JP2003035880A - 回転多面鏡 - Google Patents

回転多面鏡

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JP2003035880A
JP2003035880A JP2001223052A JP2001223052A JP2003035880A JP 2003035880 A JP2003035880 A JP 2003035880A JP 2001223052 A JP2001223052 A JP 2001223052A JP 2001223052 A JP2001223052 A JP 2001223052A JP 2003035880 A JP2003035880 A JP 2003035880A
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polygonal
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rectifying
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JP2001223052A
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English (en)
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Tasuku Hosonuma
介 細沼
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転によって生じる騒音を効果的に抑制する
ことができ、これによって高速化に十分対応することが
可能な回転多面鏡を提供する。 【解決手段】 正多角形状の多面鏡部10の両端面に、
この多面鏡部10の内接円径よりも径がしだいに小さく
なる複数段の多角形状の整流板11,12を、同心円
状、かつ位相を交互にずらして積層する。多面鏡部10
の周囲に発生する空気の流れを整流板11,12の周囲
に発生する空気の流れによって打ち消し、渦流への発展
を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ等
の画像形成装置においてレーザ光等の光ビームを高速度
で偏向走査する光走査装置を構成する回転多面鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8を参照してこの種の光走査装置の原
理を説明する。レーザ発振器(光源)1から出射したレ
ーザビーム(光ビーム)Lはシリンドリカルレンズ2を
通過することにより所定のビーム形状に集光され、その
レーザビームLは矢印方向に回転する正多角形状の回転
多面鏡3の反射面に入射して繰り返し偏向走査され、結
像レンズ系4a,4bを通って被走査体5上に結像す
る。
【0003】ところで、このような光走査装置にあって
は、回転多面鏡の風切り音が騒音として周囲に伝達する
ことが知られている。この騒音は、回転多面鏡が正多角
形状であり、回転中における周面の頂角と平らな反射面
との周速度の差(頂角の方が大きい)によって、回転多
面鏡の周囲に外周方向に向かう空気の流れが生じ、さら
にこれが渦流に発展することが原因と考えられている。
近年では、処理速度の高速化に伴って毎分1万数千回転
から2万回転以上といった高速で回転する回転多面鏡が
提供されているので騒音は増大する傾向にあり、このた
め、騒音を抑制する種々の対策が採られている。
【0004】その対策としては、特開2000−180
769号公報に開示されるように頂角を面取りするもの
や、特開平5−289012号公報に開示されるように
頂角の上下の面を円錐テーパ面に形成するものがあり、
これらはいずれも頂角に生じる空気抵抗を減らして騒音
の低減を図る提案である。また、特開2000−111
823号公報には、回転多面鏡の上下面に楕円体を重
ね、結果的に頂角に生じる空気抵抗を減少させる技術が
開示されている。さらに、特開2000−330062
号公報には、回転多面鏡を上側から押圧して回転軸と一
体に回転する支持部材に固定するための押圧部材から発
生する風切り音を課題とし、押圧部材を円錐台状のカバ
ーで被覆して押圧部材による風切り音を無くした騒音対
策案が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】回転多面鏡の周面の頂
角を面取りするなどして頂角に生じる空気抵抗を減少さ
せる従来技術にあっては、騒音源である空気の渦流を打
ち消すものではないので、きわめて高速で回転するもの
に適用した場合には、その効果がさほど得られないこと
が想定される。また、反射面の有効面積が小さくなるの
で、実用的な対策とは言えない。また、押圧部材にカバ
ーを設けるものは、押圧部材による騒音防止を図ったも
のであり、回転多面鏡自体の騒音の低減を図ったもので
