JP2003035962A - 基板処理方法およびそのシステム - Google Patents

基板処理方法およびそのシステム

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JP2003035962A
JP2003035962A JP2001221898A JP2001221898A JP2003035962A JP 2003035962 A JP2003035962 A JP 2003035962A JP 2001221898 A JP2001221898 A JP 2001221898A JP 2001221898 A JP2001221898 A JP 2001221898A JP 2003035962 A JP2003035962 A JP 2003035962A
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resist
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cleaning
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Hideto Goto
日出人 後藤
Tomoki Suemasa
智希 末正
Koichiro Inasawa
剛一郎 稲沢
Hiroyuki Mori
宏幸 森
Takayuki Nibuya
貴行 丹生谷
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
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  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属層の酸化を防止することができ、かつ、
処理工程が簡易な基板処理方法およびそのシステムを提
供する。 【解決手段】 ウエハに形成したCu配線層の上にSi
Nx層、SiO層を順次形成し、レジスト層をマスク
としてSiO層およびSiNx層をドライエッチング
する。このとき、SiO層およびSiNx層をドライ
エッチングにより一度にエッチングし(エッチング工程
S106)、ついで、残存するレジスト層の表面に発
生したレジスト硬化層をOプラズマにより除去し(部
分アッシング工程 S108)、最後に、レジスト硬化
層を除去した後のレジスト層およびエッチング箇所の側
壁に生成した残滓を薬液を用いたウエット洗浄により除
去する(洗浄工程 S112)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上面に金属層が形
成され、さらに金属層上にレジスト層が形成され、金属
層の少なくとも一部が露出した基板のレジスト層の表面
に生成したレジスト硬化層を除去する基板処理方法およ
びそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路等を形成するに
は、半導体ウエハに対して成膜、酸化・拡散、エッチン
グ等の各種処理が繰り返し施される。
【0003】この場合、最近の半導体装置の超高集積化
に伴い、半導体ウエハ上に形成される金属配線について
は、超微細化が求められている。このため、エッチング
方法としてドライエッチング方法が主に用いられる。
【0004】しかしながら、配線材料として従来のAl
やAl合金のようなAl系の金属を用いた場合、配線の
微細化に伴って、電気抵抗値の増加を来し、半導体装置
の動作速度を低下させる配線遅延が生じ易くなる。
【0005】このため、配線材料として、Alよりも電
気抵抗が小さいCuを採用した技術が提案されている。
【0006】上記したCuを配線材料として用いる場
合、CuがAlよりも酸化し易い性質を有し、酸化した
Cuは配線層は電気抵抗値が増加するため、Cu配線層
を、例えば、SiNx層等のOを含まない材料層で覆
い、Cu配線層の酸化を防止することが検討されてい
る。
【0007】具体的には、ウエハ等の基板1に形成され
たCu配線層2の上にSiNx層3を形成し、さらに、
SiNx層3の上にSiO層4を形成した後、レジス
ト層5でマスクする(図6(a)参照)。ついで、レジ
スト層5を選択的に露光および現像してレジストパター
ンを形成する(図6(b)参照)。そして、後述する適
宜の方法によりドライエッチング処理が行われる。
【0008】ところで、ドライエッチング処理を行う
と、形成されたレジストパターンのレジスト表面に、例
えばプラズマエッチングしたときのプラズマの熱、イオ
