JP2003042836A - 建設機械の加振力推定方法、振動・騒音推定方法、装置、記録媒体、プログラム及び建設工事の騒音体感装置 - Google Patents

建設機械の加振力推定方法、振動・騒音推定方法、装置、記録媒体、プログラム及び建設工事の騒音体感装置

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JP2003042836A JP2001235904A JP2001235904A JP2003042836A JP 2003042836 A JP2003042836 A JP 2003042836A JP 2001235904 A JP2001235904 A JP 2001235904A JP 2001235904 A JP2001235904 A JP 2001235904A JP 2003042836 A JP2003042836 A JP 2003042836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の使用に伴い固体伝播によって建築
物内に発生する振動及び騒音を精度良く推定する。 【解決手段】 所定の建設機械を用いて既存の建築物に
対する建設工事を実施したときの建築物内の複数箇所で
発生する振動の加速度レベル及び騒音の音圧レベルを各
々実測しておき、所定の建設機械の加振力の仮定値を用
いて加速度レベルを推定し、実測値とのレベル差を演算
し、加速度レベルの推定値を用いて騒音の音圧レベルを
推定し、実測値とのレベル差を演算することを、各箇所
毎かつ各オクターブバンド毎に行い(100〜128)、各オク
ターブバンド毎に、加速度レベルのレベル差と音圧レベ
ルのレベル差のエネルギー平均値を求め、加振力の仮定
値を補正することで所定の建設機械の加振力を推定する
(130〜134)。そして、所定の建設機械を使用したときの
任意の箇所での振動及び騒音を、前記加振力の推定値を
用いて推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械の加振力推
定方法、振動・騒音推定方法、装置、記録媒体、プログ
ラム及び建設工事の騒音体感装置に係り、特に、建設機
械の加振力を推定するための建設機械の加振力推定方
法、建設機械の使用に伴って発生する振動・騒音を前記
加振力推定方法を利用して推定する振動・騒音推定方
法、該推定方法が適用された振動・騒音推定方法装置、
コンピュータを前記振動・騒音推定方法装置として機能
させるためのプログラム、該プログラムが記録された記
録媒体、及び、建設機械の使用に伴って発生する騒音を
体感させるための建設工事の騒音体感装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスビル等の建築物のリニュ
ーアルに際し、建設工事の最中にも建築物をそのまま利
用する形態が増えてきている。しかし、リニューアル工
事等で建設機械を用いると、建築物の躯体に加えられた
振動が固体(躯体)を伝播することで、建設工事を行っ
ている階と別の階でも振動及び騒音が発生する。このた
め、建設工事の最中にも建築物をそのまま利用する形態
の建設工事においては、建築物のうち工事期間に継続利
用可能な区域を適正に定めたり、建設工事で使用可能な
建設機械を適正に選定するために、建設機械の使用に伴
って建築物の各箇所で発生する振動及び騒音の大きさを
建設工事の施工前に予測したい、という要求がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】固体伝播によって発生
する振動及び騒音の予測には、実験的に求められた予測
式を用いることが一般的である。この種の予測式は、加
振源による加振力、固体(躯体)内における振動減衰特
性、内装材等の音響放射特性に基づいて予測するもので
あるが、建設機械の使用に伴って発生する振動及び騒音
(固体伝播音)の予測にこの種の予測式を用いても、予
測値が実測値と大きく相違するという問題があった。こ
のため、建設機械を用いた建設工事において、建築物の
各箇所に発生する振動及び騒音の大きさを精度良く予測
することは困難であった。
【0004】また、建築物の居室内に侵入する騒音を体
感可能なシステムは従来より種々提案されている(一例
として、特開平6−230711号公報、特開平10−
68655号公報、特開平11−65414号公報、特
開平11−102154号公報、特開平11−2027
54号公報、特開平11−202755号公報、特開2
000−297488号公報、特開2000−3059
60号公報等)。
【0005】しかしながら、建設工事における建設機械
の使用に伴って建築物内に発生する騒音を体感するシス
テムは提案されていない。また、上記各公報に記載の技
術を利用し、建設機械の使用に伴って建築物内に発生す
る騒音を体感するシステムを構築したとしても、前述の
ように、振動及び騒音の予測精度が不足していることか
ら、建設機械の使用に伴って発生する騒音を精度良く体
感することが困難であるという問題があった。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、建設機械の使用に伴い固体伝播によって建築物内に
発生する振動及び騒音を精度良く推定可能な建設機械の
加振力推定方法、振動・騒音推定方法、装置、プログラ
ム及び記録媒体を得ることが第1の目的である。
【0007】また本発明は、建設機械の使用に伴い固体
伝播によって建築物内に発生する騒音を事前に精度良く
体感できる建設工事の騒音体感装置を得ることが第2の
目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】建設工事施工時の建設機
械の加振力は直接測定することが困難であるため、建設
機械の使用に伴い固体伝播によって発生する振動及び騒
音の推定には、建設機械の加振力として推定値を用いら
ざるを得ない。本願発明者等は、固体伝播によって発生
する振動及び騒音の推定における誤差は、建設機械の加
振力についての推定精度が十分でないことが原因ではな
いかと推測し、建設機械の加振力を精度良く推定できる
推定方法を確立するために、以下の実験を行った。
【0009】すなわち、本願発明者等は、まず建設機械
の使用に伴って発生する振動の加速度レベルと騒音の音
圧レベルの実測を行った。実測対象の建設作業はワイヤ
ソーによる柱切断、ウォールソーによる壁切断及びブレ
ーカによる柱はつりの3種類で、柱切断及び壁切断には
図1(A)に4階建ての建築物(Aビル)を用い、1階
の床面から2400mmだけ隔てた位置で柱切断を行うと共
に、壁切断も1階部分で行うことを前提に、図1(A)
に示すように施工箇所近傍と各階の施工箇所直上の柱、
壁及び床に振動ピックアップを設置し、各階の部屋中央
に騒音計を設置した。そして、ワイヤソーによる柱切断
及びウォールソーによる壁切断を順次行いながら、振動
ピックアップによって振動の加速度レベルを実測すると
共に、騒音計によって騒音の音圧レベルを実測した。
【0010】また、柱はつりには図1(B)に示す地下
1階、地上9階建ての建築物(Bビル)を用い、1階の
床面から1000mmだけ隔てた位置で柱はつりを行うことを
