JP2003038916A - 交換可能なフィルターを有するフィルター要素及びフィルター装置 - Google Patents

交換可能なフィルターを有するフィルター要素及びフィルター装置

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JP2003038916A
JP2003038916A JP2001216452A JP2001216452A JP2003038916A JP 2003038916 A JP2003038916 A JP 2003038916A JP 2001216452 A JP2001216452 A JP 2001216452A JP 2001216452 A JP2001216452 A JP 2001216452A JP 2003038916 A JP2003038916 A JP 2003038916A
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Kazunori Sudo
和徳 須藤
Yoshishiro Nomura
芳城 野村
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Millipore Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下流側フィルターのスループットを大幅に延
ばせる或いは上流側フィルターにイオン除去性能を持た
せるなどの付加価値を持たせることが可能なフィルター
装置を提供すること。 【解決手段】 一つのハウジング、容器内に装着する同
一或いは異なる材質で上流側、下流側の2種類のフィル
ターからなり、下流側フィルターはハウジングに装着
し、上流側フィルターは下流側フィルターに装着し、そ
れぞれのフィルターが同心状で、且つ下流側の粒子汚染
が無い状態で上流側フィルターの脱着交換が可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体及びガスをろ過
するために好適なフィルターカートリッジに関する。よ
り詳しくは、本発明は半導体ウエハや液晶装置製造用の
ガラス基板などの電子部品製造用の基板に用いるアミン
系などの有機剥離液や、液晶装置製造用のガラス基板に
用いられる顔料分散フォトレジスト、化学的機械的研磨
装置に用いられるスラリー、一般産業で用いられる液体
など、多量の異物を含む薬液の ろ過をするためのフィ
ルターカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】ガス及び液体をろ過するために使用され
る別個の旦つ独特の2つの基本形式のカートリッジは深
さ(depth)フィルター(代表的には巻型)とメン
ブレンフィルター(通常はプリーツ型)とである。現
在、別個のハウジングに収納した巻型の深さフィルター
やメンブレンフィルターを直列状態にして使用し、所望
の清浄化レベルを得ることが行われている。そこで特開
平7−213814にて巻型か或は継ぎ目の無い、繊維
質の円筒型の不織の繊維マスを含む深さフィルターの何
れかと、共通ハウジング内部に保持され得るプリーツ付
きのスクリーンフィルター或は表面フィルターとから形
成されたろ過媒体を具備するフィルターカートリッジが
提案されたが、スループットの増大、金属イオンの除去
などフィルターに求められる性能に合わせた組み合わせ
を提供することも望ましい。組み合わせ可能なユニット
にすることで製造コストを抑えることもできる。
【0003】図1〜2は特開平7−213814に記載
された従来のフィルターカートリッジを示し、カートリ
ッジ10は、露出された外側表面12を有する巻型また
は継ぎ目の無い繊維質の円筒型である深さフィルター1
6と、その内部に同心状に配置されたプリーツ付きの表
面フィルター或はスクリーンフィルター18と、表面フ
ィルター18の内面を支持すると共に流体通路となる多
数の穴23を有するコア20と、コア20から ろ過流
体(液体または気体)を引き出すための流体出口14を
有する。深さフィルター16及び表面フィルター18の
上面はシールされている。フィルターカートリッジ10
の上端はキャップ19により完全に閉鎖される。使用に
当たり、フィルターカートリッジ10は ろ過器のハウ
ジング21内に挿入されて流体出口14の周りに施され
たねじ及び/又はOリングによりハウジング壁に液密に
取り付けられる。清浄化すべき流体(液体または気体)
はハウジング21とカートリッジ10との間に導入さ
