JP2003041363A - 酸化亜鉛基薄膜材料の製造法 - Google Patents
酸化亜鉛基薄膜材料の製造法Info
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Abstract
は、結晶粒子配向性が劣化する。 【構成】インジウムをドーパントとして添加した酸化亜
鉛薄膜をスパッタ法によって製造する方法において、製
造工程中、初期の成膜を行った後、基板温度を保持した
ままの状態でプラズマを消火する事により成膜を休止
し、再度成膜を開始して所望の厚さの薄膜を成膜する。 【効果】 成膜途中に休止時間をもうけることにより、
薄膜の表面構造の安定化を図り、高い結晶軸配向性を有
した高濃度インジウムドープ酸化亜鉛薄膜が得られる。
Description
度にドープされながら膜中の粒子の結晶軸がよく配向し
た酸化亜鉛薄膜をスパッタリング法で作製する方法に関
する。特に、太陽電池、平面表示板用の高い電気伝導性
を有する酸化亜鉛基電気伝導性薄膜の製造、触媒活性を
有する酸化亜鉛基薄膜材料の製造、センサー特性を有す
る酸化亜鉛基薄膜材料の製造に関する。
添加物として加えることにより、高い導電性を実現し、
これによって、透明導電体等の電子材料への応用が計ら
れている。しかし、酸化亜鉛にアルミやインジウムを添
加した場合、以下の式1に見られるように、X(アルミ
またはインジウム)が亜鉛位置を置換することで、余剰
電子を放出し、これが伝導性を発現させる。
+2OO+1/2O2↑→ 2AlZn ・+2e'+2OO+1/
2O2↑(式1)
元来3価をとりやすいアルミ、インジウムの電荷を補償
するため、酸化雰囲気下では以下の式2の状態が生じ、
電荷中性が満足され、電荷キャリアーとなる電子が生じ
ない。
囲気により成膜することが高い伝導度を持った酸化亜鉛
薄膜を得るための必要条件である。一方、アルゴンガス
などの酸素を含まないスパッタガス中で成膜した場合、
酸素欠損等の欠陥が膜中に取り込まれやすく、膜の結晶
性が低下し、膜中に転移が導入され、最終的に薄膜中の
結晶粒子の配向性の劣化に至る。
不整合から薄膜を構成する酸化亜鉛粒子に内部応力、内
部歪みが蓄えられ、これにより、酸化亜鉛粒子に欠陥が
導入され、結晶配向性が低下する。
膜中の粒界における電気障壁の形成をもたらし、例え
ば、"ElectricProperties of Zinc Oxide Epitaxial Fi
lms Grown by Ion Beam Sputtering withOxygen-Radica
l Irradiation", T. Tsurumi,S. Nishizawa, N. Ohashi
and T.Ohgaki, Jpn J.Appl. Phys., 38 (1999) 3682に
見られるように粒界の形成は伝導性の低下をもたらす。
がアルミナ基板と界面との格子不整合による内部応力に
最も依存することを仮定し、基板に対して一定膜厚の酸
化亜鉛基材料を成膜した後に、しかるべき成膜休止時間
を設定し、その休止時間の間、成膜を休止する。この休
止時間においてすでに堆積された初期成膜(第一段階)
中の内部応力が緩和される。この内部応力緩和の後に第
二段階成膜を実施することにより、第一段階成膜で薄膜
に導入された歪み、欠陥、応力の影響を受けることなし
に薄膜が形成できる。
て用いた従来法のスパッタ法で作製した場合の純粋な酸
化亜鉛薄膜のX線極点図形である。極点図形は薄膜中の
結晶の配向性評価に有効であり、図1に示した極点の分
布、広がりが小さいほど高い配向性を持った薄膜である
ことを示す評価方法である。この図1から、純粋酸化亜
鉛では6回対称をもつスポット状のパターンが確認され
ており、高い配向性が得やすいことが分かる。
の場合と全く同じ条件にして、原子比で約17%のイン
ジウムを添加した酸化亜鉛薄膜を成膜した試料のX線回
折極点図形である。スポットパターンは確認されず、ブ
ロードパターンとなっており、高濃度にドープした薄膜
を高い配向性で作製することが従来法では難しいことが
分かる。
亜鉛を得るために高濃度のインジウムドープを施しつ
つ、高い結晶粒子配向性を実現した酸化亜鉛薄膜をスパ
ッタリング法で製造することを課題とする。
