JP6855266B2 - 顔認証システム、顔認証方法、及び顔認証プログラム - Google Patents

顔認証システム、顔認証方法、及び顔認証プログラム Download PDF

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Description

本発明は、顔認証システム、顔認証方法、及び顔認証プログラムに関する。
従来、カメラにより撮影された顔画像と予め登録されている顔画像とを照合することにより、顔認証を行う顔認証システムが広く知られている。このような顔認証システムでは、データ容量等の観点から、顔画像として登録可能な登録テンプレートの数が限られる。そのため、顔認証の精度を高める上では、登録テンプレートの管理方法に対策が講じられることも多い。
例えば特許文献1に記載の個人認証システムは、例えば登録される顔画像が4つの場合、2つを精度保証用の顔パターンとし、1つを外乱成分吸収用の顔パターンとし、1つを更新対象用の顔パターンとしている。そして、新たに顔パターンを登録するときには、事前に登録されている4つの顔パターンのうち、新たに登録される顔パターンとの類似度が2番目に低い更新対象用の顔パターンを削除する。すなわち、新たに登録される顔パターンとの類似度が一番低い外乱成分吸収用の顔パターンを残すことにより、環境のばらつきに順応して顔認証を行う。
また、特許文献2に記載の生体認証装置は、顔画像を入力する環境を複数の区分に分け、測定した環境情報に応じた区分に顔画像から得られた特徴情報を記憶する。そして、顔認証の際には、対象者の顔画像から得られた特徴情報と全ての区分の特徴情報とを比較し、類似度の最大値が認証閾値以上となった場合に顔認証が成立したものとして判定する。このとき、類似度が最大値となる区分においては、新たに入力された顔画像の特徴情報と予め記憶されていた特徴情報とを所定の比率で加算することにより、該当する区分における特徴情報として置き換える。
また、特許文献3に記載の顔画像照合装置は、各々の登録顔画像に3つ以上の候補顔画像を対応付けて記憶する。そして、候補顔画像同士の相互類似度を算出し、相互類似度が中間となる候補顔画像と入力顔画像との類似度を算出する。こうして算出した類似度が更新閾値以下であるときには、相互類似度が最も低い候補顔画像と入力顔画像とを入れ替える。また、登録顔画像と入力顔画像との類似度が相互類似度の中間値よりも低いときには、相互類似度が最も高い候補顔画像と登録顔画像とを入れ替える。
特開2006−72540号公報 特開2006−31103号公報 特許第4705512号公報
顔認証では、周囲の環境、顔の向き、眼鏡等の装着物の有無、髪型等、変動する条件が多いため、限られた登録テンプレートで、顔認証を実施する場所のできる限り様々な条件に対応できることが望ましい。
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムでは、例えば登録される顔パターンが4つの場合、顔パターンの更新時には、新たに登録される顔パターンに加え、当該顔パターンとの類似度が1番目及び2番目の顔パターンが残ることとなり、これら3つの顔パターンが相互に類似したものとなる。そのため、外乱成分吸収用の顔パターンを残したとしても、登録される4つの顔パターンによりカバーできる顔認証の環境の範囲は限定的となり、種々の環境の変化に十分に対応することが困難となるという問題があった。
また、上記特許文献2に記載のシステムでは、顔認証に際した環境の変化はシステムが設置される場所によって異なるのが通常であることから、その変化に対応するべく予め適切な区分を事前に設定することは困難となるという問題があった。
また、上記特許文献3に記載のシステムでは、入力顔画像との類似度が低い登録顔画像又は候補顔画像が削除されていくので、変化の大きい環境をカバーしていた登録顔画像が削除されやすく、顔認証に際した環境の変化に対応することが困難となるという問題があった。
さらに、上記特許文献1〜3のシステムでは、ある程度の期間又は回数にわたって顔認証を実施した結果のデータが登録テンプレートの構成の最適化に反映されていない。具体的には、データに基づいて必要性が高い登録テンプレートを残し、必要性が低い登録テンプレートを削除して、新しい登録テンプレートを登録するものではない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、顔認証を実施する場所の様々な条件の変化に対応するために、ある程度の期間又は回数にわたって顔認証を実施した結果のデータを用いて登録テンプレートの構成を最適化できる顔認証システム、顔認証方法、及び顔認証プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、顔画像またはその特徴量からなる顔データであって、入力された前記顔データとしての入力顔データと予め登録された前記顔データとしての登録テンプレートとを照合して本人認証を行う顔認証システムであって、同一の人物に関する複数の前記登録テンプレートを記憶する記憶部と、前記入力顔データと前記複数の登録テンプレートとを照合し、同一の人物の顔であるか否かを認証する認証処理部と、同一の人物の顔であると認証された前記入力顔データと前記登録テンプレートとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレートごとにカウント値として計数する計数部と、前記カウント値が最小となる前記登録テンプレートを削除対象として更新処理を行う更新処理部とを備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、顔画像またはその特徴量からなる顔データであって、入力された前記顔データとしての入力顔データと予め登録された前記顔データとしての登録テンプレートとを照合して本人認証を行う顔認証方法であって、同一の人物に関する複数の前記登録テンプレートと前記入力顔データとを照合し、同一の人物の顔であるか否かを認証する認証処理と、同一の人物の顔であると判定された前記入力顔データと前記登録テンプレートとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレートごとにカウント値として計数する計数処理と、前記カウント値が最小となる前記登録テンプレートを削除対象として実行する更新処理とを含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、コンピュータに、同一の人物に関する複数の登録テンプレートと入力顔データとを照合し、同一の人物の顔であるか否かを認証する認証処理と、同一の人物の顔であると認証された前記入力顔データと前記登録テンプレートとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレートごとにカウント値として計数する計数処理と、前記カウント値が最小となる前記登録テンプレートを削除対象とした更新処理とを実行させることを特徴とする。
