JP2003037537A - 基地局装置、制御局装置、通信端末装置及び無線通信方法 - Google Patents

基地局装置、制御局装置、通信端末装置及び無線通信方法

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JP2003037537A
JP2003037537A JP2001220529A JP2001220529A JP2003037537A JP 2003037537 A JP2003037537 A JP 2003037537A JP 2001220529 A JP2001220529 A JP 2001220529A JP 2001220529 A JP2001220529 A JP 2001220529A JP 2003037537 A JP2003037537 A JP 2003037537A
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base station
burst
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JP2001220529A
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Tetsuo Otsubo
哲郎 大坪
Akitaka Tomabechi
明孝 苫米地
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線品質のよい経路を選択する基地局装
置、制御局装置、通信端末装置及び無線通信方法を提供
すること。 【解決手段】 最大値探索部209は、所定の受信時間
単位でサンプリングされた受信信号について受信レベル
の最大値を探し出し、この最大値をメモリ210に出力
する。TDMA無線通信の場合、最大値探索部209
は、バースト単位での受信レベルの最大値を探し出して
メモリ210に出力する。メモリ210は、最大値探索
部209から出力された受信レベルの最大値を記憶し、
記憶した複数の最大値を大小比較部211に出力する。
例えば、最初に受信した第1バーストの最大値と2番目
に受信した第2バーストの最大値を大小比較部211に
出力する。大小比較部211は、メモリ210から出力
された二つの最大値を比較して受信レベルの大きい最大
値を方路選択信号として制御局100に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチゾーンで音
声グループ通信の折返し中継を行う、TDMA方式のデ
ジタル無線システムにおける基地局装置、制御局装置、
通信端末装置及び無線通信方法に関し、特にサイトダイ
バーシチを適用する基地局装置、制御局装置、通信端末
装置及び無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非音声通信にあっては、パケット毎に送
信局IDを付加することによりパケット単位のサイトダ
イバーシチ受信を行うことができる。一方、音声のグル
ープ通信においては、通常、各バーストに送信局IDを
付加する余裕はなく、送信権制御を行わない場合、送信
局が1局とは限らないため、逐次的に方路選択を行う
と、複数の移動局の信号を混合してしまう恐れがある。
そこで、マルチゾーン方式=分散受信方式では、移動局
の送信開始時の各基地局の受信入力レベル(RSSI(R
eceived Signal Strength Indicator))を比較すること
により、プレス毎の方路選択を行う。
【0003】通常、サイトダイバーシチは、受信側で複
数のダイバーシチブランチを用い、1つの受信信号に合
成する。この受信ダイバーシチでは、制御局が、移動局
からの受信信号強度が最大であるブランチ(ここでは基
地局)を選択することにより、フェージングの影響を軽
減することができる。
【0004】以下、サイトダイバーシチの一例について
説明する。図8は、従来の無線通信の一例を示す図であ
る。図8において制御局10は、基地局21、基地局3
1、及び基地局41とマイクロ多重回線または有線等の
リンク回線を用いて通信及び通信に関する制御を行う。
そして、基地局21は、無線ゾーン22における無線通
信をカバーする。無線ゾーン22内にある移動局23
は、基地局21と通信を行う。同様に、基地局31は、
無線ゾーン32内にある移動局33と通信を行い、基地
局41は、無線ゾーン42内にある移動局43と通信を
行う。
【0005】ここで、無線ゾーン32と無線ゾーン42
の重複部分に存在する移動局53の送信信号は、基地局
31および基地局41に到達し、伝搬路環境に応じて制
御局がいずれかを選択して通信を行う。
【0006】以下、制御局及び基地局の構成について説
明する。図9は、制御局及び基地局の構成を示すブロッ
ク図である。図9に示す制御局10、基地局21、基地
局31、基地局41、移動局23、及び移動局53は、
それぞれ図8に示す制御局、移動局、及び基地局であ
る。
【0007】図9において、制御局10は、リンク回線
チャネルコーデック部11と、RSSI比較部12と、
D/A変換部14と、スピーカ15と、マイク16と、
A/D変換部17と、セレクタ18と、割込み回路19
と、から主に構成される。
【0008】また、基地局21は、アンテナ24と、共
用器25と、受信部26と、送信部27とから主に構成
される。同様に、基地局31は、アンテナ34と、共用
器35と、受信部36と、送信部37とから主に構成さ
れる。基地局41は、アンテナ44と、共用器45と、
受信部46と、送信部47とから主に構成される。
【0009】最初に、移動局が一つの基地局と通信を行
う場合について説明する。ここでは、移動局23が基地
局21と通信を行う場合について説明する。移動局23
が送信する高周波信号は、アンテナ24と共用器25を
介して受信され、受信部26において復調等の処理が行
