JP2003037339A - はんだ付け方法と、プリント配線板およびはんだ付け装置ならびにはんだ付け温度調整装置 - Google Patents

はんだ付け方法と、プリント配線板およびはんだ付け装置ならびにはんだ付け温度調整装置

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JP2003037339A
JP2003037339A JP2001225522A JP2001225522A JP2003037339A JP 2003037339 A JP2003037339 A JP 2003037339A JP 2001225522 A JP2001225522 A JP 2001225522A JP 2001225522 A JP2001225522 A JP 2001225522A JP 2003037339 A JP2003037339 A JP 2003037339A
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JP
Japan
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wiring board
printed wiring
soldering
heating
electronic component
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English (en)
Inventor
Hideki Mukai
秀樹 向
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Original Assignee
PFU Ltd
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Publication date
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品をプリント配線板にはんだ付けする
際に、プリント配線板を補助的に加熱する技術に関し、
特にプリント配線板に搭載する電子部品にかかる熱スト
レスを緩和することを実現する、はんだ付け方法と、プ
リント配線板およびはんだ付け装置ならびにはんだ付け
温度調整装置を提供する。 【解決手段】 プリント配線板の外層に熱伝導性の良好
な材料を用いて加熱パターンを形成し、電子部品を前記
プリント配線板にはんだ付けする際には前記加熱パター
ンを用いてプリント配線板を加熱する。なお、プリント
配線板を加熱する手段としては、はんだ付け装置または
治具として用いるはんだ付け温度調整装置により、加熱
パターンを加熱または通電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品をプリ
ント配線板にはんだ付けする際に、プリント配線板を補
助的に加熱する技術に関し、特にプリント配線板に搭載
する電子部品にかかる熱ストレスを緩和することを実現
する、はんだ付け方法と、プリント配線板およびはんだ
付け装置ならびにはんだ付け温度調整装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電子部品をプリント配線板にはんだ付け
する方法として、プリント配線板に形成するフットプリ
ントにクリームはんだを塗布し、電子部品を搭載したプ
リント配線板の周囲温度を加熱するベーパーリフローや
熱風リフローあるいは赤外線リフローなどによるリフロ
ー方式や溶融はんだを対流させたフロー方式などの方式
が用いられている。
【0003】図12(a)に示す赤外線加熱によるリフ
ロー装置100は、一方向に移動させるベルト101が
設けられており、当該ベルト101の上下にはそれぞれ
異なる温度が設定されている複数個数の赤外線ヒータ1
02を設置している。これにより、リフロー装置100
は、例えば5ゾーン構成となっている。
【0004】第1ゾーン111は、電子部品122を搭
載したプリント配線板121が最初に搬送され、室温か
ら所定の温度まで立ち上げる領域である。第2ゾーン1
12および第3ゾーン113は、均熱または緩やかな加
熱を行う領域である。第4ゾーン114は、ソルダリン
グ温度まで加熱を行う領域である。第5ゾーン115
は、電子部品122をはんだ付けした後に冷却を行う領
域であり、第5ゾーン115から電子部品122をはん
だ付けしたプリント配線板121が排出される。
【0005】図12(b)に示す赤外線加熱と熱風とを
併用するリフロー装置100は、一方向に移動させるベ
ルト101が設けられており、前述の図12(a)と同
様に5ゾーン構成となっている。例えば、ベルト101
の上部には各ゾーンに熱風ヒータ103を設置し、第1
ゾーン111および第4ゾーン114には、ベルト10
1の上下に赤外線パネルヒータ104を設置している。
また、第2ゾーン112および第3ゾーン113には、
ベルト101の上部に赤外線ヒータを設置している。
【0006】すなわち、図12(a)および図12
(b)に示すリフロー装置100は、図13に示すよう
に、部品表面温度が所定の温度になるように、プレヒー
ト過程と、本加熱過程とを経てリフローソルダリングが
行われる。
【0007】しかし、例えば、赤外線加熱によるリフロ
ー装置または赤外線加熱と熱風とを併用するリフロー装
置を用いたリフロー方式において、近年、電子部品の大
型化やプリント配線板の多層化と厚板化とにより、同一
プリント配線板内でのはんだ付け温度分布が不均一とな
り、はんだ付け製造品質のバラツキが大きくなってい
る。
【0008】また、環境問題として、鉛を含まないはん
だの使用が要求されている。鉛を含まないはんだとし
て、錫銀銅系はんだが注目されているが、この種のはん
だの溶融温度は、現状の鉛入りはんだの溶融温度183
℃に比べて、220℃前後と高温なため、電子部品にか
かる熱ストレスが大きくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術では次のような問題点がある。
