JP2003036628A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

記録テープカートリッジ

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JP2003036628A
JP2003036628A JP2001222177A JP2001222177A JP2003036628A JP 2003036628 A JP2003036628 A JP 2003036628A JP 2001222177 A JP2001222177 A JP 2001222177A JP 2001222177 A JP2001222177 A JP 2001222177A JP 2003036628 A JP2003036628 A JP 2003036628A
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case
reference surface
recording tape
tape cartridge
drive device
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Application number
JP2001222177A
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English (en)
Inventor
Kazuo Hiraguchi
和男 平口
Wataru Iino
亘 飯野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライブ装置内での高さ方向の位置決め基準
面が精度良く得られ、かつ当該基準面の損傷を防止でき
る記録テープカートリッジを得る。 【解決手段】 記録テープカートリッジにおいて磁気テ
ープが巻装されたリールを収容するケース16を構成す
る下ケース22の主面40にはスタッキングリブ42、
44が突設されており、スタッキングリブ42、44に
はそれぞれ保護孔46、保護切欠き部54が設けられて
いる。保護孔46、保護切欠き部54の底部は、それぞ
れ主面40と面一かつ平坦に仕上げられており、ケース
16の高さ方向の位置決め基準である第1基準面48、
第2基準面56とされている。第1基準面48、第2基
準面56は、スタッキングリブ42、44によって他と
の摺動や接触が防止されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ等の記
録テープを巻装したリールがケース内に収容され、使用
に際してドライブ装置に装填される記録テープカートリ
ッジに関する。 【0002】 【従来の技術】コンピュータ等のデータ(情報)保存
用、オーディオ用やビデオ用等の記録媒体として磁気テ
ープ等の記録テープが用いられている。この記録テープ
の記録面への塵埃等の付着や接触等による記録面の損傷
の防止するために、リールに記録テープを巻装すると共
に当該リールを樹脂成形より成るケース内に回転可能に
収容した記録テープカートリッジが採用されている。 【0003】記録テープカートリッジとしては、記録テ
ープを巻装した単一のリールがケースに収容された所謂
シングルリールカートリッジ(主にコンピュータ等の情
報のバックアップ用)、巻出し用及び巻取り用の二つの
リールを備えた2リールカートリッジ等(例えば、オー
ディオカセットやビデオカセット等)が知られている
が、これらは何れも情報の記録や再生を行う際にはドラ
イブ装置(記録再生装置)に装填される。 【0004】ドライブ装置に装填された記録テープカー
トリッジでは、ケースがドライブ装置内で位置決めされ
た状態で、当該ケースから記録テープが引き出される。
この記録テープは、所定のテープ経路に沿って案内され
つつドライブ装置の記録再生ヘッドに近接される。これ
により、記録テープへの情報の記録または記録テープに
記録された情報の再生が為される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、記録テープ
カートリッジをドライブ装置内で位置決めする方法とし
て、ケースの下面に設けられた2箇所の基準孔にそれぞ
れドライブ装置のピンを挿入して水平方向の位置決めを
行い、ケース下面の少なくとも3箇所に定められた基準