には、アルゴンをスパッタリングガスとして用いた式
(1)の状態による電荷キャリアーの注入の促進、伝
導度を高めるため、高濃度のインジウム添加を施す、
基板材質との格子定数不整合により生じる配向劣化の抑
制が必要である。
タ法による酸化亜鉛基薄膜材料の製造法であって、アル
ミナ単結晶基板上に基板温度400℃から600℃にて
成膜厚さを5〜20nmとする初期成膜(第一段階)を施
した後に、基板温度を保持したままの状態でスパッタ装
置のプラズマを消火し、5分以上の成膜休止時間をお
き、しかる後に亜鉛に対してインジウムを原子比で5%
以上添加した酸化物ターゲットを用い、スパッタガスを
アルゴンガスとして、200nm以上の膜厚に達するま
での成膜(第二段階)を行う、ことを特徴とする、X線極
点図形測定において、六回対称のスポットからなるパタ
ーンが認められる高い結晶軸(c軸)配向性を持つた酸
化亜鉛基薄膜を得ることを特徴とする酸化亜鉛基薄膜材
料の製造法である。
-3以上の高濃度にドープされた酸化亜鉛基薄膜を得るこ
とを特徴とする、上記の酸化亜鉛基薄膜材料の製造法で
ある。
酸化亜鉛ターゲット、亜鉛に対してアルミを原子比で5
%以下添加した酸化物ターゲット、または亜鉛に対して
インジウムを原子比で5%以上含有した酸化物ターゲッ
トを用いることを特徴とする、上記の酸化亜鉛基薄膜材
料の製造法である。
スパッタガスに酸素を体積比で50%以下加えたアルゴ
ンガスを用い、第二段階の成膜に際し、スパッタガスを
純アルゴンガスとすることで、酸化亜鉛薄膜中の酸素含
有量を変化させることを特徴とする、上記の酸化亜鉛基
薄膜材料の製造法である。
0-3オーム・cm以下である高電気伝導性をもった酸化
亜鉛基薄膜を得ることを特徴とする、上記の酸化亜鉛基
薄膜製造法である。
第一段階成膜、休止時間、第二段階成膜を順に行うこと
によって実施する。本発明の方法において、「第1段階
成膜」と「休止時間」は、「第2段階成膜」で高い結晶
性と高い電気伝導性を同時に満足した薄膜を得るための
「下地作り」に当たる。伝導性を付与した薄膜として利
用されるのは、第2段階で作られた部分であって、第一
段階で成膜した薄膜は、基板をうっすらと覆う「下地」
であり、必ずしも、高い伝導性を有している必要はな
い。
を400℃から600℃にて成膜を開始する。ターゲッ
トは第二段階成膜で用いる亜鉛に対してインジウムを原
子比で5%以上添加した酸化物ターゲットを用いてもよ
く、また、酸化亜鉛ターゲット、アルミを原子比で5%
以下添加した酸化物ターゲットを用いても良い。第一段
階成膜は下地作りであり、ここで、ある程度高い結晶性
を実現する必要がある。アルミを原子比で5%を越えて
加えたターゲットを用いて、第一段階の成膜をすると、
結晶性の低い膜になってしまい、下地としての役割を果
たさなくなる。第一段階の成膜は下地作りなので、アル
ミを加えなくてもかまわない。
ゴンと酸素の混合ガスとし、酸素濃度を50%以下とす
ることが好ましい。酸素ガスを必要以上に加えると、装
置内の金属部品を酸化し、清浄な装置の動作が確保でき
なくなる可能性がある。基板温度が、400℃未満であ
ると、休止時間中の歪み・応力の緩和が起こるだけの十
分な熱エネルギーを与えることができない。基板温度が
600℃をこえると、薄膜が成膜中に再蒸発する確率が
上がり、成膜が不安定になる。
薄膜組成に特段の制限を加えるものではなく、5〜20
nmの膜厚の酸化亜鉛基薄膜を得ることをもって、第一
段階とする。第一段階の成膜で、5nmよりも薄い膜を
付けた場合、休止時間をおいても、基板のアルミナと第
一段階成膜で堆積する薄膜との格子定数差に由来する薄
膜中の歪み・応力が十分に緩和されない。そのため、そ
の後の第二段階成膜で堆積する薄膜に、この応力・歪み
が伝搬してしまう。逆に、20nmよりも厚くなると、
これは、従来法と同じことになる。すなわち、20nm
を越える膜厚まで第一段階の成膜を行った場合、逆に、
応力や歪みを安定化させてしまう。いったん安定化して
しまうと、休止時間をおいても、応力や歪みを取り去る
ことができなくなる。
マを消火し、5分以上の成膜休止時間をおく。この休止
時間において、基板温度は先の第一段階成膜の時と同じ