【0010】1)電子部品をプリント配線板にはんだ付
けする際には、プリント配線板に搭載する電子部品に大
きな熱ストレスがかかる。
【0011】2)電子部品をプリント配線板にはんだ付
けする際には、同一プリント配線板内でのはんだ付け温
度分布が不均一となり、はんだ付け製造品質のバラツキ
が大きい。
【0012】この発明の課題は、電子部品をプリント配
線板にはんだ付けする際には、プリント配線板に搭載す
る電子部品にかかる熱ストレスを緩和することにある。
【0013】さらに、電子部品をプリント配線板にはん
だ付けする際には、同一プリント配線板内でのはんだ付
け温度分布を均一化し、はんだ付け製造品質の向上をは
かることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次に示す手段を取った。
【0015】プリント配線板に加熱パターンを形成し、
電子部品をプリント配線板にはんだ付けする際には、加
熱パターンによってプリント配線板側からも補助的に加
熱する。
【0016】上記の手段をとることにより、プリント配
線板に搭載する電子部品にかかる熱ストレスを緩和する
とともに、同一プリント配線板内でのはんだ付け温度分
布を均一化し、はんだ付け製造品質を向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示す実施の形態
を取った。
【0018】図1および図2に示すように、はんだ付け
方法は、プリント配線板1の外層に熱伝導性の良好な材
料を用いて加熱パターン2を形成し、電子部品を前記プ
リント配線板にはんだ付けする際には前記加熱パターン
2を用いてプリント配線板1を加熱する。
【0019】上記の形態をとることにより、電子部品を
プリント配線板にはんだ付けする際には、プリント配線
板の表面あるいは裏面に形成する加熱パターンによって
プリント配線板側からも補助的に加熱することで、搭載
する電子部品を高温にすることなくはんだ溶融温度を得
る。これにより、プリント配線板に搭載する電子部品に
かかる熱ストレスを緩和するはんだ付け方法を提供す
る。
【0020】また、図2(b)に示すように、プリント
配線板1は、プリント配線板に搭載する電子部品を接続
するプリント配線板の外層に形成する第1ランド3a,
3bとの間隔を前記電子部品の種別によって所定の間隔
を保持させるとともに、前記第1ランド3a,3bおよ
びプリント配線板に形成する別層とは電気的接続させな
いで前記第1ランド3a,3bと同一層となるプリント
配線板1の外層に熱伝導性の良好な材料を用いて形成す
る加熱パターン2を備える。
【0021】上記の形態をとることにより、電子部品を
プリント配線板にはんだ付けする際には、プリント配線
板の表面あるいは裏面に形成する加熱パターンによって
電子部品の種別ごとにプリント配線板側からも補助的に
加熱することで、搭載する電子部品を高温にすることな
くはんだ溶融温度を得る。これにより、プリント配線板
に搭載する電子部品にかかる熱ストレスを緩和するプリ
ント配線板を提供する。
【0022】また、図3に示すように、前記プリント配
線板1は、前記加熱パターン2に隣接する内層に熱伝導
性の良好な材料を用いて形成する加熱層4と、前記加熱
パターン2と加熱層4とを電気的接続させるスルーホー
ル5とを備える。
【0023】上記の形態をとることにより、加熱パター
ンと加熱層とは前記第1ランドおよびプリント配線板に
形成する加熱層を除く別層とは電気的接続させない。ま
た、加熱層は実装する電子部品に制約されることなく任
意に形成する。例えば、加熱層を形成する場合には、電
子部品ごとの熱容量によって加熱層の面積を適宜に設定
する。このため、電子部品をプリント配線板にはんだ付
けする際には、プリント配線板の表面あるいは裏面に形
成する加熱パターンから加熱パターンに隣接する電子部
品の直下に形成する加熱層に伝熱して、加熱層によって
電子部品ごとの熱容量に対応するように補助的に加熱す
ることで、電子部品のはんだ付け部が均一な温度になる
ようにするプリント配線板を提供する。
【0024】さらに、前記加熱層4は、前記電子部品の
直下に加熱層を形成する場合には、熱容量が大きい電子
部品の場合には加熱層の面積を大きく設定して形成する
とともに、熱容量が小さい電子部品の場合には加熱層の
面積を前記熱容量が大きい電子部品の場合に設定した加
熱層の面積に比較して小さく設定して形成する。
【0025】上記の形態をとることにより、加熱層によ
ってプリント配線板側からも補助的に加熱する場合にお
いて、熱容量の大きい電子部品への補助的な加熱は、熱
容量の小さい電子部品に比較して加熱を大きくすること
で、同一プリント配線板内でのはんだ付け温度分布を均
一にする。
【0026】さらに、図3(b)に示すように、前記プ
リント配線板1は、プリント配線板に搭載する電子部品
を前記第1ランド3にはんだ付けした後に、前記加熱パ
ターン2に形成する第2ランド7とプリント配線板の内
層に形成するグラウンド層6と電気的接続する第3ラン
ド8とを短絡部10によって電気的接続するように構成
する。なお、前記第2ランド7と第3ランド8とを電気
的接続する手段としては、はんだ付け、あるいはショー
トプラグ端子などによる。
【0027】上記の形態をとることにより、加熱パター
ンおよび加熱層をグラウンド層にすることにより、プリ
ント回路板を電気的に安定させる。
【0028】また、図4に示すように、プリント配線板
1は、プリント配線板に搭載する電子部品を接続するプ
リント配線板の外層に形成する第1ランド3との間隔を
前記電子部品の種別によって所定の間隔を保持させると
ともに、前記第1ランド3およびプリント配線板に形成
する別層とは電気的接続させないで前記第1ランド3を
露出させて前記第1ランド3から引き出される配線パタ
ーンからなる配線層の上面に熱伝導性の良好な材料を用
いて形成する加熱パターン2を備える。
【0029】上記の形態をとることにより、電子部品を
プリント配線板にはんだ付けする際には、第1ランドか