前提に、図1(B)に示すように、施工箇所近傍と各階
の施工箇所直上の柱及び床に振動ピックアップを設置
し、各階の部屋中央に騒音計を設置した。そして、ブレ
ーカによる柱はつりを行いながら、振動ピックアップに
よって振動の加速度レベルを実測すると共に騒音計によ
って騒音の音圧レベルを実測した。図2には、実測結果
に対して1/1オクターブバンド毎に周波数分析を行っ
た結果を示す。なお、図2に示す振動の加速度レベルの
実測結果は、複数箇所での振動の加速度レベルの実測結
果を各階毎に平均化したものである。
【0011】次に本願発明者等は、「建築構造体中の固
体音伝播性状」日本音響学会誌 昭和54年11月号に
記載されている、松田等による躯体内振動伝播特性の距
離減衰式(次の(1)式)を用い、図1に示したAビル
及びBビルの各階における振動の加速度レベルの推定演
算を、各建設機械毎(ワイヤソー、ウォールソー、ブレ
ーカ)かつ各オクターブバンド毎に行った。 Lr=P0−20Log10r−α√(f)・r …(1) 但し、Lrは加振点(施工箇所)から距離r(m)の位
置における振動の加速度レベル(ここでは推定値)、P
0は加振源(この場合は建設機械)の加振力(パワーレ
ベル(dB))、αは定数、fは周波数(HZ)である。
なお、この推定演算では、加振源のパワーレベルP0と
して、加振源近傍における振動の加速度レベルの実測値
を用いた。
【0012】また、振動の加速度レベルの推定値Lrに
基づき、室内が拡散音場である(騒音等が室内に一様に
拡散している)と仮定して室内の騒音の音圧レベルを推
定する次の(2)式を用い、図1に示したAビル及びB
ビルの各階における騒音の音圧レベルの推定演算を、各
建設機械毎かつ各オクターブバンド毎に行った。 SPLr=Lr−20Log10(f)+10Log10(S/A) +10Log10(k)+36 …(2) 但し、SPLrは室内の騒音の音圧レベルの推定値、S
は放射面積(m2)、Aは吸音力(m2)、kは音響反射
係数である。
【0013】図3は、Aビルでのワイヤソーによる柱切
断及びBビルでのブレーカによる柱はつりについての、
2階及び4階での振動の加速度レベルの推定値と実測値
を各々示したものである。図3からも明らかなように、
振動の加速度レベルの推定値と実測値は大きく相違して
おり、図示は省略するが、この振動の加速度レベルの推
定値に基づいて騒音の音圧レベルを推定した結果につい
ても、当然ながら実測値と大きく相違する。従って、上
記の手法では、建設機械の使用に伴って発生する振動及
び騒音精度良く推定することが困難であることは明白で
ある。
【0014】本願発明者等は、上述した推定値と実測値
との差異は、振動の加速度レベルの推定演算に用いた加
振源のパワーレベルP0の推定精度に起因していると考
え、加振源のパワーレベルP0に対して以下の補正を行
った。
【0015】すなわち、まず(1)式によって求めた各
階の振動の加速度レベルの推定値Lrと各階の振動の加
速度レベルの実測値Lsとのレベル差ΔLacc(=L
s−Lr)を、31.5HZ〜8kHZの周波数帯域内の
1/1オクターブバンドを単位として、各建設機械毎か
つ各階毎に演算する。次に、各階毎のレベル差ΔLac
cのエネルギー平均値E(ΔLacc)を、1/1オク
ターブバンドを単位として各建設機械毎に各々演算す
る。なお、エネルギー平均値は、平均値演算対象の各デ
ータ(この場合は各階毎のレベル差ΔLacc)を真数
へ一旦変換し、平均値を演算した後に、対数へ再変換す
ることによって求めることができる。
【0016】また、(2)式によって求めた各階の騒音
の音圧レベルの推定値SPLrと各階の騒音の音圧レベ
ルの実測値SPLsとのレベル差ΔSPL(=SPLs
−SPLr)を、31.5HZ〜8kHZの周波数帯域内
の1/1オクターブバンドを単位として、各建設機械毎
かつ各階毎に演算し、演算した各階毎のレベル差ΔSP
Lのエネルギー平均値E(ΔSPL)を、1/1オクタ
ーブバンドを単位として各建設機械毎に各々演算する。
【0017】そして、エネルギー平均値E(ΔLac
c)とエネルギー平均値E(ΔSPL)のエネルギー平
均値ΔLを1/1オクターブバンドを単位として各建設
機械毎に各々求め、この平均値ΔLを加振源のパワーレ
ベルP0に加算することで、各建設機械毎に加振源のパ
ワーレベルP0の補正を行った。
【0018】続いて本願発明者等は、加振源のパワーレ
ベルP0に対する上記補正の精度を検証するために、図
1に示したビルA及びビルBと別の建築物を対象とし
て、建設機械の使用に伴って発生する振動の加速度レベ
ルと騒音の音圧レベルを実測すると共に、補正後の加振
源のパワーレベルP0を用い、振動の加速度レベルと騒
音の音圧レベルの推定を行った。
【0019】実測及び推定対象の建設作業は、図4
(A)に示す地下1階、地上3階建てでRC造のCビル
でのワイヤソーによる1階の柱切断と、図4(B)に示
す地上4階建てでRC造のDビルでのブレーカによる地
下1階の杭基礎のはつりで、施工箇所直上の柱、壁及び
床に設置した振動ピックアップによって振動の加速度レ
ベルを実測すると共に、各階の部屋中央に設置した騒音
計によって騒音の音圧レベルを実測した。また、補正後
の加振源のパワーレベルP0を用い、Cビル及びDビル
での振動の加速度レベルを(1)式によって推定すると
共に、騒音の音圧レベルを(2)式によって推定した。
なお、31.5HZ〜63HZの周波数帯域内の音圧レベ
ルの推定値には、暗騒音に相当する音圧値を加算した。
【0020】Cビル及びDビルの2,3階における振動
の加速度レベルの実測値と推定値を比較した結果、及び
騒音の音圧レベルを比較した結果を図5に示す。図5か
らも明らかなように、振動の加速度レベルの推定値は、
各ビル共に低周波域及び高周波域で5〜10dB程度の
実測値とのずれがあるものの、中周波域での実測値との
ずれは約5dB以内に収まっている。また、騒音の音圧
レベルの推定値についても、一部の周波数帯域では誤差
があるものの、周波数特性、レベルとも実測値に近似し
ている。
【0021】このように、本願発明者等が実施した実験
により、振動の加速度レベルの推定値と実測値との差、
及び騒音の音圧レベルの推定値と実測値との差に基づい
て加振源(建設機械)のパワーレベル(加振力)を補正
することで、建設機械の加振力を高精度に推定すること
ができ、この加振力の推定値を用いることで、前記建設
機械の使用に伴って発生する振動の加速度レベル及び騒
音の音圧レベルを精度良く推定できることが明らかとな
った。
【0022】上記に基づき請求項1記載の発明に係る建
設機械の加振力推定方法は、所定の建設機械を用いて既
存の建築物に対する建設工事を実施したときの前記建築
物内の特定箇所(例えば発生する騒音の殆どが固体伝播
音であり所定の建設機械からの空気伝播音が無視できる
程小さい箇所)での振動の加速度レベルを、所定の建設
機械の加振力を仮定して推定し、前記特定箇所での騒音
の音圧レベルを推定すると共に、所定の建設機械を用い
て前記建築物に対して建設工事を実施したときの、前記
特定箇所での振動の加速度レベル及び騒音の音圧レベル
を実測し、振動の加速度レベルの推定値と実測値との
