JP2003040890A - ハロゲン化3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン類及びその製造方法 - Google Patents

ハロゲン化3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン類及びその製造方法

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JP2003040890A
JP2003040890A JP2001232276A JP2001232276A JP2003040890A JP 2003040890 A JP2003040890 A JP 2003040890A JP 2001232276 A JP2001232276 A JP 2001232276A JP 2001232276 A JP2001232276 A JP 2001232276A JP 2003040890 A JP2003040890 A JP 2003040890A
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JP2001232276A
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Kazuya Takeuchi
和也 竹内
Takemare Nakamura
剛希 中村
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光色素など製造用中間体として有用な3H
−ピロロ[2,3−b]ピリジン化合物の5−ハロゲン
体を効率的に製造する方法を提供する。 【解決手段】 下記の一般式(I): 【化1】 (式中、V1及びV2はそれぞれ独立に水素原子又は一価
の置換基を示し;Xはハロゲン原子を示し;Aはへテロ
原子又は置換基を有することもある炭素原子を示し;Y
は水素又は一価の置換基を示す)で表される3H−ピロ
ロ[2,3−b]ピリジン化合物の製造方法であって、
下記の一般式(II): 【化2】 (式中、V1、V2、A、及びYは上記定義と同義であ
る)で表される3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン化
合物に対してハロゲン化試薬を作用させる工程を含む方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光色素、写真用染
料、分光増感色素、又は記録メディア用色素などの製造
用中間体として有用な化合物の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ヘテロ環化合物の母核のハロゲン化に関
しては古くから多くの反応例が知られているが、その反
応性や位置選択性は原料となるヘテロ環化合物の種類・
性質によって大きく異なる。例えば、ピロールやチオフ
ェン、フランに代表されるようなπ電子過剰型のヘテロ
環芳香族化合物は0℃以下の温度で塩素や臭素、ヨウ素
と速やかに反応し、それぞれ対応するハロゲン化体を与
える。一方、ピリジンのようなπ電子欠如型のヘテロ環
芳香族化合物はハロゲン分子に対する反応性は低く、ハ
ロゲン化には過酷な反応条件を必要とする。
【0003】具体的にはピリジンと臭素を200℃〜3
00℃に加熱すると3−ブロモ、及び3,5−ジブロモ
置換体を生じ、同様に500℃では2−ブロモ、及び
2,6−ジブロモ置換体の混合物が生成する。他にも2
−アミノピリジンを臭素存在下に臭化水素酸中でジアゾ
化すると2−ブロモピリジンを高収率で与えることが知
られているが、あまり一般的な手法ではない。このよう
にヘテロ環化合物のハロゲン化は、その反応性や位置選
択性が原料となるヘテロ環化合物の種類に大きく依存
し、特に含窒素6員環芳香族化合物の位置選択的ハロゲ
ン化は困難な場合が多い。
【0004】一方、蛍光色素は古くから知られている色
素であるが、近年の生化学や遺伝子診断の分野において
標識用マーカーとして注目され、この分野では蛍光標識
技術として極めて重要な位置を占めるに至っている。こ
の用途で蛍光色素としては、フルオレセイン色素誘導
体、ローダミン色素誘導体などが良く知れらており、こ
の他に、アマシャム社製のシアニン色素Cy3やCy5
が標識用蛍光色素として汎用されている。しかし、これ
らの色素にはさらなる蛍光強度の向上が標識の感度向上
の点からも強く望まれている。
【0005】ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティ
(JCS)、1959年、3202頁に3H−ピロロ
[2,3−b]ピリジン化合物から誘導されるアザシア
ニン色素が強い蛍光を示すことが報告されている。しか
し、この色素の誘導体に関しても知られているものは少
なく、種々の励起波長に対応できる誘導体の開発が望ま
れている。特に、近年のレーザー技術の進歩により、上
記刊行物に記載されたアザシアニン色素よりも長波長の
光で励起が可能な色素が求められている。
【0006】様々な励起波長への対応という目的では、
上記アザシアニン色素の製造中間体である3H−ピロロ
[2,3−b]ピリジン化合物が重要であり、この化合
物の5位に色素の吸収波長を変化させうる適当な置換基
を導入するのがよい。3H−ピロロ[2,3−b]ピリ
ジン化合物の5−ハロゲン体は適宜のカップリング反応
(例えばChemical Review,95巻、2457頁(199
5年)及びここで引用されている文献に記載の「有機ホ
ウ素化合物のパラジウム触媒によるクロスカップリング