ら引き出される配線パターンからなる配線層の上面に形
成する加熱パターンによってプリント配線板側からも補
助的に加熱することで、搭載する電子部品を高温にする
ことなくはんだ溶融温度を得る。これにより、プリント
配線板に搭載する電子部品にかかる熱ストレスを緩和す
るプリント配線板を提供する。
【0030】さらに、図2(b)および図4に示すよう
に、前記加熱パターン2は、前記第1ランドとの間隔を
設定する場合には、熱容量が大きい電子部品を接続する
第1ランド3aの場合には当該第1ランド3aに接近さ
せて形成するとともに、熱容量が小さい電子部品を接続
する第1ランド3bの場合には当該第1ランド3bとの
間隔を前記熱容量が大きい電子部品を接続する前記第1
ランド3aに比較して間隔を広げて形成する。
【0031】上記の形態をとることにより、加熱パター
ンによってプリント配線板側からも補助的に加熱する場
合において、熱容量の大きい電子部品への補助的な加熱
は、熱容量の小さい電子部品に比較して加熱を大きくす
ることで、同一プリント配線板内でのはんだ付け温度分
布を均一にする。
【0032】また、図5および図6に示すように、はん
だ付け装置は、プリント配線板の外層に熱伝導性の良好
な材料を用いて加熱パターンを形成するプリント配線板
1に電子部品をはんだ付けするはんだ付け装置であっ
て、プリント配線板1を搭載するとともに前記加熱パタ
ーン2と接触させてプリント配線板1を一定方向に搬送
する複数個数の搬送部31と、プリント配線板1に電子
部品21a,21bをはんだ付けする際には前記搬送部
31を加熱する加熱部33とを備える。なお、前記搬送
部31はベルトまたは複数個数のローラからなる。
【0033】上記の形態をとることにより、プリント配
線板に電子部品をはんだ付けする際には、プリント配線
板に所定の温度を伝熱してプリント配線板を加熱するこ
とで、搭載する電子部品を高温にすることなくはんだ溶
融温度を得る。これにより、プリント配線板に搭載する
電子部品にかかる熱ストレスを緩和するはんだ付け装置
を提供する。
【0034】また、図7に示すように、はんだ付け装置
は、プリント配線板の外層に熱伝導性の良好な材料を用
いて加熱パターン2を形成するプリント配線板1に電子
部品をはんだ付けするはんだ付け装置であって、プリン
ト配線板1を搭載するとともに前記加熱パターン2と接
触させてプリント配線板1を一定方向に搬送する複数個
数の搬送部31と、プリント配線板1に電子部品21
a,21bをはんだ付けする際には前記搬送部31に所
定の電力を供給する通電部35とを備える。なお、はん
だ付け装置の各ゾーンにおいて、通電領域と無通電領域
とを形成することが望ましい。
【0035】上記の形態をとることにより、プリント配
線板に電子部品をはんだ付けする際には、搬送部を介し
てプリント配線板に形成する加熱パターンを通電させ
て、加熱パターンによってプリント配線板を発熱させる
ことで、搭載する電子部品を高温にすることなくはんだ
溶融温度を得る。これにより、プリント配線板に搭載す
る電子部品にかかる熱ストレスを緩和するはんだ付け装
置を提供する。
【0036】さらに、図8に示すように、前記はんだ付
け装置は、前記複数個数の搬送部31に対向する面に前
記プリント配線板1を押圧するローラ36を備える。な
お、ローラの配置は搬送部の搬送方向に対して片側また
は両側に配置する。
【0037】上記の形態をとることにより、プリント配
線板に形成する加熱パターンとの接触圧を大きくするこ
とで、プリント配線板への伝熱性を向上させてプリント
配線板を加熱する。また、加熱パターンへの通電性を向
上させてプリント配線板を発熱させる。
【0038】また、図10に示すように、はんだ付け温
度調整装置は、プリント配線板1の外層に熱伝導性の良
好な材料を用いて加熱パターン2を形成するプリント配
線板1に電子部品21をはんだ付けする際に治具として
用いるはんだ付け温度調整装置40であって、電源部4
1と、前記加熱パターン2に熱を伝熱して加熱する加熱
部42と、はんだ付けする際に当該はんだ付け温度調整
装置の所定の箇所で雰囲気温度を検出する温度検出部4
3と、温度検出部43が検出した雰囲気温度に対して加
熱部42を加熱するために所定の電力を供給するように
電源部41を制御する制御部44とを備える。
【0039】上記の形態をとることにより、はんだ付け
する際には、はんだ付け雰囲気温度に対応させてプリン
ト配線板に所定の温度を伝熱してプリント配線板を加熱
することで、同一プリント配線板内でのはんだ付け温度
分布を均一にする。また、プリント配線板に搭載する電
子部品にかかる熱ストレスを緩和するはんだ付け温度調
整装置を提供する。
【0040】また、図11に示すように、はんだ付け温
度調整装置は、プリント配線板1の外層に熱伝導性の良
好な材料を用いて加熱パターン2を形成するプリント配
線板1に電子部品21をはんだ付けする際に治具として
用いるはんだ付け温度調整装置40であって、電源部4
1と、前記加熱パターン2に電力を供給する電力供給部
45と、はんだ付けする際に当該はんだ付け温度調整装
置の所定の箇所で雰囲気温度を検出する温度検出部43
と、温度検出部43が検出した雰囲気温度に対してプリ
ント配線板自身が発熱し所定の温度まではんだ付け温度
を上昇させるために電力供給部45から所定の電力を供
給するように電源部41を制御する制御部44とを備え
る。
【0041】上記の形態をとることにより、はんだ付け
する際には、はんだ付け雰囲気温度に対応させて加熱パ
ターンを通電することによってプリント配線板を発熱さ
せることで、同一プリント配線板内でのはんだ付け温度
分布を均一にする。また、プリント配線板に搭載する電
子部品にかかる熱ストレスを緩和するはんだ付け温度調
整装置を提供する。
【0042】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図11によって説明する。なお、以下において、同じ箇
所は同一の符号を付してあり、詳細な説明を省略するこ
とがある。
【0043】プリント配線板について説明する。