われて受信信号に変換される。そして、この受信信号
は、RSSI(Received Signal Strength Indicato
r)及び制御信号と多重化されてリンク回線チャネルコー
デック部11に出力される。
【0010】受信信号は、リンク回線チャネルコーデッ
ク部11及びセレクタ18を介してD/A変換部14に
出力され、D/A変換部14においてデジタルアナログ
変換され、スピーカ15から音声として出力される。
【0011】また、マイク16から入力された音声は、
A/D変換部17においてアナログデジタル変換され、
割込み回路19を介して送信部27に出力され、送信部
27において変調、無線周波数に変換等の処理が行われ
高周波信号に変換される。この高周波信号は、共用器2
5及びアンテナ24を介して移動局23に送信される。
【0012】次に、移動局が、複数の基地局と通信可能
な場合について説明する。ここでは、移動局53の送信
波を、基地局31および基地局41が受信した信号のい
ずれかを制御局10が選択する場合について説明する。
【0013】移動局53が送信する高周波信号は、基地
局31と基地局41の両方で受信することができる。こ
の信号は、アンテナ34と共用器35を介して受信さ
れ、受信部36において復調等の処理が行われて受信信
号に変換される。そして、この受信信号は、リンク回線
チャネルコーデック部11に出力される。同様に、この
信号は、アンテナ44と共用器45を介して受信され、
受信部46において復調等の処理が行われて受信信号に
変換される。そして、この受信信号は、リンク回線チャ
ネルコーデック部11に出力される。
【0014】基地局31の受信信号と基地局41の受信
信号は、それぞれリンク回線チャネルコーデック部11
を介してRSSI比較部12とセレクタ18に出力され
る。RSSI比較部12は、複数の基地局から出力され
た受信信号の品質、たとえばRSSIを比較し、受信信
号の品質の高い基地局を移動局53の通信経路として選
択する。そして、RSSI比較部12は、基地局を選択
した結果、ここでは基地局31または基地局41のう
ち、選択した基地局の情報をセレクタ18に出力する。
【0015】セレクタ18は、RSSI比較部12から
出力された情報に従い、移動局53の通信経路に選択し
た基地局が受信した受信信号をD/A変換部14に出力
する。割込み回路19は、セレクタ18の出力を、送信
信号として基地局21、基地局31、及び基地局41に
出力する。
【0016】基地局21において、送信信号は、送信部
27において変調、無線周波数に変換等の処理が行われ
高周波信号に変換される。この高周波信号は、共用器2
5及びアンテナ24を介して移動局23に送信される。
【0017】同様に、基地局31において、送信信号
は、送信部37において変調、無線周波数に変換等の処
理が行われ高周波信号に変換される。この高周波信号
は、共用器35及びアンテナ34を介して移動局53に
送信される。基地局41においても同様に送信信号が移
動局53に送信される。
【0018】このように、サイトダイバーシチを利用し
た無線通信では、複数の基地局が移動局から送信された
信号を受信し、制御局が、受信信号のRSSIが最大で
ある基地局を選択する。
【0019】また、移動体通信では、移動局にバッテリ
ーを内蔵して通信装置に電力を供給することがある。バ
ッテリーが供給できる電力量には限度があるので、移動
局に内蔵する通信装置の消費電力が大きいと移動局が通
信できる時間が制限される。そこで、移動局は、通信を
行ってない時は、通信装置で使用していない部分、例え
ば、DSP(Digital Signal Processor)について、
電力供給を止める状態、いわゆる待ち受け状態として消
費電力を低減している。
【0020】そして、通話を行う場合、通話の有無に応
じて信号を変更して通信相手に送信を通知し、通信装置
が通知を受け取ってDSPの電源を入れて待ち受け状態
から受信可能状態に切り替えている。たとえば、無線処
理回路の後段の信号処理回路は、無線処理回路に比べて
数十倍の電力を消費するので、処理を行わない場合、信
号処理回路に電源供給を止めておくことにより消費電力
を低減することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、通信を行う基地局を選択する場合に、
誤って回線品質の悪い経路を選択することがある。プレ
ストーク形の通信においては、通信開始の瞬間だけで方
路選択を行う必要があり、1プレス期間中に良好な回線
品質を保てるよう判断することが難しいという問題があ
った。
【0022】また、従来の装置においては、通話開始の
信号を認識して装置の一部の電源を入れて使用可能状態
にする場合に装置の起動に時間がかかり通話初期の信号
を正しく再生できないという問題があった。
【0023】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、回線品質のよい経路を選択する基地局装置、制御
局装置、通信端末装置及び無線通信方法を提供すること
を第一の目的とする。また、通話初期の信号再生を可能
とする基地局装置、制御局装置、通信端末装置及び無線
通信方法を提供することを第二の目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の基地局装置は、
無線信号を受信する受信手段と、所定の期間に受信した
無線信号の受信強度の最大値を選択情報として出力する
最大値検索手段と、を具備する構成を採る。
【0025】本発明の基地局装置は、最大値検索手段
は、受信した無線信号のうち、第1バーストと第2バー
ストの受信信号強度の最大値を抽出し、ダイバーシチブ
ランチの選択情報として出力する構成を採る。
【0026】これらの構成によれば、受信した信号の品
質の最大値をダイバーシチブランチの選択情報として出
力することにより、ダイバーシチブランチ選択において
