JP2003035185A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2003035185A
JP2003035185A JP2001219531A JP2001219531A JP2003035185A JP 2003035185 A JP2003035185 A JP 2003035185A JP 2001219531 A JP2001219531 A JP 2001219531A JP 2001219531 A JP2001219531 A JP 2001219531A JP 2003035185 A JP2003035185 A JP 2003035185A
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engine
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internal combustion
control
combustion engine
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JP2001219531A
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Toshimoto Kawai
利元 河合
Naoto Kushi
直人 櫛
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子制御スロットルシステムの異常検出時にお
いて必要以上にフェールセーフ制御を実行せず、機関出
力の低下に伴うドライバビリティの悪化を抑制すること
ができる内燃機関の制御装置を提供する。 【解決手段】ECU40はモータ25を駆動してスロッ
トルバルブ24の開度を調節し、エンジン10への吸入
空気量を調節する。ECU40は制御指令値とスロット
ルバルブ24の開度とに基づいてスロットルバルブ24
の異常を検出する。スロットルバルブ24の異常を検出
したとき、ECU40はその異常検出時のエンジン10
の運転状態を記憶する。そして、ECU40はスロット
ルバルブ24の異常を検出した後のエンジン10の運転
状態が記憶されたエンジン状態を上回るときに後のエン
ジン10の出力を低下させるフェールセーフ制御を実行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関への吸入
空気量を調節するスロットルバルブを電気的に制御する
電子制御スロットルシステムを備えた内燃機関の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等の車載内燃
機関では、吸気通路を介して燃焼室内に吸入される吸入
空気と、燃料噴射弁から噴射される燃料とを混合して混
合気を形成し、その混合気を燃焼室内で燃焼させること
で駆動力を得ている。また、こうした内燃機関の吸気通
路には、燃焼室に吸入される吸入空気の量を調量するた
めのスロットルバルブが設けられており、このスロット
ルバルブによる吸入空気量の調量を通じて内燃機関の出
力が調整されるようになる。近年では、上記スロットル
バルブを駆動するモータ等の電動アクチュエータを設
け、目標とする機関回転速度となるように電動アクチュ
エータを制御する駆動制御手段を設けた電子制御スロッ
トルシステムが採用されている。
【0003】このような電子制御スロットルシステムを
備えた内燃機関が特開平7−63102号公報にて提案
されている。この公報記載の内燃機関では、電子制御ス
ロットルシステムに異常が発生すると、吸入空気量を的
確に調節することができなくなるおそれがある。そのた
め、電子制御スロットルシステムの異常を検出するよう
にしており、電子制御スロットルシステムの異常を検出
すると、内燃機関の出力を低下させるフェールセーフ制
御を実行するようになっている。なお、電子制御スロッ
トルシステムの異常は、駆動制御手段の制御指令値に応
じたスロットルバルブの目標開度と前記スロットルバル
ブの実開度とに基づいて検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載の内燃機関では、電子制御スロットルシステムに異常
の可能性があれば、フェールセーフ制御を実行すること
により、内燃機関の出力を低下させるようにしている。
そのため、電子制御スロットルシステムの異常検出が誤
判定であっても必要以上にフェールセーフ制御が実行さ
れてしまい、ドライバビリティを悪化させる可能性があ
る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、電子制御スロットルシステムの異
常検出時において必要以上にフェールセーフ制御を実行
せず、機関出力の低下に伴うドライバビリティの悪化を
抑制することができる内燃機関の制御装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明は、内燃機関への吸入空気量を調節す
るためのスロットルバルブと、前記内燃機関の目標とす
る機関回転速度に応じて前記スロットルバルブの開度を
電気的に制御する駆動制御手段とを有する電子制御スロ
ットルシステムと、前記駆動制御手段の制御指令値と前
記スロットルバルブの開度に基づいて前記電子制御スロ
ットルシステムの異常を検出する異常検出手段と、前記
異常検出手段による前記電子制御スロットルシステムの
異常検出に基づいて前記内燃機関の出力を低下させるフ
ェールセーフ制御を実行する出力低減手段と、を備えた
内燃機関の制御装置において、前記異常検出手段によっ
て前記電子制御スロットルシステムの異常が検出された