【0044】図1および図2は本発明の実施例を示す。
【0045】同図において、プリント配線板1の表面あ
るいは裏面となる外層に例えば銅などの熱伝導性の良好
な材料を用いて加熱パターン2を形成する。加熱パター
ン2は、図1(a)に示すように、プリント配線板1の
両端にベタパターンを形成する。または、図1(b)に
示すように、プリント配線板1の両端に所定の間隔でベ
タパターンを形成する、または、図2(a)に示すよう
に、プリント配線板1の外周にベタパターンを形成す
る。
【0046】また、図2(b)に示すように、加熱パタ
ーン2は、プリント配線板1に搭載する電子部品を接続
する第1ランド3a,3bの周辺にベタパターンを形成
する。当該加熱パターン2は、第1ランド3a,3bと
の間隔を前記電子部品の種別によって所定の間隔を保持
させるようにする。例えば、前記第1ランド3a,3b
とベタパターンとの間隔を設定する場合には、熱容量が
大きい電子部品を接続する第1ランド3aとの間隔a
は、第1ランド3aに接近させてベタパターンを形成す
る。一方、熱容量が小さい電子部品を接続する第1ラン
ド3bとの間隔bは、前記熱容量が大きい電子部品を接
続する第1ランド3aに比較して間隔を広げて形成す
る。
【0047】なお、図1および図2で示した加熱パター
ン2は、前記第1ランド3a,3bおよびプリント配線
板1の内層に形成する別層とは電気的に接続させないよ
うにする。
【0048】このように構成するプリント配線板に電子
部品をはんだ付けする際には、前記加熱パターン2を用
いてプリント配線板1を加熱するものである。
【0049】すなわち、電子部品をプリント配線板には
んだ付けする際には、プリント配線板の表面あるいは裏
面に形成する加熱パターンによってプリント配線板側か
らも補助的に加熱することで、搭載する電子部品を高温
にすることなくはんだ溶融温度を得ることができ、プリ
ント配線板に搭載する電子部品にかかる熱ストレスを緩
和するものである。
【0050】また、加熱パターンによってプリント配線
板側からも補助的に加熱する場合において、熱容量の大
きい電子部品への補助的な加熱は、熱容量の小さい電子
部品に比較して加熱を大きくすることで、同一プリント
配線板内でのはんだ付け温度分布を均一にするものであ
る。
【0051】図3は本発明の実施例を示す。
【0052】同図(a)において、プリント配線板1の
表面および裏面となる外層に例えば銅などの熱伝導性の
良好な材料を用いて形成する加熱パターン2は、前述の
図2(b)と同様に、プリント配線板1に搭載する電子
部品を接続する第1ランド3との間隔を前記電子部品の
種別によって所定の間隔を保持させるようにして第1ラ
ンド3の周辺にベタパターンを形成する。
【0053】また、前記加熱パターン2に隣接して電子
部品の直下に形成する内層には、例えば銅などの熱伝導
性の良好な材料を用いて加熱層4を形成する。さらに、
前記加熱パターン2と加熱層4とを電気的接続させるス
ルーホール5を形成する。また、内層には、グラウンド
層6と、信号層11と、電源層12とを形成する。要す
るに、加熱パターン2と加熱層4とは、前記第1ランド
3およびプリント配線板に形成するグラウンド層6と、
信号層11と、電源層12とは電気的に接続させない。
【0054】なお、前記加熱パターン2と加熱層4とを
電気的接続させるスルーホール5には第2ランド7を設
ける。また、グラウンド層6に電気的接続させるととも
に第3ランド8を設けるスルーホール9を形成する。
【0055】また、前記加熱層4を形成する場合には、
電子部品ごとの熱容量によって加熱層の面積を適宜に設
定する。例えば、前記加熱層4の面積を設定する場合に
おいて、熱容量が大きい電子部品の直下に形成する加熱
層4の面積を大きく設定して形成する。また、熱容量が
小さい電子部品の直下に形成する加熱層4の面積を前記
熱容量が大きい電子部品の場合に設定した加熱層4の面
積に比較して小さく設定して形成する。
【0056】例えば、加熱層4の面積を設定する場合に
は、部品投影面積に対する加熱層4の面積の比率を等し
くする。あるいは、加熱層4の面積を設定する場合に
は、熱容量が大きい電子部品の場合には部品投影面積に
対する加熱層4の面積の比率を大きく設定して形成する
とともに、熱容量が小さい電子部品の場合には部品投影
面積に対する加熱層4の面積の比率を前記熱容量が大き
い電子部品の部品投影面積に対する加熱層4の面積の比
率に比較して小さく設定して形成するようにしても良
い。
【0057】この構成により、前記加熱層4は、実装す
る電子部品に制約されることなく任意に形成することが
できる。これにより、電子部品をプリント配線板1には
んだ付けする際には、プリント配線板1の表面あるいは
裏面に形成する加熱パターン2から電子部品の直下に形
成する加熱層4に伝熱して、加熱層4によって電子部品
ごとの熱容量に対応するように補助的に加熱すること
で、電子部品のはんだ付け部の温度が均一な温度になる
ようにする。
【0058】図3(b)は、前述の図3(a)に示した
プリント配線板1に電子部品をはんだ付けした後の形態
を示す。
【0059】同図において、プリント配線板1に搭載す
る電子部品を第1ランド3にはんだ付けした後に、加熱
パターン2と加熱層4とを電気的接続させるスルーホー
ル5と、グラウンド層6に電気的接続させるスルーホー
ル9とにショートプラグ端子を挿入して短絡部10を形
成して電気的接続する。これにより、短絡部10は加熱
パターン2に電気的接続するスルーホール5に設ける第
2ランド7とグラウンド層6と電気的接続するスルーホ
ール9に設ける第3ランド8とを電気的接続することに
なる。なお、第2ランド7と第3ランド8とを電気的接
続する短絡部10は、はんだ付けなどによって形成して
もよい。
【0060】この構成により、プリント配線板1に電子
部品をはんだ付けした後において、加熱パターン2と加
熱層4とをグラウンド層6に電気的接続することによ
り、加熱パターン2および加熱層4をグラウンド層6に
することから、電子部品をはんだ付けした後のプリント
