JP2003039044A - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置

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JP2003039044A
JP2003039044A JP2001230775A JP2001230775A JP2003039044A JP 2003039044 A JP2003039044 A JP 2003039044A JP 2001230775 A JP2001230775 A JP 2001230775A JP 2001230775 A JP2001230775 A JP 2001230775A JP 2003039044 A JP2003039044 A JP 2003039044A
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garbage
air
solid
drying
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Ryoji Sekine
良治 関根
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Fertilizers (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厨芥を撹拌しながら乾燥させる厨芥処理装置
において、装置全体の小型化を図ることを目的とする。 【解決手段】 本発明の厨芥処理装置1は、厨芥を収納
する乾燥槽4と、この乾燥槽4内で回転する撹拌装置3
8を備え、乾燥槽4内の厨芥を撹拌装38置により撹拌
しながら乾燥させるものである。そして、撹拌装置38
の回転により、撹拌部材38Bが上昇する側の乾燥槽4
内であって、撹拌装置38と干渉しない位置に、内方に
突出する庇部42を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばホテルやレ
ストランの厨房などから出る生ゴミなどの厨芥を処理す
るための厨芥処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種厨芥処理装置は、例えば
特開2000−157954号公報に示される如く、肉
や野菜などの生ゴミ(厨芥)を収納する容器内において
撹拌羽根により厨芥を撹拌しながら加熱することによ
り、厨芥を乾燥させて肥料などとしてリサイクルする構
成とされている。
【0003】この場合、従来一般的には前記公報の如
く、ヒータ(下ヒータ)により容器を下部から直接加熱
すると共に、更に上方からは容器内に温風(上ヒータに
より加熱された温風)を吹き込み、容器内の厨芥を加熱
していた。また、容器の少なくとも底面は所定半径の円
弧形状を呈しており、撹拌羽根の先端はこの円弧形状の
底面内側を移動することで内部の厨芥を押し下げ、或い
は押し上げて撹拌していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように厨芥処理装
置では撹拌羽根が上昇する過程で当該撹拌羽根により厨
芥が押し上げられるので、当該押し上げられた厨芥が容
器外に飛び出さないようにするために、容器としては十
分な高さ寸法を確保しなければならなくなり、装置全体
が大型化してしまう問題があった。
【0005】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、厨芥を撹拌しながら乾燥
させる厨芥処理装置において、装置全体の小型化を図る
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の厨芥処理装置
は、厨芥を収納する乾燥槽と、この乾燥槽内で回転する
撹拌手段を備え、乾燥槽内の厨芥を撹拌手段により撹拌
しながら乾燥させるものであって、撹拌手段の回転によ
り、当該撹拌手段の先端が上昇する側の乾燥槽内であっ
て、撹拌手段と干渉しない位置に、内方に突出する庇部
を設けたことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、厨芥を収納する乾燥槽
と、この乾燥槽内で回転する撹拌手段を備え、乾燥槽内
の厨芥を撹拌手段により撹拌しながら乾燥させる厨芥処
理装置において、撹拌手段の回転により、当該撹拌手段
の先端が上昇する側の乾燥槽内であって、撹拌手段と干
渉しない位置に、内方に突出する庇部を設けたので、撹
拌手段により押し上げられた乾燥槽内の厨芥は、内方に
突出する庇部により方向が変えられ、乾燥槽内に落下し
ていくようになる。
【0008】これにより、乾燥槽からの厨芥の飛散を防
止しながら乾燥槽の高さ寸法を縮小し、それによって厨
芥処理装置全体の小型化を図ることが可能となる。
【0009】請求項2の発明の厨芥処理装置は、上記に
おいて庇部は乾燥槽の内方に向けて高く傾斜しているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、上記に加えて庇
部は乾燥槽の内方に向けて高く傾斜しているので、庇部
と乾燥槽とがつくる隅角部に押し上げられた厨芥が挟ま
って滞留する不都合も解消されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳述する。図1は本発明を適用した実施例の
厨芥処理装置1を設置した流し台2の正面図、図2は流
し台2の平面図、図3は厨芥処理装置1の正面図、図4
は厨芥処理装置1の側面図、図5は厨芥処理装置1の平