とき、その異常検出時の前記内燃機関の運転状態を記憶
する運転状態記憶手段を備え、前記出力低減手段は、前
記機関運転状態が前記記憶された機関運転状態を上回る
ときに前記フェールセーフ制御を行うことを特徴とす
る。
【0007】請求項1の発明によれば、電子制御スロッ
トルシステムの異常が検出されたとき、その異常検出時
の内燃機関の運転状態が記憶され、この後の機関運転状
態が記憶された機関運転状態を上回らない限りフェール
セーフ制御は実行されない。すなわち、電子制御スロッ
トルシステムの異常が検出されても必要以上にフェール
セーフ制御は実行されず、機関出力の低下に伴うドライ
バビリティの悪化を抑制することができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、内燃機関への吸
入空気量を調節するためのスロットルバルブと、前記内
燃機関の目標とする機関回転速度に応じて前記スロット
ルバルブの開度を電気的に制御する駆動制御手段とを有
する電子制御スロットルシステムと、前記駆動制御手段
の制御指令値と前記スロットルバルブの開度に基づいて
前記電子制御スロットルシステムの異常を検出する異常
検出手段と、前記異常検出手段による前記電子制御スロ
ットルシステムの異常検出に基づいて前記内燃機関の出
力を低下させるフェールセーフ制御を実行する出力低減
手段と、を備えた内燃機関の制御装置において、前記異
常検出手段によって前記電子制御スロットルシステムの
異常が検出されるまでの機関運転状態を記憶する運転状
態記憶手段を備え、前記出力低減手段は、前記機関運転
状態が前記記憶された機関運転状態を上回るときに前記
フェールセーフ制御を行うことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明によれば、電子制御スロッ
トルシステムの異常が検出されるまでの機関運転状態が
記憶され、電子制御スロットルシステムの異常が検出さ
れたとき、機関運転状態が記憶された機関運転状態を上
回らない限りフェールセーフ制御は実行されない。すな
わち、電子制御スロットルシステムの異常が検出されて
も必要以上にフェールセーフ制御は実行されず、機関出
力の低下に伴うドライバビリティの悪化を抑制すること
ができる。また、電子制御スロットルシステムの異常が
検出されたとき、すでにフェールセーフ制御の実行を判
定するための機関運転状態が記憶されているため、電子
制御スロットルシステムの異常検出直後からフェールセ
ーフ制御を実行するかどうかを判定することができ、内
燃機関の出力異常を精度よく判定することができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、内燃機関への吸
入空気量を調節するためのスロットルバルブと、前記内
燃機関の目標とする機関回転速度に応じて前記スロット
ルバルブの開度を電気的に制御する駆動制御手段とを有
する電子制御スロットルシステムと、前記駆動制御手段
の制御指令値と前記スロットルバルブの開度に基づいて
前記電子制御スロットルシステムの異常を検出する異常
検出手段と、前記異常検出手段による前記電子制御スロ
ットルシステムの異常検出に基づいて前記内燃機関の出
力を低下させるフェールセーフ制御を実行する出力低減
手段と、を備えた内燃機関の制御装置において、前記異
常検出手段によって前記電子制御スロットルシステムの
異常が検出されるまでの機関運転状態の変化を記憶する
運転状態記憶手段を備え、前記出力低減手段は、前記機
関運転状態の変化が前記記憶された機関運転状態の変化
を上回るときに前記フェールセーフ制御を行うことを特
徴とする。
【0011】請求項3の発明によれば、電子制御スロッ
トルシステムの異常が検出されるまでの機関運転状態の
変化が記憶され、電子制御スロットルシステムの異常が
検出されたとき、機関運転状態の変化が記憶された機関
運転状態の変化を上回らない限りフェールセーフ制御は
実行されない。すなわち、電子制御スロットルシステム
の異常が検出されても必要以上にフェールセーフ制御は
実行されず、機関出力の低下に伴うドライバビリティの
悪化を抑制することができる。また、電子制御スロット
ルシステムの異常が検出されたとき、すでにフェールセ
ーフ制御の実行を判定するための機関運転状態の変化が
記憶されているため、電子制御スロットルシステムの異
常検出直後からフェールセーフ制御を実行するかどうか
を判定することができ、内燃機関の出力異常を精度よく
判定することができる。しかもフェールセーフ制御の実
行を判定するために機関運転状態の変化を記憶するよう
にしているため、内燃機関の出力変化中においてフェー
ルセーフ制御への移行精度を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
内燃機関の制御装置にかかる第1実施形態を図1及び図
2に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本実施形態の電子制御スロットル
システムを備えた内燃機関の概略構成を示している。車
両(図示略)に搭載されたエンジン10は、シリンダボ
ア11を有するシリンダブロック12と、シリンダヘッ
ド13とを備えている。シリンダボア11内にはピスト
ン14が往復動可能に設けられ、ピストン14とシリン
ダヘッド13とにより囲まれた空間によって燃焼室15
が形成されている。
【0014】シリンダヘッド13には、各燃焼室15に
対応して点火プラグ16が設けられている。また、シリ
ンダヘッド13には、各燃焼室15に通じる吸気ポート
17及び排気ポート18がそれぞれ設けられ、これら各
ポート17,18には吸気通路19及び排気通路20が
それぞれ接続されている。吸気ポート17及び排気ポー