差、及び騒音の音圧レベルの推定値と実測値との差に基
づいて、所定の建設機械の加振力の仮定値を補正するの
で、先にも述べたように、建設機械の加振力を高精度に
推定することができる。そして、所定の建設機械の加振
力の推定結果に基づいて、所定の建設機械の使用に伴い
固体伝播によって建築物内に発生する振動及び騒音を精
度良く推定することが可能となる。
【0023】なお、請求項1記載の発明において、振動
の加速度レベル及び騒音の音圧レベルを推定すると共に
実測し、推定値と実測値との差に基づいて加振力の仮定
値を補正することは、特定の周波数帯域(例えば人間が
騒音等を最も顕著に感ずる周波数帯域)についてのみ行
うようにしてもよいが、例えば請求項2に記載したよう
に、所定の周波数幅(例えば1/1オクターブバンド)
を単位とする複数の周波数帯域について各々行うことが
好ましい。これにより、建設機械の加振力を広い周波数
帯域に亘ってより高精度に推定することができ、この加
振力の推定結果を用いることにより、建設機械の使用に
伴って建築物内に発生する振動及び騒音を広い周波数帯
域に亘ってより高精度に推定することが可能となる。
【0024】また、請求項1記載の発明において、例え
ば請求項3に記載したように、振動の加速度レベル及び
騒音の音圧レベルを推定すると共に実測することを、加
振点からの距離が互いに異なる複数箇所について各々行
うと共に、前記複数箇所における振動の加速度レベルの
推定値と実測値との差のエネルギー平均値、及び前記複
数箇所における騒音の音圧レベルの推定値と実測値との
差のエネルギー平均値を各々演算し、両者のエネルギー
平均値を建設機械の加振力の仮定値に加算することで、
加振力の仮定値の補正を行うことが好ましい。
【0025】請求項3記載の発明では、振動の加速度レ
ベル及び騒音の音圧レベルの推定・実測を、加振点(建
設機械による施工箇所)からの距離が互いに異なる複数
箇所について各々行い、推定値と実測値との差のエネル
ギー平均値を用いて加振力の仮定値を補正するので、建
設機械の使用に伴って発生する振動及び騒音の推定に際
し、振動及び騒音の推定対象箇所と加振点との距離に拘
らず、発生する振動及び騒音を精度良く推定できるよう
に、加振力の仮定値の補正(建設機械の加振力の推定)
を行うことができる。
【0026】なお、エネルギー平均値は、平均値演算対
象の各データを真数へ一旦変換し、平均値を演算した後
に、対数に戻すことによって求めることができる。ま
た、工事期間に継続利用可能な建築物内の区域の設定に
本発明を利用する等の場合、振動及び騒音の推定対象箇
所は、建設機械からの空気伝播による騒音が無視できる
程小さい箇所であることが殆どである。このため、加振
源の加振力の推定結果を用いて振動及び騒音を推定する
際の推定誤差を抑制するために、請求項3記載の発明に
係る複数箇所は、所定の建設機械からの空気伝播による
騒音が無視できない程大きい箇所(例えば建設機械によ
る施工箇所(加振点)と同一階の箇所)の数が1つ以下
であり、複数箇所の大部分は、発生する騒音の殆どが固
体伝播音であり所定の建設機械からの空気伝播による騒
音が無視できる程小さい箇所(例えば建設機械による施
工箇所(加振点)と別の階の箇所)となるように定める
ことが好ましい。
【0027】請求項4記載の発明に係る振動・騒音推定
方法は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の建設
機械の加振力推定方法を適用して所定の建設機械の加振
力を推定し、施工対象の建築物に対し前記所定の建設機
械を用いて建設工事を実施したときの前記施工対象の建
築物内の特定箇所での振動の加速度レベルを、前記推定
した所定の建設機械の加振力に基づいて推定し、前記特
定箇所での振動の加速度レベルの推定結果に基づいて、
前記特定箇所での騒音の音圧レベルを推定する。
【0028】請求項4記載の発明では、請求項1乃至請
求項3の何れかに記載の加振力推定方法を適用して推定
した所定の建設機械の加振力に基づいて、施工対象の建
築物内の特定箇所での振動の加速度レベルを推定し、特
定箇所での振動の加速度レベルの推定結果に基づいて特
定箇所での騒音の音圧レベルを推定するので、先に説明
した実験結果からも明らかなように、建設機械の使用に
伴い固体伝播によって建築物内の特定箇所に発生する振
動及び騒音を精度良く推定することができる。
【0029】請求項5記載の発明に係る振動・騒音推定
装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の建設
機械の加振力推定方法を適用して推定された所定の建設
機械の加振力を記憶する記憶手段と、施工対象の建築物
に対し前記所定の建設機械を用いて建設工事を実施した
ときの前記施工対象の建築物内の特定箇所での振動の加
速度レベルを、前記記憶手段に記憶されている所定の建
設機械の加振力に基づいて推定し、前記特定箇所での振
動の加速度レベルの推定結果に基づいて、前記特定箇所
での騒音の音圧レベルを推定する推定手段と、を含んで
構成されているので、請求項4記載の発明と同様に、建
設機械の使用に伴い固体伝播によって建築物内の特定箇
所に発生する振動及び騒音を精度良く推定することがで
きる。
【0030】請求項6記載の発明に係るプログラムは、
請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の建設機械の加
振力推定方法を適用して各々推定された複数種の建設機
械の加振力を記憶する記憶手段が設けられたコンピュー
タに所定の処理を実行させるためのプログラムであっ
て、前記所定の処理は、振動及び騒音の推定対象の建設
機械の加振力を前記記憶手段から読み出す第1のステッ
プ、施工対象の建築物に対し前記推定対象の建設機械を
用いて建設工事を実施したときの前記施工対象の建築物
内の特定箇所での振動の加速度レベルを、前記記憶手段
から読み出した前記推定対象の建設機械の加振力に基づ
いて推定する第2のステップ、前記特定箇所での振動の
加速度レベルの推定結果に基づいて、前記特定箇所での
騒音の音圧レベルを推定する第3のステップを含むこと
を特徴としている。
【0031】請求項6記載の発明に係るプログラムは、
上記第1乃至第3のステップを含む所定の処理、すなわ
ちコンピュータを、請求項5に記載の振動・騒音推定装
置として機能させるためのプログラムであるので、コン
ピュータが該プログラムを実行することにより、請求項
5記載の発明と同様に、建設機械の使用に伴い固体伝播
によって建築物内の特定箇所に発生する振動及び騒音を
精度良く推定することができる。
【0032】請求項7記載の記録媒体は、請求項1乃至
請求項3の何れか1項記載の建設機械の加振力推定方法
を適用して各々推定された複数種の建設機械の加振力を
記憶する記憶手段が設けられたコンピュータに所定の処
理を実行させるためのプログラムが記憶された記憶媒体
であって、前記所定の処理は、振動及び騒音の推定対象
の建設機械の加振力を前記記憶手段から読み出す第1の
ステップ、施工対象の建築物に対し前記推定対象の建設
機械を用いて建設工事を実施したときの前記施工対象の
建築物内の特定箇所での振動の加速度レベルを、前記記
