JP2010261850A - 電子表示媒体の評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 反射型の電子表示媒体に表示された画像の視認性について、広い色温度範囲の照明環境における視認性を客観的に評価することのできる電子表示媒体の評価方法の提供。
【解決手段】 電子表示媒体の評価方法は、反射型の電子表示媒体上に表示された、最高の反射率を有する画像部分および最低の反射率を有する画像部分が含まれるパターン画像について、照明した状態における最高の反射率を有する画像部分に係る反射率および最低の反射率を有する画像部分に係る反射率を取得し、これらからコントラストを算出する処理を、電子表示媒体上の画像を照明するための光源として1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 電子表示媒体の評価方法は、反射型の電子表示媒体上に表示された、最高の反射率を有する画像部分および最低の反射率を有する画像部分が含まれるパターン画像について、照明した状態における最高の反射率を有する画像部分に係る反射率および最低の反射率を有する画像部分に係る反射率を取得し、これらからコントラストを算出する処理を、電子表示媒体上の画像を照明するための光源として1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、反射型の電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価するための電子表示媒体の評価方法に関する。
近年、地球温暖化に伴い、低消費電力の表示デバイスが求められている。その中で、発光部材を用いないメモリ性のある反射型の電子表示媒体である電子ペーパーは、電子書籍端末や携帯電話の表示パネル、電子棚札などいろいろな場所で使用され始めてきている。
このような反射型の電子表示媒体は、持ち運びに便利であり、保存性が良好であるなどのハードコピーの特長を持ちながら、ソフトコピーの特長、すなわち同一の表示画面において繰り返し書き換えが可能であり、デジタル情報との統合性を有し、さらに画像保持のための電力を要さないために省エネルギー化が図られるという特長を併せ持ち、理想的な媒体とも言える。
また、このような反射型の電子表示媒体は、紙などに印刷されたハードコピーと同様に、ユーザーが好む場所で自由な姿勢で見ることができ、加えて、発光型の電子表示媒体とは異なり長時間見続けたとしても視覚的な疲労が少なく、ユーザーにとって精神的および肉体的に優しい表示媒体である。
また、このような反射型の電子表示媒体は、紙などに印刷されたハードコピーと同様に、ユーザーが好む場所で自由な姿勢で見ることができ、加えて、発光型の電子表示媒体とは異なり長時間見続けたとしても視覚的な疲労が少なく、ユーザーにとって精神的および肉体的に優しい表示媒体である。
ところで、電子表示媒体は、ユーザーが好む場所で自由な姿勢で見ることができる反面、自ら発光するものではないために当該電子表示媒体上の明るさ、具体的にはユーザーの周囲の明るさによって見やすさが異なる。
周囲の明るさによって見やすさが異なる理由は、ヒトの目には、主に明るい環境において機能する錐体細胞と、主に暗い環境において機能する桿体細胞という2種類の視細胞が存在しているところ、それぞれの視細胞の視感度の特性が異なるためである。なお、錐体細胞および桿体細胞は、明るい環境においては555nm付近の波長の光を最も強く感じ、暗い環境においては507nm付近の波長の光を最も強く感じると言われている。また、錐体細胞および桿体細胞の働きには個人差があるため、人によっても、または同一人物であってもその時の体調などによってもその見やすさが異なる。
そして、光の波長によって感じる明るさが異なるということは、純物理量としての光の量、例えば光子の量と人が感じる明るさとの関係は比例関係にはなく、受ける光を構成するスペクトルによってその関係に差が生じることを意味しており、換言すれば、外光の色温度により影響を受けるということになる。
このようなヒトの目の特性から、国際照明委員会と国際度量衡総会によって、世界標準となるヒトの視感度の平均値からなる「標準比視感度」が規定されている。
周囲の明るさによって見やすさが異なる理由は、ヒトの目には、主に明るい環境において機能する錐体細胞と、主に暗い環境において機能する桿体細胞という2種類の視細胞が存在しているところ、それぞれの視細胞の視感度の特性が異なるためである。なお、錐体細胞および桿体細胞は、明るい環境においては555nm付近の波長の光を最も強く感じ、暗い環境においては507nm付近の波長の光を最も強く感じると言われている。また、錐体細胞および桿体細胞の働きには個人差があるため、人によっても、または同一人物であってもその時の体調などによってもその見やすさが異なる。
そして、光の波長によって感じる明るさが異なるということは、純物理量としての光の量、例えば光子の量と人が感じる明るさとの関係は比例関係にはなく、受ける光を構成するスペクトルによってその関係に差が生じることを意味しており、換言すれば、外光の色温度により影響を受けるということになる。
このようなヒトの目の特性から、国際照明委員会と国際度量衡総会によって、世界標準となるヒトの視感度の平均値からなる「標準比視感度」が規定されている。
一方、発光型の液晶ディスプレイやPDP(プラズマディスプレイパネル)などの発光型の電子表示媒体の見やすさは、従来から、コントラストを指標として表わされており、そのため、メモリ性のある反射型の電子表示媒体についても、その見やすさの指標としてコントラストが用いられている(例えば、特許文献1および2参照。)。
しかしながら、反射型の電子表示媒体、特にハンディタイプのものは、ユーザーがどのような色温度の外光の照明環境において用いるかによってその見やすさは異なるところ、そのような観点からの見やすさについての検討は、十分にはなされていないのが現状である。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、反射型の電子表示媒体に表示された画像の視認性について、広い色温度範囲の照明環境における視認性を客観的に評価することのできる電子表示媒体の評価方法を提供することにある。
本発明の電子表示媒体の評価方法は、反射型の電子表示媒体上に表示された、少なくとも当該電子表示媒体によって表示することのできる最高の反射率を有する画像部分および、当該電子表示媒体によって表示することのできる最低の反射率を有する画像部分が含まれるパターン画像について、照明した状態における前記最高の反射率を有する画像部分に係る反射率および前記最低の反射率を有する画像部分に係る反射率を取得し、これらの値からコントラストを算出するコントラスト算出処理を、
