JP2003042844A - 紫外線量測定装置及び測定方法 - Google Patents

紫外線量測定装置及び測定方法

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JP2003042844A
JP2003042844A JP2001231996A JP2001231996A JP2003042844A JP 2003042844 A JP2003042844 A JP 2003042844A JP 2001231996 A JP2001231996 A JP 2001231996A JP 2001231996 A JP2001231996 A JP 2001231996A JP 2003042844 A JP2003042844 A JP 2003042844A
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ultraviolet
ultraviolet ray
phosphor
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amount measuring
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JP2001231996A
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Shinichiro Kito
伸一郎 鬼頭
Noriko Ohara
徳子 大原
Hisahiro Okada
尚大 岡田
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Konica Minolta Inc
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】計測に時間がかからず、伝送ファイバや測光計
などの複雑な測定装置を必要とせず、視覚的に周辺環境
の紫外線量とその影響を判断できる携帯可能な紫外線量
測定装置及び測定方法を提供する。 【解決手段】紫外線照射量に応じた蛍光を放射する蛍光
体部1と、該蛍光体部1において紫外線により放射され
た蛍光の色味を視覚的に判断するためのレファレンス部
2を具有することを特徴とする紫外線量測定装置、及
び、紫外線照射量に応じた蛍光を放射する蛍光体を用い
た紫外線量測定方法において、前記蛍光体の発光色とレ
ファレンスに表示される複数の色を比較することによ
り、紫外線量を測定することを特徴とする紫外線量測定
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線量測定装置
及び測定方法に関し、詳しくは計測に時間がかからず、
伝送ファイバや測光計などの複雑な測定装置を必要とせ
ず、視覚的に周辺環境の紫外線量とその影響を判断でき
る携帯可能な紫外線量測定装置及び測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、紫外線は、オゾンホールの拡大、
人体に対する影響、その他環境問題等から日常生活の関
心事になっている。新聞やニュースの中には「本日の紫
外線量」というコーナーが組み込まれているものもあ
る。
【0003】従来、紫外線量に対応して蛍光を発する蛍
光体の特性を利用して様々な紫外線検出装置や紫外線測
定装置が提案されている。
【0004】例えば、特開平8−292091号公報、
特開2000−258247号公報、特開2000−3
10558号公報には、紫外線照射量に対応した蛍光を
放射する蛍光物質と、放射された蛍光を伝送させる光フ
ァイバと、光ファイバで伝送させた蛍光の強度を測定す
る受光器とから構成される紫外線検出装置が開示されて
いる。
【0005】しかし、これらの装置は、伝送ファイバと
測光用受光器を使用するため、装置が大がかりとなり、
携帯にはとても不便である欠点がある。
【0006】また実公平7−49391号公報には、簡
易な構造で手軽に紫外線の有無を確認できる紫外線検出
装置が開示されている。
【0007】しかし、この装置では、紫外線の有無は確
認できるが、紫外線量やどの程度人体や環境に影響を及
ぼすのかの情報を得ることができない欠点がある。
【0008】更に特許第2710352号公報は、屋外
に存在する人体に有害な紫外線量を計測する装置、即
ち、干渉フィルタの透過特性と蛍光板の分光感度特性と
を掛け合わせたものが人体に有害な分光感度特性に一致