回路板を電気的に安定させる。
【0061】図4は本発明の実施例を示す。
【0062】同図において、加熱パターン2を形成する
他の例を説明する。
【0063】加熱パターン2は、第1ランド3およびプ
リント配線板1に形成するグラウンド層6と、信号層1
1と、電源層12とは電気的接続させないで前記第1ラ
ンド3を露出させて前記第1ランド3から引き出される
配線パターンからなる信号層11の上面に設けるレジス
ト15の上面に、例えば銅などの熱伝導性の良好な材料
を用いて加熱パターン2を形成する。なお、当該加熱パ
ターン2は、前述の図2(b)と同様に、第1ランド3
との間隔を前記電子部品の種別によって所定の間隔を保
持させるようにする。
【0064】この構成により、電子部品をプリント配線
板1にはんだ付けする際には、前記第1ランド3から引
き出される信号層11の上面に形成する加熱パターン2
によってプリント配線板側からも補助的に加熱すること
で、搭載する電子部品を高温にすることなくはんだ溶融
温度を得る。これにより、プリント配線板1に搭載する
電子部品にかかる熱ストレスを緩和するプリント配線板
を提供する。また、熱容量の大きい電子部品への補助的
な加熱は、熱容量の小さい電子部品に比較して加熱を大
きくすることで、同一プリント配線板内でのはんだ付け
温度分布を均一にする。
【0065】つぎに、はんだ付け装置について説明す
る。
【0066】図5および図6は本発明の実施例を示す。
【0067】図5において、リフロー装置からなるはん
だ付け装置は、前述の図1ないし図4に示したように、
プリント配線板の外層に加熱パターンを形成するプリン
ト配線板1に電子部品をはんだ付けするものである。
【0068】当該リフロー装置30は、例えば、赤外線
加熱によるリフロー装置30であって、プリント配線板
1を搭載するとともに前記加熱パターン2と接触させて
プリント配線板1を一方向に移動させる複数個数の搬送
部31が各ゾーンごとに設けられている。また、当該搬
送部31と接触させて搬送部31を加熱する加熱部33
を設ける。当該加熱部33は、各々の搬送部31に設け
るとともに、搬送部31の搬送方向に対して片側または
両側に配置する。また、前記搬送部31を加熱する加熱
部33に設定する温度は、温度制御する各ゾーンごとに
異なる温度を設定するなど適宜に設定することが望まし
い。例えば、各ゾーンごとの雰囲気温度よりも10℃〜
50℃程度アップさせる。
【0069】また、当該複数個数の搬送部31の上下に
はそれぞれ異なる温度が設定されている複数個数の赤外
線ヒータ32を設置している。これにより、リフロー装
置30は、例えば9ゾーン構成となっている。
【0070】例えば、第1ゾーン41および第2ゾーン
42は、電子部品を搭載したプリント配線板が最初に搬
送され、室温から所定の温度まで立ち上げる領域であ
る。第3ゾーン43ないし第6ゾーン46は、均熱また
は緩やかな加熱を行う領域である。第7ゾーン47およ
び第8ゾーン48は、ソルダリング温度まで加熱を行う
領域である。第9ゾーン49は、電子部品をはんだ付け
した後に冷却を行う領域であり、第9ゾーン49から電
子部品を搭載したプリント配線板が排出される。
【0071】図6に示すように、当該リフロー装置30
は、プリント配線板1に電子部品21a,21bをはん
だ付けする際には、加熱部33によって前記搬送部31
を加熱する。これにより、プリント配線板1に形成する
加熱パターン2に所定の温度を伝熱してプリント配線板
1を加熱することで、搭載する電子部品を高温にするこ
となくはんだ溶融温度を得ることができる。
【0072】図7は本発明の実施例を示す。
【0073】図7において、リフロー装置からなるはん
だ付け装置は、前述の図5に示したように例えば9ゾー
ン構成となっている。また、プリント配線板1を搭載す
るとともに前記加熱パターン2と接触させてプリント配
線板1を一方向に移動させる複数個数の搬送部が設けら
れている。さらに、複数個数の搬送部の上下にはそれぞ
れ異なる温度が設定されている複数個数の赤外線ヒータ
を設置している。
【0074】また、図7(a)に示すように、当該リフ
ロー装置30は、各ゾーンにおいて、搬送部31aと接
触させて搬送部31aに所定の電力を供給する通電部3
5を設ける。当該通電部35は、全ての搬送部に設ける
のではなく、通電部35を設けない搬送部31bと通電
部35を設ける搬送部31aとを交互に配置する。
【0075】要するに、各ゾーンにおいて、ゾーン内の
領域には通電領域を形成し、ゾーンを跨ぐ領域には無通
電領域を形成する。また、当該通電部35は、搬送部3
1aの搬送方向に対して片側または両側に配置する。ま
た、前記搬送部31aに所定の電力を供給する通電部3
5に設定する電力は、温度制御する各ゾーンごとに異な
る電流を供給できるようにするなど適宜に設定すること
が望ましい。例えば、各ゾーンごとの雰囲気温度よりも
10℃〜50℃程度アップさせるように電流値を制御す
る。
【0076】図7(b)に示すように、当該リフロー装
置30は、プリント配線板1に電子部品21a,21b
をはんだ付けする際には、通電部35によって前記搬送
部31aを通電することにより、プリント配線板1に形
成する加熱パターン2を通電させて、加熱パターン2に
よってプリント配線板1を発熱させることで、搭載する
電子部品を高温にすることなくはんだ溶融温度を得るこ
とができる。
【0077】図8は本発明の実施例を示す。
【0078】同図において、リフロー装置30は、複数
個数の搬送部31に対向する面にプリント配線板1を押
圧するローラ36を備えるものである。ローラ36は、
搬送部31の搬送方向に対して片側または両側に配置す
る。なお、同図(a)は、前述の図6で示したように、
加熱部33によって搬送部31を加熱するリフロー装置
30にローラ36を設けた例を示し、同図(b)は、前
述の図7で示した通電部35によって搬送部31aを通
電するリフロー装置30にローラ36を設けた例を示し
ている。
【0079】この構成により、プリント配線板に形成す
