JP2003043065A - プローブピン及び電気的特性試験部材 - Google Patents

プローブピン及び電気的特性試験部材

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JP2003043065A
JP2003043065A JP2001228088A JP2001228088A JP2003043065A JP 2003043065 A JP2003043065 A JP 2003043065A JP 2001228088 A JP2001228088 A JP 2001228088A JP 2001228088 A JP2001228088 A JP 2001228088A JP 2003043065 A JP2003043065 A JP 2003043065A
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slope
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probe
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JP2001228088A
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Motoko Muta
素子 牟田
Kunihiro Tan
国広 丹
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の電極と試験基板の電極間の抵抗
値を安定させ、かつ高周波の電流や電圧による悪影響を
抑制する。 【解決手段】 半導体装置の電気的特性試験を行なう
際、ピン5の凹部5bに、半導体装置に形成された電極
を接触させ、半導体装置を試験基板9側へ付勢する。ピ
ン5は試験基板9側へ押され、ピン5の斜面5a側及び
ピン7の斜面7a側は斜面5aと斜面5bの接触面に沿
って、互いに相反する方向かつ金属板3の内径を広げる
側へ移動する。金属板3は弾性をもって広がる。ピン5
とピン7は斜面5a及び斜面5bで直接接触しているの
で、半導体装置の電極は、ピン5,7を介して、最短距
離で試験基板9の電極11と電気的に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BGA(ボールグ
リットアレイ)やCSP(チップサイズパッケージ)な
ど、一平面に複数個の突起電極が配列された半導体装置
と、半導体装置の電気的特性試験を行なうための試験基
板との電気的な接続を行なうためのプローブピン及びそ
れを用いた電気的特性試験部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CSPやBGAなどの突起電極、
例えば半田ボールを有する半導体装置の電気的特性試験
を行なう際に用いるプローブピンとしては、一般にポゴ
ピンと呼ばれるコイル状のバネを利用したプローブピン
が用いられている。図7は従来のプローブピンを一部切
り欠いて示す側面図である。プローブピンは、半導体装
置の電気的特性試験の際に、半導体装置の電極に接触さ
れるピン101と、試験基板の電極に接触されるピン1
03と、ピン101とピン103との間に圧縮状態で配
置された圧縮コイルバネ105と、ピン101,103
及びバネ105を収容する円筒形状の筐体107により
構成されている。ピン101,103、バネ105及び
筐体107はいずれも導電材料からなる。
【0003】ピン101の半導体装置接触側端部101
aは筐体107の外部に配置されており、バネ接触側端
部101bは筐体107の内部に配置されている。ピン
103の試験基板接触側端部103aは筐体107の外
部に配置されており、バネ接触側端部103bは筐体1
07の内部に配置されている。ピン101及び103は
筐体107に対して摺動可能に配置されている。ピン1
01及び103のバネ接触側端部101b及び103b
は、筐体107の両端側にそれぞれ固定された蓋に設け
られた開口よりも大きい寸法で形成されおり、ピン10
1及び103が筐体107から抜けないようになってい
る。
【0004】このようなプローブピンを用いて半導体装
置の電気的特性試験を行なう場合、半導体装置の電極の
配置に対応して複数のプローブピンを配置したICソケ
ットを用い、半導体装置をICソケット内に配置し、I
Cソケットを試験基板上に設置して、ピン101の半導
体装置接触側端部101aと半導体装置の電極を接触さ
せ、ピン103の試験基板接触側端部103aと試験基
板の電極を接触させる。このとき、バネ105が圧縮し