前記電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって前記電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価することを特徴とする。
前記電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって前記電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価することを特徴とする。
本発明の電子表示媒体の評価方法においては、前記コントラスト算出処理が、(1)1900K〜4000Kの範囲の色温度の光源、(2)4000K〜5500Kの範囲の色温度の光源、および(3)5500K〜8000Kの範囲の色温度の光源を用いて、すくなくともそれぞれ1回行われることが好ましい。
また、本発明の電子表示媒体の評価方法においては、前記照明による電子表示媒体上の画像における照度が、10〜2000ルクスの範囲であることが好ましい。
また、本発明の電子表示媒体の評価方法においては、コントラストを算出するために取得される前記最高の反射率を有する画像部分に係る反射率、および前記最低の反射率を有する画像部分に係る反射率が、それぞれの画像部分について分光吸収分布を測色し、得られた分光吸収分布に基づいて演算されることにより、取得されるものであることが好ましい。
また、本発明の電子表示媒体の評価方法においては、前記分光吸収分布に基づいて演算されることにより取得される反射率が、波長に対して積算して算出された積算反射率であることが好ましい。
本発明の電子表示媒体の評価方法は、反射型の電子表示媒体上に表示された、少なくとも当該電子表示媒体によって表示することのできる最高の濃度を有する画像部分および、当該電子表示媒体によって表示することのできる最低の濃度を有する画像部分が含まれるパターン画像について、照明した状態における前記最高の濃度を有する画像部分に係る濃度および前記最低の濃度を有する画像部分に係る濃度を取得し、これらの値からコントラストを算出するコントラスト算出処理を、
前記電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって前記電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価することを特徴とする。
前記電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって前記電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価することを特徴とする。
本発明の電子表示媒体の評価方法においては、前記コントラスト算出処理が、(1)1900K〜4000Kの範囲の色温度の光源、(2)4000K〜5500Kの範囲の色温度の光源、および(3)5500K〜8000Kの範囲の色温度の光源を用いて、すくなくともそれぞれ1回行われることが好ましい。
また、本発明の電子表示媒体の評価方法においては、前記照明による電子表示媒体上の画像における照度が、10〜2000ルクスの範囲であることが好ましい。
また、本発明の電子表示媒体の評価方法においては、コントラストを算出するために取得される前記最高の濃度を有する画像部分に係る濃度、および前記最低の濃度を有する画像部分に係る濃度が、それぞれの画像部分について分光吸収分布を測色し、得られた分光吸収分布に基づいて演算されることにより、取得されるものであることが好ましい。
また、本発明の電子表示媒体の評価方法においては、前記分光吸収分布に基づいて演算されることにより取得される濃度が、波長に対して積算して算出された積算濃度であることが好ましい。
さらに、本発明の電子表示媒体の評価方法においては、前記画像パターンが、チェッカフラッグ、ライン&スペース、文字キャラクタのいずれかとすることができる。
本発明の電子表示媒体の評価方法によれば、コントラスト算出処理を、互いに異なる色温度の光源に係る照明環境について3回以上行うために、広い色温度範囲の照明環境における視認性を評価することができ、従って、実用に即した視認性を客観的に評価することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
本発明の電子表示媒体の評価方法の第1の例は、反射型の電子表示媒体(以下、「反射型電子表示媒体」ともいう。)上に表示された、少なくとも当該反射型電子表示媒体によって表示することのできる最高の反射率を有する画像部分(以下、「最高反射部分」ともいう。)および、当該反射型電子表示媒体によって表示することのできる最低の反射率を有する画像部分(以下、「最低反射部分」ともいう。)が含まれるパターン画像について、照明した状態における最高反射部分に係る反射率および最低反射部分に係る反射率を取得し、これらの値からコントラストを算出するコントラスト算出処理を、反射型電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって当該反射型電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価する方法である。
本発明の電子表示媒体の評価方法の第1の例は、反射型の電子表示媒体(以下、「反射型電子表示媒体」ともいう。)上に表示された、少なくとも当該反射型電子表示媒体によって表示することのできる最高の反射率を有する画像部分(以下、「最高反射部分」ともいう。)および、当該反射型電子表示媒体によって表示することのできる最低の反射率を有する画像部分(以下、「最低反射部分」ともいう。)が含まれるパターン画像について、照明した状態における最高反射部分に係る反射率および最低反射部分に係る反射率を取得し、これらの値からコントラストを算出するコントラスト算出処理を、反射型電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって当該反射型電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価する方法である。
本発明の電子表示媒体の評価方法は、具体的には、例えばコントラスト算出処理を3回行う場合は、図1のフローチャートに示されるように、まず、反射型電子表示媒体上に表示されたパターン画像における最高反射部分および最低反射部分のうちの一方、例えば最高反射部分P(W)について色温度T1の光源を用いて照明した状態における反射率R(T1(W))を取得する。