温度に保つものとする。休止時間が5分未満であると、
第一段階の成膜で堆積する薄膜の構造緩和が終了せず、
良質な下地としての機能を果たさなくなる。休止時間に
よる良い下地を実現するには、応力が緩和するだけの十
分な時間、すなわち5分以上の時間が必要である。
一段階の成膜によって得られた酸化亜鉛基薄膜の上に、
亜鉛に対してインジウムを原子比で5%以上添加した酸
化物ターゲットを用い、第二段階の成膜を行い、第二段
階で成膜される膜が200nm以上の膜厚に達するまで
堆積させる。本発明では第二段階の成膜厚さの上限は限
定されず、酸化亜鉛基薄膜の使途に応じて必要となる膜
厚に達するまでの成膜を行う。
ドープすることにより高い伝導性が得られる。そのため
には、亜鉛に対してインジウムを原子比で5%以上添加
した酸化物ターゲットを用いる必要がある。インジウム
が原子比で30%を超えると、目的としている物質以外
の結晶相が成膜されてしまう可能性があるので好ましく
は30%以下とする。
あり、伝導性を持たせる必要はない。第二段階の成膜で
は導電性を持った結晶性の良い薄膜を得る必要があり、
膜厚と電気伝導率は比例するので、高い伝導性を得るた
めには、少なくとも200nmの膜厚が必要となる。ま
た、200nm未満であると、高い配向性は実現されて
も、粒子サイズが小さいため、粒界や表面の影響を受け
やすくなり、高い伝導性を実現できなくなる。
酸化亜鉛薄膜との格子定数不整合による歪み・応力を緩
和することを主たる目的とした薄膜であるため、伝導性
は必ずしも必要ではない。逆に、第一段階成膜で得られ
た膜が、基板と薄膜との間に生じる応力・歪みを緩和さ
せるためのものであるため、その成膜に際しては、酸素
ガスを含むアルゴンガスで成膜しても良い。ただし、添
加物が酸化亜鉛に添加されず、不純物として析出するの
を避けるため、酸素ガスは体積比で50%以下とする。
導性を持った薄膜を得ることが目的であり、電荷補償に
よる伝導性の低下を避けるため、純アルゴンガスにて成
膜する。こうして、第一段階と第二段階それぞれの成膜
時のスパッタガスは組成が異なってもかまわない。例え
ば、第一段階成膜時に酸素20%のアルゴンガスを用
い、第2段階成膜の際に純アルゴンガスを用いる。第一
段階と第二段階でスパッタガスを変更する場合、休止時
間において、そのガス種を変更する。
い配向性を有し、インジウムが10 20cm-3以上の高濃
度にドープされた、室温での電気抵抗率が10-3オーム
・cm以下である高い電気伝導性をもつ酸化亜鉛基薄膜
が得られるので、酸化亜鉛基薄膜を使用する上で必要と
なる特性が得られる厚さ(例:電気伝導率と薄膜の寸法
によって算出される電気伝導度が使途に必要となる値に
達する厚さ)になるまで成膜する。
性はX線極点図形によってその配向性を確認することが
可能であり、6回対称をもったスポット状のパターンが
得られることをもって配向性の確認が可能である。しか
し、このX線極点図形による評価はあくまで、得られた
薄膜の評価方法であって、本発明の酸化亜鉛基薄膜の製
造方法においては本質的ではなく、この評価を行わなく
とも、高い配向性を持った酸化亜鉛基薄膜を得ることが
できる。
が、本発明は以下の実施例によって限定されるものでは
ない。 比較例1 スパッタリングターゲットに(Zn1-xInx)Oy多結晶体(x
=0.286、酸素量yは未定量)を用い、成膜開始前
の装置内真空度が5.0× 10-4 Pa以下となるマグ
ネトロンスパッタ装置により、単結晶アルミナ基板の00
01面上へ薄膜を堆積した。成膜時にArガスを装置内に
導入し、装置内圧力を2Paとし、基板の温度を400
℃として薄膜を製造した。その結果として得られた薄膜
から得られたX線回折極点図形は図2に示すように無配
向の薄膜が得られた。
=0.286、酸素量yは未定量)を用い、成膜開始前
の装置内真空度が5.0× 10-4Pa以下となるマグネ
トロンスパッタ装置により、単結晶アルミナ基板の0001
面上へ薄膜を堆積した。成膜時にArと酸素の混合ガス
(Ar/O2=50/50)を装置内に導入し、装置内圧力
を2Paとし、基板の温度を400℃として薄膜を製造
した。その結果として得られた薄膜から得られたX線回
