JP2003042306A - ロータリージョイント - Google Patents

ロータリージョイント

Info

Publication number
JP2003042306A
JP2003042306A JP2001232327A JP2001232327A JP2003042306A JP 2003042306 A JP2003042306 A JP 2003042306A JP 2001232327 A JP2001232327 A JP 2001232327A JP 2001232327 A JP2001232327 A JP 2001232327A JP 2003042306 A JP2003042306 A JP 2003042306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
seal ring
ring
seal
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001232327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4732631B2 (ja
Inventor
Masaki Uchiyama
真己 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP2001232327A priority Critical patent/JP4732631B2/ja
Publication of JP2003042306A publication Critical patent/JP2003042306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4732631B2 publication Critical patent/JP4732631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L39/00Joints or fittings for double-walled or multi-channel pipes or pipe assemblies
    • F16L39/04Joints or fittings for double-walled or multi-channel pipes or pipe assemblies allowing adjustment or movement

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリージョイントのシールリングの摩耗
を防止すると共に、メカニカルシール10のシール面の
密封能力を向上させることにある。 【解決手段】 第2密封環12には第2受圧背面に第2
支持端面との間に形成されるシールリング取付溝を有
し、前記シールリング取付溝に装着されたシールリング
を有すると共に前記シールリングの表面に前記シールリ
ングより摩擦係数の小さな材質の低摩擦外周部又は/及
び前記シールリング取付部の前記シールリングと接合す
る面に前記シールリングより摩擦係数の小さな材質の低
摩擦外周部を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体製
造装置等の流体供給機器において、流体供給機器から回
転体に供給される多通路の接続部分に用いられるロータ
リージョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係わるロータリージョイントの
用途に関し、例えば、集積回路の基板に使用される半導
体ウエハは、シリコン等の円柱状の超純度結晶体を、一
定の厚さの円盤状にスライスしてから研削加工し、更に
表面の平坦仕上加工及び鏡面加工を行っている。そし
て、半導体デバイスの高集積化の進歩につれて、更に一
層の高精度の平坦度や鏡面加工精度が要求されている。
【0003】このような半導体ウエハの超平坦化及び鏡
面化のための研磨加工は、例えば、ポリッシング装置
(CMP装置)により行われている。この種のポシリッ
シング装置の構成は、上面に半導体ウエハを保持するタ
ーンテーブルと、その上部に対向して設けられた研磨面
を有するトップリングと、トップリングの研磨面をター
ンテーブル上に配置された半導体ウエハに対し接触させ
て水平移動させながらトップリングを回転させる駆動装
置と、トップリングの研磨面と半導体ウエハの被研磨面
との間に研磨液(純水+スラリー)、空気、真空状態、
等を断続に供給や吸引する装置とを備えている。
【0004】この様に構成されたCMP装置による半導
体ウエハの研磨加工は、研磨液、空気、真空引き等を交
互に供給したり吸引したりしながら、トップリングを半
導体ウエハの被研磨面に接触させて回転させることによ
って処理が行われる。このため、回転するトップリング
と、非回転側の研磨液供給装置との間の接続通路は、多
流路用ロータリージョイントを介して接続されている。
【0005】図5は、この様な流体供給装置からの流体
を回転する処理装置へ供給する接続通路を接続可能とす
る従来のロータリージョイントの断面図である。図5に
於いて、ロータリージョイント100は、内周面を設け
たボディ101が配置されており、そのボディ101の
内周面内に回転可能に挿通されたロータ102が設けら
れている。又、ボディ101には、多数の流体供給用通
路103が設けられている。更に、ロータ102にも対
応する多数の流体用通路104が設けられている。そし
て、ボディ101とロータ102の間に軸方向へ多数の
メカニカルシール105が配置されている。
【0006】このメカニカルシール105は固定用密封
環105Aと回転用密封環105Bとが対向して配置さ
れている。そして、各メカニカルシール105の間に流
体用通路103、104が形成される。この流体用通路
103、104が往復通路に構成されているために、固
定用密封環105Aはボディブロック110により狭持
されている。又、回転用密封環105Bは、ゴム材製の
Oリング110を介してロータ102に摺動自在に嵌合
すると共に、コイルばね112により固定用密封環10
5Aの方向へ押圧されている。尚、この固定用密封環1
05Aはカーボン又はセラミックなどにより形成されて
いる。このメカニカルシール105間に形成される各シ
ール室106を介して流体供給用通路103と流体用通
路104とが連通されている。これらの各シール室10
6内は、作動する処理装置のプログラムに従って、液体
+スラリー、気体、真空状態が交互に供給されることに
なる。このため、流体供給用通路103が流体を供給し
たり排出したりする往復の給排通路となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにロータリ
ージョイント100には、本体101とロータ102と
に多数の通路104が形成される。一般にメカニカルシ
ール105は、一方からのみ流れる流体をシールするよ
うに構成されているために、往復通路を必要とするとき
には、メカニカルシール105のシールする方向に合わ
せて往・復通路ごとに各メカニカルシール105が設ら
れている。このため、メカニカルシール105とロータ
102との嵌合間をシールするOリング110も多数設