はない。
【0006】よって本発明は、騒音が効果的に抑制さ
れ、これによって高速化に十分対応することが可能な回
転多面鏡を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、第1の発明として、光ビームを偏
向反射する複数の反射面が周面に形成された多角形状の
多面鏡部の少なくとも一方の端面に、該多面鏡部の外接
円径よりも径がしだいに小さくなる1段あるいは複数段
の整流板が同心円状に積層されていることを特徴とす
る。
【0008】第1の発明の回転多面鏡は、複数の反射面
を有する多角形状の多面鏡部が、実質的な回転多面鏡の
機能を果たす。そして、この多面鏡部の少なくとも一方
の端面に積層された整流板により、多面鏡部から発生す
るであろう騒音が抑制される。すなわち、本発明の回転
多面鏡が回転することによって多面鏡部の周囲に発生す
る空気の流れは、多面鏡部と一体回転する整流板の周囲
に発生する空気の流れによって打ち消され、渦流に発展
する前に整流される。その結果、多面鏡部の周囲には渦
流が発生しにくく、これによって騒音が抑制される。整
流板を複数段積層する形態を採ると、多面鏡部側の空気
の流れを押さえ込む整流板側の空気の流れの厚みが増す
ので、騒音抑制作用が向上する。なお、整流板は多面鏡
部と一体に成形されたものでもよく、別体のものが多面
鏡部に接着等の固定手段で積層されていてもよい。別体
の場合は、軽量で駆動モータへの負荷が軽減する観点か
ら、アクリル等の樹脂製が好ましい。
【0009】第1の発明の整流板の具体例としては、多
角形状であり、その周面の頂角が、多面鏡部あるいは積
層されている整流板の周面の頂角に対してずれた状態で
積層されている形態が挙げられる。この構成によると、
整流板は多角形状であることから整流板の周囲に渦流に
発展する空気の流れが発生するが、この整流板側の空気
の流れが、回転方向の後方に生じる多面鏡部側の空気の
流れを押さえ込んで互いに打ち消す作用をなす。このよ
うな空気の流れの相殺作用により両者、すなわち多面鏡
部と整流板の周囲に発生する空気の流れは、渦流に発展
する前に整流される。その結果、多面鏡部の周囲には渦
流が発生しにくく、これによって騒音が抑制される。こ
のような整流板を、積層されている整流板に対して頂角
をずらして複数段積層する形態を採ると、整流板の周囲
に発生する空気の流れを、その整流板に積層された別の
整流板の周囲に発生する空気の流れが打ち消すので、騒
音抑制作用が向上する。なお、特開2001−8345
2号公報には、複数個の回転多面鏡を位相をずらして重
ねた構成が開示されているが、これは径が同一の回転多
面鏡を重ねており、しかも、全てが回転多面鏡である点
で本発明と全く異なる。
【0010】第1の発明の整流板の他の具体例として
は、円板状の形態が挙げられる。円板状の整流板の周囲
には、渦流に発展しない直線的な空気の流れが発生し、
この空気の流れによって多面鏡部側の空気の流れが押さ
え込まれる。これによって多面鏡部の周囲の空気の流れ
は渦流に発展しにくく、騒音抑制効果が得られる。
【0011】上記第1の発明においては、整流板を複数
段有し、かつ、これら整流板の厚さが、多面鏡部から離
れる積層方向に向かうにしたがって薄くなることを好ま
しい形態としている。この形態では、回転多面鏡が全体
として楕円体状、もしくは球体状を呈する。このような
形状では、多面鏡部からの騒音を抑える複数段の整流板
による空気抵抗が減少し、騒音がより効果的に抑制され
る。
【0012】次に、本発明の第2の発明は、光ビームを
偏向反射する複数の反射面を有する多角形状の多面鏡部
の両端面に、全体として1つの略球体を呈する半球状の
整流体がそれぞれ積層されていることを特徴とする。
【0013】第2の発明の回転多面鏡においても、複数
の反射面を有する多角形状の多面鏡部が、実質的な回転
多面鏡の機能を果たす。そして、この多面鏡部の両端面
に積層された半球状の整流体が上記第1の発明における
整流板と同様の機能を果たし、騒音が抑制される。第2
の発明では、一対の整流体により回転多面鏡の全体が略
球体を呈するので空気抵抗が大幅に減少し、騒音がより
効果的に抑制される。
【0014】第2の発明では、整流体の多面鏡部への積
層面の径が、多面鏡部の内接円と同等であること、ある
いは、多面鏡部の外接円と同等であることを具体的形態
とする。特に整流体の多面鏡部への積層面の径が多面鏡
部の外接円と同等の場合、多面鏡部の頂角が整流体から
突出しないのでその頂角への空気の接触量が少なくな
り、したがって、多面鏡部の周囲に渦流が発生しにくい
の。このため、多面鏡部の周囲には渦流がより発生しに
くく、騒音抑制効果が大きい。
【0015】次に、本発明の第3の発明は、光ビームを
偏向反射する複数の反射面が周面に形成された多角形状
の多面鏡部の両端面に、円錐状の整流体がそれぞれ積層
されていることを特徴とする。
【0016】第3の発明の回転多面鏡においても、複数