反応」やJornal of Organic Chemistry, 55巻、63
頁(1990年)に記載のHeck反応として知られる反応
など)により様々な励起波長に対応し得る色素合成中間
体へと誘導することができる。
【0007】3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン化合
物の5−ハロゲン体の製造方法としては、3H−ピロロ
[2,3−b]ピリジン化合物の5位を直接ハロゲン化
する方法が考えられるが、3H−ピロロ[2,3−b]
ピリジン化合物はピリジンを基本骨格に有するためハロ
ゲン分子に対する反応性が低いことが予想され、実際、
この化合物の5位を直接ハロゲン化する方法については
報告例が無い。従来、3H−ピロロ[2,3−b]ピリ
ジン化合物の5−ハロゲン体は、5−ブロモ−2−クロ
ロピリジンを原料として用い、最も古典的かつ典型的な
インドール環の構築法であるフィッシャーのインドレニ
ン合成法によって合成されている。しかしながら、ピリ
ジン骨格にさらに電子吸引性のハロゲン原子が導入され
た5−ブロモ−2−クロロピリジンを原料として用いる
場合には、通常のインドール又はインドレニン合成より
もさらに高い反応温度が必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、3H
−ピロロ[2,3−b]ピリジン化合物の5−ハロゲン
体を効率的に製造する方法を提供することにある。より
具体的には、3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン化合
物を原料化合物として用い、この化合物の5位を直接的
かつ位置選択的にハロゲン化する方法を提供し、これに
より前述のインドレニン合成の問題を回避する手段を提
供することが本発明の課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記のとおり、3H−ピ
ロロ[2,3−b]ピリジン化合物はピリジンを基本骨
格に有していることから、ハロゲン分子に対する反応性
は低いことが予想された。しかしながら、驚くべきこと
に、3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン化合物に対し
てハロゲン化試薬を作用させると5位を直接的かつ位置
選択的にハロゲン化することができ、しかも高い収率で
目的物が得られることが見出された。本発明は上記の知
見を基にして完成されたものである。
【0010】すなわち、本発明は、下記の一般式
(I):
【化3】 (式中、V1及びV2はそれぞれ独立に水素原子又は一価
の置換基を示し;Xはハロゲン原子を示し;Aはへテロ
原子又は置換基を有することもある炭素原子を示し;Y
は水素又は一価の置換基を示す)で表される3H−ピロ
ロ[2,3−b]ピリジン化合物の製造方法であって、
下記の一般式(II):
【化4】 (式中、V1、V2、A、及びYは上記定義と同義であ
る)で表される3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン化
合物に対してハロゲン化試薬を作用させる工程を含む方
法を提供するものである。
【0011】本発明の好ましい態様によれば、ハロゲン
化試薬がイミド系ハロゲン化試薬である上記の方法;イ
ミド系ハロゲン化試薬がN−ブロモコハク酸イミドであ
る上記の方法;Yがメチル基である上記の方法;Aが−
C(R1)(R2)−(式中、R1及びR2はそれぞれ独立に置
換基を有することもあるアルキル基を示し、R1及びR 2
は互いに結合して置換基を有することもある環を形成し
てもよい)である上記の方法;及びV1及びV2が水素原
子であり、R1及びR2がメチル基である上記の方法が提
供される。
【0012】
【発明の実施の形態】V1及びV2はそれぞれ独立に水素
原子又は一価の置換基を示すが、V1及びV2が置換基を
示す場合には、該置換基はさらに任意の位置に1又は2
以上の置換基を有していてもよく、2個以上の置換基を
有する場合にはそれらは同一でも異なっていてもよい。
【0013】V1及びV2が置換基を示す場合、置換基と
しては、例えば、アルキル基(シクロアルキル基又はビ
シクロアルキル基を含む)、アルケニル基(シクロアル
ケニル基又はビシクロアルケニル基を含む)、アルキニ
ル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、ア
シルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカル
ボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ、ア
ミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノ
カルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルア
ミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホ
ニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキ
ルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキル
スルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、アリールアゾ基、ヘテロ環アゾ基、イミ
