JP2003042511A - 押入れ防露換気装置 - Google Patents

押入れ防露換気装置

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JP2003042511A
JP2003042511A JP2001223804A JP2001223804A JP2003042511A JP 2003042511 A JP2003042511 A JP 2003042511A JP 2001223804 A JP2001223804 A JP 2001223804A JP 2001223804 A JP2001223804 A JP 2001223804A JP 2003042511 A JP2003042511 A JP 2003042511A
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closet
wall surface
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humidity
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Yoshishige Komada
圭成 駒田
Masuo Osumi
升男 大隅
Noriyuki Yoshida
憲幸 吉田
Norihiro Niwa
則博 丹羽
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露の発生を、安全・確実に防止することの
できる押入れの防露換気置を提供する。 【解決手段】 押入れ内の湿度が高いとき、ヒータ6に
て温めた空気を押入れ内壁面に向けて吹出すことで、押
入れ内壁面および内壁面付近の空気の温度を上昇させ、
押入れ内の相対湿度を低下させて、内壁面に結露が発生
することを防止する。また、前記ヒータ6の駆動時間が
長い場合や、前記内壁面およびヒータ6自体が過度に加
熱された場合には、ヒータ6の駆動を強制的に停止する
ように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押入れの防露換気
装置の改良に関する。詳しくは、押入れ内の空気と壁面
間の温度差をなくし、壁面が結露することを防止するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、押入れ内部は、空気が循環しな
いため、比較的湿気が滞留しやすく、特に、冬季におい
ては結露が発生しやすい環境であるといえる。そこで、
従来から、押入れ内に発生する結露を防止するために、
除湿方式の結露防止装置(たとえば、除湿器)を設置し
て、押入れ内の湿気を吸収することにより湿度を低下さ
せて、結露の発生を未然に防止するようにしたり、ある
いは、押入れ内部を屋外や居室空間と空気が流通しやす
いように連通させて、押入れ内の空気を外気と循環させ
ることにより、押入れ内を良好に換気して、前記押入れ
内に湿気が滞留するのを防止する結露防止の構成が、例
えば、実開昭55−40164号公報,実開昭56−1
19842号公報にて開示されている。
【0003】前記のような除湿手段を採用することによ
って、押入れ内の空気は、湿度が良好に低減され、結露
の発生を確実に防止することができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】然るに、前記押入れ内に除湿器を設置し
て、押入れ内の湿気を吸収するようにした場合、吸収し
た湿気をタンクに貯水して、前記タンクが満水となった
らこれを除湿器本体から人手により取外し、前記タンク
内に溜まった水を捨てる作業が必ず必要となり、非常に
手間がかかり面倒であった。
【0005】また、前記タンクを除湿器本体から取外し
た際、タンク内の水が満水であれば前記タンク内の水は
非常に溢れやすい状態にあるため、押入れ内に収納した
荷物等を溢流した水によって濡らしてしまうという心配
があった。
【0006】さらに、前記実開昭55−40164号公
報にて開示される押入れの換気構造については、押入れ
を屋外空間と連通させる必要から、前記押入れは建屋の
外壁と接する位置に設けなければならず、その使用範囲
はおのずと限定される。特に、近年増加しつつある集合
住宅においては、個々の住居において外壁と接した面が
少ないため、適用範囲が限定されるといった問題があっ
た。
【0007】しかも、居室空間にある空気を外気と循環