折極点図形は図3に示すように6回対称を示すものの、
ブロードパターンが認められ、その配向度は低い。
となるマグネトロンスパッタ装置に、ターゲットである
(Zn1-xInx)Oy多結晶体(x=0.286、酸素量yは未
定量)を取り付け、0001面上の単結晶アルミナ基板を導
入する。基板温度を400℃とし、スパッタガスArで
装置内圧力2Paにより第一段階成膜を行い、成膜厚さ
約10nmの薄膜を得た。しかる後にプラズマを消火し
た。基板温度を400℃に保ったまま、15分間の成膜
休止時間をおいた。
し、先と同様にスパッタガスArにて、第二段階の成膜
を実施し、約500nm厚の薄膜を堆積した。ここで得
られた薄膜のX線回折極点図形を図4に示す。六回対称
をもつ、スポットパターンになっており、高い配向性が
実現されている。
となるマグネトロンスパッタ装置に、ターゲットである
(Zn1-xInx)Oy多結晶体(x=0.286、酸素量yは未
定量)と(Zn1-xAlx)Oy多結晶体(x=0.05、酸素量y
は未定量)をそれぞれ取り付け、0001面上の単結晶アル
ミナ基板を導入する。基板温度を400℃とし、スパッ
タガスArで装置内圧力2Paにより先に取り付けた二
つのターゲットのうちのひとつであるZnO多結晶体を
ターゲットとして第一段階成膜を行い、成膜厚さ約10
nmの薄膜を得た。しかる後にプラズマを消火した。基
板温度を400℃に保ったまま、15分間の成膜休止時
間をおいた。
し、先と同様にスパッタガスArで第二段階の成膜を実
施し、約800nm厚の薄膜を堆積した。ここで得られ
た薄膜のX線回折極点図形は図4に示すものと同様であ
った。
となるマグネトロンスパッタ装置に、ターゲットである
(Zn1-xInx)Oy多結晶体(x=0.286、酸素量yは未
定量)を取り付け、0001面上の単結晶アルミナ基板を導
入する。基板温度を400℃とし、スパッタガスArと
酸素の混合ガス(Ar/O2=50/50)で装置内圧力2
Paにより第一段階成膜を行い、成膜厚さ約10nmの
薄膜を得た。しかる後にプラズマを消火した。基板温度
を400℃に保ったまま、15分間の成膜休止時間をお
いた。
し、スパッタガスArにて第二段階の成膜を実施し、約
500nm厚の薄膜を堆積した。ここで得られた薄膜の
X線回折極点図形を図5に示す。六回対称をもつ、スポ
ットパターンになっており、高い配向性が実現されてい
る。
図2と図4との間に見られる差異は第一段階成膜、休止
時間、第二段階成膜を順に行う技術によって実現されて
いる。実施例1、2および3の比較から第一段階成膜と
第二段階成膜のスパッタガス、ターゲット材料を変更し
た場合においても、高い配向性を持った酸化亜鉛基薄膜
が製造されることが分かる。また、電気抵抗率測定の結
果、実施例1〜3によって製造されたインジウム添加酸
化亜鉛基薄膜においては、何れも約1×10-3オーム・
cmの電気抵抗率が得られた。特に実施例2において
は、7×10-4オーム・cmの電気抵抗率が得られた。
いた従来法のスパッタ法で作製した場合の純粋な酸化亜
鉛薄膜のX線極点図形である。
いた比較例1のスパッタ法で作製した場合のインジウム
添加酸化亜鉛薄膜のX線極点図形である。
して用いた比較例2のスパッタ法で作製した場合のイン
ジウム添加酸化亜鉛薄膜のX線極点図形である。
いた実施例1のスパッタ法で作製した場合のインジウム
添加酸化亜鉛薄膜のX線極点図形である。
Claims (5)
- 【請求項1】 マグネトロンスパッタ法による酸化亜鉛
基薄膜材料の製造法であって、アルミナ単結晶基板上に
基板温度400℃から600℃にて成膜厚さを5〜20
nmとする初期成膜(第一段階)を施した後に、基板温度
を保持したままの状態でスパッタ装置のプラズマを消火
し、5分以上の成膜休止時間をおき、しかる後に亜鉛に
対してインジウムを原子比で5%以上添加した酸化物タ
ーゲットを用い、スパッタガスをアルゴンガスとして、
200nm以上の膜厚に達するまでの成膜(第二段階)を
行う、ことを特徴とする、X線極点図形測定において、
六回対称のスポットからなるパターンが認められる高い
結晶軸(c軸)配向性を持つた酸化亜鉛基薄膜を得るこ