ド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオ
キシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基などを挙るこ
とができる。
【0014】V1及びV2が示す置換基として、さらに好
ましくは、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子など)、アルキル基〔直鎖状、分岐鎖
状、環状、又はそれらの組み合わせからなるアルキル基
を意味しており、該アルキル基は置換又は無置換のいず
れでもよい。直鎖状又は分岐鎖状の置換又は無置換のア
ルキル基(好ましくは炭素原子数1から30の直鎖状又
は分岐鎖状の置換又は無置換のアルキル基、例えばメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t
−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロ
ロエチル基、2−シアノエチル基、2―エチルヘキシル
基など)、置換又は無置換のシクロアルキル基(好まし
くは、炭素原子数3から30の置換又は無置換のシクロ
アルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチ
ル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基など)、置換
又は無置換のビシクロアルキル基(好ましくは、炭素原
子数5から30の置換又は無置換のビシクロアルキル
基、すなわち炭素原子数5から30のビシクロアルカン
から水素原子を一個取り去った一価の残基であり、例え
ば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル基、ビ
シクロ[2,2,2]オクタン−3−イル基など)、さ
らに環構造が多い置換又は無置換のトリシクロアルキル
基なども包含する。以下に説明する各置換基中のアルキ
ル部分(例えばアルキルチオ基のアルキル基)も特に言
及しない場合には上記概念のアルキル基を表す。〕、
【0015】アルケニル基[直鎖、分岐、環状、又はそ
れらの組み合わせからなるアルケニル基を意味してお
り、該アルケニル基は置換又は無置換のいずれでもよ
い。直鎖状又は分岐鎖状の置換又は無置換のアルケニル
基(好ましくは炭素原子数2から30の直鎖状又は分岐
鎖状の置換又は無置換のアルケニル基、例えば、ビニル
基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基な
ど)、置換又は無置換のシクロアルケニル基(好ましく
は、炭素原子数3から30の置換若しくは無置換のシク
ロアルケニル基、すなわち炭素原子数3から30のシク
ロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の残基であ
り、例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シ
クロヘキセン−1−イル基など)、置換又は無置換のビ
シクロアルケニル基(好ましくは、炭素原子数5から3
0の置換又は無置換のビシクロアルケニル基、すなわち
二重結合を一個以上有するビシクロアルケンの水素原子
を一個取り去った一価の残基であり、例えば、ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル基、ビシク
ロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル)基]、
アルキニル基(好ましくは、炭素原子数2から30の置
換又は無置換のアルキニル基、例えば、エチニル基、プ
ロパルギル基、トリメチルシリルエチニル基など)、
【0016】アリール基(好ましくは炭素原子数6から
30の置換又は無置換のアリール基、例えばフェニル
基、p−トリル基、ナフチル基、m−クロロフェニル
基、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル基)、ヘテロ
環基(好ましくは5又は6員の置換又は無置換のヘテロ
環基、すなわち5又は6員の置換又は無置換の芳香族ヘ
テロ環化合物又は非芳香族ヘテロ環化合物から一個の水
素原子を取り除いた一価の残基であり、さらに好ましく
は、炭素原子数3から30の5又は6員の芳香族ヘテロ
環基である。例えば、2−フリル基、2−チエニル基、
2−ピリミジニル基、2−ベンゾチアゾリル基、アジリ
ジル基など)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、
カルボキシル基、アルコキシ基(好ましくは、炭素原子
数1から30の置換又は無置換のアルコキシ基、例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、t−
ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、2−メトキシエト
キシ基など)、アリールオキシ基(好ましくは、炭素原
子数6から30の置換又は無置換のアリールオキシ基、
例えば、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、4−
t−ブチルフェノキシ基、3−ニトロフェノキシ基、2
−テトラデカノイルアミノフェノキシ基など)、シリル
オキシ基(好ましくは、炭素原子数3から20のシリル
オキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ基、t−ブ