けられることになる。そして、Oリング110が被密封
流体の圧力を受けてOリング取付溝に圧接変形し、更に
はOリング取付溝内を移動するから、その摩擦により摩
耗・損傷することになる。このOリング110は、1箇
所損傷しただけでも処理装置全体の性能に影響する。
又、Oリング110の1箇所の損傷は、ロータリージョ
イント100全体を交換しなければならなくなる。
【0008】又、図6は、図5に示す回転用密封環10
5Bを拡大した半断面図である。図6に於いて、Oリン
グ110は回転用密封環105Bの背面から被密封流体
の圧力を受けて図示左側へ移動して圧着される。この状
態で、ゴム材製のOリング110が10分間位作動しな
い状態が継続されると、Oリング110がOリング取付
溝114の形成面に接着して接着面から移動しなくな
る。次に、流体用通路104を被密封流体が流れて被密
封流体がOリング110に作用し、Oリング110をコ
イルばね112が圧縮される方向へ移動させる場合に、
回転用密封環105Bに接着しているOリング110
は、回転用密封環105Bをも同時に移動させるような
力が働くので固定用密封環105Aと回転用密封環10
5Bとのシール面Sの密接状態を開くことになる。
【0009】特に、流体用通路104内が真空になる場
合には、真空力がOリング110の直径の断面全面積に
作用してOリング110をコイルばね112が圧縮され
る方向へ移動させるので、Oリング110に接着した回
転用密封環105Bもコイルばね112を圧縮する方向
へ移動しようとする。その結果、固定用密封環105A
と回転用密封環105Bとのシール面は密接力を弱める
から、被密封流体が漏洩することになる。又、被密封流
体がスラリーを含む流体、或いは水、空気、真空等が交
互に流れるような半導体製造装置のような場合には、こ
の悪影響がさらに増加してシール能力を低下させること
になる。
【0010】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その技術的課題は、ロータとメカ
ニカルシールを構成する一方のばね手段を介して弾発に
押圧されている密封環との間に取り付けられてシールす
るOリングの摩耗や損傷を防止して、ロータリージョイ
ントに於ける接続連通路のシール能力を向上させること
にある。又、ばね手段を介して弾発に押圧されているメ
カニカルシール105の一方の密封環の密封力を確実に
保持することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した技術
的課題を解決するために成されたものであって、その技
術的解決手段は以下のように構成されている。
【0012】請求項1に係わる本発明のロータリージョ
イントは、内周面内へ貫通する第1通路を有する本体
と、前記本体の内周面と外周面が嵌合して回転自在に配
置されていると共に前記外周面に貫通して前記第1通路
と連通可能な第2通路を有するロータと、前記本体の内
周面と前記ロータの外周面との間の前記第1通路と前記
第2通路との接続空間部の両側に配置されて前記第1通
路と前記第2通路との連通路を形成するメカニカルシー
ルとを具備し、前記メカニカルシールは前記本体又は前
記ロータの一方に有する第1保持部に保持されて一端に
第1シール面を有する第1密封環と、前記ロータ又は前
記本体の他方に有する第2保持部に軸方向移動自在に保
持されて対向する前記第1シール面と密接する第2シー
ル面を有すると共に他端に弾発手段により押圧される第
2背面を有する第2密封環とを備え、前記第2密封環に
は第2受圧背面と第2支持端面との間に形成されるシー
ルリング取付部を有し、前記シールリング取付溝に装着
されたゴム状弾性材製のシールリングを有すると共に前
記シールリングの表面に前記ゴム状弾性材より摩擦係数
の小さな材質の低摩擦外周部又は/及び前記シールリン
グ取付溝の前記シールリングと接合する面に前記ゴム状
弾性材より摩擦係数の小さな材質の低摩擦外周部を有す
るものである。
【0013】請求項1に係わる本発明のロータリージョ
イントでは、シールリングの表面がゴム材製よりも摩擦
係数の小さな材質により低摩擦外周部に構成されている
から、又は、シールリングと接面するシールリング取付
溝の形成面及びロータの接触面が摩擦係数の小さな材質
の低摩擦外周部に形成されているから、シールリングが
シールリング取付溝の形成面に接着することがなく、被
密封流体の圧力又は負圧力がシールリングに作用しても
シールリングのみがシールリング溝内で移動変形し、密
封環をシールリングと共に移動させるような作用力は防
止できる。このため、メカニカルシールのシール面は、
密接力を弱めることなく、常にシール能力を保持する効
果を奏する。
【0014】又、シールリングに対してスラリー液体、
気体、真空状態が交互に作用してもシールリング又は/
及びシールリング取付溝にゴム材質よりも摩擦係数の小
さな材質の低摩擦外周部が形成されているから、シール
リングが圧力に応じて移動できるので、シールリングが
シールリング取付溝又はロータとの接触面により摩耗或
いは損傷させられることが防止できる。
【0015】請求項2に係わる本発明のロータリージョ
イントは、前記第1保持部には内周に前記第2密封環方
向へリング状に突出して外周面に第1嵌合面を有すると
共に自由端に第1支持端面を形成した第1嵌合案内部を
有し、前記第1密封環にはシールリングを介して前記第
1嵌合面に嵌合する第1案内面を有すると共に前記第1
支持端面と対向する第1受圧背面を有し、前記第2保持
部には前記第1密封環側へリング状に突出して外周面に
第2嵌合面を有すると共に自由端に前記第2支持端面を
形成した第2嵌合案内部を有し、前記第2密封環には前
記第2嵌合面と嵌合摺動する第2案内面を有すると共に
前記第2案内面と前記第2支持端面との間にシールリン
グ取付溝を形成する前記第2受圧背面を有し、前記第1
受圧背面の面積と前記第2受圧背面の面積とをほぼ同一
面積に形成したロータ側の第2通路から被密封流体が流
れる場合、又は本体側の第1通路が真空状態に切り替え
られた場合に、第1受圧背面の受圧面積と第2受圧背面
の受圧面積がほぼ同一であるから、各密封環の第1シー
ル面と第2シール面に作用する力は、釣り合うことにな
り、通路を流れる流体が正逆どちらから流れてもメカニ
カルシールの密封能力を常に保持することが可能になる
ものである。
【0016】請求項2に係わる本発明のロータリージョ
イントでは、ロータ側の第2通路から被密封流体が流れ
る場合、又は本体側の第1通路が真空状態に切り替えら
れた場合に、第1受圧背面の受圧面積と第2受圧背面の
受圧面積がほぼ同一であるから、各密封環の第1シール
面と第2シール面に作用する力は、釣り合うことにな
り、通路を流れる流体が正逆どちらから流れてもメカニ
カルシールの密封能力を常に保持することが可能にな
る。又、固定用密封環がリング状に回転用密封環側へ突
出した第1嵌合案内部に移動自在に嵌合して保持されて
いると共に、第1支持端面と第1受圧背面との間に被密
封流体の圧力が作用して固定用密封環を回転用密封環側
へ押圧可能に構成されているので、転用密封環のシール
面が密接力を弱めようとしても固定用密封環の追随する
移動により押圧して、シール面の密封力を常に保持する