次いで、最低反射部分P(B)について、最高反射部分P(W)と同じ色温度T1の光源を用いて照明した状態における反射率R(T1(B))を取得する。
その後、図2に示されるように、(最高反射部分P(W)に係る反射率R(T1(W)))/(最低反射部分P(B)に係る反射率R(T1(B)))により1回目のコントラスト算出処理に係るコントラストC(T1)を取得する。
さらに、当該最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)について、前記色温度T1と異なる色温度T2の光源を用いて照明して同様にして最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)に係る反射率R(T2(W)),R(T2(B))を取得し、これらを用いて(最高反射部分P(W)に係る反射率R(T2(W)))/(最低反射部分P(B)に係る反射率R(T2(B)))により2回目のコントラスト算出処理に係るコントラストC(T2)を取得する。
またさらに、当該最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)について、前記色温度T1,色温度T2と異なる色温度T3の光源を用いて照明して同様にして最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)に係る反射率R(T3(W)),R(T3(B))を取得し、これらを用いて(最高反射部分P(W)に係る反射率R(T3(W)))/(最低反射部分P(B)に係る反射率R(T3(B)))により3回目のコントラスト算出処理に係るコントラストC(T3)を取得し、これらを用いて視認性の評価が行われる。
次いで、最低反射部分P(B)について、最高反射部分P(W)と同じ色温度T1の光源を用いて照明した状態における反射率R(T1(B))を取得する。
その後、図2に示されるように、(最高反射部分P(W)に係る反射率R(T1(W)))/(最低反射部分P(B)に係る反射率R(T1(B)))により1回目のコントラスト算出処理に係るコントラストC(T1)を取得する。
さらに、当該最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)について、前記色温度T1と異なる色温度T2の光源を用いて照明して同様にして最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)に係る反射率R(T2(W)),R(T2(B))を取得し、これらを用いて(最高反射部分P(W)に係る反射率R(T2(W)))/(最低反射部分P(B)に係る反射率R(T2(B)))により2回目のコントラスト算出処理に係るコントラストC(T2)を取得する。
またさらに、当該最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)について、前記色温度T1,色温度T2と異なる色温度T3の光源を用いて照明して同様にして最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)に係る反射率R(T3(W)),R(T3(B))を取得し、これらを用いて(最高反射部分P(W)に係る反射率R(T3(W)))/(最低反射部分P(B)に係る反射率R(T3(B)))により3回目のコントラスト算出処理に係るコントラストC(T3)を取得し、これらを用いて視認性の評価が行われる。
取得されたコントラストC(T1),C(T2),C(T3)を用いた反射型電子表示媒体の視認性の評価の具体的な方法は、特に限定されず、評価対象となる反射型電子表示媒体の使用用途などを考慮した方法とすることができる。
例えば、反射型電子表示媒体を携行して家庭およびオフィスの両方で使用する場合、家庭およびオフィスに対応する複数種類の照度環境に係るコントラストを取得し、これらの相関関係から評価する方法などを挙げることができる。
例えば、反射型電子表示媒体を携行して家庭およびオフィスの両方で使用する場合、家庭およびオフィスに対応する複数種類の照度環境に係るコントラストを取得し、これらの相関関係から評価する方法などを挙げることができる。
光源の組み合わせとしては、例えば具体的には、色温度T1に係る第1の光源を1900K〜4000Kの範囲の色温度のものとし、色温度T2に係る第2の光源を4000K〜5500Kの範囲の色温度のものとすると共に、色温度T3に係る第3の光源を5500K〜8000Kの範囲の色温度のものとすることが好ましい。
なお、色温度が1900Kである光源は具体的には例えばロウソクや電球、白熱ランプであって、通常の照明環境のうち黄色からオレンジ色の、人が精神的に安らげる照明環境を提供することができる。
なお、色温度が1900Kである光源は具体的には例えばロウソクや電球、白熱ランプであって、通常の照明環境のうち黄色からオレンジ色の、人が精神的に安らげる照明環境を提供することができる。
最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)に係る反射率R(T1(W)),R(T1(B)),R(T2(W)),R(T2(B)),R(T3(W)),R(T3(B))を取得する際の照明は、反射型電子表示媒体上の画像部分における照度で10〜2000ルクスの範囲であることが好ましい。
この例の電子表示媒体の評価方法において、反射型電子表示媒体によって表示することのできる最高の反射率を有する画像部分(最高反射部分)とは、いわゆる白色の画像であり、反射型電子表示媒体によって表示することのできる最低の反射率を有する画像部分(最低反射部分)とは、グレー〜黒色の画像である。
このような最高反射部分および最低反射部分を含むパターン画像としては、図3(a)に示されるようなチェッカフラッグ、図3(b)に示されるようなライン&スペース、および、図3(c),(d)に示されるような文字キャラクタなどが挙げられる。
図3(a)に示されるチェッカフラッグのパターンは、反射率を想定する際に好適に用いることができる。また、図3(b)に示されるライン&スペースのパターンは、識別可能な解像度を評価する際に好適に用いることができ、さらに、図3(c),(d)に示される文字キャラクタのパターンは、文章などの識別が可能である否かを判断するための、人間工学的な検討を行う際に好適に用いることができる。
図3(a)に示されるチェッカフラッグのパターンは、反射率を想定する際に好適に用いることができる。また、図3(b)に示されるライン&スペースのパターンは、識別可能な解像度を評価する際に好適に用いることができ、さらに、図3(c),(d)に示される文字キャラクタのパターンは、文章などの識別が可能である否かを判断するための、人間工学的な検討を行う際に好適に用いることができる。