面をドライブ装置の基準面等に当接させて鉛直(高さ)
方向の位置決めを行う方法が知られている。 【0006】しかしながら、鉛直方向の位置決めを行う
ケースの基準面をケースの下面(主面)そのものとした
構成では、この基準面がドライブ装置への着脱に際して
ドライブ装置と摺動したり、保管時に他の記録テープカ
ートリッジや保管ケース等と接触したりするため、基準
面には擦れや傷つき、磨耗等が生じ、記録テープカート
リッジのドライブ装置内での正確な位置決めができなく
なる場合があった。この場合、記録テープがケースから
適正に引き出されない恐れがある。 【0007】特に、複数の記録テープカートリッジを収
容して記録テープカートリッジを自動的にドライブ装置
に着脱するライブラリ装置では、記録テープカートリッ
ジが高速で移動されるため、ケースとライブラリ装置の
収容部との摺動による基準面の擦れや磨耗の問題が顕著
である。 【0008】この対策として、ケース下面に設けた凹部
を基準面とした構成も知られているが、この場合、基準
面に対する他の部位(例えば、記録テープがドライブ装
置に引き出される際に操作される操作部材を保持し、ド
ライブ装置内における正確な位置決めが必要な部位)の
加工精度の向上が困難であるという問題があった。 【0009】すなわち、ケースの基準面とされる凹部は
ケースを成形するための金型(固定型)上では凸部の端
面として現れるが、この凸部の端面は可動型との合わせ
面(パーティションライン)とは一致しないため、ケー
ス成形時の基準面とはならない。 【0010】このため、ケースの凹部(固定型の凸部)
をドライブ装置での位置決め基準面とする(すなわち、
凹部をケース自体の基準面とする)ためには、固定型に
おける可動型との合わせ面(ケースの下面(主面)に対
応する面)に対する凸部の加工精度を向上させる必要が
あるが、この加工精度は加工機(例えば、NCフライス
盤等)の精度に依存するため、加工精度の向上には高精
度の加工機が必要で高コストの原因となり、また限界が
ある。 【0011】このように、従来の記録テープカートリッ
ジでは、特に、記録テープの記録密度(記録容量)の向
上に伴って要求されるドライブ装置内での記録テープカ
ートリッジの位置決め精度の一層の向上に応えることが
困難である。 【0012】本発明は、上記事実を考慮して、ドライブ
装置内での高さ方向の位置決め基準面が精度良く得ら
れ、かつ当該基準面の損傷を防止できる記録テープカー
トリッジを得ることが目的である。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る記録テープカートリッジ
は、記録テープを巻装したリールがケース内に収容さ
れ、ドライブ装置に装填されて使用される記録テープカ
ートリッジにおいて、前記ケースの下面に設けられ、前
記ドライブ装置内での前記ケースの高さ方向の位置決め
基準となる基準面と、前記ケースに前記基準面よりも突
設され、前記基準面を保護する保護凸部と、を備えたこ
とを特徴としている。 【0014】請求項1記載の記録テープカートリッジ
は、使用に際してドライブ装置に装填されると、ケース
の下面に設けられた基準面にドライブ装置の基準面等が
当接されて高さ方向の位置決めが為される。この状態
で、記録テープがケースから引き出されて情報の記録や
再生が行われる。 【0015】ここで、ケースには上記基準面よりも突出
され当該基準面を保護する保護凸部が設けられているた
め、基準面とドライブ装置や他の記録テープカートリッ
ジ等との摺動や接触が防止される(確率が低くなる)。
このため、記録テープカートリッジの長期間の使用(ド
ライブ装置への多数回の着脱等)によっても、基準面の
損傷が防止(抑止)され、記録テープカートリッジのド
ライブ装置内での高さ方向の位置決め精度が維持され
る。 【0016】また、保護凸部を設けることで、基準面を
ケースの下面(主面)と略面一にすることができ、換言
すれば、ケース成形用の金型(固定型)において可動型
との合わせ面(ケースの主面に対応する面)と上記基準
面に対応する面とを略面一に仕上げる(研磨等する)こ
とができるため、金型の加工精度(寸法精度)の向上が
図られると共に、上記基準面がケース成形時の(すなわ
ち、ケース自体の)基準面ともなる。すなわち、ケース
において基準面に対する各部の寸法精度が向上し、ドラ
イブ装置による記録テープの引出しが確実に行われる。 【0017】このように、請求項1記載の記録テープカ