ことが可能になる。
【0017】請求項3に係わる本発明のロータリージョ
イは、前記ロータリージョイントが半導体製造装置用多
流路のロータリージョイントとして用いられるものであ
る。
【0018】請求項3に係わる本発明のロータリージョ
イでは、半導体製造装置用の多流路用として用いられ
る。そして、流体がロータリージョイントの多流通路を
断続に流入及び流出が繰り返されるものである。この様
な用途のロータリージョイントにメカニカルシールとロ
ータとの間をシールするシールリングが多数設けられて
いるがシールリングの表面が低摩擦係数の材質に構成さ
れていると共に全体がゴム状弾性力に構成されているの
で、シール能力と共に耐摩耗性を発揮する。
【0019】特に、半導体製造装置用のロータリージョ
イントでは、流体を操作する通路に流体が流入した後
に、通路が真空状態にきりかいられる流れの断続操作が
行われるが、シールリング又は/及びシールリング取付
溝の形成面には低摩擦の材質による被覆層が形成されて
いるから、シールリングが接触面に対して接着すること
もないので、回転用密封環のシール面の密接が被密封流
体の圧力により弱められて被密封流体を漏洩させるのを
効果的に防止する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るロータリージ
ョイントの好ましい実施の形態を、図1、図図2及び図
3を参照しながら説明する。図1は、本発明に係わる第
1実施の形態の半導体製造装置のポリッシング装置用多
流路ロータリージョイントとして用いられるロータリー
ジョイントの断面図である。又、図2は図1のロータリ
ージョイントの1部を拡大した断面図である。更に、図
3は第2実施の形態のメカニカルシールの要部を拡大し
た断面図である。尚、図1と図3のロータリージョイン
トの構成は、メカニカルシールと流路の数を除いては、
ほぼ同一である。
【0021】図1は、半導体製造装置のポリッシング装
置用多流路のロータリージョイントの断面図である。図
1に於いて、1Aはロータリージョイントである。ロー
タリージョイント1の本体2は、ほぼ円筒状を成して内
周面6が設けられていると共に、内周面6には軸方向に
等配に環状溝を成した空間部3が形成されている。この
本体2には、外周から内周面6に貫通する多数の第1通
路4が形成されている。この第1通路4には開口に管用
ねじが形成されており、この管用ねじに図示省略の配管
が螺合される。又、この本体2は、メカニカルシール1
0を取り付けやすいように各ブロック2AをOリング3
7を介してボルト32により結合して一体に形成してい
る。
【0022】本体2の内周面6内には、外周面28を設
けたロータ20が軸受33を介して相対回転可能に配置
されている。ロータ20には、第1通路4に対応する第
2通路24が外周面28を貫通して対向した位置に設け
られている。この第2通路24は、ロータ20の内部で
直交して軸方向の一端面に貫通している。その配置状況
は、図1に示す通りである。この図1から明らかなよう
にロータ20に設けられる第2通路24の数が多くなれ
ば、ロータ24の径も大きくなる。同時に、シールリン
グ36やメカニカルシール10も大径になる。尚、ロー
タ20の第2通路24の軸方向開口側には取付治具21
が取り付けられている。そして、この取付治具21によ
りロータリージョイント1Aが作動装置と連結できるよ
うに構成されている。
【0023】この様に構成された本体2とロータ20と
の嵌合間の第1通路4と第2通路24との連結間はメカ
ニカルシール10を介して連通路30に形成される。こ
の2つの1対のメカニカルシール10は、本体2の空間
部3の第2通路24の両側に配置されて連通路30を形
成している。この2つの通路4、24の連結間はメカニ
カルシール10のシールにより被密封流体が外部に流出
しないように密封される。
【0024】図2は、図1の下側の2個で1対のメカニ
カルシール10の配置を拡大したものである。図2に於
いて、メカニカルシール10は、非回転用密封環11と
回転用密封環12とが対向して互いの第1及び第2シー
ル面11A、12Aを密接するように配置されている。
非回転用密封環11は本体2の保持部5に設けられて軸
方向に延在するリング状に形成された第1嵌合案内部5
Rの外周の第1嵌合面5Bに軸方向移動自在に嵌合す
る。この第1嵌合案内部5Rの自由端は第1支持端面5
Aに形成されていると共に、第1嵌合面5BにはOリン
グ取付溝5Cが形成されている。又、本体2の第1保持
部5には第1止めピン9が設けられている。
【0025】メカニカルシール10を構成する一方の非
回転用密封環11は、第1保持部5に軸方向移動自在に
保持される形に構成されている。この非回転用密封環1
1の軸方向の端面には、第1シール面11Aが形成され
ており、この第1シール面11Aと反対面には径方向幅
寸法Bの第1背面11Hが形成されている。この第1背
面11Hには第1止めピン9と係合する第1係止溝11
Bが設けられている。又、非回転用密封環11には、第
1嵌合面5Bと移動自在に嵌合して摺動する第1案内面
11Cが設けられていると共に、第1支持端面5Aと径
方向に接面可能な第1受圧背面11Dが設けられてお
り、この面は直交を成す段面に形成されている。そし
て、第1嵌合面5BのOリング取付溝5Cに装着された
第1Oリング35により嵌合面間に侵入する被密封流体
がシールされる。この非回転用密封環11は炭化珪素に
より構成されているが、その他の材質、例えば、カーボ
ン材などにより構成することもできる。
【0026】非回転用密封環11と対称の位置には第1
シール面11Aと密接する第2シール面12Aを設けた
回転用密封環12が配置されている。そして、この回転
用密封環12も非回転用密封環11と類似した形に形成
されている。つまり、第2シール面12Aと反対面には
径方向幅寸法Bの第2背面12Hが形成されている。こ
の第1背面11Hと第2背面12Hの面積はほぼ同一に
形成することが好ましい寸法Bである。そして、この第
2背面12Hにも第2止めピン29と係合する係止溝1
2Bが形成されている。尚、回転用密封環11と固定用
密封環12のシール面11A、12A側の正面の受圧幅
寸法も、ほぼ背面11H、12Hの幅寸法Bと同一であ
る。この幅寸法の関係は、ばね手段38のばね常数によ
り決定されるので、必ずしも同一でなくとも良いが、類
似形状にすると、ばね常数を小さくすることができるの
で、構成上から好ましい。
【0027】又、回転用密封環12には、第2嵌合面2
5Bと移動自在に嵌合して摺動する第2案内面12Cが
設けられていると共に、第2支持端面25Aと第2受圧
背面12Dとの間はシールリング取付溝13を形成する
間隔に形成されている。この間隔は、回転用密封環12
が軸方向へ微少な移動が可能なようにシールリング取付
溝13に装着されたシールリング36よりも径方向幅寸
法の大きい寸法に形成されている。そして、このシール
リング取付溝13にはシールリング36が装着されてロ
ータ20と回転用密封環12との間を被密封流体が通過
しないようにシールしている。このシールリング取付溝
13にゴムより摩擦係数が小さな材質をコーテングして
低摩擦外周部12CHが形成されている(図3参照)。
この低摩擦外周部12CHの材質としてフッ素樹脂など
