、
エッチング処理された表示パネル2を洗浄するための洗
浄槽6と、洗浄後の表示パネル2を乾燥させるための乾
燥処理部、例えばエアブロー部7と、表示パネル2を保
持して移載するアーム機構、特に重量計測手段9を一体
に有したアーム機構8とを備えて成る。
【0012】エッチング処理槽5は、所要のエチング
液、処理される基板がガラス基板であれば例えばフッ酸
系のエッチング液11で満たされる。エッチング処理槽
5には、図2に示すように、エッチング液となる薬液を
供給するための薬液供給ライン12と、所要の濃度のエ
ッチング液11にするために純水を供給する純水供給ラ
イン13が配置され、さらに底部に排液ライン14が接
続され、使用済みとなったエッチング液11を排出でき
るようになされている。
【0013】洗浄槽6は、洗浄液、例えば純水、水道水
等の洗浄液22が供給され、洗浄時に洗浄液22が浴槽
から外部へオーバーフローするように供給されるように
構成される。エアブロー部7は、洗浄後の表示パネル2
の面に周囲又は左右からエアー23を吹きつけて乾燥で
きるように構成される。これらエッチング処理槽5、洗
浄槽6及びエアブロー部7は、順次基台15上に配列さ
れてなる。
【0014】表示パネル2は、後述するように大型の2
枚の基板3〔3A,3B〕を貼り合わせて作成される。
そして、本例では、カセット4を用意し、このカセット
4内に複数の表示パネル2を互いに所定の間隔、即ちエ
ッチング処理槽5内に投入されたときにエッチング液1
1が入り込む程度の間隔を保った状態で収容させる。ア
ーム機構8は、このカセット4を保持してエッチング処
理槽5、洗浄層6、エアブロー部7へ移載するようにな
される。
【0015】アーム機構8は、図1に示すように、昇降
可能に、且つ表示パネル2を収容したカセット4の投入
部(図示せず)、エッチング処理槽5、洗浄槽6、エア
ーブロー部7及びカセット4の取り出し部(図示せず)
間を順次移動できるように構成される。アーム機構8
は、いわゆる搬送ロボットとして構成される。例えば、
アーム機構8は図3に示すように、そのアーム保持腕1
8を基台15より之と一体に垂直に延長するアーム機構
支持部16に支持しながら上記のような動作が行われ
る。
【0016】アーム機構8は、図2及び図3に示すよう
に、アーム梁19に対して左右方向に開閉可能に取り付
けられた一対のアーム20〔20A,20B〕を有し、
このアーム梁19が重量計測手段9を介してアーム保持
腕に支持されるように構成される。この構成では、後述
するように、アーム20により表示パネル2を収容した
カセット4を吊り下げた状態で重量計測手段により、表
示パネル2、したがってその基板3A,3Bの重量が計
測できるようになされる。
【0017】重量計測手段9は、荷重を検出する一般に
使用される荷重検出器等を用いることができる。例え
ば、荷重を検出するロードセルを組み込んで構成するこ
とができる。
【0018】次に、上述の製造装置1を用いて、表示パ
ネルの製造方法の一実施の形態を説明する。本実施の形
態においては、大型の2枚の基板、即ちそれぞれ表示画
素の構成要素が形成された基板3A,3Bを貼り合わせ
て表示パネル2を作成した後、複数枚の表示パネル2を
互いに所定間隔を保った状態でカセット4内に収容し、
カセット投入部に持ち来す。このカセット4をアーム機
構8の一対のアーム20A,20Bにより吊り下げ、エ
ッチング処理槽5内に浸漬する(図2、図4A参照)。
本例では、エッチング処理中、アーム20A,20Bに
よりカセット4が吊り下げられた状態で維持される。エ
ッチング液11中で表示パネル2の基板3A,3Bの表
面がエッチングされる。そして、重量計測手段9によ
り、表示パネル2の基板3A,3Bが所望の基板肉厚に
相当した重量に到達したことを検出したならば、エッチ
ング処理を終了し、アーム機構8を上昇させてカセット
4を引き上げる。
【0019】次に、アーム機構8によりカセット4は、
洗浄槽6内に搬送され、ここで例えば純水洗浄される
(図4B参照)。洗浄水(純水)22は、浴槽からオー
バーフローするように供給されるので、表示パネル2は
十分洗浄される。
【0020】次に、洗浄された表示パネル2は、カセッ
ト4と共にアーム機構8によりエアブロー部7に搬送さ
れ、エアー23の吹きつけにより乾燥される(図4C参
照)。乾燥後、カセット4はアーム機構8によりカセッ
ト取り出し部に搬送される。
【0021】本実施の形態によれば、2枚の基板を貼り
合わせて作成した表示パネル2をエッチング処理槽5中
に浸漬し、アーム機構8に一体の重量計測手段9により
