JP2003042682A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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Abstract
に保持した後、炉中で加熱ろう付けした場合に、熱交換
器1のエンドプレート6、7、フィン3、扁平チューブ
2の変形を防止して、確実にろう付けする。 【解決手段】 エンドプレート6、7の長手方向両端部
に、フィン方向に突出する突起9を設け、この突起9の
高さは先端部に向かって徐々に高くなっており、中凸状
に仮組付けされた熱交換器1のフィン3に対して、この
突起9でフィン3の両端部を支える。
Description
ンサ、ラジエター、インタークーラー等の車両用熱交換
器に関する。
ートフィンと扁平チューブとを交互に積層し、この積層
方向の両外端部のコルゲートフィンの外側にエンドプレ
ートを配設し、扁平チューブの前後端部に一対のヘッダ
タンクを接続した熱交換器が知られている。このような
熱交換器の製造においては、例えば、図6に示すよう
に、扁平チューブ101、コルゲートフィン102、エ
ンドプレート103及びヘッダタンク104を仮組みし
た状態で、エンドプレート103の外側に横治具105
をセットし、両端の横治具105間の数箇所に締め治具
106を掛け渡して保持し、その状態で炉中ろう付けし
ている。
ような製造方法では、横治具105でエンドプレート1
03を押え、扁平チューブ101は両端のヘッダタンク
104に挿入支持されているために、結束治具106で
締めすぎると、図7に示すように、ろう付け後、中央部
分が変形して窪んでしまうことがある。特に、横治具1
05や結束治具106が鉄製で、エンドプレート10
3、扁平チューブ101、フィン102、ヘッダタンク
104がアルミ製である場合には、材質の違いによる熱
膨張差によって、アルミのほうが比較的大きく熱収縮し
て、図7のように、変形してしまう傾向にある。この熱
膨張差によって、扁平チューブ101及びフィン102
は中凹形状に窪んでしまい、両端部のフィン102が座
屈し、扁平チューブ101とのろう付けが十分にされな
かったりする。
熱膨張差を見込んで、扁平チューブを中凸形状に仮組み
することが考えられる。このような仮組み状態にして、
炉中で加熱ろう付けすれば、熱膨張差を吸収して、扁平
チューブ及びフィンが正規の状態にて組立てられる。
(図9)
02は中凸に組んであり、エンドプレート103はスト
レートであるために、エンドプレート103の長手方向
両端部とフィン102との間に隙間を生じる結果とな
る。その結果、両端部のフィン102の位置がずれた
り、そのフィン102が十分にろう付けされなかったり
する不具合を生じることがある。
し、熱交換器の仮組み付け時には治具で確実に保持し、
炉中で加熱ろう付けした場合でも、熱交換器のエンドプ
レート、フィン、扁平チューブが変形することなく、確
実にろう付けされる構造を提供することを目的とする。
ゲートフィンと扁平チューブとを交互に積層するととも
に、この積層方向の両外端部のコルゲートフィンの外側
にエンドプレートを配設し、扁平チューブの前後端部を
一対のヘッダタンクに挿入してなる熱交換器において、
該エンドプレートの長手方向両端部に、フィン方向に突
出する突起を設け、該突起の高さは先端部に向かって徐
々に高くなっている構成であり、中凸状に仮組付けされ
た熱交換器のフィンに対して、この突起で両端部のフィ
ンを支えることができるので、フィン全体を確実に保持
できる。
器において、突起がエンドプレートの幅方向略中央に設
けられているので、仮組付け時フィンを左右バランス良
く保持できるとともに、炉付け後は、突起を設けてない
部分でフィンがエンドプレートに左右バランス良くろう
付けされる。
か記載の熱交換器において、突出リブがエンドプレート