憶手段から読み出した前記推定対象の建設機械の加振力
に基づいて推定する第2のステップ、前記特定箇所での
振動の加速度レベルの推定結果に基づいて、前記特定箇
所での騒音の音圧レベルを推定する第3のステップを含
むことを特徴としている。
【0033】請求項7記載の発明に係る記録媒体には、
上記第1乃至第3のステップを含む所定の処理、すなわ
ちコンピュータを、請求項5に記載の振動・騒音推定装
置として機能させるためのプログラムが記録されている
ので、コンピュータが前記記録媒体に記録されたプログ
ラムを読み出して実行することにより、請求項5記載の
発明と同様に、建設機械の使用に伴い固体伝播によって
建築物内の特定箇所に発生する振動及び騒音を精度良く
推定することができる。
【0034】請求項8記載の発明に係る建設工事の騒音
体感装置は、請求項5記載の振動・騒音推定装置と、所
定の建設機械の使用時に発生する騒音を録音することで
得られた騒音データを記憶する騒音データ記憶手段と、
前記推定手段によって推定された前記特定箇所での騒音
の音圧レベルに基づいて、前記騒音データ記憶手段に記
憶されている騒音データを、前記特定箇所での騒音を表
す騒音データに加工する加工手段と、前記加工手段によ
る加工後の騒音データを実音として再生する再生手段
と、を含んで構成されている。
【0035】請求項8記載の発明は、請求項5記載の振
動・騒音推定装置を備え、該振動・騒音推定装置の推定
手段によって推定された特定箇所での騒音の音圧レベル
に基づいて、所定の建設機械の使用時に発生する騒音を
録音することで得られた騒音データを、特定箇所での騒
音を表す騒音データに加工し、加工後の騒音データを実
音として再生するので、再生する実音の音圧レベルを、
特定箇所での騒音の音圧レベルに精度良く一致させるこ
とができ、建設機械の使用に伴い固体伝播によって建築
物内に発生する騒音を事前に精度良く体感することがで
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図6には本発明が適用
された騒音体感システム10が示されている。なお、騒
音体感システム10は本発明に係る騒音体感装置に対応
しており、本発明に係る振動・騒音推定装置としての機
能も備えている。
【0037】騒音体感システム10は複数台の振動ピッ
クアップ12及び複数台の騒音計14を含んで構成され
ている。各振動ピックアップ12及び各騒音計14は、
建設機械(建設機械の一例を図6に符号「16」付して
示す)の加振力の推定(詳細は後述)を行う際に、建築
物の任意の実測箇所に各々設置され、振動ピックアップ
12は建設機械の使用に伴って測定個所に発生する振動
を測定し、騒音計14は建設機械の使用に伴って発生す
る測定個所に発生する騒音を測定する。
【0038】振動ピックアップ12及び騒音計14は、
振動及び騒音の実測時にはデータレコーダ18に接続さ
れ、振動及び騒音の実測結果はデータレコーダ18へ出
力され、振動データ・騒音データとしてデータレコーダ
18に記録される。データレコーダ18は周波数分析器
20に接続可能とされており、データレコーダ18に記
録された振動データ及び騒音データは周波数分析器20
へ出力される。
【0039】周波数分析器20はデータレコーダ18か
ら入力された振動データ及び騒音データに対して周波数
分析を行い、振動データから、それぞれの振動の実測箇
所について、発生した振動の加速度レベルを1/1オク
ターブバンド単位で表す加速度レベルデータを生成する
と共に、騒音データから、それぞれの騒音の実測個所に
ついて、発生した騒音の音圧レベルを1/1オクターブ
バンド単位で表す音圧レベルデータを生成する。
【0040】また、騒音体感システム10はパーソナル
・コンピュータ(PC)22を含んで構成されている。
PC22はCPU22A、ROM22B、RAM22
C、入出力ポート22Dを備え、これらがアドレスバ
ス、データバス、制御バス等のバス22Eを介して互い
に接続されて構成されている。入出力ポート22Dに
は、各種の入出力機器として、ディスプレイ24、マウ
ス26、キーボード28、HDD30、及びCD−RO
Mからの情報の読み出しを行うCD−ROMドライブ3
2が各々接続されている。
【0041】周波数分析器20はPC22に接続可能と
されており、前述の加速度レベルデータ及び音圧レベル
データは周波数分析器20からPC22に入力され、H
DD30に記憶される。また、PC22の入出力ポート
22Dには、オーディオ・インタフェース(I/F)3
4、イコライザ36、パワーアンプ38を介してスピー
カ40が接続されている。なお、オーディオI/F3
4、イコライザ36、パワーアンプ38及びスピーカ4
0は請求項8に記載の再生手段に対応している。
【0042】なお、PC22のHDD30には、後述す
る加振力推定処理を実行するための加振力推定プログラ
ム及び後述する騒音体感処理を実行するための騒音体感
プログラムが各々インストールされている。加振力推定
プログラム及び騒音体感プログラムをPC22にインス
トール(移入)するには幾つかの方法があるが、例えば
加振力推定プログラム及び騒音体感プログラムをセット
アッププログラムと共にCD−ROM46に記録してお
き、CD−ROM46をPC22のCD−ROMドライ
ブ32にセットし、CPU22Aに対して前記セットア
ッププログラムの実行を指示すれば、CD−ROM46
から加振力推定プログラム及び騒音体感プログラムが順
に読み出され、読み出されたプログラムがHDD30に
順に書き込まれることで、加振力推定プログラム及び騒
音体感プログラムのインストールが行われる。なお、騒
音体感プログラムは請求項6に記載のプログラムに対応
していると共に、請求項7に記載の記録媒体に記録され
ているプログラムにも対応しており、上記の態様におけ
るCD−ROM46は請求項7の記録媒体に対応してい
る。
【0043】また、加振力推定プログラム及び騒音体感
プログラムが、当初は公衆電話回線やコンピュータネッ
トワーク(例えばLAN、インターネット、無線通信ネ
ットワーク等)を介してPC22と接続される他の情報
処理機器(例えばネットワークサーバ)の記憶装置に記
憶されており、PC22が前記情報処理機器と通信する
ことで、前記情報処理機器からPC22へ伝送され、H
DD30にインストールされてPC22で実行される構
成を採用してもよい。
【0044】次に本実施形態の作用として、まず、建設
機械の加振力の推定について説明する。特定の建設機械
の加振力(パワーレベル)を推定するためには、該特定
の建設機械を使用したときに発生する振動の加速度レベ
ル及び騒音の音圧レベルを実測する必要がある。
【0045】振動の加速度レベル及び騒音の音圧レベル
の実測に際しては、まず実測に用いる建設物内における
建設機械の使用箇所(建設機械による施工箇所・加振
点)を定め、施工箇所の位置に基づいて振動ピックアッ
プ12及び騒音計14を設置する。例えば振動ピックア
ップ12は、施工箇所の近傍(施工箇所と同一階)及び
施工箇所より上層の各階における、施工箇所の直上に相
当する柱、床、壁に各々設置することができ、騒音計1
4は、施工箇所と同一階及び施工箇所より上層の各階に
おける、施工箇所の直上に相当する部屋の中央部に各々
