JP2003037175A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003037175A
JP2003037175A JP2001224640A JP2001224640A JP2003037175A JP 2003037175 A JP2003037175 A JP 2003037175A JP 2001224640 A JP2001224640 A JP 2001224640A JP 2001224640 A JP2001224640 A JP 2001224640A JP 2003037175 A JP2003037175 A JP 2003037175A
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Masahiro Ogino
誠裕 荻野
Masatoshi Kato
政利 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程数を増加させたり、大面積を必要としな
くても、高抵抗なPoly−Si抵抗体が形成できるよ
うにする。 【解決手段】 フィールド酸化膜3の上を含むシリコン
基板1の上にPoly−Si層4を配置したのち、Po
ly−Si層4をパターニングすることで、MOSFE
T形成領域のうちゲート電極を構成する領域においてP
oly−Si層4aを残すと共に、Poly−Si抵抗
体形成領域においてPoly−Si層4bを残す。そし
て、MOSFET形成領域に残したPoly−Si層4
aに対してヒ素のイオン注入を行なうと同時に、Pol
y−Si抵抗体形成領域に残したPoly−Si層4b
に対してもヒ素のイオン注入を行なう。このようにすれ
ば、工程数を増加させたり、大面積を必要としなくて
も、高抵抗なPoly−Si抵抗体1とすることが可能
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Poly−Si抵
抗を備えた半導体装置及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】微細化が進み、高集積化した近年の半導
体集積回路においては、寄生抵抗の増加による配線遅延
やトランジスタの駆動電流低下を防ぐために、拡散層か
らなるトランジスタのソースおよびドレイン、多結晶シ
リコンからなるゲート電極、多結晶シリコン配線等を低
抵抗化する必要がある。これらの電極、配線を一度に低
抵抗化する方法として、サリサイド技術が広く用いられ
ている。このサリサイド技術について図4を参照して説
明する。
【0003】まず、図4(a)に示すように、シリコン
基板101のうちのMOSFET形成領域において、n
型ウェル層102を形成したのち、周知のSTI(Shal
lowTrench Isolation)技術によってフィールド酸化膜
103を形成することで、MOSFET形成領域やPo
ly−Si抵抗形成領域等を絶縁分離する。次いで、図
4(b)に示すように、基板表面全面にPoly−Si
層104を成膜したのち、フォトリソグラフィによって
Poly−Si層104をパターニングすることで、M
OSFET形成領域においてはゲート電極形成用にPo
ly−Si層104を残し、Poly−Si抵抗形成領
域においてはPoly−Si抵抗形成用にPoly−S
i層104を残す。このとき、Poly−Si抵抗体と
なるPoly−Si層104の線幅はMOSFET形成
領域のMOSFETを構成するPoly−Si層104
の最小線幅と同じか、それ以上の線幅となるようにして
いる。そして、サイドウォールスペーサ105を形成す
る。
【0004】続いて、図4(c)に示すように、基板表
面全面にイオン注入マスク106を成膜する。そして、
フォトリソグラフィによってイオン注入マスク106を
パターニングすることで、イオン注入マスク106のう
ちMOSFET形成領域の所定位置を開口させる。その
後、イオン注入マスク106を用いたヒ素のイオン注入
を行なうことで、MOSFET形成領域において、Po
ly−Si層104およびn型ウェル層102のうちP
oly−Si層104の両側(図中では現されないが紙
面垂直方向両側)に位置する部位にイオンを注入し、ゲ