するように干渉フィルタと蛍光板の特性を選んだ装置を
提案しているが、この装置は、複雑な構造のために、実
用性に欠ける欠点がある。
【0009】その他、15秒太陽光に当てると紫外線の
強さを示すSPF値が手軽に計測できる市販の携帯型紫
外線計測カードがあるが、蛍光体を使用していないため
計測に時間がかかり、連続使用ができない欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、計
測に時間がかからず、伝送ファイバや測光計などの複雑
な測定装置を必要とせず、視覚的に周辺環境の紫外線量
とその影響を判断できる携帯可能な紫外線量測定装置及
び測定方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の各発明によって解決される。
【0012】(請求項1)紫外線照射量に応じた蛍光を
放射する蛍光体部と、該蛍光体部において紫外線により
放射された蛍光の色味を視覚的に判断するためのレファ
レンス部を具有し、蛍光の色味を視覚的に判断して紫外
線量を測定することを特徴とする紫外線量測定装置。
【0013】(請求項2)前記レファレンス部が反射型
レファレンス部であり、該反射型レファレンスの色味に
対応した付帯情報を記載した付帯情報部を具備している
ことを特徴とする請求項1記載の紫外線量測定装置。
【0014】(請求項3)前記付帯情報部が、紫外線
量、紫外線に関連する指数、生命や環境に及ぼす影響に
関する記述、警告や注意を喚起する記述、又はそれらの
情報を具象する絵柄や図柄によって構成されることを特
徴とする請求項1又は2記載の紫外線量測定装置。
【0015】(請求項4)前記反射型レファレンス部
は、均一濃度で塗布又は印刷された複数濃度もしくは複
数色の色パッチで構成されていることを特徴とする請求
項2記載の紫外線量測定装置。
【0016】(請求項5)前記反射型レファレンス部の
背景及び又は周囲が、黒又はグレイに配色されているこ
とを特徴とする請求項2又は4記載の紫外線量測定装
置。
【0017】(請求項6)蛍光体部と反射型レファレン
ス部が隣接して構成されていることを特徴とする請求項
2、4又は5記載の紫外線量測定装置。
【0018】(請求項7)蛍光体部と反射型レファレン
ス部が、蛍光体部を中心にして同心円状に隣接して構成
されていることを特徴とする請求項6記載の紫外線量測
定装置。
【0019】(請求項8)前記レファレンス部が発光型
レファレンス部であり、該発光型レファレンス部の発光
量を調整する発光量調整部と、発光色に対応した付帯情
報を記載した付帯情報部を具備していることを特徴とす
る請求項1記載の紫外線量測定装置。
【0020】(請求項9)前記付帯情報部が、紫外線
量、紫外線に関連する指数、生命や環境に及ぼす影響に
関する記述、警告や注意を喚起する記述、又はそれらの
情報を具象する絵柄や図柄によって構成されることを特
徴とする請求項8記載の紫外線量測定装置。
【0021】(請求項10)前記レファレンス部が発光
型レファレンス部であり、該発光型レファレンス部の発
光量を調整する発光量調整部と、発光色に対応した付帯
情報を電子化している付帯情報蓄積部を具備しているこ
とを特徴とする請求項1記載の紫外線量測定装置。
【0022】(請求項11)前記付帯情報蓄積部は、前
記レファレンスの発光量と紫外線量の関係を示すデー
タ、紫外線量、紫外線に関連する指数、生命や環境に及
ぼす影響に関する記述、警告や注意を喚起する記述、ま
たはそれらの情報を具象する絵柄や図柄、若しくは警告
発生用のアラームに関するデータが、電子化されたデー
タとして保存されていることを特徴とする請求項10記
載の紫外線量測定装置。
【0023】(請求項12)前記電子化されたデータ
は、表示部に表示されることを特徴とする請求項11記
載の紫外線量測定装置。
【0024】(請求項13)発光型レファレンス部で使
用される素子は、白色発光する素子を含むことを特徴と
する請求項8〜12の何れかに記載の紫外線量測定装
置。
【0025】(請求項14)前記素子を構成した発光型
レファレンス部は発光体の発色と同等な色を透過するフ
ィルタで発光素子の周囲が覆われていることを特徴とす
る請求項請求項13記載の紫外線量測定装置。
【0026】(請求項15)蛍光体部と発光型レファレ
ンス部が隣接して構成されていることを特徴とする請求
項8〜14の何れかに記載の紫外線量測定装置。
【0027】(請求項16)蛍光体部と発光型レファレ
ンス部が、蛍光体部を中心にして同心円状に隣接して構