る加熱パターンとの接触圧を大きくすることで、図8
(a)においては、プリント配線板1への伝熱性を向上
させることができる。また、図8(b)においては、加
熱パターンへの通電性を向上させることができる。
【0080】図9は本発明の実施例を示す。
【0081】同図において、複数個数の搬送部をローラ
で構成した例を示しており、図9(a)は、搬送部を構
成する加熱ローラ37と、加熱ローラ37に対向する面
にプリント配線板1を押圧するローラ36を備えるもの
である。また、加熱ローラ37に設定する温度は、各ゾ
ーンによって異なる温度を設定するなど適宜に設定する
ことが望ましい。例えば、各ゾーンごとの雰囲気温度よ
りも10℃〜50℃程度アップさせる。
【0082】図9(b)は、通電領域を構成する通電ロ
ーラ38と、無通電領域を構成するローラ36とで搬送
部を構成するとともに、通電ローラ38とローラ36と
に対向する面にプリント配線板1を押圧するローラ36
を備えるものである。通電ローラ38に設定する電力
は、各ゾーンによって異なる電流値を設定するなど適宜
に設定することが望ましい。
【0083】この構成により、プリント配線板1に形成
する加熱パターンに所定の温度を伝熱してプリント配線
板1を加熱する場合と、プリント配線板1に形成する加
熱パターンを通電させる場合とにおいて、ローラ36に
よって加熱部あるいは通電部を構成することで、加熱部
あるいは通電部を小型化できることから、温度制御する
各ゾーンの数を適宜に増加したりすることができ、リフ
ロー装置における温度制御の精度を向上させることがで
きる。
【0084】つぎに、治具として用いるはんだ付け温度
調整装置について説明する。
【0085】図10は本発明の実施例を示す。
【0086】同図(a)において、はんだ付け温度調整
装置40は、電源部41と、加熱部42と、温度検出部
43と、制御部44とを構成し、前述の図1ないし図4
に示したように、プリント配線板の外層に加熱パターン
を形成するプリント配線板1に電子部品をはんだ付けす
る際に、加熱治具として用いるものである。当該はんだ
付け温度調整装置40は、電子部品を搭載するプリント
配線板を搭載し、例えば図12で示したリフロー装置に
よってはんだ付けするものである。
【0087】加熱部42は、前述の加熱パターン2に熱
を伝熱してプリント配線板を加熱するものである。温度
検出部43は、はんだ付け温度調整装置40の所定の箇
所に設置され、はんだ付けする際にリフロー装置の各ゾ
ーンの雰囲気温度を検出するものである。制御部44
は、温度検出部43が検出した雰囲気温度に対して加熱
部42を加熱するために所定の電力を供給するように電
源部41を制御するものである。
【0088】なお、リフロー装置の各ゾーンの雰囲気温
度に対して加熱部42を加熱する温度は、各ゾーンによ
って異なる温度を設定するなど適宜に設定することが望
ましい。例えば、各ゾーンごとの雰囲気温度よりも10
℃〜50℃程度アップさせるように電流値を制御する。
【0089】同図(b)において、はんだ付け温度調整
装置40に設ける加熱部42は、電子部品21を搭載す
るプリント配線板1の外層に形成する加熱パターン2と
接触させるために、例えば加熱パターン2を挟着するよ
うに構成する。また、当該加熱部42は、はんだ付け温
度調整装置40に露出して形成する。また、リフロー装
置によってはんだ付けする際には、前記加熱部42をリ
フロー装置30に構成するベルトなどからなる搬送部3
1に搭載される。
【0090】なお、前記加熱部42は、はんだ付け温度
調整装置40のフレームに収納するように構成してもよ
い。この場合には、リフロー装置によってはんだ付けす
る際には、はんだ付け温度調整装置40をリフロー装置
30に構成するベルトなどからなる搬送部31に搭載さ
れる。
【0091】この構成により、はんだ付け温度調整装置
40は、プリント配線板1に電子部品21をはんだ付け
する際には、リフロー装置30のはんだ付け雰囲気温度
に対応させてプリント配線板1に所定の温度を伝熱して
プリント配線板1を加熱することで、同一プリント配線
板内でのはんだ付け温度分布を均一にする。また、プリ
ント配線板に搭載する電子部品にかかる熱ストレスを緩
和する。
【0092】図11は本発明の実施例を示す。
【0093】同図(a)において、はんだ付け温度調整
装置40は、電源部41と、電力供給部45と、温度検
出部43と、制御部44とを構成し、前述の図1ないし
図4に示したように、プリント配線板の外層に加熱パタ
ーンを形成するプリント配線板1に電子部品をはんだ付
けする際に、通電治具として用いるものである。当該は
んだ付け温度調整装置40は、電子部品を搭載するプリ
ント配線板を搭載し、例えば図12で示したリフロー装
置によってはんだ付けするものである。
【0094】電力供給部45は、前記の加熱パターン2
に電力を供給するものである。温度検出部43は、はん
だ付け温度調整装置40の所定の箇所に設置され、はん
だ付けする際にリフロー装置の各ゾーンの雰囲気温度を
検出するものである。
【0095】制御部44は、温度検出部43が検出した
雰囲気温度に対してプリント配線板自身が発熱し所定の
温度まではんだ付け温度を上昇させるために電力供給部
45が加熱パターン2に所定の電力を供給するように電
源部41を制御するものである。
【0096】なお、リフロー装置の各ゾーンの雰囲気温
度に対して加熱パターン2に所定の電力を供給する電力
は、温度制御する各ゾーンごとに異なる電流を供給でき
るようにするなど適宜に設定することが望ましい。例え
ば、各ゾーンごとの雰囲気温度よりも10℃〜50℃程
度アップさせるように電流値を制御する。
【0097】同図(b)において、電力供給部45は、
電子部品21を搭載するプリント配線板1の外層に形成
する加熱パターン2と接触させるために、例えば加熱パ
ターン2を挟着するように構成する。また、当該電力供
給部45は、例えば絶縁性の材料で形成するはんだ付け
温度調整装置40のフレームに収納される。なお。リフ
ロー装置によってはんだ付けする際には、はんだ付け温