フェージングの影響を低減することができ、回線品質の
よい経路を選択することができる。
【0027】本発明の制御局装置は、基地局装置が所定
の期間に受信した無線信号の受信強度の最大値を選択情
報として比較する比較手段と、前記受信品質が最も良い
基地局装置が受信した信号を選択する選択手段と、を具
備する構成を採る。
【0028】本発明の制御局装置は、比較手段は、基地
局装置が受信した無線信号のうち、第1バーストと第2
バーストの受信信号強度の最大値をダイバーシチブラン
チの選択情報として比較し、選択手段は、前記最大値が
最も大きい基地局装置が受信した信号を選択する構成を
採る。
【0029】これらの構成によれば、サイトダイバーシ
チにおける基地局装置を選択する場合に、各基地局装置
が受信した信号の最大値を比較し、信号強度の最大値が
もっとも高い基地局装置を通信端末装置と通信する通信
経路に選択することにより、ダイバーシチブランチ選択
においてフェージングの影響を低減することができ、回
線品質のよい経路を選択することができる。
【0030】本発明の基地局装置は、音声データの送信
を通知する予告信号を作成する作成手段と、前記通信端
末にデータを含む信号を送信する以前に、前記予告信号
を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0031】本発明の基地局装置は、送信手段は、デー
タを送信していないときに送信する空線バーストとは異
なるバースト長の信号を予告信号として送信する構成を
採る。
【0032】これらの構成によれば、フレーム間ビット
インタリーブの処理遅延時間を積極的に利用して、デー
タを含む送信信号を送信する以前に、予め、通信を予告
する信号を送信することにより、通話初期の信号を再生
することができる。
【0033】本発明の通信端末装置は、無線信号からデ
ータ送信を通知する予告信号を検出する無線受信手段
と、検波後の前記無線信号に対して信号処理を行う受信
信号処理手段と、前記無線受信手段が、前記予告信号を
検出したときに前記受信信号処理手段に対して動作開始
を指示する制御手段と、を具備する構成を採る。
【0034】本発明の通信端末装置は、無線受信手段
は、無線信号のバーストの長さが変化した場合を予告信
号の検出とする構成を採る。
【0035】これらの構成によれば、通信を予告する信
号を受信した場合に、信号処理回路を動作可能とするこ
とにより、通話初期の信号を再生することができる。
【0036】本発明の無線通信方法は、基地局装置が所
定の期間に受信した無線信号の受信強度の最大値を選択
情報とし、前記受信品質が最も良い基地局装置が受信し
た信号を選択するようにした。
【0037】本発明の無線通信方法は、データを含む信
号を送信する以前に、データ送信を通知する予告信号を
送信し、受信側において前記予告信号を検出した場合、
周波数変換後の信号に対する信号処理を開始するように
した。
【0038】この方法によれば、フレーム間ビットイン
タリーブの処理遅延時間を積極的に利用して、データを
含む送信信号を送信する以前に、予め、通信を予告する
信号を送信し、受信側で通信を予告する信号を受信した
場合に、信号処理回路を動作可能とすることにより、通
話初期の信号を再生することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】移動無線回線の受信入力レベルの
変動分布は、長区間中央値変動、短区間中央値変動、及
び、瞬時値変動に分類される。長区間中央値変動は奥村
カーブ(秦近似式)に従い、短区間中央値変動は回線周
波数帯毎に標準偏差の異なる対数正規分布に従い、瞬時
値変動はレイリー分布に従うことが知られている。
【0040】プレストーク通話にあっては、送信時間が
短いことから、この間の伝搬路の変動は無視することが
できるので、送信中の短区間中央値はほぼ一定と見なす
ことが可能であり、その瞬時値はレイリー分布に従うこ
とが期待できる。
【0041】この瞬時値変動は、ドップラーフェージン
グとも呼ばれ、移動局の走行速度と回線周波数によって
決まるドップラー周波数で規定されたスペクトル特性を
有することも知られている。
【0042】すなわち、瞬時値変動は、ドップラー周波
数の逆数を基本周期とする不規則変動であることから、
分布の平均値推定を行おうとした場合、最低でも上記基
本周期以上の観測時間が必要である。従って、ドップラ
ー周波数が5Hzの場合、最低でも200msecの観測時間
が必要となる。
【0043】これに対して、複数の分布間で、その短区
間中央値が最大のものを推定する場合には、観測時間内
に収集した標本値の最大値比較を行うことが最も推定精
度が高いことがシミュレーションにより確認できた。
【0044】本発明者は、上記の点に着目し、フェージ
ングの影響を受けていない部分の受信品質を比較対象と
することにより、短時間の観測でも回線品質のよい経路
を選択することが可能となることを見出した。
【0045】すなわち、本発明の第一の骨子は、サイト
ダイバーシチにおける通信経路を選択する場合に、各基
地局装置が受信した信号のうち、品質が最良である部分
を比較し、この信号の品質が最良である部分が、もっと
も品質が良い基地局装置を通信端末装置の通信相手に選
択することである。具体的には、受信信号強度の最大値
を比較し、この値が最も大きい基地局を通信経路に選択
することである。
【0046】また、消費電力を低減するための待ち受け
状態にある通信装置が、待ち受け状態から受信状態に移
行するために電源を切っている回路に電源を供給する場
合、十分に受信動作が可能になるまでに時間がかかる。
【0047】本発明者は、上記の点に着目し、予め通信
装置が信号を受信する前に回路を待ち受け状態から受信
状態に移行することにより通話初期の信号再生を可能と
することを見出した。
【0048】すなわち、本発明の第二の骨子は、データ
を含む送信信号を送信する以前に、予め、通信を予告す