て筐体107の内壁面に接触することにより、ピン10
1、筐体107及びピン103を介して、半導体装置の
電極と試験基板の電極との導通を取る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】CSPやBGAの電気
的特性試験に用いるICソケットには図7に示したよう
なプローブピンが使われているが、バネ105が圧縮し
たときの状態によってはバネ105が筐体107の内壁
面に接触せず、半導体装置の電極と試験基板の電極との
導通が導電性のバネ105のみで取られることがある。
このような場合、バネ105は長さが長いために、半導
体装置の電極と試験基板の電極間の抵抗値が高くなると
いう問題があった。さらに、バネ105は構造上コイル
性があるので、高周波に対してインダクタンス成分が発
生するという問題もあった。
【0006】また、従来のプローブピンでは、半導体装
置の電極と試験基板の電極との導通の最短距離をバネ1
05が筐体107の内壁面に接触して実現することか
ら、長期の使用による摩擦により、筐体107の内壁面
が凸凹になってバネ105と筐体107の接触面が著し
く小さくなり、半導体装置の電極と試験基板の電極間の
抵抗値が不安定になるという問題があった。
【0007】そこで本発明は、半導体装置の電極と試験
基板の電極間の抵抗値を安定させ、かつ高周波の電流や
電圧による悪影響を抑制できるプローブピン及びそれを
用いた電気的特性試験部材を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるプローブ
ピンは、一平面に複数個の突起電極が配列された半導体
装置と、半導体装置の電気的特性試験を行なうための試
験基板との電気的な接続を行なうためのプローブピンで
あって、円筒形状をもち、その軸方向に直交する方向に
弾性をもつ導電性の弾性部材と、一端に第1の斜面が形
成され、その一端側が上記弾性部材内に配置され、他端
側が上記弾性部材外に配置された状態で上記弾性部材の
一端側に支持された導電性の第1のピンと、一端に上記
第1の斜面に対応する第2の斜面が形成され、上記第1
の斜面と上記第2の斜面が対向するようにして一端側が
上記弾性部材内に配置され、他端側が上記弾性部材外に
配置された状態で上記弾性部材の他端側に支持された導
電性の第2のピンとを備えているものである。
【0009】本発明のプローブピンを用いて半導体装置
の電気的特性試験を行なう際、例えば第1のピンと半導
体装置の突起電極を接触させ、第2のピンと試験基板の
電極を接触させ、半導体装置を試験基板側に付勢するこ
とにより、弾性部材内に配置された第1のピン及び第2
のピンの先端は、第1の斜面と第2の斜面の接触面に沿
って、互いに相反する方向かつ弾性部材の内径を広げる
側へ移動する。弾性部材の復元力によって第1のピン及
び第2のピンに押し戻される力がかかり、第1のピン及
び第2のピンは上下方向の圧力に対して弾性をもつ。こ
れにより、半導体装置に配列された突起電極の高さのバ
ラツキを吸収できる。さらに、第1のピンと第2のピン
が第1の斜面及び第2の斜面で直接接触しているので、
常に最短距離で導通を取ることができ、半導体装置の突
起電極、試験基板の電極間に短い時間で電流を流すこと
ができる。これにより、半導体装置の突起電極と試験基
板の電極間の抵抗値を安定させ、かつ高周波の電圧や電
流による悪影響を抑制して電気信号を伝送することがで
きる。なお、第2のピンと半導体装置の突起電極を接触
させ、第1のピンと試験基板の電極を接触させるように
しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
【0010】電気的特性試験部材の一例として、複数の
プローブピンを備えた試験基板を挙げることができる。
本発明の試験基板は、プローブピンを収容するための複
数のスルーホールが形成された絶縁層と、スルーホール
に収容された本発明のプローブピンを備えている。本発
明の試験基板は、本発明のプローブピンを備えているの
で、半導体装置の突起電極と試験基板の電極間の抵抗値
を安定させ、かつ高周波の電圧や電流による悪影響を抑
制して電気信号を伝送することができる。
【0011】電気的特性試験部材の他の例として、複数
のプローブピンを備えたICソケットを挙げることがで
きる。本発明のICソケットは、プローブピンを支持す
るための複数の支持穴が形成されたソケット本体と、上
記支持穴に収容された本発明のプローブピンを備えてい
る。本発明のICソケットは、本発明のプローブピンを
備えているので、半導体装置の突起電極と試験基板の電
