JP2003038616A - 薬剤バケットの薬剤収容構造 - Google Patents
薬剤バケットの薬剤収容構造Info
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Abstract
ても、確実に所定位置に薬剤を位置決めする。 【解決手段】 薬剤バケット7の側面に複数の係止孔2
1を穿設する。係止孔21のいずれかに係止される係止
腕部22aと、薬剤容器20の開口縁部に係止して該薬
剤容器20を挟持する挟持部22bとを備えた係止部材
22を設ける。そして、この係止部材22により、前記
薬剤バケット7の所定位置に前記薬剤容器20を位置決
めする。
Description
容する薬剤容器の取付構造に関するものである。
の各病室まで薬剤を搬送する場合、薬剤を薬剤バケット
に収容し、この薬剤バケットをキャビネットに多段に積
層した状態で行えるようにした構成が公知である。
剤バケットでは、搬送途中の振動等によって収容した薬
剤が位置ずれする恐れがあるため、折角整列させて収容
してあったとしても、使用時に選別し直さなければなら
ないという問題がある。
薬剤が収容される場合、搬送時の位置ずれによって誤っ
て投薬される危険性が生じる。このため、できるだけ投
薬時の看護婦等の負担を減らし、かつ、患者に与える危
険を回避することが望まれている。
る際の振動等が作用しても、確実に所定位置に薬剤を位
置決めすることができ、かつ、取扱いにも便利な薬剤バ
ケットの薬剤収容構造を提供することを課題とする。
決するための手段として、上面が開口する略箱状で、薬
剤搬送用キャビネットに着脱自在な薬剤バケットに、少
なくとも薬剤を収容した薬剤容器を配設するようにした
薬剤バケットの薬剤収容構造において、前記薬剤バケッ
トの側面に複数の係止孔を穿設し、該係止孔のいずれか
に係止される係止腕部と、前記薬剤容器の開口縁部に係
止して該薬剤容器を挟持する挟持部とを備えた係止部材
を設けることにより、前記薬剤バケットの所定位置に前
記薬剤容器を位置決めしたものである。
止部材の挟持部を取り付け、薬剤バケットの係止孔のい
ずれかに係止部材の係止腕部を係止することにより、薬
剤容器を所望の場所に位置決めすることができる。した
がって、薬剤バケットを薬剤搬送用キャビネットに取り
付け、このキャビネットを搬送することにより振動した
としても、薬剤容器は係止部材によって確実に位置ずれ
を防止される。
もよい。
とにより、前記薬剤容器を複数積み重ねた際、側壁外面
と側壁内面とが互いに密着しないようにすると、薬剤容
器を積み重ねた際の密着を確実に回避可能となる点で好
ましい。
止部を備えると、薬剤容器を薬剤バケットに位置決め可
能なだけでなく、積み重ねた際の密着を回避して取扱い
やすくできる点で好ましい。
付図面に従って説明する。
ビネット1の正面図、図2はその平面図を示す。このキ
ャビネット1は、ステンレス、スチール、アルミ合金等
からなり、基台2と、その上部に並設される複数の薬剤
バケット支持部3とで構成される。
4が設けられることにより、床面上を移動自在となって
いる。
れ、横桟5(図3)からは側方に支持片6がそれぞれ突
設されている。そして、隣接する薬剤バケット支持部3
の対向部分に形成される両支持片6で、薬剤バケット7
を支持する支持部8を構成している。
ケット支持部3aは、上下横桟5の中央部に突部9a,
9bがそれぞれ形成されている。そして、上方側の突部
9aが補助ビーム10によって連結され、下方側の突部
9bが基台2上に固定されることにより所定間隔で並設
される。突部9a,9bを設けることにより、薬剤バケ
ット支持部3を基台2及び補助ビーム10から離間させ
て配置することが可能である。各薬剤バケット支持部3
の間隔は、使用する薬剤バケット7のサイズに応じて適
切な寸法に設計可能である。
ケット支持部3bには、図3に示すように、上下に設け
たスライド軸11にスライドベアリング12を介してス
ライド移動可能に取り付けられている(図3では、上方
側のみ図示)。なお、前記薬剤バケット支持部3bの位
置決めには、例えば、図示しないクイックセットカラー
(商品名)とボールキャッチ等を使用すればよい。
上端部には、図1〜図3に示すように、回転操作可能な
ロックハンドル13が設けられている。ロックハンドル
13には、上横桟5内に配設した駆動シャフト14が連
結され、ギア、従動シャフト15、及びギアを介してス
プリング16aによって上方に付勢された昇降ロッド1
6が、各薬剤バケット支持部3a,3b毎に昇降可能に