ン衝撃エネルギあるいは打ち込まれたイオンにより変質
し、硬化したレジスト硬化層5aが発生することが知ら
れている(図6(c)参照)。なお、このようなレジス
ト硬化層5aは、エッチングプロセスのみでなくイオン
インプラントプロセスにおけるイオン衝撃等によっても
発生する。ウエット洗浄処理の際にレジスト硬化層5a
が蓋になって十分な洗浄を行うことができず、あるいは
剥離したレジスト硬化層5aが薬液中に浮遊して基板の
汚染の原因となる不具合もある。また、エッチング箇所
の側壁には、ドライエッチング処理ガス、レジストおよ
び被加工膜、あるいはエッチング装置の部材等に起因し
て硬化した残滓5bが発生することも知られている(図
6(c)参照)。残滓5bは、例えば、ビアホール内部
やビアホールの周辺部にそのまま残存すると、半導体装
置の高抵抗化を招いたり、電気的に短絡する原因とな
る。したがって、基板処理に際しては、残滓5bを確実
に除去することにも留意する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の成膜条件下にお
けるエッチング方法として、従来、つぎの2つの方法が
検討されている。
【0010】例えば、図6および図7に示す第1のエッ
チング処理方法では、レジストパターンを形成した基板
1をエッチング装置に搬入して(図7中S1)、エッチ
ング方法として、例えば、CおよびArの混合ガ
スを処理ガスとして用いて、プラズマ処理することが行
われている。SiO層4がエッチングされた後、引き
続きSiNx層3がエッチングされる(図6(c)、図
7中S2)。
【0011】プラズマ処理後は、引き続き、エッチング
装置内において、例えば、Oを処理ガスとするプラズ
マ処理によりアッシングを行い、レジスト硬化層5aを
含めレジスト層5を除去する(図7中S3)。その後、
基板1をエッチング装置から搬出して、洗浄装置に搬入
し(図7中S4)、洗浄処理を行い、残滓5bが除去さ
れる(図6(d)、図7中S5)。
【0012】上記第1のエッチング処理方法は、エッチ
ング装置と洗浄装置との間の移送を1回行えば済み、基
板処理方法が比較的簡易であるという利点がある。一
方、その反面、SiNx層3の下のCu配線層2が露出
した状態でさらにプラズマアッシング処理が行われる
と、Cu配線層2が酸化する不具合を生じる(図6
(d)中A部)。なお、このような金属層の酸化は、例
えば図10に示すようにメタルゲート形成の際にW7c
等の金属層の側壁が露出した場合にも起こり得る。ここ
で、図10中参照符号6はSiO層を、参照符号7a
はポリサイドを、参照符号7bはTiNを、参照符号7
dはSiNを、参照符号8はレジスト層をそれぞれ示
す。
【0013】上記第1のエッチング処理方法の不具合を
解消するために、図8、図9に示す第2のエッチング処
理方法では、レジストパターンを形成した基板1をエッ
チング装置に搬入して(図8(a)、図9中S10)、
上記第1のエッチング処理方法と同様の条件によりドラ
イエッチングを行うが、このとき、SiNx層3に比べ
てエッチング速度がはるかに大きいSiO層4のエッ
チングが完了した段階で、エッチングを終了する(図8
(b)〜(c)、図9中S12)。そして、エッチング
装置内で、引き続き、Oを処理ガスとするプラズマ処
理によりアッシングを行い、レジスト硬化層5aに覆わ
れたレジスト層5を除去する(図8(d)、図9中S1
3)。
【0014】ついで、基板1をエッチング装置から洗浄
装置に移し(図9中S14)、洗浄処理により、残滓5
bを除去する(図8(e)、図9中S15)。さらに、
基板1をエッチング装置に再度搬入し(図9中S1
6)、例えば、CFを処理ガスとするプラズマ処理に
よりSiNx層3をエッチングする(図8(f)、図9
中S17)。その後、基板1を洗浄装置に再度搬入し
(図9中S18)、洗浄処理によりエッチング残滓を除
去する(図9中S19)。
【0015】上記第2のエッチング処理方法は、SiO
層4のエッチングが完了した段階で一旦エッチングを
止めて、アッシングおよび洗浄処理によりレジスト層5
ならびにレジスト硬化層5aおよび残滓5bを除去する
ため、この段階ではCu配線層2がSiNx層3で被覆
されたままの状態にあって酸化を受けることがなないと
いう利点がある。その反面、エッチング処理と洗浄処理
をいずれも2回行う必要があり、その都度エッチング装
置と洗浄装置との間で基板を移送するため、エッチング
処理作業が煩雑となる不具合がある。
【0016】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、配線層である金属層の酸化を防止することが