させる構造は、冷暖房時における冷暖房効率が非常に悪
いため、エネルギーの無駄遣いとなりかねず、非常に不
経済であった。
【0008】一方、実開昭56−119842号公報に
て開示される押入れの換気構造については、押入れ内部
の湿気や塵埃等を居室空間に排出することになるため、
居室空間の生活環境を悪化させる問題があった。
【0009】本発明は、前記の種々な問題に鑑みてなさ
れたものであり、適用可能範囲を広くして、居室空間の
生活環境を悪化させることなく、かつ、安全性および経
済性に優れた押入れの防露換気装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【問題を解決するための手段】請求項1記載の押入れ防
露換気装置は、ヒータと、前記ヒータにより暖めた空気
を押入れ内壁面に沿って吹出すファンと、前記押入れ内
の温度,湿度、および、押入れ内壁面の温度,湿度を検
出する各センサ、および、押入れ内温度と相対湿度およ
び飽和度との関係を示す湿り空気線図データを記憶した
記憶手段を備え、前記センサにより検出した押入れ内湿
度が予め設定した閾値以上であるときは直ちに前記ヒー
タおよびファンの駆動を開始し、また、前記センサによ
り検出した押入れ内湿度が前記閾値未満であるときは、
検出した押入れ内温度と湿度、および、前記記憶手段内
のデータを基に、押入れ内の相対湿度が任意の設定値と
なる前記壁面温度を算出し、現状の壁面温度が算出した
壁面温度に達するまで、前記ヒータおよびファンを駆動
する制御手段を備えて構成した。
【0011】請求項2記載の押入れ防露換気装置は、請
求項1記載の押入れ防露換気装置において、前記制御手
段は、ヒータおよびファンの駆動開始後、前記内壁面に
結露が発生する可能性のない相対湿度まで押入れ内湿度
が低下したとき、ヒータの出力熱量を低減させて、前記
ヒータおよびファンを再駆動するように構成した。
【0012】請求項3記載の押入れ防露換気装置は、請
求項1,2記載の押入れ防露換気装置において、前記ヒ
ータの温度を検出するセンサと警報手段を具備し、前記
制御手段は、前記ヒータおよびファンの駆動開始後、任
意の設定時間が経過したとき、および、前記センサによ
り検出したヒータ温度もしくは押入れ内壁面温度が任意
の設定温度を超えたとき、前記警報手段より警報音を発
するとともに、前記ヒータおよびファンの駆動を強制的
に停止するように構成した。
【0013】本発明の押入れ防露換気装置は、押入れ内
の湿度が高いとき、押入れ内に温風を循環させることに
より、押入れ内の温度を上昇させて、押入れ内の相対湿
度を低下させることで、押入れ内壁面に結露が生じるこ
とを確実に防止するように構成したので、除湿器を用い
て押入れ内の湿度を低下させる場合と異なり、吸湿動作
により貯水したタンク内の水捨作業は一切必要なく、非
常に便利である。
【0014】また、前記相対湿度を低下させた後は、再
び、押入れ内の湿度が上昇することなく、また、必要以
上に前記押入れ内の相対湿度を低下させることがないよ
うに、ヒータの出力を調節して押入れ内に温風を良好に
循環させるように構成したので、最低限の消費電力によ
り、押入れ内壁面に結露が生じることを防止することが
できるので、経済的である。
【0015】さらに、前記ヒータおよびファンが任意に
設定可能な所定時間以上継続して駆動したとき、若しく
は、押入れ内壁面が所定温度以上に加熱された場合に
は、それぞれ強制的に温風生成用の前記ヒータおよびフ
ァンの駆動を停止するように構成したので、押入れ内を
熱して、火災等の事故を発生するという問題も未然に防
止することができ、安全である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図4により説明する。図1は本発明の押入れ防露
換気装置Aの電気的構成を示すブロック図である。図1
において、1は前記防露換気装置Aを設置する押入れ内
に存在する空気の温度を測定するセンサ(以下、押入れ
内温度センサという)であり、2は前記押入れ内に存在
する空気の湿度を測定するためのセンサ(以下、押入れ
内湿度センサという)である。
【0017】3は前記押入れ内の壁面の湿度を測定する
結露センサであり、4は前記押入れ内壁面の温度を測定
するための壁面温度センサである。なお、前記各センサ
1〜4は、それぞれ壁面あるいは壁面等から延設した図
示しない支持物に取付けられている。また、5は前記各
センサ1〜4が測定する各種温度および湿度データを基
に、押入れ内に設置するヒータ6およびファン7を駆動