が適している。
【0028】この第2シールリング36は、全体がフッ
素樹脂より成る低摩擦外周部36Aを有するOリング、
又はニトリルゴム、フッ素ゴム、ブチルゴムの外表面に
フッ素樹脂をコーテングして低摩擦外周部36Aを設け
たOリングが用いられる。被密封流体の圧力が大きい場
合にはフッ素樹脂材製のOリングでも良いが、低圧の場
合には、シール能力の点からゴムの外表面にゴムより摩
擦係数の小さな材質をコーテングして低摩擦外周部36
Aを形成することが好ましい。この回転用密封環12
は、被密封流体がスラリ状液体を含むので、炭化珪素に
より構成されているが、その他の材質、例えば、カーボ
ン材などにより構成される。
【0029】対称を成す2つの回転用密封環12の間に
は、図2から明らかなように通路用リング26がロータ
20に嵌着すると共に、止めねじ39により固定されて
いる。この通路用リング26には、ロータ20の第2通
路24と連通する接続通路24Aが設けられている。
又、接続通路24Aは、第1通路4に対応する位置に配
設されている。そして、通路用リング26の両側面に
は、第2保持部25が各々形成されている。この第2保
持部25には、第2止めピン29が設けられている。更
に、両側面から突出する第2リング部25Rが両側に各
々も受けられている。この第2嵌合案内部25Rには、
外周面に第2嵌合面25Bが設けられていると共に、自
由端に第2支持端面25Aが形成されている。この第2
支持端面25Aの径方向幅寸法Aは、好ましくは、第1
支持端面5Aの幅寸法Aとほぼ同一にすると良い。
【0030】更に、この通路用リング部26には等配に
軸方向へ貫通溝が設けられている。そして、貫通溝を介
してコイルスプリング(弾発手段)38が各々受けられ
ている。このコイルスプリング38により回転用密封環
12が非回転用密封環11方向へ弾発に押圧されてい
る。この様に構成された2個1対のメカニカルシール1
0は各通路4、24ごとに空間部3内の接続通路24A
の両側に図1に示すように配置されて連通路30を構成
する。
【0031】この様に構成された第1実施の形態のロー
タリージョイント1Aは、作動流体である被密封流体が
配管を通じて第1通路4から第2通路24に流入すると
きに空間部3内で通路の両側に配置されたメカニカルシ
ール10に作用する。そして、メカニカルシール10を
構成する非回転用密封環11の第1背面11Hに被密封
流体が作用する。同時に、ほぼ同一面積の正面にも同一
の力が作用する。転用密封環2の背面12Hとシールリ
ング36の径方向面積にも被密封流体が作用する。そし
て、シールリング36を第2受圧背面12Dに圧接して
回転用密封環12とロータ20との間をシールする。こ
の両背面11H、12Hの受圧面積はほぼ同一に構成さ
れており、回転用密封環12はシールリング36の面積
だけ大きな面圧を受ける。更に、回転用密封環12はば
ね手段38により非回転用密封環11側へ押圧されてい
るから、摺動シール面11Aとシール面12Aとが強く
密接する。その結果、第1通路4と第2通路24との連
通路30は、これらのシール面11A、12Aとシール
リング36により密封した状態に構成される。
【0032】一方、この流体の代わりに第1通路4が真
空状態に切り替えられた場合には、固定用密封環11に
作用する圧力は、第1背面11Hと正面とは互いに消し
合いながら第1保持部5により支持される。又、回転用
密封環12に受ける圧力も同様に第2背面12Hと正面
とに受ける圧力が消し合いながら、ばね手段38により
押圧されているから第1シール面11Aに密接してい
る。同時に、シールリング36は、外表面がゴムより摩
擦係数の小さな材質の低摩擦外周部36Aが設けられて
いるから、回転用密封環12の第2案内面12Cなどに
接着することもなく、又、シールリング取付溝13にも
フッ素樹脂材等のコーテングが施されて低摩擦外周部1
2CHに形成されているから、接着することなく、第2
支持面25A側に引き寄せられて第2支持面25Aに圧
接し、第2案内面12Cの嵌合間をシールする。その結
果、真空力により回転用密封環12がばね手段38を圧
縮して第2背面12H側へ吸引力されて第2シール面1
2Aを第1シール面11Aから開くような状態にはなら
ない。この低摩擦外周部36A、12CHは、シールリ
ング36及びシールリング取付溝13の両方の面、又は
シールリング36だけに設けても良い。更に、ロータ2
0のシールリングと接する外周面にも設けても良い。
【0033】又、ロータ20の第2通路24から第1通
路4に作動流体である被密封流体が流れる場合には、被
密封流体の圧力が非回転用密封環11の第1受圧背面1
1Dに作用する。同時に、回転用密封環12の第2受圧
背面12Dも第1受圧背面11Dとほぼ同一面積にする
と良いから、被密封流体の圧力が均一にシール面11
A、12Aに対して作用する。これは、第1受圧背面1
1Dと第2受圧背面12Dとの受圧面積が等しく、しか
もシールリング36の表面が低摩擦に形成されて移動自
在に構成されているからである。そして、非回転用密封
環11の第1シール面11Aと回転用密封環12の第2
シール面12Aとが密接する。その状態で、ばね手段3
8が回転用密封環12を第1シール面11A方向へ押圧
するから、各シール面11A、12Aは密封接触を強
め、第1通路4と第2通路24との連結間をシールして
連通路30を形成する。
【0034】図3は、本発明に係わる第2実施の形態の
ロータリージョイント1Bの要部を示す半断面図であ
る。
【0035】図4に於いて、メカニカルシール10を構
成する一方の非回転用密封環11は、保持部5に軸方向
移動自在に保持されている。この非回転用密封環11の
軸方向の端面には、第1シール面11Aが形成されてお
り、この第1シール面11Aと反対面には、径方向幅寸
法Bの第1背面11Hが形成されている。この第1背面
11Hには第1ピン9と係合する第1係止溝11Bが設
けられている。又、非回転用密封環11には、第1嵌合
面5Bと移動自在に嵌合して摺動する第1案内面11C
が設けられていると共に、径方向幅寸法Aの第1支持端
面5Aと接面可能な径方向寸法Aの第1受圧面11Dが
設けられている。この径方向寸法Aは第1シール面11
Aの径方向寸法とほぼ同一寸法である。そして、嵌合面
5Bのシールリング取付溝5Cに装着された第1シール
リング35により嵌合面間に侵入する被密封流体がシー
ルされる。このため、第1支持端面5Aと第1受圧背面
11Dとの間に被密封流体が作用すると非回転用密封環
11は回転用密封環12方向にPの力を受ける。この非
回転用密封環11は炭化珪素により構成されているが、
その他の材質、例えば、カーボン材などにより構成する
こともできる。
【0036】非回転用密封環11と対称の一方の位置に
は第1シール面11Aと密接する第2シール面12Aを
設けた回転用密封環12が配置されている。そして、こ
の回転用密封環12も非回転用密封環11と類似した形
に形成されている。この回転用密封環11は、シール面
12A側の正面と反対面に正面と同一寸法の径方向幅寸
法Bの第2背面12Hが形成されているので、非回転用
密封環11の第1背面11Hとも、ほぼ同一面積に形成
されている。そして、この第2背面12Hにも第2止め
ピン29と係合する係止溝12Bが形成されている(図