最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)に係る反射率R(T1(W)),R(T1(B)),R(T2(W)),R(T2(B)),R(T3(W)),R(T3(B))は、図4に示されるように、それぞれの画像部分について分光吸収分布を測色し、得られた分光吸収分布に基づいて演算されることにより、取得されるものとすることができる。
特に、最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)に係る反射率R(T1(W)),R(T1(B)),R(T2(W)),R(T2(B)),R(T3(W)),R(T3(B))は、図5に示されるように、それぞれに係る分光吸収分布から波長に対して積算して算出された積算反射率とされることが好ましい。
積算反射率は、分光吸収分布から、例えば可視光域などのWnm〜Xnmの波長範囲、中心波長Ynmの前後Znmの波長範囲などの適宜の波長範囲について、所望の波長範囲毎に反射率を積分し、これらを加算することにより、取得されるものである。
特に、最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)に係る反射率R(T1(W)),R(T1(B)),R(T2(W)),R(T2(B)),R(T3(W)),R(T3(B))は、図5に示されるように、それぞれに係る分光吸収分布から波長に対して積算して算出された積算反射率とされることが好ましい。
積算反射率は、分光吸収分布から、例えば可視光域などのWnm〜Xnmの波長範囲、中心波長Ynmの前後Znmの波長範囲などの適宜の波長範囲について、所望の波長範囲毎に反射率を積分し、これらを加算することにより、取得されるものである。
以上のような電子表示媒体の評価方法における反射率の測色は、以下のような分光測色計を用いて行うことができる。
すなわち、分光測色計は、図6に示されるように、分光吸収分布を測色すべき反射型電子表示媒体10に対接させるための開口11Aが形成された積分球11を有し、この積分球11の球面上に、孔が設けられてこの孔に反射型電子表示媒体10上に表示された画像(図示せず)を照明する照明手段12が備えられると共に、当該積分球11の球面上の照明手段12と反射型電子表示媒体10について正反射の位置ではない位置に孔が設けられて、当該孔に分光吸収分布を測色する分光測色手段13が備えられており、この分光測色手段13に得られた分光吸収分布に基づいて前記画像の反射率を演算するデータ変換手段(図示せず)が接続されてなるものである。
そして、この分光測色計においては、照明手段12に照度調整機構19が設けられて反射型電子表示媒体10上の画像における照度を調整することができる構成とされている。
すなわち、分光測色計は、図6に示されるように、分光吸収分布を測色すべき反射型電子表示媒体10に対接させるための開口11Aが形成された積分球11を有し、この積分球11の球面上に、孔が設けられてこの孔に反射型電子表示媒体10上に表示された画像(図示せず)を照明する照明手段12が備えられると共に、当該積分球11の球面上の照明手段12と反射型電子表示媒体10について正反射の位置ではない位置に孔が設けられて、当該孔に分光吸収分布を測色する分光測色手段13が備えられており、この分光測色手段13に得られた分光吸収分布に基づいて前記画像の反射率を演算するデータ変換手段(図示せず)が接続されてなるものである。
そして、この分光測色計においては、照明手段12に照度調整機構19が設けられて反射型電子表示媒体10上の画像における照度を調整することができる構成とされている。
分光測色手段13によって分光吸収分布を測色する画像としては、反射型電子表示媒体10上に表示された最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)の全領域であってもよく、また、反射型電子表示媒体10上に表示された最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)の一部の領域であってもよい。
具体的には、図7に示されるように、反射型電子表示媒体10上の領域中、分光測色手段13に備えられた光検出センサ23によって反射光が受光される範囲に対応する測色領域30に表示された画像が測色されるので、測色領域30と同じ形状の最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)を表示してこれを測色することにより、反射型電子表示媒体10上に表示された最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)の全領域が測色され、一方、測色領域30よりも大きな最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)を表示してこれの一部を測色することにより、反射型電子表示媒体10上に表示された最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)の一部が測色される。
具体的には、図7に示されるように、反射型電子表示媒体10上の領域中、分光測色手段13に備えられた光検出センサ23によって反射光が受光される範囲に対応する測色領域30に表示された画像が測色されるので、測色領域30と同じ形状の最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)を表示してこれを測色することにより、反射型電子表示媒体10上に表示された最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)の全領域が測色され、一方、測色領域30よりも大きな最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)を表示してこれの一部を測色することにより、反射型電子表示媒体10上に表示された最高反射部分P(W)または最低反射部分P(B)の一部が測色される。
反射型電子表示媒体10上に表示される最高反射部分P(W)および最低反射部分P(B)は、その反射型電子表示媒体10を駆動するための駆動素子の解像度により異なるが、解像度として72〜500dpiの範囲のものであれば好適に評価することができる。
積分球11は、照明手段12から出射される光をその内壁で繰り返し拡散反射させることにより空間的に積分させ、これにより散乱光を生成するものである。