極間の抵抗値を安定させ、かつ高周波の電圧や電流によ
る悪影響を抑制して電気信号を伝送することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のプローブピンにおいて、
上記弾性部材内の上記第1のピンと上記第2のピンとの
間に導電性の球体をさらに備えていることが好ましい。
その結果、第1のピンと第2のピンが互いに向かう方向
へ付勢されたときに、第1の斜面及び第2の斜面で球体
が転がるので、第1のピンの第1の斜面と第2のピンの
第2の斜面が直接接触する場合に比べて、第1の斜面及
び第2の斜面における摩擦を低減することができる。こ
こで、半導体装置の突起電極と試験基板の電極との間の
配線の距離は長くなるが、導電性の球体の存在による配
線の距離の増加はわずかであるので、第1の斜面と第2
の斜面が直接接触する場合と同様に、半導体装置の突起
電極と試験基板の電極間の抵抗値を安定させ、かつ高周
波の電圧や電流による悪影響を抑制して電気信号を伝送
することができる。
【0013】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材は、円筒形状に巻かれた金属板により構成されてい
ることが好ましい。その結果、弾性部材を簡単な構造で
構成することができ、プローブピンの小型化及び低価格
化を実現できる。
【0014】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材を構成する上記金属板に弾性力を調整するための1
個又は複数個のスリットが形成されていることが好まし
い。その結果、弾性部材の弾性の程度を調節することが
できる。
【0015】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材はコイルバネにより構成されていることが好まし
い。その結果、既存のコイルバネを応用することがで
き、プローブピン製作の安易化を実現できる。
【0016】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材、上記第1のピン及び上記第2のピンを収容するた
めの導電性の筒部材をさらに備えていることが好まし
い。その結果、プローブピンを構成する各部分が離れ離
れになるのを防止することができる。
【0017】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材、上記第1のピン及び上記第2のピンを収容するた
めの絶縁性の筒部材をさらに備えていることが好まし
い。その結果、複数のプローブピンを高密度に配置する
ことができ、突起電極の間隔が狭い半導体装置に対応す
ることができる。
【0018】
【実施例】図1は、プローブピンの一実施例を示す図で
あり、(A)は断面図、(B)は底面図を示す。図6
(A)はこの実施例を構成する金属板を示す斜視図であ
る。導電性のパイプ(筒部材)1内に、円筒形状に巻か
れた金属板3、ピン(第1のピン)5及ピン(第2のピ
ン)7が収容されている。金属板3、ピン5及びピン7
の材料としては例えばベリリウム銅(BeCu)の表面
に金やロジウムをメッキしたものが用いられる。円筒形
状に巻かれた金属板3は、その軸方向に直交する方向に
弾性をもつ。
【0019】ピン5には、一端に斜面(第1の斜面)5
aが形成され、他端に凹部5bが形成されている。ピン
5は、斜面5a側が金属板3内に配置され、凹部5b側
が金属板3外及びパイプ1外に配置された状態でパイプ
1及び金属板3に支持されている。パイプ1の一端には
ピン5の凹部5b側を通すための開口部が形成された蓋
1aが形成されている。ピン5のパイプ1内かつ金属板
3外の位置に鍔部5cが形成されており、ピン5はパイ
プ1外に抜けないようになっている。
【0020】ピン7には、一端に斜面(第2の斜面)7
aが形成され、他端に凸部7bが形成されている。ピン
7は、斜面7a側が金属板3内に配置され、凸部7b側
が金属板3外かつパイプ1内に配置されている。斜面7
aはピン5の斜面5aに対応して形成されており、ピン
7の斜面7a側は斜面5aと斜面7aが対向するように
して金属板3内に配置されている。パイプ1のピン5b
側には試験基板9が配置されている。ピン7の凸部7b
は試験基板9に形成された電極11に当接されている。
【0021】このプローブピンを用いて半導体装置の電
気的特性試験を行なう際、ピン5の凹部5bに、半導体
装置に形成された電極を接触させ、半導体装置を試験基
板9側へ付勢する。ピン5は試験基板9側へ押され、斜
面5a側は斜面5aと斜面5bの接触面に沿って金属板
3の内径を広げる側へ移動する。ピン7の斜面7a側