れ、外側表面12から深さフィルター16内方に透過
し、次いで表面フィルター18を透過し、清浄化された
流体はコア20の穴23から中央通路に出て、流体出口
14から透過流として引き出される。上記の2種類のフ
ィルターは上流側に位置するフィルターの細孔の孔径を
大きく下流側に位置するフィルターの細孔の孔径を小さ
く定めることにより、清浄化の精度と寿命を伸ばしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
2種のフィルターは互いに一体に形成されて単一のフィ
ルター要素を構成しているために、使用目的毎に異なっ
た構成のフィルターを組み合わせたものを使用しなけれ
ばならないし、また上流側のフィルターは早く汚染され
るのに対して下流側のフィルターは汚染されていないに
も拘わらず上流側のフィルターの寿命に規定されて、結
果的にフィルター要素の寿命が短くなってしまう。従っ
て、本発明の目的は、上流側フィルターと下流側フィル
ターを組み合わせ可能な別個のユニットからなり、上流
側フィルターを下流側フィルターとハウジング容器の間
に装着し、ひとつのカートリッジとすることにより、寿
命の増大、金属イオンの除去など求められる性能に合わ
せて、ひとつのハウジング内に装着可能なフィルターカ
ートリッジを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上流側フィル
ターと下流側フィルターとの組み合わせよりなるフィル
ター要素において、上流側のフィルターを交換可能に構
成することにより、要求清浄度を実現しながら下流側の
フィルターの寿命を十分に延ばすことができ、そのため
従来と同等な透過水量を得るのに必要なフィルター数が
少なくなる。本発明はまた、上流側フィルター及び下流
側フィルターを予想される各種の用途に備えてそれぞれ
複数種用意し、それらから特定の用途に合わせて選択し
た上流側フィルター及び下流側フィルターよりなるフィ
ルター要素を構成する。この場合、上流側フィルターは
交換可能にすべきであるが、場合により一体型として使
い捨て型のフィルター装置を構成しても良い。
【0006】より具体的に述べると、本発明は、上流側
フィルターと下流側フィルターとよりなるフィルター要
素において、前記下流側フィルターはハウジングへ取り
付けるための装着手段を有し、前記上流側フィルター
は、前記下流側フィルターを前記ハウジングに装着した
状態で、前記下流側フィルターに装着可能に構成されて
いるフィルター要素、及びかかるフィルター要素をハウ
ジングに取り付けたフィルター装置を提供する。1つの
形態では、下流側フィルターは第1のねじ部を有し、ハ
ウジングは前記第1のねじ部を受ける第2のねじ部を有
する。他の形態では、下流側フィルターは、ハウジング
と一体に形成される。別の形態では、上流側フィルター
は下流側フィルターと嵌合により装着される。好ましく
は、上流側フィルター及び下流側フィルターは、それぞ
れ筒状に形成され互いに入れ子式に配置される。上流側
及び下流側フィルターはそれぞれプリーツ型、巻型か或
は継ぎ目の無い、繊維質の円筒型の、不織の繊維マスを
含む深さフィルター、多孔性フォーム、ホロファイバ
ー、プリーツ型メンブレンフィルターより選択された同
一または異なったフィルター膜を備えることができる。
巻型のフィルターには数種のろ過媒体を巻いたものでも
良く、さらに巻型のフィルターでは密度勾配が付けてあ
っても良い。上流側フィルター及び下流側フィルターは
それぞれ異なった一組のフィルターから選択された一つ
から構成することができる。本発明はまた、これらのフ
ィルター要素を収納したフィルター装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】上流側フィルターは内側から順に
多孔の樹脂製内側支持円筒(コア)、及びその外面に巻
いたシート状のろ過媒体を含む。必要ならさらにろ過媒
体の外面に樹脂製外側支持円筒(スリーブ)またはそれ
に代わる樹脂製ネットを使用することができる。これら
の上端縁及び下端縁は樹脂製キャップで封着される。一
方下流側フィルターは内側から順に多孔の内側支持円筒
(コア)、その外周のろ過媒体、及びその外面を支持す
る多孔の外側支持円筒(スリーブ)またはそれに代わる
ネットを有し、さらにこれらの上下端縁に樹脂製キャッ
プが封着される。ろ過媒体の構成は使用目的に応じて適
宜に組み合わせることができる。上流側フィルターはプ
リーツ型、巻型か或は継ぎ目の無い、繊維質の円筒型
