JP2003035796A - 沸騰水型原子力発電所とその原子炉圧力容器の脱気方法および耐圧漏洩検査方法 - Google Patents

沸騰水型原子力発電所とその原子炉圧力容器の脱気方法および耐圧漏洩検査方法

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JP2003035796A
JP2003035796A JP2001224614A JP2001224614A JP2003035796A JP 2003035796 A JP2003035796 A JP 2003035796A JP 2001224614 A JP2001224614 A JP 2001224614A JP 2001224614 A JP2001224614 A JP 2001224614A JP 2003035796 A JP2003035796 A JP 2003035796A
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pressure vessel
reactor pressure
main condenser
reactor
gas
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Yuji Yamamoto
雄司 山本
Masatoshi Maekawa
雅俊 前川
Junichi Hiraguchi
淳一 平口
Satoshi Mizuno
諭 水野
Takao Baba
隆男 馬場
Tadashi Yotsuyanagi
端 四柳
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Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉圧力容器の耐圧漏洩検査時において、タ
ービン側の工程に影響を与えることなく原子炉圧力容器
内を脱気し、溶存酸素濃度を低く維持する。 【解決手段】原子力発電所の運転停止時に、原子炉圧力
容器2内の気体を、原子炉圧力容器の頂部に接続された
頂部ベント配管35から、主復水器9を通さずに主復水
器真空ポンプ29とは別個の真空ポンプ1および気体廃
棄物処理系排ガス復水器4を通って外部に排出する脱気
系統を有する。また、他の態様では、頂部ベント配管3
5から、主復水器真空ポンプ29および気体廃棄物処理
系排ガス復水器4を通って外部に排出する脱気系統を有
し、主復水器真空ポンプ29を通った気体の一部を再び
その主復水器真空ポンプを通るように戻す再循環系統4
8を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は沸騰水型原子力発電
所とその原子炉圧力容器の脱気方法および耐圧漏洩検査
方法に関するもので、特に、沸騰水型原子力発電所の定
期検査時に行う耐圧漏洩検査を円滑に行うのに好適な設
備および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子力発電所について、
図5により説明する。原子炉圧力容器2の中には炉心
(図示せず)があって、ここでの核反応によって蒸気を
作る。ここでできた蒸気は、主蒸気隔離弁6、主蒸気管
5を通って、高圧蒸気タービン7および低圧蒸気タービ
ン8で仕事をした後、主復水器9で凝縮して復水にな
る。主復水器9の復水は、低圧復水ポンプ32、復水浄
化装置33、高圧復水ポンプ34、給水加熱器26、原
子炉給水ポンプ27、原子炉給水管28を通って、原子
炉圧力容器2へ戻される。炉心の冷却を促進するため
に、原子炉再循環ポンプ3が設けられている。
【0003】主復水器9の排気をするために、主復水器
真空ポンプ29と、その下流側に排気筒14が設けられ
主復水器真空ポンプ吸込み配管47により主復水器9と
主復水器真空ポンプ29が接続され、主復水器真空ポン
プ出口配管46により、主復水器真空ポンプ29と排気
筒14が接続されている。また、主復水器9から、弁7
0、起動停止用空気抽出器10、気体廃棄物処理系1
2、気体廃棄物処理系出口13を経て排気筒14に至る
系統が設けられている。
【0004】原子炉圧力容器2の底部近くおよび原子炉
再循環ポンプ3の吸込み側から原子炉給水管28に至る
原子炉冷却材浄化系統が設けられている。すなわち、原
子炉圧力容器2から出た冷却材は、原子炉冷却材浄化ポ
ンプ22、原子炉冷却材浄化再生熱交換器23の一次
側、原子炉冷却材浄化非再生熱交換器24、原子炉冷却
材浄化系ろ過脱塩装置25、原子炉冷却材浄化再生熱交
換器23の二次側を通り、原子炉給水管28に至る。
【0005】また、原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩装置2
5の下流側で分岐し、適宜、調節弁31を経て、主復水
器9および廃棄物処理系40に至るブローダウンライン
