JP2003035871A - 倒立実体顕微鏡 - Google Patents

倒立実体顕微鏡

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JP2003035871A
JP2003035871A JP2001221704A JP2001221704A JP2003035871A JP 2003035871 A JP2003035871 A JP 2003035871A JP 2001221704 A JP2001221704 A JP 2001221704A JP 2001221704 A JP2001221704 A JP 2001221704A JP 2003035871 A JP2003035871 A JP 2003035871A
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Noriyuki Shimizu
敬之 清水
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 倒立観察を高コントラストで行うことができ
る倒立実体顕微鏡を提供する。 【解決手段】 標本の下側に延びる観察光路を有する倒
立実体顕微鏡において、標本13を載置するステージ1
4と、ステージ14の下方であって標本13の下側に延
びる観察光路に沿って配置された光路分割素子15と、
光路分割素子15によって分割された第1の光路22上
に配置された実体顕微鏡ユニット7、8、9、10と、
光路分割素子15の下方に配置された反射部材18と、
反射部材18によって偏向された第2の光路23上に配
置された照明光学系6と、第2の光路23上に配置され
た照明光源11とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光顕微鏡および
蛍光観察可能な実体顕微鏡を含む倒立実体顕微鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】卵の発生などは極性があるため、低倍率
で上下両側から観察することが意味を持っている。この
ため、初期の段階から光る蛋白質であるGFP(Gre
enFluorescent Protein)などを
使い、蛍光を用いて卵の発生を観察することができるよ
うになってきている。培養標本などでも、GFPなどを
使い、スライス組織を低倍率で広範囲の蛍光観察をする
用途が増えてきている。これらの蛍光観察には、低倍率
での実体顕微鏡が良く使用されている。
【0003】近年、実体顕微鏡の正立観察では、蛍光観
察を含め様々な観察手段が提案されている。まず、「実
体顕微鏡」として、特開平11−231227号公報所
載の技術(従来例1)が開示されている。図7に示すよ
うに、対物レンズ103は、観察光路101、102に
共通の対物レンズで、この対物レンズ103より取り込
んだ標本104の観察像を、それぞれ観察光路101、
102に導くようにしている。これら2つの観察光路1
01、102は、図示しないノブによりズーミングを行
うズームレンズ群105、106、結像レンズ107、
108および接眼レンズ109、110を各別に有する
もので、接眼レンズ109、110により標本104面
を実体観察可能にしている。この場合、ズームレンズ群
105、106中の観察光路瞳位置またはその近傍に明
るさ絞り151、161を配置している。また、観察光
路101のズームレンズ群105と結像レンズ107と
の間にダイクロイックミラー111を配置している。こ
のダイクロイックミラー111は一定の波長以下の光を
反射し、それ以上の波長の光を透過するもので、このダ
イクロイックミラー111により観察光路101より分
割された光路が照明光路112を形成している。
【0004】この照明光路112は、特定波長のみを選
択可能なバンドパスフィルタで構成される励起フィルタ
113、例えば、水銀ランプからなる光源114、この
光源114より発せられた光を励起フィルタ113に導
くための照明光学系115を有している。そして、観察
光路101のダイクロイックミラー111と結像レンズ
107との間および観察光路102のズームレンズ10
6と結像レンズ108との間には、それぞれ一定波長の
光を透過するロングパスフィルタ又はバンドパスフィル