ートリッジでは、ドライブ装置内での高さ方向の位置決
め基準面が精度良く得られ、かつ当該基準面の損傷を防
止できる。 【0018】なお、記録テープカートリッジ(ケース)
の高さ方向の位置決めには少なくとも3箇所の基準面が
必要であるが、保護凸部は、少なくともドライブ装置に
よる記録テープの引出位置(すなわち、記録テープカー
トリッジにおいて最も高い位置決め精度が要求される位
置であって、例えば、シングルリールの記録テープカー
トリッジにおける引出部材の保持位置)に最も近接した
基準面に隣接または近接して設けられることが望まし
い。すなわち、基準面の他との接触が確実に防止できる
と共に、基準面周りの剛性が向上し基準面の寸法精度が
向上する。 【0019】また、基準面の少なくとも一部が保護凸部
に囲まれる構成(保護凸部を複数設ける場合において
は、基準面の少なくとも一部が各保護凸部の外縁を結ぶ
領域(例えば、保護凸部を4つ設ける場合における当該
4つの保護凸部の外縁を結ぶ線で囲まれた略四角形の領
域)内に位置する構成)とすれば、例えば、保護凸部を
支点にケースが傾斜された場合においても基準面の他と
の接触等が防止されるため、基準面が確実に保護され好
適である。 【0020】さらに、上記記録テープの引出位置に最も
近接した基準面が引出部材(例えば、リーダピン等)の
直下に配置されると一層好適である。さらにまた、保護
凸部として、例えば、記録テープカートリッジを積み重
ねる際にケース上面の凹部(ラベルエリア等)に入り込
むスタッキングリブを利用すると、金型の加工部位が削
減でき好適である。 【0021】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る記録テ
ープカートリッジ10について、図1乃至図4に基づい
て説明する。なお、説明の便宜上、磁気テープカートリ
ッジ10のドライブ装置への装填方向(図1等に適宜示
される矢印A方向)を前方向とし、矢印B方向を下方向
として、矢印A方向を向いて見た場合を基準に前後・左
右・上下の表現をする。 【0022】図1に概略の分解斜視図にて示される如
く、記録テープカートリッジ10は、情報記録再生媒体
である記録テープとしての磁気テープ12を巻装した単
一のリール14が、平面視で略矩形状のケース16内に
回転可能に収容されて構成されている。 【0023】リール14は、略円筒状のリールハブ14
Aと、それぞれリールハブ14Aの上下端に同軸的に設
けられた上フランジ14B、下フランジ14Cとが一体
に回転可能に形成されており、上フランジ14Bと下フ
ランジ14Cとの間におけるリールハブ14Aの外周部
に磁気テープ12が巻き回されている。また、磁気テー
プ12の自由端には、リーダピン18がその両端部をそ
れぞれ磁気テープ12の幅方向端部から突出した状態で
接続されている。 【0024】ケース16は、それぞれ合成樹脂材より成
り上ケース20と下ケース22とが接合されて成る略矩
形箱状に形成されている。下ケース22の略中央部には
ギヤ開口24が穿設されており、リール14の図示しな
いリールギヤの露出用とされている。このリールギヤが
外部より操作されるとリール14がケース16内で回転
駆動される構成である。 【0025】また、ケース16の右前角隅部には、ケー
ス16の右側壁の前端部を切欠いた矩形状の開口26が
設けられており、磁気テープ12のケース16からの引
出し用とされている。 【0026】この開口26は、スライドドア28によっ
て開閉されるようになっている。すなわち、ケース16
に開口26に沿って設けられた上下一対のレール溝30
(上ケース20のレール溝は図示省略)にスライドドア
28の上下端部が挿入された状態で、当該スライドドア
28がレール溝30内を摺動しつつ開口28を開閉する
構成である。スライドドア28は、コイルばね32によ
って前方へ付勢されており、通常は開口26を閉塞する
ようになっている。 【0027】また、開口26の奥には、上下一対の保持
溝34、36が設けられており、リーダピン18の上下
端部が挿入されてリーダピン18を保持するようになっ
ている。これにより、両端部がそれぞれ保持溝34、3
6に挿入されたリーダピン18が、図示しない板ばね等
によって保持溝34、36内に保持される構成である。
なお、保持溝34、36はそれぞれレール溝30と連設
されており、保持溝34、36の開口26側縁部ではレ