積分球11の大きさは、特に限定されないが、当該積分球11の開口11Aに入射される光が散乱光となる程度の、開口11Aの大きさに対して十分に大きな大きさであることが好ましい。
積分球11の大きさは、特に限定されないが、当該積分球11の開口11Aに入射される光が散乱光となる程度の、開口11Aの大きさに対して十分に大きな大きさであることが好ましい。
この積分球11は、極めて反射率の高い材料よりなるものとすることができ、また、適宜の材料によって形状が形成されたものの内壁に、反射率の高いコーティング材によってコーティングされたものとすることもできる。
照明手段12は、適宜の光源を備えると共に照度調整機構19を備えるものとされている。
光源としては、例えば従来公知の種々の光源、例えばロウソク、白熱ランプ(タングステンランプ)、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、ナトリウムランプ、キセノンランプ、蛍光灯、LEDなどを用いることができる。
照度調整機構19は、当該光源からの光について、反射型電子表示媒体10上の画像に照射される光が所定の照度の光となるようにその照度を調製するものであって、例えば分光測色手段13によって測色されるべき分光吸収分布の波長範囲の全域において照度を調整することができるND(Neutral Density:減光)フィルタよりなるものとすることができる。
具体的な照度の調整は、互いに減光の度合の異なる複数のNDフィルタを取り換え可能な状態に設け、さらに測色領域30に対向して設けられた照度測定装置(図示せず)によって適時に照度を測定し、測定される照度が所望の照度になるまで照度調整機構19によってNDフィルタを取り換えることにより、行うことができる。
光源としては、例えば従来公知の種々の光源、例えばロウソク、白熱ランプ(タングステンランプ)、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、ナトリウムランプ、キセノンランプ、蛍光灯、LEDなどを用いることができる。
照度調整機構19は、当該光源からの光について、反射型電子表示媒体10上の画像に照射される光が所定の照度の光となるようにその照度を調製するものであって、例えば分光測色手段13によって測色されるべき分光吸収分布の波長範囲の全域において照度を調整することができるND(Neutral Density:減光)フィルタよりなるものとすることができる。
具体的な照度の調整は、互いに減光の度合の異なる複数のNDフィルタを取り換え可能な状態に設け、さらに測色領域30に対向して設けられた照度測定装置(図示せず)によって適時に照度を測定し、測定される照度が所望の照度になるまで照度調整機構19によってNDフィルタを取り換えることにより、行うことができる。
また、照度調整機構19としては、図8に示されるように、光透過率を変更することのできる光透過率変更フィルタ群22よりなるものとすることもできる。
この光透過率変更フィルタ群22は、図8(b)に示されるように、軸22αを中心として同心円上に複数の光学フィルタ22A〜22Eが設けられてなるものであり、これらの光学フィルタ22A〜22Eのうちの一つが選択されて光源からの光が透過されるよう、軸22αを中心に回転可能に設置される。
また、この光透過率変更フィルタ群22の代わりに、光透過率を電気的に制御することのできる電磁フィルタを用いてもよい。
なお、図8において、40は傾斜板である。傾斜板40は、光源からの直接光および/または光源からの反射型電子表示媒体10を介した直接光による反射光が光検出センサ23に入り込まないようにするためのものである。
この光透過率変更フィルタ群22は、図8(b)に示されるように、軸22αを中心として同心円上に複数の光学フィルタ22A〜22Eが設けられてなるものであり、これらの光学フィルタ22A〜22Eのうちの一つが選択されて光源からの光が透過されるよう、軸22αを中心に回転可能に設置される。
また、この光透過率変更フィルタ群22の代わりに、光透過率を電気的に制御することのできる電磁フィルタを用いてもよい。
なお、図8において、40は傾斜板である。傾斜板40は、光源からの直接光および/または光源からの反射型電子表示媒体10を介した直接光による反射光が光検出センサ23に入り込まないようにするためのものである。
このような分光測色計を用いて、以下のように反射型電子表示媒体10上の最高反射部分P(W)の色温度T1に係る反射率R(T1(W))が取得される。
すなわち、まず、照明手段12において選択された色温度T1の光源から光を出射させる。この光は、直接光として、および/または、積分球11の内壁で拡散反射されて拡散されることにより散乱光として、反射型電子表示媒体10の測色領域30に入射される。この反射型電子表示媒体10の測色領域30に入射された光は、当該反射型電子表示媒体10によって反射され、光検出センサ23に入射された光について分光吸収分布が測色され、この測色された分光吸収分布のデータがデータ変換手段に送信され、当該データ変換手段において反射率R(T1(W))に演算される。
最高反射部分P(W)の色温度T2,T3に係る反射率R(T2(W)),R(T3(W))は、それぞれ色温度T2,T3の光源を用いて照明することの他は同様にして、取得される。また、最低反射部分P(B)の色温度T1に係る反射率R(T1(B))は、最低反射部分P(B)を表示することの他は同様にして、取得される。さらに、最低反射部分P(B)の色温度T2,T3に係る反射率R(T2(B)),R(T3(B))は、それぞれ、最低反射部分P(B)を表示すると共に色温度T2,T3の光源を用いて照明することの他は同様にして、取得される。
すなわち、まず、照明手段12において選択された色温度T1の光源から光を出射させる。この光は、直接光として、および/または、積分球11の内壁で拡散反射されて拡散されることにより散乱光として、反射型電子表示媒体10の測色領域30に入射される。この反射型電子表示媒体10の測色領域30に入射された光は、当該反射型電子表示媒体10によって反射され、光検出センサ23に入射された光について分光吸収分布が測色され、この測色された分光吸収分布のデータがデータ変換手段に送信され、当該データ変換手段において反射率R(T1(W))に演算される。
最高反射部分P(W)の色温度T2,T3に係る反射率R(T2(W)),R(T3(W))は、それぞれ色温度T2,T3の光源を用いて照明することの他は同様にして、取得される。また、最低反射部分P(B)の色温度T1に係る反射率R(T1(B))は、最低反射部分P(B)を表示することの他は同様にして、取得される。さらに、最低反射部分P(B)の色温度T2,T3に係る反射率R(T2(B)),R(T3(B))は、それぞれ、最低反射部分P(B)を表示すると共に色温度T2,T3の光源を用いて照明することの他は同様にして、取得される。