設置することができる。
【0046】また、振動ピックアップ12及び騒音計1
4による振動及び騒音の実測結果を記録するために、振
動ピックアップ12及び騒音計14の設置箇所(振動及
び騒音の実測箇所)の近傍にデータレコーダ18を設置
(例えば各階毎に設置)し、それぞれの振動ピックアッ
プ12及び騒音計14をデータレコーダ18と接続す
る。また、本実施形態では、施工箇所の直上の階の部屋
の中央部に録音機器(例えば音声をDAT(Digital Aud
io Tape)にデジタル録音する録音機器)を設置し、建設
機械の使用に伴って発生する騒音の録音も行う。そし
て、加振力推定対象の建設機械により施工箇所に対して
施工(加振)を行う。
【0047】これにより、建設機械によって発生した振
動が固体(躯体)を伝播することで各実測箇所に振動及
び騒音が発生し、各振動ピックアップ12で実測された
振動が振動データとしてデータレコーダ18に記録され
ると共に、各騒音計14で実測された騒音が騒音データ
としてデータレコーダ18に記録される。また、同時に
録音機器による騒音の録音も行われる。
【0048】振動及び騒音の実測終了後、データレコー
ダ18に記録された振動データ及び騒音データは、周波
数分析器20による周波数分析を経て、加速度レベルデ
ータ及び音圧レベルデータとしてPC22に入力され、
HDD30に記憶される。また、録音機器による騒音の
録音結果も音圧波形データ(例えばWAVE形式のデータ)
としてPC22に入力され、HDD30に記憶される。
【0049】次に、PC22のHDD30に加速度レベ
ルデータ、音圧レベルデータ及び音圧波形データが記憶
されている状態で、オペレータからの指示により、PC
22のCPU22Aが加振力推定プログラムを実行する
ことで実現される加振力推定処理について、図7のフロ
ーチャートを参照して説明する。なお、この加振力推定
処理は本発明に係る建設機械の加振力推定方法が適用さ
れた処理である。
【0050】ステップ100では、例えば加振力推定対
象の建設機械のIDの入力を要請するメッセージをディ
スプレイ24に表示させ、前記IDをオペレータに入力
させる等により、加振力推定対象の建設機械のIDを認
識する。ステップ102では個々の実測箇所(実測階)
を識別するための変数Aに1を代入する。
【0051】また、加振力推定処理が実行される際に
は、全ての実測箇所A(A=1〜AMA X)について、施
工箇所との距離rA、実測箇所Aを含む部屋の放射面積
A、吸音力AA及び音響反射係数kAがHDD30に各
々記憶されており、ステップ104では、実測箇所A
(この場合はA=1)と施工箇所との距離rAをHDD
30から取り込み、次のステップ106では実測箇所A
を含む部屋の放射面積SA、吸音力AA及び音響反射係数
AをHDD30から取り込む。なお、上記の各データ
を予めHDD30に記憶しておくことに代えて、オペレ
ータに都度入力させるようにしてもよい。また、ステッ
プ108では個々のオクターブバンドを識別するための
変数Bに1を代入する。
【0052】また、PC22のHDD30には、建設機
械の加振力(パワーレベル)の仮定値P01が各オクター
ブバンドを単位として各々記憶されており、ステップ1
10では、加振力推定対象の建設機械のオクターブバン
ドB(この場合はB=1)での加振力の仮定値P01B
取り込む。なお、加振力の仮定値は、建設機械の種類
(例えばワイヤソー/ブレーカ/…)毎に設定・記憶し
ておいてもよいし、同一種の建設機械を更に能力等に応
じて複数のカテゴリに分類し、各カテゴリ毎に設定・記
憶しておいてもよい。
【0053】次のステップ112では、ステップ110
で取り込んだ加振力の仮定値P01B及びステップ104
で取り込んだ施工箇所との距離rAに基づき、実測箇所
AにおけるオクターブバンドBでの振動の加速度レベル
推定値LrABを、次の(3)式に従って演算する。 LrAB=P01B−20Log10A−α√(f)・rA …(3) ステップ114では、HDD30に記憶されている加速
度レベルデータの中から、実測箇所Aの柱、床、壁の各
箇所で振動ピックアップ12によって各々実測されたオ
クターブバンドBでの振動の加速度レベルを表すデータ
を取り込み、それらのデータが表す振動の加速度レベル
の実測値のエネルギー平均値LsABを演算する。そして
ステップ116では、実測箇所Aにおけるオクターブバ
ンドBでの振動の加速度レベルの実測値LsABと推定値
LrABのレベル差ΔLaccAB(=LsAB−LrAB)を
演算し、演算結果を記憶する。
【0054】ステップ118では、先のステップ112
で演算された振動の加速度レベル推定値LrAB、先のス
テップ106で取り込んだ実測箇所Aを含む部屋の放射
面積SA、吸音力AA及び音響反射係数kAに基づき、実
測箇所AにおけるオクターブバンドBでの騒音の音圧レ
ベル推定値SPLrABを、次の(4)式に従って演算す
る。 SPLrAB=LrAB−20Log10(f)+10Log10(SA/AA) +10Log10(kA)+36 …(4)
【0055】ステップ120では、HDD30に記憶さ
れている音圧レベルデータの中から、実測箇所Aにおけ
るオクターブバンドBでの騒音の音圧レベル実測値SP
Ls ABを取り込み、実測箇所Aにおけるオクターブバン
ドBでの騒音の音圧レベル実測値SPLsABと推定値S
PLrABのレベル差ΔLSPLAB(=SPLsAB−SP
LrAB)を演算し、演算結果を記憶する。
【0056】次のステップ122では変数Bが最大値B
MAXに達したか否か判定する。判定が否定された場合に
はステップ124へ移行し、変数Bを1だけインクリメ
ントしてステップ110に戻る。これにより、ステップ
122の判定が肯定される迄の間はステップ110〜ス
テップ124が繰り返されるので、実測箇所Aについ
て、振動の加速度レベルのレベル差ΔLaccAB及び騒
音の音圧レベルのレベル差ΔLSPLABが、各オクター
ブバンド毎に各々演算・記憶されることになる。
【0057】また、ステップ122の判定が肯定される
とステップ126へ移行し、変数Aが最大値AMAXに達
したか否か判定する。判定が否定された場合にはステッ
プ128へ移行し、変数Aを1だけインクリメントして
ステップ104に戻る。これにより、ステップ126の
判定が肯定される迄の間はステップ104〜ステップ1
28が繰り返されると共に、ステップ122の判定が肯
定される毎にステップ108で変数Bが1に戻されるの
で、全ての実測箇所について、振動の加速度レベルのレ
ベル差ΔLaccAB及び騒音の音圧レベルのレベル差Δ
LSPLABが、各オクターブバンド毎に各々演算・記憶
されることになる。
【0058】ステップ126の判定が肯定されるとステ
ップ130へ移行し、振動の加速度レベルのレベル差Δ
LaccABの各オクターブバンド毎のエネルギー平均値
E(ΔLacc)Bを演算すると共に、騒音の音圧レベル
のレベル差ΔLSPLABの各オクターブバンド毎のエネ
ルギー平均値E(ΔSPL)Bを演算する。また、ステッ
プ132では、ステップ130で求めたエネルギー平均
値E(ΔLacc)Bとエネルギー平均値E(ΔSPL)B
エネルギー平均値ΔLBを各オクターブバンド毎に演算