成されていることを特徴とする請求項15記載の紫外線
量測定装置。
【0028】(請求項17)光源もしくは周辺環境に応
じて蛍光体、レファレンス部及び付帯情報部を最適化し
て各種作成してなることを特徴とする請求項1〜16の
何れかに記載の紫外線量測定装置。
【0029】(請求項18)光源もしくは周辺環境に応
じて蛍光体、レファレンス部及び付帯情報部を着脱可能
に配置してなることを特徴とする請求項1〜16の何れ
かに記載の紫外線量測定装置。
【0030】(請求項19)情報内容に応じて警告を促
すアラーム音発生装置を装備することを特徴とする請求
項1〜18の何れかに記載の紫外線量測定装置。
【0031】(請求項20)前記蛍光体は、無機蛍光体
を含むことを特徴とする請求項1〜19の何れかに記載
の紫外線量測定装置。
【0032】(請求項21)前記蛍光体は、複数の蛍光
体の混合によって生成されるものを含むことを特徴とす
る請求項1〜20の何れかに記載の紫外線量測定装置。
【0033】(請求項22)紫外線照射量に応じた蛍光
を放射する蛍光体を用いた紫外線量測定方法において、
前記蛍光体の発光色とレファレンスに表示される複数の
色を比較することにより、紫外線量を測定することを特
徴とする紫外線量測定方法。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0035】本発明に係る紫外線量測定方法は、紫外線
照射量に応じた蛍光を放射する蛍光体を用いた紫外線量
測定方法において、前記蛍光体の発光色とレファレンス
に表示される複数の色を比較することにより、紫外線量
を測定することを特徴とするもので、かかる方法を実現
する装置例を以下に説明する。
【0036】図1は、本発明に係る紫外線量測定装置の
第1の実施形態を示す説明図であり、同図において、1
は周辺光源(環境)の持つ紫外線量に応じて蛍光を発す
る蛍光体部であり、2は前記蛍光体部1における蛍光の
色味を視覚的に判断し紫外線の照射量を定量化するため
の反射型レファレンス部であり、3は前記反射型レファ
レンス部2の色味に基づき対応する付帯情報が記載され
ている付帯情報部である。
【0037】該蛍光体部1を構成する蛍光体は、紫外領
域の光線を受けて光量に応じた蛍光を発光する蛍光体で
あればよく、無機蛍光体や有機蛍光体などいずれも使用
できる。また蛍光体としては、無発光状態で無色でも着
色していてもよく、蛍光量によって色が変化するような
蛍光体であればよい。
【0038】蛍光体部1は発光と視感に影響しなければ
どのような形に成形されていてもよいが、比較的少量の
蛍光体で発光面積をかせぐことができ、且つ装置を薄く
することもできるという観点から、板状若しくは薄膜状
に成形するのが望ましい。ただし、板状や薄膜状以外の
形状、例えば棒状、球状等に成形することを排除するも
のではない。
【0039】本装置の、及び蛍光体部の支持体には、
紙、PCB、プラスチック、アクリル板など通常考えら
れる材料を使用できるが、紫外線によってそれ自体が発
光しない(蛍光性がない)ものを使用するのが好まし
い。但し、蛍光性のある支持体(蛍光増白剤もしくは蛍
光剤の混入した支持体)を使用するのも当然可能であ
る。
【0040】また特願2000−182104号明細書
に記載されているように、蛍光体部1に用いられる蛍光
体は均一な膜厚で支持体に塗布できるように蛍光体の粒
径がそろえられていることが望ましい。また、蛍光体同
士の凝集を防止するために、バインダーと蛍光体を混合
して支持体に塗布することも好ましい。一例として、バ
インダーには「ルミフロン200」という材料を用いる
ことができる。バインダーを用いる効果は、蛍光体を支
持体に保持できることのほかに、蛍光体同士の間隔を適
度に保たせることで、励起光が奥の蛍光体まで行き渡
り、発光量が増えることである。なお、本発明ではバイ
ンダー以外にそれと同等の効果を得ることができる他の
物質を使用してもよい。
【0041】蛍光体を塗布する方法は、均一な膜厚で塗
布できる方法であれば特に限定されない。蛍光体を溶媒
に溶かしてインクジェットで塗布したり、均一濃度で均
一膜厚のインクシートを作成して熱転写したりするなど
の方法がある。また均一な膜厚が得られるのであれば電
子写真プリンタや印刷機を用いて塗布することも可能で
ある。
【0042】形成された蛍光体部は表面保護のためにコ
ーティングすることも好ましい。但し、コーティング膜
は励起光源の紫外線と発光時の可視光を透過するものを