上記構成によれば、入力顔データと単独で一致する頻度が少ない登録テンプレートを削除し、新たな登録テンプレートを追加できるため、登録テンプレートの構成を最適化できる。
また、本発明は、上記発明において、前記計数部は、最近の更新処理以降の所定の期間におけるカウント値又は所定の認証処理回数におけるカウント値の少なくとも一方を計数することを特徴とする。
上記構成によれば、更新処理で削除対象となる登録テンプレートを決定するにあたり、より新しい顔認証の結果のデータを反映することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記更新処理部は、人物毎に最近の更新処理以降の認証処理回数又は期間の少なくとも一方が規定値に達したことを条件として更新処理を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、認証処理回数又は期間の経過に応じて登録テンプレートの更新処理が定期的に行われるため、登録テンプレートとしてより新しい顔認証の結果のデータを反映することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記更新処理部は、前記カウント値が小さい前記登録テンプレートから順に削除対象の候補として提示し、削除対象としての選択操作が行われたことを条件に更新処理を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、削除対象の候補として提示された登録テンプレートの中から削除対象が任意に選択されるため、登録テンプレートの更新処理の自由度を高めることが可能となる。
また、本発明は、上記発明において、前記計数部は、前記登録テンプレートの前記カウント値をリセットするとき、リセット前の前記カウント値を前記記憶部に記憶しておき、前記記憶部から読み出したリセット前の前記カウント値と、リセット後における前記単独認証の回数とに基づき、前記登録テンプレートごとのカウント値を計数することを特徴とする。
上記構成によれば、カウント値をリセットした直後にあっても、削除対象となる登録テンプレートをカウント値に基づき適正に選択することが可能となる。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶部は、前記登録テンプレートとの更新対象となる前記顔データとして複数の候補テンプレートを記憶しており、前記認証処理部は、前記登録テンプレートに加え、前記入力顔データと前記候補テンプレートとを照合して同一の人物の顔であるか否かを認証し、前記計数部は、前記入力顔データと同一の人物の顔であると認証された回数を、前記候補テンプレートごとにカウント値として計数し、前記更新処理部は、前記カウント値が最大となる前記候補テンプレートを前記登録テンプレートとの更新対象として設定することを特徴とする。
上記構成によれば、入力顔データと一致した回数が多い候補テンプレートが登録テンプレートとして登録されるため、登録テンプレートとしての品質が良好な候補テンプレートを登録することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶部は、前記登録テンプレートとの更新対象となる前記顔データとして複数の候補テンプレートを記憶しており、前記認証処理部は、前記登録テンプレートに加え、前記入力顔データと前記候補テンプレートとを照合して同一の人物の顔であるか否かを認証し、前記計数部は、同一の人物の顔であると認証された前記入力顔データと前記登録テンプレート及び前記候補テンプレートの何れかとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、当該顔データごとにカウント値として計数し、前記更新処理部は、前記カウント値が最大となる前記候補テンプレートを前記登録テンプレートとの更新対象として設定することを特徴とする。
上記構成によれば、登録テンプレートでカバーできていない範囲をカバーした候補テンプレートを登録テンプレートとして更新することにより、登録テンプレートの構成の最適化をより一層好適に図ることができる。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶部は、前記登録テンプレートとの更新対象となる前記顔データとして複数の候補テンプレートを記憶しており、前記認証処理部は、前記登録テンプレートに加え、前記入力顔データと前記候補テンプレートとを照合して同一の人物であるか否かを認証し、前記計数部は、前記入力顔データと同一の人物であると認証された回数を、前記候補テンプレートごとにカウント値として計数し、前記更新処理部は、前記カウント値が大きい前記候補テンプレートから順に更新対象の候補として提示し、更新対象としての選択操作が行われたことを条件に更新処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶部は、前記登録テンプレートとの更新対象となる前記顔データとして複数の候補テンプレートを記憶しており、前記認証処理部は、前記登録テンプレートに加え、前記入力顔データと前記候補テンプレートとを照合して同一の人物であるか否かを認証し、前記計数部は、同一の人物であると認証された前記入力顔データと前記登録テンプレート及び前記候補テンプレートの何れかとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレート又は前記候補テンプレートごとにカウント値として計数し、前記更新処理部は、前記カウント値が大きい前記候補テンプレートから順に更新対象の候補として提示し、更新対象としての選択操作が行われたことを条件に更新処理を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、更新対象の候補として提示された候補テンプレートの中から更新対象が任意に選択されるため、登録テンプレートの更新処理の自由度を高めることが可能となる。
本発明によれば、ある程度の期間又は回数にわたって顔認証を実施した結果のデータを用いて、顔認証を実施する場所の様々な条件の変化に対応出来るように、登録テンプレートの構成を最適化することができる。
顔認証システムの一実施の形態の概略構成を示すブロック図。 顔テンプレートの認証結果とカウント値との対応関係の一例を示す模式図。 同実施の形態の顔認証システムが実行する顔認証処理の処理内容を示すフローチャート。 図3に示すフローチャートにおける顔テンプレート更新処理の処理内容を示すフローチャート。 (a)、(b)は、顔テンプレートのカウント値を計数する過程を示す説明図。 登録テンプレートがカバーする範囲を示す模式図。 顔テンプレートの認証結果とカウント値との対応関係の他の一例を示す模式図。
