JP2003036441A - 登録データ更新方法およびその装置 - Google Patents

登録データ更新方法およびその装置

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JP2003036441A JP2001223023A JP2001223023A JP2003036441A JP 2003036441 A JP2003036441 A JP 2003036441A JP 2001223023 A JP2001223023 A JP 2001223023A JP 2001223023 A JP2001223023 A JP 2001223023A JP 2003036441 A JP2003036441 A JP 2003036441A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切なデータ照合を行える登録データ更新方
法及びその装置を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る登録データ更新方法は、照
合データ又は登録データとして入力された複数の入力デ
ータを保持し、この複数の入力データの特性を各々算出
してその結果の分布を求め、この分布に基づいて上記複
数の入力データから登録データを選択し、選択された登
録データを新たな登録データにするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ照合に用い
られる登録データを更新する登録データ更新方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データ照合においては、入力データと登
録データとの照合処理により入力データが登録データに
マッチするか否かの判定がなされる。すなわち、被照合
データとしての登録データに入力データがマッチするか
否かで照合の成功・失敗が判定されるので、登録データ
は本来マッチしなければならない照合データに対して照
合度が高いものでなければならない。
【0003】しかし、例えば、照合データが指紋などの
データである場合には、経年変化(年齢や指の外傷
等)、あるいは慣れによる指の置き方の変化により、過
去に登録したデータでは照合度が低くなってしまい、場
合によっては正しく照合できなくなってしまう。
【0004】そのため、登録データとして常時同じもの
を用いるのではなく、経時的に新しいものに変更する必
要がある。なお、このことは照合データが指紋などのデ
ータの場合に限るものではない。
【0005】そこで、登録データを経時的に新しいもの
に変更するために、照合処理により登録データにマッチ
すると判定された最近の照合データを新たな登録データ
とする登録データ変更方法が提案されている。
【0006】図9は、上記従来の登録データ更新方法を
説明する図で、特開平7−271981号公報に開示さ
れた従来の指紋認識装置における辞書画像(登録デー
タ)の更新方法を説明する図である。なお、図9(a)
は更新方法を説明するフローチャート、図9(b)は各
辞書の内容の更新を説明する図である。
【0007】図9(a)に示すように、指紋画像Cが入
力される(Step101)と、この指紋画像Cはまず
辞書1の辞書画像Aと照合される(Step102)。
その結果、照合不合格となった場合には、指紋画像Cは
さらに辞書2の辞書画像Bと照合される(Step10
3)。なお、辞書1及び辞書2のいずれによる照合処理
も照合不合格となった場合には、照合失敗とし辞書画像
の更新は行わない(Step104)。
【0008】一方、辞書1の辞書画像Aによる照合処
理、辞書2の辞書画像Bによる照合処理の少なくともい
ずれかで照合合格となった場合には、照合成功とする
(Step105)。この場合、指紋画像Cから特徴点
を抽出して辞書画像として登録できるようにし(Ste
p106)、その後、辞書画像の更新処理を行う(St
ep107)。
【0009】辞書画像の更新方法は、図9(b)に示す
ように、辞書1の内容を先に登録されていた辞書画像A
から辞書2に登録されていた辞書画像Bに変更し、辞書
2の内容を先に登録されていた辞書画像Bから新たな辞
書画像Cに変更する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の登
録データの更新方法では、予め登録されている登録デー
タ(辞書画像)を新しい登録データに更新するようには
しているが、登録データとして更新されるものは最新の
入力データのみである。
【0011】しかし、同じ対象のものの照合を目的とし
て入力された複数の入力データは、過去から現在に至る
までの複数の入力データにしても、ほぼ同じ時間に入力
された複数の入力データにしても、各々ばらつきがあ
る。例えば、照合データが指紋などの指紋画像である場
合には、同じ対象の指紋であっても、経年変化や指の置
き方の変化により過去と現在との照合データとではばら
つきが生じるし、又指の置き方の変化によりほぼ同時入
