JP2003037533A - 電力線通信装置 - Google Patents
電力線通信装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は、電力線通信装置において、単一
の信号変成器を用いて複数の電力線対間に電力線通信信
号を重畳することを目的としたものである。 【解決手段】 この発明は、単相三線式、三相三線式、
三相四線式などの多線式電力線を用いて電力線通信を行
う電力線通信装置において、単一の信号用変成器を用い
て複数の電力線対間に電力線通信用信号を重畳すること
を特徴とした電力線通信装置により目的を達成できた。
の信号変成器を用いて複数の電力線対間に電力線通信信
号を重畳することを目的としたものである。 【解決手段】 この発明は、単相三線式、三相三線式、
三相四線式などの多線式電力線を用いて電力線通信を行
う電力線通信装置において、単一の信号用変成器を用い
て複数の電力線対間に電力線通信用信号を重畳すること
を特徴とした電力線通信装置により目的を達成できた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、単相三線式、三
相三線式、三相四線式などの多線式電力線を用いて電力
線通信を行う電力線通信装置に関し、複数の電力線対間
に電力線通信用信号を重畳することで、別途外部の付加
装置を使用することなく、伝送路である電力線対を複数
使用することができるようにすることを目的とした電力
線通信装置に関する。
相三線式、三相四線式などの多線式電力線を用いて電力
線通信を行う電力線通信装置に関し、複数の電力線対間
に電力線通信用信号を重畳することで、別途外部の付加
装置を使用することなく、伝送路である電力線対を複数
使用することができるようにすることを目的とした電力
線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力線通信は、電力伝送線または、配電
線を信号伝送路として通信を行うものであって、既設の
電力伝送線または配電線を使用するために、信号通信の
為に新たな伝送路を敷設する必要がなく、一般的に太い
線が使用されている為に物理的強度が大きい利点があ
り、更に、太い線を使用する為に単位長さ当たりの信号
減衰が比較的小さいので、条件が適当になれば、通信距
離に関し、有利になるなどの特徴がある。
線を信号伝送路として通信を行うものであって、既設の
電力伝送線または配電線を使用するために、信号通信の
為に新たな伝送路を敷設する必要がなく、一般的に太い
線が使用されている為に物理的強度が大きい利点があ
り、更に、太い線を使用する為に単位長さ当たりの信号
減衰が比較的小さいので、条件が適当になれば、通信距
離に関し、有利になるなどの特徴がある。
【0003】従来、第1の三相三線式電力線を第2の三
相三線式電力線に変換する三相変圧器を含み、第1の直
列回路と、第2の直列回路と、第3の直列回路と、第4
の直列回路とを具備することを特徴とした電力線通信装
置の提案がある(特許第2629131号)。
相三線式電力線に変換する三相変圧器を含み、第1の直
列回路と、第2の直列回路と、第3の直列回路と、第4
の直列回路とを具備することを特徴とした電力線通信装
置の提案がある(特許第2629131号)。
【0004】また、異なる電力線間に接続された端末間
および電力トランスを超えた電力線間においても電力線
通信を行うことができるようにした電力線通信装置の提
案がある(特開平7−235897)。
および電力トランスを超えた電力線間においても電力線
通信を行うことができるようにした電力線通信装置の提
案がある(特開平7−235897)。
【0005】
【発明により解決しようとする課題】前記電力線通信
は、電力線の敷設経路が複雑になることが多い為に、高
周波伝送特性が複雑で一定でない場合が多いことや、モ
ータや接点など、電力線に接続されている他の電気機器
から発せられる電気的雑音が大きいこと、その上電力線
通信に使用できる信号周波数は、電気通信関連法規によ
り、10kHz〜450kHzに制限されているなどの
欠点がある。
は、電力線の敷設経路が複雑になることが多い為に、高
周波伝送特性が複雑で一定でない場合が多いことや、モ
ータや接点など、電力線に接続されている他の電気機器
から発せられる電気的雑音が大きいこと、その上電力線
通信に使用できる信号周波数は、電気通信関連法規によ
り、10kHz〜450kHzに制限されているなどの
欠点がある。
【0006】前記電力線通信の欠点に起因して、安定し
た電力線通信を行うことが困難であったために、他の通
信手段と比較して電力線通信の有効利用が進展していな
い。然し乍ら、周波数拡散方式等による信号変調方式お
よび誤り訂正処理等の進歩により、電力線通信における
諸問題が徐々に克服され、その欠点を是正し、利点を活
用する方法の提案が続いている。
た電力線通信を行うことが困難であったために、他の通
信手段と比較して電力線通信の有効利用が進展していな
い。然し乍ら、周波数拡散方式等による信号変調方式お
よび誤り訂正処理等の進歩により、電力線通信における
諸問題が徐々に克服され、その欠点を是正し、利点を活
用する方法の提案が続いている。
【0007】前記特許第2629131号及び特開平7
−235897の発明も、改善の一例であって、電力線
通信利用の道を拡大する提案であるが、外部に付加装置
が必要であり、電力線通信装置だけで単相から複数相に
伝送することについての記載はない。
−235897の発明も、改善の一例であって、電力線