でき、かつ、処理工程が簡易な基板処理方法および基板
処理システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理方
法は、上面に金属層が形成され、さらに該金属層上にレ
ジスト層が形成され、該金属層の少なくとも一部が露出
した基板の該レジスト層の表面に生成したレジスト硬化
層をプラズマを用いて除去する部分アッシング工程と、
該レジスト硬化層を除去した後の該レジスト層を薬液を
用いて除去する洗浄工程とを有することを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る基板処理方法は、上面
に金属層が形成され、さらに該金属層上に介在層が形成
された基板に対してレジスト層をマスクとしてエッチン
グを行い該介在層を除去して該金属層の少なくとも一部
を露出させるエッチング工程と、該レジスト層の表面に
生成したレジスト硬化層をプラズマを用いて除去する部
分アッシング工程と、該レジスト硬化層を除去した後の
該レジスト層を薬液を用いて除去する洗浄工程とを有す
ることを特徴とする。
【0019】また、上記の基板処理方法を実現するため
に、本発明に係る基板処理システムは、上面に金属層が
形成され、さらに該金属層上にレジスト層が形成され、
該金属層の少なくとも一部が露出した基板の該レジスト
層の表面に生成したレジスト硬化層をプラズマを用いて
除去する部分アッシング処理装置と、該レジスト硬化層
を除去した後の該レジスト層を薬液を用いて除去する洗
浄処理装置とを有することを特徴とし、また、上面に金
属層が形成され、さらに該金属層上に介在層が形成され
た基板に対してレジスト層をマスクとしてエッチングを
行い該介在層を除去して該金属層の少なくとも一部を露
出させるエッチング処理装置と、該レジスト層の表面に
生成したレジスト硬化層をプラズマを用いて除去する部
分アッシング処理装置と、該レジスト硬化層を除去した
後の該レジスト層を薬液を用いて除去する洗浄処理装置
とを有することを特徴とする。
【0020】本発明の上記の構成により、基板処理方法
が簡易であるとともに、部分アッシング工程においては
短時間の処理でレジスト硬化層のみを除去し、残存レジ
スト層は薬液を用いたウエット洗浄により除去するた
め、露出した金属層は酸化することがない。
【0021】この場合、前記部分アッシング工程におい
て、前記プラズマとして、酸素原子、水素原子または窒
素原子のいずれかを含むプラズマを用いると、好適であ
る。
【0022】また、この場合、前記洗浄工程において、
前記薬液として有機溶剤を用いると好適である。
【0023】また、この場合、前記部分アッシング工程
および前記洗浄工程の各工程において、前記基板を大気
に曝すことなく処理すると、従来の処理方法で必要であ
った金属層表面の自然酸化膜や基板上の汚染物を除去す
る工程が不要となり、より生産性を向上することができ
て好適である。
【0024】また、この場合、前記エッチング工程にお
いて、前記介在層が誘電体層であると好適である。
【0025】また、この場合、前記エッチング工程にお
いて、前記誘電体層とともに前記金属層をエッチングす
ると、好適である。
【0026】また、この場合、前記エッチング工程およ
び前記部分アッシング工程を同一装置内で行ってもよ
く、あるいは、異なる装置内で行ってもよい。前者の場
合、両工程間の搬送が不要となり処理時間の短縮が図ら
れ、また、装置数の減少による装置コストの低減等の効
果が得られる。一方、後者の場合、エッチング工程およ
び部分アッシング工程で異なる種類のガスを用いたとき
の処理の安定性、汚染低減という点で好ましい。
【0027】また、この場合、前記洗浄工程の前または
後に、エッチング部位の側壁に生成した残滓を薬液を用
いて除去する残滓除去工程をさらに有すると好適であ
る。
【0028】また、本発明に係る基板処理システムにお
いて、前記部分アッシング処理装置および前記洗浄処理
装置間を大気に曝すことなく基板を搬送する搬送室を備
え、また、前記エッチング処理装置は前記部分アッシン
グ処理装置を兼ねると、好適である。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係る基板処理方法および
基板処理システムの好適な実施の形態(以下、本実施の
形態例という。)について、図を参照して、以下に説明
する。
【0030】本実施の形態例に係る基板処理方法につい
て、図1および図2を参照して説明する。図1は、被処
