JP2003043845A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003043845A
JP2003043845A JP2001233295A JP2001233295A JP2003043845A JP 2003043845 A JP2003043845 A JP 2003043845A JP 2001233295 A JP2001233295 A JP 2001233295A JP 2001233295 A JP2001233295 A JP 2001233295A JP 2003043845 A JP2003043845 A JP 2003043845A
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pressure roller
fixing
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Norio Hashimoto
典夫 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加圧ローラ54に溜まったトナー塊を効率よく画
像形成装置1の外部に排除すること。 【解決手段】定着ローラ51と、加圧ローラ54とからなる
一対のローラを当接させて定着ニップ部N1を構成し、
該定着ニップ部N1において記録媒体Pを挟持搬送し、
画像形成部で形成されたトナー像を前記記録媒体P上に
定着する定着器50を有する画像形成装置において、定着
ローラ51及び加圧ローラ54の温度を制御するコントロー
ラ11を有し、コントローラ11は、1枚目の記録媒体Pが
定着ニップ部N1に到達した時の加圧ローラ54表面温度
がトナー離型可能表面温度となるように制御し、所定情
報の画像形成が行なわれたクリーニングシートを定着ニ
ップ部N1に通過させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトナー像を形成した
記録媒体に対して定着を行なう定着手段を有する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ等、電子写真方式を用い
た画像形成装置にいおいて、ハロゲンランプ、板状抵抗
体等のヒータを加熱手段とし、加熱手段を内包したロー
ラもしくはフィルムを、加圧ローラ等の加圧手段にて紙
等のシート状の記録媒体を挟持加圧しつつ加熱定着する
定着方式が一般的である。
【0003】図7及び図8を参照して従来の画像形成装
置及び定着器について説明する。まず画像形成装置100
を説明する。
【0004】図6において、OPC(有機感光体)から
なる感光体ドラム121は図中時計回りのR1方向に回転
する。感光体ドラム121の周囲には感光体ドラム121を一
様に帯電する帯電ローラ122と、パソコン等より送られ
てきた画像情報により変調し該画像に応じた潜像を感光
体ドラム121上に形成するレーザー光123と、前記潜像を
顕画像化する現像器124とを有し、感光体ドラム121と共
に一体的にプロセスカートリッジ133として構成され
る。
【0005】転写ローラ125は、カセット134より給送さ
れ、レジストローラ128で感光体ドラム121上の顕画像と
同期した記録媒体Pにニップ部Nで顕画像を転写する。
クリーナ127は、転写残りの現像剤をクリーニングする
ものである。
【0006】記録媒体P上の画像は定着器150で永久画
像とし定着され、排出ローラ131で機外に排出される。
また、記録媒体Pの搬送を補助する搬送ガイド129、130
が配設されている。
【0007】次に、図9を参照して定着器150を説明す
る。定着ローラ151は鉄やアルミニウム等の芯金152の上
に、PFA、PTFEなどの離型層153を被覆してい
る。加圧ローラ154は、鉄やステンレスの芯金155の上に
シリコンスポンジ等の弾性層156を有し、弾性層156上に
カーボン等の導電粒子を分散させたフッ素樹脂等の離型
層157を有する。そして加圧バネ162により定着ローラ15
1に向けて加圧されている。また、温度検知素子158によ
りヒータ164の温度調節をし、記録媒体P上のトナーT
を定着する。また定着器150は、入口ガイド163、分離爪
159、排出ガイド160、排出ローラ161を有する。
【0008】また、定着バイアス電源165を有し、芯金1
52に接続している。これにより、トナー電荷と反発力を