30が設けられている。ブローダウンライン30の主復
水器9および廃棄物処理系40の各上流側にはそれぞれ
に切替弁41があって、主復水器9か廃棄物処理系40
を選択できるようになっている。
【0006】さらに、復水貯蔵タンク15から、止め弁
18、配管16、制御棒駆動水ポンプ20、配管21を
経て、制御棒駆動水を原子炉圧力容器2内に供給できる
ようになっている。制御棒駆動水は、原子炉の核反応を
制御する制御棒を駆動するのに利用される。制御棒駆動
水ポンプ20の吸込み側は分岐していて、止め弁19を
介して、復水浄化装置33と高圧復水ポンプ34の間に
接続されている。
【0007】次に、原子炉圧力容器2の脱気方法につい
て説明する。沸騰水型原子力発電所においては、プラン
ト起動時に原子炉圧力容器2内の材料の耐SCC(応力
腐食割れ)性の裕度を確保するため、原子炉水温度80
℃付近で、主蒸気隔離弁6を開けることで、プラント起
動準備として真空状態とした主復水器9により原子炉圧
力容器2を真空状態にさせ炉水中に存在する溶存酸素濃
度を低下させる操作(以下脱気操作)を行っている。
【0008】この場合、原子炉圧力容器2へは制御棒駆
動水系により主復水器9を水源とした水が、低圧復水ポ
ンプ32、復水浄化装置33、制御棒駆動水ポンプ20
を介して注入されているが、注入水の水源が主復水器9
であるため、注入水中の酸素濃度も低い状態である。な
お、制御棒駆動水系からの流入量に相当する冷却材を、
原子炉冷却材浄化系のブローダウンライン30を用いて
排出している。このとき、原子炉水位を一定範囲に保つ
ようにブローダウンライン30上の調節弁31で調節す
る。また、主復水器9の真空引きに当たっては主復水器
真空ポンプ29による真空引きの後、所内蒸気を用いて
起動停止用空気抽出器10により高真空の状態にしてい
る。
【0009】一方、プラント起動に先駆けて定期検査時
に実施する原子炉圧力容器2の耐圧漏洩検査は、プラン
トごとに異なるもののおおむね検査時の炉水温度は60
〜80℃で行っており、検査を通じて炉水温度が100
℃を大きく上回らないため材料の耐SCC上も問題なか
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】今後、原子炉圧力容器
の運転時間が長くなるにつれて、原子炉圧力容器内の材
料への照射は増え、材料が脆化するので、結果的に原子
炉圧力容器の耐圧漏洩検査時の最低使用温度は上昇する
傾向にある。
【0011】このため、原子炉圧力容器の耐圧漏洩検査
時の最低使用温度は上昇する傾向にある。そのようなプ
ラントにおいては、特に検査時の温度が材料評価上10
0℃以上としなければならない場合もある。従来の耐圧
漏洩検査では原子炉水を脱気する手順とはなっていない
ため、このまま100℃以上とすることは材料の耐SC
C性上好ましくない状況である。
【0012】このため、プラント起動時に実施する脱気
運転と同様に、主復水器の真空を用いた方法にて脱気を
行うことが考えられる。しかし、原子炉圧力容器の耐圧
漏洩検査時は、場合によりタービン側が脱気運転ができ
る状況にないことも考えられる。このため、仮に主復水
器による脱気が可能な時期と合わせるとすると、タービ
ン側の点検工程の圧縮あるいは、定期検査期間の延長等
が必要となる。
【0013】そこで本発明は、原子炉圧力容器の耐圧漏
洩検査時において、タービン側の工程に影響を与えるこ
となく原子炉圧力容器内を脱気し、溶存酸素濃度を低く
維持することができる設備または方法を提供することを
目的とする。
【0014】ここで、好ましくは、脱気時の万一の放射
能放出防止の観点から、プラント起動時と同様に、原子
炉を脱気した排ガスは気体廃棄物処理系等で処理するこ
ととする。また、耐圧漏洩検査時は原子炉に制御棒駆動
水系を経由して水が流入するため、単に脱気するのみで
は、制御棒駆動水系より溶存酸素濃度を多く含んだ水が
流入するため、これに関しても原子炉水中の溶存酸素濃
度を低く抑制するための設備も考慮する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するものであって、請求項1の発明は、核反応によって
蒸気を発生する原子炉圧力容器と、この原子炉圧力容器
で発生した蒸気によって駆動される蒸気タービンと、こ
の蒸気タービンの排気を凝縮させる主復水器と、この主
復水器を排気するための主復水器真空ポンプと、前記主
復水器を排気するための起動停止用空気抽出器と、この
起動停止用空気抽出器の下流側に配置されて外部に排出
する放射能を低減するための気体廃棄物処理系排ガス復
水器と、を有する沸騰水型原子力発電所において、前記
原子炉圧力容器の頂部に接続された頂部ベント配管を介
しかつ前記主復水器を通さずに前記原子炉圧力容器内の
気体を排出する脱気系統を有すること、を特徴とする。
請求項1の発明によれば、主復水器の状態にかかわりな