の長手方向全長にわたって設けられているので、エンド
フィンを強固に保持でき、フィン高さ、チューブ厚みに
バラツキがあっても、搬送時や仮組み付け時にフィン落
ちすることなく、フィンを確実に保持できる。
器において、突起が、上記突出リブの延長線上に一体に
設けられているので、突出リブの成形が容易であり、か
つ中凸状に仮組みされたフィンを全長にわたって滑らか
に保持でき、フィンの変形を防止できる。
ずれか記載の熱交換器において、上記突起の最大高さ
が、0.4〜1.2ミリメートルであり、熱交換器の仮
組付け時のフィンとエンドプレートの両端部間の隙間を
効果的に縮小できるので、フィンの脱落を防止できると
ともにフィンとエンドプレートとの端部のろう付けを確
保できる。
ずれか記載の熱交換器において、上記突出リブの高さを
0.2〜0.8ミリメートルに設定し、上記突起の最大
高さをこの突出リブより0.2〜1.0ミリメートル高
く設定した構成であり、熱交換器の仮組付け時のフィン
とエンドプレートの両端部間の隙間を効果的に縮小でき
るので、フィンの脱落を防止できるとともにフィンとエ
ンドプレートとの端部のろう付けを確保でき、更に、エ
ンドフィンを強固に保持できるので、フィン高さ、チュ
ーブ厚みにバラツキがあっても、搬送時や仮組み付け時
にフィン落ちすることなく、フィンを確実に保持でき
る。
面に基づいて説明する。図1に示すように、熱交換器1
は、複数の扁平チューブ2と放熱用のコルゲートフィン
3とが上下方向に積層され、扁平チューブ2の両先端部
にヘッダタンク4、5が設けられ、ろう付けされてい
る。上下端部のコルゲートフィン3の外側には、エンド
プレート6、7が設けられている。
に示すように、平板状のアルミ製長尺板部材からなり、
その幅方向中央に1条の突出リブ8が設けられている。
そして、この突出リブ8の長手方向両端部は滑らかに突
出高さが高い突起9として一連に形成されている。即
ち、エンドプレート6、7の長手方向中部分はほぼスト
レートな突出リブ8が形成され、エンドプレート6、7
の長手方向両端部分は先端部に向けて徐々に高くなった
突起9が形成されている。この徐々に高さが高くなって
いる部分L1の長さは、約30mmである。
図1に示すように、扁平チューブ2、フィン3を積層
し、扁平チューブ2の先端部をヘッダタンク4、5に挿
入し、フィン3の外側にエンドプレート6、7を配置し
てセットする。その場合、積層されたフィン3と扁平チ
ューブ2は中央部分が幾らか中突になるようにセット
し、エンドプレート6、7の長手方向両端部の突起9が
フィン3の両端部を支えるようにセットする。そして、
エンドプレート6、7の外側に横治具10をセットし
て、上下の横治具10間を結束治具11で締めて保持
し、仮組付けとする。この場合、エンドプレート6、7
の突起9でフィン3の先端部が保持されており、フィン
3のエンド部分のずれや落下を防止している。
て、加熱ろう付けする。その結果、図2に示すような熱
交換器が得られる。扁平チューブ2は両先端部がヘッダ
タンク4、5に挿入され、位置決めされているので、熱
膨張の関係で中央部分が収縮し、その結果ストレートに
扁平チューブ2はなる。扁平チューブ2のこの動きに合
せて、フィン3もほぼストレートになる。本発明では、
上記のようにエンドプレート6、7を工夫したことによ
り、有効な熱交換器1を得ることができた。
大きさを設定するために、フィン3とエンドプレート
6、7間に形成される隙間について実験を繰り返した。
横治具10及び結束治具11をステンレス製とし、熱交
換器1をアルミ製として、扁平チューブ2とフィン3と
の積層高さを200〜500ミリメートルとして製造
し、通所に炉中で加熱してろう付けした。その結果、フ
ィン3の両端部が0.8〜2.0ミリメートルの隙間に
なることが判った。この実験結果から、突出リブ8の高
さH1は0.2〜0.8ミリメートルに設定し、突起9
の先端部の最大高さをこの突出リブ8より0.2〜1.