力された複数の照合データでもばらつきが生じる。
【0012】そのため、単に最新の数個の登録データを
更新するだけでは、複数の照合データの分布(過去の履
歴等)からみると、適した登録データに更新される場合
もあるが、好ましくない登録データに更新される場合も
あり、好ましくない登録データに更新された場合には、
適切なデータ照合が行えないという問題点があった。
【0013】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、適切なデータ照合を行える
登録データ更新方法及びその装置を提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる登録デー
タ更新方法は、照合データ又は登録データとして入力さ
れた複数の入力データを保持し、この複数の入力データ
の特性を各々算出してその結果の分布を求め、この分布
に基づいて上記複数の入力データから登録データを選択
し、選択された登録データを新たな登録データにするも
のである。
【0015】また、複数の入力データを、過去から現在
に至るまでの複数の入力データにしてもよい。
【0016】また、特性を、位置ずれ量又は入力データ
の有効量にしてもよい。
【0017】また、特性及び照合度の関係と分布とに基
づいて、入力データとの照合率が高くなるような登録デ
ータを選択するようにしてもよい。
【0018】また、入力データに制限を設け、この制限
を満たす入力データから登録データを選択してもよい。
【0019】また、予め基準データを設定しておき、こ
の基準データを基準として入力データの分布を求めても
よい。
【0020】さらに、選択された登録データが複数ある
場合に、その登録データの中から品質の高いものを抽出
し、抽出された登録データを新たな登録データにしても
よい。
【0021】また、本発明にかかる登録データ更新装置
は、照合データ又は登録データとして入力された複数の
入力データを格納する記憶手段と、上記複数の入力デー
タの特性を各々算出しその結果の分布を求める分析手段
と、上記分析手段で求められた分布に基づいて、設定さ
れた選択条件を満たす入力データを登録データとして選
択する選択処理手段と、上記選択処理手段で選択された
登録データを新たな登録データに更新する登録データ更
新手段とを備えている。
【0022】さらに、複数の入力データを、過去から現
在に至るまでの複数の入力データにしてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの実施の
形態1による登録データ更新装置を示すブロック図であ
る。図において、1は照合データ又は登録データとして
の入力データを入力する入力部、2は入力部1で入力さ
れた複数の入力データを格納する記憶手段としての入力
データ記憶部である。なお、入力データ記憶部2に格納
される複数の入力データとしては、過去に入力したもの
を随時保存した過去から現在に至るものであってもよい
し、ほぼ同時間に入力した複数のものであってもよい。
【0024】3は入力データ記憶部2で記憶される入力
データの中から登録データを選択するデータ処理部であ
り、このデータ処理部3は、設定された所定特性に対す
る複数の入力データの分布を求める分析手段と、分析手
段で分析された分析結果(分布)に基づいて、設定され
た選択条件を満たす入力データを登録データとして選択
する選択処理手段とで構成される。
【0025】4aは入力データの分析条件を設定する分
析条件設定部、4bは分析条件設定部4aで設定された
分析条件に従って、登録ユーザごとに記憶されている入
力データの特性を分析する特性分析部で、これら分析条
件設定部4a、特性分析部4bで分析手段が構成され
る。
【0026】5aは登録データ選択条件を設定する選択
条件設定部、5bは設定された選択条件で記憶されてい
る入力データの中から登録データを選択する登録データ
選択部で、これら選択条件設定部5a、登録データ選択
部5bで選択処理手段が構成される。
【0027】6はデータ処理部3(選択処理手段)で選
択された登録データを新たな登録データとして更新する
登録データ更新部である。
【0028】次に動作について説明する。図2は図1に
示した登録データ更新装置の動作を説明するフローチャ
ートである。
【0029】まず、予め入力データの分析条件(分析す
る特性など)を分析条件設定部4aにて設定し、登録デ
ータの選択条件を選択条件設定部5aにて設定する(S
tep1)。この分析条件としては、位置ずれ量やデー
タの有効量(画像であれば面積等、音声であれば長さ
等)等を選択条件等の要求仕様に応じて設定すればよ
い。
【0030】また、選択条件としては、OR照合時に本
人拒否率の低くなる複数のデータを選択するという条
件、入力データの品質の高いものを選択するという条
件、または他の入力データとの照合度が高いものを選択
するという条件等、照合率が高くなる登録データの選択
を条件とすればよい。あるいは、例えば位置ずれの最も