の反射面を有する多角形状の多面鏡部が、実質的な回転
多面鏡の機能を果たす。そして、この多面鏡部の両端面
に積層された円錐状の整流体から生じる空気の流れによ
って、騒音が抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (1)第1実施形態 図1は、図8で示した光走査装置に適用可能な第1実施
形態に係る回転多面鏡であり、(a)は側面図、(b)
は平面図である。この回転多面鏡10Aは、光走査装置
が設置される図示せぬケーシング内に中心Oを軸として
回転自在に取り付けられ、図示せぬ駆動モータによって
一方向に回転する。
【0018】回転多面鏡10Aは、回転多面鏡としての
機能を実質的に果たす多面鏡部10と、この多面鏡部1
0の上下の端面にそれぞれ複数段(この場合2段ずつ)
に積層された整流板11,12とから構成されている。
多面鏡部10は、平面視正多角形状(図示例では正六角
形状)で適度な高さ(厚さ)を有し、その周面には、頂
角10aで区切られた複数の平面からなる反射面10b
が形成されている。
【0019】多面鏡部10に積層された1段目の整流板
(第1の整流板)11は、多面鏡部10と同じ正六角形
状であり、すなわちその周面には、頂角11aで区切ら
れた6つの平面11bが形成されている。第1の整流板
11の厚さは多面鏡部10よりも薄く(例えば半分程
度)、その外接円径は多面鏡部10の内接円径に等し
い。そしてこの第1の整流板11は、多面鏡部10の上
下の端面に対し、多面鏡部10と同心円状で、かつ頂角
11aが多面鏡部10の反射面10bの中央に位置する
ように位相をずらして積層されている。言い換えると、
第1の整流板11は多面鏡部10に対して周方向に30
゜ずらして同心円状に配置されている。
【0020】第1の整流板11に積層された2段目の整
流板(第2の整流板)12は、多面鏡部10および第1
の整流板11と同じ正六角形状であり、その周面には、
頂角12aで区切られた6つの平面12bが形成されて
いる。第2の整流板12の厚さは第1の整流板11より
も若干薄く、その外接円径は第1の整流板11の内接円
径に等しい。そしてこの第2の整流板12は、第1の整
流板11に対し、同心円状で、かつ頂角12aが第1の
整流板11の平面11bの中央に位置するように位相を
ずらして積層されている。
【0021】このように、第1実施形態の回転多面鏡1
0Aは、多面鏡部10の両端面に、多面鏡部10と同じ
正六角形状で、多面鏡部10から離れる積層方向に向か
うにしたがって径が小さくなり、かつ薄くなる第1,第
2の整流板11,12が、同心円状に、かつ位相を交互
にずらして積層された構成である。なお、多面鏡部10
はアルミニウム等の軽金属によって成形されており、一
方、各整流板11,12は、多面鏡部10と一体に成形
されているか、それぞれ別体、あるいは各整流板11,
12が一体に成形されていて、接着等の固定手段で多面
鏡部10に積層されている。各整流板11,12が多面
鏡部10と別体の場合は、軽量で駆動モータへの負荷が
軽減する観点から、アクリル等の樹脂製が好ましい。
【0022】上記回転多面鏡10Aは、例えば図8で示
した光走査装置に適用された場合、回転している状態
で、レーザ発振器から出射されたレーザビームが多面鏡
部10の反射面10bに入射して繰り返し偏向走査さ
れ、結像レンズ系を通って被走査体上に結像する。
【0023】このような稼動状態で、回転する多面鏡部
10の周囲には、頂角10aと反射面10bとの周速度
の差によって外周方向に向かう空気の流れが生じ、これ
と同様に第1,第2の整流板11,12の周囲にも空気
の流れが生じる。ここで、第1の整流板11側の空気の
流れは、回転方向の後方に生じる多面鏡部10側の空気
の流れを押さえ込んで互いに打ち消す作用をなす。ま
た、第2の整流板12側の空気の流れは、回転方向の後
方に生じる第1の整流板11側の空気の流れを押さえ込
んで互いに打ち消す作用をなす。このような空気の流れ
の相殺作用により、多面鏡部10の周囲に発生する空気
の流れは渦流に発展する前に整流され、その結果、多面
鏡部10の周囲には渦流が発生しにくくなり、これによ
って騒音が抑制される。
【0024】また、多面鏡部10の上下の端面に、径が
異なる整流板11,12が積層され、かつ、これら整流
板11,12の厚さが多面鏡部10から離れる積層方向
に向かうにしたがって薄くなっているので、回転多面鏡
10Aが全体として概ね楕円体状を呈する。第1実施形
態では整流板が2段であるから楕円体状を呈するが、整
流板の数が多いと球体状を呈する。このような形状で
は、複数段の整流板による空気抵抗が減少し、騒音がよ
り効果的に抑制される。
【0025】次に、図2および図3を参照して、上記第
1実施形態の変形例を説明する。図2に示す回転多面鏡
10Aも多面鏡部10の両端面に正六角形状の整流板1
1,12が同心円状に積層されているが、この場合、整
流板11の頂角11aは多面鏡部10の頂角10aの近