する。
【0059】そしてステップ134では、各オクターブ
バンド毎に演算したエネルギー平均値ΔLに基づき、先
のステップ152で読み出した建設機械の加振力仮定値
P01をオクターブバンド毎に補正することで、建設機械
の加振力推定値P0を求める(P0B=P01B+ΔLB)。
これにより、加振力推定対象の建設機械の実際の加振力
に精度良く一致する加振力推定値P0を得ることができ
る。
【0060】ステップ136では、施工箇所の直上の階
の部屋の中央部に設置された録音機器が騒音を録音する
ことで生成された、施工箇所直上の階における騒音の音
圧波形データをHDD30から取り込むと共に、施工箇
所直上の階における騒音の音圧レベルを表す音圧レベル
実測値SPLsをHDD30から取り込み、次のステッ
プ138では、ステップ136で取り込んだ音圧波形デ
ータ及び音圧レベル実測値SPLsを、ステップ100
で認識した建設機械ID、ステップ134で求めた加振
力推定値P0と対応付けて、HDD30に記憶されてい
る建設機械DBに登録し、加振力推定処理を終了する。
【0061】上述した処理及び作業を建設機械の各機種
毎に行うことにより、建設機械DBには、建設機械の各
機種について、加振力推定値P0、施工箇所直上の階に
おける騒音に対応する音圧波形データ及び音圧レベル実
測値SPLsが各々記憶されることになる。このよう
に、HDD30は請求項5に記載の記憶手段及び請求項
8に記載の騒音データ記憶手段に各々対応している。
【0062】次に、PC22のCPU22Aが実音体験
プログラムを実行することで実現される実音体験処理に
ついて、図8のフローチャートを参照して説明する。な
お、この実音体験処理は、特定の建設機械を使用して建
築物内の特定の施工箇所で施工を行った場合に前記建築
物内の所定箇所(予測対象室)に生ずる騒音のシミュレ
ーションを行う(実際に施工を行う前に体験者に前記騒
音を体感させる)際に、オペレータからの指示により実
行される。
【0063】ステップ150では、例えば使用を予定し
ている建設機械(シミュレーション対象の建設機械)の
IDの入力を要請するメッセージをディスプレイ24に
表示させ、前記IDをオペレータに入力させる等によ
り、シミュレーション対象の建設機械のIDを認識す
る。次のステップ152では、ステップ150で認識し
た建設機械のIDをキーにして建設機械DBを検索する
ことで、シミュレーション対象の建設機械に対応する加
振力推定値P0、音圧波形データ及び音圧レベル実測値
SPLsを建設機械DBから読み出す。
【0064】ステップ154では、例えば予測対象室と
施工箇所(加振点)との距離rの入力を要請するメッセー
ジをディスプレイ24に表示させ、距離rをオペレータ
に入力させる等により、予測対象室と施工箇所(加振点)
との距離rを認識する。そしてステップ156では、ス
テップ152で読み出した加振力推定値P0及びステッ
プ154で認識した距離rに基づき、予測対象室におけ
る振動の加速度レベル推定値Lrを(1)式に従い各オ
クターブバンド毎に推定演算する。
【0065】またステップ158では、例えば予測対象
室における放射面積S、吸音力A、音響放射係数kの入
力を要請するメッセージをディスプレイ24に表示さ
せ、各データをオペレータに入力させる等により、予測
対象室における放射面積S、吸音力A、音響放射係数k
を認識する。そしてステップ160では、ステップ15
6で各オクターブバンド毎に求めた振動の加速度レベル
推定値Lr、ステップ158で認識した予測対象室にお
ける放射面積S、吸音力A、音響放射係数kに基づき、
予測対象室における騒音の音圧レベル推定値SPLrを
(2)式に従い各オクターブバンド毎に推定演算する。
【0066】上述したように、本実施形態に係る実音体
験処理では、本発明が適用された加振力推定処理によっ
て求められた建設機械の加振力推定値P0を用いて予測
対象室における振動の加速度レベル及び騒音の音圧レベ
ルを各オクターブバンド毎に推定しているので、特定の
建設機械を使用して建築物内の特定の施工箇所の施工を
行った場合に予測対象室に生ずる振動及び騒音を高精度
に予測することができる。
【0067】なお、上述したステップ150〜ステップ
160は、請求項4に記載の振動・騒音推定方法のう
ち、加振力を推定するステップ以外のステップに対応し
ていると共に、請求項5に記載の推定手段に対応してお
り、更に請求項6及び請求項7に記載の所定の処理にも
対応している。
【0068】次のステップ162では、ステップ160
で求めた騒音の音圧レベル推定値SPLrと、先のステ
ップ152で建設機械DBから読み出した施工箇所直上
の階における音圧レベル実測値SPLsを比較し、両者
の差分特性(各オクターブバンド毎の差分)に応じた差
分フィルタを作成する。ステップ164では、ステップ
152で取り込んだ音圧波形データと、ステップ162
で作成した差分フィルタとの畳み込み演算を行い、畳み
込み演算後の音圧波形データを記憶する。
【0069】差分フィルタの作成に用いた音圧レベル実
測値SPLsは、施工箇所直上の階における騒音の音圧
レベル、すなわち音圧波形データが表す騒音の音圧レベ
ルを表しているので、騒音の音圧レベル推定値SPLr
と前記音圧レベル実測値SPLsの差分に応じて作成し
た差分フィルタを用いてステップ164の畳み込み演算
を行うことにより、音圧波形データが表す騒音の音圧レ
ベルが、騒音の音圧レベル推定値SPLrが表す音圧レ
ベルに全オクターブバンドに亘って一致するように、音
圧波形データが補正されることになる。なお、上述した
ステップ162,164は請求項8に記載の加工手段に
対応している。
【0070】次のステップ166では、ピンクノイズに
相当する所定振幅の信号をオーディオI/F34へ出力
することで、イコライザ36、パワーアンプ38を介し
てスピーカ40からピンクノイズを放射させる。次のス
テップ168では、オペレータによるイコライザの調整
が完了したか否か判定し、判定が肯定される迄待機す
る。
【0071】この間、オペレータはオクターブバンドを
単位として騒音を計測する機能を備えた騒音計42(図
6参照)を用い、スピーカ40が設置された部屋(施工
時に発生する騒音を体験者に体感させるための部屋)内
のスピーカ40から予め定められた一定距離隔てた位置
において、スピーカ40から放射されたピンクノイズの
音量を各オクターブバンド毎に計測する。そして、騒音
計42によって計測された各オクターブバンド毎のピン
クノイズが、各々所定の音量に一致するようにイコライ
ザ36を調整する。これにより、前記部屋内の音場及び
スピーカ40の周波数特性の補正及び絶対音圧レベルの
校正が行われることになる。
【0072】オペレータによるイコライザ36の調整が
完了し、調整が完了したことを表す情報をキーボード2
8等を介してオペレータが入力すると、ステップ168
の判定が肯定されてステップ170へ移行し、ステップ
164の畳み込み演算を経た音圧波形データをオーディ
オI/F34へ出力することで、前記音圧波形データが
表す騒音を、イコライザ36、パワーアンプ38を介し
てスピーカ40から放射させる。
【0073】これにより、スピーカ40が設置された部