少ないデータとOR照合時に本人拒否率の低くなるデー
タ2個を選択する等、複数の条件を組み合わせたもので
あってもよい。
【0031】なお、OR照合とは、一人の登録ユーザに
対して登録データが複数存在する場合に、照合用の入力
データが登録データのいずれかに相当すれば照合成功と
判断する照合のことである。
【0032】このように条件設定をした後、入力データ
の入力を入力部1で行い入力されたデータを入力データ
記憶部2に記憶する(Step2)。なお、ここでは、
入力データを入力部1で入力する例について説明する
が、予め他で入力されたものを用いるようにしてもよ
い。また、入力データは、登録データ用に別途入力した
ものであっても、照合時の照合データ用に入力されたも
のであってもよく、これら入力された入力データは、登
録ユーザ毎に管理することが好ましい。
【0033】特性分析部4bでは、このように入力デー
タ記憶部2に格納されている複数の入力データを、分析
条件設定部4aによって設定された条件に基づいて各々
分析する。すなわち、複数の入力データの特性を各々算
出し、この算出結果の分布を求める(Step3)。
【0034】これら分析に使用する複数の入力データと
しては、過去の照合処理時に照合した入力データをその
都度入力データ記憶部2に格納したものを用いるか、ほ
ぼ同時間に複数回入力されたものをデータ記憶部2に格
納したものを用いればよい。
【0035】そして、分析手段で分析された分析結果に
基づいて、選択処理手段で、複数の入力データから登録
データを選択する(Step4)。その後、登録データ
更新手段6で、選択処理手段で選択された登録データを
新たな登録データとして更新する(Step5)。
【0036】以下、分析条件として入力データの位置ず
れ量を、選択条件としてOR照合時に本人拒否率が低く
なるデータ3個を選択するという条件を設定し、過去か
ら現在に至るものを入力データとして用いた場合につい
て詳細に説明する。
【0037】図3は上記設定により、登録データを更新
する登録データ更新方法を説明するフローチャートであ
る。まず、予め入力データの分析条件(分析する特性と
して位置ずれ量)を分析条件設定部4aにて設定し、登
録データの選択条件としてOR照合時に本人拒否率が低
くなるデータ3個を選択するという条件を選択条件設定
部5aにて設定する(Step11)。
【0038】次に、現在、登録データの選択対象となる
登録ユーザの過去のすべての入力データを読込み(St
ep12)、その位置ずれ量を分析し、その分析結果の
度数分布を求める(Step13)。位置ずれ量を分析
する際には、例えば、入力データのうち最も古い入力デ
ータに対する位置ずれ量を求めるようにすればよい。
【0039】図4はこのような統計処理により求められ
た度数率分布を示す図で、最も古い入力データに対する
他の入力データの横(x)方向への位置ずれ量の度数率
分布の概形を示す図である。なお、縦(y)方向につい
ても同様に得ることができる。図4に示すように、この
場合、位置ずれが横(x)方向のプラス側に中心を持つ
分布になっており、最も古い入力データに対して、入力
データの位置ずれが横(x)方向にプラス側に分布する
場合が多いものになっている。
【0040】ここで、特性分析部4bで分析された入力
データの位置ずれ情報をもとに、登録データ選択部5b
で3つの登録データを選択する動作を説明するために、
まず基準データと基準データに対して位置ずれのある照
合データと照合度の関係を説明する。
【0041】図5は基準データに対する照合データの位
置ずれ量を説明するための図である。以下の説明では横
(x)軸方向の位置ずれの例をあげて説明する。図5に
おいて、実線で示した位置bにある基準データに対し
て、破線で示したように横(x)軸方向にxだけ位置ず
れのある照合データを考える。
【0042】ここで、基準データと照合データは位置ず
れに対してのみ照合度が変化するデータであることを想
定する。つまり、照合度を0から1の間に規格化された
値を取るとすれば、二つのデータの位置ずれが全くない
場合には照合度は1となり、位置ずれが大きくなるほど
照合度は低下し、2つのデータが全く重ならなくなれば
照合度は0となる。
【0043】このように、データ同士の照合度はその重
なる面積に比例すると考えられるので、位置ずれが0つ
まりx−b=0の時に最大となり、x−bの絶対値が大
きくなるにつれ照合度は低下する。
【0044】データの横(x)方向の幅をwとすると、
位置bの基準データに対して位置ずれxのデータの照合
度S(b、x)は式(1)のように表現できる。なお、
図6は式(1)の概形を示す図で、横(x)軸方向につ
いて、位置ずれと照合度S(b、x)との関係を示した
図である。
【0045】
【数1】
【0046】一方、3データ登録のOR照合では、照合
時に登録3データ全てと照合データを照合し、その照合
度の最大値が閾値を越えない場合に本人拒否が発生す
る。そのため、本人拒否を発生させないためには、照合
データと複数の登録データのうちのいずれかが高い照合