生じさせ、トナーが定着ローラ151表面に付着して後続
画像に欠陥を生じさせるオフセット現象を防止してい
る。尚、ここではトナーはマイナス極性である。
【0009】ダイオード素子166は、加圧ローラ154の芯
金155とGND(グランド)間に加圧ローラ芯金155側が
カソード、本体GND間がアノードとなるように接続し
ている。これにより、加圧ローラ芯金155の電位がマイ
ナスとならないようにし、定着ローラ151表面と加圧ロ
ーラ芯金155との間に電位差を作り、その電界によって
記録媒体上から定着ローラ151へのオフセット現象を防
止している。
【0010】また、離型層157は、上述したように一定
の抵抗値となるように調節される。これは、記録媒体の
後端が定着ローラ151から離れる瞬間に、記録媒体後端
と定着ローラ151との間で発生する剥離放電電荷を、加
圧ローラ表面を介して本体GNDに落とすためである。
【0011】以上のような構成の画像形成装置において
は、オフセット防止に対して一定の効果を発揮するもの
の、次のような条件において画像形成動作が行われた場
合、記録媒体に汚れが発生しやすいことがわかった。
【0012】その条件とは、記録媒体に填料として炭酸
カルシウムが多く含まれる記録媒体を使用し、低温低湿
環境において画像形成動作が繰り返された時である。こ
れは、次のようなメカニズムで説明できる。
【0013】炭酸カルシウムはプラスに帯電しやすいた
め、定着ニップN1において炭酸カルシウムが定着ロー
ラ151に引き寄せられ付着する。すると、定着ローラ151
上に付着した炭酸カルシウムは、定着ローラ151の離型
性を落とし、定着ローラ151上へのトナー付着を促進さ
せる。炭酸カルシウム及びトナーからなる塊は、定着ロ
ーラ151から加圧ローラ154へと遷移し、加圧ローラ154
上でトナー塊が成長していく。一定の大きさに成長した
トナー塊は、一部は定着ローラ151への遷移を経て記録
媒体に付着する。また一部は直接記録媒体へ付着し、汚
れとして認識される。
【0014】前述した、炭酸カルシウム及びトナーから
なる塊が定着ローラ151から加圧ローラ154へと遷移する
理由は、定着ローラ151と加圧ローラ154との表面温度
差、離型性差によるものと考えられる。
【0015】以上のような現象に関して、従来は加圧ロ
ーラ154にアルミニウム等で構成されるクリーニングロ
ーラを付設する方法や、加圧ローラ154に付いた汚れを
クリーニングするためクリーニングペーパーと称する紙
を設定する例があり、効果を上げていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリー
ニングローラを付設する構成のように、定着器の構成を
複雑にすると、クリーニング済みトナーが加圧ローラ15
4に逆流する可能性があることがわかった。また、加圧
ローラ154に付いた汚れをクリーニングするために、ク
リーニングペーパーを設定しても、トナー塊の逆流のお
それがある。
【0017】そこで本発明の目的は、加圧ローラに溜ま
ったトナー塊を効率よく画像形成装置の外部に排除する
ことである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の代表的な構成は、熱ローラと、加圧ローラ
とからなる一対のローラを当接させて定着ニップ部を構
成し、該定着ニップ部において記録媒体を挟持搬送し、
画像形成部で形成されたトナー像を前記記録媒体上に定
着する定着手段を有する画像形成装置において、前記熱
ローラ及び前記加圧ローラの温度を制御する制御手段を
有し、前記制御手段は、1枚目の記録媒体が前記定着ニ
ップ部に到達した時の前記加圧ローラ表面温度がトナー
離型可能表面温度となるように制御し、所定情報の画像
形成が行なわれたクリーニングシートを前記定着ニップ
部に通過させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態を図を用いて詳細に説明する。本実施形態は、ユ
ーザーが求めたタイミングにて、定着装置を加熱回転さ
せ、加圧ローラ表面温度をトナー離型可能温度以上と
し、所定画像パターンを形成した紙等のシートを通過さ
せることを特徴としている。
【0020】図1は画像形成装置の概略図である。図1
に示すように、画像形成装置1では画像形成部において
次の構成になっている。OPC(有機感光体)からなる
感光体ドラム21は図中時計回りのR1方向に回転する。
感光体ドラム21の周囲には感光体ドラム21を一様に帯電