2参照)。又、回転用密封環12には、第2嵌合面25
Bと移動自在に嵌合して摺動する第2案内面12Cが設
けられていると共に、第2支持端面25Aとの間に第2
シールリング36を配置する間隔を形成する第2受圧背
面12Dが設けられている。この間隙の第2受圧背面1
2Dと第2支持面25Aとの間はシールリング取付溝1
3に形成される。この第2受圧背面12Dの径方向幅寸
法Aは、第1受圧背面11Dの径方向幅寸法Aとほぼ同
一である。更に、第1嵌合面5Bのシールリング取付溝
5Cに装着された第1シールリング35により嵌合面間
に侵入する被密封流体はシールされる。このシールリン
グ取付溝13には、フッ素樹脂材などの摩擦係数が小さ
な材質をコーテングして低摩擦外周部12CHを形成し
ている。更に、ロータ20の対応する外周面20Cにも
フッ素樹脂をコーテングして低摩擦外周部を形成してい
る。これらは、シーリング取付溝13と、ロータ20の
両方又は1方のみを低摩擦外用部12CHとして選定す
ることができる。この回転用密封環12はカーボンによ
り構成されているが、その他の材質、例えば、炭化珪素
材などにより構成される。
【0037】対称を成す2つの回転用密封環12、12
の間には、通路用リング26がロータ20に嵌着すると
共に、止めねじ39により固定されている。この通路用
リング26には、ロータ20の第2通路24と連通する
接続通路24Aが設けられている。又、接続通路24A
は、第1通路4に対応する位置に配設されている。そし
て、通路用リング26の両側面には、第2保持部25が
各々形成されている。この第2保持部25には、第2止
めピン29が設けられている。更に、両側面から軸方向
へ突出する第2嵌合案内部25Rが両側に各々も受けら
れている。この第2嵌合案内部25Rには、外周面に第
2嵌合面25Bが設けられていると共に、自由端に第2
支持端面25Aが形成されている。この第2支持端面2
5Aと回転用密封環12の第2受圧背面12Dとの間に
より形成されるシールリング取付溝13には第2シール
リング36が装着されている。このシールリング36に
より、回転用密封環12とロータ20との間をシールす
る。
【0038】このシールリング36も第1実施例と同様
にゴムの外表面がゴムなどに比べて摩擦係数が小さな材
質のコーテングが施されている。このシールリング36
は、Oリングの外に断面がXリングなど種々な形状に形
成される。又、Oリング状のシールリング自体をゴムに
比べて摩擦係数の小さな、例えばフッ素樹脂にすること
もできる。又、ゴム材、例えば、ニトリルゴム、フッ素
ゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム材製のOリング外表面
をフッ素樹脂材によりコーテングした低摩擦外周部36
Aを有するものを実施した実施例がある。これらは、必
要に応じて、シールリング36,シールリング取付溝1
3、ロータ20の外表面に設けられる。
【0039】更に、この通路用リング26には等配に軸
方向へ貫通溝が設けられている。そして、貫通溝を介し
てコイルスプリング(弾発手段)38が各々設けられて
いる。このコイルスプリング38により回転用密封環1
2が非回転用密封環11方向へ弾発に押圧されている。
この様に構成されたメカニカルシール10は各通路ごと
に空間部3内の通路の両側に図1に示すように配置され
て連通路30を構成する。
【0040】この様に構成された第2実施の形態の第2
ロータリージョイント1Bは、作動流体である被密封流
体が配管を通じて第1通路4から第2通路24に流入す
るときにに、空間部3内で各通路4、24の両側に配置
されたメカニカルシール10に圧力が作用する。そし
て、メカニカルシール10を構成する非回転用密封環1
1の第1背面11Hとその正面にも作用する。同時に、
回転用密封環2の第2背面12Hとその正面にも同様に
圧力が作用する。そして、この両正面と両背面11H、
12Hの受圧面積はほぼ同一に構成されているから、両
シール面11A、12Aはばね手段38により設定通り
に接合する。又、回転用密封環12はばね手段38によ
り非回転用密封環11側へ押圧されているから、第1シ
ール面11Aと第2シール面12Aとが密接し、第1通
路4と第2通路24とを接続した連通路30を形成す
る。
【0041】更に、真空状態の場合にも、又ロータ20
の第2通路24から第1通路4に被密封流体が流れる場
合にも、第1実施の形態と同様な作用効果を奏する。
【0042】図4は、本発明に係わる実施の形態の第1
ロータリージョイント1A及び第2ロータリージョイン
ト1Bを半導体製造装置に取り付けた構成図である。図
5に於いて、図1に示す第1のロータリージョイント1
Aをウェハポリッシングを行うCMP装置に於けるテー
ブル40へ冷却水を供給するために回転部に取り付けた
状態を示す構成の側面図である。このCMP装置に取り
付けた第1ロータリージョイント1Aを以下に説明す
る。
【0043】回転テーブル40の下部には、図示省略の
モータにより駆動される第1回転軸41が設けられてい
る。この第1回転軸41には、冷却水用の供給通路42
と冷却水用の回収通路43が設けられている。更に、第
1回転軸41の下部には図1に示す構造の第1ロータリ
ージョイント1Aが設けられている。又、第1回転軸4
1の供給通路42と第1ロータリジョイント1Aの第1
通路4(図1参照)が連通すると共に、回収通路43と
第1通路4、4、4(図1参照)が連通する。そして、
第1ロータリージョイント1Aの本体2の第1通路4、
4、4、4と回転するロータ20の第2通路24、2
4、24、とは、各メカニカルシール10間に形成され
る連通路30、30、30、を介して回転状態でも連通
する。
【0044】更に、この供給通路42に接続された流体
供給用ポンプ60から回転テーブル40に設けられた冷
却回路44に、回転又は非回転状態に係わらず、冷却水
を供給することが可能になる。そして、回転テーブル4
0に冷却水が送られてシリコンウェハSや回転テーブル
40が冷却される。
【0045】これらの冷却水は回転テーブル40の冷却
回路44に対して十分に供給しなければならない。又、
回収通路43も供給通路42の流量断面積と同等以上に
しなければならない。しかし、本発明のようにシールリ
ング36を耐摩耗性と共に、シールリングによる不具合
を解決することにより、往復可能な通路にすることが可
能であり、冷却通路と排出通路を兼用できるのでロータ
20の径を大きくすることなく、多機能の通路を構成す
ることが可能になる。更に、シールリング36の摩耗を
惹起させることなく、優れたシール能力を発揮する。
【0046】次に、図4に示すCMP装置の上部に取り
付けられた第2ロータリージョイント1Bについて説明
する。図4に於いて、40はシリコンウェハSを載置し
て加工する回転テーブルである。この回転テーブル40
は、第1回転軸41に連結されてP1方向に回転する。
同時に、第2ロータリージョイント1Bを装備したパッ
ド支持体53は、図示するX方向に進退移動する。更
に、パッド支持体53に支持されている図示省略の駆動
モータにより回転する研磨パッド54が、パッド支持体
53の下部に取り付けられている。この研磨パッド54
は、パッド支持体53と研磨パッド54に連結している