以上のような電子表示媒体の評価方法において、評価対象となる反射型電子表示媒体10としては、例えば白色表示を行うことができる電子ペーパーなどを挙げることができる。
以上の電子表示媒体の評価方法によれば、コントラスト算出処理を、互いに異なる色温度の光源に係る照明環境について3回以上行うために、広い色温度範囲の照明環境における視認性を評価することができ、従って、実用に即した視認性を客観的に評価することができる。
以上、本発明について具体的に説明したが、本実施の形態は上記の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
<第2の実施の形態>
本発明の電子表示媒体の評価方法の第2の例は、パターン画像として、少なくとも当該電子表示媒体によって表示することのできる最高の濃度を有する画像部分(以下、「最高濃度部分」ともいう。)および、当該電子表示媒体によって表示することのできる最低の濃度を有する画像部分(以下、「最低濃度部分」ともいう。)が含まれるものを用いると共に、反射率の代わりに濃度を取得してこれらの値からコントラストを算出することによりコントラスト算出処理を行うことの他は、第1の例と同様にして行われる方法である。
評価対象である反射型電子表示媒体を書き換え可能な印刷物とみなす場合は、第1の実施の形態のように評価の指数として反射率を用いた評価方法よりも、濃度(画像濃度)を評価の指数として用いる評価方法を行うことが好ましい。
本発明の電子表示媒体の評価方法の第2の例は、パターン画像として、少なくとも当該電子表示媒体によって表示することのできる最高の濃度を有する画像部分(以下、「最高濃度部分」ともいう。)および、当該電子表示媒体によって表示することのできる最低の濃度を有する画像部分(以下、「最低濃度部分」ともいう。)が含まれるものを用いると共に、反射率の代わりに濃度を取得してこれらの値からコントラストを算出することによりコントラスト算出処理を行うことの他は、第1の例と同様にして行われる方法である。
評価対象である反射型電子表示媒体を書き換え可能な印刷物とみなす場合は、第1の実施の形態のように評価の指数として反射率を用いた評価方法よりも、濃度(画像濃度)を評価の指数として用いる評価方法を行うことが好ましい。
具体的には、この評価の指数が画像濃度である電子表示媒体の評価方法は、反射型電子表示媒体上に表示された最高濃度部分および最低濃度部分が含まれるパターン画像について、照明した状態における最高濃度部分に係る濃度および最低濃度部分に係る濃度を取得し、これらの値からコントラストを算出するコントラスト算出処理を、反射型電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって当該反射型電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価する方法である。
具体的には、例えばコントラスト算出処理を3回行う場合は、図9のフローチャートに示されるように、まず、反射型電子表示媒体上に表示されたパターン画像における最高濃度部分および最低濃度部分のうちの一方、例えば最高濃度部分P(W)について色温度T1の光源を用いて照明した状態における濃度N(T1(W))を取得する。
次いで、最低濃度部分P(B)について、最高濃度部分P(W)と同じ色温度T1の光源を用いて照明した状態における濃度N(T1(B))を取得する。
その後、図10に示されるように、(最高濃度部分P(W)に係る濃度N(T1(W)))/(最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T1(B)))により1回目のコントラスト算出処理に係るコントラストCN(T1)を取得する。
さらに、当該最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)について、前記色温度T1と異なる色温度T2の光源を用いて照明して同様にして最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T2(W)),N(T2(B))を取得し、これらを用いて(最高濃度部分P(W)に係る濃度N(T2(W)))/(最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T2(B)))により2回目のコントラスト算出処理に係るコントラストCN(T2)を取得する。
またさらに、当該最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)について、前記色温度T1,色温度T2と異なる色温度T3の光源を用いて照明して同様にして最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T3(W)),N(T3(B))を取得し、これらを用いて(最高濃度部分P(W)に係る濃度N(T3(W)))/(最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T3(B)))により3回目のコントラスト算出処理に係るコントラストCN(T3)を取得し、これらを用いて視認性の評価が行われる。
次いで、最低濃度部分P(B)について、最高濃度部分P(W)と同じ色温度T1の光源を用いて照明した状態における濃度N(T1(B))を取得する。
その後、図10に示されるように、(最高濃度部分P(W)に係る濃度N(T1(W)))/(最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T1(B)))により1回目のコントラスト算出処理に係るコントラストCN(T1)を取得する。
さらに、当該最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)について、前記色温度T1と異なる色温度T2の光源を用いて照明して同様にして最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T2(W)),N(T2(B))を取得し、これらを用いて(最高濃度部分P(W)に係る濃度N(T2(W)))/(最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T2(B)))により2回目のコントラスト算出処理に係るコントラストCN(T2)を取得する。