面図、図6は断熱扉3を除く厨芥処理装置1の正面図、
図7は図6から乾燥槽4を取り外した状態の厨芥処理装
置1の正面図、図8乃至図11は厨芥処理装置1の縦断
側面図である。
【0012】図1及び図2において、ホテルやレストラ
ンの厨房に設置された流し台2は、左右二つのシンク
6、7を備えており、各シンク6、7の最下部には排水
孔8がそれぞれ開口形成されている。各排水孔8、8は
Uトラップ9を経て排水ホース11に接続されており、
各排水孔8、8は着脱自在の蓋部材12にてそれぞれ開
閉可能とされている。
【0013】そして、向かって左側のシンク6の最下部
には、更に厨芥排出孔13が開口形成されており、この
厨芥排出孔13も着脱自在の蓋部材14にて開閉可能と
されている。この厨芥排出孔13の下方にはディスポー
ザー16が取り付けられており、このディスポーザー1
6には厨芥導入ホース17を介して本発明の厨芥処理装
置1が連設され、厨芥処理装置1自体は各シンク6、7
下方の流し台2内に収納されている。
【0014】本発明の厨芥処理装置1は、各図に示す如
く前面に開口した矩形状の断熱箱体18から本体が構成
されており、この断熱箱体18内に前面に開口した内面
矩形状の乾燥室19が構成されている。そして、この乾
燥室19内に前面の開口から乾燥槽4が収納され、乾燥
室19の内面と間隔を存して取り付けられる。また、乾
燥室19内の向かって左側は前面21Aと側面21Bを
有する仕切部材21により区画され、この仕切部材21
内に加熱室22が構成されている。この加熱室22の上
部には空気循環手段としてのクロスフローファン23が
前後方向に取り付けられ、このクロスフローファン23
の下側の加熱室22内には加熱手段としての乾燥室ヒー
タ(電気ヒータ)24が取り付けられている。また、こ
の乾燥室ヒータ24の下方の加熱室22内には脱臭手段
としての脱臭装置26、26が上下に二本それぞれ前後
方向に取り付けられている。
【0015】また、断熱箱体18の背面左側(背方から
見て左側)には給気手段及び排気手段を構成する給排気
装置27が取り付けられている。更に、断熱箱体18の
背面中央部には駆動手段を構成する撹拌モータ28と、
固液分離手段としての固液分離装置29が取り付けられ
ており、これらは外装カバー31にて被覆されている。
そして、この固液分離装置29に前記ディスポーザー1
6からの厨芥導入ホース17が接続されている。尚、3
2は断熱箱体18の右側面に取り付けられたコントロー
ルボックスであり、このコントロールボックス32内に
後述する制御装置33の基板が収納されている。
【0016】次に、厨芥処理装置1各部の詳細構造を説
明する。図12に前記乾燥槽4の正面図を示し、図13
に同側面図、図14に同平面図をそれぞれ示す。前記乾
燥槽4はステンレス板から構成されており、両側面4
A、4Aと、この両側面4A、4Aの下端から一体に連
続する所定半径の円弧形状を呈して湾曲する底面4B
と、略U字状の前面4C及び後面4Dから構成され、上
面が開口する容器状を呈している。底面4Bの外面左右
には把手34、34が取り付けられており、両側面4
A、4Aの上端には上方に延在して外側に屈曲する係止
部材36、36が取り付けられている。各係止部材3
6、36の縦壁部分には図13に示す如く窓孔36Aが
それぞれ形成されており、後述する如く乾燥室19内を
循環する空気はこれら窓孔36A、36Aを通過するこ
とになる。
【0017】この乾燥槽4内には、底面4Bの円弧の中
心より下方に位置して撹拌手段を構成する回転軸37が
前後面4C、4D間に渡って回転自在に取り付けられて
おり、この回転軸37に撹拌手段を構成する撹拌装置3
8が取り付けられている。この撹拌装置38は回転軸3
7を中心として外方に延在する前後の回転アーム38
A、38Aと、これら回転アーム38A、38Aの先端
間に渡って取り付けられ、前後端が前後面4C、4Dの
内側に摺接若しくは近接する撹拌部材38B、38Bか
ら構成されている。そして、回転アーム38Aの寸法
は、撹拌部材38B、38Bが底面4Bの最下部に摺接
若しくは近接する値とされ、撹拌装置38は前述した撹
拌モータ28により図12における反時計回りに回転さ
れる。尚、39は後面4Dの外側に位置して回転軸37
の後端に連結された連結カプラである。
【0018】ここで、前述の如く回転軸37は底面4B
の円弧の中心より下方に配置されているので、撹拌部材
38Bの回転軌跡は図12に一点鎖線で示すように、最
下部にて底面4Bに摺接若しくは近接するものの、その
左右においては徐々に底面4Bから徐々に離間すること
になる。また、乾燥槽4内には撹拌部材38Bの回転軌
跡の外側であって、撹拌装置38の回転により撹拌部材
38Bが上昇する側の上部(向かって右上)に、回転移
動する撹拌部材38Bが近接する棒状の清掃部材41が
取り付けられており、撹拌部材38Bと平行となるよう
前後面4C、4D間に渡って取り付けられている。
【0019】更に、乾燥槽4の両側面4A、4Aの上部
内側には、内方に向けて例えば45度の角度で高く傾斜
しながら上面開口まで突出する庇部42、42が前後面
4C、4D間に渡って取り付けられている。これら庇部
42、42は撹拌装置38の回転と干渉しない位置にあ
ると共に、実施例の場合、向かって右側の庇部42は撹
拌装置38の回転により撹拌部材38Bが上昇する側の
上方に位置している。また、乾燥槽4の後面4Dの右側
上部(後方から見て右側上部)には、上面開口より下側
であって回転する撹拌装置38と干渉しない位置に厨芥
導入孔43が開口形成されている。
【0020】係る乾燥槽4の上面開口には図15及び図