度を出すようにする必要がある。
【0047】これを実現するためには、照合のたびに位
置ずれのばらつきを持つ照合データに対して、どのよう
な位置ずれに対しても高い照合度を出せるような登録デ
ータを用意する必要がある。つまり、登録データも照合
データの位置ずればらつきにあわせて、ある程度の位置
ずればらつきを持つように選択する必要がある。
【0048】そこで、3つの登録データの横(x)方向
の位置ずれ量をb1、b2、b3 (ただし、b1<b2
<b3)とおき、実際の照合データの位置ずれ履歴に基
づいてこれらb1、b2、b3を求めることにより、O
R照合時に本人拒否率が低くなるように登録データを選
択する。
【0049】この時、各々のデータを基準データとみな
せば、それら基準データに対する位置ずれxのデータに
よる照合度はそれぞれ、S(b1、x)、S(b2、
x)、S(b3、x)となり、3データのOR照合とは
3つのデータとの照合度の最大値で評価することを意味
するため、b1、b2、b3に位置する3データに対す
るOR照合による照合度S(b1、b2、b3、x)は
式(2)で表される。また、この式(2)の概形は図7
の実線部分のようになる。なお、max()は、引数の
最大値をとる関数である。
【0050】 S(b1、b2、b3、x) =max(S(b1、x)、S(b2、x)、S(b3、x))・・・(2)
【0051】図4のような位置ずれの分布f(x)で位
置ずれが発生する入力データに対して、これら3データ
のOR照合によって本人拒否率が最も低くなるようなb
1、b2、b3を求めるには、式(3)のように、f
(x)なる位置ずれと式(2)なる位置ずれによる照合
度の変化の期待値を求め、式(3)の期待値が最大とな
るようなb1、b2、b3を求めることによって実現で
きる。つまり、式(4)をb1、b2、b3について解
くことによって求めることができる。
【0052】
【数2】
【0053】
【数3】
【0054】以上のように、特性の分布(位置ずれ量の
度数分布)と、特性及び照合度の関係とに基づいて、複
数の入力データから登録データを選択する手順で3デー
タのOR照合で本人拒否率が最も低くなるためのデータ
位置b1、b2、b3を選択することができる(Ste
p14)。その後、登録データ更新部6で、選択処理手
段で選択された登録データを新たな登録データとして更
新する(Step15)。
【0055】この実施の形態では、横(x)軸方向の位
置ずれのみを考慮して登録データを選択しているが、同
様にして縦(y)軸方向の位置ずれを考慮して登録デー
タを選択してもよい。
【0056】また、横(x)軸方向、縦(y)軸方向の
両方向の位置ずれを考慮して登録データを選択してもよ
い。この場合には、次のようにすればよい。
【0057】式(1)のS(b、x)をxとy両方の関
数S(bx、by、x、y)等に拡張し、位置(bx、
by)にある基準データに対する位置(x、y)にある
データとの重なり面積によって変化する照合度を定義
し、このS(bx、by、x、y)を用いて式(2)と
同様にmax()関数で求めたS(bx1、by1、b
x2、by2、bx3、by3、x、y)を求める。そ
して、式(5)のように、xおよびyの両方向で期待値
を求め、式(6)の期待値が最大になるように、登録デ
ータの選択座標(bx1、by1)、(bx2、by
2)、(bx3、by3)を求めればよい。
【0058】ただし、選択する3データの位置ずれ座標
を(bx1、by1)、(bx2、by2)、(bx
3、by3)とし、過去の入力データの位置ずれ分布は
xおよびy方向にそれぞれf(x)、g(y)で与えら
れるとする。
【0059】
【数4】
【0060】
【数5】
【0061】このような手順で過去および現在の入力デ
ータの中から、適度に分散したデータを登録データとし
て選択することができる。図8はxおよびy方向にそれ
ぞれf(x)、g(y)のように分布する過去の入力デ
ータ(白の丸印)の分布と、その中で登録データとして
選択されるデータ(黒色の丸印)の関係の概要を示す図
である。
【0062】この実施の形態では、照合データ又は登録
データとして入力された複数の入力データを保持し、こ
の複数の入力データの特性を各々算出してその結果の分
布を求め、この分布に基づいて上記複数の入力データか
ら登録データを選択し、選択された登録データを新たな
登録データにしているので、入力データにばらつきがあ
っても、このばらつきの影響をあまり受けずに適切な登
録データを選択することができる。
【0063】また、複数の入力データが、過去から現在
までの複数の入力データである場合には、その入力デー
タにばらつきがあっても、このばらつきの影響をあまり
受けずに適切な登録データを選択できるので、例えば入
力指紋画像など、過去から現在に至るまでの入力データ
にばらつきがあるものの登録データの更新に適してい
る。
【0064】また、複数の入力データが、ほぼ同時間に
入力した複数のものである場合には、その入力データに