ール溝30を規定する壁部が切り欠かれている。 【0028】さらに、ケース16の上面(上ケース20
外側の主面)には、凹部であるラベルエリア38が平面
視で略矩形状に形成されている。 【0029】図2に示される如く、ケース16の下面で
ある下ケース22外側の主面40には、左右一対のスタ
ッキングリブ42、44が突設されている。各スタッキ
ングリブ42、44は、矢印A方向に長手とされた底面
視で長方形状に形成されており、それぞれ前後方向(矢
印A方向)の長さがラベルエリア38の前後方向の長さ
に対応すると共に、互いの左右方向外側面を結ぶ左右方
向に沿った長さがラベルエリア38の左右方向に長さに
対応している。 【0030】すなわち、各スタッキングリブ42、44
は、複数の記録テープカートリッジ10(ケース16)
を積み重ねる際にラベルエリア38に入り込んで(嵌合
して)各記録テープカートリッジ10のずれを阻止する
ようになっている。また、スタッキングリブ42、44
は、複数の記録テープカートリッジ10を収容して記録
テープカートリッジ10を自動的にドライブ装置に着脱
するライブラリ装置の収容部やドライブ装置のバケット
(何れも図示省略)に着脱される際に当該収容部やバケ
ットと摺動する摺動面とされると共に、収容部での位置
決め突起として用いられる場合もある。 【0031】開口26側に突設されたスタッキングリブ
42の前端近傍には、保護孔46が設けられている。図
3にも示されるごとく、保護孔46の底部は、高さ方向
において主面40と略同位(略面一)とされると共に平
坦に(シボを施すことなく)仕上げられた第1基準面4
8とされている。 【0032】また、第1基準面48の中央部には、第1
基準孔50が設けられている。第1基準孔50は、ケー
ス16の底板部を貫通しケース16内面(下ケース22
の上面)に突設された袋凸部52(図1参照)に連設さ
れた有底孔であり、ドライブ装置の後述する位置決めピ
ン70が嵌合可能なケース16(記録テープカートリッ
ジ10)の水平方向の位置決め基準とされている。 【0033】一方、スタッキングリブ44の前端近傍に
は保護切欠き部52が設けられている。保護切欠き部5
4は、その縁部の形状が底面視で左方(外方)が開口さ
れた略「コ」字状に形成されており、主面40と略面一
かつ平坦に設けられた第2基準面56の一部を囲んでい
る。 【0034】また、第2基準面56の中央部には、第2
基準孔58が設けられている。第2基準孔58は、ケー
ス16の底板部を貫通しケース16内面に突設された袋
凸部60(図1参照)に連設された有底孔であり、ドラ
イブ装置の後述する位置決めピン72が嵌合可能なケー
ス16(記録テープカートリッジ10)の水平方向の位
置決め基準とされており、誤差吸収用に左右方向に長い
長孔とされている。 【0035】さらに、主面40の後端部には、それぞれ
左右方向の両端部が平坦に仕上げられた第3基準面6
2、64が形成されている。 【0036】以上により、記録テープカートリッジ10
は、それぞれドライブ装置の位置決めピン70、72が
入り込む第1基準孔50および第2基準孔58によって
ケース16の水平方向(前後及び左右方向)の位置決め
及び回り止めが為され、互いに同位である(主面40と
略面一の)第1基準面48、第2基準面56、第3基準
面62、64によって鉛直方向(高さ方向)の位置決め
が為される構成である。 【0037】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。 【0038】上記構成の記録テープカートリッジ10で
は、磁気テープ12を使用する際には、矢印A方向に沿
ってドライブ装置の図示しないバケットへ装填され、こ
の装填に伴ってスライドドア28がコイルばね32の付
勢力に抗して矢印A方向と反対方向に相対移動され、開
口26が開放される。 【0039】さらに、図3に示される如く、上記バケッ
トの下降(矢印B方向への移動)に伴って、第1基準孔
50、第2基準孔58にはそれぞれドライブ装置の位置
決めピン70、72が挿入(嵌合)され、ケース16
(すなわち、記録テープカートリッジ10)の水平方向
(前後及び左右方向)の位置決めが為される。 【0040】また、上記バケットの下降に伴って、第1
基準面48、第2基準面56がそれぞれドライブ装置の
位置決めピン70、72廻りに形成された互いに同位の
鉛直基準面74、76に当接されると共に、第3基準面