通信利用の道を拡大する提案であるが、外部に付加装置
が必要であり、電力線通信装置だけで単相から複数相に
伝送することについての記載はない。
【0008】一般に多線式電力線を用いて電力線通信を
行う場合に、装置調達の都合から、従来の装置を流用す
る場合が多いが、従来の電力線通信装置は、一般家庭や
事務所などの単相二線式の商用電源線を想定して製作さ
れている例が多く見られる。単相二線式を対象に設計さ
れた装置の場合、単一の電力線対の一系統しか信号伝送
路を確保できないことが多いという問題点があった。
行う場合に、装置調達の都合から、従来の装置を流用す
る場合が多いが、従来の電力線通信装置は、一般家庭や
事務所などの単相二線式の商用電源線を想定して製作さ
れている例が多く見られる。単相二線式を対象に設計さ
れた装置の場合、単一の電力線対の一系統しか信号伝送
路を確保できないことが多いという問題点があった。
【0009】また、多線式電力線を用いた電力線通信に
おいては、電力線の構造上の問題点から、異なる相の電
力線対間に接続された端末間で電力線通信を行うことが
できない問題点があった。
おいては、電力線の構造上の問題点から、異なる相の電
力線対間に接続された端末間で電力線通信を行うことが
できない問題点があった。
【0010】前記は、電力伝送線や電源回路を構成する
要素が基本的に電力周波数である50Hzまたは60H
zを伝送するために設計製作されているために、電力線
通信の信号周波数である10kHz〜450kHzの信
号が異なる相へほとんど伝送されないことに起因してい
る。
要素が基本的に電力周波数である50Hzまたは60H
zを伝送するために設計製作されているために、電力線
通信の信号周波数である10kHz〜450kHzの信
号が異なる相へほとんど伝送されないことに起因してい
る。
【0011】そこで電力線通信装置が多線式電力線の異
なる相へ接続されないように、設置の際に注意を払う必
要が生じるが、実際問題として設置する全ての電力線通
信装置の接続を一致させることは不可能でないにしても
大変困難なことは明らかである。
なる相へ接続されないように、設置の際に注意を払う必
要が生じるが、実際問題として設置する全ての電力線通
信装置の接続を一致させることは不可能でないにしても
大変困難なことは明らかである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、多線式電力
線を用いて電力線通信を行う電力線通信装置において、
電力供給される多線式電力線の複数の電力線対に対して
電力線通信用信号を重畳するために、複数の2次側コイ
ルを有する単一の電力線通信信号用変成器を使用するこ
とにより、前記従来の問題点を解決したのである。
線を用いて電力線通信を行う電力線通信装置において、
電力供給される多線式電力線の複数の電力線対に対して
電力線通信用信号を重畳するために、複数の2次側コイ
ルを有する単一の電力線通信信号用変成器を使用するこ
とにより、前記従来の問題点を解決したのである。
【0013】即ち、単一の信号用変成器を使用して、多
線式電力線の複数の電力線に電力線通信用信号を重畳す
ることによって、接続する電力線対を選ばずに電力通信
を成立させることを可能にする次のような構成の電力線
通信装置を得たのである。
線式電力線の複数の電力線に電力線通信用信号を重畳す
ることによって、接続する電力線対を選ばずに電力通信
を成立させることを可能にする次のような構成の電力線
通信装置を得たのである。
【0014】この発明は、単相三線式、三相三線式、三
相四線式などの電力線を用いて電力線通信を行う電力線
通信装置において、単一の信号用変成器を用いて複数の
電力線対間に電力線通信用信号を重畳することを特徴と
した電力線通信装置である。また、信号用変成器は、変
復調回路に接続される1次側コイルと電力線に接続され
る複数の2次側コイルとからなることを特徴とするもの
であり、信号用変成器の各2次側コイルと電力線との接
続において、電力線に印加される電源電圧を前記信号用
変成器に直接印加させることを防ぎ、かつ、電力線通信
用信号を通過させるために、結合コンデンサを挿入する
ことを特徴としたものである。
相四線式などの電力線を用いて電力線通信を行う電力線
通信装置において、単一の信号用変成器を用いて複数の
電力線対間に電力線通信用信号を重畳することを特徴と
した電力線通信装置である。また、信号用変成器は、変
復調回路に接続される1次側コイルと電力線に接続され
る複数の2次側コイルとからなることを特徴とするもの
であり、信号用変成器の各2次側コイルと電力線との接
続において、電力線に印加される電源電圧を前記信号用
変成器に直接印加させることを防ぎ、かつ、電力線通信
用信号を通過させるために、結合コンデンサを挿入する
ことを特徴としたものである。
【0015】前記電力線通信装置は、多線式電力線の複
数の電力線対に複数の2次側コイルを有する単一の電力
線通信信号用変成器を介して電力線通信信号を重畳する
ことを特徴とするものである。
数の電力線対に複数の2次側コイルを有する単一の電力
線通信信号用変成器を介して電力線通信信号を重畳する
ことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明は、電力線通信信号の変
復調回路に接続される1次側コイルに、多線式電力線の
電力線対に接続される2つの2次側コイル又は3つの2
次側コイルを接続した電力通信装置である。
復調回路に接続される1次側コイルに、多線式電力線の
