JP2003041559A - 甌穴型魚道ブロック - Google Patents

甌穴型魚道ブロック

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JP2003041559A
JP2003041559A JP2001228888A JP2001228888A JP2003041559A JP 2003041559 A JP2003041559 A JP 2003041559A JP 2001228888 A JP2001228888 A JP 2001228888A JP 2001228888 A JP2001228888 A JP 2001228888A JP 2003041559 A JP2003041559 A JP 2003041559A
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Mutsuo Osaki
睦男 大崎
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/60Ecological corridors or buffer zones

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自然の力で形成される甌穴を人工的に構築し
ようとするもので、少ない水量でも、土砂に埋まり難
く、魚類の遡上がより自然的に行えるような構造及び形
状を有する甌穴型魚道ブロックを提供する。 【解決手段】 魚道ブロック1は、方形体であり、ブロ
ックの上辺の中央付近に半円形の窪みと、その対辺の両
角に1/4円形の窪みを設け、中央の半円形窪みと対辺
の両角にある1/4円形窪みとは、それぞれ中央の半円
形窪みと溝4で繋がっている。前記窪みと窪みの円の半
径は同一であり、魚道ブロックを平面上で半円形の窪み
は2個のブロックで、また1/4円形の窪みは4個のブ
ロックで全円形の窪み(甌穴)ができるよう向かい合わ
せることにより複数の溝と円形の窪み(甌穴)が連続的
に連なる魚道工を構築することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、河床に設置する魚
道ブッロクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川を横断して作られる堰や落差工に
は、魚類の移動のために魚道が設けられる。従来、魚道
は、現場打ちコンクリ−トで作られ、阻壁部とプ−ル部
から構成された、アイスハーバー型のものが主流であ
る。また、コンクリート工場で作られた魚道ブロック
を、河床に設置する方法などのほか、例えば特開平11
−21864号のようなものは、現地で制作し、河床に
据え付ける方法で多用されているのもある。いずれの魚
道にも共通しているのは、阻壁部(越流部)とプ−ル部
から構成された、比較的単純な構造のものが多い。
【0003】河川の工事は、水量の少ない渇水期に行わ
れるので、限られた工事期間に完了させなければなら
ず、現場打ちコンクリ−トでは、型枠制作、鉄筋組立、
コンクリ−トの打設および養生などの工程を経るために
工事期間が長くなる。そこで近年は、工事費は割高とな
るが既製品の魚道ブロックを用いて工期短縮を図ろうと
することが多くなった。従来の現場打コンクリート魚道
工や既製品魚道ブロックは、一定量の水量がなければ、
プール部が土砂で埋まり魚類の移動が困難である。現実
にそのような状況を数多く見てきた。
【0004】豊水期における魚類の遡上に関しては、現
在使われている種々な魚道形式ではその効果に大差はな
い。日本の河川は勾配が急であり、ひとたび大雨が降れ
ば、河川は急激に増水してたびたび氾濫をおこして一気
に海に流れ込んでしまう。降雨が少ないと渇水し、給水
制限を行わなければならないような状況である。また、
取水堰では、河川水のほとんどが、用水として取水さ
れ、下流へわずかな水量しか流れないようなところもあ
る。このような状況の中で、魚類等の移動は昼夜を問わ
ず行われているのである。
【0005】本発明は、自然河川、河床の中で甌穴河床
がこのような条件を克服していることに着目したもので
ある。自然の甌穴は、河川のもつ特異な条件が重なって
できる。それには、河床の岩質が比較的軟質で、水量が
豊富なことである。水流によって侵食された河床が、礫
の影響により局部的な侵食が起こり、窪み内の砂礫が回
転し次第に甌穴が形成される。長い年月の間に、溝や甌
穴は拡大し出来上がるが、現在河床に見られるものは、