傍に位置し、さらに整流板12の頂角12aは整流板1
1の頂角11aの近傍に位置している。各頂角11a,
12aは、多面鏡部10の各頂角10aに対して同じ周
方向に若干ずれており、それぞれ反射面10bおよび平
面11bから突出せずに一致している。整流板11,1
2の厚さに関しては、上記実施形態と同様である。
【0026】図2に示す回転多面鏡10Aによれば、多
面鏡部10に積層された各整流板11,12の周囲には
多面鏡部10と位相の異なる空気の流れがそれぞれ発生
し、これら空気の流れによって多面鏡部10の周囲で発
生する空気の流れが整流され、騒音の発生が抑制され
る。
【0027】図3(a)に示す回転多面鏡10Aは、多
面鏡部10の上下の端面に、4つの頂角11aおよび平
面11bを有する長方形状の整流板11が多面鏡部10
と同心円状に積層されている。この整流板11の厚さは
多面鏡部10よりも薄く(例えば半分程度)、4つの頂
角11aが、対応する多面鏡部10の反射面10bの中
央に位置するように位相をずらして積層されている。
【0028】図3(b)に示す回転多面鏡10Aは、多
面鏡部10の上下の端面に、正十二角形状の整流板11
が多面鏡部10と同心円状に積層されている。この整流
板11の厚さも多面鏡部10より薄く、その外接円径は
多面鏡部10の内接円径に等しい。そしてこの整流板1
1は、多面鏡部10に対して、頂角11aが多面鏡部1
0の反射面10bの中央に位置するように位相をずらし
て積層されている。
【0029】図3に示した各回転多面鏡10Aは、多面
鏡部10とは異なる角数の正多角形状の整流板11が多
面鏡部10に積層されたものであり、上記実施形態と同
様に、整流板11の周囲で発生する空気の流れによって
多面鏡部10の周囲で発生する空気の流れが整流され、
騒音の発生が抑制される。
【0030】(2)第2実施形態 次に、図4を参照して本発明の第2実施形態を説明す
る。図4(a),(b)に示すように、第2実施形態の
回転多面鏡10Bは、多面鏡部10の上下の端面に、円
板状の整流板21,22がそれぞれ同心円状に積層され
ている。この場合、多面鏡部10に積層された1段目の
整流板(第1の整流板)21は、直径が多面鏡部10の
内接円径に等しい円板で、その厚さは多面鏡部10より
も薄く(例えば半分程度)、多面鏡部10の上下の端面
に対し同心円状に積層されている。第1の整流板21に
積層された2段目の整流板(第2の整流板)22は、第
1の整流板21よりも直径が小さい円板で、その厚さは
第1の整流板21よりも若干薄く、第1の整流板21に
対して同心円状に積層されている。
【0031】第2実施形態の回転多面鏡10Bが回転す
ると、円板状の第1,第2の整流板21,22の周囲に
は、渦流に発展しない直線的な空気の流れが発生し、こ
の空気の流れによって多面鏡部10の周囲に発生する空
気の流れが押さえ込まれる。これによって多面鏡部10
の周囲の空気の流れは渦流に発展しにくく、騒音が抑制
される。
【0032】(3)第3実施形態 次に、図5を参照して本発明の第3実施形態を説明す
る。図5(a),(b)に示すように、第3実施形態の
回転多面鏡10Cは、多面鏡部10の上下の端面に、全
体として1つの球体を呈する半球状の整流体31がそれ
ぞれ積層されている。この場合、整流体31における多
面鏡部10への円形の積層面31aの直径は多面鏡部1
0の内接円径と等しく、この積層面31aが多面鏡部1
0に同心円状に重なった状態で積層されている。
【0033】第3実施形態の回転多面鏡10Cが回転す
ると、半球状の各整流体31の周囲には、渦流に発展し
ない直線的な空気の流れが発生し、この空気の流れによ
って多面鏡部10の周囲に発生する空気の流れが押さえ
込まれる。これによって多面鏡部10の周囲の空気の流
れは渦流に発展しにくく、騒音が抑制される。この場
合、上下一対の整流体31により回転多面鏡10C全体
が球体を呈するので空気抵抗が大幅に減少し、騒音がよ
り効果的に抑制される。
【0034】(4)第4実施形態 次に、図6を参照して本発明の第4実施形態を説明す
る。図6(a),(b)に示すように、第4実施形態の
回転多面鏡10Dは、多面鏡部10の上下の端面に、全
体として1つの球体を呈する半球状の整流体41がそれ
ぞれ積層されている。この場合、整流体41における多
面鏡部10への円形の積層面41aの直径は多面鏡部1
0の外接円径と等しく、この積層面41aが多面鏡部1
0と同心円状に重なった状態で積層されている。
【0035】第4実施形態の回転多面鏡10Dは、上下
一対の整流体41が第3実施形態の整流体31と同様に
作用して、多面鏡部10からの騒音が抑制される。特に
この場合、整流体41の多面鏡部10への積層面41a
の直径が多面鏡部10の内接円径と等しいことから、多
面鏡部10の頂角10aが整流体41から突出しておら
ず、このため、その頂角10aへの空気の接触量は少な
い。したがって、多面鏡部10の周囲には渦流がより発