またさらに、当該最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)について、前記色温度T1,色温度T2と異なる色温度T3の光源を用いて照明して同様にして最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T3(W)),N(T3(B))を取得し、これらを用いて(最高濃度部分P(W)に係る濃度N(T3(W)))/(最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T3(B)))により3回目のコントラスト算出処理に係るコントラストCN(T3)を取得し、これらを用いて視認性の評価が行われる。
取得されたコントラストC(T1),CN(T2),CN(T3)を用いた反射型電子表示媒体の視認性の評価の具体的な方法は、特に限定されず、評価対象となる反射型電子表示媒体の使用用途などを考慮した方法とすることができる。
例えば、反射型電子表示媒体を携行して家庭およびオフィスの両方で使用する場合、家庭およびオフィスに対応する複数種類の照度環境に係るコントラストを取得し、これらの相関関係から評価する方法などを挙げることができる。
例えば、反射型電子表示媒体を携行して家庭およびオフィスの両方で使用する場合、家庭およびオフィスに対応する複数種類の照度環境に係るコントラストを取得し、これらの相関関係から評価する方法などを挙げることができる。
光源の組み合わせとしては、例えば具体的には、色温度T1に係る第1の光源を1900K〜4000Kの範囲の色温度のものとし、色温度T2に係る第2の光源を4000K〜5500Kの範囲の色温度のものとすると共に、色温度T3に係る第3の光源を5500K〜8000Kの範囲の色温度のものとすることが好ましい。
なお、色温度が1900Kである光源は具体的には例えばロウソクや電球、白熱ランプであって、通常の照明環境のうち黄色からオレンジ色の、人が精神的に安らげる照明環境を提供することができる。
なお、色温度が1900Kである光源は具体的には例えばロウソクや電球、白熱ランプであって、通常の照明環境のうち黄色からオレンジ色の、人が精神的に安らげる照明環境を提供することができる。
最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T1(W)),N(T1(B)),N(T2(W)),N(T2(B)),N(T3(W)),N(T3(B))を取得する際の照明は、反射型電子表示媒体上の画像部分における照度で10〜2000ルクスの範囲であることが好ましい。
この例の電子表示媒体の評価方法において、反射型電子表示媒体によって表示することのできる最高の濃度を有する画像部分(最高濃度部分)とは、いわゆる白色の画像であり、反射型電子表示媒体によって表示することのできる最低の濃度を有する画像部分(最低濃度部分)とは、グレー〜黒色の画像である。
このような最高濃度部分および最低濃度部分を含むパターン画像としては、図3(a)に示されるようなチェッカフラッグ、図3(b)に示されるようなライン&スペース、および、図3(c),(d)に示されるような文字キャラクタなどが挙げられる。
最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T1(W)),N(T1(B)),N(T2(W)),N(T2(B)),N(T3(W)),N(T3(B))は、図11に示されるように、それぞれの画像部分について分光吸収分布を測色し、得られた分光吸収分布に基づいて演算されることにより、取得されるものとすることができる。
特に、図12に示されるように、最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T1(W)),N(T1(B)),N(T2(W)),N(T2(B)),N(T3(W)),N(T3(B))は、それぞれに係る分光吸収分布から波長に対して積算して算出された積算濃度とされることが好ましい。
積算濃度は、分光吸収分布から、例えば可視光域などのWnm〜Xnmの波長範囲、中心波長Ynmの前後Znmの波長範囲などの適宜の波長範囲について、所望の波長範囲毎に濃度を積分し、これらを加算することにより、取得されるものである。
特に、図12に示されるように、最高濃度部分P(W)および最低濃度部分P(B)に係る濃度N(T1(W)),N(T1(B)),N(T2(W)),N(T2(B)),N(T3(W)),N(T3(B))は、それぞれに係る分光吸収分布から波長に対して積算して算出された積算濃度とされることが好ましい。
積算濃度は、分光吸収分布から、例えば可視光域などのWnm〜Xnmの波長範囲、中心波長Ynmの前後Znmの波長範囲などの適宜の波長範囲について、所望の波長範囲毎に濃度を積分し、これらを加算することにより、取得されるものである。
反射型電子表示媒体10上の画像P(W)の色温度T1に係る濃度N(T1(W))の取得は、例えば上述の分光測色計を用いて以下のようになされる。
すなわち、まず、照明手段12において選択された色温度T1の光源から光を出射させる。この光は、直接光として、および/または、積分球11の内壁で拡散反射されて拡散されることにより散乱光として、反射型電子表示媒体10の測色領域30に入射される。この反射型電子表示媒体10の測色領域30に入射された光は、当該反射型電子表示媒体10によって反射され、光検出センサ23に入射された光について分光吸収分布が測色され、この測色された分光吸収分布のデータがデータ変換手段に送信され、当該データ変換手段において濃度N(T1(W))に演算される。
最高濃度部分P(W)の色温度T2,T3に係る濃度N(T2(W)),N(T3(W))は、それぞれ色温度T2,T3の光源を用いて照明することの他は同様にして、取得される。また、最低濃度部分P(B)の色温度T1に係る濃度N(T1(B))は、最低濃度部分P(B)を表示することの他は同様にして、取得される。さらに、最低濃度部分P(B)の色温度T2,T3に係る濃度N(T2(B)),N(T3(B))は、それぞれ、最低濃度部分P(B)を表示すると共に色温度T2,T3の光源を用いて照明することの他は同様にして、取得される。
すなわち、まず、照明手段12において選択された色温度T1の光源から光を出射させる。この光は、直接光として、および/または、積分球11の内壁で拡散反射されて拡散されることにより散乱光として、反射型電子表示媒体10の測色領域30に入射される。この反射型電子表示媒体10の測色領域30に入射された光は、当該反射型電子表示媒体10によって反射され、光検出センサ23に入射された光について分光吸収分布が測色され、この測色された分光吸収分布のデータがデータ変換手段に送信され、当該データ変換手段において濃度N(T1(W))に演算される。