度調整装置40をリフロー装置30に構成するベルトな
どからなる搬送部31に搭載される。
【0098】この構成により、はんだ付け温度調整装置
40は、プリント配線板1に電子部品21をはんだ付け
する際には、リフロー装置30のはんだ付け雰囲気温度
に対応させて加熱パターンに電力を供給することで、加
熱パターンによってプリント配線板を発熱させることか
ら、同一プリント配線板内でのはんだ付け温度分布を均
一にする。また、プリント配線板に搭載する電子部品に
かかる熱ストレスを緩和する。
【0099】
【発明の効果】この発明により、以下に示すような効果
が期待できる。
【0100】電子部品をプリント配線板にはんだ付けす
る際には、プリント配線板の表面あるいは裏面に形成す
る加熱パターンによって電子部品の種別ごとにプリント
配線板側からも補助的に加熱することで、搭載する電子
部品を高温にすることなくはんだ溶融温度を得ることが
できる。これにより、プリント配線板に搭載する電子部
品にかかる熱ストレスを緩和することができるととも
に、同一プリント配線板内でのはんだ付け温度分布を均
一化することができ、はんだ付け製造品質を向上するこ
とができる。
【0101】また、電子部品をプリント配線板にはんだ
付けする際には、プリント配線板の表面あるいは裏面に
形成する加熱パターンから電子部品の直下に形成する加
熱層に伝熱して、加熱層によって電子部品ごとの熱容量
に対応するように補助的に加熱することでプリント配線
板側からも補助的に加熱することができる。
【0102】さらに、加熱層によってプリント配線板側
からも補助的に加熱する場合において、熱容量の大きい
電子部品への補助的な加熱は、熱容量の小さい電子部品
に比較して加熱を大きくすることで、同一プリント配線
板内でのはんだ付け温度分布を均一にすることができ
る。
【0103】さらに、加熱パターンおよび加熱層をグラ
ウンド層にすることにより、プリント回路板を電気的に
安定させることができる。
【0104】また、電子部品をプリント配線板にはんだ
付けする際には、第1ランドから引き出される配線パタ
ーンからなる配線層の上面に形成する加熱パターンによ
ってプリント配線板側からも補助的に加熱することがで
きる。
【0105】さらに、加熱パターンによってプリント配
線板側からも補助的に加熱する場合において、熱容量の
大きい電子部品への補助的な加熱は、熱容量の小さい電
子部品に比較して加熱を大きくすることで、同一プリン
ト配線板内でのはんだ付け温度分布を均一にすることが
できる。
【0106】また、プリント配線板に電子部品をはんだ
付けする際には、プリント配線板に所定の温度を伝熱し
てプリント配線板を加熱することができ、搭載する電子
部品を高温にすることなくはんだ溶融温度を得ることが
できる。
【0107】また、プリント配線板に電子部品をはんだ
付けする際には、搬送部を介してプリント配線板に形成
する加熱パターンを通電させて、加熱パターンによって
プリント配線板を発熱させることで、搭載する電子部品
を高温にすることなくはんだ溶融温度を得ることができ
る。
【0108】さらに、プリント配線板に形成する加熱パ
ターンとの接触圧を大きくすることで、プリント配線板
への伝熱性を向上させてプリント配線板を加熱すること
ができる。また、加熱パターンへの通電性を向上させて
プリント配線板を発熱させることができる。
【0109】また、はんだ付けする際には、はんだ付け
雰囲気温度に対応させてプリント配線板に所定の温度を
伝熱してプリント配線板を加熱することで、同一プリン
ト配線板内でのはんだ付け温度分布を均一にすることが
でき、プリント配線板に搭載する電子部品にかかる熱ス
トレスを緩和することができる。
【0110】また、はんだ付けする際には、はんだ付け
雰囲気温度に対応させて加熱パターンを通電させること
によってプリント配線板を発熱させることで、同一プリ
ント配線板内でのはんだ付け温度分布を均一にすること
ができ、プリント配線板に搭載する電子部品にかかる熱
ストレスを緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の図である。
【図2】本発明の実施例の図である。
【図3】本発明の実施例の図である。
【図4】本発明の実施例の図である。
【図5】本発明の実施例の図である。
【図6】本発明の実施例の図である。
【図7】本発明の実施例の図である。
【図8】本発明の実施例の図である。
【図9】本発明の実施例の図である。
【図10】本発明の実施例の図である。
【図11】本発明の実施例の図である。
【図12】リフロー装置の概要図である。
【図13】リフロー装置の温度分布図である。
【符号の説明】
1:プリント配線板 2:加熱パターン 3,3a,3b:第1ランド 4:加熱層 5:スルーホール 6:グラウンド層 7:第2ランド 8:第3ランド 10:短絡部 15:レジスト 31,31a:搬送部 33:加熱部 35:通電部 36:ローラ 37:加熱ローラ 38:通電ローラ 40:はんだ付け温度調整装置 41:電源部 42:加熱部 43:温度検出部 44:制御部 45:電力供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E317 AA24 BB02 BB12 CC03 CC08 CC15 CD27 CD32 CD34 GG07 5E319 AA03 AA07 AC01 AC11 AC20 CC33 CC36 CC45 CC49 CD35 GG11 5E338 AA03 BB75 CC06 CC09 CC10 CD12 CD14 CD32 EE01 EE51 5E346 AA12 AA15 AA32 AA42 AA43 BB01 BB04 BB07 BB15 BB16 CC32 FF45 HH16 HH31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント配線板の外層に熱伝導性の良好な
    材料を用いて加熱パターンを形成し、 電子部品を前記プリント配線板にはんだ付けする際には