理体(基板)としてのウエハ上に形成した各層の変化を
示す図であり、図2は、工程図である。 (成膜工程およびレジストパターン形成工程)ドライエ
ッチング処理を行うに先立ち、ウエハ10上に形成され
たCu配線層(金属層)12の上にSiNx層(ストッ
パ層)14を形成し、さらに、SiNx層14の上にS
iO層(誘電膜)16を形成した後、レジスト層18
でマスクする(図1(a)、図2中S100)。つい
で、レジスト層18を選択的に露光および現像してレジ
ストパターンを形成する(図1(b)、図2中S10
2)。 (エッチング工程)つぎに、レジストパターンを形成し
たウエハ10をエッチング装置(エッチング処理装置)
に搬入する(図2中S104)。
【0031】ここで、エッチング装置は、例えば、図3
に示す構成のものを用いる。
【0032】図3のエッチング装置100は、プラズマ
エッチング装置であり、気密な処理容器102と、処理
容器102の周囲に配設された磁石104と、高周波電
源装置106とで略構成される。
【0033】処理容器102の内部に処理室108が設
けられている。処理室108にウエハ10を載置可能な
下部電極110が配置されている。また、下部電極11
0のウエハ10を載置する面と対向して上部電極112
が配置されている。
【0034】上部電極112には、多数のガス吐出孔1
12aが形成されている。ガス吐出孔112aには、C
、O、およびArの各処理ガスをそれぞれ所定
量導入可能なように各供給ラインが開閉バルブおよび流
量調整バルブを介して接続されている。
【0035】高周波電源装置106は、高周波電源10
6aと整合器106bを備え、高周波電力を下部電極1
10に印加するように構成されている。
【0036】処理室108内にウエハ10を搬入した
後、各処理ガスを処理室108内に導入し、高周波電力
を下部電極110に印加すると、処理ガスがプラズマ化
され、エッチング処理を行うことができる。
【0037】レジストパターンを形成したウエハ10を
上記エッチング装置100の下部電極110に載置した
後、ドライエッチング方法として、プラズマエッチング
処理を行う(エッチング工程 図1(c)、図2中S1
06)。
【0038】このときのエッチング条件は、処理室10
8の圧力を例えば5Paに調整した状態で、処理ガスと
して、Cを例えば20sccmおよびArを10
0sccm流通させる。そして、例えば13.56MH
zで2000Wの高周波電力を印加する。処理時間は、
例えば、2minとする。
【0039】これにより、SiNx層14およびSiO
層16が一度にエッチングされる。
【0040】このとき、レジスト層18の表面には、プ
ラズマエッチングしたときのプラズマの熱やイオンの打
ち込みにより変質し、硬化した層(以下、レジスト硬化
層という。)18aが生成する。また、エッチング箇所
の側壁には、ドライエッチング処理ガス、レジストおよ
び被加工膜、あるいはエッチング装置の部材等に起因し
て残滓18bが生成する。 (部分アッシング工程)つぎに、処理室108の残存ガ
スを排出した後、引き続きエッチング装置100におい
て、処理ガスとしてOを処理室108内に導入してプ
ラズマアッシングを行う(部分アッシング工程 部分ア
ッシング処理装置 図1(d)、図2中S108)。
【0041】このときの、アッシング条件は、処理室1
08内を、例えば10Paの圧力に調整した状態で、プ
ラズマガスとしてOを例えば200sccm流通さ
せ、例えば13.56MHzで400Wの高周波電力を
印加する。処理時間は、例えば、2minとする。
【0042】これにより、レジスト硬化層18aが除去
される。
【0043】このとき、アッシング条件は、前記した従
来の第1のアッシング条件に比べて、処理時間が1/1
0と短い時間で済み、したがって、酸化条件がマイルド
である。このため、エッチングにより露出したCu配線
層12の部分は酸化することがない。
【0044】なお、プラズマガスとして、Oに代え
て、NとHの混合ガスを用い、このとき、NとH
の流量比(N/H)を50/350〜350/5
0程度の範囲内とし、300〜1000Wの高周波電力
を印加してもよい。なお、プラズマガスとして、N
用いてもよい。 (洗浄工程)つぎに、ウエハをエッチング装置100か
ら搬出し、ウエット洗浄装置(洗浄処理装置)に搬入し
(図2中S110)、ウエット洗浄を行う(洗浄工程 図
1(e)、図2中S112)。ここで、ウエット洗浄装
置は、ディップ方式やスピン方式等の従来の装置等から
適宜選択して用いることができる。
【0045】このときのウエット洗浄条件は、有機アミ