する、例えば、マイクロコンピュータ等からなる制御手
段である。
【0018】8は前記ヒータ6の表面温度を測定するた
めのセンサ(以下、ヒータ温度センサという)であり、
ヒータ6の表面にアルミ箔等を介して、接触した状態で
粘着テープ等により取り付けられている。9は前記制御
手段5によるヒータ6およびファン7の駆動・停止制御
に時間のパラメータを付加するために具備した計時手段
(以下、タイマという)であり、10は前記制御手段5
による各種制御動作に必要な種々のデータを記憶してお
く手段(以下、メモリという)である。前記種々のデー
タとしては、押入れ内の温度と相対湿度および飽和度と
の関係を示す、所謂、図2に示す一般的な湿り空気線図
(参考文献:社団法人日本機械学会発行の機械工学便覧
応用編B8熱交換器・空気調和・冷凍の34頁)に係る
データを予め記憶しておく。
【0019】11は前記ヒータ6およびファン7の駆動
・停止を操作するスイッチ類を備えた操作部であり、1
2は前記ヒータ6,ファン7の動作状態を、例えば、L
ED等の発光手段の発光状態により表示する表示部であ
る。また、13は当該防露換気装置Aによる押入れ内の
換気動作中に何らかの異常が発生した場合に、警報音を
発して住人等に前記異常の発生を知らせるために具備さ
れた警報器である。
【0020】なお、前記ヒータ6は、制御手段5によっ
て出力熱量を適宜調節できるものであり、前記ヒータ6
によって暖められた空気はファン7によって押入れの内
壁面に沿って吹出される。これにより、押入れ内の壁面
は吹付けられた温風により暖房され、壁面付近に存在す
る空気の相対湿度を下降させることができ、壁面に結露
が発生することを確実に防止できる。
【0021】また、前記壁面に吹付ける温風を、前記壁
面付近の床面上に幅広な吹出口を有するダクトを設置
し、前記吹出口より温風を壁面に向けて吹出すことによ
り、前記壁面を均等に暖めることができるので、壁面が
部分的に結露するといったことを確実に防止でき、ま
た、前記温風を壁面の下方から上方に向けて吹出すこと
により、壁面付近に存在する空気が冷やされて下降す
る、所謂、ダウンドラフト現象を良好に抑制しつつ、前
記壁面上に結露が発生することを防止することができ
る。
【0022】つづいて、本実施例に係る防露換気装置A
の押入れ内換気動作について図3に示すフローチャート
を用いて説明する。図3のフローチュートに示すよう
に、前記防露換気装置Aは、ステップS1 にて、図1に
示す押入れ内湿度センサ2により、押入れ内の湿度を検
出し制御手段5に入力する。
【0023】前記制御手段5は入力した押入れ内の湿度
データより、押入れ内空気の相対湿度が所定の湿度(本
実施例では80%)未満であるか、否かを判定する(ス
テップS2 )。前記判定の結果、前記押入れ内空気の相
対湿度が80%未満でない場合、つまり、80%以上で
ある場合は、前記押入れ内は非常に湿度の高い状態にあ
るので、湿気により前記押入れ内壁面にカビや結露(以
下、カビ等という)が発生するのを防止するために、ス
テップS3 で、直ちにヒータ6およびファン7の駆動を
開始して温風を壁面に吹付ける。
【0024】これにより、前記壁面付近に存在する空気
および壁面の温度は上昇するため、図2に示す湿り空気
線図より明らかなように、前記壁面付近に存在する空気
の相対湿度は下降して、壁面にカビ等が発生することを
確実に防止することができる。また、前記ステップS2
で押入れ内空気の相対湿度が80%未満である場合は、
前記押入れ内温度センサ1によって押入れ内の温度を検
出し(ステップS4 )、つづいて、ステップS5 で、壁
面温度センサ4によって押入れ内壁面の温度を検出す
る。
【0025】そして、ステップS6 にて、前記検出した
押入れ内に存在する空気の温度,湿度と、前記メモリ1
0に記憶した空気線図データ(図2参照)から、前記押
入れ内の空気の相対湿度が、例えば、60%程度となる
押入れ内壁面の温度(T1)を算出する。この相対湿度
が60%程度となる内壁面温度(T1)を算出する場合
は、前記制御手段5がメモリ10内に記憶した図2に示
す湿り空気線図データを基にして算出するものであり、
例えば、ステップS1 にて検出した押入れ内湿度が70
%で、ステップS4 にて検出した押入れ内温度が15°
Cであれば、図2に示す空気線図より、相対湿度が60
%となる押入れ内温度はおよそ17°Cであることが容
易に理解される。そこで、押入れ内壁面の温度を17°
Cとすれば、押入れ内の相対湿度は60%程度となるの