チルジメチルシリルオキシ基など)、
【0017】ヘテロ環オキシ基(好ましくは、炭素原子
数2から30の置換又は無置換のヘテロ環オキシ基、例
えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ基、2−
テトラヒドロピラニルオキシ基など)、アシルオキシ基
(好ましくはホルミルオキシ基、炭素原子数2から30
の置換又は無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素
原子数6から30の置換又は無置換のアリールカルボニ
ルオキシ基、例えば、ホルミルオキシ基、アセチルオキ
シ基、ピバロイルオキシ基、ステアロイルオキシ基、ベ
ンゾイルオキシ基、p−メトキシフェニルカルボニルオ
キシ基など)、カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭
素原子数1から30の置換又は無置換のカルバモイルオ
キシ基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ
基、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ基、モルホリ
ノカルボニルオキシ基、N,N−ジ−n−オクチルアミ
ノカルボニルオキシ基、N−n−オクチルカルバモイル
オキシ基など)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ま
しくは、炭素原子数2から30の置換又は無置換アルコ
キシカルボニルオキシ基、例えばメトキシカルボニルオ
キシ基、エトキシカルボニルオキシ基、t−ブトキシカ
ルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ基な
ど)、
【0018】アリールオキシカルボニルオキシ基(好ま
しくは、炭素原子数7から30の置換又はは無置換のア
リールオキシカルボニルオキシ基、例えば、フェノキシ
カルボニルオキシ基、p−メトキシフェノキシカルボニ
ルオキシ基、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカ
ルボニルオキシ基など)、アミノ基(好ましくは、無置
換アミノ基、炭素原子数1から30の置換又は無置換の
アルキルアミノ基、炭素原子数6から30の置換又は無
置換のアニリノ基、例えば、アミノ基、メチルアミノ
基、ジメチルアミノ基、アニリノ基、N−メチル−アニ
リノ基、ジフェニルアミノ基など)、アシルアミノ基
(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素原子数1から3
0の置換又は無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭
素原子数6から30の置換又は無置換のアリールカルボ
ニルアミノ基、例えば、ホルミルアミノ基、アセチルア
ミノ基、ピバロイルアミノ基、ラウロイルアミノ基、ベ
ンゾイルアミノ基、3,4,5−トリ−n−オクチルオ
キシフェニルカルボニルアミノ基など)、アミノカルボ
ニルアミノ基(好ましくは、炭素原子数1から30の置
換又は無置換のアミノカルボニルアミノ基、例えば、カ
ルバモイルアミノ基、N,N−ジメチルアミノカルボニ
ルアミノ基、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ
基、モルホリノカルボニルアミノ基など)、
【0019】アルコキシカルボニルアミノ基(好ましく
は炭素原子数2から30の置換又は無置換のアルコキシ
カルボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミ
ノ基、エトキシカルボニルアミノ基、t−ブトキシカル
ボニルアミノ基、n−オクタデシルオキシカルボニルア
ミノ基、N−メチル−メトキシカルボニルアミノ基な
ど)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましく
は、炭素原子数7から30の置換又は無置換のアリール
オキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカルボ
ニルアミノ基、p-クロロフェノキシカルボニルアミノ
基、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミ
ノ基など)、スルファモイルアミノ基(好ましくは、炭
素原子数0から30の置換又は無置換のスルファモイル
アミノ基、例えば、スルファモイルアミノ基、N,N−
ジメチルアミノスルホニルアミノ基、N−n−オクチル
アミノスルホニルアミノ基など)、アルキルスルホニル
アミノ基又はアリールスルホニルアミノ基(好ましくは
炭素原子数1から30の置換又は無置換のアルキルスル
ホニルアミノ基、炭素原子数6から30の置換又は無置
換のアリールスルホニルアミノ基、例えば、メチルスル
ホニルアミノ基、ブチルスルホニルアミノ基、フェニル
スルホニルアミノ基、2,3,5−トリクロロフェニル
スルホニルアミノ基、p−メチルフェニルスルホニルア
ミノ基など)、
【0020】メルカプト基、アルキルチオ基(好ましく
は、炭素原子数1から30の置換又は無置換のアルキル
チオ基、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキ
サデシルチオ基など)、アリールチオ基(好ましくは炭
素原子数6から30の置換又は無置換のアリールチオ
基、例えば、フェニルチオ基、p−クロロフェニルチオ