電力線対に接続される2つの2次側コイル又は3つの2
次側コイルを接続した電力通信装置である。
【0017】また、前記1次側コイルに、2つ又は3つ
の2次側コイルを接続すると共に、2次側コイルの回線
にコンデンサを直列に接続した電力線通信装置である。
の2次側コイルを接続すると共に、2次側コイルの回線
にコンデンサを直列に接続した電力線通信装置である。
【0018】
【実施例1】この発明にかかる電力線通信装置の実施例
について添付図面を参照して詳細に説明する。
について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1(a)は、2組の2次側コイルを有す
る電力線通信信号用変成器の実施例を図示したものであ
り、電力線通信信号の伝達に適した素材及び構造を有す
る。1次側コイルT11は電力線通信信号の変復調回路
に接続される。2次側コイルT21及びT22は多線式
電力線の電力線対に接続される。なお、図中の黒丸は、
各コイルの巻き始め側であることを表す。
る電力線通信信号用変成器の実施例を図示したものであ
り、電力線通信信号の伝達に適した素材及び構造を有す
る。1次側コイルT11は電力線通信信号の変復調回路
に接続される。2次側コイルT21及びT22は多線式
電力線の電力線対に接続される。なお、図中の黒丸は、
各コイルの巻き始め側であることを表す。
【0020】図1(b)は、3組の2次側コイルを有す
る電力線通信信号用変成器の実施例を図示したものであ
る。図1(a)の実施例と同様に、電力線通信信号の伝
達に適した素材及び構造を有する。1次側コイルT11
は電力線通信信号の変復調回路に接続される。2次側コ
イルT21、T22及びT23は多線式電力線の電力線
対に接続される。なお、図中の黒丸は、前記と同様に各
コイルの巻き始め側であることを表す。
る電力線通信信号用変成器の実施例を図示したものであ
る。図1(a)の実施例と同様に、電力線通信信号の伝
達に適した素材及び構造を有する。1次側コイルT11
は電力線通信信号の変復調回路に接続される。2次側コ
イルT21、T22及びT23は多線式電力線の電力線
対に接続される。なお、図中の黒丸は、前記と同様に各
コイルの巻き始め側であることを表す。
【0021】
【実施例2】この発明の他の実施例を図2について説明
する。
する。
【0022】図2は、信号伝送路として、単相二線式の
電力線を使用する場合の電力線通信装置の実施例を図示
したものである。電力線通信信号の変復調回路M1は電
力線通信信号用変成器の1次側コイルT11に接続され
る。電力線通信信号用変成器の2次側コイルT21は、
電力源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の
周波数成分を通過させることを目的とした結合コンデン
サC1を経由して、単相二線式電力線の陽性線L1と中
性線N1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線通信信号用変成器の2次側コイルT22は、電力
源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波
数成分を通過させることを目的とした結合コンデンサC
2を経由して、単相二線式電力線の中性線N1と接地線
G1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線を使用する場合の電力線通信装置の実施例を図示
したものである。電力線通信信号の変復調回路M1は電
力線通信信号用変成器の1次側コイルT11に接続され
る。電力線通信信号用変成器の2次側コイルT21は、
電力源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の
周波数成分を通過させることを目的とした結合コンデン
サC1を経由して、単相二線式電力線の陽性線L1と中
性線N1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線通信信号用変成器の2次側コイルT22は、電力
源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波
数成分を通過させることを目的とした結合コンデンサC
2を経由して、単相二線式電力線の中性線N1と接地線
G1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
【0023】図3は、信号伝送路として、単相三線式の
電力線を使用する場合の電力線通信装置の実施例を図示
したものである。電力線通信信号の変復調回路M1は電
力線通信信号用変成器の1次側コイルT11に接続され
る。電力線通信信号用変成器の2次側コイルT21は、
電力源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の
周波数成分を通過させることを目的とした結合コンデン
サC1を経由して、単相三線式電力線の陽性線L1と中
性線N1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線通信信号用変成器の2次側コイルT22は、電力
源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波
数成分を通過させることを目的とした結合コンデンサC
2を経由して、単相三線式電力線のもう一方の陽性線L
2と中性線N1との電力線対間に電力線通信信号を重畳