ン系の剥離液等を用いる通常のウエット洗浄条件でよ
い。例えば、30質量%のモノエタノールアミンおよび
70質量%のジメチルスルフォキシドの混合溶剤を用
い、70℃で10min程度処理する。
【0046】このとき、例えば、図4に示す洗浄装置1
14を用いて洗浄すると、より好ましい。
【0047】洗浄装置114は、ウエハ10を1枚洗浄
容器122内に縦置きして流速の大きな上昇流によって
洗浄する浸漬枚葉型洗浄装置である。洗浄剤容器116
中の洗浄剤118がポンプ120によって洗浄容器12
2に下側より流入し、ウエハ10の表裏面の狭い隙間を
通過しして溢流して再度洗浄剤容器116に流入し、循
環使用される。なお、参照符号124は循環する洗浄剤
118中に取り込まれる異物を除去するフィルタを示
す。
【0048】洗浄により、レジスト層18が除去され
る。このとき、残滓18bも除去される。
【0049】この場合、前者の有機アミン水溶液による
ウエット洗浄によりレジスト層を除去し、ついで、例え
ば、ELMC30(三菱ガス化学社製)を洗浄剤として
用いてウエット洗浄により残滓18bを除去する二段階
洗浄を行うと好ましい。
【0050】以上説明した各工程における処理により、
本実施の形態例に係る基板処理方法による処理が終了す
る。
【0051】本実施の形態例に係る基板処理方法および
基板処理システムによれば、エッチング工程および部分
アッシング工程をエッチング装置内で引き続いて行った
後、洗浄装置にウエハを移送して洗浄処理を行うため、
エッチング処理方法が簡易であるとともに、部分アッシ
ング工程においては5〜10s程度の短時間の処理でレ
ジスト硬化層のみを除去し、残存レジスト層は薬液を用
いたウエット洗浄により除去するため、SiNx層がエ
ッチング除去されて露出したCu配線層は酸化すること
がない。
【0052】なお、以上説明した成膜工程およびレジス
トパターン形成工程、ならびに、エッチング工程、部分
アッシング工程および洗浄工程を、図5に示すクラスタ
装置126を用いて行うと、好適である。
【0053】クラスタ装置126は、カセット室128
a、128bと、搬送室130と、3つの真空処理室1
31、132、136と、上記洗浄装置114とを備え
る。
【0054】カセット室128a、128bは、搬送室
130に気密に接続され、図示しない開閉扉を介してウ
エハ10を外部から搬入し、また、搬出するためのロー
ドロック室として機能するものであり、複数枚のウエハ
10を収容するウエハカッセット138を取り入れ、ま
た、取り出しできるように構成されている。
【0055】搬送室130には、ウエハ10を搬送する
搬送手段140が設けられている。搬送手段140は、
各々独立して水平方向に回動される3本の搬送アームを
備えた多関節アームよりなる。なお、参照符号142
は、搬送室130と各カセット室128a、128b、
各真空処理室131、132、136および洗浄装置1
14との間の側壁に設けられた搬出入口を示す。
【0056】搬送室130には、メカニカルブースター
ポンプ等の排気機構と窒素ガス等の不活性ガス供給機構
(いずれも図示せず。)が備わっている。これにより、
カセット室128a、128b、洗浄装置114、真空
処理室131、132、136との間で搬送を行う際
に、搬送室130内の圧力をそれぞれの室内と同等の圧
力とすることができる。
【0057】搬送室130に気密に接続されている真空
処理室131、132、136は、それぞれ例えばエッ
チング装置、アッシング装置および成膜装置である。
【0058】まず、大気状態の搬送室130の圧力をカ
セット室128aまたは128bと同等の真空または大
気圧とし、ウエハカセット138からウエハ10を取り
出す。大気圧で搬送を行う場合は、開閉扉に密閉型のカ
セットを直接取り付ける等によって、カセット室128
aまたは128bやロードロック室を省くこともでき
る。大気圧で搬送を行った場合は、搬送室130を減圧
し、真空処理室131と同等の圧力であることを確認し
た後、真空処理室131へウエハ10を搬入する。
【0059】真空処理室131でエッチング処理された
ウエハ10は、排気機構によって真空状態にされた搬送
室130を通して真空処理室132へ運ばれ、真空処理
室132で部分アッシング処理を施される。または、真
空処理室131、132それぞれにおいて、エッチング
処理と部分アッシング処理を連続して行うこともでき
る。この場合、真空処理室131、132はともにエッ
チング装置となる。
【0060】エッチング処理と部分アッシング処理では
使用するガスが異なるため、別処理で行ったほうが処理