第2回転軸55によりP2方向へ回動する。そして、研
磨パッド54は、回動しながらシリコンウェハ上をX方
向に移動して研磨加工を行う。
【0047】パッド支持体53に設けられている第1給
排通路58は、配管により研磨液を圧送する給排装置7
0と連通されている。更に、この第1給排通路58は、
第2ロータリージョイント1Bの第1通路4に連通する
と共に、隣り合わせのメカニカルシール10の間に形成
される連通路30を介して第2通路24に回動状態で連
通可能になる。又、第2ロータリージョイント1Bの第
1通路4は、第2回転軸55に設けられている第2給排
通路56に連通すると共に、研磨パッド54の噴射通路
51に連通する。
【0048】そして、給排装置70から圧送される研磨
液を第1給排通路58を通して第2ロータリージョイン
ト1Bの第1通路4へ送り、第2ロータリージョイント
1Bでメカニカルシール10間に形成される連通路30
を介して回転するロータ20の第2通路24へ供給さ
れ、第2回転軸55の第2給排通路56を介して研磨パ
ッド54の噴射通路51に圧送する。そして、噴射通路
51からシリコンウェハSの上面に研磨液を噴射してシ
リコンウェハSの表面研磨加工を行う。
【0049】同時に、パッド支持体53に設けられてい
る第1流体通路59は、配管により空圧の流体給給装置
75に連通されている。更に、第1流体通路59は第2
ロータリージョイント1Bの第1通路4、4、4に連通
している。この第1通路4、4、4は、ロータ20の第
2通路24、24、24にメカニカルシール10間の連
通路30、30,30を介して回転状態でも連通する。
そして、第2通路24、24、24から回転する第2回
転軸55の第2流体通路57に連通すると共に、第2流
体通路57から研磨パッド54の第2噴射通路52に連
通して空気圧を噴射し、第1噴射通路51から噴射され
る研磨液を均一に分散させる作用をする。同時に、研磨
した研磨液をシリコンウェハSや、回転テーブル40の
上面等から素早く排除させるために第1噴射通路51内
を真空状態にする。
【0050】これらの真空状態は、研磨液を素早く吸い
取る必要から、多数の第1及び第2噴射通路51、52
を介して行うか否かにその品質がかかっている。又、供
排装置70により、研磨液等が第1給排通路58を介し
て第1通路4、・・、連通路30、・・、第2通路2
4、・・へ圧送され、第2ロータリージョイント1Bに
より回転状態でも研磨パット54の第1噴射通路51及
び第2噴射通路52に研磨液と空気圧とを供給するが、
これらの作動は、供排装置70の正圧作動により研磨パ
ット部54とシリコンウェハSとの間に流体供給装置7
5からの圧搾空気と共に、研磨液を噴射させて、研磨パ
ット部54を回転させながらパット支持体53によりシ
リコンウェハSの上面を往復移動してシリコンウェハS
を研磨するものである。尚、研磨パッド部54は、加工
前後の作業のために、Y方向に上下移動する。
【0051】更に、研磨終了後は、給排装置70の研磨
ポンプを吸引作動に切り替えて第1噴射通路51に残留
する研磨液を同一通路を介して吸引と排出とを可能に
し、シリコンウェハSの表面に滴下しないように素早く
処理する。これらは多数の通路を必要とするが、1つの
通路を往復可能にすることによりこの通路の数を少なく
して作動流体の処理制御を容易にすると共に、ロータ2
0を小径にして研磨パット部54やターンテーブルの作
動制御を良好にする。本発明の第1及び第2ロータリー
ジョイント1A、1Bは、作動流体に応じて往復可能な
通路に構成でき且つメカニカルシール10のシールリン
グ36の摩耗等を防止して耐久能力を向上させる効果を
奏する。そして、本発明のロータリージョイント1A、
1Bは、この様な用途に優れた効果を発揮する。
【0052】更に、研磨終了後は、給排装置70の研磨
ポンプを吸引作動に切り替えて各通路に残留する研磨液
を往復通路を介して吸引排出し、シリコンウェハSの表
面に滴下しないように素早く処理することが可能にな
る。これらの作動はシールリング36の表面を低摩擦材
製にすることにより、確実にメカニカルシール10のシ
ール能力を向上できるからである。本発明のロータリー
ジョイント1は、往復通路を可能にし、しかも、メカニ
カルシール10のシール能力を確実にすることにより、
この様な用途に優れた効果を発揮する。尚、図1及び図
2に示すロータ20を軸方向へ貫通する通孔Sは、セン
サや制御用機器等に用いられるものである。
【0053】
【発明の効果】本発明に係わるロータリージョイントに
よれば、以下のような効果を奏する。
【0054】請求項1及び請求項2に係わる本発明のロ
ータリージョイントによれば、非回転用密封環と回転用
密封環とのシール面に対して内周側から被密封流体が作
用しても低摩擦でシールリングが移動自在に構成されて
いるから、メカニカルシールのシール面が確実にシール
する効果を奏する。
【0055】又、ロータリージョイントを通る通路が真
空状態になっても、シールリングが低摩擦でシールリン
グ取付溝内を移動自在に構成されているから、固定用密
封環と回転用密封環とのシール面の密接が設定通りに設
計できて、確実にシール効果を発揮させることが可能に
なる。
【0056】又、シールリングは摩擦係数が小さいから
シールリングの形成面に接着した状態で被密封流体の圧
力により無理に剥離されることもないから、摩耗、損傷
するのが防止される効果を奏する。更に、スラリー液
体、空気、真空状態が交互に作用する状態ではシールリ
ングの面にスラリー液体が入り込んで、簡単に摩耗させ
るが、シールリングの摩擦係数を小さくするとシールリ
ングの摩耗が防止できる効果を奏する。更に、シールリ
ングのシールリング取付溝内での移動自在な構成は、固
定用密封環と回転用密封環とのシール面を確実に密接さ
せるから、シール面にスラリー液体が入り込んでシール
面を摩耗させるのも防止する効果を奏する。
【0057】請求項3に係わる本発明のロータリージョ
イントによれば、半導体製造装置用の多流路ロータリー
ジョイントは、多流路の構成であると共に、流体がロー
タリージョイントの多流通路を連続して流入及び流出が
繰り返されるものであるが、この様な用途のロータリー
ジョイントに、1つの作動流通路で流体を往復できるよ
うに構成されているのでロータリージョイントとしての
優れた効果を発揮する。つまり、本発明のようにシール
リングを低摩擦にしてメカニカルシールのシール効果を
高めると1つの流通路で作動流体を流入及び流出させる
ことができ、作動流体の応答性を向上させることが可能
になる。更に、シールリングの摩耗、損傷を防止し、メ
カニカルシールのシール能力を向上させることは、ロー
タリージョイントの耐久能力を向上させて、ロータリー
ジョイントを取り付けた装置の処理能力を安定させる効
果を奏する。例えば、シールリングが接着した不具合で
メカニカルシール1のシール面が簡単に被密封流体を漏
洩させるから、半導体製造装置の処理で簡単に不良を発
生させることになるが、これが防止される効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態を示すロータ
リージョイントの断面図である。
【図2】図1に示すロータリージョイントの1部を拡大
した断面図である。