62、64が鉛直基準面74、76と同位の図示しない
鉛直基準面に当接され、ケース16(すなわち、記録テ
ープカートリッジ10)の鉛直方向(高さ方向)の位置
決めが為される。 【0041】この状態で、磁気テープ12の先端に接続
されたリーダーピン18は、それぞれ磁気テープ12の
幅方向端部から突出した両端部にドライブ装置の引出手
段のフック部材が引掛けられ、このフック部材がドライ
ブ装置の巻取リール側へ移動することによって、両端部
がケース16の保持溝34、36から抜き出される。 【0042】これにより、磁気テープ12は、ケース1
6から開口26を通して引き出され、上記引出手段によ
って所定のテープ経路に沿って案内されつつ巻取リール
に誘導される。この状態で、リール14及び巻取リール
を同期して回転駆動させることにより、磁気テープ12
を順次巻取リールに巻き取りながら、情報(データ)の
記録又は情報の再生が行われる。 【0043】磁気テープ12が巻取リールに最後まで巻
き取られると、リール14及び巻取リールを逆回転駆動
させて磁気テープ12をリール14に巻き戻す。磁気テ
ープ12をリール14に最後まで巻き戻すと、リーダピ
ン18がケース16の保持溝34、36に入り込んで図
示しない板ばねによって保持される。 【0044】この状態でバケットが上昇して第1基準孔
50、第2基準孔58からそれぞれ位置決めピン70、
72が抜き出される。バケットの上昇が完了すると、磁
気テープカートリッジ10は、矢印A方向とは反対方向
に移動され、スライドドア28がコイルばね32の付勢
力によって開口26を閉塞しつつドライブ装置から排出
される。これにより、記録テープカートリッジ10は、
初期状態に復帰する。 【0045】ここで、ケース16の下面である主面40
には当該主面40と略面一の第1基準面48、第2基準
面56、第3基準面62、64よりも突出した保護凸部
としてのスタッキングリブ42、44が突設されている
ため、第1準面48、第2基準面56、第3基準面6
2、64と他(例えば、ドライブ装置や他の記録テープ
カートリッジ10等)との摺動や接触が防止される(確
率が低くなる)。 【0046】特に、スタッキングリブ42、44は、そ
れぞれ第1準面48、第2基準面56の一部を囲む保護
孔46、保護切欠き部54が設けられ第1準面48、第
2基準面56と隣接しているため、第1準面48、第2
基準面56の他との摺動や接触が確実に防止される(確
率が一層低くなる)。また、スタッキングリブ42、4
4がそれぞれ隣接(近接)された第1準面48、第2基
準面56は、その周りの剛性が高いため寸法精度が向上
し好適である。 【0047】また特に、第1基準面48及び第2基準面
56の一部は、保護凸部としてのスタッキングリブ4
2、44の外縁を結ぶ領域(すなわち、ラベルエリア3
8に対応した領域)内に配置されているため、スタッキ
ングリブ42等を支点としてケース16が傾斜された際
にも他との接触等が確実に防止され、また複数の記録テ
ープカートリッジ10を積み重ねた際にもラベルエリア
38(またはラベルエリア38に貼付されたラベル)に
接触することがない。 【0048】このため、記録テープカートリッジ10の
長期間の使用(ドライブ装置への多数回の着脱等)によ
っても、特に第1基準面48、第2基準面56の損傷が
防止(抑止)され、記録テープカートリッジ10のドラ
イブ装置内での高さ方向の位置決め精度が維持される。 【0049】また、主面40から突設されたスタッキン
グリブ42、44によって第1基準面48、第2基準面
56、第3基準面62、64を保護するため、従来の如
くケース16の基準面を凹部に設ける必要がなく、第1
基準面48、第2基準面56、第3基準面62、64を
ケースの主面40と略面一にすることができる。 【0050】すなわち、図4に断面図(図3に対応した
断面図)にて示される如く、金型(固定型)80におい
ては、第1基準面48、第2基準面56に対応する面8
2と、図示しない可動型との合わせ面(ケース16の主
面40に対応する面)84とを略面一に仕上げることが
できるため、換言すれば、第1基準面48、第2基準面
56(及び第3基準面62、64)に対応する面82
と、主面40に対応する合わせ面84とを同一の工程で
研磨等により仕上げることができるため、金型80の加
工精度(寸法精度)の向上が図られると共に、第1基準
面48、第2基準面56、第3基準面62、64がケー