する帯電ローラ22と、パソコン等より送られてきた画像
情報により変調し該画像に応じた潜像を感光体ドラム21
上に形成するレーザー光23と、前記潜像を顕画像化する
現像器24とを有し、感光体ドラム21と共に一体的にプロ
セスカートリッジ33として構成される。
【0021】記録媒体を挟んでプロセスカートリッジ33
と対向配置される転写ローラ25は、カセット34より給送
されレジストローラ28で感光体ドラム21上の顕画像と同
期した記録媒体Pに、ニップ部Nで顕画像を転写する。
クリーナ27は、転写残りの現像剤をクリーニングする。
尚、カセット34は、75〜80g/m2の記録媒体を5
00枚搭載可能である。
【0022】記録媒体P上の画像は定着手段としての定
着器50で永久画像とし定着され、排出ローラ31で機外に
排出される。また、記録媒体Pの搬送を補助する搬送ガ
イド29、30が配設されている。また、画像形成装置1
は、画像形成装置1の動作を司る制御手段としてのコン
トローラ11を有する。
【0023】次に、図2を参照して定着器50を説明す
る。図2は定着器の概略図である。熱ローラとしての定
着ローラ51は鉄やアルミニウム等の芯金52の上に、PF
A、PTFEなどの離型層53を被覆している。加圧ロー
ラ54は、鉄やステンレスの芯金55の上にシリコンスポン
ジ等の弾性層56を有し、弾性層56上にカーボン等の導電
粒子を分散させたフッ素樹脂等の離型層57を有する。そ
して加圧バネ62により定着ローラ51に向けて加圧されて
いる。また、温度検知素子58によりヒータ64の温度調節
をし、記録媒体P上のトナーTを定着する。また定着器
50は、入口ガイド63、分離爪59、排出ガイド60、排出ロ
ーラ61を有する。
【0024】また、定着バイアス電源65を有し、芯金52
に接続している。これにより、トナー電荷と反発力を生
じさせ、トナーが定着ローラ51表面に付着して後続画像
に欠陥を生じさせるオフセット現象を防止している。
尚、ここではトナーはマイナス極性である。
【0025】ダイオード素子66は、加圧ローラ54の芯金
55とGND(グランド)間に加圧ローラ芯金55側がカソ
ード、本体GND間がアノードとなるように接続してい
る。これにより、加圧ローラ芯金55の電位がマイナスと
ならないようにし、定着ローラ51表面と加圧ローラ芯金
55との間に電位差を作り、その電界によって記録媒体上
から定着ローラ51へのオフセット現象を防止している。
【0026】また、離型層57は、上述したように一定の
抵抗値となるように調節される。これは、記録媒体の後
端が定着ローラ51から離れる瞬間に、記録媒体後端と定
着ローラ51との間で発生する剥離放電電荷を、加圧ロー
ラ表面を介して本体GNDに落とすためである。
【0027】尚、本実施形態の定着器50は、A3(29
7mm)幅を最大通過サイズとする記録媒体を、装置の
通過中心を基準として搬送する中央基準の例であり、ヒ
ータ64は100V入力時に1kWの定格出力が出るもの
を使用し、ヒータ配光は通過基準に対してフラットな分
布になっている。
【0028】定着ローラ51は、アルミニウムを芯金52と
する直径40mm、厚さ2.0mmのローラであり、表
層には絶縁PFAの離型層53を被覆している。加圧ロー
ラ54は、ステンレスの加圧ローラ芯金55上に半導電シリ
コンスポンジの弾性層56、表層に半導電PFAの離型層
57を有し、直径50mm、製品硬度50°の物を用い
る。加圧ローラ54は、加圧バネ62により200Nの加圧
力をかけることで定着ローラ51との間の定着ニップ部N
1に5.0mmのニップ幅を作ることができる。
【0029】加圧ローラ54の弾性層56と離型層57とから
構成される電気抵抗は108〜101 0Ωとなるよう調整
した。抵抗値の測定方法としては、直径40mmの金属
棒を加圧ローラ54に200Nで押し当て、金属棒と加圧
ローラ芯金55との間にDC500Vを印加したときに流
れる電流から求めるものである。
【0030】分離爪59は、長手方向(記録媒体の搬送方
向に直交する方向)に6個配置した。温度検知素子58
は、画像形成領域外に設置している。この構成におい
て、A4横送りで、24枚/分の画像形成を可能にす
る。また、定着バイアス電源65は、定着ローラ51の芯金
52に−600Vを印加している。また、ダイオード素子
66は、逆降伏電圧2kVのものを用いている。
【0031】トナーとしては、粉砕法による一成分磁性