する。
電力線を使用する場合の電力線通信装置の実施例を図示
したものである。電力線通信信号の変復調回路M1は電
力線通信信号用変成器の1次側コイルT11に接続され
る。電力線通信信号用変成器の2次側コイルT21は、
電力源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の
周波数成分を通過させることを目的とした結合コンデン
サC1を経由して、単相三線式電力線の陽性線L1と中
性線N1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線通信信号用変成器の2次側コイルT22は、電力
源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波
数成分を通過させることを目的とした結合コンデンサC
2を経由して、単相三線式電力線のもう一方の陽性線L
2と中性線N1との電力線対間に電力線通信信号を重畳
する。
【0024】図4は、信号伝送路として、三相三線式の
電力線を使用する場合の電力線通信装置の実施例を図示
したものである。電力線通信信号の変復調回路M1は電
力線通信信号用変成器の1次側コイルT11に接続され
る。電力線通信信号用変成器の2次側コイルT21は、
電力源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の
周波数成分を通過させることを目的とした結合コンデン
サC1を経由して、三相三線式電力線のR相線R1とS
相線S1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線通信信号用変成器の2次側コイルT22は、電力
源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波
数成分を通過させることを目的とした結合コンデンサC
2を経由して、三相三線式電力線のS相線S1とT相線
T1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線を使用する場合の電力線通信装置の実施例を図示
したものである。電力線通信信号の変復調回路M1は電
力線通信信号用変成器の1次側コイルT11に接続され
る。電力線通信信号用変成器の2次側コイルT21は、
電力源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の
周波数成分を通過させることを目的とした結合コンデン
サC1を経由して、三相三線式電力線のR相線R1とS
相線S1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線通信信号用変成器の2次側コイルT22は、電力
源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波
数成分を通過させることを目的とした結合コンデンサC
2を経由して、三相三線式電力線のS相線S1とT相線
T1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
【0025】図4は、信号伝送路として、三相四線式の
電力線を使用する場合の電力線通信装置の実施例を図示
したものである。電力線通信信号の変復調回路M1は電
力線通信信号用変成器の1次側コイルT11に接続され
る。電力線通信信号用変成器の2次側コイルT21は、
電力源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の
周波数成分を通過させることを目的とした結合コンデン
サC1を経由して、三相四線式電力線のR相線R1と接
地線G1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線通信信号用変成器の2次側コイルT22は、電力
源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波
数成分を通過させることを目的とした結合コンデンサC
2を経由して、三相四線式電力線のS相線S1と接地線
G1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。電力
線通信信号用変成器の2次側コイルT23は、電力源の
周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波数成
分を通過させることを目的とした結合コンデンサC3を
経由して、三相四線式電力線のT相線T1と接地線G1
との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線を使用する場合の電力線通信装置の実施例を図示
したものである。電力線通信信号の変復調回路M1は電
力線通信信号用変成器の1次側コイルT11に接続され
る。電力線通信信号用変成器の2次側コイルT21は、
電力源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の
周波数成分を通過させることを目的とした結合コンデン
サC1を経由して、三相四線式電力線のR相線R1と接
地線G1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
電力線通信信号用変成器の2次側コイルT22は、電力
源の周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波
数成分を通過させることを目的とした結合コンデンサC