く原子炉圧力容器の脱気を行うことができる。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の沸騰水型原子力発電所において、前記脱気系統
は、前記原子炉圧力容器内の気体を、その原子炉圧力容
器の頂部に接続された頂部ベント配管から、前記主復水
器を通さずに前記主復水器真空ポンプおよび前記気体廃
棄物処理系排ガス復水器を通って外部に排出し、かつ、
前記主復水器真空ポンプを通った気体の一部を再びその
主復水器真空ポンプを通るように戻す再循環系統を有す
ること、を特徴とする。請求項2の発明によれば、請求
項1の発明の作用・効果を得られるほか、主復水器真空
ポンプを流用することができる。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の沸騰水型原子力発電所において、前記脱気系統
は、前記原子炉圧力容器内の気体を、その原子炉圧力容
器の頂部に接続された頂部ベント配管から、前記主復水
器を通さずに前記主復水器真空ポンプとは別個の真空ポ
ンプおよび前記気体廃棄物処理系排ガス復水器を通って
外部に排出すること、を特徴とする。請求項3の発明に
よれば、請求項1の発明の作用・効果を得られるほか、
主復水器真空ポンプとは別の真空ポンプを用いることに
より機動性が高い。
【0018】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の沸騰水型原子力発電所において、前記脱気系統
は、前記原子炉圧力容器内の気体を、その原子炉圧力容
器の頂部に接続された頂部ベント配管から、前記主復水
器を通さずに前記起動停止用空気抽出器および前記気体
廃棄物処理系を通って外部に排出すること、を特徴とす
る。請求項4の発明によれば、請求項1の発明の作用・
効果を得られるほか、既設の起動停止用空気抽出器およ
び気体廃棄物処理系を流用することができる。
【0019】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
に記載の沸騰水型原子力発電所において、前記脱気系統
は、前記原子炉圧力容器内の気体を、その原子炉圧力容
器の頂部に接続された頂部ベント配管から、前記主復水
器を通さずに前記主復水器真空ポンプとは別個の真空ポ
ンプおよびチャコールフィルタを具備するオフガス処理
装置を通って外部に排出すること、を特徴とする。請求
項5の発明によれば、請求項1の発明の作用・効果を得
られるほか、主復水器真空ポンプとは別の真空ポンプを
用いることにより機動性が高い。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の沸騰水型原子力発電所にお
いて、前記原子炉圧力容器下部から冷却材を取り出し
て、冷却材を浄化するろ過脱塩装置を経て、さらに、前
記核反応を制御する制御棒を駆動するための制御棒駆動
水ポンプを経て、前記原子炉圧力容器に冷却材を戻す系
統を有すること、を特徴とする。請求項6の発明によれ
ば、請求項1ないし5のいずれかの発明の作用・効果が
得られるほか、原子炉圧力容器内への注入水に含まれる
溶存酸素量を抑制することができ、原子炉圧力容器の脱
気状態を維持する上で有利である。
【0021】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の沸騰水型原子力発電所において、前記ろ過脱塩
装置と前記制御棒駆動水ポンプの間にタンクが設置され
ていることを特徴とする。請求項7の発明によれば、請
求項6の発明の作用・効果が得られるほか、タンクを用
いることによって、注入水の管理・制御がやりやすくな
る。
【0022】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の沸騰水型原子力発電所において、前記タンクと
前記制御棒駆動水ポンプの間にブースタポンプが設置さ
れていることを特徴とする。請求項8の発明によれば、
請求項7の発明の作用・効果が得られるほか、制御棒駆
動水ポンプの有効吸込み水頭を確保する上で有利であ
る。
【0023】また、請求項9に記載の発明は、請求項7
または8に記載の沸騰水型原子力発電所において、前記
タンクに酸化性を抑制するガスを供給する手段を有する
ことを特徴とする。請求項9の発明によれば、請求項7
または8の発明の作用・効果が得られるほか、原子炉圧
力容器内への注入水の酸化性を抑制できる。
【0024】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1ないし5のいずれかに記載の沸騰水型原子力発電所に
おいて、前記核反応を制御する制御棒を駆動するための
制御棒駆動水を前記原子炉圧力容器内へ供給する制御棒
駆動水系と、この制御棒駆動水系を通じて前記原子炉圧
力容器内へ水素を注入する手段と、前記原子炉圧力容器
下部から冷却材を取り出して、冷却材を浄化するろ過脱
塩装置を経て、前記給水系統を通じて原子炉圧力容器内