る信号を送信し、受信側において通信を予告する信号を
受信した場合に、信号処理回路を動作可能とすることで
ある。以下、本発明の実施の形態について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0049】最初に、本発明の制御局の構成について説
明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る制御局の
構成の一例を示すブロック図である。
【0050】図1において、制御局100は、基地局2
00−1、200−2、〜、200−nと通信を行う。
そして、基地局200−1、200−2、〜、200−
nは、それぞれ移動局300−1及び移動局300−2
と無線通信を行い、移動局300−1及び移動局300
−2と制御局100の通信を中継する。
【0051】図1の制御局100は、リンク回線チャネ
ルコーデック部101と、RSSI比較部102と、D
/A変換部104と、スピーカ105と、マイク106
と、A/D変換部107と、セレクタ108と、割込み
回路109とから主に構成される。
【0052】リンク回線チャネルコーデック部101
は、基地局200−1〜200−nから送出された信号
をヘッダに含まれるRSSIとデータに分離してRSS
Iの値をRSSI比較部102に出力し、音声情報をセ
レクタ108に出力する。
【0053】RSSI比較部102は、リンク回線チャ
ネルコーデック部101から出力されたRSSIを比較
し、RSSIの値が最も大きい基地局の方路番号をセレ
クタ108に制御情報として与える。一度方路番号が確
定すると、当該通信(プレストーク)が終了するまでは
変更は行わない。割込み回路109は、制御局から移動
局に送信する信号がある場合、この送信信号をセレクタ
108からの上り信号に優先して各基地局に送出する。
【0054】D/A変換部104は、セレクタ108か
ら出力された音声情報をデジタルアナログ変換してスピ
ーカ105に出力する。スピーカ105は、D/A変換
部104から出力された受信信号を音声として出力す
る。マイク106は、音声を入力して音声信号をA/D
変換部107に出力する。A/D変換部107は、マイ
ク106から出力された音声信号をアナログデジタル変
換して送信信号を割込み回路109に出力する。
【0055】セレクタ108は、リンク回線チャネルコ
ーデック部101から出力された信号をRSSI比較部
102の比較結果に従ってD/A変換部104に出力す
る。割込み回路109は、制御局から移動局に送信する
信号がある場合、この送信信号を優先して通信を行う。
【0056】次に、基地局が備える無線通信装置につい
て説明する。図2は、本発明の一実施の形態に係る無線
通信装置の構成を示すブロック図である。図2の無線通
信装置200は、図1の基地局200−1〜200−n
にそれぞれ搭載される無線通信装置である。
【0057】図2の無線通信装置200は、アンテナ2
01と、共用器202と、フロントエンド部203と、
直交復調部204と、A/D変換部205と、同期部2
06と、復調部207と、復号部208と、最大値探索
部209と、メモリ210と、大小比較部211と、符
号化部212と、予告バースト作成部213と、変調部
214と、D/A変換部215と、直交変調部216
と、PA部217と、シンセサイザ218と、制御局向
けインターフェース219とから主に構成される。
【0058】この無線通信装置200は、移動局300
及び制御局100との通信の中継を行う。なお、制御局
100は、上位基地局として運用される装置であっても
よい。
【0059】図2において、アンテナ201は、通信相
手(移動局)から送信された高周波信号を電気信号に変
換し、受信信号を共用器202に出力する。また、アン
テナ201は、共用器202から出力された送信信号を
高周波信号として移動局に向けて放射する。共用器20
2は、アンテナ201から出力された受信信号をフロン
トエンド部203に出力する。また、PA部217から
出力された送信信号をアンテナ201に出力する。
【0060】フロントエンド部203は、受信信号を増
幅して直交復調部204に出力する。直交復調部204
は、フロントエンド部203において増幅された受信信
号にシンセサイザ218から出力されたキャリア信号を
乗算して直交復調を行いA/D変換部205に出力す
る。A/D変換部205は、直交復調部204から出力
された受信信号にアナログデジタル変換を行い、同期部
206に出力する。
【0061】同期部206は、A/D変換部205から
出力された受信信号の同期捕捉を行う。また、同期部2
06は、受信信号を復調部207に出力する。復調部2
07は、同期部206から出力された受信信号を復調し
て復号部208と最大値探索部209に出力する。復号
部208は、復調部207から出力された受信信号を復
号して受信データとチャネル識別子を取り出し、制御局
向けインターフェース219を介して制御局100に向
けて出力する。
【0062】最大値探索部209は、所定の符号識別点
でサンプリングされた受信信号について受信レベルの最
大値を探し出し、この最大値をメモリ210に出力す
る。TDMA無線通信の場合、最大値探索部209は、
バースト単位での受信レベルの最大値を探し出してメモ
リ210に出力する。
【0063】メモリ210は、最大値探索部209から
出力された受信レベルの最大値を記憶する。そして、メ
モリ210は、記憶した複数の最大値を大小比較部21
1に出力する。たとえば、最初に受信した第1バースト
の最大値と2番目に受信した第2バーストの最大値を大
小比較部211に出力する。
【0064】大小比較部211は、メモリ210から出
力された二つの最大値を比較して受信レベルの大きい最
大値を方路選択信号として制御局100に出力する。制
御局100は、複数の基地局から出力された方路選択信