連結されている(薬剤バケット支持部3bに設ける場合
には、そのスライド移動と共にギア等がスライドする構
成とする必要がある。)。昇降ロッド16には各支持片
6毎にアーム部17が形成され、その先端に形成した係
合突部18が、後述する薬剤バケット7の鍔部7aの段
部7cに係脱する。これにより、キャビネット1に支持
させた複数の薬剤バケット7を、1箇所に設けたロック
ハンドル13を操作するだけで、ロック状態又はアンロ
ック状態とすることが可能となる。なお、ロックハンド
ル13に施錠機構を採用することにより、薬剤バケット
7の装着後、解錠しなければ、収容した薬剤を取り出す
ことができないようにすることも可能である。これによ
り、第三者が搬送途中の薬剤を覗いたり、勝手に持ち出
したりすることを確実に阻止することが可能となる。但
し、前記実施形態では、最上部に位置する薬剤バケット
7に蓋等を設けて施錠できるようにする必要がある。
すように、塩化ビニル、ポリカーボネート、ABS樹脂
等の合成樹脂を上面が開口する箱状としたものである。
本実施形態では、幅寸法及び高さ寸法の異なる4種類の
薬剤バケット7が使用され、輸液バッグ19(図3)や
薬剤容器20を収納可能となっている。幅広タイプで
は、輸液バッグ19を取出容易なスペースを残して3本
並べて収容可能であり、幅狭タイプでは1本収容可能で
ある。嵩高タイプでは輸液バッグ19を上下2段に収容
可能であり、嵩低タイプでは1段でのみ収容可能であ
る。薬剤バケット7の上方開口縁部は、縦側(長手方
向)の鍔部7aが横側(幅方向)の鍔部7bに比べて低
い位置に設けられることにより段部7cを形成され、そ
こには前記ロックハンドル13に連動して動作する係合
突部18が係脱する。また、薬剤バケット7の側壁には
複数の矩形孔21が並設されている。矩形孔21は、薬
剤バケット7内に設ける仕切板(図示せず)の取付け
や、次に示す薬剤容器20の固定に利用される。薬剤容
器20は、前記薬剤バケット7と同様な合成樹脂を上面
が開口する箱状に形成したものである。薬剤容器20に
は、ある患者に投与する1回分のアンプル等の薬剤が収
容される。したがって、ある患者に朝・夕2回の投与を
行う場合には、2つの薬剤容器20が必要となる。薬剤
容器20は係止部材22によって薬剤バケット7内に固
定される。係止部材22は、合成樹脂を略U字形に形成
したもので、薬剤バケット7の矩形孔21に係止される
係止腕部22aと、薬剤容器20の上方開口縁部を挟持
する挟持部22bとからなり薬剤容器20を位置決めす
る。
うに、前記薬剤バケット7の側面に一体的に設けた係止
部23で構成してもよい。
や図7に示す突出部24を形成してもよい。図6では、
突出部24は雫状の突起25で構成され、この突起25
が、薬剤容器20を積み重ねた際、下方側の上方開口縁
部に当接し、側壁の内外面が密着する前して分離しづら
くなることを防止する。但し、この突起25の形状は、
雫状には限定されず、楕円形等、積み重ねた薬剤容器2
0が密着することを防止できるのであれば、どのような
形状であってもよい。図7では、突出部24は、所定間
隔で突出する係止爪26で構成されている。この係止爪
26は、積み重ねた薬剤容器20を容易に分離させる役
割だけでなく、前記薬剤バケット7の矩形孔21の側縁
部に係止することにより位置決めする役割も果たす。
ト1の使用態様について説明する。
薬剤バケット7に収容し、この薬剤バケット7を各支持
部8に支持させる。この場合、輸液バッグ19であれば
そのまま、他の形態の薬剤、例えば、アンプル、分包薬
等であれば、患者の1回分毎に薬剤容器20に収容して
薬剤バケット7に収納する。薬剤容器20は、係止部材
22を使用して位置決めする。薬剤容器20は、図8
(a)に示すように、薬剤バケット7の側面に形成した
多数ある矩形孔21のいずれを利用しても、係止部材2
2によって確実に位置決めすることができる。また、係
止部材22による位置決め後、図8(b)に示すよう
に、係止部材22に対して薬剤容器20をスライド移動
させ、例えば、薬剤容器20を薬剤バケット7の隅部に
位置させることも可能である。これにより、キャビネッ
ト1を移動させる際、患者(特に、複数の患者)毎に、
あるいは、薬種毎に分けていた薬剤、が混在するといっ
た不具合を確実に防止できる。また、使用する薬剤バケ
ット7のサイズに応じて移動式の薬剤バケット支持部3
をスライドさせ、適切な間隔に設定する。これにより、
薬剤バケット7のサイズの違いに拘わらず、適切に支持
することが可能となる。