の、不織の繊維マスを含む深さフィルター、多孔性フォ
ーム、ホロファイバー、プリーツ型メンブレンフィルタ
ーとから形成されたろ過媒体からなり、ハウジング容器
内で下流側フィルターより上流側に位置し、下流側カー
トリッジと機械的に組み合わされていなくても良いが、
望ましくは下流側カートリッジと機械的にさらには液密
に組み合わすことができるようなキャップで両端をシー
ルされている。下流側フィルターはプリーツ型、巻型か
或は継ぎ目の無い、繊維質の円筒型の、不織の繊維マス
を含む深さフィルター、多孔性フォーム、ホロファイバ
ー、プリーツ型メンブレンフィルターとから形成された
ろ過媒体を具備するフィルターカートリッジで、一端は
キャップでシールされ、他端は流体入口或は流体出口を
具備するキャップでシールされる。それぞれのキャップ
にはツイストロック、O−リング、ネジ加工のいずれか
或は全てを用いて上流側フィルターと組み合わせ可能と
なるが特に組み合わされていなくてもよい。
【0008】上流側及び下流側フィルターに使用するろ
過媒体としては従来公知の任意の素材を使用することが
でき、例えばPP(ポリプロピレン)、PTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)、UHMWPE(超高分子量
ポリエチレン)、PE(ポリエチレン)、HDPE(高
密度ポリエチレン)、PES(ポリエーテルスルホ
ン)、ナイロン、ポリエステル、PVDF(ポリフッ化
ビニリデン)、セルロース、SUS(ステンレス鋼)等
が挙げられる。上流側フィルター及び下流側フィルター
の内外支持円筒は剛性の樹脂で形成される。これらに代
わるネットの場合も同様な材料から製作できる。上下キ
ャップは使用個所に応じて環状またはディスク状をな
し、内外円筒(或いは一部ネット)及びろ過媒体の積層
体の上下端縁に一体に加熱融着される。これらの素材も
周知である。
【0009】
【実施例】以下本発明を実施例について詳述する。ここ
にフィルター要素の語は上流側フィルター及び下流側フ
ィルターを組み合わせたものを指し、フィルター装置と
はハウジングにフィルター要素を組み込んで使用状態に
した装置を指し、上流側とは清浄化すべき気体または液
体流(供給流)の流れに対するものである。なお、以下
に述べるように供給流の一部は用途に依存する必要な清
浄度に応じて直接下流側フィルターに流れることも可能
である。
【0010】第1実施例 図3〜6は本発明の第1の実施例によるフィルター要素
及びフィルター装置を例示する。図において上下の語は
説明の都合であり、軸線を水平その他任意の方向に配向
して使用できる。図3は本発明のフィルター要素30
(図6参照)を組み込んだ本発明のフィルター装置32
を示し、図4は上流側フィルター34の斜視図であり、
図5は下流側フィルター36の斜視図であり、図6は下
流側フィルター36に上流側フィルター34を途中まで
装着した状態のフィルター要素を示す。
【0011】図3と図4を参照するに、上流側フィルタ
ー34はプリーツ型、巻型か或は継ぎ目の無い、繊維質
の円筒型の、不織の繊維マスを含む深さフィルター、多
孔性フォーム、フォロファイバー、プリーツ型メンブレ
ンフィルターとから形成されたろ過媒体38を含む。こ
れらのろ過媒体はいずれも公知であり、例えば上に引用
した文献に記載されている。上流側フィルター34はハ
ウジング内で下流側フィルター36より上流側に位置
し、下流側フィルターと液密に組み合わせなくても良い
し(つまり少量のバイパスがあっても良いが)、高い清
浄度が必要なら下流側フィルター36と液密に組み合わ
すことができる(つまり下流側フィルターへのバイパス
ができないようにする)。図示の例は前者であり、ろ過
媒体38の上端部は樹脂製の環状キャップ44で封着さ
れ、また下端部は樹脂製の環状キャップ42で封着され
る。キャップ42の内面には下流側フィルター36に固
定するための突起46が直径を挟んで対称位置に設けら
れている。下流側フィルター36への供給流のバイパス
を阻止する必要がある場合には、キャップ42、44の
両端面をOリングでシールすることにより阻止すること
ができる。円筒状のろ過媒体38にはその内外表面の少
なくとも一方に多孔を有する剛性のある樹脂製の支持円
筒を沿わせその上下端をキャップ42、44と一体に固
着することができる。図の例では内面に薄い支持円筒4
3を有する。
【0012】図3及び図5を参照するに、下流側フィル
ター36はプリーツ型、巻型か或は継ぎ目の無い、繊維