タで構成される吸収フィルタ116、117を配置して
いる。照明光路112の光源114からの励起光により
標本114を励起し、この励起された標本114の蛍光
像のうち、吸収フィルタ116を通る所定波長域のもの
を観察する。
【0005】また、倒立観察では、「双眼実体顕微鏡」
として、特開昭60−227214号公報所載の技術
(従来例2)が開示されている。図8において、大型の
架台部230の上面に設けられたスリーブ230aに
は、支柱231が着脱可能に取付けられている。支柱2
31には、継ぎ手233を介して水平バー232が取付
けられ、水平バー232には、双眼実体顕微鏡の焦準操
作部207が変倍鏡体部202の光軸Oが水平になるよ
うに横向きに取付けられている。さらに、焦準操作部2
07を架台部230に支持するための支持部材207b
が着脱可能に焦準操作部207に取付けられている。変
倍鏡体部202の図中左方には、対物レンズ取付座20
4が配設され、対物レンズ取付座204には、対物レン
ズ203が着脱可能に取着されている。変倍鏡体部20
2の図中右方には、双眼鏡体部205が配設され、双眼
鏡体部205には一対の接眼レンズ206が取着されて
いる。光軸O上の対物レンズ203の前方には、反射装
置234が配設され、反射装置234の上方には、観察
標本を載置するためのステージ235が配設されてい
る。以上の構成により、観察標本を倒立型顕微鏡の如く
下方から観察することができるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来技
術にはつぎのような問題点があった。すなわち、従来例
2(図8参照)のような構成の蛍光実体顕微鏡を用いて
倒立観察を行う場合に、従来例1(図7参照)のような
構成の同軸落射タイプの照明光路を用いたのでは、ズー
ムレンズや対物レンズの自家蛍光の影響で、コントラス
トが劣化するという問題があった。高コントラストを得
るために、照明光路と観察光路とを分離したタイプも考
えられるが、対物レンズ外から照明するタイプでは、対
物レンズのWD(ワーキングディスタンス)に制約があ
るため、反射用のミラーに妨げられて、標本面を照明す
ることが困難となる。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1、2または3に係る発明の課題
は、倒立観察を高コントラストで行うことができる倒立
実体顕微鏡を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1または2に係る発明は、標本の下側に延び
る観察光路を有する倒立実体顕微鏡において、前記標本
を載置するステージと、該ステージの下方であって前記
標本の下側に延びる観察光路に沿って配置された光路分
割素子と、該光路分割素子によって分割された第1の光
路上に配置された実体顕微鏡ユニットと、前記光路分割
素子の下方に配置された反射部材と、該反射部材によっ
て偏向された第2の光路上に配置された照明光学系と、
前記第2の光路上に配置された照明光源とを備えた。
【0009】請求項3に係る発明は、標本の下側に延び
る観察光路を有する倒立実体顕微鏡において、前記標本
を載置するステージと、該ステージの下方であって前記
標本の下側に延びる観察光路に沿って配置された光路分
割素子と、該光路分割素子によって分割された第1の光
路上に配置された実体顕微鏡ユニットと、前記光路分割
素子の下方に配置された照明光学系と、該照明光学系を
介して前記標本を照明する照明光源とを備えた。
【0010】請求項1または2に係る発明の倒立実体顕
微鏡では、標本を載置するステージと、ステージの下方
であって標本の下側に延びる観察光路に沿って配置され
た光路分割素子と、光路分割素子によって分割された第
1の光路上に配置された実体顕微鏡ユニットと、光路分
割素子の下方に配置された反射部材と、反射部材によっ
て偏向された第2の光路上に配置された照明光学系と、
第2の光路上に配置された照明光源とを備えたことによ
り、照明光源からの光は、第2の光路上を反射部材によ
って偏向して上方に導かれ、光路分割素子を通過してス
テージ上の標本を下側から照明し、標本を下側から照明
して発生した反射光は光路分割素子によって反射され第
1の光路を通過して実体顕微鏡ユニットに入射する。