以下、顔認証システムの一実施の形態である入室管理システムについて図面を参照して説明する。
本実施の形態の顔認証システムは、顔画像またはその特徴量からなる顔データであって、入力された顔データとしての入力顔データと予め登録された顔データとしての登録テンプレートとを照合して本人認証を行い、本人認証が成立したときにドアの開錠を行う入室管理システムを構成する。この入室管理システムでは、登録されている人物毎に、複数の登録テンプレートに加え、登録テンプレートとの更新対象となる顔データとしての複数の候補テンプレートとを記憶している。そして、同一の人物の顔であると認証された入力顔データと登録テンプレートとの組み合わせが1組となる単独認証が成立したことを条件に、登録テンプレートのカウント値を計数する。また、この入室管理システムでは、入力顔データと候補テンプレートとの認証が成立したことを条件に、候補テンプレートのカウント値を計数する。そして、登録されている人物毎に認証処理の回数が規定値に達するなど所定の条件が成立したとき、カウント値が最小となる登録テンプレートを削除対象とし、カウント値が最大となる候補テンプレートを更新対象として登録テンプレートの更新処理を行う。
具体的には、図1に示すように、入室管理システムを構成する顔認証システム100は、顔認証処理を制御する制御部110と、制御部110が顔認証処理の際に実行する顔認証プログラムを含めた各種のプログラムや当該プログラムの実行の際に制御部110が読み書きする各種のデータを格納する記憶部120とを有している。そして、制御部110は、記憶部120に格納された顔認証プログラムを実行することにより、顔検出部111、特徴量算出部112、照合スコア算出部113、認証処理部114、及び、顔テンプレート更新部115として機能する。
顔検出部111は、操作入力部10から顔認証を開始する旨の操作情報が入力されると、カメラ11により撮影された動画像から所定のフレーム単位で画像を取得する。また、顔検出部111は、こうして取得した画像からテンプレートマッチング等により顔を検出し、当該検出した顔のデータを入力顔データである入力顔画像として特徴量算出部112に出力する。
特徴量算出部112は、顔検出部111から入力された入力顔画像に基づき、例えば微分フィルタやガボールフィルタ等を用いて、顔画像同士の類似度の算出に用いられる特徴量を算出する。この算出した特徴量を入力顔データとしてもよいが、以下では、入力顔データは入力顔画像として説明する。
照合スコア算出部113は、記憶部120に顔テンプレート121として格納されている登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bのそれぞれの特徴量と、特徴量算出部112により算出された入力顔画像の特徴量との類似度を示す指標として照合スコアを算出する。記憶部120には、登録されている人物毎に同一の人物に関する複数の登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bが格納されている。また、記憶部120には、登録されている人物毎に認証処理の回数を記憶している。そして、照合スコア算出部113は、記憶部120に格納されている全ての登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bの照合スコアを算出し、当該算出した照合スコアを認証処理部114に出力する。
この顔テンプレート121である登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bも顔データであって、顔画像であっても顔画像から算出した特徴量であってもよい。本実施の形態では、照合のたびに特徴量算出部112で特徴量を算出する必要がある顔画像ではなく、特徴量を顔テンプレート121として記憶しているものとして説明する。
認証処理部114は、照合スコア算出部113から入力された照合スコアと、記憶部120に格納されている認証閾値122とを比較する。また、認証処理部114は、記憶部120に格納されている登録テンプレート121Aの中に、照合スコアが認証閾値122以上となる登録テンプレート121Aが含まれるときには、該当する登録テンプレート121Aに対応する人物と入力顔画像の人物とが同一であると認証する。また、認証処理部114は、登録テンプレート121Aに加え、候補テンプレート121Bと入力顔画像との照合スコアを認証閾値122と比較し、照合スコアが認証閾値122以上であるときには、該当する候補テンプレート121Bに対応する人物と入力顔画像の人物とが同一であると認証する。そして、認証処理部114は、登録テンプレート121Aとの認証が成立したときには、アクチュエータ13に駆動信号を出力してドアの開錠を行う。また、認証処理部114は、登録テンプレート121Aとの認証が成立したときには、記憶部120に格納されている全ての登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bについての認証結果を顔テンプレート更新部115に出力する。また、認証処理部114は、カードリーダ12を通じて取得したIDカードの識別情報に基づく認証が成立したときにも、記憶部120に格納されている全ての登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bについての認証結果を顔テンプレート更新部115に出力する。また、認証処理部114は、認証が成立した人物に関する認証処理の回数を加算する。
顔テンプレート更新部115は、登録テンプレート121A又は候補テンプレート121Bと入力顔画像の顔認証が成立したとき、該当する登録テンプレート121A又は候補テンプレート121Bのカウント値を計数する計数部として機能する。より詳細には、顔テンプレート更新部115は、同一の人物の顔であると認証された入力顔画像と登録テンプレート121Aとの組み合わせが1組となる単独認証が成立したことを条件に、登録テンプレート121Aごとのカウント値123Aとして計数する。また、顔テンプレート更新部115は、同一の人物の顔であると認証された入力顔画像と登録テンプレート121Aとの組み合わせに関わらず、入力顔画像と同一の人物の顔であると認証された回数を、候補テンプレート121Bごとのカウント値123Bとして計数する。
そして、顔テンプレート更新部115は、認証処理の回数が規定値に達した時点で、カウント値123Aが最小となる登録テンプレート121Aを削除対象とし、カウント値123Bが最大となる候補テンプレート121Bを更新対象として更新処理を行う更新処理部としても機能する。また、顔テンプレート更新部115は、候補テンプレート121Bが登録テンプレート121Aとして更新されたことにより、候補テンプレート121Bに空きがあるときには、登録テンプレート121Aの更新処理を行った後に、顔認証が成立した入力顔画像を候補テンプレート121Bとして追加する。