は、斜面5aと斜面5bの接触面に沿って、ピン5の斜
面5a側とは相反する方向かつ金属板3の内径を広げる
側へ移動する。金属板3は弾性をもって広がり、金属板
3の弾性による圧力と、上下方向の圧力が斜面5aと斜
面5bによって変換された金属板3の軸方向に直交する
方向の圧力が一定となったところで停止する。
【0022】ピン5とピン7は斜面5aと斜面7aで直
接接触しているので、半導体装置の電極は、ピン5,7
を介して、最短距離で試験基板9の電極11と電気的に
接続される。これにより、半導体装置の電極と試験基板
9の電極11との間に短い時間で電流を流すことがで
き、半導体装置の電極と試験基板9の電極11間の抵抗
値を安定させ、かつ高周波の電圧や電流による悪影響を
抑制して電気信号を伝送することができる。
【0023】さらに、ピン5の斜面5a側及びピン7の
斜面7a側によって金属板3の内径を広げたとき、金属
板3の復元力によって、ピン5の斜面5a側及びピン7
の斜面7a側には、金属板3の中心側へ押し戻される力
がかかるので、ピン5及びピン7は縦方向の弾性を実現
する。これにより、半導体装置に配列された電極の高さ
のバラツキを吸収できる。
【0024】この実施例では、金属板3、ピン5及びピ
ン7を導電性のパイプ1内に収容しているが、本発明は
これに限定されるものではなく、金属板3、ピン5及び
ピン7を絶縁性の筒部材に収容してもよい。その場合、
複数のプローブピンを高密度に配置することができ、突
起電極の間隔が狭い半導体装置に対応することができ
る。
【0025】図2は、プローブピンの他の実施例を示す
断面図である。図1と同じ機能を果たす部分には同じ符
号を付し、その詳細な説明は省略する。パイプ1内に、
金属板3、ピン5及びピン7が収容されている。金属板
3内には、ピン5の斜面5aとピン7の斜面7aの間に
導電性の球体13が収容されている。
【0026】このプローブピンを用いて半導体装置の電
気的特性試験を行なう際、ピン5の凹部5bに、半導体
装置に形成された電極を接触させ、半導体装置を試験基
板9側へ付勢する。ピン5は試験基板9側へ押され、ピ
ン5の斜面5a側は斜面5aに沿って金属板3の内径を
広げる側へ移動する。ピン7の斜面7a側は斜面7aに
沿って金属板3の内径を広げる側へ移動する。このと
き、球体13は回転しながら斜面5aと斜面5bの間を
移動するので、斜面5aと斜面5bが直接接触する場合
に比べて摩擦を小さくすることができる。
【0027】この実施例では、金属板3、ピン5、ピン
7及び球体13を導電性のパイプ1内に収容している
が、本発明はこれに限定されるものではなく、金属板
3、ピン5、ピン7及び球体13を絶縁性の筒部材に収
容してもよい。その場合、複数のプローブピンを高密度
に配置することができ、突起電極の間隔が狭い半導体装
置に対応することができる。
【0028】図3は、ICソケットの一実施例を示す斜
視図である。図4はそのICソケットのプローブピン部
分を示す断面図である。ICソケット本体15には、半
導体装置に配列された電極の配置に対応して支持穴17
が形成されている。支持穴17内にはプローブピン19
がそれぞれ配置されている。
【0029】プローブピン19では、導電性のパイプ2
1内に、円筒形状に巻かれた金属板23、ピン25及ピ
ン27が収容されている。ピン25には、一端に斜面2
5aが形成され、他端に凹部25bが形成されている。
ピン25は、斜面25a側が金属板23内に配置され、
凹部25b側が金属板23外及びパイプ21外に配置さ
れた状態でパイプ21及び金属板23に支持されてい
る。パイプ21の一端にはピン25の凹部25b側を通
すための開口部が形成された蓋21aが形成されてい
る。ピン25のパイプ21内かつ金属板23外の位置に
鍔部25cが形成されており、ピン25はパイプ21外
に抜けないようになっている。ピン25の凹部25b側
は、ICソケット本体15内の底面15aに突出してい
る。
【0030】ピン27には、一端に斜面27aが形成さ
れ、他端に凸部27bが形成されている。ピン27は、
斜面27a側が金属板23内に配置され、凸部27b側
が金属板23外及びパイプ21外に配置された状態でパ
イプ21及び金属板23に支持されている。斜面27a
はピン25の斜面25aに対応して形成されており、ピ
ン27の斜面27a側は斜面25aと斜面27aが対向
するようにして金属板23内に配置されている。パイプ
21の他端にはピン27の凸部27b側を通すための開
口部が形成された蓋21bが形成されている。ピン27
のパイプ21内かつ金属板23外の位置に鍔部27cが
形成されており、ピン27はパイプ21外に抜けないよ