【0011】請求項2に係る発明の倒立実体顕微鏡で
は、上記作用に加え、第1の光路上に配置された蛍光観
察用の吸収フィルタと、第2の光路上に配置された蛍光
励起用の励起フィルタとを備え、光路分割素子は、励起
フィルタを透過した照明光を透過させ標本から発生した
蛍光を反射させる特性を有するダイクロイックミラーで
あることにより、照明光源からの光は、第2の光路上の
励起フィルタにより選択的に透過し、反射部材によって
上方に導かれ、ダイクロイックミラーを通過して標本に
導かれ、標本を下側から蛍光を励起し、励起によって発
生した蛍光はダイクロイックミラーにより反射され、第
1の光路を通過して実体顕微鏡ユニットに入射し、実体
顕微鏡ユニット内の吸収フィルタにて蛍光のみを透過
し、接眼レンズにより蛍光観察が行われる。
【0012】請求項3に係る発明の倒立実体顕微鏡で
は、標本を載置するステージと、該ステージの下方であ
って標本の下側に延びる観察光路に沿って配置された光
路分割素子と、光路分割素子によって分割された第1の
光路上に配置された実体顕微鏡ユニットと、光路分割素
子の下方に配置された照明光学系と、照明光学系を介し
て標本を照明する照明光源とを備えたことにより、照明
光源からの光は、光路分割素子の下方に配置された照明
光学系を通過し、さらに光路分割素子を通過して標本を
下側から照明し、標本を下側から照明して発生した反射
光は光路分割素子によって反射され第1の光路を通過し
て実体顕微鏡ユニットに入射する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態につい
て説明する。
【0014】(実施の形態1)図1〜図4は実施の形態
1を示し、図1は倒立実体顕微鏡の側面図、図2はフィ
ルタの切換機構の一例を示す構成図、図3はフィルタ切
換機構の他の例を示す構成図、図4は倒立実体顕微鏡に
装着されたフィルタ類の分光透過率特性図である。図1
において、倒立実体顕微鏡の観察光軸22は、左右一対
の独立した光軸を持っており、図1では、奥行き方向
(紙面に垂直の方向)に配置されている。本実施の形態
では、便宜上一つの観察光軸22として説明する。
【0015】基台99上には、ベース部1が配設され、
ベース部1は水平支柱2と垂直支柱3とを支持してい
る。水平支柱2はもう一端をベース4により支持されて
いる。水平支柱2には、焦準装置5が固定されている。
焦準装置5の上には、照明光学系としての蛍光装置6が
第2の光路としての照明光軸23を水平にして固定され
ている。蛍光装置6の上には、倒立実体顕微鏡のズーム
本体9が第1の光路としての観察光軸22を水平にして
固定されている。ズーム本体9には、対物レンズ7が固
定され、もう一端には、蛍光装置6を介して鏡筒8が取
着されている。鏡筒8には、接眼レンズ10が取付けら
れている。対物レンズ7、鏡筒8、ズーム本体9および
接眼レンズ10により実体顕微鏡ユニットを構成してい
る。蛍光装置6の照明光軸23上には、励起フィルタ2
4と照明光源としての光源11とが配設されている。ま
た、観察光軸22上には、吸収フィルタ25が配設さ
れ、励起フィルタ24と吸収フィルタ25とを連動して
切り換える操作部12が、蛍光装置6の上部に配設され
ている。操作部12は、例えば、図2または図3に示す
ターレット機構で構成されている。
【0016】図2において、ズーム本体9の観察光軸2
2上には、一対の吸収フィルタ25が4組合計8個、吸
収フィルタ用ターレット51の観察光軸22を通る円周
上に配置されている。吸収フィルタ用ターレット51は
その中心に回転軸53を有し、蛍光装置6内の上部に回
転可能に配設され、回転軸53の一端にはプーリ53A
が取着されている。また、蛍光装置6の照明光軸23上
には、励起フィルタ24が4個、励起フィルタ用ターレ
ット52の照明光軸23を通る円周上に等配されてい
る。励起フィルタ用ターレット52はその中心に回転軸
54を有し、蛍光装置6内の下部に回転可能に配設さ
れ、回転軸54の一端にはプーリ54Aが取着されてい
る。プーリ53Aとプーリ54Aとにはベルト55が張
架され、吸収フィルタ用ターレット51を回転させる
と、回転運動がベルト55によって励起フィルタ用ター
レット52に伝達され、励起フィルタ24と吸収フィル
タ25とを連動して切り換えることができる。