図2は、登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bの認証結果とカウント値123A,123Bとの対応関係の一例を示している。同図に示す例では、登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bとして、それぞれNo「1」〜「6」で示される6個ずつの顔テンプレート121が用意されている。そして、この例では、1回目の認証処理において、No「1」及びNo「3」の登録テンプレート121Aと、No「1」の候補テンプレート121Bとについて、入力顔画像との認証が成立している。このとき、認証が成立している登録テンプレート121Aと入力顔画像との組み合わせが複数であることから、これらNo「1」及びNo「3」の登録テンプレート121Aのカウント値123Aは計数されていない。その一方で、1回目の認証処理において、入力顔画像との認証が成立したNo「1」の候補テンプレート121Bのカウント値123Bは計数されている。また、この例では、2回目の認証処理において、No「2」の登録テンプレート121Aと、No「2」の候補テンプレート121Bとについて、入力顔画像との認証が成立している。このとき、認証が成立している登録テンプレート121Aと入力顔画像との組み合わせが単数であることから、No「2」の登録テンプレート121Aのカウント値123Aは計数されている。また、入力顔画像との認証が成立したNo「2」の候補テンプレート121Bのカウント値123Bについても計数されている。また、この例では、それ以降、認証処理が規定値(11回)に達するまで繰り返された結果、No「1」〜「6」で示される登録テンプレート121Aのカウント値123Aとして、「0」、「2」、「1」、「2」、「1」、「1」がそれぞれ計数されている。また、この例では、No「1」〜「6」で示される候補テンプレート121Bのカウント値123Bとして、「2」、「4」、「3」、「3」、「3」、「1」がそれぞれ計数されている。そのため、カウント値123Aが最小の「0」となるNo「1」の登録テンプレート121Aを削除対象とし、カウント値123Bが最大の「4」となるNo「2」の候補テンプレート121Bを更新対象として更新処理が行われる。
次に、本実施の形態の顔認証システム100が実行する顔認証処理について、その具体的な処理内容を説明する。なお、顔認証システム100は、図3に示す顔認証処理を所定の周期で実行する。
図3に示すように、この顔認証処理ではまず、顔認証システム100は、操作入力部10を通じて顔認証を開始する旨の操作情報が入力されるまで待機する(ステップS10)。そして、顔認証システム100は、操作入力部10を通じて操作情報が入力されたときには(ステップS10=YES)、カメラ11により撮影された動画像から顔検出部111を通じて入力顔画像を取得する(ステップS11)。
また、顔認証システム100は、先のステップS11において取得した入力顔画像と、予め登録されている登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bとの照合スコアを照合スコア算出部113を通じて算出する(ステップS12)。
この場合、顔認証システム100は、先のステップS12において算出した照合スコアが認証閾値122以上となる登録テンプレート121Aが存在するときには、認証処理部114を通じて顔認証が成立したものとして判定する(ステップS13=YES)。この場合、顔認証システム100は、顔認証が成立した人物に関する認証処理の回数を加算する。そして、顔認証システム100は、認証処理部114からアクチュエータ13に駆動信号を出力してドアを開錠する(ステップS14)。その後、顔認証システム100は、顔テンプレート更新部115を通じて顔テンプレート更新処理を実行した上で(ステップS15)、図3に示す顔認証処理を終了する。
その一方で、顔認証システム100は、先のステップS12において算出した照合スコアが認証閾値122以上となる登録テンプレート121Aが存在しないときには、認証処理部114を通じて顔認証が成立しないものとして判定する(ステップS13=NO)。そして、顔認証システム100は、ユーザによりIDカードが提示されてカードリーダ12を通じてID情報が入力されるまでの間は(ステップS16=NO)、その処理をステップS10に戻し、ステップS10〜ステップS13の処理を繰り返す。
また、顔認証システム100は、カードリーダ12を通じてID情報が入力されたときには(ステップS16=YES)、当該ID情報に対応する顔テンプレート121が登録されているか否かを認証処理部114を通じて判定する(ステップS17)。
そして、顔認証システム100は、IDカードのID情報に対応する顔テンプレート121が登録されているときには(ステップS17=YES)、当該ID情報と、先のステップS12において算出した照合スコアが最も高い登録テンプレート121Aに対応するID情報とが一致するか否かを認証処理部114を通じて判定する(ステップS18)。
また、顔認証システム100は、これらID情報が一致したときには(ステップS18=YES)、IDカードを併用する場合の閾値と比較する。具体的には、顔認証システム100は、先のステップS12において算出した照合スコアが認証閾値122よりも低い所定の閾値以上であるか否かを認証処理部114を通じて判定する(ステップS19)。そして、顔認証システム100は、照合スコアが所定の閾値以上であるときには(ステップS19=YES)、その処理をステップS21に移行する。
また、顔認証システム100は、先のステップS12において算出した照合スコアが所定の閾値未満であるときには(ステップS19=NO)、認証処理部114からシステムの管理者に警告を出力する(ステップS20)。なお、顔認証システム100は、IDカードのID情報に対応する顔テンプレート121が登録されていないときにも(ステップS17=NO)、認証処理部114からシステムの管理者に警告を出力する(ステップS20)。
その後、ステップS21において、顔認証システム100は、認証処理部114からアクチュエータ13に駆動信号を出力してドアを開錠する。そして、顔認証システム100は、顔テンプレート更新部115を通じて顔テンプレート更新処理を実行した上で(ステップS22)、図3に示す顔認証処理を終了する。
次に、図3に示した顔認証処理のうち、ステップS15又はステップS22において顔テンプレート更新部115が実行する顔テンプレート更新処理について、その具体的な処理内容を説明する。
図4に示すように、この顔テンプレート更新処理ではまず、顔テンプレート更新部115は、図3のステップS13において顔認証が成立した登録テンプレート121Aが存在するか否かを判定する(ステップS100)。