に戻す浄化系統と、この浄化系統内に配置された水素酸
素結合触媒と、を有することを特徴とする。請求項10
の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかの発明の
作用・効果が得られるほか、原子炉圧力容器内の冷却材
中の溶存酸素量を抑制することができ、原子炉圧力容器
の脱気状態を維持する上で有利である。
【0025】また、請求項11に記載の発明は、請求項
1ないし5のいずれかに記載の沸騰水型原子力発電所に
おいて、脱気水を貯蔵する脱気水貯蔵タンクと、この脱
気水貯蔵タンク内の脱気水を、前記核反応を制御する制
御棒を駆動するための制御棒駆動水ポンプを経て、前記
原子炉圧力容器に冷却材を注入する系統と、を有するこ
とを特徴とする。請求項11の発明によれば、請求項1
ないし5のいずれかの発明の作用・効果が得られるほ
か、原子炉圧力容器内への注入水に含まれる溶存酸素量
を抑制することができ、原子炉圧力容器の脱気状態を維
持する上で有利である。
【0026】また、請求項12に記載の発明は、核反応
によって蒸気を発生する原子炉圧力容器と、この原子炉
圧力容器で発生した蒸気によって駆動される蒸気タービ
ンと、この蒸気タービンの排気を凝縮させる主復水器
と、この主復水器を排気するための主復水器真空ポンプ
と、前記主復水器を排気するための起動停止用空気抽出
器と、この起動停止用空気抽出器の下流側に配置されて
外部に排出する放射能を低減するための気体廃棄物処理
系排ガス復水器と、を有する沸騰水型原子力発電所の運
転停止時に行う前記原子炉圧力容器の脱気方法におい
て、前記原子炉圧力容器の頂部から抽出した気体を、前
記主復水器を通さずに排出することを特徴とする。請求
項12の発明によれば、主復水器の状態にかかわりなく
原子炉圧力容器の脱気を行うことができる。
【0027】また、請求項13に記載の発明は、核反応
によって蒸気を発生する原子炉圧力容器と、この原子炉
圧力容器で発生した蒸気によって駆動される蒸気タービ
ンと、この蒸気タービンの排気を凝縮させる主復水器
と、この主復水器を排気するための主復水器真空ポンプ
と、前記主復水器を排気するための起動停止用空気抽出
器と、この起動停止用空気抽出器の下流側に配置されて
外部に排出する放射能を低減するための気体廃棄物処理
系排ガス復水器と、を有する沸騰水型原子力発電所の運
転停止時に行う前記原子炉圧力容器の耐圧漏洩検査方法
において、前記原子炉圧力容器内の脱気を行った後に、
該原子炉圧力容器内に、溶存酸素量を減らす処理を施し
た冷却材を注入することを特徴とする。請求項13の発
明によれば、原子炉圧力容器内の冷却材に含まれる溶存
酸素量を抑制することができ、原子炉圧力容器の脱気状
態を維持する上で有利である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜4を参照して本発
明の実施の形態を説明する。これらにおいて、従来の技
術または相互に共通もしくは類似の部分には、共通の符
号を付して、重複説明は適宜省略する。
【0029】[第1の実施の形態]図1により本発明の
第1の実施の形態を説明する。本実施の形態では、原子
炉圧力容器頂部ベントライン35より配管36、真空ポ
ンプ1および配管37を介して気体廃棄物処理系排ガス
復水器4の入口配管38に接続する配管系統が設けられ
ている。
【0030】また、原子炉圧力容器2より原子炉冷却材
浄化系の原子炉冷却材浄化ポンプ22、原子炉冷却材浄
化再生熱交換器23、原子炉冷却材浄化非再生熱交換器
24、原子炉冷却材浄化ろ過脱塩装置25を介して主復
水器9あるいは廃棄物処理系40に至る原子炉冷却材浄
化系ブローダウンライン30が設けられ、このブローダ
ウンライン30上の調節弁31の下流側で主復水器9あ
るいは廃棄物処理系40への切替弁41の上流側より分
岐してタンク42へ繋がる配管39が設けられている。
【0031】また、タンク42から制御棒駆動水ポンプ
20の吸込み配管44へ接続する配管43および配管4
3上のブースタポンプ56、吸込み配管44の上流へ設
置する止め弁45が設けられている。さらに、窒素供給
装置57からタンク42の気相部へ配管58が接続され
ており、タンク42の気相部より建屋外あるいは建屋内
でも作業員が隣接できない部分に開放する配管59が設
けられている。
【0032】また、復水貯蔵タンク15からポンプ60
を介してタンク42に接続する配管61が設けられてい
る。さらに、窒素供給装置57からタンク42の液相部
へ配管62が接続されている。
【0033】次に作用を説明する。弁70が閉じた状態
で、真空ポンプ1および気体廃棄物処理系排ガス復水器
4の下流側の気体廃棄物処理系を稼動させる。これによ
り、主復水器9の状態にかかわりなく原子炉圧力容器2
内が真空状態となり、原子炉水中の溶存酸素が真空脱気
される。
【0034】これに加えて、制御棒駆動水系の水源を原
子炉圧力容器2より原子炉冷却材浄化系を介して補給さ