【0017】図3において、ズーム本体9の観察光軸2
2上には、一対の吸収フィルタ25が4組合計8個、タ
ーレット61の観察光軸22を通る円周上に配置されて
いる。また、蛍光装置6の照明光軸23上には、励起フ
ィルタ24が4個、ターレット61の照明光軸23を通
る円周上に等配されている。ターレット61はその中心
に回転軸62を有し、蛍光装置6内に回転可能に配設さ
れ、ターレット61を回転させると、4組の吸収フィル
タ25と4つの励起フィルタ24とが同時に回転して、
それぞれの光軸上で連動して切り換えが行われる。
【0018】図1において、標本13は、GFPなどの
蛍光蛋白質が発現しているか、蛍光色素などで染色され
ている蛍光標本で、ステージ14上に配置され、ステー
ジ14は垂直支柱3に固定されている。ステージ14の
下には、観察光軸22を折り返す光路分割素子としての
ダイクロイックミラー15が配置され、ミラーホルダ1
6を介して固定部材17により垂直支柱3に固定されて
いる。ミラーホルダ16は、スライドアリなどの機構に
より固定部材17に対して着脱交換可能になっている。
ダイクロイックミラーの下方には、照明光軸23を折り
返す反射部材18が配設され、ミラー支え19により垂
直支柱3に固定されている。反射部材18として、具体
的には全反射ミラーや全反射プリズムを使用できる。ス
テージ14、固定部材17およびミラー支え19は、そ
の固定を緩めることで、垂直支柱3に沿って上下移動可
能になっており、最適位置に調整固定される。
【0019】焦準装置5には、焦準操作のための焦準ハ
ンドル20が付設され、焦準ハンドル20を操作するこ
とにより、図示しないガイドにより観察光軸22の光軸
方向に移動し、蛍光装置6とともにズーム本体9が動
き、標本13へのピント合わせ操作が可能になってい
る。ズーム本体9には、観察倍率変換のためのズームハ
ンドル21が付設され、ズームハンドル21の操作とと
もに、ズーム本体9内部のレンズが移動することにより
変倍操作が可能となっている。さらに図示しない機構に
より、ズームハンドル21が蛍光装置6内のレンズと連
動して、照明の照野の大きさも倍率に合わせて可変にな
っている。
【0020】図4は、図1の倒立実体顕微鏡におけるフ
ィルタ類の透過率特性を示し、縦軸が透過率、横軸が波
長を表す。ダイクロイックミラー15は、一定波長より
短い波長を透過し、長い波長を反射する実線で示す特性
を有する。励起フィルタ24は、バンドパスタイプのフ
ィルタで、破線で示す特性を有する。吸収フィルタ25
は、ロングパスタイプのフィルタで、2点鎖線で示す特
性を有する。
【0021】つぎに、上記構成の倒立実体顕微鏡の作用
について説明する。図1において、光源11から出た光
は、励起フィルタ24により選択的に透過され、蛍光装
置6内のレンズによって照明光軸23上を反射部材18
に導かれる。反射部材18により反射された光はダイク
ロイックミラー15を透過し、標本13に導かれ、標本
13を下側から励起する。励起により発生した蛍光は、
ダイクロイックミラー15にて反射し、観察光軸22上
を対物レンズ7へ導かれる。対物レンズ7とズーム本体
9により変倍され、吸収フィルタ25を透過して、鏡筒
8の接眼レンズ10により標本13の下側の蛍光像が観
察される。ここで、図4に示した各フィルタの透過率特
性は、観察する蛍光波長に最適な組み合わせが選択され
る。
【0022】別の波長の蛍光を観察する場合には、操作
部12により励起フィルタ24と吸収フィルタ25の組
み合わせを変えて、最適なものにするとともに、ミラー
ホルダ16を取り外し、適するダイクロイックミラー1
5に交換する。標本13へピントを合わせる場合には、
焦準ハンドル20操作する。また、ズームにより観察倍
率を変える場合には、ズームハンドル21を操作する。
【0023】ここで、標本13へ導かれる照明光は、観
察に必要な対物レンズ、ズームレンズなどの構成を全く
通ることがないので、それらの照明光による自家蛍光の
影響を受けず、コントラストの高い蛍光像が観察でき
る。また、照明光と観察光は標本に対し同方向であるた
め、穴の底など、偏射照明では照明できない標本形状で
あっても、照明光の影などが生じることはない。
【0024】本実施の形態によれば、高コントラスト
で、標本形状による照明光の影などを伴わない倒立蛍光