使用することが好ましい。かかるコーティング膜は例え
ばラミネートによって形成できる。
【0043】蛍光体には、励起波長帯域は異なるが同じ
色を発光するもの、あるいは同じ励起波長帯域であるが
異なる色を発光するものがある。かかる蛍光体の特性を
利用して複数の蛍光体を混合することによって、単一の
蛍光体では不可能な色を発光させたり、複数の励起波長
帯域に対応させることができる。
【0044】人体に有害と言われる紫外線は、UV−A
とUV−Bがあり、それぞれ波長帯域は320nm〜4
00nm、280nm〜320nmである。
【0045】UV−Aの波長帯域で緑色に発光する蛍光
体としては、Ba2SiO4:Eu、Y3Al312:C
e、Ba2SiO4:Eu2+、ZnS:Cuなどがある。
【0046】またUV−Bの波長帯域で赤色に発光する
蛍光体としては、Y23:Eu、(Y,Gd)BO3:E
uなどがある。
【0047】これらの異なる波長帯域で異なる色に発光
する蛍光体を混合すれば、励起光源におけるUV−Aと
UV−Bの存在率や強度比によって発光色や発光強度が
変わり、それらに対応するレファレンスと付帯情報を用
意しておけば、UV−AとUV−Bを一つの蛍光体で同
時に測定することもできる。
【0048】励起光源のスペクトルを、例えば日光用、
ブラックライト用などのように、装置によって特定した
場合、UV−AとUV−Bの存在率は強度によらず一定
であり、発光色の色度は一定となる。
【0049】そこで、色度が一定で明度を変えたレファ
レンスを用意することで特定光源に対応できる。また任
意の励起光源を対象とする場合は、UV−AとUV−B
の存在率によって発光色の色度が変化するが、各蛍光体
が発光する色度点の間で変化するため、その間の色度点
と明度を変えたレファレンスを用意することで任意の光
源にも対応できる。
【0050】単独の蛍光体では困難な色を発光して視認
を補助する一例を以下に挙げる。
【0051】UV−Aの帯域で励起し赤色発光する蛍光
体の一例として、ZnS:Mn、Gd22S:Eu3+
どがあり、青色発光する蛍光体の一例として、ZnS:
Ag、BaMg2Al1424:Eu2+などがある。
【0052】青色発光の蛍光体で発光色を視認しようと
すると、人間の青に対する視覚感度が低いため、視認し
にくい。
【0053】そこで、青色発光と赤色発光の蛍光体を混
合させて、マゼンタ色の発光を得ることで、視認のしづ
らさを解消できる。ここでは、代表的な蛍光体の化学式
を示したが、同様の色を発光する他の蛍光体を使用して
も構わない。
【0054】反射型レファレンス部2は、蛍光体部1の
発光色と複数のレファレンスを比較し、紫外線の照射量
を特定することに用いる。
【0055】例えば、ある光源において光量が変化した
時の蛍光体部1の発色と同じ色座標値(XYZ,L*u*v
*, L*a*b*など)を持つ色パッチ20を各光量毎に準備
し、配置する(図1参照)。
【0056】色パッチ20の個数や色パッチ20間の間
隔の取り方は様々考えられる。計測対象とする最大紫外
線の光量に対して線形的に等分する方法、非線形的(累
乗関数、指数関数、対数関数的)に区分していく方法、
最大紫外線量と紫外線量0(ゼロ)における蛍光体の色
の間を等色差で区分していく方法などが考えられる。
【0057】以下、本形態における反射型レファレンス
部を作成する一例を説明する。
【0058】蛍光体部1の発光色と比較するものなの
で、その比較ができるだけ簡単にできる形で提供するこ
とが好ましい。
【0059】まず、各色パッチ20を均一な濃度で作成
すれば色比較しやすい。従って、蛍光体部と同様、均一
塗布もしくは印刷できる画像出力機を用いてレファレン
スを作成する。もしくは市販されている色票や色紙を使
用してもよい。
【0060】反射型レファレンス部に使用する色材およ
び支持体は紫外線に強く画質劣化しにくいものが望まし
い。支持体は蛍光体部において挙げたものと同様のもの
を例示できる。また色材は例えば顔料のインクやインク
シートで出力し、支持体ごと保護膜でコーティングす
る。コーティング材もラミネートなど無色透明なもので
あることが好ましい。複数の光源に対応する場合、光源
の可視光領域の光にレファレンスの見え方が依存しない
ように、光源依存性の小さな色材を用いて、レファレン
スを塗布もしくは印刷する。
【0061】対応する光源による色材の光源依存性が色
差で3以内(ΔE*≦3)に収まっている色材であれば
使用可能である。経時的に光源が変化しても色材の色の