2を経由して、三相四線式電力線のS相線S1と接地線
G1との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。電力
線通信信号用変成器の2次側コイルT23は、電力源の
周波数成分の通過を阻止し、電力線通信信号の周波数成
分を通過させることを目的とした結合コンデンサC3を
経由して、三相四線式電力線のT相線T1と接地線G1
との電力線対間に電力線通信信号を重畳する。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、単一の信号用変成器
を用いて複数の電力線対間に電力線通信用信号を重畳す
るようにしたので、外部に装置を追加することなく、電
力通信装置のみで複数の電力線対を使用した電力線通信
を可能にする効果がある。
を用いて複数の電力線対間に電力線通信用信号を重畳す
るようにしたので、外部に装置を追加することなく、電
力通信装置のみで複数の電力線対を使用した電力線通信
を可能にする効果がある。
【図1】(a)この発明の2組の2次側コイルを有する
実施例の回路図。 (b)同じく3組の2次側コイルを有する実施例の回路
図。
実施例の回路図。 (b)同じく3組の2次側コイルを有する実施例の回路
図。
【図2】同じく2組の2次側コイルを有する装置を単相
二線式の電力線に接続した実施例の回路図。
二線式の電力線に接続した実施例の回路図。
【図3】同じく単相三線式の電力線に接続した実施例の
回路図。
回路図。
【図4】同じく2組の2次側コイルを有し、三相三線式
の電力線に接続する際の実施例を示す回路図。
の電力線に接続する際の実施例を示す回路図。
【図5】同じく3組の2次側コイルを有し、三相四線式
の電力線に接続する際の実施例を示す回路図。
の電力線に接続する際の実施例を示す回路図。
T11 1次側コイル
T21、T22、T23 2次側コイル
M1 電力線通信信号の変復調回路
C1、C2、C3 結合コンデンサ
L1、L2 陽性線
N1 中性線
G1 接地線
R1 R相線
S1 S相線
T1 T相線
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 刀根 貴彦
東京都港区芝公園3−5−8 株式会社ウ
ィルコ内
Fターム(参考) 5K046 AA03 BA01 CC08 CC09 PS03
PS25 PS32
Claims (3)
- 【請求項1】 単相三線式、三相三線式、三相四線式な
どの多線式電力線を用いて電力線通信を行う電力線通信
装置において、単一の信号用変成器を用いて複数の電力
線対間に電力線通信用信号を重畳することを特徴とした
電力線通信装置。 - 【請求項2】 信号用変成器は、変復調回路に接続され
る1次側コイルと電力線に接続される複数の2次側コイ
ルとからなることを特徴とする請求項1記載の電力線通
信装置。 - 【請求項3】 信号用変成器の各2次側コイルと電力線
との接続において、電力線に印加される電源電圧を前記
信号用変成器に直接印加させることを防ぎ、かつ、電力
線通信用信号を通過させるために、結合コンデンサを挿
入することを特徴とした請求項2記載の電力線通信装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001221762A JP2003037533A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 電力線通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001221762A JP2003037533A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 電力線通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003037533A true JP2003037533A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19055382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001221762A Pending JP2003037533A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 電力線通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003037533A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014099700A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Panasonic Corp | 異相間カプラ |
JP2014099699A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Panasonic Corp | 異相間カプラおよび分電盤 |
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- 2001-07-23 JP JP2001221762A patent/JP2003037533A/ja active Pending
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