観察が可能である。また、実体顕微鏡であるので、低倍
率で広い範囲の観察が可能であるとともに、立体視が可
能である。
【0025】(実施の形態2)図5は実施の形態2を示
し、倒立実体顕微鏡の側面図である。本実施の形態は照
明手段と観察光路の対物レンズの先端部分とが実施の形
態1と異なり、他の部分は実施の形態1と同様のため、
異なる部分のみ説明し、同一の部材には同一の符号を付
し説明を省略する。
【0026】図5において、ダイクロイックミラー15
の下方には、集光レンズユニット33が配設され、集光
レンズユニット33は照明光学系としてのライトガイド
32の出射端部に保持されている。ライトガイド32の
出射端部は図示しないホルダにより基台99に保持され
ている。ライトガイド32の基端部は照明光源としての
光源装置31に連結されている。また、集光レンズユニ
ット33の先端には、フィルタホルダ34が着脱可能に
保持され、フィルタホルダ34には、励起フィルタ24
が装着されている。
【0027】対物レンズ7の先端部には、フィルタホル
ダ35が着脱可能に保持され、フィルタホルダ35に
は、実施の形態1の吸収フィルタ25と同等の特性をも
つ吸収フィルタ36が装着されている。その他の構成は
実施の形態1と同様である。
【0028】つぎに、上記構成の倒立実体顕微鏡の作用
について説明する。光源装置31から出た光は、ライト
ガイド32により導かれ、集光レンズユニット33から
出射される。集光レンズユニット33からの光は、励起
フィルタ24により選択的に透過され、ダイクロイック
ミラー15を透過し、標本13に導かれ、標本13を下
側から励起する。励起により発生した蛍光は、ダイクロ
イックミラー15にて反射し、観察光軸22上を吸収フ
ィルタ36を透過し対物レンズ7へ導かれる。対物レン
ズ7とズーム本体9により変倍され、鏡筒8の接眼レン
ズ10により標本13の下側の蛍光像が観察される。
【0029】本実施の形態によれば、簡便な構成で低倍
率の高コントラスト倒立蛍光観察を行うことができる。
また、ライトガイドを使用することにより、装置構成に
影響を与えることなく、光源を目的に応じて自由に選択
することができる。
【0030】(実施の形態3)図6は実施の形態3を示
し、倒立実体顕微鏡の側面図である。本実施の形態は、
実施の形態1の倒立実体顕微鏡にほぼ同様の構成である
正立観察用の実体顕微鏡を付加したものであり、付加部
分のうち倒立実体顕微鏡と異なる部分のみ説明し、同一
の部材には同一の符号を付し説明を省略する。
【0031】図6において、垂直支柱3の長さを延ば
し、正立観察用の実体顕微鏡を取付ける。蛍光装置6の
照明光出射部6aには、傾斜した照明光軸23Aに沿っ
て、標本13への照明光を導くためのレンズユニット4
1が取付けられている。その他の構成は実施の形態1と
同様である。
【0032】つぎに、上記構成の実体顕微鏡は、倒立観
察の作用については実施の形態1と同様のため、正立観
察の作用のみを説明する。図6において、光源11の光
は照明レンズユニット41により、標本13の上面を照
明する。標本13から出た蛍光は、対物レンズ7により
取り込まれて接眼レンズ10により観察される。
【0033】本実施の形態によれば、標本13を上下両
側から交互に、低倍率でかつ高コントラストで蛍光観察
することができ、卵の発生の様子などを詳細に知ること
ができる。
【0034】(変形例1)実施の形態1、2または3に
おいて、光量が十分な場合には、ダイクロイックミラー
15に替えて、反射率固定のハーフミラーを用いること
ができる。この場合、波長依存性がなくなるので、励起
フィルタ24と吸収フィルタ25との切換えのみで、波
長の異なる蛍光観察が可能となる。
【0035】(変形例2)実施の形態1、2または3に
おいて、ミラーホルダ16のスライドアリの長さを長く
して、ミラーホルダ16上に種類の異なるダイクロイッ
クミラー15を複数配置し、ミラーホルダ16をスライ
ドさせて、ダイクロイックミラー15を切り換えること
により、波長の異なる蛍光観察を行うことが可能とな
る。
【0036】(変形例3)実施の形態1、2または3に
おいて、励起フィルタと吸収フィルタを使用しないこと
により、明視野観察も可能となる。
【0037】なお、上述した具体的な実施の形態から、