ス16成形時(ケース16自体)の基準面ともなる。な
お、図4において、凹部86A、86B及び凸部88
A、88Bは、それぞれスタッキングリブ42、44及
び第1基準孔50、第2基準孔58の成形用である。 【0051】このため、ケース16において第1基準面
48、第2基準面56、第3基準面62、64に対する
各部(特に、第1基準面48に対するリーダピン18を
保持する保持溝36)の寸法精度が向上し、ドライブ装
置による磁気テープ12の引出しが確実に行われる。す
なわち、記録テープカートリッジ10では、磁気テープ
12の高密度化(高記録容量化)に好適に対応できる。 【0052】このように、本実施の形態に係る記録テー
プカートリッジ10では、ドライブ装置内での高さ方向
の位置決め基準となる第1基準面48、第2基準面56
が精度良く得られ、かつ第1基準面48、第2基準面5
6の損傷を防止できる。 【0053】また、記録テープカートリッジ10では、
保護凸部としてスタッキングリブ42、44を利用して
いるため、スタッキングリブ42、44と別個に保護凸
部を設ける構成と比較して金型80の加工部位(凹部8
6A、86Bに相当する部位)が削減でき好適である。 【0054】次に、上記実施の形態の変形例について図
5に基づいて説明する。なお、上記実施の形態と基本的
に同一の部品、部分については同一の符号を付してその
説明を省略する。 【0055】図5には、スタッキングリブ42、44に
代えてスタッキングリブ92、94を備えた下ケース9
0が斜視図にて示されている。この図に示される如く、
スタッキングリブ92は、上記実施の形態のスタッキン
グリブ42よりも前方に延伸されており、この延伸部に
は保護切欠き部96が設けられている。 【0056】この保護切欠き部96に囲まれた下ケース
90の主面40が第1基準面98とされ、平坦に仕上げ
られている。すなわち、第1基準孔50が設けられた保
護孔46の底部は基準面とはされていない(水平方向の
位置決め用の基準孔と鉛直方向の位置決め用の基準面と
は別個に設けられても良い)。 【0057】この第1基準面98の直上には、リーダピ
ン18の端部を保持する保持溝100の端部が位置して
いる。すなわち、保持溝100は、上記実施の形態の保
持溝36よりも奥側に延伸されている。なお、スタッキ
ングリブ94は、スタッキングリブ92に対応して上記
実施の形態のスタッキングリブ44よりも前方に延伸さ
れている。 【0058】下ケース22に代えて本変形例に係る下ケ
ース90を備えた構成によっても、上記実施の形態と同
様の効果が得られるほか、第1基準面98の直上に保持
溝100の端部が位置しているため、ケース16がドラ
イブ装置へ装填され位置決めされた状態におけるリーダ
ピン18の鉛直方向の位置決め精度が一層向上し、ドラ
イブ装置による磁気テープ12の引出しが確実に行われ
る。 【0059】すなわち、本変形例に係る下ケース90を
備えた記録テープカートリッジ10では、磁気テープ1
2の一層の高密度化(高記録容量化)に一層好適に対応
できる。 【0060】なお、上記の実施の形態及び変形例では、
保護凸部としてスタッキングリブ42、44、92、9
4を利用した好ましい構成としたが、本発明はこれに限
定されず、例えば、スタッキングリブ42等とは別個に
保護凸部を設けても良い。この場合、スタッキングリブ
42等は設けなくても良い。 【0061】また、上記の実施の形態及び変形例では、
第1基準面48、98、第2基準面56、第3基準面6
2、64(特に、第1基準面48、98、第2基準面5
6)がそれぞれスタッキングリブ42、92、44に保
護される構成としたが、本発明はこれに限定されず、少
なくとも1つの高さ方向の位置決め基準面がスタッキン
グリブ42等によって保護されれば良い。この場合、保
護すべき少なくとも1つの基準面の少なくとも一部が1
つまたは複数の保護凸部(の外縁を結ぶ領域)によって
囲まれる(例えば、ラベルエリア38に対応する領域内
に位置すれば良く、保護孔46の如く隣接しなくても良
いことは言うまでもない)ことが望ましい。但し、スタ
ッキングリブ42等によって保護される基準面は保持溝
36、100に最も近接した第1基準面48、98であ
ることが望ましい。したがって、例えば、第2基準面5
6、第3基準面52、64はスタッキングリブ42等に
よって保護されていなくても良い。 【0062】さらに、上記の実施の形態及び変形例で
は、2箇所の第3基準面62、64を設けた構成とした