16に示す如きカバー44が着脱自在に設けられ、開閉
自在に塞がれる。このカバー44は薄肉ステンレス板に
より全体として矩形状に成形されており、上面44A
と、左右側面44B、44Cと、前後面44D、44D
を有している。このうち、左右側面44B、44Cは内
側に向けて徐々に高くなるよう傾斜しており、更に各面
にはパンチング孔から構成された複数の通風孔46・・
・が形成されている。各通風孔46は、乾燥槽4内に空
気を導入しながら乾燥槽4内で撹拌乾燥された厨芥が外
部に散乱しないようにする目的で形成されているもので
あるが、左側面44Bの各通風孔46・・・の開口面積
は上面44A及び前後面44D、44Dの各通風孔46
・・・よりも大きくされ、右側面44Cの各通風孔46
・・・の開口面積は上面44A及び前後面44D、44
Dの各通風孔46・・・よりも小さくされている。
【0021】即ち、左側面44Bの単位面積当たりの通
風孔46・・・の総開口面積は、他の面(特に右側面4
4C)の単位面積当たりの通風孔46・・・の総開口面
積よりも大きく設定されている。尚、実施例のように通
風孔46の開口面積を変えるだけでなく、各面の通風孔
46の数を変えて総開口面積に差をつけてもよい。そし
て、係るカバー44は乾燥槽4の上面開口に着脱自在に
載置され、各係止部材36、36間に位置し、左右側面
44B、44Cは各窓孔36A、36Aの内側に対応す
るかたちとなる(図6参照)。
【0022】一方、乾燥室19の背面には断熱箱体18
の背面に取り付けられた前記撹拌モータ28に連結され
たカプラ47が乾燥室19内に臨んで配置されており、
乾燥室19の天面左右には前後に渡るL字状の金具から
成る係止部48、48がそれぞれ取り付けられている。
また、乾燥室19の天面には乾燥室19内の温度を検出
するための温度センサ(サーミスタセンサなど)49が
取り付けられている。
【0023】また、加熱室22を区画形成する仕切部材
21の側面21B上端部には加熱室22と乾燥室19と
連通する吐出口51が形成されており、前記クロスフロ
ーファン23はこの吐出口51に対応している。このク
ロスフローファン23はファンモータ23Mにより回転
されて下方(乾燥室ヒータ24側)から空気を吸引し、
吐出口51から乾燥室19内に吐出するものである。ま
た、側面21B下部には同様に両室22、19を連通す
る吸込口52が形成されており、前記脱臭装置26、2
6はこの吸込口52に対応している。そして、この吸込
口52には加熱室用フィルタ53が着脱可能に取り付け
られている。
【0024】仕切部材21の前面21A下部には脱臭用
吸込口54、54が上下に二カ所形成されており、この
脱臭用吸込口54、54にて脱臭装置26、26の前端
が乾燥室19内に臨んでいる。そして、この脱臭用吸込
口54、54部分にはそれらを覆う着脱可能な脱臭用フ
ィルタ56が取り付けられている。各フィルタ53、5
6は乾燥室19内を循環する空気を通過させながら、当
該空気中に含まれる塵埃(乾燥厨芥が粉砕されたものが
殆ど)を除去する機能を奏する。
【0025】ここで、前記脱臭装置26の構造を図17
乃至図23を参照して詳述する。脱臭装置26は、ステ
ンレスなどの熱良導性の金属パイプ57と、このパイプ
57の軸方向に直角に交わる方向に向けて当該パイプ5
7の外面に複数枚取り付けられた熱交換用のフィン(ス
テンレス製)58・・・と、パイプ57内に挿設された
触媒加熱手段としてのカートリッジ式の脱臭ヒータ(電
気ヒータ)59とを備えた加熱装置60と、図18及び
図22の如く内部に微細な通風路を有するようにハニカ
ム状に形成されたステンレスのコア材に、白金とアルミ
ナをコーティングして成る脱臭に関して活性のある触媒
61と、図23の如く複数のパンチング孔62・・が穿
設された撹拌材63と、これらが収容される前後に開口
した筒状の金属製容器64とから構成されている。
【0026】この場合、各フィン58・・・には複数の
通風孔58Aが形成されており、これら通風孔58Aは
全フィン58・・相互において前後に対応して配列され
ている。尚、各通風孔58Aには図18に示すように前
後に開口した熱良導性の中空パイプ65を各フィン58
に接して挿通してもよい。それによれば、フィン58を
通過する空気の流通がより円滑化される。
【0027】そして、脱臭ヒータ59が挿設されて周囲
にフィン58を備えたパイプ57は容器64の前端部内
に収納され、フィン58・・の縁部は容器64の内面に
当接する。また、触媒61はこのパイプ57などと間隔
を存して容器64の後端部内に収納され、これら触媒6
1とパイプ57間に前記撹拌材63が配設される。この
状態で容器64内は通風孔58A・・、パンチング孔6
2・・、触媒61を通して前端の開口から後端の開口ま
で自由に空気流通が可能とされる。
【0028】前記触媒61は空気中に含まれる臭い成分
を無臭化処理する作用を奏するものであり、処理対象と
なる空気が+350℃付近に加熱された状態で最も効率
的な脱臭作用を奏する。脱臭ヒータ59としては常時通
電状態で係る触媒61に送り込む空気を上述の+350
℃付近まで加熱可能な容量のものであるが、脱臭装置2
6、26の脱臭ヒータ59のみでは後述する乾燥室19
内の下限温度である+110℃まで乾燥室19内の循環
空気を加熱できない容量のものを選定する。更に、前記
撹拌材63は容器64内を流通する空気に乱流を起こし
て撹拌し、触媒61に流入する空気温度を均一化させる
作用を奏する。
【0029】このような脱臭装置26、26の前端開口
は前述の如く仕切部材21の脱臭用吸込口54、54に