質の円筒型の、不織の繊維マスを含む深さフィルター、
多孔性フォーム、ホロファイバー、プリーツ型メンブレ
ンフィルターとから形成されたろ過媒体48を具備する
フィルターカートリッジであり、上端は環状キャップ5
2でシールされ、下端はキャップ50でシールされる。
それぞれのキャップにはツイストロック、O−リング、
ネジ加工のいずれか或は全てを用いて上流側フィルター
と組み合わせ可能となるが、用途に応じて特に機械的に
組み合わされていなくて必要な清浄度に応じて単に上流
側フィルター34を下流側フィルター36の周りに被せ
るだけでもよい。ろ過媒体48の内外面の少なくとも内
面、この例では両面に多数の流通孔56を開口した剛性
の外側支持円筒54、内側支持円筒62が設けてありそ
れぞれ上下端でキャップ52、50に一体化されてい
る。キャップ52にはハウジング70(図3)に固定し
且つ気密または液密封着のためにOリングを有するろ過
された透過流の出口60が形成され、その開口は内側支
持円筒62の内部に通じている。キャップ50の周部の
二個所には、上流側フィルター34の突起46に対応し
たツイストロック溝58が形成され、その入口は突起4
6を軸線方向から受け入れる拡大部が形成され、それに
続いて上流側フィルターの回転により突起46を案内係
止する係止溝64が形成されている。
【0013】図6は内外フィルター36及び34を組み
合わせる途中の状態を示し、両者でフィルター要素30
を構成する。両者を所定位置に装入し、上流側フィルタ
ー34の突起46を下流側フィルター36のツイストロ
ック溝58に嵌め、回転して係止溝64に嵌合させる。
図3は両者を正規の位置で組み合わせた状態を示す。上
流側フィルター34及び下流側フィルター36は初期設
定を除き、ろ過作業の現場で交換することになり、上流
側フィルター34は下流側フィルター36よりも頻繁に
交換される。
【0014】図7〜8は上流側フィルター34と下流側
フィルター36の構成の一例を示す。この例では上流側
フィルター34は内側から順に多孔45を有する内側支
持円筒43、及びその外面に巻いた多細孔の巻型ろ過媒
体38よりなり、下流側フィルター36は内側から順に
多孔56を有する内側支持円筒62、その外周に巻いた
プリーツ型ろ過媒体48及びその外面を支持する多孔5
5を有する外側支持円筒54よりなる。ろ過媒体の構成
は使用目的に応じて適宜に組み合わせることができる。
【0015】図3のように、ハウジング70は下端に排
液口80を有する下端がほぼ閉じ上端が開放したハウジ
ングボウル71を有する。上端はOリングによりハウジ
ングヘッド74に環状壁に嵌合して気密または液密封止
できるようになっている。ハウジングヘッド74の周り
には雄ねじが形成され、それに締着リング72の雌ねじ
が結合するようになっている。締着リング72を緩め、
ハウジングボウル71を外すと、上流側及び下流側フィ
ルター34、36の取付けと交換が可能となる。
【0016】動作において、図3を参照するに、供給流
はハウジングヘッド74の入口76から上流側フィルタ
ー34とハウジングのハウジングボウル71との間の空
間に流れ、次いでろ過媒体38を透過する。 ろ過され
なかった供給流の残りはハウジングボウル71の下まで
流れ、次いで排液流としてハウジング70の排液口80
に流出する。この場合に供給流は一部バイパスして直接
下流側フィルター34の周りに流れるが使用目的によっ
ては差し支えがない。もし必要なら、環状キャップ4
4、42とキャップ52、50の間にOリングを設ける
ことでバイパスを防いでも良いことは既に述べた。透過
した半透過流は次いで下流側フィルター36のろ過媒体
48を透過してさらに清浄化され、内側多孔支持円筒6
2に流出し、ハウジングヘッド74の透過流出口78か
ら出て行く。下流側フィルター34の目詰まりはなかな
か起きないが、上流側フィルター36の目詰まりは比較
的早く起きる。従って、透過流の流量を測定しながら適
当な時期に上流側フィルター34の目詰まりを判定して
流れを止め、ハウジングボウル71を外して上流側フィ
ルター34を交換する。交換を容易にするため、ハウジ
ング70と、ハウジングヘッド74の衝合部をOリング
を介して嵌合させ、結合リング72の内ねじをハウジン
グヘッド74の外ねじにねじ込みリングの他部の係止線
でハウジングをハウジングヘッド74の端線へ押しはけ
るようにする。
【0017】この実施例のフィルター要素及びフィルタ
ー装置を用いて実験を行った。上流側フィルターのろ過
媒体としては膜厚380μm、目付110[g/