が、本発明はこれに限定されず、第3基準面が1箇所で
あっても3箇所以上であっても良いことは言うまでもな
い。 【0063】さらにまた、上記の実施の形態及び変形例
では、スタッキングリブ42等によって保護された第1
基準面48等が主面40(第3基準面62、64)と略
面一とされた好ましい構成としたが、本発明はこれに限
定されず、第1基準面48等は、保護凸部(スタッキン
グリブ42等)よりも凹んだ面に形成されていれば足
り、主面40よりも凹んでいても突出されていても良
い。 【0064】また、上記実施の形態及び変形例では、磁
気テープ12がケースから引き出される際に操作される
リーダピン18を備えた構成としたが、本発明はこれに
限定されず、本発明がリーダピン18に代えて如何なる
操作部材を備えた記録テープカートリッジにも適用可能
であることは言うまでもない。したがって、例えば、記
録テープカートリッジ10がリーダピン18に代えてリ
ーダブロックやリーダテープを備えて構成されても良
い。 【0065】さらに、上記実施の形態及び変形例では、
本発明がケース16内に単一のリール14を回転可能に
収容した記録テープカートリッジ10に適用された例を
示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ビデオ
用等の2つのリールを備えた記録テープカートリッジの
下面に設けられた高さ方向の位置決め基準面が保護凸部
によって保護される構成としても良い。 【0066】さらにまた、上記の実施の形態では、記録
テープとして磁気テープ12を用いた構成としたが、本
発明はこれに限定されず、記録テープは情報の記録及び
記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再
生媒体として把握されるものであれば足り、本発明に係
る記録テープカートリッジが如何なる記録再生方式の記
録テープにも適用可能であることは言うまでもない。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように、ドライブ装置内で
の高さ方向の位置決め基準面が精度良く得られ、かつ当
該基準面の損傷を防止できるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る磁気テープカートリ
ッジの全体構成を示す分解斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る磁気テープカートリ
ッジを構成する下ケースを示す下方より見た斜視図であ
る。 【図3】図2の3−3線に沿った断面図及びドライブ装
置の位置決め部を示す図である。 【図4】本発明の実施の形態に係る磁気テープカートリ
ッジを構成する下ケース成形用の金型を示す概略断面図
である。 【図5】本発明の実施の形態に係る磁気テープカートリ
ッジを構成する下ケースの変形例を示す図2に対応する
図である。 【符号の説明】 10 記録テープカートリッジ 12 磁気テープ(記録テープ) 14 リール 16 ケース 40 主面(ケースの下面) 42、44 スタッキングリブ(保護凸部) 48 第1基準面(基準面) 56 第2基準面(基準面) 62、64 第3基準面(基準面) 92、94 スタッキングリブ(保護凸部) 98 第1基準面(基準面)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 記録テープを巻装したリールがケース内
    に収容され、ドライブ装置に装填されて使用される記録
    テープカートリッジにおいて、 前記ケースの下面に設けられ、前記ドライブ装置内での
    前記ケースの高さ方向の位置決め基準となる基準面と、 前記ケースに前記基準面よりも突設され、前記基準面を
    保護する保護凸部と、 を備えたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7210644B1 (en) 2006-02-02 2007-05-01 Tdk Corporation Cartridge case and information recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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