ート電極104aを形成すると共にソース領域、ドレイ
ン領域を形成する。
【0005】そして、イオン注入マスク106を除去し
たのち、基板表面にチタン(Ti)膜を成膜し、熱処理
を施すことで、図4(d)に示すように、ゲート電極1
03aやソース領域およびドレイン領域の表面上にシリ
サイド膜107を形成する。これにより、シリサイド膜
107aはヒ素を含んだもので構成され、シリサイド膜
107bはヒ素が含まれていないもので構成される。
【0006】以上のように、シリサイド膜形成用の高融
点金属(Ti膜)を基板表面に成膜し、熱処理を行なう
ことで、低抵抗化用のシリサイド膜107を形成する方
法がサリサイド技術であり、この技術により、電極、配
線を一度に低抵抗化することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなサリサイド技術を用いる場合、入力保護回路のよ
うに高抵抗を必要とする部分や、拡散層や多結晶シリコ
ンを抵抗体として利用する領域では、所望の抵抗を得る
ために、大面積を要し、高集積化の要求と相容れないと
いう問題が生じる。
【0008】この問題を解決するために、フォトリソグ
ラフィ技術により、抵抗体として利用する領域をマスク
して高融点金属シリサイドを形成しない方法があるが、
この場合には、工程数増加によるコスト高が問題とな
る。
【0009】また、特開平9−23005号公報におい
て、図5(a)に示すように上記図4(c)までの工程
を行なった後、図5(b)に示すようにイオン注入マス
ク108を用いて高抵抗を得たい領域にNイオン又はO
イオンを注入し、その後、表面全面にチタン(Ti)層
を成膜し、熱処理を施すことで、図5(c)に示すよう
に高抵抗のTixNySizミキシング層109を形成
する方法が提案されている。しかしながら、この方法に
よるとNイオン又はOイオンを注入する際にフォトリソ
グラフィ技術を用いる必要があり、やはり工程数増加に
よるコスト高が問題となる。
【0010】本発明は上記点に鑑みて、上記方法とは異
なる方法によって高抵抗なPoly−Si抵抗体を形成
できるようにすることを目的とする。そして、工程数を
増加させたり、大面積を必要としなくても、高抵抗なP
oly−Si抵抗体とできるようにことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、サリサイ
ド技術を用いた場合にも高抵抗を示すPoly−Si抵
抗を作成すべく、高融点金属シリサイド形成のマスクと
してCVD(ChemicalVapor Deposition)で形成したシ
リコン酸化膜を用いた場合についても検討した。その結
果、例えば675℃で45秒から120秒の間の熱処理
条件下では図7に示したようにマスクとして用いるシリ
コン酸化膜の厚みを20[nm]以上とすることにより
高融点金属とシリコンの反応は抑制され、シリサイドが
形成されないことを見出した。この方法を用いればサリ
サイドを適用してもマスク部にはシリサイドが形成され
ず、安定して高抵抗なPoly−Si抵抗を形成するこ
とが可能である。しかし、この場合には、前述のように
シリコン酸化膜の形成やフォトリソグラフィ等の工程追
加が必要となるばかりでなく、さらにマスクしない部分
のシリコン酸化膜を除去する工程で素子分離のSTIを
構成するシリコン酸化膜とのエッチング選択比がとれな
いため、STIが沈下してトランジスタの特性に影響を
及ぼすという問題が生じることを見出した。
【0012】そこで、本発明者らは、チタンシリサイド
膜の線幅が細くなるとシート抵抗が上昇する現象に着目
し、上記問題を解決すべく、様々な試作、検討を行なっ
た。その結果、図6に示すように、通常のリンをドープ
したドープトPoly−SiからなるPoly−Si層
に対して、ヒ素(As)等のn型不純物又はBF2等の
p型不純物をイオン注入した後にシリサイド膜を形成し
た場合には、Poly−Si層に対してヒ素(As)等
のn型不純物又はBF2等のp型不純物をイオン注入せ
ずにシリサイド膜を形成した場合と比べて、線幅の細い
パターンでのチタンシリサイドのシート抵抗[Ω/□]
の増加が顕著になることが確認された。例えば、Pol