【図3】本発明に係わる第2の実施の形態を示すロータ
リージョイント一部の断面図である。
【図4】本発明のロータリージョイントを装着したCM
P装置の側面図である。
【図5】従来技術のロータリージョイントの断面図であ
る。
【図6】図5の1部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 ロータリージョイント 1A 第1ローターリジョイント 1B 第2ロータリージョイント 2 本体 2A ブロック 3 空間部 4 第1通路 5 第1保持部 5A 第1支持端面 5B 第1嵌合面 5C Oリング取付溝 5R 第1嵌合案内部 6 内周面 9第1止めピン 10 メカニカルシール 11 第1密封環(非回転用密封環) 11A 第1シール面 11B 第1係止溝 11C 第1案内面 11D 第1受圧背面 11H 第1背面 12 第2密封環(回転用密封環) 12A 第2シール面 12B 第2係止溝 12C 第2案内面 12CH 低摩擦外周部 12D 第2受圧背面 12H 第2背面 13 シールリング取付溝(Oリング取付溝) 20 ロータ 21 取付治具 24 第2通路 24A 接続通路 25 第2保持部 25A 第2支持端面 25B 第2嵌合面 25R 第2嵌合案内部 26 通路用リング 28 外周面 29 第2止めピン 30 連通路 32 ボルト 33 軸受 34 配管 35 第1シールリング 36 第2シールリング 36A 低摩擦外周部 37 Oリング 38 ばね手段 39 止めねじ 60 流体供給ポンプ 65 流体回収ポンプ 70 給排装置 75 流体供給装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面内へ貫通する第1通路を有する本
    体と、前記本体の内周面と外周面が嵌合して回転自在に
    配置されていると共に前記外周面に貫通して前記第1通
    路と連通可能な第2通路を有するロータと、前記本体の
    内周面と前記ロータの外周面との間の前記第1通路と前
    記第2通路との接続空間部の両側に配置されて前記第1
    通路と前記第2通路との連通路を形成するメカニカルシ
    ールとを具備し、前記メカニカルシールは前記本体又は
    前記ロータの一方に有する第1保持部に保持されて一端
    に第1シール面を有する第1密封環と、前記ロータ又は
    前記本体の他方に有する第2保持部に軸方向移動自在に
    保持されて対向する前記第1シール面と密接する第2シ
    ール面を有すると共に他端に弾発手段により押圧される
    第2背面を有する第2密封環とを備え、前記第2密封環
    には第2案内面に第2支持端面との間に形成されるシー
    ルリング取付溝を有し、且つ前記シールリング取付溝に
    装着されたゴム状弾性材製のシールリングを有すると共
    に前記シールリングの表面に前記ゴム状弾性材より摩擦
    係数の小さな材質の低摩擦外周部又は/及び前記シール
    リング取付溝の前記シールリングと接合する面に前記ゴ
    ム状弾性材より摩擦係数の小さな材質の低摩擦外周部を
    有することを特徴とするロータリージョイント。
  2. 【請求項2】 前記第1保持部には内周に前記第2密封
    環方向へリング状に突出して外周面に第1嵌合面を有す
    ると共に自由端に第1支持端面を形成した第1嵌合案内
    部を有し、前記第1密封環にはシールリングを介して前
    記第1嵌合面に嵌合する第1案内面を有すると共に前記
    第1支持端面と対向する第1受圧背面を有し、前記第2
    保持部には前記第1密封環側へリング状に突出して外周
    面に第2嵌合面を有すると共に自由端に前記第2支持端
    面を形成した第2嵌合案内部を有し、前記第2密封環に
    は前記第2嵌合面と嵌合摺動する第2案内面を有すると
    共に前記第2案内面と前記第2支持端面との間にシール
    リング取付溝を形成する前記第2受圧背面を有し、前記
    第1受圧背面の面積と前記第2受圧背面の面積とをほぼ
    同一面積に形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    ロータリージョイント。
  3. 【請求項3】 前記ロータリージョイントが半導体製造
    装置用多流路ロータリージョイントとして用いられるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロータリ
    ージョイント。
JP2001232327A 2001-07-31 2001-07-31 ロータリージョイント Expired - Fee Related JP4732631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001232327A JP4732631B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 ロータリージョイント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001232327A JP4732631B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 ロータリージョイント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003042306A true JP2003042306A (ja) 2003-02-13
JP4732631B2 JP4732631B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=19064263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001232327A Expired - Fee Related JP4732631B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 ロータリージョイント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4732631B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042374A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Eagle Ind Co Ltd ロータリージョイント
WO2006068126A1 (ja) * 2004-12-22 2006-06-29 Surpass Industry Co., Ltd. ロータリージョイントおよびロータリージョイントの筐体分割体
US20170284579A1 (en) * 2016-03-30 2017-10-05 Ebara Corporation Substrate processing apparatus
US10655741B2 (en) 2016-08-24 2020-05-19 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Rotary joint