基、m−メトキシフェニルチオ基など)、ヘテロ環チオ
基(好ましくは炭素原子数2から30の置換又は無置換
のヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ
基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基な
ど)、スルファモイル基(好ましくは炭素原子数0から
30の置換又は無置換のスルファモイル基、例えば、N
−エチルスルファモイル基、N−(3−ドデシルオキシ
プロピル基)スルファモイル基、N,N−ジメチルスル
ファモイル基、N−アセチルスルファモイル基、N−ベ
ンゾイルスルファモイル基、N−(N'−フェニルカル
バモイル)スルファモイル基など)、アルキルスルフィ
ニル基又はアリールスルフィニル基(好ましくは、炭素
原子数1から30の置換又は無置換のアルキルスルフィ
ニル基、6から30の置換又は無置換のアリールスルフ
ィニル基、例えば、メチルスルフィニル基、エチルスル
フィニル基、フェニルスルフィニル基、p−メチルフェ
ニルスルフィニル基など)、アルキルスルホニル基又は
アリールスルホニル基(好ましくは、炭素原子数1から
30の置換又は無置換のアルキルスルホニル基、6から
30の置換又は無置換のアリールスルホニル基、例え
ば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、フェニ
ルスルホニル基、p−メチルフェニルスルホニル基な
ど)、
【0021】アシル基(好ましくはホルミル基、炭素原
子数2から30の置換又は無置換のアルキルカルボニル
基、炭素原子数7から30の置換又は無置換のアリール
カルボニル基、例えば、アセチル基、ピバロイル基、2
−クロロアセチル基、ステアロイル基、ベンゾイル基、
p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル基など)、
アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素原子数
7から30の置換又は無置換のアリールオキシカルボニ
ル基、例えば、フェノキシカルボニル基、o−クロロフ
ェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニ
ル基、p−t−ブチルフェノキシカルボニル基など)、
アルコキシカルボニル基(好ましくは、炭素原子数2か
ら30の置換又は無置換アルコキシカルボニル基、例え
ば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t
−ブトキシカルボニル基、n−オクタデシルオキシカル
ボニル基など)、カルバモイル基(好ましくは、炭素原
子数1から30の置換又は無置換のカルバモイル、例え
ば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,
N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジ−n−オクチ
ルカルバモイル基、N−(メチルスルホニル)カルバモ
イル基など)、
【0022】アリールアゾ基又はヘテロ環アゾ基(好ま
しくは炭素原子数6から30の置換又は無置換のアリー
ルアゾ基、炭素原子数3から30の置換又は無置換のヘ
テロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ基、p−クロロフ
ェニルアゾ基、5−エチルチオ−1,3,4−チアジア
ゾール−2−イルアゾ基など)、イミド基(好ましく
は、N−スクシンイミド基、N−フタルイミド基、N−
マレイミド基など)、ホスフィノ基(好ましくは、炭素
原子数2から30の置換又は無置換のホスフィノ基、例
えば、ジメチルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ
基、メチルフェノキシホスフィノ基など)、ホスフィニ
ル基(好ましくは、炭素原子数2から30の置換又は無
置換のホスフィニル基、例えば、ホスフィニル基、ジオ
クチルオキシホスフィニル基、ジエトキシホスフィニル
基など)、ホスフィニルオキシ基(好ましくは、炭素原
子数2から30の置換又は無置換のホスフィニルオキシ
基、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ基、ジオ
クチルオキシホスフィニルオキシ基など)、ホスフィニ
ルアミノ基(好ましくは、炭素原子数2から30の置換
又は無置換のホスフィニルアミノ基、例えば、ジメトキ
シホスフィニルアミノ基、ジメチルアミノホスフィニル
アミノ基など)、シリル基(好ましくは、炭素原子数3
から30の置換又は無置換のシリル基、例えば、トリメ
チルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、フェニル
ジメチルシリル基など)、イソチオシアナート基、イソ
シアナート基を挙げることができる。
【0023】上記の官能基の中で1又は2以上の水素原
子を有するものは、さらにこ(れら)の水素原子が上記
の官能基で置換されていてもよい。そのような官能基の
例としては、アルキルカルボニルアミノスルホニル基、
アリールカルボニルアミノスルホニル基、アルキルスル
ホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノ
カルボニル基、ハロゲン置換ピリミジニル基、ハロゲン
置換トリアジニル基、スルホニルハライド基が挙げられ
る、より具体的には、メチルスルホニルアミノカルボニ