現像剤を用いた。結着樹脂として、スチレンアクリルを
主成分としてポリプロピレン2重量部を混合させたも
の、磁性粒子としてマグネタイトを結着樹脂に対し10
0重量部とした。また、トナーの流動性をあげるために
疎水処理されたシリカを1wt%外添した。トナーの平
均外径は約7μmであり、トリボは−10μq/gであ
る。
【0032】以上のような構成にて、まず、加圧ローラ
54上に溜まったトナー塊が、加圧ローラ54から離れやす
くなる加圧ローラ表面温度、すなわちトナー離型可能表
面温度を求める実験を行なった。
【0033】はじめに、加圧ローラ54上にトナー塊を溜
めるために、低温低湿(15℃−10%RH)環境に
て、填料として炭酸カルシウムを約19%含有している
キヤノン製LASER80(A4サイズ、80g/
2)紙を記録媒体として、印字比率4%のテキスト画
像で20000枚、24ppm(1分間に印刷できる枚
数:Pages Per Minutes)で連続通過
させた。このとき、定着ローラ51の温調温度は190℃
であり、加圧ローラ54の温度は通過開始時(オーバーシ
ュート時)は140℃に達するものの記録媒体の通過と
共に温度が下がり、約20枚目以降は約100〜110
℃近傍で平衡した。
【0034】上述したように、加圧ローラ54上にトナー
塊を溜め、スループットを落として記録媒体の通過させ
る作業を、スループットをパラメータとして繰り返し
た。この結果、スループットを16ppmとしたところ
加圧ローラ54上に溜まったトナー塊が加圧ローラ54表面
から離型をし、一部は記録媒体へ、一部は定着ローラ51
を経て記録媒体へ遷移し、加圧ローラ54上からトナーを
クリーニングすることができた。このとき、加圧ローラ
54表面温度は約140℃であった、従って、トナー離型
可能表面温度を140℃と設定した。また、このとき加
圧ローラ54上に堆積したトナー塊をクリーニングするの
に要した記録媒体枚数は最大で10枚であった。
【0035】次に、加圧ローラ54の表面温度を140℃
以上にするためには、定着器50において、ローラの空回
転を行なえばよいかを求めた。条件として、画像形成装
置1を180℃温調のスタンバイ状態とし、L/L環境
(低温低湿環境:15℃−10%RH)下で2時間放置
後、プリント温調と同じ190℃にて空回転を行なっ
た。この結果、約10秒で目標の140℃に到達させる
ことができた。
【0036】以上より、画像形成装置1においては、ク
リーニング要求がなされたとき、定着器50の温調を19
0℃とし、10秒間、ローラの空回転を実施し、その後
クリーニング用の紙等のシートP1を定着ニップ部N1
に通過させることにした。
【0037】ここで、クリーニングシート上に形成する
画像パターンとしては、図3に示すものとした。図3の
画像パターンについて説明する。クリーニングシートP
1の画像パターンは所定の大きさのベタ黒(図中ハッチ
ング部分)である。記録媒体搬送方向のベタ黒の長さA
は、定着ローラ51の円周長よりも長くするため130m
mとした。また、搬送方向に直交する方向の長さBは、
クリーニングシートP1左右端からそれぞれ余白分の5
mmずつを引いた長さとした。図においては、クリーニ
ングシートP1の大きさがA4サイズであり、Bは28
7mmである。
【0038】加圧ローラ54表面温度を所定温度以上に
し、定着ニップ部N1内において記録媒体Pを通過させ
るだけでも加圧ローラ54上に付着したトナー塊を記録媒
体Pに付着させることができるが、通過させるシート上
に既に定着したトナーがあった方がクリーニング効果を
あげることができる。
【0039】従って1面目にこのように画像形成をした
クリーニングシートP1を裏返して定着ニップ部N1に
通過させることにより、クリーニング効果を上げること
ができる。
【0040】また、Aの長さを定着ローラ51の周長より
長くしたのは、定着ローラ51上に付着している汚れをク
リーニングする効果を期待してのことである。定着ロー
ラ51上には加圧ローラ54に移る前のトナー塊、もしくは
加圧ローラ54から逆流してきたトナー塊が若干存在する
ためである。そこで、クリーニングシートP1の1面目
を通過させた後、裏面(2面目)も画像形成するように
促すメッセージを出すことにした。
【0041】図4は第1実施形態の制御におけるフロー
チャートである。このフローチャートに基づき、コント
ローラ11は画像形成装置1の制御を行なう。ここで、図
4の破線部分は画像形成装置1の動作ではなく、オペレ