]、透気度0.36[秒]のPP(ポリプロピレ
ン)製不織布を5層巻にしたフィルターを使用し、下流
側フィルターのろ過体としては0.05μmUHMWP
E(超高分子量ポリエチレン)製メンブレンを使用した
マイクロガードPlus 10インチサイズ 孔径0.05μ
m(日本マイクロリス(株)製)を使用し、試験流体と
してはACファインテストダストを500ppm含有す
る水を使用し、試験差圧55kPaでろ過実験を行っ
た。上流側フィルターの目詰まりによりろ過能率が低下
する時点を検出し、目詰まりになる直前に運転を停止
し、上流側フィルターを交換し、運転を再開した。その
結果図9に示す結果が得られた。上流側フィルターを交
換しながら約8分ずつ4回運転したが、ろ過量は一個の
場合に比して約3.5倍であった。従来の使い捨て型の
フィルター要素では4個のフィルター要素で1個の場合
の4倍であるから、本発明のフィルター要素は、ろ過量
で約87%(3.5倍/4倍)が達成できるにもかかわ
らず、下流側フィルターは25%(1個/4個)の個数
で済む。特に下流側フィルターのろ過媒体が高価な精密
メンブレンの場合に本発明は効果的である。また本発明
では、様々な仕様の上流側フィルター34及び下流側フ
ィルター36の各セットを用意しておけば、それらの他
種類の組み合わせからなるフィルター要素を実現できる
のでこの点でも有利である。
【0018】本発明の範囲内で各種の変形が可能であ
る。実施例では上流側フィルター34を下流側フィルタ
ー36の外側に配置したが、流路手段の適当な変更を行
って内外逆にしても良い。また、実施例では下流側フィ
ルター36は前記ハウジングに取り付けるための出口6
0にOリングを設ける例を示したが、Oリングだけで結
合しても良い。この場合には単なる密嵌合である。場合
により下流側フィルターはハウジングに一体に形成して
も良い。この場合は下流側フィルターは使い捨て型にな
る。また実施例では上流側フィルターは下流側フィルタ
ーと遊嵌合により装着されていて僅かではあるが下流側
フィルターへのバイパスが可能であるが、環状キャップ
42の代わりに上流側フィルター34の下端を封鎖する
ディスク状キャップで封鎖しても良いし或いは上記のよ
うにキャップ42、44の周りにOリングを設けてキャ
ップ42と50、キャップ44と52の間を封止しても
良い。これによりバイパスは解消する。
【0019】他の変形例として、上流側フィルター及び
下流側フィルターを複数個づつの2組を用意しておき、
それらを目的に応じて選択して使用することができる。
この場合両者を共通の封着キャップに固定することも可
能である。但しこの場合には上流側フィルターを交換で
きないので使い捨て(ディスポーザブル)型となる。し
かし本発明のフィルター要素を構成する各一組の上流側
フィルターと下流側フィルターは使用目的に応じた任意
の組み合わせを選択して効率的に且つ他種類の所定のフ
ィルター装置を実現できる利益が得られる。
【0020】
【発明の効果】以上の構成のフィルター要素及びフィル
ター装置を使用して、1つのハウジングでは従来可能で
はなかった下流側フィルターの長期の使用が可能とな
る。また、それぞれ複数の上流側フィルター及び下流側
フィルターの組を用意しておき、これらを選択的に組み
合わせて使用することにより、製造時はもちろんのこ
と、使用時にはフィルター使用者或は取り付け者が自由
に組み合わせを選択できる。且つ随時交換できる。或い
は上流側フィルターにイオン除去性能を持たせるなどの
付加価値を持たせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフィルター要素とそれを備えたフィルタ
ー装置の部分断面で示した斜視図である。
【図2】従来のフィルター要素とそれを備えたフィルタ
ー装置の仕様状態図である。
【図3】本発明のフィルター要素とそれを組み込んだフ
ィルター装置の縦断面図である。
【図4】本発明のフィルター要素を構成する上流側フィ
ルターの斜視図である。
【図5】本発明のフィルター要素を構成する下流側フィ
ルターの斜視図である。
【図6】本発明のフィルター要素の組み合わせ状態を示
す斜視図である。
【図7】図3の線IV−IVに沿った平面断面図であ
る。
【図8】図3の線VIII−VIIIに沿った断面から
見たフィルター要素部分の斜視図である。
【図9】本発明の実施例のフィルター装置を使用して供
給流の流通時間と全ろ過量の関係を示す図である。
【符号の説明】