ル基、p−メチルフェニルスルホニルアミノカルボニル
基、アセチルアミノスルホニル基、ベンゾイルアミノス
ルホニル基などが挙げられる。
【0024】V1及びV2として、好ましくは、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2
ないし30のアルケニル基、炭素原子数2ないし30の
アルキニル基、炭素原子数6ないし20のアリール基、
ヘテロ環基(5又は6員の置換又は無置換のヘテロ環基
であり、芳香族又は非芳香族のいずれでもよく、好まし
くは、炭素原子数3から30の5又は6員の芳香族のヘ
テロ環基)、炭素原子数1から30のアルキルチオ基、
炭素原子数6から30のアリールチオ基、炭素原子数2
から30の置換又は無置換のヘテロ環チオ基、炭素原子
数0から30のスルファモイル基、炭素原子数1から3
0のアルキルスルホニル基、6から30のアリールスル
ホニル基などを用いることができる。また、V1及びV2
として、イソチオシアナート基、イソシアナート基、サ
クシンイミジルエステル基、ハロゲン置換トリアジニル
基、ハロゲン置換ピリミジニル基、スルホニルハライド
基、α−ハロアセチル基、マレイミジル基、アジリジニ
ル基も好ましい。
【0025】V1及びV2として、さらに好ましくは、炭
素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2ないし
30のアルキニル基、炭素原子数6ないし20のアリー
ル基、ヘテロ環基、炭素原子数1から30のアルキルチ
オ基、炭素原子数6から30のアリールチオ基、炭素原
子数2から30の置換若しくは無置換のヘテロ環チオ
基、スルホニルハライド基、又はα−ハロアセチル基を
用いることができる。
【0026】Aはヘテロ原子又は置換基を有していても
よい炭素原子を表す。Aが示す炭素原子は−C(R1)(R
2)−で表され、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子又
は置換基を有することもあるアルキル基を示し、R1
びR2は互いに結合して置換基を有することもある環を
形成してもよい。R1及びR2がそれぞれ独立に置換基を
有することもあるアルキル基である場合が好ましく、R
1及びR2がそれぞれ独立に炭素原子数1から10のアル
キル基であることが好ましく、R1及びR2がそれぞれ独
立に炭素原子数1から5のアルキル基であることがさら
に好ましい。
【0027】Aがヘテロ原子である場合、ヘテロ原子と
して、例えば、酸素原子、硫黄原子、窒素原子(−N
(R3)−)、セレン原子、テルル原子などを挙げること
ができる。R3は置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基
を有していてもよいヘテロ環基を示す。R3が示すアル
キル基、アリール基、又はヘテロ環基、ならびにアルキ
ル基、アリール基、又はヘテロ環基上の置換基は上記V
1及びV2について説明したものと同じである。R3とし
て好ましくは炭素原子数1から20のアルキル基又は炭
素原子数1から20の炭素原子数アリール基を挙げるこ
とができ、さらに好ましくは炭素原子数1から10のア
ルキル基を挙げることができる。Aとして好ましくは酸
素原子、硫黄原子、−C(R1)(R2)−(R1及びR2はそ
れぞれ独立に置換基を有することもあるアルキル基を示
し、R1及びR2は互いに結合して置換基を有することも
ある環を形成してもよい)、−N(R3)−であり、さら
に好ましくは酸素原子又は−C(R 1)(R2)−である。
【0028】Yが示す一価の置換基としては、置換基を
有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基、又は置換基を有していてもよいヘテロ環
基を挙げることができる。上記アルキル基、アリール
基、又はヘテロ環基、ならびにアルキル基、アリール
基、又はヘテロ環基上の置換基は上記V1及びV2につい
て説明したものと同じである。Yとしては、水素原子、
炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数6ない
し20のアリール基、又はヘテロ環基(5又は6員の置
換若しくは無置換のヘテロ環基であり、芳香族又は非芳
香族のいずれでもよく、好ましくは、炭素原子数3から
30の5又は6員の芳香族のヘテロ環基)である。Yと
してさらに好ましいものは、炭素原子数1ないし6のア
ルキル基である。
【0029】本発明の方法に用いるハロゲン化試薬の種
類は特に限定されないが、例えば、塩素、臭素、ヨウ素
のほか、塩化スルフリル、ヨードニウムジコリジンパー
クロラート、N−クロロコハク酸イミド、 N−ブロモ
コハク酸イミド、 N−ヨードコハク酸イミドが好まし
く、より好ましくはN−クロロコハク酸イミド、 N−
ブロモコハク酸イミド、 N−ヨードコハク酸イミドな
どを用いることができる。本発明のハロゲン化反応に用
いるハロゲン化試薬の添加量は、一般式(I)で表され
る化合物に対して等モルから大過剰であるが、好ましく
は等モルから20倍モル、さらに好ましくは等モルから
3倍モルである。
【0030】本発明の方法では、反応を溶媒中で行うこ
とが好ましい。反応に用いる溶媒の種類は、反応におい
て不活性であり反応種を十分に溶解できるものであれば
特に限定されない。例えば、アルコール類(例えばメタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、、エチレング