うになっている。ピン27の凸部27b側は、ICソケ
ット本体15の外面15bに突出している。
【0031】このICソケットを用いて、CSPやBG
Aなどの半導体装置31の電気的特性試験を行なう際、
電極33がピン25の凹部25aに接触するようにして
半導体装置31をICソケット本体15内に配置する。
半導体装置31を収容したICソケット本体15をプロ
ーブピン19のピン27の凸部27bが試験基板35の
電極(図示は省略)に接触するように試験基板35上に
配置する。
【0032】ピン25とピン27は斜面25aと斜面2
7aで直接接触しているので、半導体装置31の電極3
3は、ピン25,27を介して、最短距離で試験基板3
5の電極と電気的に接続される。これにより、電極3
3、試験基板35の電極間に短い時間で電流を流すこと
ができ、電極33と試験基板35の電極間の抵抗値を安
定させ、かつ高周波の電圧や電流による悪影響を抑制し
て電気信号を伝送することができる。
【0033】さらに、ピン25の斜面25a側及びピン
27の斜面27a側によって金属板23の内径を広げた
とき、金属板23の復元力によって、ピン25の斜面2
5a側及びピン27の斜面27a側に、金属板23の中
心側へ押し戻される力がかかるので、ピン25及びピン
27は縦方向の弾性を実現する。これにより、半導体装
置31に配列された電極33の高さのバラツキを吸収で
き、いずれのプローブピン19においても最短の距離で
導通を取ることができる。
【0034】この実施例では、プローブピン19に関し
て金属板23、ピン25及びピン27を導電性のパイプ
21内に収容しているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、金属板23、ピン25及びピン27を絶縁
性の筒部材内に収容してもよい。また、金属板23、ピ
ン25及びピン27を支持穴17内に直接配置してもよ
い。また、図2の実施例と同様に、ピン25の斜面25
aとピン27の斜面27aの間に導電性の球体を介在さ
せてもよい。
【0035】図5は、試験基板の一実施例のプローブピ
ン部分を示す断面図である。図1と同じ機能を果たす部
分には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。試験基
板37において、表面に電極39が形成された絶縁層3
9の上層に、絶縁層43が形成されている。絶縁層43
には、電極39の位置に対応して、プローブピンを収容
するためのスルーホール45が形成されている。スルー
ホール45内には、ピン7の凸部7bが電極39に接触
するようにして、金属板3、ピン5及びピン7からなる
プローブピンが収容されている。絶縁層43の表面に
は、ピン5の凹部5b側を通すための開口部が形成され
た絶縁性の蓋47が形成されている。ピン5のスルーホ
ール45内かつ金属板3外の位置に鍔部5cが形成され
ており、ピン5はスルーホール45外に抜けないように
なっている。
【0036】この試験基板の実施例では、試験基板37
を構成する絶縁層43のスルーホール45内に、金属板
3、ピン5及びピン7からなるプローブピンを配置する
ことにより、本発明のプローブピンを一体化した試験基
板を実現している。この実施例では、絶縁層43に形成
したスルーホール45内にプローブピンを配置すること
により、絶縁層43によって隣り合うプローブピン間の
電気的絶縁性を維持しているので、複数のプローブピン
を高密度に配置することができ、突起電極の間隔が狭い
半導体装置に対応することができる。この実施例におい
て、図2の実施例と同様に、ピン5の斜面5aとピン7
の斜面7aの間に導電性の球体を介在させてもよい。
【0037】図1から図5に示した実施例では、本発明
のプローブピンを構成する弾性部材として円筒形状に巻
かれた金属板3を用いているが、弾性部材はこれに限定
されるものではない。例えば図6(B)に示すようなコ
イルバネ51を用いてもよいし、図6(C)に示すよう
な円筒形状に巻かれた金属板53にスリット55を形成
したものを用いてもよい。
【0038】本発明のプローブピンを構成する弾性部材
として、図6(B)に示すコイルバネ53を用いれば、
同じ材料からなるものであっても、巻き数を変更するこ
とによって弾性の程度を調節することができる。また、
図6(C)に示す金属板53を用いれば、同じ材料から
なるものであっても、スリット55の数や形状を変更す
ることによって弾性の程度を調節することができる。ま
た、本発明を構成する弾性部材に関して、材料を変更す
ることにより弾性の程度を調節することができることは
言うまでもない。