て乾燥室19内に連通すると共に、後端開口はダクト部
材66内に構成される排気ダクト67の左端に連通して
いる。このダクト部材66は乾燥室19の背面下部に沿
って左右に取り付けられており、その外面は乾燥室19
内を循環する空気に接すると共に、内部に左右に渡る前
記排気ダクト67が構成される。この排気ダクト67右
端背面に対応する位置の断熱箱体18には、排気口68
が貫通形成され、この排気口68は前記給排気装置27
内に開口している。
【0030】この給排気装置27は、図24乃至図26
に示すように断熱箱体18の背面に取り付けられたチャ
ンバー69と、このチャンバー69内を上下に仕切り、
給気室71と熱交換室72とを上下に構成する仕切板7
3と、この熱交換室72内を上下に貫通し、チャンバー
69下方の外部と給気室71内とを連通する複数本の熱
良導性吸気管74・・と、この吸気管74・・・より後
方の熱交換室72の後部において熱交換室72の内外を
連通する複数の透孔75・・・と、チャンバー69に取
り付けられた排気手段となる排気用シロッコファン76
及び給気手段となる給気用シロッコファン77とから構
成されている。そして、前記排気口68は熱交換室72
の前端に開口している。
【0031】前記排気用のシロッコファン76の吸込口
76Aは前記熱交換室72の後端に開口しており、吐出
口76Bは外部に開口している。このシロッコファン7
6は軸方向に位置する吸込口76Aから空気を吸引し、
半径方向に位置する吐出口76Bから吐出するものであ
る。また、前記給気用のシロッコファン77の吸込口7
7Aは給気室71の上面に開口しており、吐出口77B
は断熱箱体18の背面を貫通して乾燥室19の内外を連
通する外気導入口78に連通している。このシロッコフ
ァン77も軸方向に位置する吸込口77Aから空気を吸
引し、半径方向に位置する吐出口77Bから吐出するも
のである。
【0032】前記シロッコファン76はファンモータ7
6Mにより運転され、排気口68から出て熱交換室72
内を通過して来る空気と複数の透孔75・・から流入し
た比較的多量(排気口68からの空気量と比較して多
量)の外気を吸込口76Aから吸引し、吐出口76Bか
ら外部に吐出する(図8に破線矢印で示す)。シロッコ
ファン77はファンモータ77Mにより運転され、吸気
管74・・・内を経て外部から給気室71内に流入した
外気を吸込口77Aから吸引し、吐出口77Bから吐出
する。この吐出口77Bから吐出された外気は外気導入
口78から乾燥室19内に流入する(図8に実線矢印で
示す)。
【0033】このような構成により、シロッコファン7
7で吸引される外気は、吸気管74・・・を通過する過
程で排気口68から流出した空気と混合すること無く吸
気管74を介して熱交換することになる。また、乾燥室
19内の空気は脱臭装置26、26と排気ダクト67を
経て排気口68から流出し、吸気管74・・と熱交換し
た後、透孔75・・から流入する多量の外気と混合され
て吐出口76Bから排出されることになる。従って、シ
ロッコファン76による乾燥室19からの排気量は、シ
ロッコファン77による乾燥室19への外気導入量より
も少なくなるので、乾燥室19内の空気圧は外部よりも
高圧となる。従って、脱臭装置26、26の前端開口か
ら内部に入って後端開口から出る乾燥室内空気の流通
は、専らこの乾燥室19内外の圧力差によって生じるこ
とになる。
【0034】更に、シロッコファン77による単位時間
当たりの外気導入量は、少なくとも脱臭装置26、26
の触媒61、61における単位時間当たりの空気処理量
よりも少なく設定されている。
【0035】次に、前記固液分離装置29の詳細構造に
ついて説明する。この固液分離装置29は、前記ディス
ポーザー16にて粉砕され、水と一緒に厨芥導入ホース
17を経て送られてくる厨芥を固形分と液分とに分離し
て固形分のみ乾燥槽4内に導入するための装置であり、
軸方向の一端(前端)が開口し、この開口81Aを開閉
可能に閉塞するキャップ82を備えた矩形筒状の外郭8
1と、この外郭81の他端(後端)の挿入孔81Bから
外郭81内に間隔を存して挿入され、軸方向の一端が開
放した円筒状の固液分離フィルタ83と、中心に回転軸
84を有して前記固液分離フィルタ83内に後端から同
軸的に挿入された螺旋86と、この螺旋86の回転軸8
4後端に取り付けられたプーリー87と図示しないベル
ト及びプーリー88を介して当該回転軸84を回転駆動
すると共に、外郭81の側面に取り付けられた駆動手段
としての固液分離モータ29Mと、外郭81内に配設さ
れたアーム92及び清掃手段としての清掃棒89、89
と、リング91などから構成されている。
【0036】前記外郭81の一端の開口81A縁部には
取付用のフランジ81Fが外方に張り出して形成されて
おり、外郭81の後部側面には円形の透孔81Cが穿設
され、前部下面には排水口81Dが形成されている。前
記固液分離フィルタ83の周面には複数の小孔83B・
・が形成されており、前記外郭81の透孔81Cに対応
する位置には略同径の円形透孔83Aが形成されてい
る。そして、前記螺旋86の縁部はこの固液分離フィル
タ83の内面に摺接若しくは近接する。
【0037】前記アーム92の中心は回転軸84の先端
部に固定され、前記清掃棒89、89はアーム92の両
端部に取り付けられており、リング91を貫通して後方
に延在する。キャップ82は前方に突出する厨芥導入部
としての搬出口93を有しており、この搬出口93は回
転軸84より上側に位置している。また、搬出口93は
前端の出口93Aに向けて徐々に拡開されている。
【0038】前記アーム92は係るキャップ82の内側