れるタンク42とすることで、原子炉圧力容器2への流
入水についても溶存酸素濃度の低い状態とすることが可
能となる。ここで、タンク42の気相部を不活性状態
(酸素が少なくて酸化が生じにくい状態)とするのは、
脱気された原子炉水がタンク42の開放面を経由するこ
とでタンク42に一時滞留した水の溶存酸素濃度が上昇
するのを防止するためである。またブースタポンプ56
を設けるのは、制御棒駆動水系への影響、具体的には制
御棒駆動水ポンプ20のNPSH(有効吸込み水頭)を
確保するためである。
【0035】なお、制御棒駆動水系として必要なければ
ブースタポンプ56は設置しなくてもよく、炉水溶存酸
素濃度上昇に影響なければタンク42の気相部への窒素
注入も行わなくてよい。
【0036】このようにタンク42への冷却材を制御棒
駆動水系の水源を原子炉圧力容器2より原子炉冷却材浄
化系を介して供給する場合は、原子炉圧力容器2の脱気
時或いは耐圧漏えい検査時に原子炉圧力容器2内を高圧
で保持するような場合である。
【0037】一方、原子炉圧力容器2の満水操作時、昇
圧操作時においては、タンク42に復水貯蔵タンク15
より水を溜め、窒素供給装置57からタンク42の液相
部に窒素を注入することでタンク42内の貯蔵水を脱気
する。この場合のタンク42の貯蔵水を用いた原子炉圧
力容器2への流入水についても溶存酸素濃度を低い状態
とすることが可能となる。なお、本実施の形態で、ポン
プ60、配管61、配管62を設置しない構成とするこ
ともできる。
【0038】本実施の形態によれば原子炉圧力容器の耐
圧漏洩検査時において、原子炉圧力容器内の溶存酸素濃
度を低く抑えることができ、この状態で耐圧漏洩検査中
の維持が可能となることから、材料の健全性を維持しつ
つ、原子炉圧力容器の耐圧漏洩検査の実行が可能とな
る。
【0039】[第2の実施の形態]図2により本発明の
第2の実施の形態を説明する。本実施の形態では、原子
炉圧力容器頂部ベントライン35より配管36、主復水
器真空ポンプ29の吸込み配管47、主復水器真空ポン
プ29の出口配管46およびこの出口配管46より分岐
した配管37を介して気体廃棄物処理系排ガス復水器4
の入口配管38に接続する配管系統が設けられている。
【0040】すなわち、主復水器9と主復水器真空ポン
プ29を連絡する主復水真空ポンプ吸込配管47と、主
復水器真空ポンプ29と気体廃棄物処理系の出口側配管
と連絡し排気筒14へ気体を導く主復水器真空ポンプ出
口配管46が設けられ、配管36は原子炉圧力容器頂部
ベントライン35と主復水器真空ポンプ吸込み配管47
とを連絡している。また、配管37は主復水器真空ポン
プ出口配管46と気体廃棄物処理系排ガス復水器4とを
連絡している。
【0041】また、原子炉圧力容器2より原子炉冷却材
浄化系の原子炉冷却材浄化ポンプ22、原子炉冷却材浄
化再生熱交換器23、原子炉冷却材浄化非再生熱交換器
24、原子炉冷却材浄化ろ過脱塩装置25を介して主復
水器9あるいは廃棄物処理系40に至る原子炉冷却材浄
化系ブローダウンライン30が設けられている。ブロー
ダウンライン30上の調節弁31の下流部で主復水器9
あるいは廃棄物処理系40への切替弁41の上流部よ
り、制御棒駆動水ポンプ20と止め弁45の間の吸込み
配管44へ接続する配管39が設けられている。
【0042】さらに、主復水器真空ポンプ29の出口配
管46より分岐し主復水器真空ポンプ29の吸込み配管
47に接続する再循環配管48が設けられ、再循環配管
48に弁72が設けてある。また、主復水器真空ポンプ
吸込み配管47と主復水器9を繋ぐ配管には弁74が設
けられている。
【0043】次に作用を説明する。弁70および弁74
が閉じた状態で、主復水器真空ポンプ29および気体廃
棄物処理系排ガス復水器4の下流側の気体廃棄物処理系
を稼動させることにより、主復水器9の状態にかかわり
なく原子炉圧力容器2内が真空状態となり、原子炉水中
の溶存酸素が真空脱気される。
【0044】ここで、主復水器真空ポンプ29の容量が
気体廃棄物処理系の容量より大きい場合に、再循環配管
48の弁72を開いて気体廃棄物処理系への排ガス量を
調節する。ここで再循環配管48を設けた理由は、本
来、主復水器9の排気のために大容量としてある主復水
器真空ポンプ29を、小容量の真空ポンプが望ましい原
子炉圧力容器2の脱気用に流用するためである。
【0045】さらに、制御棒駆動水系の制御棒駆動水ポ
ンプ20の水源として、原子炉圧力容器2より原子炉冷
却材浄化系を介した原子炉水を用いることで、原子炉圧
力容器2への流入水についても溶存酸素濃度の低い状態
とすることが可能となる。
【0046】[第3の実施の形態]図3により本発明の
第3の実施の形態を説明する。本実施の形態では、原子
炉圧力容器頂部ベントライン35から分岐した配管36
は、起動停止用空気抽出器10の吸込み配管49の弁7
0より下流側に接続している。その合流部の下流側に、