である。
【0026】次に、図3に示すステップS7 で現状の押
入れ内壁面温度が、ステップS6 で算出した壁面温度
(T1)以下であるかどうかを判定し、現状の押入れ内
壁面温度が算出した壁面温度(T1)よりも高い場合
は、押入れ内に存在する空気の相対湿度は60%より低
いことになるので、ステップS8 に移行してヒータ6お
よびファン7の駆動の停止状態を継続する(ヒータ6お
よびファン7が駆動を開始した状態にあるときは、駆動
を停止する)。
【0027】また、前記ステップS7 で、現状の押入れ
内壁面温度が前記算出した壁面温度(T1)以下であれ
ば、前記押入れ内壁面温度(押入れ内の空気の相対湿度
が60%程度となる壁面温度)が目標とする壁面温度
(T)より低いので、ステップS9 において、ヒータ6
とファン7の駆動を開始して、前記押入れ内壁面に向け
て温風を吹出すとともに、ステップS10において、以下
に示す安全制御を実行する。
【0028】前記安全制御とは、図4に示すフローチャ
ートにしたがって制御されるものであり、まず最初に、
ステップS31において、図3のステップS9 にて駆動開
始した前記ヒータ6およびファン7の駆動開始後からの
経過時間を計測する。その結果、前記ヒータ6およびフ
ァン7の連続駆動時間が、例えば、24時間以上経過し
ている場合(ステップS32)は、前記壁面温度センサ4
が故障している可能性があり、また、吹付けられる温風
により押入れ内壁面が過度に加熱している危険性がある
ため、ステップS33において警報器12より警報を発し
て、住人等に火災等が発生する危険があることを警告す
る。
【0029】その後、ステップS34で前記ヒータ6およ
びファン7の駆動を強制的に停止することにより、火災
等の発生を未然に防止するのである。また、前記ステッ
プS 32において、前記ヒータ6およびファン7の駆動開
始後の経過時間が24時間以上経過していない場合は、
ステップS35において、前記壁面温度センサ4により押
入れ内の壁面温度(T3)を、また、前記ヒータ温度セ
ンサ8によりヒータ6の温度(T4)を検出する。
【0030】そして、ステップS36で、前記押入れ内壁
面温度(T3)もしくはヒータ6の温度(T4)のどち
らか一方でも予め設定した所定温度(本実施例では70
°C)以上である場合は、火災等が発生する危険がある
として、ステップS33に移行して、警報音を発するとと
もに、ステップS34でヒータ6およびファン7の駆動を
強制的に停止する。
【0031】すなわち、例え、前記ヒータ6およびファ
ン7の駆動継続時間が24時間未満であっても、前記壁
面温度(T3)もしくは、ヒータ6の温度(T4)が非
常に高い状態(70°C以上)では、押入れ内壁面が過
度に加熱される、もしくは、既に過度に加熱された状態
にあるとして、ステップS33で、警報器12より警報を
発して居住者に危険を知らせるとともに、ステップS34
でヒータ6およびファン7を強制的に停止して火災等の
発生を確実に防止するのである。
【0032】一方、前記ステップS36で壁面温度(T
3)もしくはヒータ6の温度(T4)が70°C未満で
ある場合は、現時点では火災等が発生する危険はないと
して、ステップS37に示すメインループへ移行する。つ
まり、図3に示すステップS11に移行するのである。
【0033】図3に示すステップS11は、前記ヒータ6
およびファン7がステップS9 で駆動を開始した後、任
意に設定した所定時間(例えば、14時間)が経過した
か否かをチェックし、前記所定時間(14時間)が経過
していなければ、ステップS 1 まで戻り、前述したと同
様の動作を繰り返し実行する。また、前記ステップS 11
で前記所定時間(14時間)が経過しているときは、ヒ
ータ6およびファン7による消費電力の抑制と、前記ス
テップS7 で壁面温度が目標とする壁面温度(T1)に
達していないことが通常では考えられないため、ヒータ
6や壁面温度センサ4に異常が発生している可能性も考
慮して、ステップS12で前記ヒータ6およびファン7の
駆動を一旦停止し、その後は、再びステップS1 まで戻
って前述した動作を繰り返し実行する。
【0034】なお、図4にて説明した安全制御のステッ
プS32において、ヒータ6およびファン7の駆動継続時
間が24時間を超えると判断される場合は、図3のステ
ップS11で所定時間が24時間以下に設定されている限
り、前記駆動継続時間および所定時間を計測するタイ
マ、もしくは、前記タイマの計測時間を読取る制御手段
自体等に故障が発生していると考えられる。