号の値を比較し、最も値が大きい方路選択信号を出力し
た基地局を移動局との通信相手に選択する。
【0065】符号化部212は、制御局100から出力
された送信データ及びチャネル識別子を符号化して変調
部214に出力する。予告バースト作成部213は、符
号化部212から出力されたチャネル識別子から予告バ
ーストを作成し、変調部214に出力する。変調部21
4は、送信信号を変調してD/A変換部215に出力す
る。
【0066】D/A変換部215は、変調部214から
出力された送信信号をデジタルアナログ変換して直交変
調部216に出力する。直交変調部216は、D/A変
換部215から出力された送信信号にキャリア信号を乗
算して高周波信号に変換し、PA部217に出力する。
PA部217は、直交変調部216から出力された送信
信号を増幅して共用器202に出力する。シンセサイザ
218は、高周波のキャリア信号を発生して直交復調部
204及び直交変調部216に出力する。制御局向けイ
ンターフェース219は、制御局100と通信を行う。
【0067】次に、移動局が備える無線通信装置につい
て説明する。図3は、本発明の一実施の形態にかかる無
線通信装置の構成を示すブロック図である。図3の無線
通信装置300は、図1の移動局300−1及び300
−2に搭載される無線通信装置である。
【0068】図3の無線通信装置300は、アンテナ3
01と、アンテナスイッチ302と、受信部303と、
受信検出部304と、電源制御部305と、信号処理部
306と、D/A変換部307と、スピーカ308と、
マイク309と、A/D変換部310と、制御部311
と、シンセサイザ312と、送信部313と、プレスト
ークスイッチ314とから主に構成される。
【0069】図3において、アンテナ301は、通信相
手(基地局)から送信された高周波信号を受信し、受信
信号をアンテナスイッチ302に出力する。また、アン
テナ301は、アンテナスイッチ302から出力された
送信信号を高周波信号として送信する。アンテナスイッ
チ302は、制御部311の指示に従い、信号受信時に
は、アンテナ301から出力された受信信号を受信部3
03に出力する。また、アンテナスイッチ302は、制
御部311の指示に従い、信号送信時には、送信部31
3から出力された送信信号をアンテナ301に出力す
る。
【0070】受信部303は、アンテナスイッチ302
から出力された受信信号を増幅し、シンセサイザ312
から出力されたキャリア信号を乗算して周波数変換を行
い受信検出部304及び信号処理部306に出力する。
受信検出部304は、受信部303から出力された受信
信号が、空線状態を示す信号または通話を開始する予告
信号であるかを判断し、受信信号から予告信号を検出し
た場合、電源制御部305に無線通信装置300を待ち
受け状態から通話状態への遷移を指示する。
【0071】TDMA通信方式の一例として、送信する
信号のバースト長でデータ送信を行っていない空線状態
と、データ通信を行う通信状態とを区別する方法があ
る。この方法では、受信検出部304は、受信部303
から出力された受信信号のバースト長が所定の長さ未満
である場合、待ち受け状態と判断する。そして、待ち受
け状態にあって、受信部303から出力された受信信号
のバースト長が所定の長さ以上である場合、予告信号と
判断する。
【0072】電源制御部305は、受信検出部304の
指示に従い、通話状態の場合、信号処理部306に電力
供給を行う。そして、電源制御部305は、受信検出部
304の指示に従い、待ち受け状態の場合、信号処理部
306に電力の供給を停止する。
【0073】信号処理部306は、DSP等で構成さ
れ、受信部303から出力された受信信号を復調及び復
号し、D/A変換部307に出力する。また、信号処理
部306は、A/D変換部310から出力された送信信
号を符号化及び変調して送信部313に出力する。ま
た、信号処理部306は、受信信号の復調及び復号結果
を制御部311に出力する。
【0074】D/A変換部307は、信号処理部306
から出力された受信信号をデジタルアナログ変換してス
ピーカ308に出力する。スピーカ308は、D/A変
換部307から出力された受信信号を音声として出力す
る。マイク309は、入力された音声を音声信号として
A/D変換部310に出力する。A/D変換部310
は、マイク309から出力された音声信号をアナログデ
ジタル変換し、送信信号を信号処理部306に出力す
る。
【0075】制御部311は、信号処理部306の同期
獲得結果からシンセサイザ312に発振周波数切替のタ
イミングを指示する。シンセサイザ312は、高周波の
キャリア信号を発生させて受信部303及び送信部31
3に出力する。
【0076】また、制御部311は、プレストークスイ
ッチ314から信号送信が指示された場合、シンセサイ
ザ312及びアンテナスイッチ302に信号送信時の処
理を行う指示を出力する。シンセサイザ312は、高周
波のキャリア信号を発生して受信部303及び送信部3
13に出力する。制御部311より信号送信時の処理を
行う指示を受けた時に、シンセサイザ312は、送信に
使用する高周波のキャリア信号を発生して送信部313
に出力する。制御部311より信号送信時の処理を行う
指示を受けていない時、シンセサイザ312は、受信に
使用する高周波のローカル信号を発生して受信部303
に出力する。
【0077】送信部313は、信号処理部306から出
力された送信信号にキャリア信号を乗算してキャリア周
波数に周波数変換し、増幅してアンテナスイッチ302
に出力する。プレストークスイッチ314は、信号送信
の指示の入力を受け付ける。そして、信号送信の指示が
入力された場合、プレストークスイッチ314は、この
指示を制御部311に出力する。
【0078】以下、制御局100、無線通信装置200
を備える基地局、及び無線通信装置300を備える移動
局の動作について説明する。最初に、移動局と通信を行