そして、顔テンプレート更新部115は、登録テンプレート121Aとの認証が成立したときには(ステップS100=YES)、認証が成立した登録テンプレート121Aが単数であるか否かを判定する(ステップS101)。
この場合、顔テンプレート更新部115は、認証が成立した登録テンプレート121Aが単数であるときには(ステップS101=YES)、該当する登録テンプレート121Aのカウント値123Aを計数した上で(ステップS102)、その処理をステップS103に移行する。
その一方で、顔テンプレート更新部115は、認証が成立した登録テンプレート121Aが複数であるときには(ステップS101=NO)、ステップS102の処理を経ることなく、その処理をステップS103に移行する。
また、顔テンプレート更新部115は、顔認証が成立した登録テンプレート121Aが存在しないときには(ステップS100=NO)、ステップS101及びステップS102の処理を経ることなく、その処理をステップS103に移行する。
続いて、ステップS103において、顔テンプレート更新部115は、図3のステップS12において算出した照合スコアが認証閾値122以上となる候補テンプレート121Bが存在するか否かを判定する。
そして、顔テンプレート更新部115は、照合スコアが認証閾値122以上となる候補テンプレート121Bが存在するときには(ステップS103=YES)、該当する候補テンプレート121Bのカウント値123Bを計数した上で(ステップS104)、その処理をステップS105に移行する。
その一方で、顔テンプレート更新部115は、照合スコアが認証閾値122以上となる候補テンプレート121Bが存在しないときには(ステップS103=NO)、ステップS104の処理を経ることなく、その処理をステップS105に移行する。
そして次に、ステップS105において、顔テンプレート更新部115は、顔認証の対象となっている人物に対応する全ての登録テンプレート121Aのカウント値123Aが「1」以上であるか否かを判定する。
そして、顔テンプレート更新部115は、全ての登録テンプレート121Aのカウント値123Aが「1」以上であるとき(ステップS105=YES)、該当する人物に対応する各テンプレート121A,121Bのカウント値123A,123Bをリセットした上で(ステップS108)、図4に示す顔テンプレート更新処理を終了する。
その一方で、顔テンプレート更新部115は、カウント値123Aが「0」となる登録テンプレート121Aが存在するときには(ステップS105=NO)、認証処理の回数が規定値に達したか否かを判定する(ステップS106)。
そして、顔テンプレート更新部115は、認証処理の回数が規定値に達したときには(ステップS106=YES)、カウント値123Aが最小値である「0」となる登録テンプレート121Aを削除対象として、カウント値123Bが最大となる候補テンプレート121Bとの更新処理を実行する(ステップS107)。
その後、顔テンプレート更新部115は、登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bのカウント値123A,123B、認証処理の回数をリセットした上で(ステップS108)、図4に示す顔テンプレート更新処理を終了する。
その一方で、顔テンプレート更新部115は、認証処理の回数が規定値に達していないときには(ステップS106=NO)、ステップS107及びステップS108の処理を経ることなく、図4に示す顔テンプレート更新処理を終了する。
なお、本実施の形態では、最近の更新処理の後の認証処理の回数が規定値に達することを条件として更新処理を実行するが、最近の更新処理後に経過した期間が規定値に達することを条件としてもよい。
また、カウント値123A,123Bは最近のリセット以降に登録テンプレート121Aが単独で認証が成立した回数、または候補テンプレート121Bが認証が成立した回数を計数しているが、これに限定されない。具体的には、更新処理に伴いリセットされた後の、更新処理から現在までの期間に認証が成立した回数の他、現在から過去に向かって所定の期間又は所定の回数において認証が成立した回数を計数してもよい。これらによって、更新処理で削除対象となる登録テンプレート121Aを決定するにあたり、より新しい顔認証の結果のデータを反映することができる。
次に、本実施の形態の顔認証システム100の作用について説明する。
一般に、顔認証システムでは、データ容量等の観点から、顔画像として登録可能な登録テンプレートの数が限られる。ただし、顔認証では、周囲の環境、顔の向き、眼鏡等の装着物の有無、髪型等、変動する条件が多いため、限られた登録テンプレートで、できる限り様々な条件に対応できることが望ましい。
この点、図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施の形態では、入力顔画像と複数の登録テンプレート121Aとの照合スコアを算出し、照合スコアが認証閾値122以上となった登録テンプレート121Aと入力顔画像との間に顔認証が成立したものとして判定する。
ただし、図5(a)に示すように、本実施の形態では、顔認証が成立した登録テンプレート121Aが複数であるときには、登録テンプレート121Aのカウント値123Aを計数しない。その一方で、図5(b)に示すように、顔認証が成立した登録テンプレート121Aが単数であるときには、登録テンプレート121Aのカウント値123Aを計数する。これにより、同一の人物の顔であると認証された入力顔画像と登録テンプレート121Aとの組み合わせが1組となる単独認証の回数が、登録テンプレート121Aごとにカウント値123Aとして計数される。
すなわち、入力顔画像と顔認証が成立した登録テンプレート121Aが複数であるときには、入力顔画像と登録テンプレート121Aとの間だけでなく、顔認証が成立した登録テンプレート121A同士の類似度も高くなっている。その結果から、これら登録テンプレート121Aがカバーできる範囲は重複する部分が多くなっていることがわかる。そのため、もし仮にこれら登録テンプレート121Aの一部が登録されていなかったとしても、入力顔画像に対する顔認証の成立の有無に与える影響は限定的となるため、この入力顔画像に対する個々の登録テンプレート121Aの必要性は高くないと判断できる。したがって、これら登録テンプレート121Aのカウント値123Aを計数することはなく、登録テンプレート121Aの更新に際した重み付けは行わない。
これに対し、入力顔画像と顔認証が成立した登録テンプレート121Aが単数であるときには、もし仮にこの登録テンプレート121Aが登録されていなかったとすると、入力顔画像に対する顔認証の認証結果が覆っていた可能性が高い。すなわち、この登録テンプレート121Aは、特定の条件で撮影された入力顔画像に対しては、顔認証の成立の有無に対して大きく寄与しているため、この入力顔画像に対するこの登録テンプレート121Aの必要性は高いと判断できる。したがって、この登録テンプレート121Aのカウント値123Aを計数して、登録テンプレート121Aの更新に際した重み付けを行う。