(固液分離フィルタ83側)に位置し、リング91は係
るアーム92と固液分離フィルタ83間に位置する。固
液分離フィルタ83の軸方向の一端の開口縁部はこのリ
ング91に摺動自在に当接する。これによって、固液分
離フィルタ83内とその外側の外郭81内はシールされ
ると共に、固液分離フィルタ83内はリング91内側を
経て搬出口93に連通する。また、清掃棒89、89は
外郭81と固液分離フィルタ83間に進入し、当該固液
分離フィルタ83の外面に摺接若しくは近接する。
【0039】係る構成により、アーム92及び清掃棒8
9、89とリング91は回転軸84の回転によって螺旋
と共に回転することになる。また、97は厨芥導入ホー
ス17と固液分離フィルタ83内とを連通する連結パイ
プであり、一端が透孔83Aに接続され、外郭81の透
孔81Cから外部に突出している。そして、他端が前記
厨芥導入ホース17に接続されることになる。
【0040】そして、係る固液分離装置29は外郭81
のフランジ81Fを利用して断熱箱体18の背面に固定
される。このとき、キャップ82の搬出口93は断熱箱
体4を貫通して乾燥室19内背面上部に臨む。
【0041】尚、これら外郭81、キャップ82、固液
分離フィルタ83、螺旋86、アーム92、リング91
などは図32に示す如く全て分解可能とされている。従
って、清掃が容易となる。ここで、実施例では固液分離
フィルタ83の周面に形成された小孔83B・・を同一
寸法で形成したが(図34)、図35に示すように搬出
口93側のもの程小さく構成すれば厨芥の固液分離と搬
送をより円滑に行えるようになる。また、図36に示す
ように固液分離フィルタ83の上方(実際には清掃棒8
9と干渉しない位置)に散水手段としての散水器96を
設ければ、この散水器96によって固液分離フィルタ8
3の外面を洗い流すことができるようになる。
【0042】以上の構成で、前述の如くカバー44が取
り付けられた乾燥槽4は断熱扉3を開放した状態で、乾
燥室19の前面開口から乾燥室19内に挿入される。こ
のとき、乾燥槽4の各係止部材36、36が前方から係
止部48、48内に挿入され、乾燥槽4は乾燥室19内
に着脱自在に吊り下げられるかたちとなる。
【0043】この状態で図6及び図9に示すように乾燥
槽4の左右、前後及び上下には乾燥室19(仕切部材2
1、加熱室用フィルタ53及びダクト部材66を含む)
の内面との間に所定の間隔が構成される。また、向かっ
て左側の係止部材36の窓孔36Aは吐出口51に対応
する。更に、後面4Dのカプラ39は乾燥室19背面の
カプラ47に前方から係脱可能に係合し、これによっ
て、撹拌モータ28の駆動力が回転軸37に伝達される
ようになる。また、厨芥導入孔43からは固液分離装置
29の搬出口93が後方から乾燥槽4内に進入し、開口
するかたちとなる。
【0044】次に、図37は前記制御装置33の電気回
路のブロック図を示している。制御装置33は制御手段
となる汎用のマイクロコンピュータ98から構成されて
おり、このマイクロコンピュータ98の入力には運転ス
イッチ99と前記温度センサ49が接続されている。マ
イクロコンピュータ98の出力には、前記撹拌モータ2
8、固液分離モータ29M、ファンモータ23M、76
M及び77Mの各モータが接続されると共に、乾燥室ヒ
ータ24及び脱臭ヒータ59(実際には二本あるがここ
では一つで示す)の各電気ヒータが接続されている。
【0045】以上の構成で次に動作を説明する。運転ス
イッチ99が操作されると、制御装置33のマイクロコ
ンピュータ98は先ず脱臭ヒータ59に通電する。この
通電開始後、所定時間経過して脱臭ヒータ59が前述し
た如く通過空気の温度を+350℃付近まで加熱する能
力を発揮できるようになったところで、マイクロコンピ
ュータ98は他の機器の運転を開始する。
【0046】そして、流し台2で生じた厨芥を流水と共
に厨芥排出孔13に投入すると、ディスポーザー16で
は厨芥が粉砕され、流水と共に厨芥導入ホース17に流
し出される。このようにして厨芥導入ホース17よりデ
ィスポーザー16から粉砕された厨芥(固液分離対象
物)が固液分離装置29の固液分離フィルタ83内に搬
送されてくると、液分は小孔83B・・・から固液分離
フィルタ83外に流出し、排水口81Dから外部に廃棄
される。従って、固液分離フィルタ83内には厨芥の固
形分のみが残留することになる。一方、マイクロコンピ
ュータ98は固液分離モータ29Mを運転し、回転軸8
4により螺旋86を一定方向に回転させる。
【0047】この螺旋86の回転により、固液分離フィ
ルタ83内の厨芥の固形分は前端の搬出口93方向に搬
出される。このときに厨芥は圧搾作用を受けるので、そ
れに含まれる液分は良好に流出して分離されるようにな
る。また、アーム92も螺旋86と共に回転し、螺旋8
6によって搬出口93方向に搬送され、キャップ82に
押し付けられる厨芥の固形分を搬出口93の入口93B
方向に案内していく。これにより、固液分離フィルタ8
3で固液分離された厨芥の固形分は搬出口93に円滑に
送り込まれるようになる。
【0048】このとき、搬出口93は回転軸84より上
方にあり、排水口81Dは外郭81の下面に形成されて
いるので、運転当初に多量の水が流入しても搬出口93
まで溢れ出ることがなくなる。また、清掃棒89、89
は固液分離フィルタ83の外面で回転するので、小孔8
3B・・・から飛び出した厨芥も掻き落とされ、固形分
の搬送は円滑に行われるようになると共に、固液分離フ
ィルタ83の外面の汚れも落とすことができるようにな
る。更に、搬出口93は出口93Aに向けて徐々に拡開