う基地局を選択する場合の動作について説明する。図4
は、信号波形の例を示す図である。TDMA方式を用い
た無線通信では、時分割で信号を送信する、すなわち所
定の間隔ごとに信号を送信する。
【0079】図4(a)は、移動局が送信する信号波形
の一例を示す。図4(a)において、横軸は、時刻を示
し、縦軸は送信電力を示す。また、実線は、移動局が送
信する信号の波形を示す。この図では、変調によって生
ずる包絡線変動を省略している。また、変調方式として
は、π/4シフトQPSK、ルートナイキスト特性の場
合を例示している。移動局が送信した信号は、伝搬経路
の状態が変化すること、すなわちフェージングの影響に
より時刻毎に送信信号の減衰が異なる。また、フェージ
ングの影響は、受信する基地局毎にも異なる。
【0080】図4(b)は、基地局200−1が受信す
る信号波形の一例を示す。また、図4(c)は、基地局
200−2が受信する信号波形の一例を示す。図4
(b)及び図4(c)において、破線は、レイリーフェ
ージングによる瞬時値変動の様相を示す信号401の受
信電力の平均値を計算した場合、平均受信電力値は、4
01−1となる。
【0081】一方、基地局200−2が受信した信号4
02は、基地局200−1に比べるとフェージング変動
における減衰が少ない。この信号402の受信電力値を
計算した場合、平均電力値は402−1となる。
【0082】そこで、信号の受信レベルの最大値を比較
して移動局の通信相手となる基地局を選択する。たとえ
ば、図4(b)では、信号401の受信レベルの最大値
401−2を受信レベルの比較対象とする。また、図4
(c)では、信号402の受信レベルの最大値402−
2を受信レベルの比較対象とする。最大値401−2と
最大値402−2を比較することにより、周期の短いフ
ェージングの影響を低減して信号の受信レベルを比較
し、基地局を選択することができる。
【0083】さらに、第1バースト及び第2バーストの
全サンプルの中での受信レベルの最大値を比較して基地
局を選択することにより、一つのバースト、すなわち一
受信単位時間の受信信号がフェージングにより変動する
場合でも、誤って平均受信レベルの低い基地局を移動局
の通信相手に選択する可能性を低減することができる。
【0084】例えば、第1バーストと第2バーストの受
信レベルの最大値を比較して移動局の通信相手となる基
地局を選択することもできる。図4(b)において、第
1バーストを401、第2バーストを403とし、図4
(c)において、第1バーストを402、第2バースト
を404とする。信号401と信号403の受信レベル
の最大値403−2と、信号402と信号404の受信
レベルの最大値404−2とを比較する。そして、制御
局は、2つのバーストの受信レベルが最大である基地局
を通信経路に選択する。
【0085】制御局装置は、移動局からの信号送信が終
了するまで選択した基地局からの受信信号を音声として
出力する。そして、次に移動局から信号が送信された場
合、再び、第1バーストと第2バーストの受信レベルの
最大値を比較して基地局を選択する。
【0086】次に、上記基地局選択の有効性について説
明する。図5は、基地局選択のシミュレーション結果を
示す図である。図5は、移動局から送信された無線信号
を二つの基地局が受信し、受信した信号の受信レベルを
比較して移動局と通信を行う基地局を選択する場合のシ
ミュレーション結果である。図5において、横軸は、二
つの基地局が受信した信号の受信レベル差を示し、縦軸
は、二つの基地局のうち、一方の基地局を選択する確率
を示す。
【0087】平均受信レベル(短区間中央値)差が0d
Bより大きい場合、基地局1を選ぶ確率が高いほど、平
均受信レベルの高い基地局を選択することになる。ま
た、平均受信レベル差が0dBより小さい場合、基地局
1を選ぶ確率が低いほど、平均受信レベルの高い基地局
を選択することになる。
【0088】図5では、基地局1と基地局2の平均受信
レベル差を示し、縦軸は基地局1を選択する確率を示す
ので、理想的には、平均受信レベル差が0dBより大き
い場合、基地局1を選択する確率は100%である。
【0089】つまり、平均受信レベル差が0dBより大
きい場合、基地局1を選択する確率が高い程、制御局
は、平均受信レベルの高い基地局を選択する、すなわち
1プレストーク中の回線品質の良いほうを選ぶことにな
る。
【0090】図5のシミュレーション結果501は、基
地局が受信した第1バーストの受信レベルの時間平均値
を比較し、この平均値が最も大きい基地局を選択する場
合のシミュレーション結果である。シミュレーション結
果501では、平均受信レベル差が2dBの場合、基地
局1を選択する確率が約60%である。
【0091】そして、図5のシミュレーション結果50
2は、基地局が受信した第1バーストと第2バーストの
受信レベルの時間平均値を算出して比較し、この平均値
が最も大きい基地局を選択する場合のシミュレーション
結果である。シミュレーション結果502では、平均受
信レベル差が2dBの場合、基地局1を選択する確率が
約62%である。
【0092】そして、図5のシミュレーション結果50
3は、基地局が受信した第1バーストと第2バーストの
二つのバーストの受信レベルの最小値を比較し、この最
小値が最も大きい基地局を選択する場合のシミュレーシ
ョン結果である。シミュレーション結果503では、平
均受信レベル差が2dBの場合、基地局1を選択する確
率が約66%である。
【0093】最後に、図5のシミュレーション結果50
4は、基地局が受信した第1バーストと第2バーストの
受信レベルの最大値を比較し、この最大値が最も大きい
基地局を選択する場合のシミュレーション結果である。
シミュレーション結果504では、平均受信レベル差が
2dBの場合、基地局1を選択する確率が約75%であ
る。
【0094】上記4つのシミュレーション結果を比較す
ると、シミュレーション結果504が、基地局1の平均