ータが行なう操作である。また、画像形成装置は、スタ
ンバイ状態において定着ローラ51の回転が停止した状態
でスタンバイ温調180℃を行なっている。
【0042】<Step1>オペレータはクリーニング
シート命令を入力する。
【0043】<Step2>温調を190℃に設定し1
0秒間空回転を実施する。
【0044】<Step3>クリーニング用画像(この
場合図3に示した画像)の画像形成を行なう。
【0045】<Step4>2面目の画像形成を促すメ
ッセージを表示する。
【0046】<Step5>2面目の画像形成を希望す
る場合Yesと入力し、希望しない場合Noと入力す
る。ここでNoの場合は終わりへ進み制御終了となる。
【0047】<Step6>Step3で画像形成を行
なったクリーニングシートを裏返してカセットにセット
し、クリーニング命令を入力する。
【0048】<Step7>クリーニングシートを通過
させ、通過が終了したところで、制御終了となる。
【0049】以上のようにクリーニングシートP1を用
いることで、効率的に加圧ローラ54のクリーニングを行
なうことができる。
【0050】実際に先述した条件、即ち低温低湿(15
℃−10%RH)環境にて、填料として炭酸カルシウム
を約19%含有しているキヤノン製LASER80(A
4サイズ、80g/m2)紙を印字比率4%のテキスト
画像で20000枚を24ppmで連続通過させた。加
圧ローラ54をトナー塊により汚した状態で本実施形態を
試みたところ、両面に対する画像形成で2枚のクリーニ
ングシートP1を通過させることにより汚れを除去し、
加圧ローラ54に溜まったトナー塊を効率よく画像形成装
置1の外部に排除することができる。
【0051】この例では、通常使用に比べてかなり厳し
い条件により加圧ローラ54を汚したので、クリーニング
シートP1が2枚必要であったが。室温状態で使用して
いるユーザーであればクリーニングシートP1を利用す
る間隔もあくため、1枚のみの使用で足りると推測され
る。
【0052】尚、本実施形態では、2面目の画像形成を
行なう際にローラの空回転を実施しない例を示した。こ
れは1面目の通過のみでは加圧ローラ54温度がそれほど
低下しないためであり、1面目と同様に空回転を実施し
てもよい。このときは、1面目より短い時間の空回転で
足りる。
【0053】また、本実施形態では図3に示すように、
ベタ黒の画像パターンを使用したが、これに限るもので
はなく、画像形成装置の能力、ユーザーの事情に応じて
適宜選択できるものである。但し、検討によると印字率
が高いほうがクリーニング効率はよかった。これはシー
トとトナーとの付着力よりも、トナー同士の付着力の方
が大きいことによる。
【0054】また、本実施形態では、クリーニングシー
トの2面目の画像形成時にユーザーがカセット34にクリ
ーニングシートP1をセットしたが、これに限るもので
はなく、両面記録が自動で可能な画像形成装置であれ
ば、ユーザーがセットする必要はない。
【0055】(第2実施形態)本発明の第2実施形態を
図を用いて詳細に説明する。本実施形態は、画像形成装
置自体の状態の情報であるハード情報などを示すテスト
画像の形成を行なうシートを、クリーニングシートとす
るものである。ユーザーが意識することなくクリーニン
グ効果を発揮することを特徴とするものである。尚、本
実施形態において、前述した実施形態と同様の構成につ
いては同符号を付し、説明を省略する。
【0056】図5に画像形成装置のハード情報を示すペ
ージであるConfiguration Pageの例
を示す。このページには、ハード情報として、プリンタ
No.、画像形成枚数、搭載メモリ、ページ記述言語な
どが書き込まれている。図中Xは伏字であり、ユーザー
がこれらの情報を知りたい場合、適宜出力することがで
きる。
【0057】本実施形態においては、第1実施形態で得
られた実験結果を基に、画像形成装置1において、Co
nfiguration Pageの出力要求がなされ
た時、定着器50の温調を190℃とし、10秒間空回転
を実施し、その後Configuration Pag
eの画像形成を行なう。
【0058】図6は第2実施形態の制御におけるフロー
チャートである。このフローチャートに基づき、コント
ローラ11は画像形成装置1の制御を行なう。ここで、図
6の破線部分は画像形成装置1の動作ではなく、オペレ
ータが行なう操作である。また、画像形成装置は、スタ
ンバイ状態において定着ローラ51の回転が停止した状態