変化が視認できないレベルであるため、蛍光色の評価に
影響を与えることがないからである。
【0062】本発明において、レファレンス部のパッチ
周辺は、黒又はグレイに配色されることが好ましい。周
りが黒又はグレイの方が色パッチの色をより正確に認知
できるためである。
【0063】付帯情報部3には各色パッチ20,20,
20・・に対応するUV−AとUV−Bの存在量に関係
する情報を記録する。例えば各紫外線量、紫外線に関連
する指数(例えば安全指数、日焼け指数、しみ指数な
ど)、生命や環境に及ぼす影響に関する記述(どういっ
た影響があるかの記述)、警告や注意を喚起する記述
(例えば注意報、警報など)、またはそれらの情報を具
象する絵柄や図柄(例えばマーク、アイコン、イラスト
など)である。
【0064】付帯情報部3は、本装置に具備していれば
よく、具備の仕方は特に限定されず、各色パッチ20,
20,20・・と共に配置されていてもよく、あるいは
別の形(例えば、しおり、取扱説明書、ユーザーガイド
など)で装置に添付してもよい。
【0065】また本発明においては、第2の実施形態を
示す図2のように、蛍光体部1、反射型レファレンス部
2、付帯情報部3を光源や周辺環境に対して最適化し、
各種作成しておくことも好ましいことである。光源の種
類や周辺環境が変わった場合に対応できるからである。
【0066】さらに本装置の蛍光体部1、反射型レファ
レンス部2、付帯情報部3をアタッチメントで着脱可能
にしておけば、光源の種類や周辺環境に応じて装置をカ
スタマイズ(好適化)できるので好ましい。
【0067】光源の種類としては、自然光、太陽光、蛍
光体、放電ランプなどの紫外領域にスペクトル強度を持
っている光源が挙げられ、また周辺環境の例としては、
屋外、屋内、除菌室、各種遊技場など特殊光源を使用し
ている部屋などが挙げられる。
【0068】次に、図3に基づき本発明の第3の実施形
態を説明する。図1の例では蛍光体部1と色パッチ20
が離れているため、両者の色を比較しにくい面がある
が、それを解消するために、図3の態様は両者を空間的
に近接させて比較しやすくした例である。図3の中央部
には蛍光体部1があり、その蛍光体部1を中心にして円
周上に反射型レファレンス部の例である色パッチ20を
配置し、その周囲に付帯情報部3を配置することで、視
感比較がしやすい測定装置を実現できる。なお、図示の
例では、色パッチ20は色1、色2、色3、色4、色
5、色6が例示されている。付帯情報3の欄は各色1〜
6に対応して付帯情報1〜6が配置されている。図示の
例では付帯情報3の欄の中に、色パッチ20に一番近い
位置に、「注意」、「危険」のメッセージを記載する欄
が設けられているが、特に限定されるわけではない。
【0069】次に、図4に基づき本発明の第4の実施形
態を説明する。この実施の形態は、レファレンス部に発
光型レファレンスを用いた例である。
【0070】ブラックライト光源下などでは蛍光体は発
光するものの可視光領域の強度が低いため、反射型レフ
ァレンスを視感で観察することは難しい。そこで、反射
型に代わり発光型のレファレンスを使用する。
【0071】蛍光体部1は第1の実施形態と同様なの
で、その説明を省略する。
【0072】発光型レファレンス部2Aは、LED素
子、EL素子といった発光型の素子を使用する。但し、
面内均一な発光が望ましいため、面発光型LEDなどを
用いたり、素子の上面に拡散板などを取り付けてレファ
レンス部から発せられる光量を均一にする仕組みを設け
る。
【0073】また発光色は、対象光源に対する蛍光体の
発光色とL*u*v*もしくはL*a*b*におけるu*v*もしくは
a*b*の値でΔC*<3のものを用いる。ΔC*が3より大
きいと、素子の発光色と蛍光体の発光色が異なって視感
されてしまい、評価に影響がでる場合が考えられるため
である。
【0074】しかし、必ずしも任意の光源に対応した発
光素子を揃えられるわけではない。その場合は白色の発
光素子を用い、素子の上部や周辺に上記の精度を満たす
色を作成できる透過フィルタを付けて、蛍光体の発光色
と同じ色の発光を実現することも好ましい。
【0075】図4に示す態様において、レファレンスと
蛍光色の強度を対応させるときには、発光量調整部4に
おいて、レファレンスの発光量を調整する。調節用デバ
イスとしては、シフトスイッチやスライダックが考えら
れるが、それ以外のデバイスでもよい。但し、携帯のし
易さも考えて、装置の凹凸感がない方が好ましい。
【0076】付帯情報部は、第1の実施形態で使用した