起動停止用空気抽出器10、気体廃棄物処理系入口配管
11、気体廃棄物処理系12が接続されている。
【0047】また、脱気水貯蔵タンク50が設けられ、
この脱気水貯蔵タンク50から制御棒駆動水ポンプ20
の吸込み配管44の止め弁45の下流側へ接続する配管
51が設けられている。さらに復水貯蔵タンク15から
ポンプ60を介して脱気水貯蔵タンク50に接続する配
管61が設けられている。さらに、窒素供給装置57か
ら脱気水貯蔵タンク50の液相部へ配管62が接続さ
れ、脱気水貯蔵タンク50の気相部より建屋外あるいは
建屋内でも作業員が隣接できない部分に開放する配管5
9が設けられている。脱気水貯蔵タンク50としては、
復水器貯蔵タンクを真空ポンプあるいは窒素バブリング
等で脱気できるように構成したものを用いても、復水器
貯蔵タンクと別に設けたタンクを用いてもよい。脱気水
貯蔵タンク50は、制御棒駆動水系の通常の水源である
復水貯蔵タンクを、真空ポンプあるいは、窒素バブリン
グ等で脱気したものを用いてもよく、また別にタンクを
設けて真空ポンプあるいは、窒素バブリング等で脱気し
たもの、あるいは脱気器による脱気水を用いてもよい。
【0048】次に作用を説明する。弁70が閉じた状態
で、起動停止用空気抽出器10および気体廃棄物処理系
12を稼動させることにより、主復水器9の状態にかか
わりなく、原子炉圧力容器2内が真空状態となり、原子
炉水中の溶存酸素が真空脱気される。
【0049】また、脱気水貯蔵タンク50に復水貯蔵タ
ンク15より水を溜め、窒素供給装置57から脱気水貯
蔵タンク50の液相部に窒素を注入することで脱気水貯
蔵タンク50内の貯蔵水が脱気され、この水を制御棒駆
動水系の制御棒駆動水ポンプ20の水源として用いるこ
とで、原子炉圧力容器2への流入水についても溶存酸素
濃度を低い状態とすることが可能となる。
【0050】[第4の実施の形態]図4により本発明の
第4の実施の形態を説明する。本実施の形態では、原子
炉圧力容器頂部ベントライン35より配管36、真空ポ
ンプ1および配管37を介してチャコールフィルタを有
したオフガス処理装置52に接続する配管系統が設けら
れている。
【0051】また、原子炉圧力容器2より、原子炉冷却
材浄化系の原子炉冷却材浄化ポンプ22、原子炉冷却材
浄化再生熱交換器23、原子炉冷却材浄化非再生熱交換
器24、原子炉冷却材浄化ろ過脱塩装置25を介して原
子炉圧力容器2に戻る系統中で、ろ過脱塩装置25内に
水素酸素結合触媒53が充填されている。さらに、制御
棒駆動水ポンプ20から原子炉圧力容器2に至る配管5
3へ、水素注入装置54からの配管55が接続されてい
る。
【0052】次に作用を説明する。真空ポンプ1および
オフガス処理装置52を稼動させることにより、復水器
9の状態にかかわりなく原子炉圧力容器2内が真空状態
となり、原子炉水中の溶存酸素が真空脱気される。これ
に加えて、制御棒駆動水系の制御棒駆動水ポンプ20の
吐出側より注入した水素と、原子炉水中に溶存している
酸素が、原子炉冷却材浄化系を流れるときに水素酸素結
合触媒53により再結合して水になる。したがって、原
子炉水中の溶存酸素量を低く抑えることができる。
【0053】[第5の実施の形態]第5の実施の形態に
ついては、第1の実施の形態(図1)の構成に加え、第
3の実施の形態(図3)の脱気水貯蔵タンク50から制
御棒駆動水ポンプ20の吸込み配管44へ接続する配管
51および吸込み配管44の上流へ設置する止め弁45
を有する(図略)。
【0054】次に作用を説明する。真空ポンプ1および
気体廃棄物処理系排ガス復水器4の下流側の気体廃棄物
処理系を稼動させることにより、原子炉圧力容器2内が
真空状態となり、原子炉水中の溶存酸素が真空脱気され
る。加えて、制御棒駆動水系の水源を原子炉圧力容器2
より原子炉冷却材浄化系を介して補給されるタンク42
とすることで、原子炉圧力容器2への流入水についても
溶存酸素濃度の低い状態とすることが可能となる。また
制御棒駆動水系の制御棒駆動水ポンプ20の水源として
タンク42を介すること以外に脱気水貯蔵タンク50と
することで、原子炉内の溶存酸素濃度をさらに低いもの
とするために、耐圧漏洩検査工程の中で運用性に裕度を
持たせることが可能となる。
【0055】[他の実施の形態]第1の実施の形態にお
いて真空ポンプが選定上、気体廃棄物処理系の容量を超
える場合は、再循環配管を設置することもできる。ま
た、第4の実施の形態において、酸素水素結合触媒を脱
塩装置以外の部分に充填することもできる。
【0056】さらに、第1〜第4の実施の形態における
原子炉圧力容器の排気手段と、第1〜第4の実施の形態
における冷却材中溶存酸素量の抑制手段は、任意に組み
合わせることが可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉圧力容器の耐圧
漏洩検査時において、原子炉を脱気した状態で昇温およ