ばらつきがあっても、このばらつきの影響をあまり受け
ずに適切な登録データを選択できる。
【0065】実施の形態2.実施の形態1では、分析す
る入力データに制限がない例を示したが、実施の形態2
は、分析する入力データに制限がある場合のものであ
る。
【0066】分析条件設定部4aで、例えば、最近1ヶ
月の入力データを分析対象とするという条件を与える。
この時、特性分析部4bは入力データ記憶部2に記憶さ
れた入力データのうち、最近1ヶ月だけを抽出しそれら
データだけに限定してその特性を分析する。なお、この
場合には、基準データを最も古い入力データにするので
はなく、例えば、最近、登録データとして選択されたデ
ータにするとよい。
【0067】このように分析する入力データを限定する
ことにより、設定した分析条件外の期間の入力データの
情報に影響されることなく、実際的に有効なデータだけ
から入力データの特性を分析することができ、その特性
と選択条件に準じた登録データを選択することができ
る。
【0068】例えば、最近1ヶ月の入力データだけを分
析対象とすることにより、最近のデータ入力の傾向を反
映して登録データを選択することができる。この場合
に、入力データに限定条件をつけなければ、例えば1年
前の非常に古い状況まで考慮してしまい、最近のデータ
入力の傾向にそぐわない登録データが選択されてしまう
結果となる場合がある。
【0069】また、この実施の形態では、分析する入力
データを限定する条件が最近1ヶ月の入力データを分析
対象とする例をあげて説明したが、この条件は、最近6
ヶ月や1年、あるいは1年前から3ヶ月前までなど任意
の時期を設定してもよく、さらに、最近50個の入力デ
ータや、他入力データとの照合度が上位30個等のよう
に他の条件を設定してもよい。
【0070】実施の形態3.実施の形態1、2では、登
録データの選択条件として入力データの特性がある一定
基準を満たす例を示した。しかし、これらの条件を同様
に満たす登録データは複数存在する場合が考えられるの
で、この実施の形態3では、複数の登録データの候補が
ある場合に、それらのデータ品質によって選択候補を絞
りこむようにしたものである。
【0071】なお、ここでは、他のデータと照合を行っ
た場合に、高精度に高い照合度を出すことができるもの
をデータ品質が高いものとし、逆に精度が低いものをデ
ータ品質が低いものとする。
【0072】登録データ選択部5bで選択された登録デ
ータの候補が、選択条件設定部5aで設定される選択条
件に対して同程度の評価で条件を満たす場合、いずれの
データを選択すべきか判断しかねる場合がある。このよ
うな場合に、データの品質を比較することにより、登録
データの選択候補を絞りこむことができる。
【0073】例えばデータの品質としては、入力データ
が画像であった場合であれば、その解像度や有効な画像
面積等、入力データが特徴データであった場合であれ
ば、他のデータとの照合度によって評価し、データ品質
の高いデータを選択するようにする。
【0074】
【発明の効果】本発明にかかる登録データ更新方法は、
照合データ又は登録データとして入力された複数の入力
データを保持し、この複数の入力データの特性を各々算
出してその結果の分布を求め、この分布に基づいて上記
複数の入力データから登録データを選択し、選択された
登録データを新たな登録データにしているので、入力デ
ータにばらつきがあっても、このばらつきの影響をあま
り受けずに適切な登録データを選択することができる。
【0075】また、複数の入力データを、過去から現在
に至るまでの複数の入力データにした場合には、過去か
ら現在に至るまでの入力データにばらつきがあっても、
このばらつきの影響をあまり受けずに適切な登録データ
を選択することができる。
【0076】また、特性を、位置ずれ量又は入力データ
の有効量にした場合には、入力データの位置ずれ量又は
入力データの有効量を考慮して登録データを選択するこ
とができるため、位置ずれ量又は有効量に対してばらつ
きのある複数の入力データから適した登録データを選択
することができる。
【0077】また、特性及び照合度の関係と分布とに基
づいて、入力データとの照合率が高くなるような登録デ
ータを選択する場合には、入力データのばらつきにあわ
せて、ある程度のばらつきを持つ登録データを選択する
ことができ、入力データにばらつきがあっても、このば
らつきの影響をあまり受けずに適切な登録データを選択
することができる。
【0078】また、入力データに制限を設け、この制限
を満たす入力データから登録データを選択する場合に
は、制限外の入力データの影響を受けることなく、実際
的に有効なデータだけから入力データの特性を算出する
ことができ、適切な登録データを選択することができ
る。
【0079】また、予め基準データを設定しておき、こ
の基準データを基準として入力データの分布を求める場
合には、一度基準データを設定しさえすれば、新しい入
力データが記憶される毎に処理を行えるので、処理時間
を少なくすることができる。
【0080】さらに、選択された登録データが複数ある