つぎのような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1) 前記第1の光路上に配置された蛍光観察用の吸
収フィルタと前記第2の光路上に配置された蛍光励起用
の励起フィルタとを備え、前記光路分割素子は、波長特
性がフラットなハーフミラーであることを特徴とする請
求項1記載の倒立実体顕微鏡。
【0038】付記(1)によれば、請求項1の効果に加
え、波長依存性がなくなるので、励起フィルタ24と吸
収フィルタ25との切換えのみで、波長の異なる蛍光観
察が可能となる。
【0039】(2) 前記吸収フィルタと前記励起フィ
ルタとを連動した切換え操作可能な切換え操作部を有す
ることを特徴とする請求項2または付記(1)記載の倒
立実体顕微鏡。
【0040】付記(2)によれば、請求項2または付記
(1)の効果に加え、吸収フィルタと励起フィルタとが
連動して切り換えが行われることにより、波長の異なる
蛍光観察への切り換えを迅速且つ容易に行うことができ
る。
【0041】(3) 前記第1の光路上に配置された蛍
光観察用の吸収フィルタと、前記照明光学系の光路上に
配置された蛍光励起用の励起フィルタとを備え、前記光
路分割素子は、前記励起フィルタを透過した照明光を透
過させ前記標本から発生した蛍光を反射させる特性を有
するダイクロイックミラーであることを特徴とする請求
項3記載の倒立実体顕微鏡。
【0042】付記(3)によれば、請求項3の効果に加
え、倒立蛍光観察を高コントラストで行うことができ
る。
【0043】(4) 前記照明光学系にライトガイドを
用いたことを特徴とする請求項3または付記(3)記載
の倒立実体顕微鏡。
【0044】付記(4)によれば、請求項3または付記
(3)の効果に加え、ライトガイドを使用することによ
り、装置構成に影響を与えることなく、光源を目的に応
じて自由に選択することができる。
【0045】(5) 標本の下側に延びる観察光路を有
する倒立実体顕微鏡において、前記標本を載置するステ
ージと、該ステージの下方であって前記標本の下側に延
びる観察光路に沿って配置された光路分割素子と、該光
路分割素子によって分割された第1の光路上に配置され
た実体顕微鏡ユニットと、前記光路分割素子の下方に配
置された反射部材と、該反射部材によって偏向された第
2の光路上に配置された照明光学系と、前記第2の光路
上に配置された照明光源と、前記ステージの上方であっ
て前記標本の上側に延びる観察光路上に配置された実体
顕微鏡ユニットと、前記標本を斜め上方から照射する照
明光学系と、該照明光学系の光路上に配置された照明光
源とを備えたことを特徴とする倒立実体顕微鏡
【0046】付記(5)によれば、倒立観察に加え、正
立観察が同一顕微鏡で可能となるので、標本を上下両側
から低倍率でかつ高コントラストで観察することがで
き、卵の発生の様子などを詳細に知ることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1または2に係る発明によれば、
照明光源からの光は、第2の光路上を反射部材によって
偏向して上方に導かれ、光路分割素子を通過してステー
ジ上の標本を下側から照明し、標本を下側から照明して
発生した反射光は光路分割素子によって反射され第1の
光路を通過して実体顕微鏡ユニットに入射するようにし
たので、照明光路と観察光路とが分離して自家蛍光が発
生せず、倒立観察を高コントラストで行うことができ
る。
【0048】請求項2に係る発明によれば、上記効果に
加え、照明光源からの光は、第2の光路上の励起フィル
タにより選択的に透過し、反射部材によって上方に導か
れ、ダイクロイックミラーを通過して標本に導かれ、標
本を下側から蛍光を励起し、励起によって発生した蛍光
はダイクロイックミラーにより反射され、第1の光路を
通過して実体顕微鏡ユニットに入射し、実体顕微鏡ユニ
ット内の吸収フィルタにて蛍光のみを透過するようにし
たので、倒立蛍光観察を高コントラストで行うことがで
きる。
【0049】請求項3に係る発明によれば、照明光源か
らの光は、光路分割素子の下方に配置された照明光学系
を通過し、さらに光路分割素子を通過して標本を下側か
ら照明し、標本を下側から照明して発生した反射光は光
路分割素子によって反射され第1の光路を通過して実体
顕微鏡ユニットに入射するようにしたので、照明光路と