び耐圧保持が可能となり、材料の健全性を維持した状態
で検査を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る沸騰水型原子力発電所の第1の実
施の形態の概略系統図。
【図2】本発明に係る沸騰水型原子力発電所の第2の実
施の形態の概略系統図。
【図3】本発明に係る沸騰水型原子力発電所の第3の実
施の形態の概略系統図。
【図4】本発明に係る沸騰水型原子力発電所の第4の実
施の形態の概略系統図。
【図5】従来の沸騰水型原子力発電所の概略系統図。
【符号の説明】
1…真空ポンプ、2…原子炉圧力容器、3…原子炉再循
環ポンプ、4…気体廃棄物処理系ガス復水器、5…主蒸
気管、6…主蒸気隔離弁、7…高圧蒸気タービン、8…
低圧蒸気タービン、9…主復水器、10…起動停止用空
気抽出器、11…気体廃棄物処理系入口配管、12…気
体廃棄物処理系、13…気体廃棄物処理系出口配管、1
4…排気筒、15…復水貯蔵タンク、16…配管、17
…配管、18…止め弁、19…止め弁、20…制御棒駆
動水ポンプ、21…配管、22…原子炉冷却材浄化ポン
プ、23…原子炉冷却材浄化再生熱交換器、24…原子
炉冷却材浄化非再生熱交換器、25…原子炉冷却材浄化
系ろ過脱塩装置、26…給水加熱器、27…原子炉給水
ポンプ、28…原子炉給水配管、29…主復水器真空ポ
ンプ、30…原子炉冷却材浄化系ブローダウンライン、
31…調節弁、32…低圧復水ポンプ、33…復水浄化
装置、34…高圧復水ポンプ、35…原子炉圧力容器頂
部ベントライン、36…配管、37…配管、38…排ガ
ス復水器入口配管、39…配管、40…廃棄物処理系、
41…切替弁、42…タンク、43…配管、44…制御
棒駆動水ポンプ吸込み配管、45…止め弁、46…主復
水器真空ポンプ出口配管、47…主復水器真空ポンプ吸
込み配管、48…再循環配管、49…起動停止用空気抽
出器吸込み配管、50…脱気水貯蔵タンク、51…配
管、52…オフガス処理装置、53…水素酸素再結合触
媒、54…水素注入装置、55…配管、56…ブースタ
ポンプ、57…窒素供給装置、58…配管、59…配
管、70…止め弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平口 淳一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 水野 諭 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 馬場 隆男 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 四柳 端 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G075 AA03 BA17 CA04 DA15 FA03 FC14 FC18 GA02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核反応によって蒸気を発生する原子炉圧
    力容器と、 この原子炉圧力容器で発生した蒸気によって駆動される
    蒸気タービンと、 この蒸気タービンの排気を凝縮させる主復水器と、 この主復水器を排気するための主復水器真空ポンプと、 前記主復水器を排気するための起動停止用空気抽出器
    と、 この起動停止用空気抽出器の下流側に配置されて外部に
    排出する放射能を低減するための気体廃棄物処理系排ガ
    ス復水器と、 を有する沸騰水型原子力発電所において、 前記原子炉圧力容器の頂部に接続された頂部ベント配管
    を介しかつ前記主復水器を通さずに前記原子炉圧力容器
    内の気体を排出する脱気系統を有すること、を特徴とす
    る、沸騰水型原子力発電所。
  2. 【請求項2】 前記脱気系統は、前記原子炉圧力容器内
    の気体を、その原子炉圧力容器の頂部に接続された頂部
    ベント配管から、前記主復水器を通さずに前記主復水器
    真空ポンプおよび前記気体廃棄物処理系排ガス復水器を
    通って外部に排出し、かつ、前記主復水器真空ポンプを
    通った気体の一部を再びその主復水器真空ポンプを通る
    ように戻す再循環系統を有すること、を特徴とする請求
    項1に記載の沸騰水型原子力発電所。
  3. 【請求項3】 前記脱気系統は、前記原子炉圧力容器内
    の気体を、その原子炉圧力容器の頂部に接続された頂部
    ベント配管から、前記主復水器を通さずに前記主復水器
    真空ポンプとは別個の真空ポンプおよび前記気体廃棄物
    処理系排ガス復水器を通って外部に排出すること、を特
    徴とする請求項1に記載の沸騰水型原子力発電所。
  4. 【請求項4】 前記脱気系統は、前記原子炉圧力容器内
    の気体を、その原子炉圧力容器の頂部に接続された頂部
    ベント配管から、前記主復水器を通さずに前記起動停止