生しにくく、騒音抑制効果が大きい。
【0036】(5)第5実施形態 次に、図7を参照して本発明の第5実施形態を説明す
る。図7(a),(b)に示すように、第5実施形態の
回転多面鏡10Eは、多面鏡部10の上下の端面に、斜
面が凹状の曲面に形成された円錐状の整流体51がそれ
ぞれ積層されている。この場合、整流体51における多
面鏡部10への円形の積層面51aの直径は多面鏡部1
0の内接円径と等しく、この積層面51aが多面鏡部1
0と同心円状に重なった状態で積層されている。
【0037】第5実施形態の回転多面鏡10Eによれ
ば、回転することによって円錐状の各整流体51の周囲
には、渦流に発展しない直線的な空気の流れが発生し、
この空気の流れによって多面鏡部10の周囲に発生する
空気の流れが押さえ込まれる。これによって多面鏡部1
0の周囲の空気の流れは渦流に発展しにくく、騒音が抑
制される。この場合、上下一対の整流体51は円錐状で
あることから空気抵抗が極めて少なく、騒音がより効果
的に抑制される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転多面鏡としての実質的な機能を果たす多面鏡部の端
面に整流板あるいは整流体を積層し、多面鏡部の周囲に
発生する空気の渦流を発生しにくくしたので、騒音が効
果的に抑制され、これによって高速化に十分対応するこ
とができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る回転多面鏡の
(a)側面図、(b)平面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の変形例を示す平面図
である。
【図3】 (a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態の別の変形例を示す平面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る回転多面鏡の
(a)側面図、(b)平面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態に係る回転多面鏡の
(a)側面図、(b)平面図である。
【図6】 本発明の第4実施形態に係る回転多面鏡の
(a)側面図、(b)平面図である。
【図7】 本発明の第5実施形態に係る回転多面鏡の
(a)側面図、(b)平面図である。
【図8】 光走査装置の原理を説明するための概念図で
ある。
【符号の説明】
1…レーザ発振器(光源) 10…多面鏡部 10A,10B,10C,10D,10E…回転多面鏡 10a…頂角 10b…反射面 11,12,21,22…整流板 31,41,51…整流体 L…レーザビーム(光ビーム)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを偏向反射する複数の反射面が
    周面に形成された多角形状の多面鏡部の少なくとも一方
    の端面に、該多面鏡部の外接円径よりも径がしだいに小
    さくなる1段あるいは複数段の整流板が同心円状に積層
    されていることを特徴とする回転多面鏡。
  2. 【請求項2】 前記整流板は多角形状であり、その周面
    の頂角が、前記多面鏡部あるいは積層されている整流板
    の周面の頂角に対してずれた状態で積層されていること
    を特徴とする請求項1に記載の回転多面鏡。
  3. 【請求項3】 前記整流板は円板状であることを特徴と
    する請求項1に記載の回転多面鏡。
  4. 【請求項4】 前記整流板を複数段有し、かつ、これら
    整流板の厚さが、前記多面鏡部から離れる積層方向に向
    かうにしたがって薄くなることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の回転多面鏡。
  5. 【請求項5】 光ビームを偏向反射する複数の反射面が
    周面に形成された多角形状の多面鏡部の両端面に、全体
    として1つの略球体を呈する半球状の整流体がそれぞれ
    積層されていることを特徴とする回転多面鏡。
  6. 【請求項6】 前記整流体の前記多面鏡部への積層面の
    径が、多面鏡部の内接円と同等であることを特徴とする
    請求項5に記載の回転多面鏡。
  7. 【請求項7】 前記整流体の前記多面鏡部への積層面の
    径が、多面鏡部の外接円と同等であることを特徴とする
    請求項5に記載の回転多面鏡。
  8. 【請求項8】 光ビームを偏向反射する複数の反射面が
    周面に形成された多角形状の多面鏡部の両端面に、円錐
    状の整流体がそれぞれ積層されていることを特徴とする
    回転多面鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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