30 フィルター要素 32 フィルター装置 34 上流側フィルター 36 下流側フィルター 38 ろ過媒体 40 ハウジング 42、44 キャップ 46 突起 48 ろ過媒体 50、52 キャップ 54、62 支持円筒 56 流通孔 60 出口 58 ツイストロック溝 64 係止溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 芳城 千葉県佐倉市染井野3丁目9番13号 Fターム(参考) 4D026 AA02 AA06 AB01 AB06 AB11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側フィルターと下流側フィルターと
    よりなるフィルター要素において、前記下流側フィルタ
    ーはハウジングへ取り付けるための装着手段を有し、前
    記上流側フィルターは、前記下流側フィルターを前記ハ
    ウジングに装着した状態で、前記下流側フィルターに装
    着可能に構成されている、フィルター要素。
  2. 【請求項2】 前記下流側フィルターは前記ハウジング
    への取付部分がねじ部及び/またはOリングを有する請
    求項1のフィルター要素。
  3. 【請求項3】 前記下流側フィルターは前記ハウジング
    に一体的に取り付けられている請求項1または2のフィ
    ルター要素。
  4. 【請求項4】 上流側フィルターは下流側フィルターに
    遊嵌合により装着されていている請求項1〜3のいずれ
    かのフィルター要素。
  5. 【請求項5】 上流側フィルターは下流側フィルターに
    液密に装着されている請求項1〜4のいずれかのフィル
    ター要素。
  6. 【請求項6】 上流側フィルターの上端のキャップと下
    流側フィルターの上端のキャップとには相互を結合する
    ための手段が形成されている請求項1〜5のいずれかの
    フィルター要素。
  7. 【請求項7】 前記結合するための手段がツイストロッ
    ク手段である請求項6のフィルター要素。
  8. 【請求項8】 前記上流側フィルター及び下流側フィル
    ターは、それぞれ筒状に形成され互いに入れ子式に配置
    される請求項1〜7のいずれかのフィルター要素。
  9. 【請求項9】 前記上流側及び下流側フィルターは、プ
    リーツ型か巻型か或は継ぎ目の無い、繊維質の円筒型
    の、不織の繊維マスを含む深さフィルター、多孔性フォ
    ーム、ホロファイバー、プリーツ型メンブレンフィルタ
    ーより選択された同一または異なったフィルター膜を備
    えている請求項1〜8のいずれかのフィルター要素。
  10. 【請求項10】 前記上流側フィルター及び下流側フィ
    ルターはそれぞれ異なった一組のフィルターから選択さ
    れた一つから構成されている請求項1〜9のいずれかの
    フィルター要素。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかのフィルタ
    ー要素を収納したフィルター装置において、前記下流側
    フィルターは前記ハウジングに装着可能であり、前記上
    流側フィルターは、前記下流側フィルターを前記ハウジ
    ングに装着した状態で、前記下流側フィルターに装着可
    能に構成されている、フィルター装置。
  12. 【請求項12】 ハウジング内に上流側フィルターと下
    流側フィルターとを収容して一体に固定した使い捨て型
    フィルター装置において、前記上流側フィルター及び下
    流側フィルターはそれぞれ異なった一組のフィルターか
    ら選択された一つから構成されているフィルター装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008280858A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Tokyo Roki Co Ltd 燃料フィルタ
JP5399384B2 (ja) * 2008-06-11 2014-01-29 株式会社クラレ フィルターエレメント、フィルターモジュールおよびろ過装置
JP2022002840A (ja) * 2020-06-23 2022-01-11 ポール・コーポレーションPall Corporation 前濾過フィルタエレメント及びフィルタ装置を含むフィルタ構成体

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