屋に入室した体験者は、シミュレーション対象の建設機
械を使用して建築物内の特定の施工箇所で施工を行った
場合に前記建築物内の予測対象室に生ずる騒音を、事前
に精度良く体感することができる。そして、例えば予測
対象室が、建設工事期間中も継続利用を予定している区
域に含まれる部屋であり、体感した騒音が想像していた
以上に大きかった等の場合には、建設工事期間中も継続
利用可能とする区域を変更・制限したり、建設工事で使
用する建設機械を、より低騒音の建設機械に代える等の
対策を講ずることができる。
【0074】また、本実施形態に係る騒音体感システム
10は、シミュレーション対象の建設機械のデータ(加
振力推定値P0、音圧波形データ及び音圧レベル実測値
SPLs)が建設機械DBに登録されていれば、距離
r、放射面積S、吸音力A、音響放射係数kを入力・設
定することで、前記シミュレーション対象の建設機械を
使用したときに任意の建築物における任意の部屋に発生
する騒音のシミュレーションを行うことができる。ま
た、建設機械DBにデータが登録されていない建設機械
についても、先に説明した加振力推定処理を行うことで
建設機械DBにデータを登録させることができる。
【0075】更に、本実施形態に係る騒音体感システム
10は、騒音体感処理のステップ156で推定した振動
の加速度レベル推定値Lrも、ディスプレイ24等に表
示させる等によって出力している。特に医療機器やその
他の精密機械が設置されている部屋については、建設機
械の使用に伴って発生する振動が精密機械に悪影響を与
える可能性があるが、上記のように振動の加速度レベル
を出力することで、建設機械の使用に伴う精密機械への
影響の有無を正確に判断することができる。
【0076】なお、(1)式及び(3)式における定数
αは建築物によって調整することが望ましい。例えば建
築物の階高が2.7〜3m程度の場合には、一例として
定数α≒0.03程度の値を用いることができるが、本発明
を適用する建築物の階高が上記範囲から外れている場合
には、前記建築物の階高に応じて定数αの値を増減させ
ることが好ましい。これにより、(1)式及び(3)式
に基づく騒音の加速度レベルの推定精度が更に向上す
る。
【0077】また、上記では騒音体感処理において、建
設機械の使用に伴って発生する騒音のみを体感させる場
合を説明したが、これに限定されるものではなく、建設
機械の使用に伴って発生する振動も体感させるようにし
てもよい。
【0078】更に、上記では本発明に係る記録媒体とし
てCD−ROM46を例に説明したが、これに限定され
るものではなく、フロッピー(登録商標)ディスクやM
O、zip、DVD等の他の情報記憶媒体を本発明に係
る記録媒体として用いても良いことは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、所定の建設機械を用いたときの特定箇所での振動の
加速度レベルを、所定の建設機械の加振力を仮定して推
定し、特定箇所での騒音の音圧レベルを推定すると共
に、所定の建設機械を用いたときの、特定箇所での振動
の加速度レベル及び騒音の音圧レベルを実測し、振動の
加速度レベルの推定値と実測値との差、及び騒音の音圧
レベルの推定値と実測値との差に基づいて、所定の建設
機械の加振力の仮定値を補正するので、建設機械の使用
に伴い固体伝播によって建築物内に発生する振動及び騒
音を精度良く推定することが可能になる、という優れた
効果を有する。
【0080】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、振動の加速度レベル及び騒音の音圧レベル
を推定すると共に実測し、推定値と実測値との差に基づ
いて加振力の仮定値を補正することを、所定の周波数幅
を単位とする複数の周波数帯域について各々行うので、
上記効果に加え、建設機械の加振力を広い周波数帯域に
亘ってより高精度に推定することができ、建設機械の使
用に伴って建築物内に発生する振動及び騒音を広い周波
数帯域に亘ってより高精度に推定することが可能とな
る、という効果を有する。
【0081】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、振動の加速度レベル及び騒音の音圧レベル
を推定すると共に実測することを、加振点からの距離が
互いに異なる複数箇所について各々行うと共に、複数箇
所における振動の加速度レベルの推定値と実測値との差
のエネルギー平均値、複数箇所における騒音の音圧レベ
ルの推定値と実測値との差のエネルギー平均値を各々演
算し、両者のエネルギー平均値により加振力の仮定値を
補正するので、上記効果に加え、振動及び騒音の推定対
象箇所と加振点との距離に拘らず、発生する振動及び騒
音を精度良く推定できるように、建設機械の加振力を推
定することができる、という効果を有する。
【0082】請求項4及び請求項5記載の発明は、請求
項1乃至請求項3の何れかに記載の加振力推定方法を適
用して所定の建設機械の加振力を推定し、施工対象の建
築物に対し前記所定の建設機械を用いたときの建築物内
の特定箇所での振動の加速度レベルを、推定した所定の
建設機械の加振力に基づいて推定し、特定箇所での振動
の加速度レベルの推定結果に基づいて特定箇所での騒音
の音圧レベルを推定するので、建設機械の使用に伴い固
体伝播によって建築物内の特定箇所に発生する振動及び
騒音を精度良く推定することができる、という優れた効
果を有する。
【0083】請求項6及び請求項7記載の発明に係るプ
ログラムは、振動及び騒音の推定対象の建設機械の加振
力を記憶手段から読み出す第1のステップ、施工対象の
建築物に対し推定対象の建設機械を用いたときの特定箇
所での振動の加速度レベルを、読み出した推定対象の建
設機械の加振力に基づいて推定する第2のステップ、特
定箇所での振動の加速度レベルの推定結果に基づいて特
定箇所での騒音の音圧レベルを推定する第3のステップ
を含む所定の処理をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムであるので、建設機械の使用に伴い固体伝播に
よって建築物内の特定箇所に発生する振動及び騒音を精
度良く推定することができる、という優れた効果を有す
る。
【0084】請求項8記載の発明は、請求項5記載の振
動・騒音推定装置の推定手段によって推定された特定箇
所での騒音の音圧レベルに基づいて、所定の建設機械の
使用時に発生する騒音を録音することで得られた騒音デ
ータを、特定箇所での騒音を表す騒音データに加工し、
加工後の騒音データを実音として再生するので、建設機
械の使用に伴い固体伝播によって建築物内に発生する騒
音を事前に精度良く体感することができる、という優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明者等が実施した実験において、振動
の加速度レベル及び騒音の音圧レベルの測定に用いた建
築物及び測定個所を示すモデル図である。
【図2】 図1の建築物における振動の加速度レベル及
び騒音の音圧レベルの実測結果を示す線図である。
【図3】 図1の建築物における振動の加速度レベルの
予測値を実測値と対照させて示す線図である。