そして、こうして計数した登録テンプレート121Aのカウント値123Aに基づき、登録テンプレート121Aの構成の最適化が行われる。すなわち、ある程度の期間又は回数にわたって顔認証を実施した結果のデータが登録テンプレート121Aの構成の最適化に反映される。これにより、登録テンプレート121Aごとに固有の条件に特化するかたちで、登録テンプレート121Aが優先して残るようになる。図6に示す例では、普段の表情に対応する登録テンプレート121Aと、眼鏡の装着時に対応する登録テンプレート121Aと、笑顔の表情に対応する登録テンプレート121Aが同一の人物に関する複数の登録テンプレート121Aとして登録されている。このように、各々の登録テンプレート121Aがカバーできる範囲は重複する部分が少ないことから、結果として、限られた登録テンプレート121Aでカバーできる範囲も拡充されることとなる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)顔テンプレート更新部115は、同一の人物の顔であると認証された入力顔画像と登録テンプレート121Aとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、登録テンプレート121Aごとにカウント値123Aとして計数する。そして、顔テンプレート更新部115は、カウント値123Aが最小となる登録テンプレート121Aを削除対象とした更新処理を実行する。これにより、入力顔画像と単独で一致する頻度が少ない登録テンプレート121Aを削除し、新たな登録テンプレート121Aを追加できるため、登録テンプレート121Aの構成を最適化できる。
(2)顔テンプレート更新部115は、全ての登録テンプレート121Aのカウント値123Aが「1」以上であるときには、該当する人物に対応する全ての登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bのカウント値123A,123Bをリセットする。これにより、最新の情報を反映するかたちで更新の対象となる登録テンプレート121Aが選定されるため、登録テンプレート121Aを用いた顔認証の精度を高めることができる。
(3)顔テンプレート更新部115は、入力顔画像と同一の人物の顔であると認証された回数を、候補テンプレート121Bごとにカウント値123Bとして計数する。そして、顔テンプレート更新部115は、カウント値123Bが最大となる候補テンプレート121Bを登録テンプレート121Aとの更新対象として設定する。これにより、入力顔画像と一致した回数が多い候補テンプレート121Bが登録テンプレート121Aとして登録されるため、登録テンプレートとしての品質が良好な候補テンプレート121Bを登録することができる。
なお、上記実施の形態は、以下のような形態にて実施することもできる。
・上記実施の形態においては、顔テンプレート更新部115は、登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bのカウント値123A,123Bに基づき、登録テンプレート121Aの更新処理を自動で行うようにした。これに代えて、図示しない表示部と操作部とを介して、システムの管理者が登録テンプレート121Aの更新処理を手動で行うようにしてもよい。
この場合、顔テンプレート更新部115は、例えば登録テンプレート121Aのカウント値123Aが小さい順に削除対象の候補として表示部に表示し、システムの管理者に提示するようにしてもよい。そして、顔テンプレート更新部115は、システムの管理者から削除対象としての選択操作が操作部から手動で入力されたことを条件に、提示された登録テンプレート121Aを削除対象として決定するようにしてもよい。
また、顔テンプレート更新部115は、例えば候補テンプレート121Bのカウント値123Bが大きい順に更新対象の候補として表示部に表示し、システムの管理者に提示するようにしてもよい。そして、顔テンプレート更新部115は、システムの管理者から更新対象としての選択操作が操作部から手動で入力されたことを条件に、提示された候補テンプレート121Bを更新対象として決定するようにしてもよい。なお、顔テンプレート更新部115が更新対象とする顔画像は、必ずしも候補テンプレート121Bに限られず、システムの管理者が手動で入力した任意の顔画像を更新対象とすることも可能である。
なお、これら構成では、リセット直後のカウント値123A,123Bに基づき登録テンプレート121A又は候補テンプレート121Bを手動で選択することが困難なこともある。そこで、顔テンプレート更新部115は、登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bのカウント値123A,123Bをリセットする前後において、リセット前のカウント値123A,123Bに基づき、各テンプレート121A,121Bの評価値を事前に記憶部120に記憶するようにしてもよい。そして、顔テンプレート更新部115は、記憶部120から読み出した各テンプレート121A,121Bの評価値と、リセット後における各テンプレート121A,121Bの認証成立の回数とを合算して、各テンプレート121A,121Bのカウント値123A,123Bを算出するようにしてもよい。この場合、顔テンプレート更新部115は、リセット前のカウント値123A,123Bをそのまま各テンプレート121A,121Bの評価値として記憶するようにしてもよい。また、顔テンプレート更新部115は、リセット前の各テンプレート121A,121Bのカウント値123A,123Bをテンプレート全体のカウント値123A,123Bの合計値で除算して求めた比率を各テンプレート121A,121Bの評価値として記憶するようにしてもよい。
・上記実施の形態においては、認証処理部114は、ユーザによりIDカードが提示されたときには、ID情報の一致の有無に関わらず、ドアの開錠を行うようにした。これに代えて、認証処理部114は、IDカードのID情報と、照合スコアが最も高い登録テンプレートに対応するID情報とが一致した場合に限って、ドアの開錠を行うようにしてもよい。また、認証処理部114は、ID情報が一致したとしても、照合スコアが認証閾値122よりも低い所定の閾値以上である場合に限って、ドアの開錠を行うようにしてもよい。
・上記実施の形態においては、顔テンプレート更新部115は、入力顔画像と登録テンプレート121Aとの顔認証の成立の有無に関わらず、候補テンプレート121Bのカウント値123Bの計数を行うようにした。これに代えて、顔テンプレート更新部115は、入力顔画像と登録テンプレート121Aとの顔認証が成立したときにのみ、候補テンプレート121Bのカウント値123Bの計数を行ってもよい。