    用空気抽出器および前記気体廃棄物処理系を通って外部
    に排出すること、を特徴とする請求項1に記載の沸騰水
    型原子力発電所。
  5. 【請求項5】 前記脱気系統は、前記原子炉圧力容器内
    の気体を、その原子炉圧力容器の頂部に接続された頂部
    ベント配管から、前記主復水器を通さずに前記主復水器
    真空ポンプとは別個の真空ポンプおよびチャコールフィ
    ルタを具備するオフガス処理装置を通って外部に排出す
    ること、を特徴とする請求項1に記載の沸騰水型原子力
    発電所。
  6. 【請求項6】 前記原子炉圧力容器下部から冷却材を取
    り出して、冷却材を浄化するろ過脱塩装置を経て、さら
    に、前記核反応を制御する制御棒を駆動するための制御
    棒駆動水ポンプを経て、前記原子炉圧力容器に冷却材を
    戻す系統を有すること、を特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載の沸騰水型原子力発電所。
  7. 【請求項7】 前記ろ過脱塩装置と前記制御棒駆動水ポ
    ンプの間にタンクが設置されていることを特徴とする請
    求項6に記載の沸騰水型原子力発電所。
  8. 【請求項8】 前記タンクと前記制御棒駆動水ポンプの
    間にブースタポンプが設置されていることを特徴とする
    請求項7に記載の沸騰水型原子力発電所。
  9. 【請求項9】 前記タンクに酸化性を抑制するガスを供
    給する手段を有することを特徴とする請求項7または8
    に記載の沸騰水型原子力発電所。
  10. 【請求項10】 前記核反応を制御する制御棒を駆動す
    るための制御棒駆動水を前記原子炉圧力容器内へ供給す
    る制御棒駆動水系と、 この制御棒駆動水系を通じて前記原子炉圧力容器内へ水
    素を注入する手段と、 前記原子炉圧力容器下部から冷却材を取り出して、冷却
    材を浄化するろ過脱塩装置を経て、前記給水系統を通じ
    て原子炉圧力容器内に戻す浄化系統と、 この浄化系統内に配置された水素酸素結合触媒と、 を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の沸騰水型原子力発電所。
  11. 【請求項11】 脱気水を貯蔵する脱気水貯蔵タンク
    と、 この脱気水貯蔵タンク内の脱気水を、前記核反応を制御
    する制御棒を駆動するための制御棒駆動水ポンプを経
    て、前記原子炉圧力容器に冷却材を注入する系統と、 を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の沸騰水型原子力発電所。
  12. 【請求項12】 核反応によって蒸気を発生する原子炉
    圧力容器と、この原子炉圧力容器で発生した蒸気によっ
    て駆動される蒸気タービンと、この蒸気タービンの排気
    を凝縮させる主復水器と、この主復水器を排気するため
    の主復水器真空ポンプと、前記主復水器を排気するため
    の起動停止用空気抽出器と、この起動停止用空気抽出器
    の下流側に配置されて外部に排出する放射能を低減する
    ための気体廃棄物処理系排ガス復水器と、を有する沸騰
    水型原子力発電所の運転停止時に行う前記原子炉圧力容
    器の脱気方法において、前記原子炉圧力容器の頂部から
    抽出した気体を、前記主復水器を通さずに排出すること
    を特徴とする脱気方法。
  13. 【請求項13】 核反応によって蒸気を発生する原子炉
    圧力容器と、この原子炉圧力容器で発生した蒸気によっ
    て駆動される蒸気タービンと、この蒸気タービンの排気
    を凝縮させる主復水器と、この主復水器を排気するため
    の主復水器真空ポンプと、前記主復水器を排気するため
    の起動停止用空気抽出器と、この起動停止用空気抽出器
    の下流側に配置されて外部に排出する放射能を低減する
    ための気体廃棄物処理系排ガス復水器と、を有する沸騰
    水型原子力発電所の運転停止時に行う前記原子炉圧力容
    器の耐圧漏洩検査方法において、前記原子炉圧力容器内
    の脱気を行った後に、該原子炉圧力容器内に、溶存酸素
    量を減らす処理を施した冷却材を注入することを特徴と
    する耐圧漏洩検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017129463A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 中国電力株式会社 原子炉格納容器漏えい率検査用の圧縮空気ブロー構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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