でスタンバイ温調180℃を行なっている。
【0059】<Step1>オペレータはConfig
uration Pageの出力命令を入力する。
【0060】<Step2>定着器の温調を190℃に
設定し、10秒間空回転を実施する。
【0061】<Step3>Configuratio
n Page(この場合、図5に示した情報)の出力を
行なう。
【0062】以上のように制御することで、ユーザーに
意識させることなく加圧ローラ54のクリーニングを行な
うことができる。
【0063】本実施形態に用いたようなハード情報を示
すページ等の場合、その時の画像形成装置の状態をチェ
ックする目的のみで出力するという用途で用いられてお
り、ユーザーが長い間保管しておくということは稀であ
るため、加圧ローラ54の汚れをクリーニングして汚れが
付着しても実際上問題にはならない。
【0064】本実施形態においては、クリーニングシー
トとして図5に示すようなハード情報を示すConfi
guration Pageを使用したが、これに限る
ものではなく、比較的画像品質を必要としないものであ
ればよいため、プリンタの履歴を示すEvent Lo
g Pageとしてもよく、画像形成装置に応じたもの
を適宜利用可能である。
【0065】(第3実施形態)本発明の第3実施形態を
図を用いて詳細に説明する。本実施形態は、画像形成装
置の電源投入(パワーオン)の際、若しくはスタンバイ
状態の解除の際に行われるウォームアップ時間を利用し
てクリーニングシートの画像形成をし、加圧ローラ54汚
れを除去することを特徴とする。尚、本実施形態におい
て、前述した実施形態と同様の構成については同符号を
付し、説明を省略する。
【0066】画像形成装置1のように、定着器50に熱ロ
ーラ(本実施形態の場合、定着ローラ51)を使用してい
る場合、ウォームアップには一定の時間がかかる。ユー
ザーはこの間、記録媒体に対する画像の形成を待たされ
ることになるが、本実施形態はこの時間を利用してクリ
ーニングシートを定着ニップ部N1に通過させ、加圧ロ
ーラ54のクリーニングを行なうものである。
【0067】図7は第3実施形態の制御におけるフロー
チャートである。このフローチャートに基づき、コント
ローラ11は画像形成装置1の制御を行なう。処理1)パ
ワーオン後、ヒータ64を全点灯する。このとき、定着ロ
ーラ51の回転は止めている<Step1>。
【0068】処理2)定着ローラ51の温度が140℃に
なったところで回転を開始する。これは、加圧ローラ54
の温度を暖めるためである<Step2〜3>。
【0069】処理3)定着ローラ51の温度が190℃に
なってから3秒間回転を続ける<Step4〜5>。
【0070】処理4)クリーニングシートを通過させる
<Step6>。
【0071】処理5)クリーニングシートの通過が終了
したところでスタンバイ状態へと移行する。本実施形態
の場合スタンバイ温調を180℃とした。
【0072】ここで処理3)において3秒間とは、加圧
ローラ54の表面が140℃となるように調整した時間で
ある。第1実施形態及び第2実施形態においては、定着
ローラ51の温調温度の180℃としてから、加圧ローラ
54の表面温度を140℃まで上げるために10秒間要し
たが、本実施形態ではウォームアップに伴うオーバーシ
ュート分だけ有利になった。
【0073】また、処理4)において定着ニップ部N1
を通過させるクリーニングシート上に形成されている画
像は第2実施形態で用いたConfiguration
Pageとした。
【0074】本実施形態に沿って実験をすると、画像形
成装置1を室温(23℃)にてパワーオンしてからスタ
ンバイ状態になるまで約2分であり、通常、スタンバイ
にかかる時間とほぼ同等の時間であった。このため、特
に画像形成を急ぐ場合を除き、問題とならない待ち時間
で、かつ定着器50のクリーニングが行なうことができ
る。
【0075】以上説明してきた実施形態は適宜組み合わ
せて実施することが可能であり、画像形成装置の構成に
応じて適宜適用することができる。
【0076】(他の実施形態)前述した実施形態におい
ては、画像形成装置としてプリンタを例示して説明した
が、これに限るものではなく、ファクシミリ装置、複写
機としてもよい。
【0077】また、前述した実施形態においては、クリ
ーニングシートとして画像形成がなされた紙を例示して
説明したが、これに限るものではなく、トナー塊を除去