y−Si層に対してヒ素(As)等のn型不純物又はB
2等のp型不純物をイオン注入した後にシリサイド膜
を形成した場合には、線幅が2μmとなる点を変化点と
し、それ以下となると大きくシート抵抗が増加し、Po
ly−Si層に対してヒ素(As)等のn型不純物又は
BF2等のp型不純物をイオン注入せずにシリサイド膜
を形成した場合には、線幅が0.5μmとなる点を変化
点とし、それ以下となるとシート抵抗が増加するという
特性を示すことが分かった。
【0013】そこで、請求項1に記載の発明では、半導
体基板(2)の表層部にフィールド酸化膜(3)を形成
することにより、MOSFET形成領域とPoly−S
i抵抗体形成領域とを絶縁分離する工程と、フィールド
酸化膜(3)の上を含む半導体基板(2)の上にPol
y−Si層(4)を配置したのち、該Poly−Si層
(4)をパターニングすることで、MOSFET形成領
域のうちゲート電極を構成する領域においてPoly−
Si層(4a)を残すと共に、Poly−Si抵抗体形
成領域においてMOSFETのゲート電極を構成する領
域のPoly−Si層(4a)の最小線幅より細い線幅
となるようにPoly−Si層(4b)を残す工程と、
MOSFET形成領域およびPoly−Si抵抗体形成
領域に残したPoly−Si層(4a、4b)の表面に
高融点金属膜を配置したのち、熱処理を施すことで、P
oly−Si層(4b)の表面上にシリサイド膜(5
a)を形成する工程とを有することを特徴としている。
【0014】このように、MOSFETのゲート電極を
構成する領域のPoly−Si層(4a)の最小線幅よ
り細い線幅となるようにPoly−Si層(4b)をパ
ターニングすることで、Poly−Si抵抗体(1)の
シート抵抗を高くすることができる。
【0015】請求項2に記載の発明では、Poly−S
i層(4a)を含むMOSFET形成領域に対してn型
もしくはp型不純物のイオン注入を行うと同時に、Po
ly−Si抵抗体形成領域に残したPoly−Si層
(4b)に対してもn型もしくはp型不純物のイオン注
入を行うことを特徴としている。
【0016】このように、MOSFET形成領域に残し
たPoly−Si層(4a)に対してn型もしくはp型
不純物のイオン注入を行うと同時に、Poly−Si抵
抗体形成領域に残したPoly−Si層(4b)に対し
てもn型もしくはp型不純物のイオン注入を行うように
すれば、工程数を増加させたり、大面積を必要としなく
ても、高抵抗なPoly−Si抵抗体(1)とすること
ができる。
【0017】なお、請求項3又は4に記載の発明は、請
求項1又は2に示した製造方法によって製造される半導
体装置であり、このような構成の半導体装置は大面積で
なくても高抵抗なPoly−Si抵抗体(1)を構成し
たものとなる。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の一実施
形態が適用されたPoly−Si抵抗体1の上面図を図
1(a)に示し、図1(b)に図1(a)を紙面下側か
ら見た時におけるPoly−Si抵抗体1の側面図を示
す。また、参考に、従来のPoly−Si抵抗体100
の上面図を図2(a)に示し、図2(b)に図2(a)
を紙面下側から見た時における従来のPoly−Si抵
抗体100の側面図を示す。なお、図1(a)、図2
(a)は断面図ではないが、Poly−Si抵抗体1、
100を斜線で示すものとする。
【0020】本実施形態のPoly−Si抵抗体1も、
従来のPoly−Si抵抗体100も共に、図1
(b)、図2(b)に示すように、フィールド酸化膜
3、103上に所定のパターンで構成されているが、従
来のPoly−Si抵抗体100は、線幅がMOSFE
T形成領域のMOSFETのゲート電極を構成するPo
ly−Si層の最小線幅と同じかそれ以上であるのに対
し、本実施形態のPoly−Si抵抗体1の線幅は、M
OSFET形成領域のMOSFETを構成するPoly
−Si層の最小線幅よりも細い構成となっている。具体
的には、例えばデザインルールが0.35μmのとき、
従来のPoly−Si抵抗体100の線幅は0.35μ
mかそれ以上(例えば1μm)に設定されているのに対
し、本実施形態のPoly−Si抵抗体1の線幅は0.