の安定性、汚染低減という点で好ましい。一方、同一処
理室でエッチング処理と部分アッシング処理を行うこと
により、処理室間の搬送が不要となり処理時間の短縮が
図られ、また、処理室数の減少による装置コストの低減
等の効果が得られる。両者のうちどちらの構成とするか
は、実際の処理内容等によって選択される。
【0061】部分アッシング処理後、ウエハ10は真空
状態にされた搬送室130に送られる。不活性ガスによ
って搬送室30内の圧力を上げ、大気圧状態となったこ
とを確認後、洗浄装置114へウエハ10を搬送する。
洗浄装置114でウエハ10は洗浄処理を施される。
【0062】洗浄処理後、ウエハ10は大気圧状態とさ
れた搬送室130に送られる。搬送室130を排気機構
によって真空状態にし、真空処理室136と同等の圧力
になたことを確認後、ウエハ10は真空処理室136へ
搬送される。真空処理室136において、CVD処理若
しくはPVD処理によってウエハ10表面に新しい膜が
形成される。
【0063】成膜後のウエハ10は、搬送室130を通
してウエハカッセット138へと戻される。
【0064】上記実施例では、搬送室の圧力を変えるこ
とによって各処理室との搬送を行ったが、これに代え
て、搬送室は常に大気圧ガス不活性ガス雰囲気にしてお
き、真空処理室と搬送室の間にロードロックを設けて搬
送を行ってもよい。
【0065】上記実施例では、洗浄処理後大気に曝すこ
となく成膜処理を行うことによって、従来の処理方法お
よび処理システムで必要であった金属層表面の自然酸化
膜や基板上の汚染物を除去する工程及びそのための装置
が不要となり、より生産性を向上することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明に係る基板処理方法およびそのシ
ステムによれば、上面に金属層が形成され、さらに該金
属層上にレジスト層が形成され、該金属層の少なくとも
一部が露出した基板のレジスト層の表面に生成したレジ
スト硬化層をプラズマを用いて除去し、レジスト硬化層
を除去した後のレジスト層を薬液を用いて除去するた
め、基板処理方法が簡易であるとともに、露出した金属
層は酸化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例に係る基板処理方法およびその
システムを説明するためのものであり、ウエハ上に形成
した各層の変化を示す図である。
【図2】本実施の形態例に係る基板処理方法を説明する
ための工程図である。
【図3】本実施の形態例に係る基板処理方法およびその
システムにおいて用いるエッチング装置の概略断面図で
ある。
【図4】本実施の形態例に係る基板処理方法およびその
システムにおいて用いる洗浄装置の概略図である。
【図5】本実施の形態例に係る基板処理方法およびその
システムにおいて用いるクラスタ装置の概略配置図であ
る。
【図6】従来の第1のエッチング処理方法を説明するた
めのものであり、ウエハ上に形成した各層の変化を示す
図である。
【図7】従来の第1のエッチング処理方法を説明するた
めの工程図である。
【図8】従来の第2のエッチング処理方法を説明するた
めのものであり、ウエハ上に形成した各層の変化を示す
図である。
【図9】従来の第2のエッチング処理方法を説明するた
めの工程図である。
【図10】メタルゲート形成の際の金属層の側壁の酸化
について説明するための図である。
【符号の説明】
10 ウエハ 12 Cu配線層 14 SiNx層 16 SiO層 18 レジスト層 18a 硬化残滓 100 エッチング装置 102 処理容器 104 磁石 106 高周波略電源装置 108 処理室 110 下部電極 112 上部電極 114 洗浄装置 116 洗浄剤容器 122 洗浄容器 126 クラスタ装置 128a、128b カセット室 130 搬送室 131、132、136 真空処理室 138 ウエハカッセット 140搬送手段
フロントページの続き (72)発明者 稲沢 剛一郎 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社 (72)発明者 森 宏幸 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社 (72)発明者 丹生谷 貴行 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社 Fターム(参考) 2H096 AA25 CA05 GA37 JA04 LA07 LA08 LA09 5F004 AA09 BA04 BB07 BB18 BD01 DA00 DA23 DA24 DA25 DA26 DB03 DB07 DB08 DB26 EA40 FA08 5F046 MA12 MA17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に金属層が形成され、さらに該金属