リコールなど)、アミド類(例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、アセトアミド、N−メチル
ピロリドンなど)、ニトリル類(例えばアセトニトリ
ル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリルなど)、エ
ーテル類(例えばエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなど)、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、又はこれらの混合溶媒、あるいは水又は水と前記の
有機溶媒との混合溶媒(水と有機溶媒との容積比は水1
に対して有機溶媒1ないし100が好ましい)などを用
いることができる。
【0031】溶媒として、好ましくは非プロトン性極性
溶媒(例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドン、アセトニトリル、プロビ
オニトリル、ジメチルスルホキシドなど)を用いること
ができ、より好ましくはニトリル類(例えばアセトニト
リル、プロピオニトリルなど)を用いることができる。
反応温度は通常は0℃から各溶媒の沸点までの範囲で行
うことができ、好ましくは0℃から100℃であり、よ
り好ましくは10℃から40℃の範囲である。
【0032】本発明の方法により製造可能な一般式(I)
で表される化合物の具体例を以下に示すが、本発明の範
囲はこれらの具体例により限定されることはない。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】原料として用いられる一般式(II)の化合
物は、例えばジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエテ
ィ(JCS)、1959年、3202頁に記載された方
法によって入手可能である。
【0036】一般式(I)で表される化合物から種々の
ポリメチン色素を合成することが可能である。ポリメチ
ン色素としてはいかなる色素も製造可能であるが、製造
可能な好ましい色素として、シアニン色素、メロシアニ
ン色素、ロダシアニン色素、3核メロシアニン色素、4
核メロシアニン色素、アロポーラー色素、スチリル色
素、スチリルベース色素、ヘミシアニン色素などが挙げ
られる。好ましくは、シアニン色素、メロシアニン色
素、ロダシアニン色素であり、さらに好ましくはシアニ
ン色素(電荷としてはカチオン、アニオン、ベタイン状
態のいずれでもよい)である。これらの色素の合成法の
詳細については、エフ・エム・ハーマー(F.M.Harmer)著
「ヘテロサイクリック・コンパウンズーシアニンダイズ
・アンド・リレィティド・コンパウンズ(Heterocyclic
Compounds-Cyanine Dyes and Related Compounds)」、
ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Son
s)社ーニューヨーク、ロンドン、1964年刊、及びデ
ー・エム・スターマー(D.M.Sturmer)著「ヘテロサイク
リック・コンパウンズースペシャル・トピックス・イン
・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Heterocyclic Co
mpounds-Special topics inheterocyclic chemistr
y)」、第18章、第14節、第482から515頁など
に記載されている。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。実施例中の化合物番号は上記の表中の化合
物番号に対応させてある。 例1:化合物1の合成 7−アザ−2,3,3−トリメチルインドレニン(1.0
g、6.3mmol)をアセトニトリル(7.0ml)
に溶解し、室温にてN−ブロモコハク酸イミド(1.2
g、6.9mmol)をこれに加えた。反応終了後、分
液して得られた有機相を濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、目的化合物を得
た。得られた生成物はヘキサン/酢酸エチルにより結晶
化させた。 収量1.28g、収率85% 融点:132-134℃ H-NMR(CDCl3) 、δ;8.50(d,1H), 7.70(d,1H), 2.40(s,
3H), 1.36(s,6H)
【0038】比較のため、従来法により目的物を製造し
た。5-ブロモ-2-ヒドラジノピリジン10g及び3−
メチル-2−ブタノン20mlを混合し、80℃で15
分間反応した。過剰の3−メチル-2−ブタノンを留去
した後、1,4−ブタンジオール15mlを加え230
℃に加熱し5時間反応した。反応液を冷却し、そのまま
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して目的物を
含むフラクションを得た。このフラクションから溶媒を
留去した後、残渣をヘキサン/酢酸エチルから結晶化
し、淡褐色結晶として化合物1を得た。 収量2.0g、収率15.7%
【0039】例2:化合物2の合成 2−アミノー3−ヒドロキシピリジン(5.4g、49
mmol)にオルソ酢酸トリエチル(40ml)とp−ト
ルエンスルホン酸1水和物(30mg)を添加し、180
℃にて2時間反応を行った。過剰のオルソエステルを減
圧留去し、残査をシリカゲルカラム(溶離液:酢酸エチ
ル)で精製した後、さらにヘキサンから再結晶を行って