【0035】したがって、図4に示すステップS32でヒ
ータ等の駆動継続時間が24時間を超えたとき(ステッ
プS11の所定時間が24時間未満である場合)と、ステ
ップS35で壁面温度(T3)もしくはヒータ温度(T
4)のどちらかが70°Cを超えたときとで、例えば、
警報器13より発する音色が異なるように予め設定して
おけば、前記警報器13より発する音色の違いによっ
て、居住者は火災の危険があるのか、防露換気装置Aに
何らかの故障が発生したのかを容易に判別することがで
きる。
【0036】以上のように、前述した本発明の押入れ防
露換気装置Aは、押入れ内の湿度が高く、押入れ内壁面
にカビ等が発生する可能性があるときは、ヒータ6およ
びファン7を駆動して前記内壁面を暖房することによ
り、押入れ内空気の相対湿度を低減して前記内壁面にカ
ビ等が発生することを防止するとともに、前記ヒータ6
およびファン7が長時間にわたって駆動を継続した場合
や、前記内壁面およびヒータ6が過度に加熱された場合
には、前記ヒータ6およびファン7の駆動を強制的に停
止して火災等の発生を未然に防止し、また、警報音を発
することにより防露換気装置Aに何らかの異常が発生し
ていることを住民等に知らせるように構成した。
【0037】次に、本発明の押入れ防露換気装置Aにお
ける他の実施例について図5に示すフローチャートによ
り説明する。なお、図5に示すフローチャートにおい
て、図3のフローチャートに示す動作と同一の動作には
同一のステップ番号を付して説明を省略する。
【0038】すなわち、図3で説明したように、ステッ
プS7 で、壁面温度が押入れ内に存在する空気の相対湿
度が60%程度となる壁面温度(T1)を越えている場
合は、前記押入れ内の空気の相対湿度が充分低い状態
(60%未満)にあるので、前記壁面を暖房する必要は
なく、ステップS12でヒータ6とファン7の駆動を停止
する(ヒータ6およびファン7が駆動中にない場合は、
駆動停止状態を維持する)。
【0039】然るに、本実施例では、前記ステップS12
で一旦停止(もしくは、停止状態を維持)させた後、ス
テップS13で押入れ内に存在する空気の湿度を再び検出
し、ステップS14で、検出した押入れ内湿度が60%未
満であるか否かを判定する。そして、前記検出した押入
れ内湿度が60%未満でない場合(ステップS8 でヒー
タ6およびファン7を駆動させることにより、押入れ内
壁面温度を押入れ内の相対湿度が60%程度となる壁面
温度(T1)まで上昇させた場合であり、押入れ内の湿
度は60%より僅かに高い状態と考えられる)は、ステ
ップS15に移行して、ヒータ6およびファン7を再び駆
動させる。このときのヒータ6の出力熱量は、ステップ
8 におけるヒータ6の出力熱量よりも低く、例えば、
1/2の出力熱量に設定するものである。
【0040】これにより、前記壁面温度は、押入れ内の
湿度が60%程度に継続して維持できるので、壁面の温
度が再び下降して、前記壁面付近に存在する空気の相対
湿度が上昇することを確実に防止でき、前記壁面に結露
が発生することを継続して防止することができる。
【0041】また、前記ステップS14で、押入れ内湿度
が60%未満である場合(最初から押入れ内湿度が低い
(60%未満)ために、ステップS8 で、ヒータ6およ
びファン7を駆動させて、押入れ内壁面温度を、押入れ
内の空気の相対湿度が60%程度となる壁面温度(T
1)まで上昇させる必要がなかった場合)は、再び、ス
テップS1 まで戻って前述したと動作を繰り返し実行す
る。
【0042】なお、図5に示すその他の制御動作につい
ては、図3にて同一ステップ番号を付して説明したもの
と同一であるので、説明は割愛する。また、前記ステッ
プS 15で駆動再開したヒータ6およびファン7の駆動
は、ステップS9 の安全制御で強制的に停止制御される
か、もしくは、ステップS11に示す所定時間(14時
間)が経過するまで継続されるものである。
【0043】すなわち、図5のフローチャートに示す制
御動作によれば、押入れ内の湿度は、押入れ内壁面に結
露が発生することのない低い湿度に継続して維持するこ
とができ、また、前記ヒータ6の出力熱量は低減した状
態にあるので、消費する電力を抑制しつつ、経済的に防
露換気動作を実行することができる。
【0044】つづいて、本発明における更に他の実施例
について、図6のフローチャートを使用して説明する。
なお、本実施例においても、図3のフローチャートに示
す制御動作と同一動作は同一ステップ番号を付して説明