35μmよりも細く(例えば0.2μm)設定されてい
る。
【0021】そして、図1に示すように、本実施形態に
おけるPoly−Si抵抗体1は、シリコン基板2上に
形成されたフィールド酸化膜3上に形成されている。P
oly−Si抵抗体1は、フィールド酸化膜3の表面に
所定膜厚で配置されたヒ素を含むPoly−Si層4
と、このPoly−Si層4の表面上に形成されたヒ素
を含むチタンシリサイド膜5aとから構成されている。
これに対し、従来のPoly−Si抵抗体100は、フ
ィールド酸化膜103の表面に所定膜厚で配置されたヒ
素を含まないPoly−Si層104と、このPoly
−Si層104の表面上に形成されたヒ素を含まないチ
タンシリサイド膜107bとから構成されている。
【0022】このように構成された本実施形態のPol
y−Si抵抗体1においては、Poly−Si抵抗体1
の線幅を狭めて0.2μmとしていることから、上述し
た図6で示されるように、Poly−Si抵抗体1のシ
ート抵抗を高くすることが可能となり、線幅を単に細め
た以上の高抵抗化の効果が得られる。さらに、Poly
−Si層4の上にヒ素を含んだチタンシリサイド膜5を
配置した構成としていることから、従来のようにヒ素を
含まないチタンシリサイド膜107bを用いた場合と比
べて、Poly−Si抵抗体1のシート抵抗をさらに高
く設定することができる。
【0023】次に、上記のように構成されるPoly−
Si抵抗体を有した半導体装置の製造方法について、図
3に示す製造工程図を参照して説明する。
【0024】〔図3(a)に示す工程〕まず、シリコン
基板2を用意し、周知のSTI技術により、フィールド
酸化膜3を形成する。これにより、MOSFET形成領
域やPoly−Si抵抗形成領域等がフィールド酸化膜
3によって絶縁分離される。そして、シリコン基板2の
うちのMOSFET形成領域において、n型ウェル層6
およびp型ウェル層7を形成する。
【0025】〔図3(b)に示す工程〕基板表面全面に
Poly−Si層4を成膜したのち、フォトリソグラフ
ィによってPoly−Si層4をパターニングすること
で、MOSFET形成領域のうちゲート電極を構成する
領域においてPoly−Si層4aを残すと共に、Po
ly−Si抵抗体形成領域において例えばフォトリソグ
ラフィのマスクを予め細く作っておくことによりMOS
FETを構成する領域のPoly−Si層4aの最小線
幅より細い線幅となるようにPoly−Si層4bを残
す。そして、酸化膜等の絶縁膜をデポジションしたの
ち、絶縁膜をエッチバックすることで、Poly−Si
層4a、4bの側壁にサイドウォールスペーサ8を形成
する。
【0026】〔図3(c)に示す工程〕続いて、基板表
面全面にイオン注入マスク9を成膜する。そして、フォ
トリソグラフィによってイオン注入マスク9をパターニ
ングすることで、イオン注入マスク9のうちMOSFE
T形成領域の所定位置およびPoly−Si抵抗形成領
域の所定位置を開口させる。その後、イオン注入マスク
9を用い、例えばドーズ量5×1015cm-2の条件でヒ
素のイオン注入を行なうことで、MOSFET形成領域
において、Poly−Si層4aおよびn型ウェル層6
のうちPoly−Si層4aの両側(図中では現されな
いが紙面垂直方向両側)に位置する部位にイオンを注入
し、Poly−Si層4aによってゲート電極を形成す
ると共に、このPoly−Si層4aの両側にソース領
域、ドレイン領域を形成する。このとき、Poly−S
i抵抗形成領域においてもイオン注入マスク9を開口さ
せているため、Poly−Si層4bにもヒ素がイオン
注入される。
【0027】〔図3(d)に示す工程〕そして、イオン
注入マスクを除去したのち、基板表面にチタン(Ti)
膜を成膜し、熱処理を施すことで、MOSFET形成領
域におけるゲート電極を構成するPoly−Si層4a
やソース領域およびドレイン領域の表面上、さらにはP
oly−Si抵抗体形成領域におけるPoly−Si層
4bの表面上に、チタンシリサイド膜5が形成される。
【0028】このとき、ゲート電極を構成するPoly
−Si層4aのうちヒ素が注入された領域やPoly−
Si抵抗体形成領域におけるPoly−Si層4bの表
面上におけるチタンシリサイド膜5aはヒ素を含んだも