とを特徴とする酸化亜鉛基薄膜材料の製造法。 - 【請求項2】 インジウムが1020cm-3以上の高濃度
にドープされた酸化亜鉛基薄膜を得ることを特徴とす
る、請求項1記載の酸化亜鉛基薄膜材料の製造法。 - 【請求項3】 第一段階の成膜に際し、酸化亜鉛ターゲ
ット、亜鉛に対してアルミを原子比で5%以下添加した
酸化物ターゲット、または亜鉛に対してインジウムを原
子比で5%以上含有した酸化物ターゲットを用いること
を特徴とする、請求項1または2記載の酸化亜鉛基薄膜
材料の製造法。 - 【請求項4】 第一段階の成膜に際し、スパッタガスに
酸素を体積比で50%以下加えたアルゴンガスを用い、
第二段階の成膜に際し、スパッタガスを純アルゴンガス
とすることで、酸化亜鉛薄膜中の酸素含有量を変化させ
ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の
酸化亜鉛基薄膜材料の製造法。 - 【請求項5】 室温での電気抵抗率が10-3オーム・c
m以下である高電気伝導性をもった酸化亜鉛基薄膜を得
ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の
酸化亜鉛基薄膜材料の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001228191A JP3660980B2 (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | 酸化亜鉛基薄膜材料の製造法 |
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JP2001228191A JP3660980B2 (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | 酸化亜鉛基薄膜材料の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003041363A true JP2003041363A (ja) | 2003-02-13 |
JP3660980B2 JP3660980B2 (ja) | 2005-06-15 |
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ID=19060736
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001228191A Expired - Lifetime JP3660980B2 (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | 酸化亜鉛基薄膜材料の製造法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3660980B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285339A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Shimane Univ | セラミックス膜、発光素子及びセラミックス膜の製造方法 |
CN102191465A (zh) * | 2010-03-18 | 2011-09-21 | 中国科学院福建物质结构研究所 | 一种铟掺杂氧化锌靶材及透明导电膜的制备方法 |
-
2001
- 2001-07-27 JP JP2001228191A patent/JP3660980B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008285339A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Shimane Univ | セラミックス膜、発光素子及びセラミックス膜の製造方法 |
CN102191465A (zh) * | 2010-03-18 | 2011-09-21 | 中国科学院福建物质结构研究所 | 一种铟掺杂氧化锌靶材及透明导电膜的制备方法 |
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