されているので、この搬出口93内において厨芥の固形
分が詰まる不都合も回避できる。
【0049】このようにして固液分離装置29で液分と
分離された厨芥の固形分は搬出口93の出口93Aから
出て乾燥槽4内に導入される。そして、厨芥が清掃部材
41より低い所定の位置まで溜まったところで、自動的
に或いは手動操作に基づき、マイクロコンピュータ98
は固液分離モータ29Mを停止し、撹拌モータ28の運
転を開始すると共に、乾燥室ヒータ24に通電を開始
し、且つ、各ファンモータ23M、76M及び77Mの
運転を開始する。尚、これら撹拌モータ28、乾燥室ヒ
ータ24、ファンモータ23M、76M、77Mの運転
は固液分離装置29から厨芥を乾燥槽4内に導入し始め
た時点から開始していてもよい。
【0050】これにより、乾燥槽4内の厨芥(固形分)
は撹拌装置38の撹拌部材38Bに図6中反時計回りに
かき回されて撹拌される。このとき、向かって右側では
厨芥は撹拌部材38Bによって押し上げられるが、庇部
42があることにより、押し上げられて上昇する厨芥は
この庇部42により移動方向を内方に変えられ、更に、
カバー44に至る以前に乾燥槽4の内方に落下されるよ
うになる。
【0051】また、この場合庇部42は内方に高く傾斜
しているので、この庇部42と乾燥槽4の側面4Aとが
つくる庇部42下側の隅角部は鈍角となる。従って、撹
拌部材38Bにより押し上げられた厨芥がこの隅角部に
挟まって滞留する不都合も生じなくなり、厨芥は円滑に
乾燥槽4内方に落下していくことになる。
【0052】これらにより、乾燥槽4の高さ寸法を拡大
することなく、乾燥槽4からの厨芥の散乱を防止できる
ようになる。更に、撹拌部材38Bは上昇過程で清掃部
材41に近接するので、撹拌部材38Bに付着した厨芥
はこの清掃部材41によって掻き落とされる。
【0053】また、乾燥槽4の底面4Bの最下部より撹
拌装置38が回転して撹拌部材38Bが降下する側(図
6の回転軸37より向かって左側)では、撹拌部材38
Bが降下しながら乾燥槽4に接近し、厨芥の固形分を圧
縮していくことになるので、回転軸37付近の高さでは
乾燥槽4と撹拌部材38B間に厨芥が詰まり難く、底面
4Bの最下部付近では厨芥を粉砕することになる。一
方、撹拌装置38が回転して撹拌部材38Bが上昇する
側では、今度は撹拌部材38Bが上昇しながら乾燥槽4
から離間していくことになるので、最下部を通過した後
に乾燥槽4と撹拌部材38B間に挟まれた厨芥も円滑に
落下することになる。
【0054】これらにより、撹拌装置38は乾燥槽4内
における厨芥の撹拌を効果的且つ円滑に行うことができ
るようになる。また、撹拌装置38の回転直径も比較的
小さくなると共に、撹拌装置38によって押し上げられ
る厨芥の高さも低くなることから、これによっても乾燥
槽4自体の上下寸法の縮小が図れる。また、上面開口は
カバー44にて塞がれているので、内部の厨芥(特に粉
状となったもの)が外に散乱することも防止若しくは抑
制される。
【0055】また、クロスフローファン23が回転する
ことにより、乾燥室ヒータ24で加熱された空気がこの
クロスフローファン23により吸引され、吐出口51か
ら吐出されるようになる。吐出口51から吐出された加
熱空気は、乾燥槽4の向かって左側の係止部材36の窓
孔36Aを通過してから、乾燥槽4上方を通過して右側
の係止部材36の窓孔36Aを通過し、乾燥室19の壁
面に沿って乾燥槽4の右方、前方、後方を降下する。そ
して、乾燥槽4の下方に回り込み、左方に至ったところ
で加熱室用フィルタ53を通過して吸込口52から加熱
室22内に入る。そして、加熱室22内の各脱臭装置2
6、26周囲を通過した後、乾燥室ヒータ24に戻り、
加熱されて再びクロスフローファン23に吸引される循
環を繰り返す。
【0056】これによって、乾燥槽4内の厨芥は乾燥槽
4の全壁面を介して周囲から加熱されるかたちとなる。
また、カバー44の左側面44Bは左側の係止部材36
の窓孔36Aに対応して斜めに起立しているので、窓孔
36Aを通過してきた循環空気の一部はこの左側面44
Bに衝突し、更に上面44Aに沿って移動するかたちと
なる。従って、左側面44Bや上面44Aの通風孔46
・・からは循環空気の一部が乾燥槽4内に積極的に導入
されるようになり、これらにより、乾燥槽4内の厨芥は
周囲からの加熱と導入空気による加熱で均一且つ円滑に
乾燥されていく。
【0057】このとき、脱臭装置26、26では脱臭ヒ
ータ59、59が発熱しているので、各容器64、64
の温度も+350℃以上に上昇している。しかもこの脱
臭装置26、26は上述の如く乾燥室19内を循環する
空気の循環経路上にあるので、循環空気はこの脱臭装置
26、26が外部に放散する熱によっても加熱されるか
たちとなり、熱効率は向上する。また、左側面44Bの
各通風孔46・・・の単位面積当たりの総開口面積は他
の面よりも大きくされているので、乾燥槽4内への循環
空気の導入も円滑に行われるようになる。
【0058】マイクロコンピュータ98は温度センサ4
9が検出する乾燥室19内の温度に基づき、例えば乾燥
室19内の温度が+120℃の上限温度に達した時点で
乾燥室ヒータ24への通電を断ち(OFF)、前述の下
限温度である+110℃に降下した時点で通電を開始
(ON)するON−OFF制御を実行する。ここで、前
述の如く脱臭装置26、26により循環空気は加熱作用
を受けるが、脱臭ヒータ59、59の容量は、それらの
みでは前述の如く乾燥室19内の下限温度である+11
0℃まで乾燥室19内の循環空気を加熱できないものと
されているので、マイクロコンピュータ98による乾燥