    層上にレジスト層が形成され、該金属層の少なくとも一
    部が露出した基板の該レジスト層の表面に生成したレジ
    スト硬化層をプラズマを用いて除去する部分アッシング
    工程と、 該レジスト硬化層を除去した後の該レジスト層を薬液を
    用いて除去する洗浄工程とを有することを特徴とする基
    板処理方法。
  2. 【請求項2】 上面に金属層が形成され、さらに該金属
    層上に介在層が形成された基板に対してレジスト層をマ
    スクとしてエッチングを行い該介在層を除去して該金属
    層の少なくとも一部を露出させるエッチング工程と、 該レジスト層の表面に生成したレジスト硬化層をプラズ
    マを用いて除去する部分アッシング工程と、 該レジスト硬化層を除去した後の該レジスト層を薬液を
    用いて除去する洗浄工程とを有することを特徴とする基
    板処理方法。
  3. 【請求項3】 前記部分アッシング工程において、前記
    プラズマとして、酸素原子、水素原子または窒素原子の
    いずれかを含むプラズマを用いることを特徴とする請求
    項1または2に記載の基板処理方法。
  4. 【請求項4】 前記洗浄工程において、前記薬液として
    有機溶剤を用いることを特徴とする請求項1または2に
    記載の基板処理方法。
  5. 【請求項5】 前記部分アッシング工程および前記洗浄
    工程の各工程において、前記基板を大気に曝すことなく
    処理することを特徴とする請求項1または2に記載の基
    板処理方法。
  6. 【請求項6】 前記エッチング工程において、前記介在
    層が誘電体層であることを特徴とする請求項2記載の基
    板処理方法。
  7. 【請求項7】 前記エッチング工程において、前記誘電
    体層とともに前記金属層をエッチングすることを特徴と
    する請求項2記載の基板処理方法。
  8. 【請求項8】 前記エッチング工程および前記部分アッ
    シング工程を同一装置内で行うことを特徴とする請求項
    2、6または7のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  9. 【請求項9】 前記エッチング工程および前記部分アッ
    シング工程を異なる装置内で行うことを特徴とする請求
    項2、5または6のいずれか1項に記載の基板処理方
    法。
  10. 【請求項10】 前記洗浄工程の前または後に、エッチ
    ング部位の側壁に生成した残滓を薬液を用いて除去する
    残滓除去工程をさらに有することを特徴とする請求項2
    記載の基板処理方法。
  11. 【請求項11】 上面に金属層が形成され、さらに該金
    属層上にレジスト層が形成され、該金属層の少なくとも
    一部が露出した基板の該レジスト層の表面に生成したレ
    ジスト硬化層をプラズマを用いて除去する部分アッシン
    グ処理装置と、 該レジスト硬化層を除去した後の該レジスト層を薬液を
    用いて除去する洗浄処理装置とを有することを特徴とす
    る基板処理システム。
  12. 【請求項12】 上面に金属層が形成され、さらに該金
    属層上に介在層が形成された基板に対してレジスト層を
    マスクとしてエッチングを行い該介在層を除去して該金
    属層の少なくとも一部を露出させるエッチング処理装置
    と、 該レジスト層の表面に生成したレジスト硬化層をプラズ
    マを用いて除去する部分アッシング処理装置と、 該レジスト硬化層を除去した後の該レジスト層を薬液を
    用いて除去する洗浄処理装置とを有することを特徴とす
    る基板処理システム。
  13. 【請求項13】 前記部分アッシング処理装置および前
    記洗浄処理装置間を大気に曝すことなく基板を搬送する
    搬送室を備えたことを特徴とする請求項11または12
    に記載の基板処理システム。
  14. 【請求項14】 前記エッチング処理装置は前記部分ア
    ッシング処理装置を兼ねることを特徴とする請求項12
    記載の基板処理システム。
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