・上記実施の形態においては、顔テンプレート更新部115は、同一の人物の顔であると認証された入力顔画像と候補テンプレート121Bの組み合わせの数に依らず、候補テンプレート121Bのカウント値123Bの計数を行うようにした。これに代えて、顔テンプレート更新部115は、同一の人物の顔であると認証された入力顔画像と候補テンプレートの組み合わせが単数である場合に限り、候補テンプレート121Bのカウント値123Bの計数を行ってもよい。
また、図7に示すように、顔テンプレート更新部115は、同一の人物の顔であると認証された入力顔画像と登録テンプレート121A又は候補テンプレート121Bとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を登録テンプレート121A又は候補テンプレート121Bごとにカウント値123A,123Bとして計数してもよい。
同図に示す例では、2回目の認証処理において、登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bの双方において、No「2」の候補テンプレート121Bのみが入力顔画像との認証が成立している。このとき、入力顔画像との認証が成立したNo「2」の候補テンプレート121Bのカウント値123Bは計数されている。また、この例では、3回目の認証処理において、No「3」及びNo「5」の登録テンプレート121Aと、No「5」の候補テンプレート121Bとについて、入力顔画像との認証が成立している。このとき、認証が成立している登録テンプレート121A又は候補テンプレート121Bとの組み合わせが複数(3組)であることから、入力顔画像との認証が成立したNo「5」の候補テンプレート121Bのカウント値123Bについては計数されていない。
そして、この構成によれば、登録テンプレート121Aでカバーできていない範囲をカバーした候補テンプレート121Bを登録テンプレート121Aとして更新することにより、登録テンプレート121Aの構成の最適化をより一層好適に図ることができる。
・上記実施の形態においては、顔テンプレート更新部115は、候補テンプレート121Bに空きがあるときには、顔認証が成立した入力顔画像を候補テンプレート121Bとして追加するようにした。これに代えて、顔テンプレート更新部115は、この入力顔画像と登録テンプレートとの照合スコアに上限値を設定し、照合スコアが上限値を下回る場合に限って、入力顔画像を候補テンプレート121Bとして追加してもよい。これによって、登録テンプレート121Aと似た入力顔画像が候補テンプレート121Bとして追加されることがなくなり、登録テンプレート121Aの構成の最適化をより一層好適に図ることができる。
・上記実施の形態においては、顔テンプレート更新部115は、入力顔画像と同一の人物の顔であると認証された回数を、候補テンプレート121Bごとにカウント値123Bとして計数した。そして、顔テンプレート更新部115は、カウント値123Bが最大となる候補テンプレート121Bを登録テンプレート121Aの更新対象として設定するようにした。これに代えて、顔テンプレート更新部115は、複数の候補テンプレート121Bのうち、テンプレートの作成日時が最新となる候補テンプレート121Bを登録テンプレート121Aの更新対象として設定してもよい。
・上記実施の形態においては、登録テンプレート121Aの更新対象となる候補テンプレート121Bを複数用意する場合を例に挙げて説明した。ただし、登録テンプレート121Aとの更新対象となる候補テンプレート121Bを一つだけ用意するようにしてもよい。
・上記実施の形態においては、登録テンプレート121Aとの更新対象となる候補テンプレート121Bを事前に用意するようにした。ただし、候補テンプレート121Bは必須の構成ではなく、入力顔画像を登録テンプレート121Aとして直接更新するようにしてもよい。この場合、顔テンプレート更新部115は、入力顔画像と登録テンプレート121Aとの顔認証が成立したときに、カウント値123Aが最小となる登録テンプレート121Aと入力顔画像とを更新するようにしてもよい。また、顔テンプレート更新部115は、入力顔画像と登録テンプレート121Aとの照合スコアに上限値を設定し、照合スコアが上限値を下回る場合に限って、入力顔画像と登録テンプレート121Aとの更新を行うようにしてもよい。
・上記実施の形態においては、顔テンプレート更新部115は、全ての登録テンプレート121Aのカウント値123Aが「1」以上であるときには、該当する人物に対応する全ての登録テンプレート121A及び候補テンプレート121Bのカウント値123A,123Bをリセットするようにした。これに代えて、顔テンプレート更新部115は、全ての登録テンプレート121Aのカウント値123Aが「2」以上の任意の回数に達したときにカウント値123A,123Bをリセットするようにしてもよい。具体的には、例えば、顔テンプレート更新部115は、全ての登録テンプレート121Aのカウント値123Aが「3」に達したときにカウント値123Aをリセットする場合には、累積して計数されたカウント値123Aの最小値として「0」、「1」、「2」の何れかの値をとることとなる。
また、顔テンプレート更新部115は、全ての登録テンプレート121Aのカウント値123Aに応じてカウント値123A,123Bをリセットしなくてもよい。この場合、顔テンプレート更新部115は、累積して計数されたカウント値123Aが最小となる登録テンプレート121Aを削除対象として、累積して計数されたカウント値123Bが最大となる候補テンプレート121Bとの更新処理を行うようにすればよい。
・上記実施の形態においては、入力顔画像及び顔テンプレート121の双方から特徴量を算出し、当該算出した特徴量を比較することにより、画像同士の類似度を評価するようにした。特徴量の算出は、微分フィルタやガボールフィルタなど画像照合に用いられる方法で算出するほか、目や鼻や口といった顔パーツの位置関係など顔認証独自の特徴量を算出するなど、任意の方法を用いて算出してもよい。またこれに代えて、画像からの特徴量の算出を省略し、入力顔画像及び顔テンプレート121の画像の内容を直接比較することにより、画像同士の類似度を評価するようにしてもよい。
・上記実施の形態においては、顔認証システムとして、認証処理を行う機能部と、認証処理の対象となる画像を撮像する機能部、又は、認証処理の結果を利用する端末側の機能部とが別体となって構成される場合を例に挙げて説明した。ただし、これら機能部を単体として集約して顔認証システムを構成するようにしてもよい。
・上記実施の形態においては、顔認証システム100が入室管理システムの一部を構成する例を説明したが、実施の形態はこれに限らない。例えば、店舗の入口などに設置され登録した人物の来訪を検出する来訪者検出システムや、動画像から登録した人物の顔を検出する顔画像検索システムなど、顔認証処理を伴うシステム全般で、本発明の顔認証システム、顔認証方法、あるいは顔認証プログラムを実施することができる。