ックハンドル13を回動させ、各薬剤バケット7の段部
7cに係止部23を係止し、薬剤バケット7をロック状
態とする。これにより、キャビネット1を病棟等に移動
させる際に、薬剤バケット7が脱落したり、薬剤が落下
する等の不具合を防止することができる。
保管する場合には、薬剤バケット7を完全に取り外し、
図9に示すように、互いに重なり合うように配置する。
薬剤バケット支持部3は、突部9a,9bの存在によ
り、基台2と補助ビーム10の間に位置し、互いに干渉
することはない。したがって、複数のキャビネット1を
保管する場合であっても、占有スペースを抑制すること
が可能となる。
に設けてもよい。すなわち、図10に示すように、全て
斜めに回動させたり、図11に示すように、一端側に向
かって広がるように回動させてもよい。これにより、よ
り一層、キャビネット1の保管スペースを抑制すること
が可能となる。
ト7の位置決めは、図12に示す構成により行うように
してもよい。すなわち、昇降ロッド16から延設したア
ームウ32に係合凸部33を形成し、この係合凸部33
を薬剤バケット7の鍔部7aに形成した係合孔34に係
合する。
台2及び補助ビーム10に固定するようにしてもよい。
また、スライド機構を、図13に示すように構成しても
よい。すなわち、薬剤バケット支持部3の上下の突部9
a,9bに複数組のローラ35を設け、基台2及び補助
ビーム10に形成した案内溝36に挿通してスライド自
在とする。
によれば、薬剤バケットに形成した係止孔を利用して係
止部材により薬剤容器を薬剤バケット内の所望の位置に
位置決めしたので、搬送途中に位置ずれすることを確実
に防止することができる。したがって、例えば他の患者
の薬剤と間違える等の不具合を的確に防止することが可
能となる。
正面図である。
視図である。
す斜視図である。
態を示す斜視図である。
分斜視図である。
態を示す平面図である。
管状態を示す平面図である。
管状態を示す平面図である。
ロックするための他の例を示す部分断面図である。
の他の例を示す部分斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 上面が開口する略箱状で、薬剤搬送用キ
ャビネットに着脱自在な薬剤バケットに、少なくとも薬
剤を収容した薬剤容器を配設するようにした薬剤バケッ
トの薬剤収容構造において、 前記薬剤バケットの側面に複数の係止孔を穿設し、該係
止孔のいずれかに係止される係止腕部と、前記薬剤容器
の開口縁部に係止して該薬剤容器を挟持する挟持部とを
備えた係止部材を設けることにより、前記薬剤バケット
の所定位置に前記薬剤容器を位置決めしたことを特徴と
する薬剤バケットの薬剤収容構造。 - 【請求項2】 前記係止部材を前記薬剤容器に一体化し
たことを特徴とする請求項1に記載の薬剤バケットの薬
剤収容構造。 - 【請求項3】 前記薬剤容器の側面に突出部を形成する
ことにより、前記薬剤容器を複数積み重ねた際、側壁外
面と側壁内面とが互いに密着しないようにしたことを特
徴とする請求項1に記載の薬剤バケットの薬剤収容構
造。 - 【請求項4】 前記突出部は、前記係止孔に係止される
係止部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の薬剤
バケットの薬剤収容構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001229507A JP4754114B2 (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | 薬剤バケットの薬剤収容構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019168301A (ja) * | 2018-03-23 | 2019-10-03 | 森永乳業株式会社 | 計量スプーン,容器,および容器包装体 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001017374A (ja) * | 1999-07-05 | 2001-01-23 | Matsushita Seiko Co Ltd | 食器乾燥機の小物容器 |
-
2001
- 2001-07-30 JP JP2001229507A patent/JP4754114B2/ja not_active Expired - Fee Related
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