表示パネル2の基板3〔3A,3B〕の重量を検出しつ
つエッチング処理し、基板3が所望の重量に達した時点
でエッチング処理を終了し、表示パネル2をエッチング
処理槽5から引き上げるので、即ち、エッチングの終点
判定を基板の重量を計測するとにより、表示パネルの仕
上がり厚さを精度良く制御することができる。
【0022】ここで、エッチング液11としては、一例
としてフッ酸(HF)の10乃至50重量%溶液を使用
することができる。ガラス基板の表面のエッチングは、
フッ酸の15重量%溶液を用いて60分を施すと、ガラ
ス基板表面が0.2mmエッチングされる。2枚貼り合
わせた状態で1.4mm厚のガラスパネルの場合、エッ
チング後は1.0mmとなる。典型的な例では、エッチ
ング槽のサイズを縦700mm×横700mm×高さ9
00mmとし、430リットルのエッチング液を入れ
て、600mm×720mm×1.4mmのガラスパネ
ルを20枚同時にエッチングする。エッチングされるガ
ラスの重量(比重は2.5g/cm3 )は、エッチング
前が2.5×60×72×0.14×20=30240
g、エッチング後が2.5×60×72×0.1×20
=21600g、差し引きエッチングされる重量は2.
5×60×72×0.04×20=8640gになる。
このようにガラスパネルの重量を検出することにより、
エッチング後のガラスパネルの厚みを制御することがで
きる。
【0023】上記表示パネル2のガラス基板のエッチン
グ処理の具体例を記す。エッチング処理中、アーム20
A,20Bはカセット4を吊り下げている。エッチング
前のガラス基板は、例えば重量を30kgとしたとき、
エッチング液中では浮力が働くため約18kgと計測さ
れる。またカセット4は、例えば約20kgとして浮力
を差し引くと約10kgとなる。アーム20A,20B
及びアーム梁19の重さは例えば約10kgとする。こ
れにより、エッチング開始時は重量計測手段9では、重
量38kgと計測される。エッチング終了時には、ガラ
ス基板の重さが浮力を差し引き約13kgとなる。この
ため、カセット4、アーム20〔20A,20B〕、ア
ーム梁19を加えた重さは約33kgとなる。本発明で
は、重量の変化分をみるのではなく、表示パネル2の厚
みが1.0mmになる重さをエッチングの終点と判断す
る。このようにすれば、最初のガラスパネルの厚みがい
くつであろうと、最終的に得られる表示パネルの厚みは
同一とすることができる。また、表示パネルの厚みの初
期値にはバラツキがあるが、処理する20枚の平均的な
厚みを制御することになるので、目的の値に対して上下
に均等な厚み分布を得ることができる。
【0024】なお、エッチング処理工程では、エッチン
グの温度変化が予め設定した温度から±5℃の範囲に納
まるように制御することが好ましい。エッチング液の予
め設定する温度は、例えば30℃〜60℃の間にするこ
とができる。好ましくは40℃±5℃、更に好ましくは
40℃±2℃である。30℃未満ではガラスのエッチン
グ速度が遅くなる。60℃を超えるとエッチングの面内
均一性に悪影響が出る可能性がある。エッチング液の濃
度は、10重量%から30重量%の範囲が好ましい。1
0重量%未満ではエッチングレートが遅くなり、30重
量パーセントを超えるとエッチングにむらが生じる場合
がある。ガラスのエッチング液としては、フッ酸(H
F)溶液、フッ酸と硫酸を含む溶液等を用いることがで
きる。
【0025】液晶ディスプレイパネルの製造に適用した
例を説明する。図5及び図6は、大型の2枚の基板、即
ちそれぞれ表示画素の構成要素(例えば薄膜トランジス
タ、表示電極、対向電極、配向層等)が形成されたガラ
ス基板31〔31A、31B〕を貼り合わせてパネル3
2を組立た状態を表している。ガラス基板31の大きさ
は、例えば600mm×720mmである。2枚のガラ
ス基板31A,31Bはシール剤33及び34により互
いに接着されている。シール剤33で囲まれた部分は表
示領域35となる。最外周のシール剤34はエッチング
液の侵入を確実に阻止するためのシール剤である。シー
ル剤33、34は、例えばエポキシ樹脂など熱硬化型の
樹脂を用いる。化学処理、即ち上述したエッチング処理
でガラス基板31〔31A,31B〕の表面を一定量除
去し、パネル厚みを薄くした後、パネル32は表示領域
35毎に切断され、本例の場合は最終的に4個の表示パ
ネルが得られる。本例では、外周にシール剤34が閉じ
た形状となっており、エッチング液が侵入できない様な
構造である。シール剤33、34の塗布はディスペンサ