【0039】図6(A)及び(C)に示した金属板3,
53では、円柱形状の軸方向に隙間が存在するように金
属板を巻いて弾性部材を形成しているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、一部が重なるように金属板
を円筒形状に巻いて弾性部材を形成してもよい。
【0040】また、図1から図5の実施例ではピン5,
7,25,27として円柱形状のものを用いているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば直方体
形状のピンなど、断面が多角形のピンを用いてもよい。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらに
限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された
本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明にかかるプローブピンでは、円筒
形状をもち、その軸方向に直交する方向に弾性をもつ導
電性の弾性部材と、一端に第1の斜面が形成され、その
一端側が上記弾性部材内に配置され、他端側が上記弾性
部材外に配置された状態で上記弾性部材の一端側に支持
された導電性の第1のピンと、一端に上記第1の斜面に
対応する第2の斜面が形成され、上記第1の斜面と上記
第2の斜面が対向するようにして一端側が上記弾性部材
内に配置され、他端側が上記弾性部材外に配置された状
態で上記弾性部材の他端側に支持された導電性の第2の
ピンとを備えているようにしたので、半導体装置の電気
的特性試験の際に、第1のピンと第2のピンが第1の斜
面及び第2の斜面で直接接触し、常に最短距離で導通を
取ることができ、半導体装置の突起電極、試験基板の電
極間に短い時間で電流を流すことができ、半導体装置の
突起電極と試験基板の電極間の抵抗値を安定させ、かつ
高周波の電圧や電流による悪影響を抑制できる。さら
に、半導体装置の電気的特性試験の際に、弾性部材の弾
性によって第1のピン及び第2のピンは上下方向の圧力
に対して弾性をもつので、半導体装置に配列された突起
電極の高さのバラツキを吸収できる。
【0042】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材内の上記第1のピンと上記第2のピンとの間に導電
性の球体をさらに備えているようにすれば、第1のピン
と第2のピンが互いに向かう方向へ付勢されたときに、
第1の斜面及び第2の斜面で球体が転がるので、第1の
斜面及び第2の斜面における摩擦を低減することができ
る。
【0043】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材は、円筒形状に巻かれた金属板により構成されてい
るようにすれば、弾性部材を簡単な構造で構成すること
ができ、プローブピンの小型化及び低価格化を実現でき
る。
【0044】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材を構成する上記金属板に弾性力を調整するための1
個又は複数個のスリットが形成されているようにすれ
ば、弾性部材の弾性の程度を調節することができる。
【0045】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材はコイルバネにより構成されているようにすれば、
既存のコイルバネを応用することができ、プローブピン
製作の安易化を実現できる。
【0046】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材、上記第1のピン及び上記第2のピンを収容するた
めの導電性の筒部材をさらに備えているようにすれば、
プローブピンを構成する各部分が離れ離れになるのを防
止することができる。
【0047】本発明のプローブピンにおいて、上記弾性
部材、上記第1のピン及び上記第2のピンを収容するた
めの絶縁性の筒部材をさらに備えているようにすれば、
複数のプローブピンを高密度に配置することができ、突
起電極の間隔が狭い半導体装置に対応することができ
る。
【0048】本発明の試験基板では、プローブピンを収
容するための複数のスルーホールが形成された絶縁層
と、スルーホールに収容された本発明のプローブピンを
備えているようにしたので、半導体装置の突起電極と試
験基板の電極間の抵抗値を安定させ、かつ高周波の電圧
や電流による悪影響を抑制して電気信号を伝送すること
ができる。
【0049】本発明のICソケットでは、プローブピン