0ミリメートル高く設定することとした。つまり、突起
9の最大高さH2を、0.4〜1.2ミリメートルとし
た。
を、エンドプレート6、7の幅方向中央に1条で設け
た。仮組付け性を考慮すると、2条等のように複状設け
ることが有利であるが、ろう付け後の形状を考慮すると
突起8及び突出リブ9に相当する部分で、フィン3は変
形する結果となる。フィン3の変形や見栄えを考慮する
と、突起8及び突出リブ9は1条であるほうが好まし
い。
は、平板状のものを用いたが、本発明は、知られている
断面略U字状のエンドプレートにも適用できる。エンド
プレート6、7に設ける突起9や突出リブ8は、一方の
エンドプレートのみに設けても、従来よりはフィン落ち
を防止できる機能を有するが、両方設けたほうが好まし
い。
方向両端部に、フィン方向に突出する突起を設け、該突
起の高さは先端部に向かって徐々に高くなっており、中
凸状に仮組付けされた熱交換器のフィンに対して、この
突起で両端部のフィンを支えることができるので、フィ
ン全体を確実に保持できる。
にわたって設けられている場合には、エンドフィンを強
固に保持でき、フィン高さ、チューブ厚みにバラツキが
あっても、搬送時や仮組み付け時にフィン落ちすること
なく、フィンを確実に保持できる。
トルに設定し、突起の最大高さをこの突出リブより0.
2〜1.0ミリメートル高く設定したものでは、熱交換
器の仮組付け時のフィンとエンドプレートの両端部間の
隙間を無くし、フィンの脱落を防止できるとともにフィ
ンとエンドプレートとの端部のろう付けを確保でき、更
に、エンドフィンを強固に保持できるので、フィン高
さ、チューブ厚みにバラツキがあっても、仮組み付け時
やろう付け時にフィン落ちすることなく、フィンを確実
に保持でき、ろう付けできる。
(a)は平面図、(b)は正面図である。
は正面図、(b)はB−B断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】コルゲートフィンと扁平チューブとを交互
に積層するとともに、この積層方向の両外端部のコルゲ
ートフィンの外側にエンドプレートを配設し、扁平チュ
ーブの前後端部を一対のヘッダタンクに挿入してなる熱
交換器において、 該エンドプレートの長手方向両端部に、フィン方向に突
出する突起を設け、該突起の高さは先端部に向かって徐
々に高くなっていることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】上記突起は、エンドプレートの幅方向略中
央に設けられていることを特徴とする請求項1記載の熱
交換器。 - 【請求項3】エンドプレートの長手方向全長にわたっ
て、突出リブが設けられていることを特徴とする請求項
1又は2のいずれか記載の熱交換器。 - 【請求項4】上記突起は、上記突出リブ部の延長線上に
一体に設けられていることを特徴とする請求項3記載の
熱交換器。 - 【請求項5】上記突起の最大高さは、0.4〜1.2ミ
リメートルとすることを特徴とする請求項1ないし4の
いずれか記載の熱交換器。 - 【請求項6】上記突出リブの高さを0.2〜0.8ミリ
メートルに設定し、上記突起の最大高さをこの突出リブ
より0.2〜1.0ミリメートル高く設定したことを特
徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001230987A JP3517228B2 (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 熱交換器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001230987A JP3517228B2 (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 熱交換器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003042682A true JP2003042682A (ja) | 2003-02-13 |
JP3517228B2 JP3517228B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001230987A Expired - Fee Related JP3517228B2 (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 熱交換器の製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3517228B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013257110A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Fujitsu General Ltd | 熱交換器の製造方法および熱交換器 |
CN106403396A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-02-15 | 博耐尔汽车电气系统有限公司 | 一种汽车冷凝器边板结构 |
KR101767041B1 (ko) | 2011-10-26 | 2017-08-14 | 주식회사 두원공조 | 브레이징용 열교환기 가조립체 |
-
2001
- 2001-07-31 JP JP2001230987A patent/JP3517228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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