を省略する。
【0045】即ち、図6に示す制御動作によれば、ステ
ップS2 で、押入れ内に存在する空気の湿度が80%以
上であるとき、つまり、押入れ内の湿度が非常に高く、
押入れ内壁面にカビ等が発生しやすい状態にあるとき
は、ステップS3 において、直ちにヒータ6およびファ
ン7の駆動を開始して、押入れ内壁面を暖房する。そし
て、ステップS16において押入れ内の湿度を検出し、押
入れ内湿度(80%以上)が、例えば、予め任意に設定
した湿度(本実施例では60%)以下となったかどうか
をステップS17にて判定する。
【0046】その結果、前記押入れ内の湿度が60%以
下となった場合は、ステップS18に移行して、前記駆動
中にあるヒータ6およびファン7の駆動を停止する。そ
して、前記一旦停止させたヒータ6およびファン7の駆
動をステップS19で再開するのである。前記ヒータ6お
よびファン7の駆動再開は、図5のステップS15にて説
明した理由と同様に、押入れ内の湿度を任意に設定した
湿度(60%)に維持するためのものであり、ヒータ6
の出力熱量もステップS8 におけるヒータ6の出力熱量
より低減(例えば、1/2の出力熱量)させている。
【0047】これにより、前記押入れ内はヒータ6の消
費電力を抑制しつつ、内壁面にカビ等が発生することを
良好に防止できる。その後は、ステップS20に示す安全
制御(ステップS9 の安全制御と同一動作であるので、
説明は省略する))を行い、ステップS21でヒータ6お
よびファン7の駆動再開後、予め任意に設定した所定時
間(例えば、14時間)が経過したかどうかを判定す
る。そして、前記所定時間(14時間)が経過したとき
のみ、前記ステップS19で駆動再開させたヒータ6およ
びファン7の駆動を停止させる(ステップS22)。その
後は、ステップS 1 まで戻って前述したと同様の動作を
繰り返し実行する。
【0048】すなわち、図6のフローチャートに示す防
露換気制御によれば、押入れ内の湿度が非常に高い状態
では、検出した押入れ内の湿度と、任意に設定した押入
れ内の湿度とを単純に比較して、前記任意に設定した湿
度となるまで迅速に押入れ内の湿度を低減させるととも
に、ヒータ6およびファン7を一旦停止させた後は、再
び湿度が上昇する可能性が高いことを考慮して、ヒータ
出力を低い出力熱量で再開して、押入れ内の湿度を任意
に設定した湿度に低消費電力にて保つように構成した。
【0049】以上説明したように、本発明の押入れ防露
換気装置は、押入れ内の相対湿度が任意に設定した湿度
になるまで、押入れ内壁面と壁面付近の空気を暖房し
て、押入れ内の相対湿度を低減させることにより、結露
やカビの発生を防止し、前記相対湿度が任意の設定値と
なったら、ヒータの出力熱量を低減して、前記設定値と
なった押入れ内の相対湿度を維持するように構成したの
で、ヒータによる消費電力を極力抑制しつつ、結露およ
びカビの発生を防止することができる。
【0050】また、前記ヒータ等が長時間継続して駆動
した場合や、押入れ内壁面もしくはヒータが過度に加熱
された場合は、警報音を発して居住者に異常を知らせる
とともに、ヒータ等の駆動を強制的に停止して、火災等
が発生することを未然に防止することができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の防露換気装置は、押入れ
内壁面と壁面付近の空気を暖めることにより、内壁面に
結露やカビが発生することを確実に防止することがで
き、また、吸湿器にて押入れ内の湿気を吸収して結露等
を防止する場合のように、湿気を吸収してタンク内に貯
水した水をその都度捨てるといった煩わしい作業は一切
必要なく、非常に便利である。
【0052】請求項2記載の防露換気装置は、押入れ内
の空気の相対湿度が充分低下したら、ヒータの出力熱量
を低減して前記低い相対湿度を維持するように構成した
ので、ヒータによる消費電力を抑制しつつ、良好に結露
等の発生を継続して防止することができ、利便である。
【0053】請求項3記載の防露換気装置は、ヒータ等
が長時間継続して駆動している場合や、押入れ内壁面お
よびヒータ自体が過度に加熱された場合は、警報を発し
て住人等に危険を知らせるとともに、前記ヒータ等の駆
動を強制的に停止するように構成したので、火災等の事
故が発生を未然に防止することができ、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押入れ防露換気装置を示す概略構成図
である。
【図2】湿り空気線図である。