最高濃度部分P(W)の色温度T2,T3に係る濃度N(T2(W)),N(T3(W))は、それぞれ色温度T2,T3の光源を用いて照明することの他は同様にして、取得される。また、最低濃度部分P(B)の色温度T1に係る濃度N(T1(B))は、最低濃度部分P(B)を表示することの他は同様にして、取得される。さらに、最低濃度部分P(B)の色温度T2,T3に係る濃度N(T2(B)),N(T3(B))は、それぞれ、最低濃度部分P(B)を表示すると共に色温度T2,T3の光源を用いて照明することの他は同様にして、取得される。
このような電子表示媒体の評価方法によれば、第1の実施の形態に係る効果と同じ効果を得ることができる。
10 反射型電子表示媒体
11 積分球
11A 開口
12 照明手段
13 分光測色手段
19 照度調整機構
22 光透過率変更フィルタ群
22A〜22E 光学フィルタ
22α 軸
23 光検出センサ
30 測色領域
40 傾斜板
11 積分球
11A 開口
12 照明手段
13 分光測色手段
19 照度調整機構
22 光透過率変更フィルタ群
22A〜22E 光学フィルタ
22α 軸
23 光検出センサ
30 測色領域
40 傾斜板
Claims (11)
- 反射型の電子表示媒体上に表示された、少なくとも当該電子表示媒体によって表示することのできる最高の反射率を有する画像部分および、当該電子表示媒体によって表示することのできる最低の反射率を有する画像部分が含まれるパターン画像について、照明した状態における前記最高の反射率を有する画像部分に係る反射率および前記最低の反射率を有する画像部分に係る反射率を取得し、これらの値からコントラストを算出するコントラスト算出処理を、
前記電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって前記電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価することを特徴とする電子表示媒体の評価方法。 - 前記コントラスト算出処理が、(1)1900K〜4000Kの範囲の色温度の光源、(2)4000K〜5500Kの範囲の色温度の光源、および(3)5500K〜8000Kの範囲の色温度の光源を用いて、すくなくともそれぞれ1回行われることを特徴とする請求項1に記載の電子表示媒体の評価方法。
- 前記照明による電子表示媒体上の画像における照度が、10〜2000ルクスの範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子表示媒体の評価方法。
- コントラストを算出するために取得される前記最高の反射率を有する画像部分に係る反射率、および前記最低の反射率を有する画像部分に係る反射率が、それぞれの画像部分について分光吸収分布を測色し、得られた分光吸収分布に基づいて演算されることにより、取得されるものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子表示媒体の評価方法。
- 前記分光吸収分布に基づいて演算されることにより取得される反射率が、波長に対して積算して算出された積算反射率であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子表示媒体の評価方法。
- 反射型の電子表示媒体上に表示された、少なくとも当該電子表示媒体によって表示することのできる最高の濃度を有する画像部分および、当該電子表示媒体によって表示することのできる最低の濃度を有する画像部分が含まれるパターン画像について、照明した状態における前記最高の濃度を有する画像部分に係る濃度および前記最低の濃度を有する画像部分に係る濃度を取得し、これらの値からコントラストを算出するコントラスト算出処理を、
前記電子表示媒体上の画像を照明するための光源として、1900K〜8000Kの範囲のうち互いに異なる色温度のものを用いて3回以上行い、各回に算出されたコントラストによって前記電子表示媒体に表示された画像の視認性を評価することを特徴とする電子表示媒体の評価方法。 - 前記コントラスト算出処理が、(1)1900K〜4000Kの範囲の色温度の光源、(2)4000K〜5500Kの範囲の色温度の光源、および(3)5500K〜8000Kの範囲の色温度の光源を用いて、すくなくともそれぞれ1回行われることを特徴とする請求項6に記載の電子表示媒体の評価方法。
- 前記照明による電子表示媒体上の画像における照度が、10〜2000ルクスの範囲であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の電子表示媒体の評価方法。
- コントラストを算出するために取得される前記最高の濃度を有する画像部分に係る濃度、および前記最低の濃度を有する画像部分に係る濃度が、それぞれの画像部分について分光吸収分布を測色し、得られた分光吸収分布に基づいて演算されることにより、取得されるものであることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の電子表示媒体の評価方法。
- 前記分光吸収分布に基づいて演算されることにより取得される濃度が、波長に対して積算して算出された積算濃度であることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれかに記載の電子表示媒体の評価方法。
- 前記画像パターンが、チェッカフラッグ、ライン&スペース、文字キャラクタのいずれかであることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の電子表示媒体の評価方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009113734A JP2010261850A (ja) | 2009-05-08 | 2009-05-08 | 電子表示媒体の評価方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014180116A1 (zh) * | 2013-05-07 | 2014-11-13 | 广州奥翼电子科技有限公司 | 一种带光源的电子纸显示装置 |
CN105300665A (zh) * | 2015-10-22 | 2016-02-03 | 浙江大学 | 一种基于色差优化的生物组织照明效果评价方法 |
-
2009
- 2009-05-08 JP JP2009113734A patent/JP2010261850A/ja not_active Withdrawn
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