7−アザ−2−メチルベンゾオキサゾールを得た。 収量:5.3g、収率:81% H-NMR(CDCl3)、δ;8.52(dd,1H), 7.77(dd,1H), 7.25
(dd,1H), 2.73(s,3H) Mass(Posi): 135(M+H)
【0040】上で得られた7−アザ−2−メチルベンゾ
オキサゾール(3.0g、22.2mmol)をアセト
ニトリル(5.0ml)に溶解し、室温にてN−ブロモ
コハク酸イミド(4.3g、24.4mmol)をこれ
に加えた。反応終了後、分液して得られた有機相を濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し、目的化合物を得た。得られた生成物はヘキサン
/酢酸エチルにより結晶化させた。 収量3.8g、収率81% Mass(Posi):分子量:214(M+H)
【0041】例3:化合物5の合成 2,3−ジ−アミノピリジン(4.5g、41.2mmo
l)にオルソ酢酸トリエチル(40ml)とp−トルエン
スルホン酸1水和物(30mg)を添加し、180℃にて
2時間反応を行った。過剰のオルソエステルを減圧留去
し、残査をシリカゲルカラム(溶離液:酢酸エチル)で
精製した後、さらにヘキサンから再結晶を行って7−ア
ザ−2−メチルベンゾオキサゾールを得た。 収量:4.3g、収率:78% Mass(Posi): 135(M+H)
【0042】上で得られた7−アザ−2−メチルベンゾ
チアゾール(3.2g、23.7mmol)をアセトニ
トリル(40ml)に溶解し、室温にてN−ブロモコハ
ク酸イミド(4.6g、26.1mmol)をこれに加
えた。反応終了後、分液して得られた有機相を濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、目的化合物を得た。得られた生成物はヘキサン/酢
酸エチルにより結晶化させた。 収量3.8g、収率75% Mass(Posi):213(M+H)
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、3H−ピロロ[2,3
−b]ピリジン化合物を原料化合物として用い、この化
合物の5位を直接的かつ位置選択的にハロゲン化するこ
とにより、3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン化合物
の5−ハロゲン体を簡便かつ高収率に製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C065 AA04 BB04 BB06 CC01 DD02 EE02 HH01 JJ02 KK02 PP01 4C072 AA01 BB02 CC02 CC11 EE03 FF07 GG06 UU02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I): 【化1】 (式中、V1及びV2はそれぞれ独立に水素原子又は一価
    の置換基を示し;Xはハロゲン原子を示し;Aはへテロ
    原子又は置換基を有することもある炭素原子を示し;Y
    は水素又は一価の置換基を示す)で表される3H−ピロ
    ロ[2,3−b]ピリジン化合物の製造方法であって、
    下記の一般式(II): 【化2】 (式中、V1、V2、A、及びYは上記定義と同義であ
    る)で表される3H−ピロロ[2,3−b]ピリジン化
    合物に対してハロゲン化試薬を作用させる工程を含む方
    法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化試薬がイミド系ハロゲン化試
    薬である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 イミド系ハロゲン化試薬がN−ブロモコ
    ハク酸イミドである請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 Yがメチル基である請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 Aが−C(R1)(R2)−(式中、R1及び
    2はそれぞれ独立に置換基を有することもあるアルキ
    ル基を示し、R1及びR2は互いに結合して置換基を有す
    ることもある環を形成してもよい)である請求項1ない
    し4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 V1及びV2が水素原子であり、R1及び
    2がメチル基である請求項5に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7582634B2 (en) 2005-02-18 2009-09-01 Wyeth 7-substituted imidazo[4,5-c]pyridine antagonists of gonadotropin releasing hormone receptor
US7696210B2 (en) 2004-06-17 2010-04-13 Wyeth Gonadotropin releasing hormone receptor antagonists
US7714130B2 (en) 2004-06-17 2010-05-11 Wyeth Processes for preparing gonadotropin releasing hormone receptor antagonists

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