場合に、その登録データの中から品質の高いものを抽出
し、抽出された登録データを新たな登録データとする場
合には、選択された登録データが複数ある場合に、適切
な登録データを選択することができる。
【0081】また、本発明にかかる登録データ更新装置
は、照合データ又は登録データとして入力された複数の
入力データを格納する記憶手段と、上記複数の入力デー
タの特性を各々算出しその結果の分布を求める分析手段
と、上記分析手段で求められた分布に基づいて、設定さ
れた選択条件を満たす入力データを登録データとして選
択する選択処理手段と、上記選択処理手段で選択された
登録データを新たな登録データに更新する登録データ更
新手段とを備えているので、入力データにばらつきがあ
っても、このばらつきの影響をあまり受けずに適切な登
録データを選択することができる。
【0082】さらに、複数の入力データを、過去から現
在に至るまでの複数の入力データにした場合には、過去
から現在に至るまでの入力データにばらつきがあって
も、このばらつきの影響をあまり受けずに適切な登録デ
ータを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の登録データ更新装置
を示すブロック図である。
【図2】 図1に示した登録データ更新装置の動作を説
明するフローチャートである。
【図3】 登録データを更新する登録データ更新方法を
説明するフローチャートである。
【図4】 位置ずれ量の度数分布を示す図である。
【図5】 基準データに対する照合データの位置ずれ量
を説明するための図である。
【図6】 式(1)の概形を示す図である。
【図7】 式(2)を説明する図である。
【図8】 f(x)、g(y)の分布と過去の入力デー
タ及び登録データの関係を示す図である。
【図9】 従来の登録データ更新方法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 データ入力部 2 入力データ記憶
部 3 データ処理部 4a 分析条件設定部 4b 特性分析部 5a 選択条件設定部 5b 登録データ選択部 6 登録データ更新
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹川 耕一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5L096 BA15 DA02 HA08 KA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照合データ又は登録データとして入力さ
    れた複数の入力データを保持し、この複数の入力データ
    の特性を各々算出してその結果の分布を求め、この分布
    に基づいて上記複数の入力データから登録データを選択
    し、選択された登録データを新たな登録データにするこ
    とを特徴とする登録データ更新方法。
  2. 【請求項2】 複数の入力データは、過去から現在に至
    るまでの複数の入力データであることを特徴とする請求
    項1記載の登録データ更新方法。
  3. 【請求項3】 特性は、位置ずれ量又は入力データの有
    効量であることを特徴とする請求項1記載の登録データ
    更新方法。
  4. 【請求項4】 特性及び照合度の関係と分布とに基づい
    て、入力データとの照合率が高くなるような登録データ
    を選択することを特徴とする請求項1記載の登録データ
    更新方法。
  5. 【請求項5】 入力データに制限を設け、この制限を満
    たす入力データから登録データを選択することを特徴と
    する請求項1記載の登録データ更新方法。
  6. 【請求項6】 予め基準データを設定しておき、この基
    準データを基準として入力データの分布を求めることを
    特徴とする請求項1記載の登録データ更新方法。
  7. 【請求項7】 選択された登録データが複数ある場合
    に、その登録データの中から品質の高いものを抽出し、
    抽出された登録データを新たな登録データとすることを
    特徴とする請求項1記載の登録データ更新方法。
  8. 【請求項8】 照合データ又は登録データとして入力さ
    れた複数の入力データを格納する記憶手段と、上記複数
    の入力データの特性を各々算出しその結果の分布を求め
    る分析手段と、上記分析手段で求められた分布に基づい
    て、設定された選択条件を満たす入力データを登録デー
    タとして選択する選択処理手段と、上記選択処理手段で
    選択された登録データを新たな登録データに更新する登
    録データ更新手段とを備えた登録データ更新装置。
  9. 【請求項9】 複数の入力データは、過去から現在に至
    るまでの複数の入力データであることを特徴とする請求
    項8記載の登録データ更新装置。
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