ものと同様のものを使用することもできるが、電源を必
要とする装置になるので、付帯情報を電子情報として具
備することも好ましい。
【0077】電子情報として付帯情報を保持する付帯情
報蓄積部には、レファレンスの発光量と紫外線量の関係
を示すデータ、あるいは第1の実施の形態でも列記した
項目(例えば各紫外線量、関連する指数(例えば安全指
数、日焼け指数、しみ指数など)、生命や環境に及ぼす
影響に関する記述(どういった影響があるかの記述)、
警告や注意を喚起する記述(例えば注意報、警報な
ど)、またはそれらの情報を具象する絵柄や図柄(例え
ばマーク、アイコン、イラストなど))、警告発生用の
アラームに関するデータなどが電子化されて保存されて
いる。
【0078】これらの電子化されたデータは、液晶ディ
スプレイなどの表示部5に表示される。
【0079】また情報内容に応じて警告を促すアラーム
音発生装置などを装備して使用者にわかりやすく情報を
提示できるように仕組みを加えてもよい。
【0080】次に、本発明の装置の適用例としては、第
1に、化粧品の容器に装着する例が挙げられる。本発明
装置を化粧品のコンパクトや化粧瓶などに装着し、使用
者に紫外線の存在を警告し、化粧品の使用を促す。第2
に、日傘に装着する例が挙げられる。本発明装置を日傘
の柄、取っ手、日傘袋などに装着し、使用者に紫外線の
存在を警告し、日傘の使用を促す。第3に、リストバン
ド、アクセサリ、腕などに巻きつける。装置のレイアウ
トがデザインとして機能すればアクセサリや日用品とし
て携帯に耐えられるような状態になる。第4に、カード
型紫外線量計測装置に適用できる。クレジットカード程
度の大きさにあれば、財布などで持ち運び可能となる。
またティッシュなどと一緒に街頭配布も可能となる。第
5に、ペット用品に適用できる。ペットの首輪などにこ
の装置を付けておくと、動物にも悪影響となる紫外線の
計測も可能となり、飼い主にとっても安心である。第6
に、カー用品に適用できる。紫外線カットガラスを設置
していない車では車内などに設置することができる。第
7に、紫外線領域の発光スペクトルを含んでいるラン
プ、光源チェッカー、ブックライトに適用できる。ラン
プの寿命をチェックするのに好適である。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、計測に時間がかから
ず、伝送ファイバや測光計などの複雑な測定装置を必要
とせず、視覚的に周辺環境の紫外線量とその影響を判断
できる携帯可能な紫外線量測定装置及び測定方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図
【図2】本発明の第2の実施形態を示す図
【図3】本発明の第3の実施形態を示す図
【図4】本発明の第4の実施形態を示す図
【符号の説明】
1:蛍光体部 2:反射型レファレンス部 2A:発光型レファレンス部 3:付帯情報部 20:色パッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA15 AB05 BA25 BC35 BD03 BD04 DA07

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線照射量に応じた蛍光を放射する蛍光
    体部と、該蛍光体部において紫外線により放射された蛍
    光の色味を視覚的に判断するためのレファレンス部を具
    有することを特徴とする紫外線量測定装置。
  2. 【請求項2】前記レファレンス部が反射型レファレンス
    部であり、該反射型レファレンスの色味に対応した付帯
    情報を記載した付帯情報部を具備していることを特徴と
    する請求項1記載の紫外線量測定装置。
  3. 【請求項3】前記付帯情報部が、紫外線量、紫外線に関
    連する指数、生命や環境に及ぼす影響に関する記述、警
    告や注意を喚起する記述、又はそれらの情報を具象する
    絵柄や図柄によって構成されることを特徴とする請求項
    1又は2記載の紫外線量測定装置。
  4. 【請求項4】前記反射型レファレンス部は、均一濃度で
    塗布又は印刷された複数濃度もしくは複数色の色パッチ
    で構成されていることを特徴とする請求項2記載の紫外
    線量測定装置。
  5. 【請求項5】前記反射型レファレンス部の背景及び又は
    周囲が、黒又はグレイに配色されていることを特徴とす
    る請求項2又は4記載の紫外線量測定装置。