CN111819379A (zh) * 2018-03-06 2020-10-23 日本皮拉工业株式会社 旋转接头

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09229205A (ja) * 1996-02-22 1997-09-05 Nippon Pillar Packing Co Ltd 遊動環型メカニカルシール
JP2000009237A (ja) * 1998-06-22 2000-01-11 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体用ロータリジョイント

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09229205A (ja) * 1996-02-22 1997-09-05 Nippon Pillar Packing Co Ltd 遊動環型メカニカルシール
JP2000009237A (ja) * 1998-06-22 2000-01-11 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体用ロータリジョイント

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042374A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Eagle Ind Co Ltd ロータリージョイント
JP4727859B2 (ja) * 2001-07-31 2011-07-20 イーグル工業株式会社 ロータリージョイント
WO2006068126A1 (ja) * 2004-12-22 2006-06-29 Surpass Industry Co., Ltd. ロータリージョイントおよびロータリージョイントの筐体分割体
JP2006177453A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Surpass Kogyo Kk ロータリージョイントおよびロータリージョイントの筐体分割体
JP4681872B2 (ja) * 2004-12-22 2011-05-11 サーパス工業株式会社 ロータリージョイントおよびロータリージョイントの筐体分割体
US7976069B2 (en) 2004-12-22 2011-07-12 Surpass Industry Co., Ltd. Rotary joint and housing segments of rotary joint
US20170284579A1 (en) * 2016-03-30 2017-10-05 Ebara Corporation Substrate processing apparatus
US10870183B2 (en) * 2016-03-30 2020-12-22 Ebara Corporation Substrate processing apparatus
TWI725152B (zh) * 2016-03-30 2021-04-21 日商荏原製作所股份有限公司 基板處理裝置
US10655741B2 (en) 2016-08-24 2020-05-19 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Rotary joint
CN111819379A (zh) * 2018-03-06 2020-10-23 日本皮拉工业株式会社 旋转接头

Also Published As

Publication number Publication date
JP4732631B2 (ja) 2011-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1837122B1 (en) Chemical mechanical polishing head having floating wafer retaining ring and wafer carrier with multi-zone polishing pressure control
US6309290B1 (en) Chemical mechanical polishing head having floating wafer retaining ring and wafer carrier with multi-zone polishing pressure control
US5816900A (en) Apparatus for polishing a substrate at radially varying polish rates
US7044838B2 (en) Chemical mechanical polishing head assembly having floating wafer carrier and retaining ring
US9199354B2 (en) Flexible diaphragm post-type floating and rigid abrading workholder
KR20010042314A (ko) 화학적 기계적 폴리싱 컨디셔너
JP2002187060A (ja) 基板保持装置、ポリッシング装置、及び研磨方法
JP4718107B2 (ja) 基板保持装置及び研磨装置
JPH11285966A (ja) キャリア及びcmp装置
JP2975923B1 (ja) 回転継手装置
US6729946B2 (en) Polishing apparatus
JP2003042306A (ja) ロータリージョイント
JP2004019912A (ja) ロータリージョイント
JP2004297029A (ja) 基板保持装置及び研磨装置
EP1110668B1 (en) Wafer holding unit for polishing machine
JP4727859B2 (ja) ロータリージョイント
JP4903954B2 (ja) ロータリージョイント
JP3969069B2 (ja) ウェーハ研磨装置
JP4163468B2 (ja) 組立ロータリージョイント
JP4903991B2 (ja) ロータリージョイント
US7534166B2 (en) Chemical mechanical polishing apparatus
US6368186B1 (en) Apparatus for mounting a rotational disk
KR100387385B1 (ko) 부상 웨이퍼 유지 링을 구비한 화학적 기계적 연마 헤드및 다중 구역 연마 압력 제어부를 갖춘 웨이퍼 캐리어
JP3749305B2 (ja) ウェーハの研磨装置
JP2002166362A (ja) ロータリジョイント及び軸シール部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110421

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4732631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees