JP2003035989A - トナーボトル - Google Patents

トナーボトル

Info

Publication number
JP2003035989A
JP2003035989A JP2001221705A JP2001221705A JP2003035989A JP 2003035989 A JP2003035989 A JP 2003035989A JP 2001221705 A JP2001221705 A JP 2001221705A JP 2001221705 A JP2001221705 A JP 2001221705A JP 2003035989 A JP2003035989 A JP 2003035989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner bottle
bottle according
toner
bottle
blended
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001221705A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Kusano
哲也 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001221705A priority Critical patent/JP2003035989A/ja
Publication of JP2003035989A publication Critical patent/JP2003035989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 延伸ブローにより成形したトナーボトルにお
いて、機能的に重要であるボトル肩部について寸法安定
性よび強度向上を図り、トナーボトルの肩部を電子写真
装置側との位置決め基準とさせる。 【解決手段】 延伸ブローにより成形したPET樹脂製
トナーボトルにおいて、サポートリングより下側で部分
的に結晶化させた状態としていることを特徴とするトナ
ーボトル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、FAX、
プリンター等に使用されるトナーボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレンのような
低溶融粘度の材料を用いて比較的簡単かつ安価な容器を
製造する他分野の場合には、溶融可塑化パリソンのダイ
レクトブローイングによる一工程成形が一般的であり、
PET材料を用いて容器を製造する場合にも、目薬容器
のような小型かつ簡単なディスポーザル型容器成形のと
きには、射出成形により形成し未だ熱いパリソンをその
まま用いダイレクトブローブロー成形するか又は延伸ブ
ロー成形(いわゆるホットパリソン法)するかによるの
が一般的であるが、複写機等のマシンに搭載可能な複雑
形状を有し且つ強度が要求されるトナーボトルをPET
材料から成形するためには、押出成形又は特に好ましく
は射出成形によりプリフオームを成形するプリフオーム
成形工程と、つぎに、成形後の型外しされた(冷却され
た)プリフオーム(パリソン)を、外面再加熱、ブロー
成形すると共に延伸する延伸ブロー成形工程との2段工
程を経て製造することが行われている。
【0003】トナーボトルの延伸ブロー成形工程におい
ては、PET材料は金型中でいわゆるブローネッキング
延伸を受ける。即ち、パリソンは、ブローピンに嵌合さ
れており加圧空気でブローされないパリソンの根元部分
を除いて、金型中でブロー空気によりトナーボトルの円
周方向に強く延伸され、かつ延伸ロッド(ストレッチピ
ン)での押圧により底方向(軸方向)にも延伸され、細
長いゴム風船を膨らませるときと同様に、延伸部分がト
ナーボトルの口部分方向から底方向に段々と増加し、底
方向の未延伸部分が減って行き、最後には底まで二軸延
伸される。充分な二軸延伸を受けた円周部分のPET材
料は強度が高いので、一般的な2軸延伸ブロー成形によ
り製造される飲料用PETボトルでは、口部分に限り寸
法精度安定化を目的に結晶化する場合がある。
【0004】特開平7−20705号公報には、複写機
等のマシンに横たわった状態で搭載され、開口部が円筒
状本体の径よりも小さな径のものであり、開口部が形成
されている端面の肩部内面の一部を該肩部内面部分から
開口部の縁まで迫り出せた迫り出し部分を設けることに
より開口部からのトナーの排出性がよく開口部周辺外部
にトナー付着のないトナーボトルをマシンの回転駆動手
段により軸線を中心にして回転させることにより内部ト
ナーをボトルの口部からマシン側に供給する機構が記載
されている。この場合、トナーボトルの口部及び肩部
は、独特の構造を有し充分な二軸延伸を受けてないが、
回転のための強いストレスを回転駆動手段から受ける。
【0005】先に我々は、電子写真装置にトナーを供給
するためのトナーボトルであって、射出成形により作ら
れ、前記トナーボトルの最終形状の口部を備えたプリフ
ォームを、2軸延伸ブロー成形によって、ボトル形状の
本体が成形されると共に、本体の前記口部に隣接した部
分にトナーボトルの軸線に向けて徐々に迫り出した迫り
出し部分が成形されたトナーボトル、及び、該トナーボ
トルの前記迫り出し部分を、前記2軸延伸ブロー成形の
金型の成形面から出没可能なスライドによって成形する
トナーボトル成形方法を提案(平成12年11月24日
出願の特願2000−358555号明細書)した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記従来技術に鑑みて、トナーボトルでは、機能的
に重要であるボトル肩部について半結晶化を行ない寸法
安定性よび強度向上を図ることにあり、また、別の目的
は、本発明のトナーボトルの肩部を電子写真装置側との
位置決め基準とさせることにあり、また、別の目的は、
容器の役割だけの部分については材料削減のため薄く
し、機能部分については強度を満足させると共に、安定
成形できる範囲を限定することにあり、また、別の目的
は、別工程となる結晶化装置等を用いることなく、コー
ルドパリソン方式の二軸延伸ブロー装置だけで狙いの半
結晶化させることにあり、また、別の目的は、ボトルの
結晶化部分の白濁を目立たないようにして美観を損なわ
ないようにすることと、中身トナーの直射日光等に対す
る保護をことにあり、また、別の目的は、良好な延伸性
を得られる範囲を限定することにあり、また、別の目的
は、ボトルの強度向上、難燃性向上と共に、良好な延伸
性を得られる範囲を限定することにあり、また、別の目
的は、相手部品との嵌合基準の精度を向上させるため、
複数のポイントでの基準出しとして寸法合わせの型修正
等の調整をし易くすることにあり、また、別の目的は、
相手部品へのスムーズな装着性を得ることにあり、ま
た、別の目的は、薄肉であっても、変形しにくくしてハ
ンドリング性を高めることを目的とし、また、装置内で
回転した際の振れ量を押さえることにあり、また、別の
目的は、ハンドリングし易い部分を持つようユーザーに
促すことにであり、また、別の目的は、ボトルを省資源
化するために極力、肉厚を押さえた際に外側より補強す
ることにあり、また、別の目的は、筒状部材をリサイク
ルまたは廃棄し易い部材とすることにあり、更にまた別
の目的は、中身のトナー種類、装着方法、注意事項等を
ユーザーにわかりやすくすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
(1)「延伸ブローにより成形したPET樹脂製トナー
ボトルにおいて、サポートリングより下側で部分的に結
晶化させた状態としていることを特徴とするトナーボト
ル」、(2)「半結晶化させる部分をボトル肩部とした
ことを特徴とする前記第(1)項に記載のトナーボト
ル」、(3)「ボトル肩部の平均肉厚を、胴部の平均肉
厚に対して0.2mm以上厚くしたことを特徴とする前
記第(1)項に記載のトナーボトル」、(4)「ボトル
肩部の肉厚を0.6〜1.5mm、胴部の肉厚を0.2
〜0.5mmの範囲としたことを特徴とする前記第
(1)項に記載のトナーボトル」、(5)「延伸ブロー
成形前のプリフォーム加熱工程において、プリフォーム
を高温に加熱して結晶化させたことを特徴とする前記第
(1)項に記載のトナーボトル」、(6)「着色剤とし
てオレフィン系樹脂を配合してなることを特徴とする前
記第(1)項に記載のトナーボトル」、(7)「配合す
るオレフィン系樹脂にポリエチレンを用いたことを特徴
とする前記第(6)項に記載のトナーボトル」、(8)
「配合するポリエチレンをPET樹脂に対して2〜10
%含有させたことを特徴とする前記第(7)項に記載の
トナーボトル」、(9)「配合するオレフィン系樹脂に
ポリプロピレンを用いたことを特徴とする前記第(6)
項に記載トナーボトル」、(10)「配合するポリプロ
ピレンをPET樹脂に対して2〜10%含有させたこと
を特徴とする前記第(9)項に記載のトナーボトル」、
(11)「強化剤および難燃剤としてポリカーボネート
樹脂を含有させたことを特徴とする前記第(1)項に記
載のトナーボトル」、(12)「ポリカーボネート樹脂
を2〜10%含有させたことを特徴とする前記第(1
1)項に記載のトナーボトル」、(13)「結晶化する
肩部分に嵌合基準となる複数の突起を設けたことを特徴
とする前記第(2)項に記載のトナーボトル」、(1
4)「突起形状を直径5mm以内の欠球形状としたこと
を特徴とする前記第(13)項に記載のトナーボト
ル」、(15)「胴部のスパイラル溝にリブを設け補強
構造としたことを特徴とする前記第(1)項に記載のト
ナーボトル」、(16)「ボトルを持つ部分を特定し、
その部分にそこを持つことを促す表示を設けたことを特
徴とするトナーボトル」、(17)「持つ部分の特定を
リブの補強構造部分としたことを特徴とする前記第(1
5)項または第(16)項に記載のトナーボトル」、
(18)「ボトル全体または一部を、筒状またはそれに
近い形状のもので覆ったことを特徴とするトナーボト
ル」、(19)「筒状部材を紙製またはそれに類した複
合材料としたことを特徴とする前記第(18)項に記載
のトナーボトル」、(20)「筒状部材に中身のトナー
品種や操作する上での注意事項等を示す内容の表示を施
したことを特徴とする前記第(18)項に記載のトナー
ボトル」により達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の基本形状となるスパイラル状の溝を持
ったボトルを示す図である。このボトルは電子写真装置
内で回転することにより、中身のトナーが排出される構
造となっており、底部の掛止部にモータからの駆動伝達
が加わることによりその機能が発揮される。ボトルの位
置決め(支え)については、ボトル底部の中心の円筒部
と肩部突起(円周上に3ないし4箇所)により行なわれ
る。請求項記載中に表現した肩部、胴部、底部について
は図1中のA、B、C部分のことであり、請求項1で述
べた結晶化部分は肩部のところである。また、請求項
2、3、4で述べた肉厚はこの部分の平均的な肉厚のこ
とである。
【0009】このように2軸延伸ブロー成形法により製
造される本発明のトナーボトルは、特開平7−2070
5号公報、前記平成12年11月24日出願の特願20
00−358555号明細書に開示のトナーボトルと基
本的な構成が共通であるのがよい。具体的には、図2に
示すように、トナーボトル(13)は、細長い有底円筒
状の本体(17)を有し、その一端面に、軸線に沿って
突出した短尺の円筒状口部(18)が形成されており、
円筒状本体(17)の側壁には、内方に突出した一条の
螺旋状のリブ(19)が形成されている。この螺旋状の
リブは一条に限られず、二条又はそれ以上が設けれてい
てもよい。螺旋状のリブ(19)を複数設けることによ
って、トナーボトルの強度は大きいものとなる。螺旋状
リブのボトル軸線に対する角度は5〜30°の範囲が適
当である。
【0010】また、ボトル口部(18)に隣接した本体
側壁部分には、その約半周がボトルの軸線に向けて徐々
に迫り出した形状に形成されており、この迫り出し部分
(20)は、螺旋状リブ(19)に連続していると共
に、口部(18)に近接する部分がこの口部(18)の
内径よりもボトルの軸線側に突出した形状に作られてい
る。
【0011】図3、図4に示されるように、トナーボト
ル(13)は、横にした状態で図外の電子写真装置の中
に設置され、その軸線を中心にして回転させることによ
り、ボトル(13)内部のトナーが螺旋状リブ(19)
によって口部(18)に向けて送り出され、口部(1
8)に近づくと迫り出し部分(20)によってボトルの
軸線(中心側)に向けて移動し、最終的には、迫り出し
部分(20)から滑り台から滑り落ちるように流下して
口部(18)から外部に流出する。図3、図4の矢印A
はボトル(13)の回転方向を示す。なお、この図3及
び図4は、迫り出し部分(20)の作用説明図であり、
口部(18)などは簡略化して描いてある。
【0012】トナーボトル(13)の主なる材質は、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)等から選択される。
トナーボトル(13)は、その使用状態において、トナ
ーが静電力によってボトル内壁面に付着し易いことか
ら、これを改善するのであれば、トナーボトル(13)
の材料の中に静電防止剤を添加するのが好ましく、これ
により、空になったトナーボトル(13)の中に残留す
るトナーの量を減少させることができる。このトナーボ
トル(13)の材料の中に静電防止剤が添加されてよい
のは、後述のブレンドした材料を用いる場合についても
同様である。
【0013】また、トナーボトル(13)の材料は2種
以上の樹脂の組み合わせであってもよく、例えばPET
とこれ以外の別材質の樹脂例えばPEを混合させたもの
等も用いられる。ここで、PETとともに別材質の樹脂
として例えばPEが選択される場合には、PEはPET
に対して2〜10重量%混入させたものが有用である。
この場合、トナーボトル(13)の材料は、射出成形機
への材料投入時に、PETと、これとは別材質の樹脂と
をブレンドしてプリフォームを成形するが、この場合、
別材質の樹脂を予めペレット状にしておき、射出成形機
への材料投入時に、PETとペレット状の別材質の樹脂
をブレンドしてプリフォームを形成するようにしてもよ
い。
【0014】また、トナーボトル(13)の材質とし
て、PETを市場回収品又は工場廃材からなるPETの
リサイクル材に代えて用いることもできる。しかし、リ
サイクル材はいろいろな市場で使われている様々なPE
Tボトル回収品からなっているので、樹脂の特性のばら
つきが大きく、成形性が不安定であることが考えられる
ことから、トナーボトル(13)の材料をすべてこのリ
サイクル材にするのではなく、PETのリサイクル材に