【図4】 本願発明者等が実施した実験において、加振
力の推定精度の検証を目的として、振動の加速度レベル
及び騒音の音圧レベルの測定に用いた建築物及び測定個
所を示すモデル図である。
【図5】 図4の建築物における振動の加速度レベル及
び騒音の音圧レベルの予測値を実測値と対照させて示す
線図である。
【図6】 本実施形態に係る騒音体感システムの概略構
成図である。
【図7】 加振力推定処理の内容を示すフローチャート
である。
【図8】 騒音体感処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 騒音体感システム 12 振動ピックアップ 14 騒音計 18 データレコーダ 20 周波数分析器 22 PC 30 HDD 32 CD−ROMドライブ 36 イコライザ 40 スピーカ 42 騒音計 46 CD−ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荘 大作 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 Fターム(参考) 2G064 AA05 AB15 AB23 BA02 BD02 CC13 CC29 CC41 DD25 DD26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の建設機械を用いて既存の建築物に
    対する建設工事を実施したときの前記建築物内の特定箇
    所での振動の加速度レベルを、前記所定の建設機械の加
    振力を仮定して推定し、前記特定箇所での騒音の音圧レ
    ベルを推定すると共に、 前記所定の建設機械を用いて前記建築物に対して建設工
    事を実施したときの、前記特定箇所での振動の加速度レ
    ベル及び騒音の音圧レベルを実測し、 振動の加速度レベルの推定値と実測値との差、及び騒音
    の音圧レベルの推定値と実測値との差に基づいて、前記
    所定の建設機械の加振力の仮定値を補正する建設機械の
    加振力推定方法。
  2. 【請求項2】 前記振動の加速度レベル及び騒音の音圧
    レベルを推定すると共に実測し、前記推定値と実測値と
    の差に基づいて加振力の仮定値を補正することを、所定
    の周波数幅を単位とする複数の周波数帯域について各々
    行うことを特徴とする請求項1記載の建設機械の加振力
    推定方法。
  3. 【請求項3】 前記振動の加速度レベル及び騒音の音圧
    レベルを推定すると共に実測することを、加振点からの
    距離が互いに異なる複数箇所について各々行うと共に、
    前記複数箇所における振動の加速度レベルの推定値と実
    測値との差のエネルギー平均値、及び前記複数箇所にお
    ける騒音の音圧レベルの推定値と実測値との差のエネル
    ギー平均値を各々演算し、両者のエネルギー平均値を前
    記建設機械の加振力の仮定値に加算することで、前記加
    振力の仮定値の補正を行うことを特徴とする請求項1記
    載の建設機械の加振力推定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか1項記載
    の建設機械の加振力推定方法を適用して所定の建設機械
    の加振力を推定し、施工対象の建築物に対し前記所定の
    建設機械を用いて建設工事を実施したときの前記施工対
    象の建築物内の特定箇所での振動の加速度レベルを、前
    記推定した所定の建設機械の加振力に基づいて推定し、
    前記特定箇所での振動の加速度レベルの推定結果に基づ
    いて、前記特定箇所での騒音の音圧レベルを推定する振
    動・騒音推定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3の何れか1項記載
    の建設機械の加振力推定方法を適用して推定された所定
    の建設機械の加振力を記憶する記憶手段と、 施工対象の建築物に対し前記所定の建設機械を用いて建
    設工事を実施したときの前記施工対象の建築物内の特定
    箇所での振動の加速度レベルを、前記記憶手段に記憶さ
    れている所定の建設機械の加振力に基づいて推定し、前
    記特定箇所での振動の加速度レベルの推定結果に基づい
    て、前記特定箇所での騒音の音圧レベルを推定する推定
    手段と、 を含む振動・騒音推定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3の何れか1項記載
    の建設機械の加振力推定方法を適用して各々推定された
    複数種の建設機械の加振力を記憶する記憶手段が設けら
    れたコンピュータに所定の処理を実行させるためのプロ
    グラムであって、 前記所定の処理は、 振動及び騒音の推定対象の建設機械の加振力を前記記憶
    手段から読み出す第1のステップ、 施工対象の建築物に対し前記推定対象の建設機械を用い
    て建設工事を実施したときの前記施工対象の建築物内の
    特定箇所での振動の加速度レベルを、前記記憶手段から
    読み出した前記推定対象の建設機械の加振力に基づいて
    推定する第2のステップ、 前記特定箇所での振動の加速度レベルの推定結果に基づ
    いて、前記特定箇所での騒音の音圧レベルを推定する第
    3のステップを含むことを特徴とするプログラム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3の何れか1項記載
    の建設機械の加振力推定方法を適用して各々推定された
    複数種の建設機械の加振力を記憶する記憶手段が設けら
    れたコンピュータに所定の処理を実行させるためのプロ
    グラムが記憶された記憶媒体であって、 前記所定の処理は、 振動及び騒音の推定対象の建設機械の加振力を前記記憶
    手段から読み出す第1のステップ、 施工対象の建築物に対し前記推定対象の建設機械を用い
    て建設工事を実施したときの前記施工対象の建築物内の
    特定箇所での振動の加速度レベルを、前記記憶手段から
    読み出した前記推定対象の建設機械の加振力に基づいて
    推定する第2のステップ、 前記特定箇所での振動の加速度レベルの推定結果に基づ
    いて、前記特定箇所での騒音の音圧レベルを推定する第
    3のステップを含むことを特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の振動・騒音推定装置と、 所定の建設機械の使用時に発生する騒音を録音すること
    で得られた騒音データを記憶する騒音データ記憶手段
    と、 前記推定手段によって推定された前記特定箇所での騒音
    の音圧レベルに基づいて、前記騒音データ記憶手段に記
    憶されている騒音データを、前記特定箇所での騒音を表
    す騒音データに加工する加工手段と、 前記加工手段による加工後の騒音データを実音として再
    生する再生手段と、 を含む建設工事の騒音体感装置。
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