    前記加熱パターンを用いてプリント配線板を加熱する、 ことを特徴とするはんだ付け方法。
  2. 【請求項2】プリント配線板に搭載する電子部品を接続
    するプリント配線板の外層に形成する第1ランドとの間
    隔を前記電子部品の種別によって所定の間隔を保持させ
    るとともに、前記第1ランドおよびプリント配線板に形
    成する別層とは電気的接続させないで前記第1ランドと
    同一層となるプリント配線板の外層に熱伝導性の良好な
    材料を用いて形成する加熱パターン(2)を備える、 ことを特徴とするプリント配線板。
  3. 【請求項3】前記プリント配線板は、 前記加熱パターンに隣接する内層に熱伝導性の良好な材
    料を用いて形成する加熱層(4)と、 前記加熱パターンと加熱層とを電気的接続させるスルー
    ホール(5)とを備える、 ことを特徴とする請求項2記載のプリント配線板。
  4. 【請求項4】前記加熱層(4)は、 前記電子部品の直下に加熱層を形成する場合には、熱容
    量が大きい電子部品の場合には加熱層の面積を大きく設
    定して形成するとともに、熱容量が小さい電子部品の場
    合には加熱層の面積を前記熱容量が大きい電子部品の場
    合に設定した加熱層の面積に比較して小さく設定して形
    成する、 ことを特徴とする請求項3記載のプリント配線板。
  5. 【請求項5】前記プリント配線板は、 プリント配線板に搭載する電子部品を前記第1ランドに
    はんだ付けした後に、前記加熱パターンに形成する第2
    ランド(7)とプリント配線板の内層に形成するグラウ
    ンド層と電気的接続する第3ランド(8)とを電気的接
    続するように構成する、 ことを特徴とする請求項2または請求項3記載のプリン
    ト配線板。
  6. 【請求項6】プリント配線板に搭載する電子部品を接続
    するプリント配線板の外層に形成する第1ランドとの間
    隔を前記電子部品の種別によって所定の間隔を保持させ
    るとともに、前記第1ランドおよびプリント配線板に形
    成する別層とは電気的接続させないで前記第1ランドを
    露出させて前記第1ランドから引き出される配線パター
    ンからなる配線層の上面に熱伝導性の良好な材料を用い
    て形成する加熱パターン(2)を備える、 ことを特徴とするプリント配線板。
  7. 【請求項7】前記加熱パターン(2)は、 前記第1ランドとの間隔を設定する場合には、熱容量が
    大きい電子部品を接続する第1ランド(3a)の場合に
    は当該第1ランド(3a)に接近させて形成するととも
    に、熱容量が小さい電子部品を接続する第1ランド(3
    b)の場合には当該第1ランド(3b)との間隔を前記
    熱容量が大きい電子部品を接続する前記第1ランド(3
    a)に比較して間隔を広げて形成する、 ことを特徴とする請求項2または請求項6記載のプリン
    ト配線板。
  8. 【請求項8】プリント配線板の外層に熱伝導性の良好な
    材料を用いて加熱パターンを形成するプリント配線板に
    電子部品をはんだ付けするはんだ付け装置であって、 プリント配線板を搭載するとともに前記加熱パターンと
    接触させてプリント配線板を一定方向に搬送する複数個
    数の搬送部(31)と、 プリント配線板に電子部品をはんだ付けする際には前記
    搬送部を加熱する加熱部(33)とを備える、 ことを特徴とするはんだ付け装置。
  9. 【請求項9】プリント配線板の外層に熱伝導性の良好な
    材料を用いて加熱パターンを形成するプリント配線板に
    電子部品をはんだ付けするはんだ付け装置であって、 プリント配線板を搭載するとともに前記加熱パターンと
    接触させてプリント配線板を一定方向に搬送する複数個
    数の搬送部(31a)と、 プリント配線板に電子部品をはんだ付けする際には前記
    搬送部に所定の電力を供給する通電部(35)とを備え
    る、 ことを特徴とするはんだ付け装置。
  10. 【請求項10】前記はんだ付け装置は、 前記複数個数の搬送部(31)に対向する面に前記プリ
    ント配線板を押圧するローラ(36)を備える、 ことを特徴とする請求項8または請求項9記載のはんだ
    付け装置。
  11. 【請求項11】プリント配線板の外層に熱伝導性の良好
    な材料を用いて加熱パターンを形成するプリント配線板
    に電子部品をはんだ付けする際に治具として用いるはん
    だ付け温度調整装置であって、 電源部(41)と、 前記加熱パターンに熱を伝熱して加熱する加熱部(4
    2)と、 はんだ付けする際に当該はんだ付け温度調整装置の所定
    の箇所で雰囲気温度を検出する温度検出部(43)と、 温度検出部が検出した雰囲気温度に対して加熱部(4
    2)を加熱するために所定の電力を供給するように電源
    部を制御する制御部(44)とを備える、 ことを特徴とするはんだ付け温度調整装置。
  12. 【請求項12】プリント配線板の外層に熱伝導性の良好
    な材料を用いて加熱パターンを形成するプリント配線板
    に電子部品をはんだ付けする際に治具として用いるはん
    だ付け温度調整装置であって、 電源部(41)と、 前記加熱パターンに電力を供給する電力供給部(45)
    と、 はんだ付けする際に当該はんだ付け温度調整装置の所定
    の箇所で雰囲気温度を検出する温度検出部(43)と、 温度検出部が検出した雰囲気温度に対してプリント配線
    板自身が発熱し所定の温度まではんだ付け温度を上昇さ
    せるために電力供給部(45)から所定の電力を供給す
    るように電源部を制御する制御部(44)とを備える、 ことを特徴とするはんだ付け温度調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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