バージンのPETを混合して用いるのが望ましい。そう
することにより、樹脂特性のばらつきが抑制され、成形
性が安定する。
【0015】PETのリサイクル材とバージンのPET
との混合割合は、リサイクル材がどのような用途に使用
されていたのか、またどのような条件のもので状態で放
置・保存されたいたか、さらにその放置・保存の状態の
長短がどのくらいなどか等も加味されることにより一律
に決められない。
【0016】なお次の理由により、前記PETのリサイ
クル材には適当量の可塑剤(フタル酸系のものの使用が
良好な延伸性をもたらす上で有利である)が混入されて
いるのがよい。すなわち、一般にリサイクル材は延伸性
が悪い樹脂が混入されているので、二軸延伸ブロー成形
での金属転写性が悪く、複雑な形状のボトルをつくるこ
とができない。そこで、可逆剤を加えることにより延伸
性を全体的に向上させることが可能となる。
【0017】さらに、本発明のトナーボトルの材質とし
ては、前記PETのリサイクル材とPET以外の樹脂例
えばオレフィン形樹脂を混合させたものも有利に使用で
きる。こうした材料を用いることにより、作成されたト
ナーボトルは不透明で遮光性を有するため、ボトル中の
トナーの品質保護に有用である。
【0018】上記のリサイクルPETとバージンPET
とを混合は、これらがPET同士なので特に問題は生じ
ないが、PETとリサイクル材やPET以外の樹脂とを
混合させる場合は、リサイクル材やPET以外の樹脂に
可塑剤を混入しこれをペレット状にしておくのが有利で
ある。そうすることによって、PETとリサイクル材や
PET以外の樹脂との混合が容易になる。
【0019】図5は、コールドパリソン方式の延伸ブロ
ー機の概略図であり、請求項5で述べている加熱工程は
図示してあるところであり、ここでプリフォームの加熱
が行なわれ、高さ方向に複数配置されたヒーターの設定
温度により、部分的に結晶化する条件とする。図6に示
されるように、実験にて設定したプリフォーム温度は、
サポートリング下より10mm程度の部分を金型投入直
前に非接触温度計にて測定して、実測105℃〜115
℃の範囲で肩部を適度に結晶化することができた。
【0020】つぎに2軸延伸ブロー成形で延伸ブロー成
形が行われる。図7に示されるように、2軸延伸ブロー
成形は、プリフォーム(10)がブローピン(キャリア
ピン)(12)にセットされた状態でヒータ加熱され、
金型位置へ搬送され金型を閉じた後、上下移動可能な、
つまりプリフォーム(10)の口部を通過してプリフォ
ーム(10)の軸線に沿って進退可能なストレッチピン
(SP)でプリフォーム(10)の底を押し上げなが
ら、つまりプリフォーム(10)の底を延伸しながら圧
縮空気を注入することによって行われる。次いで、一対
のサイド型ハーフ(14)、(15)を型開きすると共
にボトム型(16)をボトル(13)の底(13a)か
ら離れる方向に移動させてボトル(13)を取り出す。
この一連の工程において、ヒータ加熱の温度、ヒータの
設置位置、ブローピン(12)からプリフォーム(1
0)の中に注入する圧縮空気の圧力、ストレッチピン
(SP)の移動タイミングなどの設定は、ボトル(13)
の成形に最適な条件となるように任意に調整することが
できる。
【0021】図8は、ボトルの斜視図であり、肩部の突
起部分は装置側との嵌合い部分で結晶化する肩部分に嵌
合基準となる複数の突起を設けたものであって、本発明
においては、突起形状は直径5mm以内の欠球形状のも
のとすることが、より好ましい。図9は、本発明のトナ
ーボトルを、胴部のスパイラル溝にリブを設け補強構造
とした例を示すものである。
【0022】図10に示されるように、ボトルを持つ部
分を特定し、その部分にそこを持つことを促す表示を設
けることが好ましく、また、持つ部分の特定をリブの補
強構造部分とすることが好ましい。さらに図11に示さ
れるように、本発明においては、ボトル全体または一部
を、筒状またはそれに近い形状のもので覆ったものとす
ることができ、該筒状部材は、紙製またはそれに類した
複合材料とすることができ、該筒状部材に中身のトナー
品種や操作する上での注意事項等を示す内容の表示を施
したものとすることができる。装置内で高温がかかる場
合は、紙製に限らず難燃性に優れた樹脂等の材質で筒状
部材を製作しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の請求項1のトナーボトルにおいて
は、機能部を部分的に結晶化させたので、必要なところ
だけ強度向上を図ることができ、結晶化させることによ
り、その部分の縦延伸性を意図的に落おとし肩部の肉厚
を厚く保つことができるので、強度向上を図ることがで
きる。また、請求項2のトナーボトルにおいては、結晶
化部分をボトル肩部としたので、装置側相手部品との嵌
合がし易くなっている。また、請求項3のトナーボトル
においては、肩部と胴部の肉厚に差を付けたので、効率
良い使用材料量とすることができる。また、請求項4の
トナーボトルにおいては、バランスの良い肉厚分布範囲
であり、成形を安定して行なうことができる。また、請
求項5のトナーボトルにおいては、延伸ブロー機のプリ
フォーム加熱で結晶化させるので、結晶化装置等の別工
程を省略することができる。また、請求項6のトナーボ
トルにおいては、オレフィン系樹脂を配合しているの
で、PET樹脂との相性が良く均一な白濁化をすること
ができる。また、請求項7のトナーボトルにおいては、
PEを配合しているので、着色剤なしで白濁化させ易
く、なおかつ良好な延伸性を維持することができる。ま
た、請求項8のトナーボトルにおいては、2〜10%含
有と範囲を限定したので、安定した延伸成形性を得られ
る。また、請求項9のトナーボトルにおいては、PPを
配合しているので、安定した延伸成形性を得られる。ま
た、請求項10のトナーボトルにおいては、2〜10%
含有と範囲を限定したので、安定した延伸成形性を得ら
れる。また、請求項11のトナーボトルにおいては、ポ
リカーボネート樹脂を含有させたので、ボトルの強度向
上および難燃性を向上させることができる。また、請求
項12のトナーボトルにおいては、2〜10%含有と範
囲を限定したので、安定した延伸成形性を得られる。ま
た、請求項13のトナーボトルにおいては、突起を部分
的に複数のポイントで設けたので、嵌合部の金型修正に
よる寸法合わせを容易にすることができる(肩部外周が
若干楕円状にゆがんでいても、突起高さで合わせること
が可能)。また、請求項14のトナーボトルにおいて
は、欠球形状としたので、装置側相手部品(ホルダ)へ
スムーズに装着ができ、また、延伸工程での金型転写性
についても良好である。また、請求項15のトナーボト
ルにおいては、リブを設けたので、操作性の向上、回転
振れの抑制を図ることができる。また、請求項16のト
ナーボトルにおいては、持つ部分の表示を設けたので、
操作性が劣る部分をユーザーが持つことを避けることが
できる。また、請求項17のトナーボトルにおいては、
リブ補強部分を持つ部分としたので、安定した保持がで
きるようユーザーに促すことができる。また、請求項1
8のトナーボトルにおいては、筒状またはそれに近い形
状のもので覆ったので、ボトルを極端に薄肉にして省資
源化を図ることができる。また、請求項19のトナーボ
トルにおいては、筒状部材を紙製またはそれに類した複
合材料としたので、リサイクル性、廃棄性を良くするこ
とができる。更にまた、請求項20のトナーボトルにお
いては、筒状部材に品種や注意事項等の表示をしたの
で、ユーザーの誤セットを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本形状となるスパイラル状の溝を持
ったボトルを示す図である。
【図2】本発明のトナーボトルの具体例の詳細を説明す
る図である。
【図3】本発明のトナーボトルの口部具体例を詳細に説
明する図である。
【図4】本発明のトナーボトルの口部具体例におけるト
ナー排出状態を説明する図である。
【図5】本発明のコールドパリソン方式の延伸ブロー機
の概略図である。
【図6】図5の加熱工程による温度設定により、結晶化
のコントロールを示す図である。
【図7】本発明における2軸延伸ブロー成形を説明する
図である。
【図8】本発明のボトルの斜視図である。
【図9】本発明におけるリブ形状の一例を示した図であ
る。
【図10】本発明の請求項16および17を示した図で
ある。
【図11】本発明の筒状部材の構成を示す一例である。
【符号の説明】
10 トナーボトルを作るためのプリフォーム 10a トナーボトルの口部 11 トナーボトルの成形型 12 ブローピン(キャリアピン) 13 トナーボトル 13a トナーボトルの底 14 サイド型ハーフ 15 サイド型ハーフ 16 ボトム型 17 トナーボトル本体 18 トナーボトルの口部 19 螺旋状リブ 20 迫り出し部分 26 トナーボトルの底に形成したリブ A 矢印方向 SP ストレッチピン T トナー

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延伸ブローにより成形したPET樹脂製
    トナーボトルにおいて、サポートリングより下側で部分
    的に結晶化させた状態としていることを特徴とするトナ
    ーボトル。
  2. 【請求項2】 半結晶化させる部分をボトル肩部とした
    ことを特徴とする請求項1に記載のトナーボトル。
  3. 【請求項3】 ボトル肩部の平均肉厚を、胴部の平均肉
    厚に対して0.2mm以上厚くしたことを特徴とする請
    求項1に記載のトナーボトル。
  4. 【請求項4】 ボトル肩部の肉厚を0.6〜1.5m
    m、胴部の肉厚を0.2〜0.5mmの範囲としたこと
    を特徴とする請求項1に記載のトナーボトル。
  5. 【請求項5】 延伸ブロー成形前のプリフォーム加熱工
    程でプリフォームを高温に加熱して結晶化させたことを
    特徴とする請求項1に記載のトナーボトル。