を支持するための複数の支持穴が形成されたソケット本
体と、上記支持穴に収容された上記プローブピンを備え
ているようにしたので、半導体装置の突起電極と試験基
板の電極間の抵抗値を安定させ、かつ高周波の電圧や電
流による悪影響を抑制して電気信号を伝送することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プローブピンの一実施例を示す図であり、
(A)は断面図、(B)は底面図を示す。
【図2】プローブピンの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図3】ICソケットの一実施例を示す斜視図である。
【図4】図3に示すICソケットの実施例のプローブピ
ン部分を示す断面図である。
【図5】試験基板の実施例のプローブピン部分を示す断
面図である。
【図6】(A)から(C)は本発明のプローブピンを構
成する金属板の一例をそれぞれ示す斜視図である。
【図7】従来のプローブピンを一部切り欠いて示す側面
図である。
【符号の説明】 1 導電性のパイプ 3 円筒形状の金属板 5,7 ピン 5a,5b 斜面 5b 凹部 7b 凸部 9 試験基板 11 電極
フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AG01 AG03 AG07 AG12 2G011 AA08 AB02 AB08 AC14 AC31 AE22 AF02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一平面に複数個の突起電極が配列された
    半導体装置と、半導体装置の電気的特性試験を行なうた
    めの試験基板との電気的な接続を行なうためのプローブ
    ピンにおいて、 円筒形状をもち、その軸方向に直交する方向に弾性をも
    つ導電性の弾性部材と、 一端に第1の斜面が形成され、その一端側が前記弾性部
    材内に配置され、他端側が前記弾性部材外に配置された
    状態で前記弾性部材の一端側に支持された導電性の第1
    のピンと、 一端に前記第1の斜面に対応する第2の斜面が形成さ
    れ、前記第1の斜面と前記第2の斜面が対向するように
    して一端側が前記弾性部材内に配置され、他端側が前記
    弾性部材外に配置された状態で前記弾性部材の他端側に
    支持された導電性の第2のピンとを備えたことを特徴と
    するプローブピン。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材内の前記第1のピンと前記
    第2のピンとの間に導電性の球体をさらに備えている請
    求項1に記載のプローブピン。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、円筒形状に巻かれた金
    属板により構成されている請求項1又は2に記載のプロ
    ーブピン。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材を構成する前記金属板に弾
    性力を調整するための1個又は複数個のスリットが形成
    されている請求項3に記載のプローブピン。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材はコイルバネにより構成さ
    れている請求項1又は2に記載のプローブピン。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材、前記第1のピン及び前記
    第2のピンを収容するための導電性の筒部材をさらに備
    えている請求項1から5のいずれかに記載のプローブピ
    ン。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材、前記第1のピン及び前記
    第2のピンを収容するための絶縁性の筒部材をさらに備
    えている請求項1から5のいずれかに記載のプローブピ
    ン。
  8. 【請求項8】 プローブピンを収容するための複数のス
    ルーホールが形成された絶縁層と、前記スルーホールに
    収容された請求項1から5のいずれかに記載のプローブ
    ピンを備えた試験基板。
  9. 【請求項9】 プローブピンを支持するための複数の支
    持穴が形成されたソケット本体と、前記支持穴に収容さ
    れた請求項1から5のいずれかに記載のプローブピンを
    備えたICソケット。
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