により行うので、自動制御用のプログラムを編集し、閉
じたパターンに沿ってシール剤3、34を塗布すること
は容易である。
【0026】図7は、エッチング処理後のパネルを示す
模式的な断面図である。パネル32の両面が所定の厚さ
分エッチング除去され、パネル32の厚さが所望の厚さ
1に形成さる。
【0027】エッチング処理、洗浄処理、乾燥処理後、
図8に示すように、大型基板を貼り合わせたパネル32
を表示パネル32X毎に切り出す。このとき、表示パネ
ル32Xの表示領域35を囲んでいたシール剤33の一
部を注入口36のところで切り離すようにしている。切
り出し後、注入口36から液晶を注入し、偏光板を貼り
付けて液晶表示パネルを製造する。
【0028】有機エレクトロルミネッセンス(以下、有
機ELという)ディスプレイパネルの製造に適用した例
を説明する。本例では、大型の2枚の基板、即ち表示画
素の構成要素であるスイッチング用の薄膜トランジスタ
と、有機EL素子を構成するアノード電極、有機EL層
などを形成した一方のガラス基板と、表示画素の構成要
素である有機EL素子のカソード電極、保護膜などを形
成した他方のガラス基板を貼り合わせてパネルを作成す
る。この場合も前述の液晶パネルと同様にエッチング液
の侵入を阻止するためのシール剤を介して貼り合わせる
ことも可能である。このパネルは、化学処理、即ち上述
の本発明によるエッチング処理でガラス基板の表面を一
定量除去し、パネル厚みを薄くした後、表示領域毎に切
断され、最終的に複数の有機ELディスプレイパネルが
得られる。
【0029】図9は、本発明に係る表示パネルの製造方
法の他の実施の形態を示す。本実施の形態は、エッチン
グ処理工程において、先ず図9Aに示すように、複数枚
の表示パネル2を収容したカセット4を、アーム機構8
によってエッチング処理槽5内に浸漬する。カセット4
を浸漬した後、アーム機構8はカセット4に対する保持
を開放してエッチング処理槽5の上方に移動して待機さ
せる。この状態で、表示パネル2に対して所望のエッチ
ング量の半分以上の量をエッチングする。次に、図9B
に示すように、アーム機構8を降下させ、一時的にエッ
チング処理槽5中のカセット5を吊り下げて重量計測手
段9を介して表示パネル2の基板3〔3A,3B〕の重
量計測を行う。そして、この重量計測に基づいて表示パ
ネル2に対する残りのエッチング処理時間を算出する。
この重量計測の後、表示パネル2に対して残り時間分の
エッチング処理を施す。エッチング処理後は、上述と同
様に洗浄処理、乾燥処理等が行われる。なお、この例で
は、エッチング処理の途中で1回だけ重量計測を行うよ
うにしたが、必要に応じてエッチング処理の途中で複数
回の重量計測を行い、その都度残りのエッチング処理時
間を算出することも可能である。
【0030】本実施の形態によれば、表示パネルに対す
るエッチング処理の終点判定を基板の重量を計測するこ
とにより行っているので、パネル仕上がり厚さを精度良
く制御することができる。また、パネルに対するエッチ
ング処理中で、一時アーム機構8を上方に待機させるの
で、アーム機構8がエッチング液、例えばフッ酸(H
F)の蒸気に晒される時間を短縮することができ、アー
ム機構8が故障する頻度を低減することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る表示パネルの製造方法によ
れば、エッチング処理により基板を薄くする工程におい
て、エッチング処理の終点判定を基板の重量を計測して
行うので、表示パネルの仕上がり厚さを精度良く制御す
ることができる。厚い基板のままで基板表面に対する半
導体プロセスが行え、現状の表示パネル製造プロセスに
化学反応プロセスを加えるだけで、薄型及び軽量の表示
パネルを製造することができる。本発明に係る製造方法
では、薬液槽を大型化することにより、大型基板でも時
間当たり多数枚、例えば20枚の処理が可能となり、量
産設備としての適応性がある。
【0032】表示パネルを薬液に浸漬し、所定時間の経
過後、一旦表示パネルの基板の重量計測を行って残りの
処理時間を検出し、続けて残り時間分の化学処理を行う
ときは、表示パネルを支持するためのアーム機構が薬液
の蒸気に晒される時間を短縮でき、アーム機構が故障す
る頻度を低減することができる。
【0033】本発明に係る表示パネルの製造装置によれ
ば、表示パネルを移載し得るアーム機構に重量計測手段
を組み込み、化学処理中の表示パネルの基板の重量を計
測できるような構成を有するので、上記の製造方法の実
施を可能にし、仕上がり厚さを薄くした表示パネルを精
度よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示パネルの製造方法の用いる製
造装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る表示パネルの製造方法の一実施の
形態と共に、製造装置のアーム機構を示す正面図であ
る。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明に係る表示パネルの製造工程を示す工程
図である。
【図5】液晶パネルに適用した場合の処理前のパネルの
例を示す平面図である。
【図6】液晶パネルに適用した場合の処理前のパネルの
断面図である。
【図7】液晶パネルに適用した場合の処理後のパネルの
断面図である。
【図8】液晶パネルに適用した場合の最終状態のパネル
の平面図である。
【図9】A〜B 本発明に係る表示パネルの製造方法
の他の実施の形態を示す工程図である。
【符号の説明】
1・・・製造装置、2・・・表示パネル、3〔3A,3
B〕・・・基板、4・・・カセット、5・・・エッチン
グ処理槽、6・・・洗浄槽、7・・・乾燥処理部、8・
・・アーム機構、9・・・重量計測手段、11・・・エ
ッチング液、12・・・薬液供給ライン、13・・・純
水供給ライン、14・・・排液ライン、15・・・基
台、16・・・アーム機構支持部、18・・・アーム保
持腕、19・・・アーム梁、22・・・洗浄液、23・
・・エアー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の肉厚を有する基板を用いて表示パ
    ネルを作りこむパネル作成工程と、 前記表示パネルを薬液に浸漬し、化学反応により基板の
    表面を一定量除去して肉厚を薄くする化学処理工程とを
    有し、 前記基板の重量を測定して基板が所定の肉厚に達したこ
    とを検出することを特徴とする表示パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記表示パネルをを終始前記薬液中に浸
    漬し、基板の重量が前記所定の肉厚に相当する所定重量
    になった時点で前記表示パネルを引き上げることを特徴
    とする請求項1記載の表示パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記表示パネルをを前記薬液に浸漬し、 所定時間の経過後、一旦前記表示パネルの基板の重量計
    測を行って残りの処理時間を算出し、 続けて残り時間分の化学処理を行うことを特徴とする請
    求項1記載の表示パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パネル作成工程では、所定の肉厚を
    有する2枚の基板を互いに貼り合わせて表示パネルを作
    り込み、前記化学処理工程の後該表示パネルの間隔に液
    晶を注入する液晶注入工程を有することを特徴とする請
    求項1記載の表示パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 表示パネルを移載し得るアーム機構と、 前記アーム機構に組み込まれた重量計測手段と、 前記表示パネルを浸漬し、化学反応により表示パネルの
    基板の表面を一定量除去する薬液槽とを有し、 前記重量計測手段による重量計測で前記基板の肉厚を制
    御するようにして成ることを特徴とする表示パネルの製
    造装置。
  6. 【請求項6】 前記表示パネルを入れたカセットを前記
    アーム機構により吊り下げた状態で前記薬液槽に終始浸
    漬し、前記表示パネルの基板の重量が前記所定の肉厚に
    相当する重量になった時点で前記カセットを引き上げる
    ようにして成ることを特徴とする請求項5記載の表示パ
    ネルの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記表示パネルを入れたカセットを前記
    薬液槽に浸漬し、所定時間の経過後、一旦前記アーム機
    構を降下して前記カセットを吊り下げ、前記表示パネル
    の基板の重量計測を行って残りの処理時間を算出し、残
    り時間分の化学処理を行うようにして成ることを特徴と
    する請求項5記載の表示パネルの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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