受信レベルが高い場合に、基地局1を選択する確率が最
も高い。このように、上記シミュレーション結果から、
基地局が受信した第1バーストと第2バーストの受信レ
ベルの最大値を比較して通信経路を選択する方式が優れ
ていることが示される。
【0095】このように、本実施の形態の基地局装置に
よれば受信した信号レベルの最大値をダイバーシチブラ
ンチの選択情報として出力することにより、ダイバーシ
チブランチ選択において、回線品質のよい経路を選択す
ることができる。
【0096】また、本実施の形態の制御局装置によれ
ば、サイトダイバーシチにおける基地局装置を選択する
情報として、信号の品質を加味することにより、更に通
信品質を向上させることが可能である。つまり、各基地
局装置が受信した信号の品質を比較し、信号の品質がも
っとも良い基地局装置を通信端末装置と通信する通信相
手に選択することにより、ダイバーシチブランチ選択に
おいて、回線品質のよい経路を選択することができる。
【0097】なお、信号の品質を比較する対象は、例え
ば、同期ワード相関値、直前までの外来雑音レベルとR
SSIの比(CNR)、誤り検出符号の判定結果(CR
CのOK/NG)であってもよい。
【0098】次に、予告バーストを送信して移動局を待
ち受け状態から通話状態に移行する場合の動作について
説明する。図6は、信号を送信するタイミングの一例を
示す図である。図6では、TDMA方式を用いて移動局
と基地局が通信を行う例について説明する。
【0099】移動局は、上り回線のチャネルで信号を送
信する。TDMA方式では、移動局は、一つのTDMA
フレームをスロットに分割し1バーストを送信する。こ
こでは40msのフレームを4つに時分割して10ms
単位で1バーストを送信する。また、図6の例では、移
動局は、1フレームで送信するデータを2つに分割し、
2フレームに分散して送信する。これをフレーム間ビッ
トインタリーブと言い、バーストエラーをランダムエラ
ーに極力変換して、誤り訂正符号を使っている場合に誤
り訂正能力が向上する。
【0100】例えば、送信データ1は、第1バーストと
第2バーストに分割して基地局に送信される。同様に送
信データ2は、第2バーストと第3バーストに分割して
送信される。以下送信データ3以降も同様に二つのバー
ストに分割して送信される。移動局から送信された信号
は、基地局で受信される。
【0101】基地局は、移動局から送信された第1バー
ストを受信すると、第1バーストを受信したこと制御局
に通知する。この第1バーストを受けた制御局が、基地
局に予告バーストを送出させる。次に、第2バーストを
受信すると、移動局が送信した送信データ1がすべて基
地局で受信される。基地局は、送信データ1に対して誤
り訂正処理を行い、リンク回線を通じて制御局に対して
送出する。制御局は前記ダイバーシチブランチの選択を
行った後、リンク回線を通じて基地局に対して送信デー
タを送り返す。
【0102】基地局は、移動局に送信する通信バースト
の処理を行った後、第1通信バーストを移動局に送信す
る。また、基地局は、制御局から移動局に送信するデー
タがない場合、1バーストの半分の時間のみ信号を送信
する空線バーストを移動局に送信する。この空線バース
トは、1バーストの半分の時間に信号を送信していない
ので、空線バーストを受信する移動局は、1バーストの
信号を受信する間にキャリア信号を検出できない時間が
所定の時間以上ある場合、受信するデータがないと判断
し、待ち受け状態で待機する。
【0103】基地局が、第1バーストを受信してから第
1通信バーストを移動局に送信するまでにフレーム間ビ
ットインタリーブのため遅延がある。そこで、本発明の
基地局装置は、移動局から送信された第1バーストを受
信してから第1通信バーストを送信するまでの間に予告
バーストを送信する。
【0104】具体的には、複数のバーストに分散したデ
ータをすべて受信し、誤り訂正等の一つのデータとして
の処理を行い、折り返し中継を行うまでに遅延時間があ
る。本発明の基地局装置は、この遅延時間を積極的に利
用し、通信を予告する予告バーストを送信する。そし
て、通信相手の信号処理回路の動作開始を促す。
【0105】移動局は、予告バーストを受信した場合、
空線バーストと予告バーストを判別するに必要最低限の
回路を動作する待ち受け状態からデータの送受信に必要
な回路を動作する通話状態に移行する。
【0106】基地局は、予告バーストを移動局に送信し
た後、第1通信バースト、第2通信バースト、第3通信
バースト、及び第4通信バーストと移動局が受信する受
信データを含む信号を送信する。基地局から送信するデ
ータは、移動局がデータを送信すると同様に、一つのデ
ータを分割して複数のバーストに分散して送信する。
【0107】図6の例では、基地局は、送信するデータ
がない状態で送信する空線バーストに1バーストの前半
部分のみキャリア信号を送信し、後半部分は信号を送信
しないハーフバースト信号を用いている。
【0108】空線バースト(ハーフバースト)は、これ
に限らず、1バーストの後半部分のみキャリア信号を送
信してもよい。図7は、送信信号の一例を示す模式図で
ある。
【0109】図7(a)は、フルバースト状態で送信さ
れる信号の一例を示す図である。1バーストの時間(こ
こでは、10ms)信号が送信される。図7(b)は、
ハーフバースト状態で送信される信号の一例を示す図で
ある。図7(b)の信号は、1バーストの前半部分を送
信し、後半部分を送信しない。図7(b)のハーフバー
スト信号を用いる場合、受信側では、前半のキャリア信
号を含む部分を用いて信号復調の同期をとり、後半部分
にキャリア信号が検出されるか否か判断してフルバース
ト信号とハーフバースト信号を区別する。
【0110】また、図7(c)は、ハーフバースト状態
で送信される信号の一例を示す図である。図7(c)の
信号は、1バーストの後半部分を送信し、前半部分を送