  6. 【請求項6】 着色剤としてオレフィン系樹脂を配合し
    てなることを特徴とする請求項1に記載のトナーボト
    ル。
  7. 【請求項7】 配合するオレフィン系樹脂にポリエチレ
    ンを用いたことを特徴とする請求項6に記載のトナーボ
    トル。
  8. 【請求項8】 配合するポリエチレンをPET樹脂に対
    して2〜10%含有させたことを特徴とする請求項7に
    記載のトナーボトル。
  9. 【請求項9】 配合するオレフィン系樹脂にポリプロピ
    レンを用いたことを特徴とする請求項6に記載のトナー
    ボトル。
  10. 【請求項10】 配合するポリプロピレンをPET樹脂
    に対して2〜10%含有させたことを特徴とする請求項
    9に記載のトナーボトル。
  11. 【請求項11】 強化剤および難燃剤としてポリカーボ
    ネート樹脂を含有させたことを特徴とする請求項1に記
    載のトナーボトル。
  12. 【請求項12】 ポリカーボネート樹脂を2〜10%含
    有させたことを特徴とする請求項11に記載のトナーボ
    トル。
  13. 【請求項13】 結晶化する肩部分に嵌合基準となる複
    数の突起を設けたことを特徴とする請求項2に記載のト
    ナーボトル。
  14. 【請求項14】 突起形状を直径5mm以内の欠球形状
    としたことを特徴とする請求項13に記載のトナーボト
    ル。
  15. 【請求項15】 胴部のスパイラル溝にリブを設け補強
    構造としたことを特徴とする請求項1に記載のトナーボ
    トル。
  16. 【請求項16】 ボトルを持つ部分を特定し、その部分
    にそこを持つことを促す表示を設けたことを特徴とする
    トナーボトル。
  17. 【請求項17】 持つ部分の特定をリブの補強構造部分
    としたことを特徴とする請求項15または16に記載の
    トナーボトル。
  18. 【請求項18】 ボトル全体または一部を、筒状または
    それに近い形状のもので覆ったことを特徴とするトナー
    ボトル。
  19. 【請求項19】 筒状部材を紙製またはそれに類した複
    合材料としたことを特徴とする請求項18に記載のトナ
    ーボトル。
  20. 【請求項20】 筒状部材に中身のトナー品種や操作す
    る上での注意事項等を示す内容の表示を施したことを特
    徴とする請求項18に記載のトナーボトル。
JP2001221705A 2001-07-23 2001-07-23 トナーボトル Pending JP2003035989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001221705A JP2003035989A (ja) 2001-07-23 2001-07-23 トナーボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001221705A JP2003035989A (ja) 2001-07-23 2001-07-23 トナーボトル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003035989A true JP2003035989A (ja) 2003-02-07

Family

ID=19055334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001221705A Pending JP2003035989A (ja) 2001-07-23 2001-07-23 トナーボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003035989A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007206390A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Ricoh Co Ltd 再生pet材料を用いたトナーボトルの成形方法
JP2010160367A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Canon Inc トナーカートリッジ
JP2011013573A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Canon Inc 現像剤補給容器
CN108997730A (zh) * 2018-09-05 2018-12-14 镇江朝阳机电科技有限公司 一种塑料线槽及制造工艺

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007206390A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Ricoh Co Ltd 再生pet材料を用いたトナーボトルの成形方法