し得るものであればよく、樹脂製のものでもよく、ま
た、白紙等の画像形成がなされていないものでもよい。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、熱ロ
ーラ及び加圧ローラの温度を制御する制御手段は、1枚
目の記録媒体が定着ニップ部に到達した時の前記加圧ロ
ーラ表面温度がトナー離型可能表面温度となるように制
御し、所定情報の画像形成が行なわれたクリーニングシ
ートを前記定着ニップ部に通過させるように制御を行な
うため、加圧ローラに溜まったトナー塊を効率よく画像
形成装置の外部に排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略図である。
【図2】定着器の概略図である。
【図3】クリーニングシートの画像パターンの説明図で
ある。
【図4】第1実施形態の制御におけるフローチャートで
ある。
【図5】画像形成装置のハード情報を示すページの例を
示す図である。
【図6】第2実施形態の制御におけるフローチャートで
ある。
【図7】第3実施形態の制御におけるフローチャートで
ある。
【図8】従来の画像形成装置の概略図である。
【図9】従来の定着器の概略図である。
【符号の説明】
N …ニップ部 N1 …定着ニップ部 P …記録媒体 P1 …クリーニングシート T …トナー 1 …画像形成装置 11 …コントローラ 21 …感光体ドラム 22 …帯電ローラ 23 …レーザー光 24 …現像器 25 …転写ローラ 27 …クリーナ 28 …レジストローラ 29 …搬送ガイド 30 …搬送ガイド 31 …排出ローラ 33 …プロセスカートリッジ 34 …カセット 50 …定着器 51 …定着ローラ 52 …芯金 53 …離型層 54 …加圧ローラ 55 …芯金 56 …弾性層 57 …離型層 58 …温度検知素子 59 …分離爪 60 …排出ガイド 61 …排出ローラ 62 …加圧バネ 63 …入口ガイド 64 …ヒータ 65 …定着バイアス電源 66 …ダイオード素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱ローラと、加圧ローラとからなる一対
    のローラを当接させて定着ニップ部を構成し、該定着ニ
    ップ部において記録媒体を挟持搬送し、画像形成部で形
    成されたトナー像を前記記録媒体上に定着する定着手段
    を有する画像形成装置において、 前記熱ローラ及び前記加圧ローラの温度を制御する制御
    手段を有し、 前記制御手段は、1枚目の記録媒体が前記定着ニップ部
    に到達した時の前記加圧ローラ表面温度がトナー離型可
    能表面温度となるように制御し、所定情報の画像形成が
    行なわれたクリーニングシートを前記定着ニップ部に通
    過させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記クリーニングシートを前記定着ニップ部に通過させ
    るタイミングは使用者が任意に実施できることを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の画像形成装
    置において、 前記クリーニングシートは、画像形成装置のウォームア
    ップ動作と連動させて前記定着ニップ部に通過させるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の画像形成装
    置において、 前記所定情報は、画像形成装置の状態を示す情報である
    ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009237250A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Sharp Corp 定着装置および画像形成装置
JP2010243675A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Canon Inc 画像形成装置
JP2010262186A (ja) * 2009-05-09 2010-11-18 Canon Inc 画像形成装置
JP2012048106A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
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