  6. 【請求項6】蛍光体部と反射型レファレンス部が隣接し
    て構成されていることを特徴とする請求項2、4又は5
    記載の紫外線量測定装置。
  7. 【請求項7】蛍光体部と反射型レファレンス部が、蛍光
    体部を中心にして同心円状に隣接して構成されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の紫外線量測定装置。
  8. 【請求項8】前記レファレンス部が発光型レファレンス
    部であり、該発光型レファレンス部の発光量を調整する
    発光量調整部と、発光色に対応した付帯情報を記載した
    付帯情報部を具備していることを特徴とする請求項1記
    載の紫外線量測定装置。
  9. 【請求項9】前記付帯情報部が、紫外線量、紫外線に関
    連する指数、生命や環境に及ぼす影響に関する記述、警
    告や注意を喚起する記述、又はそれらの情報を具象する
    絵柄や図柄によって構成されることを特徴とする請求項
    8記載の紫外線量測定装置。
  10. 【請求項10】前記レファレンス部が発光型レファレン
    ス部であり、該発光型レファレンス部の発光量を調整す
    る発光量調整部と、発光色に対応した付帯情報を電子化
    している付帯情報蓄積部を具備していることを特徴とす
    る請求項1記載の紫外線量測定装置。
  11. 【請求項11】前記付帯情報蓄積部は、前記レファレン
    スの発光量と紫外線量の関係を示すデータ、紫外線量、
    紫外線に関連する指数、生命や環境に及ぼす影響に関す
    る記述、警告や注意を喚起する記述、またはそれらの情
    報を具象する絵柄や図柄、若しくは警告発生用のアラー
    ムに関するデータが、電子化されたデータとして保存さ
    れていることを特徴とする請求項10記載の紫外線量測
    定装置。
  12. 【請求項12】前記電子化されたデータは、表示部に表
    示されることを特徴とする請求項11記載の紫外線量測
    定装置。
  13. 【請求項13】発光型レファレンス部で使用される素子
    は、白色発光する素子を含むことを特徴とする請求項8
    〜12の何れかに記載の紫外線量測定装置。
  14. 【請求項14】前記素子を構成した発光型レファレンス
    部は発光体の発色と同等な色を透過するフィルタで発光
    素子の周囲が覆われていることを特徴とする請求項請求
    項13記載の紫外線量測定装置。
  15. 【請求項15】蛍光体部と発光型レファレンス部が隣接
    して構成されていることを特徴とする請求項8〜14の
    何れかに記載の紫外線量測定装置。
  16. 【請求項16】蛍光体部と発光型レファレンス部が、蛍
    光体部を中心にして同心円状に隣接して構成されている
    ことを特徴とする請求項15記載の紫外線量測定装置。
  17. 【請求項17】光源もしくは周辺環境に応じて蛍光体、
    レファレンス部及び付帯情報部を最適化して各種作成し
    てなることを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載
    の紫外線量測定装置。
  18. 【請求項18】光源もしくは周辺環境に応じて蛍光体、
    レファレンス部及び付帯情報部を着脱可能に配置してな
    ることを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の紫
    外線量測定装置。
  19. 【請求項19】情報内容に応じて警告を促すアラーム音
    発生装置を装備することを特徴とする請求項1〜18の
    何れかに記載の紫外線量測定装置。
  20. 【請求項20】前記蛍光体は、無機蛍光体を含むことを
    特徴とする請求項1〜19の何れかに記載の紫外線量測
    定装置。
  21. 【請求項21】前記蛍光体は、複数の蛍光体の混合によ
    って生成されるものを含むことを特徴とする請求項1〜
    20の何れかに記載の紫外線量測定装置。
  22. 【請求項22】紫外線照射量に応じた蛍光を放射する蛍
    光体を用いた紫外線量測定方法において、前記蛍光体の
    発光色とレファレンスに表示される複数の色を比較する
    ことにより、紫外線量を測定することを特徴とする紫外
    線量測定方法。
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