室ヒータ24のON−OFF制御を支障無く実行しなが
ら脱臭ヒータ59、59を連続通電できるようになり、
後述する如き脱臭装置26、26における脱臭作用を支
障無く維持できる。
【0059】また、シロッコファン77が回転すること
により、前述の如く吸気管74・・を介して外気が吸引
され、外気導入口78から乾燥室19内に吐出導入され
る。これにより、乾燥室19内には常に乾燥に必要な新
鮮な外気が導入されることになる。更に、シロッコファ
ン76が回転することによって、排気ダクト67内の空
気は前述の如く吸引されて排出される。一方、前述の如
く乾燥室19の内外の圧力差から循環空気の一部は脱臭
用フィルタ56を経て脱臭装置26、26の前端開口か
ら容器64内に入る。
【0060】ここで、脱臭ヒータ59は前述の如く常時
発熱しており、その熱はフィン58・・・に伝達され
る。容器64内に入った空気は脱臭ヒータ59周囲のフ
ィン58・・・の通風孔58A・・を通過していくが、
ここを通過する過程で前述の如く+350℃付近まで温
度上昇される。そして、各フィン58・・・を経た高温
の空気は撹拌材63に至るが、この撹拌材63のパンチ
ング孔62・・・を通過するために一部堰き止められ、
それによって乱流が生じて撹拌されるので、撹拌材63
を経た空気の温度は均一化される。その後、触媒61に
流入して、前述の如く脱臭されるが、このとき、撹拌材
63によって前述の如く空気温度は均一化されているの
で、触媒61による脱臭作用も全体で均一化される。ま
た、脱臭装置26、26内の空気流通自体が前述の如く
乾燥室19内外の圧力差によって生じているので、容器
64内を通過する空気量が均一化される。また、触媒6
1を空気が通過する時間も当該触媒61が空気中の臭い
成分を無臭化するのに十分な長さとなる。これらによ
り、脱臭装置26、26においては効果的且つ効率的な
脱臭が行われるようになる。
【0061】このようにして脱臭された空気は触媒61
から出て後端開口から排気ダクト67内に入り、内部を
通過して排気口68に至るが、この場合ダクト部材66
は乾燥室19内の循環空気に接しているので、このダク
ト部材66を介して内部に流れる高温空気の熱を、乾燥
室19内を循環する空気の加熱にも利用できるようにな
る。これによって、更に熱効率が改善される。
【0062】排気口68に至った空気は熱交換室72内
に入って前述の如く吸気管74・・を通過する外気と熱
交換する。従って、シロッコファン77により乾燥室1
9内に導入される外気は、排気口68から出た高温空気
によって加熱されるので、更に熱効率は向上する。この
吸気管74・・・を経た空気は、その後前述した如く透
孔75・・から流入する比較的多量の外気と混合されて
シロッコファン76により吐出口76Bから外部に排出
される。これにより、排気温度は著しく低下され、高温
の排気によって生じる不都合が解消されるようになる。
【0063】このような乾燥運転を所定時間実行した
後、マイクロコンピュータ98は各機器の運転を停止す
る。このとき、全ての運転を停止する以前に乾燥室ヒー
タ24の発熱を停止してクロスフローファン23を所定
期間運転することにより、乾燥室19内のクールダウン
を行ってもよい。また、乾燥運転の終了によって図示し
ないブザーなどを鳴動させてもよい。その後、断熱扉3
を開けて乾燥槽4を前方に取り出す。そして、乾燥槽4
から乾燥後の厨芥を回収することになる。
【0064】以上の如く本発明では、撹拌装置38の回
転により、撹拌装置38先端の撹拌部材38Bが上昇す
る側の乾燥槽4内であって、撹拌装置38と干渉しない
位置に、内方に突出する庇部42を設けたので、撹拌部
材38Bにより押し上げられた乾燥槽4内の厨芥は、内
方に突出する庇部42により方向が変えられ、乾燥槽4
内に落下していくようになる。
【0065】これにより、乾燥槽4からの厨芥の飛散を
防止しながら乾燥槽4の高さ寸法を縮小し、それによっ
て厨芥処理装置1全体の小型化を図ることが可能とな
る。また、庇部42は乾燥槽4の内方に向けて高く傾斜
しているので、庇部42と乾燥槽4とがつくる隅角部に
押し上げられた厨芥が挟まって滞留する不都合も解消さ
れる。
【0066】尚、実施例では乾燥槽4の両側に庇部42
を設けているので、撹拌装置38の回転方向が逆となる
場合にも支障無く厨芥を内方に落とし込むことができる
ものである。また、庇部42の先端部を必要に応じて底
面4B方向に折り曲げ、厨芥の移動方向を積極的に下方
に変更するようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、厨芥
を収納する乾燥槽と、この乾燥槽内で回転する撹拌手段
を備え、乾燥槽内の厨芥を撹拌手段により撹拌しながら
乾燥させる厨芥処理装置において、撹拌手段の回転によ
り、当該撹拌手段の先端が上昇する側の乾燥槽内であっ
て、撹拌手段と干渉しない位置に、内方に突出する庇部
を設けたので、撹拌手段により押し上げられた乾燥槽内
の厨芥は、内方に突出する庇部により方向が変えられ、
乾燥槽内に落下していくようになる。
【0068】これにより、乾燥槽からの厨芥の飛散を防
止しながら乾燥槽の高さ寸法を縮小し、それによって厨
芥処理装置全体の小型化を図ることが可能となる。
【0069】請求項2の発明によれば、上記に加えて庇
部は乾燥槽の内方に向けて高く傾斜しているので、庇部
と乾燥槽とがつくる隅角部に押し上げられた厨芥が挟ま
って滞留する不都合も解消されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例の厨芥処理装置を設置