【図3】前記押入れ防露換気装置の制御動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】前記押入れ防露換気装置の安全制御動作を示す
フローチャートである。
【図5】本発明の押入れ防露換気装置における他の制御
動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の押入れ防露換気装置における他の制御
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 押入れ内温度センサ 2 押入れ内湿度センサ 3 結露センサ 4 壁面温度センサ 5 制御手段 6 ヒータ 7 ファン 8 ヒータ温度センサ 9 タイマ 10 メモリ 11 操作部 12 表示部 13 警報器 A 防露換気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 則博 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB02 DB05 DD03 FA41 NA01 3L060 AA03 AA07 CC02 CC07 CC08 DD06 EE45

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータと、前記ヒータにより暖めた空気
    を押入れ内壁面に沿って吹出すファンと、前記押入れ内
    の温度,湿度、および、押入れ内壁面の温度,湿度を検
    出する各センサ、および、押入れ内温度と相対湿度およ
    び飽和度との関係を示すデータを記憶する手段を備えた
    防露換気装置において、前記センサにより検出した押入
    れ内湿度が予め設定した閾値以上であるときは直ちに前
    記ヒータおよびファンの駆動を開始し、また、前記セン
    サにより検出した押入れ内湿度が前記閾値未満であると
    きは、検出した押入れ内温度と湿度、および、前記記憶
    手段内のデータを基に、押入れ内の相対湿度が任意の設
    定値となる前記壁面温度を算出し、現状の押入れ内壁面
    温度が算出した壁面温度に達するまで、前記ヒータおよ
    びファンを駆動する制御手段を備えて構成したことを特
    徴とする押入れ防露換気装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、ヒータおよびファンの
    駆動開始後、前記押入れ内壁面に結露が発生する可能性
    のない相対湿度まで押入れ内湿度が低下したとき、ヒー
    タの出力熱量を低減させて、前記ヒータおよびファンを
    再駆動するように構成したことを特徴とする請求項1記
    載の押入れ防露換気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載の押入れ防露換気装置
    に、ヒータの温度を検出するセンサと警報手段を具備
    し、前記制御手段は、前記ヒータおよびファンの駆動開
    始後、任意の設定時間が経過したとき、および、前記セ
    ンサにより検出したヒータ温度もしくは押入れ内壁面温
    度が任意の設定温度を超えたとき、前記警報手段より警
    報音を発するとともに、前記ヒータおよびファンの駆動
    を強制的に停止するように構成したことを特徴とする押
    入れ防露換気装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014009939A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Mitsubishi Electric Corp 建物のゾーンのための環境制御システムを動作させる方法
JP2017172950A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 台達電子工業股▲分▼有限公司 換気扇

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JP2014009939A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Mitsubishi Electric Corp 建物のゾーンのための環境制御システムを動作させる方法
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