今も進行しているのである。この甌穴河床をさらに詳細
に観察すると、窪みには多方向から溝が流入しており、
窪みでは水流の変化を受けて砂礫が転流している。大洪
水が起こると、一次この甌穴は土砂で埋まってしまう
が、その後、短期間で土砂は流され、元の甌穴河床が出
現する。太古からこのような状態を数多く繰り返して来
たのである。魚類は、これら大小の窪みと溝に適合して
棲息している。そこで、人工的に窪みと複数の溝を組み
合わせた河床の形状に用いれば、これらの問題を解決で
きるのではないかと考えた。いくつかの試案から、円形
状と複数の溝で構成された魚道を、単純な形状として組
み立てやすいブロックに分割した。このブロックは、少
ない水量の河川でも対応でき、しかも適当な落差があれ
ば土砂の堆積しにくい構造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の魚道ブロックま
たは現場施工型魚道工法は、一定量の水量がなければ、
プール部が土砂で埋まり魚類の移動が困難であるという
問題があった。本発明は、自然の力で形成される甌穴を
人工的に構築しようとするもので、少ない水量でも、土
砂に埋まり難く、魚類の遡上がより自然的に行えるよう
な構造及び形状有する甌穴型魚道ブロックを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の甌穴型魚道ブロ
ックは、方形体であり、ブロックの上辺の中央付近に半
円形の窪みと、その対辺の両角に1/4円形の窪みを設
け、中央の半円形窪みと対辺の両角にある1/4円形窪
みとは、それぞれ中央の半円形窪みと溝で繋がってい
る。前記窪みと窪みの円の半径は同一であり、魚道ブロ
ックを平面上で半円形の窪みは2個のブロックで、また
1/4円形の窪みは4個のブロックで全円形の窪み(甌
穴)ができるよう向かい合わせることにより複数の溝と
円形の窪み(甌穴)が連続的に連なる魚道工を構築する
ことができる。尚、窪みの底は溝底より一段深くなって
おり、各ブロックの表面には、自然味を出すために粗面
石などの擬石を表面に設けてある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の甌穴魚道ブロック1を以
下、図1〜図5に従って説明する。
【0009】
【実施例】図1に示すように本発明の甌穴型魚道ブロッ
ク1は、方形体であり、ブロックの上辺の中央付近に半
円形の窪み2およびその対辺の両角に1/4円形の窪み
3を設け、中央の半円形窪み2と対辺の両角にある1/
4円形窪み3とは、それぞれ中央の半円形窪み2と斜め
の2本の溝4で繋がっている。窪み2と窪み3の円の半
径は同一であり、魚道ブロック1を平面上で向かい合わ
せることにより、4図に示すように半円形の窪み2は2
個のブロックで、また1/4円形の窪み3は4個のブロ
ックで全円形の窪みができるようになっている。このよ
うに魚道ブロックを上流から下流へ正向き逆向きに順次
並べて、複数の溝と円形の窪み(甌穴部)が連続的につ
ながる魚道工を構築することができる。円形の窪み(甌
穴部)の底は自然の甌穴と同様に溝底より一段深くなっ
ている。魚道ブロック1の表面には、自然味を出すため
に粗面石などの擬石8を設けている。また該魚道ブロッ
ク1を河床にアンカーボルトで固定するための本体固定
用孔5と甌穴部固定用孔6が魚道ブロック1の4隅と中
央部にある。
【0010】尚、運搬および施工を容易にするために魚
道ブロックのサイズは、例えば、1辺が2m四方のコン
クリ−トブロック1に形成し、その上辺に接して半径5
0cmの半円形をした深さ50cm程度の窪み2と、対
辺の両角に半径50cmの1/4円形をした深さ50c
m程度の窪み3と、これらをつなぐ幅30cm、深さ3
0cm程度の2本の溝4で構成するとよい。また、この
ブロックの窪みの形状は円形とせず楕円形としても良
く、溝は直線形状とせず曲線形としても良い。
【0011】施工手順は、図4および図5に示すように、
予め施工された現場打コンクリート基礎aの表面に、設
計図に従って、この魚道ブロックの配置を墨などで表示
する。魚道ブロック1の据付け部分には、モルタル9を
敷き魚道ブロック1を据付け、本体固定用孔5と甌穴部
固定用孔6を介してアンカーボルト7により基礎コンク
リ−トaに固定する。前述したように魚道ブロック1
は、計画河床勾配に合わせて甌穴部が全円となるよう
に、正向き、逆向きの順序で並べ甌穴部が溝を介して連
続するように設置する。ブロック間の隙間はモルタル8
で塞ぎ、上流端部と下流端部とは、現場打ちコンクリー