US8080190B2 (en) 2006-02-02 2011-12-20 Ricoh Company Limited Method of molding a toner bottle using up to 8-sided recycled flake
JP2010160367A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Canon Inc トナーカートリッジ
JP2011013573A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Canon Inc 現像剤補給容器
CN108997730A (zh) * 2018-09-05 2018-12-14 镇江朝阳机电科技有限公司 一种塑料线槽及制造工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4933135A (en) Method of making a blow-moulded container from a thermoplastic polyester, in particular pet
EP2764978B1 (en) Stretched foam plastic container and manufacturing method for same
US20090266785A1 (en) Parison and method for the production of plastic bottles
MX2012014910A (es) Preforma para producir recipientes de plastico en un proceso de moldeo por soplado/estirado y metodo de produccion de la preforma.
US7387825B2 (en) Preform for small flat container and small flat container
CA2870998C (en) Foamed and stretched plastic bottle
JP3797156B2 (ja) ボトル状容器のブロー成形用プリフォーム
JP4112083B2 (ja) 合成樹脂製容器の成形方法及び金型
NZ264737A (en) Injection stretch blow moulding of polyethylene
JP2003035989A (ja) トナーボトル
CN103662277A (zh) 双层聚酯瓶及其成型工艺
US20100307954A1 (en) Basic container and container comprising a top cup and the basic container
JPH1134152A (ja) 大型容器及びその成形方法
JP2001042626A (ja) トナーボトル及びこれを装着する電子写真装置並びにトナーボトルの成形方法
JP2003191319A (ja) ボトル状容器およびその製造方法
JP2003104404A (ja) 樹脂製チューブ状容器及びそのプリフォーム
NZ299459A (en) Injection blow moulding; method and apparatus for forming a preform and stretch blow moulding it to form a plastics bottle a major portion of which is ultra-thin
US7306760B2 (en) Process and apparatus for producing bottle-shaped container made of synthetic resin
US6482347B1 (en) Method of making a large-diameter blow-molded container having a narrow mouth
JP2022187277A (ja) プリフォーム、及び合成樹脂製容器の製造方法
JP2003103609A (ja) 耐熱性ボトルの2段ブロー成形法
US20220203595A1 (en) Production method for container having covering layer
JPS6387219A (ja) 二軸延伸ポリエステル容器の製造方法
US20240116236A1 (en) Method for manufacturing resin container and apparatus for manufacturing same
JP4813076B2 (ja) 液晶性ポリマー射出延伸ブロー成形品及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090302