ので形成され、Poly−Si層4aのうちヒ素が注入
されていない領域の表面上におけるチタンシリサイド膜
5bはヒ素が含まれていないもので形成される。
【0029】この後、未反応チタン膜の除去、低抵抗化
のための熱処理を施したのち、必要に応じて層間絶縁膜
形成工程、配線形成工程、保護膜形成工程等を行なうこ
とで、サリサイド構造を有するMOSFETと図1に示
した構造のPoly−Si抵抗体1を備えた半導体装置
が完成する。
【0030】以上のような製造方法によれば、ゲート電
極へのヒ素注入やソース領域およびドレイン領域形成の
ためのヒ素注入時に、Poly−Si抵抗体1となるP
oly−Si層4へのヒ素注入も同時に行なうようにす
ることで、従来に対する工程数の増加なしで図1に示す
構造のPoly−Si抵抗体1とサリサイド構造を有す
るMOSFETとを備えた半導体装置を製造することが
可能である。
【0031】このように、本実施形態に示す半導体装置
とすることにより、工程数を増加させたり、大面積を必
要としなくても、高抵抗なPoly−Si抵抗体1を形
成することができる。
【0032】(他の実施形態)細い線幅のPoly−S
i層4bを形成する方法としては、フォトリソグラフィ
のマスクを予め細く作っておく方法の他に、例えばメモ
リセルやキャパシタ形成の目的で2層Poly形成工程
を有する工程の場合には、図8に示すようにサイドウォ
ールを利用して工数を増加することなく細線パターンを
形成することが可能である。
【0033】図8について説明すると、メモリのフロー
ティングゲート電極を形成する工程と同時に抵抗体とし
て利用するPoly−Siを形成し、ONO膜等を形成
したのちメモリのコントロールゲート電極を形成する工
程と同時に抵抗体を形成したい領域に窓を開ける。次い
で、上記の方法によりサイドウォールを形成し、イオン
注入、シリサイド形成をすれば、例えばフォトリソグラ
フィの能力に限界がある場合にもその限界よりもサイド
ウォール幅の倍の幅だけ細い線幅のシリサイド付きPo
ly−Si抵抗体を形成することが可能となる。
【0034】さらに、例えば図6に示した線幅0.2μ
m以下の領域を用いれば、例えばBF2のイオン注入で
はシート抵抗値約90[Ω/□]、Asのイオン注入で
はシート抵抗値約55[Ω/□]、イオン注入無しの場
合にはシート抵抗値約30[Ω/□]を持つ抵抗という
ようにイオン注入する不純物の種類によって複数の抵抗
を作り分けることも可能である。この場合もイオン注入
はトランジスタの拡散層形成の工程と共通で行うことが
できるため工程増加はない。
【0035】また、例えば図9に示すように本発明を適
用して線幅やイオン注入する不純物の種類を変えること
により種々の抵抗を用意し、それらを並列に接続する構
造とすることにより、出来映えの抵抗値に応じて所望の
抵抗値に最も近くなるように不要な抵抗体に接続する配
線にトリミング処理を施せば、さらに精度の高い高抵抗
を得ることが可能となる。
【0036】また、上記実施形態では、n型不純物とし
てヒ素を例に挙げて説明したが、ヒ素以外のイオン、例
えばリン(P)の場合においても上記実施形態と同様の
効果を得ることができる。さらに、図6に示したよう
に、n型不純物と導電型が逆となるp型不純物、例えば
BF2についても上記と同様の効果を得ることができ、
それらの複数をイオン注入しても同様の効果が得られ
る。また、Poly−Si抵抗体以外にも、シリサイド
を形成するシリコン基板の拡散層において細い線幅を形
成することによっても同様の効果を得ることができる。
また、シリサイド膜として、チタンシリサイド膜5を例
に挙げて説明したが、チタン以外の高融点金属によるシ
リサイド膜であっても上記実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるPoly−Si
抵抗体であって、(a)は上面図であり、(b)は
(a)を紙面下側から見た時の側面図である。
【図2】従来のPoly−Si抵抗体であって、(a)
は上面図であり、(b)は(a)を紙面下側から見た時
の側面図である。
【図3】図1に示すPoly−Si抵抗体を備えた半導
体装置の製造工程を示す図である。
【図4】従来のPoly−Si抵抗体を備えた半導体装
置の製造工程を示す図である。