トbにて魚道ブロック1の半円甌穴部2と河床cの取り
付けを行う。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0013】本発明の甌穴型魚道ブロックは、ブロック
形状としたので組合せが自在であり、堰、床止工、落差
工に設けられる全面魚道工や急勾配河床に適用できる。
この魚道ブロックを組み合わせることによって、施工河
床に合わせた所定の幅、長さの魚道工を構築することが
できる。また組み合わせブロック構造としたので河床勾
配や利用目的により甌穴部を変化させられることも出来
る。
【0014】この甌穴型魚道ブロックは、多方向から水
流を受けるために、一箇所の溝が礫などで閉鎖しても、
魚類は他の溝を介して遡上できる。従って、少ない水量
の時でもその機能を損なうことがないので魚類の産卵の
ための遡上や降下などが容易に行え、しかも洪水などで
土砂で甌穴部が埋没しても2方向から流入する甌穴構造
なので水流で土砂が攪拌されて徐々に甌穴部から流出し
自然回復が早い画期的な魚道ブロックである。すなわち
ブロックの組み合わせによって窪み(甌穴部)に複数の
溝が流入する形状であり、窪み(甌穴部)と溝に段差を
付けることで水流に変化を与え、窪み(甌穴部)内の砂
礫の流下を促す。魚類は、窪み(甌穴部)で遡上の休息
を取り、他方向からの流れに沿って遡上する。また、砂
礫などにより一方向の溝が閉鎖された場合でも、くぼみ
(甌穴部)を介して他の溝を遡上できる。
【0015】また、魚類が人工的に作られた構造物の上
面を移動するときは、外敵に見つかりやすいなどの欠点
がある。そこで魚道ブロックに粗面石や自然の石模様の
擬石を付けると、水流が変化し、保護色となる珪藻類も
付き魚類は移動しやすくなる。また擬石等がブロック表
面に突出しているので水量が多くなると通過する水が渦
流を起こし水質浄化に役立つほか、景観にも優れており
自然環境型として広く提供できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】甌穴型魚道ブロックの斜視図である。
【図2】甌穴型魚道ブロックの平面図である。
【図3】甌穴型魚道ブロックの側面図である。
【図4】甌穴型魚道ブロックを河床に施工した状態を示
す平面図である。
【図5】図4の側断面図である。
【符号の説明】
1 甌穴型魚道ブロック 2 半円形甌穴部 3 1/4円形甌穴部 4 溝 5 本体固定用孔 6 甌穴部固定用孔 7 アンカーボルト 8 擬石 9 モルタル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚道ブロックを方形体に形成し、該魚道
    ブロック1の上辺の中央付近に半円形の窪み2およびそ
    の対辺の両角に1/4円形の窪み3を設け、中央の半円
    形窪み2と対辺の両角にある1/4円形窪み3とは、そ
    れぞれ中央の半円形窪み2と溝4で繋がっている魚道ブ
    ロック。
  2. 【請求項2】 魚道ブロックの前記窪み2および窪み3
    の円の半径は同一であり、魚道ブロック1を平面上で向
    かい合わせることにより、半円形の窪み2は2個のブロ
    ックで、また1/4円形の窪み3は4個のブロックで全
    円形の窪み(甌穴部)ができるようになっている請求項
    1記載の魚道ブロック。
  3. 【請求項3】 全円形の窪み(甌穴部)の底面は、溝底
    より一段深くなっている請求項1記載の魚道ブロック。
  4. 【請求項4】 魚道ブロック1の表面には、粗面石など
    の擬石8を設けている請求項1記載の魚道ブロック。
JP2001228888A 2001-07-30 2001-07-30 甌穴型魚道ブロック Pending JP2003041559A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101545523B1 (ko) * 2015-02-12 2015-08-19 (주)리버앤텍 징검다리
JP2021042620A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 三井住友建設株式会社 コンクリート造の建物及びその構築方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101545523B1 (ko) * 2015-02-12 2015-08-19 (주)리버앤텍 징검다리
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