信しない。図7(c)のハーフバースト信号を用いる場
合、受信側では、後半のキャリア信号を含む部分を用い
て信号復調の同期をとり、前半部分にキャリア信号が検
出されるか否か判断してフルバースト信号とハーフバー
スト信号を区別する。
【0111】このように本実施の形態の基地局装置によ
れば、フレーム間ビットインタリーブの処理遅延時間を
積極的に利用して、情報を含む送信信号を送信する以前
に、予め、通信を予告する信号を送信することにより、
通話初期の信号を再生することができる。
【0112】また、本実施の形態の通信端末装置によれ
ば、通信を予告する信号を受信した場合に、信号処理回
路を動作可能とすることにより、通話初期の信号を再生
することができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基地局装
置、制御局装置、通信端末装置及び無線通信方法によれ
ば、サイトダイバーシチにおいて通信経路(基地局装置)
を選択する場合に、各基地局装置が受信した信号の品質
を比較し、信号の品質がもっとも良い基地局装置を通信
端末装置の信号を受信する通信経路に選択することによ
り、回線品質のよい経路を選択することができる。
【0114】また、本発明の基地局装置、制御局装置、
通信端末装置及び無線通信方法によれば、データを含む
送信信号を送信する以前に、予め、通信を予告する信号
を送信することにより、通話初期の信号を再生すること
ができる。さらに、待ち受け時のDSP動作時間を大幅
に削減できることにより、移動局を長時間使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る制御局の構成の一
例を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態に係る無線通信装置の構
成を示すブロック図
【図3】本発明の一実施の形態に係る無線通信装置の構
成を示すブロック図
【図4】信号波形の例を示す図
【図5】基地局選択のシミュレーション結果を示す図
【図6】信号を送信するタイミングの一例を示す図
【図7】送信信号の一例を示す模式図
【図8】従来の無線通信の一例を示す図
【図9】制御局及び基地局の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 リンク回線チャネルコーデック部 102 RSSI比較部 108 セレクタ 109 割込み回路 209 最大値探索部 210 メモリ 211 大小比較部 213 予告バースト作成部 304 受信検出部 305 電源制御部 306 信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K059 CC03 DD02 DD16 5K067 AA23 BB01 CC24 DD11 EE02 EE10 EE16 FF16 HH22 HH23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線信号を受信する受信手段と、所定の
    期間に受信した無線信号の受信強度の最大値を選択情報
    として出力する最大値検索手段と、を具備することを特
    徴とする基地局装置。
  2. 【請求項2】 最大値検索手段は、受信した無線信号の
    うち、第1バーストと第2バーストの受信信号強度の最
    大値を抽出し、ダイバーシチブランチの選択情報として
    出力することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 【請求項3】 基地局装置が所定の期間に受信した無線
    信号の受信強度の最大値を選択情報として比較する比較
    手段と、前記受信品質が最も良い基地局装置が受信した
    信号を選択する選択手段と、を具備することを特徴とす
    る制御局装置。
  4. 【請求項4】 比較手段は、基地局装置が受信した無線
    信号のうち、第1バーストと第2バーストの受信信号強
    度の最大値をダイバーシチブランチの選択情報として比
    較し、選択手段は、前記最大値が最も大きい基地局装置
    が受信した信号を選択することを特徴とする請求項3記
    載の制御局装置。
  5. 【請求項5】 音声データの送信を通知する予告信号を
    作成する作成手段と、前記通信端末にデータを含む信号
    を送信する以前に、前記予告信号を送信する送信手段
    と、を具備することを特徴とする基地局装置。
  6. 【請求項6】 送信手段は、データを送信していないと
    きに送信する空線バーストと異なるバースト長の信号を
    予告信号として送信することを特徴とする請求項5記載
    の基地局装置。
  7. 【請求項7】 無線信号からデータ送信を通知する予告
    信号を検出する無線受信手段と、検波後の前記無線信号
    に対して信号処理を行う受信信号処理手段と、前記無線
    受信手段が、前記予告信号を検出したときに前記受信信
    号処理手段に対して動作開始を指示する制御手段と、を
    具備することを特徴とする通信端末装置。
  8. 【請求項8】 無線受信手段は、無線信号のバーストの
    長さが変化した場合を予告信号の検出とすることを特徴
    とする請求項7記載の通信端末装置。
  9. 【請求項9】 基地局装置が所定の期間に受信した無線
    信号の受信強度の最大値を選択情報とし、前記受信品質
    が最も良い基地局装置が受信した信号を選択する無線通
    信方法。
  10. 【請求項10】 データを含む信号を送信する以前に、
    データ送信を通知する予告信号を送信し、受信側におい
    て前記予告信号を検出した場合、周波数変換後の信号に
    対する信号処理を開始する無線通信方法。
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