した流し台の正面図である。
【図2】図1の流し台の平面図である。
【図3】本発明の厨芥処理装置の正面図である。
【図4】本発明の厨芥処理装置の側面図である。
【図5】本発明の厨芥処理装置の平面図である。
【図6】断熱扉を除く厨芥処理装置の正面図である。
【図7】図6から乾燥槽を取り外した状態の厨芥処理装
置の正面図である。
【図8】本発明の厨芥処理装置の縦断側面図である。
【図9】本発明の厨芥処理装置のもう一つの縦断側面図
である。
【図10】図9から乾燥槽を外した本発明の厨芥処理装
置の縦断側面図である。
【図11】図10から加熱室用フィルタを外した本発明
の厨芥処理装置の縦断側面図である。
【図12】本発明の厨芥処理装置の乾燥槽の正面図であ
る。
【図13】本発明の厨芥処理装置の乾燥槽の側面図であ
る。
【図14】本発明の厨芥処理装置の乾燥槽の平面図であ
る。
【図15】本発明の厨芥処理装置のカバーの正面図であ
る。
【図16】本発明の厨芥処理装置のカバーの平面図であ
る。
【図17】本発明の厨芥処理装置の脱臭装置の正面図で
ある。
【図18】本発明の厨芥処理装置の脱臭装置の縦断側面
図である。
【図19】本発明の厨芥処理装置の脱臭装置の加熱装置
の正面図である。
【図20】本発明の厨芥処理装置の脱臭装置の加熱装置
の縦断側面図である。
【図21】本発明の厨芥処理装置の脱臭装置のフィンの
正面図である。
【図22】本発明の厨芥処理装置の脱臭装置の触媒の正
面図である。
【図23】本発明の厨芥処理装置の脱臭装置の撹拌材の
正面図である。
【図24】本発明の厨芥処理装置の給排気装置の正面図
である。
【図25】本発明の厨芥処理装置の給排気装置の側面図
である。
【図26】本発明の厨芥処理装置の給排気装置の平面図
である。
【図27】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置の正面
図である。
【図28】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置の背面
図である。
【図29】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置の側面
図である。
【図30】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置の平面
図である。
【図31】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置の縦断
側面図である。
【図32】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置の分解
縦断側面図である。
【図33】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置のキャ
ップの縦断側面図である。
【図34】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置の固液
分離フィルタの側面図である。
【図35】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置の他の
実施例の固液分離フィルタの側面図である。
【図36】本発明の厨芥処理装置の固液分離装置に散水
器を設けた例の固液分離フィルタ及び散水器の側面図で
ある。
【図37】本発明の厨芥処理装置の制御装置の電気回路
のブロック図である。
【符号の説明】 1 厨芥処理装置 2 流し台 3 断熱扉 4 乾燥槽 4B 底面 6、7 シンク 8 排水孔 12、14 蓋部材 13 厨芥排出孔 16 ディスポーザー 17 厨芥導入ホース 18 断熱箱体 19 乾燥室 21 仕切部材 22 加熱室 23 クロスフローファン 24 乾燥室ヒータ 26 脱臭装置 27 給排気装置 28 撹拌モータ 29 固液分離装置 29M 固液分離モータ 33 制御装置 37 回転軸 38 撹拌装置 39、47 カプラ 41 清掃部材 42 庇部 44 カバー 44B 左側面 46 通風孔 49 温度センサ 51 吐出口 52 吸込口 66 ダクト部材 67 排気ダクト 78 外気導入口 98 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 11/14 B09B 3/00 303M 25/12 ZAB Fターム(参考) 3L113 AB02 AC08 AC58 AC67 AC72 DA14 4D004 AA03 BA04 CA42 CA48 CB04 CB28 CB32 CB36 4G078 AA15 AA30 AB20 BA01 CA08 DA03 4H061 AA03 CC32 CC42 CC55 FF06 GG16 GG19 GG43 GG67 GG70

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥を収納する乾燥槽と、該乾燥槽内で
    回転する撹拌手段を備え、前記乾燥槽内の厨芥を前記撹
    拌手段により撹拌しながら乾燥させる厨芥処理装置にお
    いて、 前記撹拌手段の回転により、当該撹拌手段の先端が上昇
    する側の前記乾燥槽内であって、前記撹拌手段と干渉し
    ない位置に、内方に突出する庇部を設けたことを特徴と
    する厨芥処理装置。
  2. 【請求項2】 前記庇部は前記乾燥槽の内方に向けて高
    く傾斜していることを特徴とする請求項1の厨芥処理装
    置。
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