観察光路とが分離して自家蛍光が発生せず、倒立観察を
高コントラストで行うことができると共に、簡便な構成
で倒立実体顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の倒立実体顕微鏡の側面図であ
る。
【図2】実施の形態1のフィルタ切換機構の一例を示す
構成図である。
【図3】実施の形態1のフィルタ切換機構の他の例を示
す構成図である。
【図4】実施の形態1の倒立実体顕微鏡に装着されたフ
ィルタ類の分光透過率特性図である。
【図5】実施の形態2の倒立実体顕微鏡の側面図であ
る。
【図6】実施の形態3の倒立実体顕微鏡の側面図であ
る。
【図7】従来例1の実体顕微鏡の概略構成図である。
【図8】従来例2の双眼実体顕微鏡の側面図である。
【符号の説明】
6 蛍光装置 7 対物レンズ 8 鏡筒 9 ズーム本体 10 接眼レンズ 11 光源 13 標本 14 ステージ 15 ダイクロイックミラー 18 反射部材 22 観察光軸 23 照明光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 21/16 G02B 21/16 21/18 21/18 21/24 21/24 Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA05 EA01 FA02 GA04 GB01 GB18 GB19 HA01 HA02 HA09 JA03 MA01 2H048 CA01 CA11 CA14 CA17 CA23 CA24 CA25 2H052 AA09 AA13 AB17 AB24 AB27 AC14 AC26 AC27 AD03 AD34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本の下側に延びる観察光路を有する倒
    立実体顕微鏡において、 前記標本を載置するステージと、該ステージの下方であ
    って前記標本の下側に延びる観察光路に沿って配置され
    た光路分割素子と、該光路分割素子によって分割された
    第1の光路上に配置された実体顕微鏡ユニットと、前記
    光路分割素子の下方に配置された反射部材と、該反射部
    材によって偏向された第2の光路上に配置された照明光
    学系と、前記第2の光路上に配置された照明光源とを備
    えたことを特徴とする倒立実体顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1の光路上に配置された蛍光観察
    用の吸収フィルタと前記第2の光路上に配置された蛍光
    励起用の励起フィルタとを備え、前記光路分割素子は、
    前記励起フィルタを透過した照明光を透過させ前記標本
    から発生した蛍光を反射させる特性を有するダイクロイ
    ックミラーであることを特徴とする請求項1記載の倒立
    実体顕微鏡。
  3. 【請求項3】 標本の下側に延びる観察光路を有する倒
    立実体顕微鏡において、 前記標本を載置するステージと、該ステージの下方であ
    って前記標本の下側に延びる観察光路に沿って配置され
    た光路分割素子と、該光路分割素子によって分割された
    第1の光路上に配置された実体顕微鏡ユニットと、前記
    光路分割素子の下方に配置された照明光学系と、該照明
    光学系を介して前記標本を照明する照明光源とを備えた
    ことを特徴とする倒立実体顕微鏡。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072081A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Keyence Corp 顕微鏡装置
JP2017227642A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 タイゲン バイオサイエンス コーポレイション 多重チャンネル蛍光検出システムおよびそれを使用する方法
CN109100352A (zh) * 2018-08-30 2018-12-28 天津港东科技股份有限公司 显微镜多功能液体测试装置

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