【図5】従来のPoly−Si抵抗体を備えた半導体装
置の製造工程を示す図である。
【図6】線幅とシート抵抗との関係を示した図である。
【図7】マスクシリコン酸化膜厚とチタンシリサイド膜
厚との関係を示す図である。
【図8】サイドウォールを利用して細線パターンを形成
する場合を示した図である。
【図9】線幅やイオン注入する不純物の種類を変えるこ
とにより種々の抵抗を用意し、それらを並列に接続した
構造を示す図である。
【符号の説明】
1…Poly−Si抵抗体、2…シリコン基板、3…フ
ィールド酸化膜、4…Poly−Si層、5…チタンシ
リサイド膜、9…イオン注入マスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 481 27/115 29/788 29/792 Fターム(参考) 5F038 AR08 AR13 EZ20 5F048 AC03 AC10 BE03 BF06 BG11 DA01 DA25 5F083 JA35 JA39 PR36 PR43 PR57 5F101 BA29 BA36 BB02 BH09 BH21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板(2)の表層部にフィールド
    酸化膜(3)を形成することにより、MOSFET形成
    領域とPoly−Si抵抗体形成領域とを絶縁分離する
    工程と、 前記フィールド酸化膜(3)の上を含む前記半導体基板
    (2)の上にPoly−Si層(4)を配置したのち、
    該Poly−Si層(4)をパターニングすることで、
    前記MOSFET形成領域のうちゲート電極を構成する
    領域において前記Poly−Si層(4a)を残すと共
    に、前記Poly−Si抵抗体形成領域において前記M
    OSFETのゲート電極を構成する領域のPoly−S
    i層(4a)の最小線幅より細い線幅となるように前記
    Poly−Si層(4b)を残す工程と、 前記MOSFET形成領域および前記Poly−Si抵
    抗体形成領域に残した前記Poly−Si層(4a、4
    b)の表面に高融点金属膜を配置したのち、熱処理を施
    すことで、前記Poly−Si層(4b)の表面上にシ
    リサイド膜(5a)を形成する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記Poly−Si層(4a)を残す工
    程と前記Poly−Si層(4a、4b)の表面に高融
    点金属層を配置する工程との間に、前記Poly−Si
    層(4a)を含む前記MOSFET形成領域に対してn
    型もしくはp型不純物のイオン注入を行うと同時に、前
    記Poly−Si抵抗体形成領域に残した前記Poly
    −Si層(4b)に対してもn型もしくはp型不純物の
    イオン注入を行うことを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板(2)の上にフィールド酸化膜
    (3)を配置し、このフィールド酸化膜(3)の上にP
    oly−Si層(4b)を配置し、このPoly−Si
    層(4b)の表面にシリサイド膜(5a)を形成してP
    oly−Si抵抗体(1)を構成しており、 前記Poly−Si抵抗体(1)は線幅がMOSFET
    形成領域のゲート電極を構成するPoly−Si層(4
    a)の最小線幅より細く設定されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記シリサイド膜(5a)にはn型もし
    くはp型不純物が含まれていることを特徴とする請求項
    3に記載の半導体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7598136B2 (en) 2005-07-11 2009-10-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor and related fabrication method

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