10…操作入力部、11…カメラ、12…カードリーダ、13…アクチュエータ、100…顔認証システム、110…制御部、111…顔検出部、112…特徴量算出部、113…照合スコア算出部、114…認証処理部、115…計数部及び更新処理部としての顔テンプレート更新部、120…記憶部、121…顔テンプレート、121A…登録テンプレート、121B…候補テンプレート、122…認証閾値、123A,123B…カウント値。

Claims (11)

  1. 顔画像またはその特徴量からなる顔データであって、入力された前記顔データとしての入力顔データと予め登録された前記顔データとしての登録テンプレートとを照合して本人認証を行う顔認証システムであって、
    同一の人物に関する複数の前記登録テンプレートを記憶する記憶部と、
    前記入力顔データと前記複数の登録テンプレートとを照合し、同一の人物の顔であるか否かを認証する認証処理部と、
    同一の人物の顔であると認証された前記入力顔データと前記登録テンプレートとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレートごとにカウント値として計数する計数部と、
    前記カウント値が最小となる前記登録テンプレートを削除対象として更新処理を行う更新処理部と
    を備える顔認証システム。
  2. 前記計数部は、最近の更新処理以降の所定の期間におけるカウント値又は所定の認証処理回数におけるカウント値の少なくとも一方を計数する
    請求項1に記載の顔認証システム。
  3. 前記更新処理部は、人物毎に最近の更新処理以降の認証処理回数又は期間の少なくとも一方が規定値に達したことを条件として更新処理を行う
    請求項2に記載の顔認証システム。
  4. 前記更新処理部は、前記カウント値が小さい前記登録テンプレートから順に削除対象の候補として提示し、削除対象としての選択操作が行われたことを条件に更新処理を行う
    請求項1〜3の何れか一項に記載の顔認証システム。
  5. 前記計数部は、前記登録テンプレートの前記カウント値をリセットするとき、リセット前の前記カウント値を前記記憶部に記憶しておき、前記記憶部から読み出したリセット前の前記カウント値と、リセット後における前記単独認証の回数とに基づき、前記登録テンプレートごとの前記カウント値を計数する
    請求項1〜4の何れか一項に記載の顔認証システム。
  6. 前記記憶部は、前記登録テンプレートとの更新対象となる前記顔データとして複数の候補テンプレートを記憶しており、
    前記認証処理部は、前記登録テンプレートに加え、前記入力顔データと前記候補テンプレートとを照合して同一の人物の顔であるか否かを認証し、
    前記計数部は、前記入力顔データと同一の人物の顔であると認証された回数を、前記候補テンプレートごとにカウント値として計数し、
    前記更新処理部は、前記カウント値が最大となる前記候補テンプレートを前記登録テンプレートとの更新対象として設定する
    請求項1〜5の何れか一項に記載の顔認証システム。
  7. 前記記憶部は、前記登録テンプレートとの更新対象となる前記顔データとして複数の候補テンプレートを記憶しており、
    前記認証処理部は、前記登録テンプレートに加え、前記入力顔データと前記候補テンプレートとを照合して同一の人物の顔であるか否かを認証し、
    前記計数部は、同一の人物の顔であると認証された前記入力顔データと前記登録テンプレート及び前記候補テンプレートの何れかとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレート又は前記候補テンプレートごとにカウント値として計数し、
    前記更新処理部は、前記カウント値が最大となる前記候補テンプレートを前記登録テンプレートとの更新対象として設定する
    請求項1〜5の何れか一項に記載の顔認証システム。
  8. 前記記憶部は、前記登録テンプレートとの更新対象となる前記顔データとして複数の候補テンプレートを記憶しており、
    前記認証処理部は、前記登録テンプレートに加え、前記入力顔データと前記候補テンプレートとを照合して同一の人物であるか否かを認証し、
    前記計数部は、前記入力顔データと同一の人物であると認証された回数を、前記候補テンプレートごとにカウント値として計数し、
    前記更新処理部は、前記カウント値が大きい前記候補テンプレートから順に更新対象の候補として提示し、更新対象としての選択操作が行われたことを条件に更新処理を行う
    請求項1〜5の何れか一項に記載の顔認証システム。
  9. 前記記憶部は、前記登録テンプレートとの更新対象となる前記顔データとして複数の候補テンプレートを記憶しており、
    前記認証処理部は、前記登録テンプレートに加え、前記入力顔データと前記候補テンプレートとを照合して同一の人物であるか否かを認証し、
    前記計数部は、同一の人物であると認証された前記入力顔データと前記登録テンプレート及び前記候補テンプレートの何れかとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレート又は前記候補テンプレートごとにカウント値として計数し、
    前記更新処理部は、前記カウント値が大きい前記候補テンプレートから順に更新対象の候補として提示し、更新対象としての選択操作が行われたことを条件に更新処理を行う
    請求項1〜5の何れか一項に記載の顔認証システム。
  10. 顔画像またはその特徴量からなる顔データであって、入力された前記顔データとしての入力顔データと予め登録された前記顔データとしての登録テンプレートとを照合して本人認証を行う顔認証方法であって、
    同一の人物に関する複数の前記登録テンプレートと前記入力顔データとを照合し、同一の人物の顔であるか否かを認証する認証処理と、
    同一の人物の顔であると判定された前記入力顔データと前記登録テンプレートとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレートごとにカウント値として計数する計数処理と、
    前記カウント値が最小となる前記登録テンプレートを削除対象として実行する更新処理と
    を含む顔認証方法。
  11. コンピュータに、
    同一の人物に関する複数の登録テンプレートと入力顔データとを照合し、同一の人物の顔であるか否かを認証する認証処理と、
    同一の人物の顔であると認証された前記入力顔データと前記登録テンプレートとの組み合わせが1組となる単独認証の回数を、前記登録テンプレートごとにカウント値として計数する計数処理と、
    前記カウント値が最小となる前記登録テンプレートを削除対象とした更新処理と
    を実行させる顔認証プログラム。
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