ト18の燃焼室15に通じる各開口端には、吸気バルブ
21及び排気バルブ22がそれぞれ設けられている。各
バルブ21,22は、クランクシャフト(図示略)の回
転に連動するカムシャフト(図示略)によって開閉され
る。また、吸気ポート17の近傍には各気筒に対応して
燃料噴射用のインジェクタ23がそれぞれ設けられてい
る。各インジェクタ23には燃料タンク(図示略)から
燃料ポンプ(図示略)によって所定圧力の燃料が供給さ
れている。
【0015】また、吸気通路19の途中には、燃焼室1
5への吸入空気量を調量する電子制御スロットルバルブ
(以下、単に「スロットルバルブ」という)24が設け
られている。同スロットルバルブ24はモータ25によ
って開閉制御され、同モータ25は、後述する電子制御
ユニット(ECU)40からの制御指令信号により電気
的にその駆動が制御される。モータ25への制御指令信
号の出力が停止されると、スロットルバルブ24は図示
しない復帰用スプリングによって所定の開度位置(例え
ばほぼ全閉位置)に戻されるようになっている。また、
このスロットルバルブ24の開度はスロットルセンサ2
5aによってモニタされ、そのモニタ結果がECU40
に取り込まれる。
【0016】一方、エンジン10の各気筒毎に設けられ
た点火プラグ16には、ディストリビュータ26にて分
配された点火信号が印加される。ディストリビュータ2
6はイグナイタ27から出力される高電圧をクランクシ
ャフトの回転に同期して各点火プラグ16に分配するた
めのものである。そして、各点火プラグ16の点火タイ
ミングは、イグナイタ27から高電圧が出力されるタイ
ミングによって決定される。
【0017】ディストリビュータ26には前記クランク
シャフトの回転に連動して回転するロータ(図示略)が
内蔵されている。そして、ディストリビュータ26に
は、そのロータの回転からエンジン10の回転速度Nを
検出するための回転速度センサ28が設けられている。
また、エンジン10に駆動連結された自動変速機(図示
略)には、車速センサ29が設けられている。車速セン
サ29はそのときどきの車両の速度(車速)を検出する
とともに、その値を示す信号を出力するようになってい
る。また、アクセルペダル30には、このアクセルペダ
ル30が踏み込まれているときに「オン」となるアクセ
ルスイッチ31とともに、その踏み込み量に応じた信号
を出力するアクセルセンサ31aが設けられている。
【0018】前記ECU40は、各種制御にかかる処理
を実行する中央処理装置(CPU)、所定の制御プログ
ラム等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)、
前記CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセ
スメモリ(RAM)、記憶されたデータを保存するバッ
クアップRAM、及びカウンタ等と、これら各部と外部
入力回路及び外部出力回路等とをバスによって接続した
論理演算回路として構成されている。
【0019】前記外部入力回路には、スロットルセンサ
25a、回転速度センサ28、車速センサ29、アクセ
ルスイッチ31及びアクセルセンサ31aに加えて、エ
ンジン10の冷却水の温度、即ち冷却水温を検出する水
温センサ32がそれぞれ電気的に接続されている。ま
た、外部出力回路には、上記モータ25の他、インジェ
クタ23及びイグナイタ27がそれぞれ電気的に接続さ
れている。ECU40は各センサ25a,28,29,
32,31a及びアクセルスイッチ31等の出力信号を
外部入力回路を介して入力する。
【0020】そして、ECU40は、これらの信号に基
づいてエンジン10の燃料噴射制御及び点火時期制御等
の各種制御を実行する。また、ECU40は、スロット
ルバルブ24の異常検出制御を行う。電子制御スロット
ルシステムの異常には、スロットルバルブ24が固着し
て開閉を行うことができない固着異常、モータ25の異
常、スロットルセンサ25aの異常、及びECU40か
ら出力される制御指令信号の異常等がある。本実施形態
において、電子制御スロットルシステムの異常は、EC
U40が出力する制御指令値に応じたスロットルバルブ
24の目標開度とスロットルセンサ25aによって検出
されるスロットルバルブ24の実開度との差が所定値以
上であることに基づいて検出される。また、ECU40
はスロットルバルブ24の異常が検出されたとき、エン
ジン10の出力が上昇する場合にはエンジン10の出力
を低下させるフェールセーフ制御を実行する。このフェ
ールセーフ制御には、例えば以下のような処理が含まれ
る。(1)アクセルペダル30の踏込量に関係なく、E
CU40からモータ25への制御指令信号の出力を停止
することによりスロットルバルブ24を所定の開度に復
帰させ、吸入空気量を絞ることにより、エンジン10の
出力を低下させる。(2)エンジン10の減筒運転を行
う。
【0021】次に、ECU40が実行する電子制御スロ
ットルシステムの異常検出に基づくフェールセーフ制御
ルーチンについて、図2に示すフローチャートに従って
詳細に説明する。なお、このルーチンは、エンジン10
の運転中において所定周期毎に繰り返し実行される。
【0022】図2に示されるように、処理が本ルーチン
に移行すると、まずステップ100において、今回初め
てスロットルバルブ24の異常が検出されたかどうかが
判定される。今回初めて異常が検出された場合にはステ
ップ102に進み、そうでない場合にはステップ110
に進む。
【0023】ステップ102では異常検出時におけるエ
ンジン状態としてのエンジン回転速度NE、エンジン負
荷率KL、及び吸入空気量GA又は吸気圧力PMが前記
RAMに記憶される。
【0024】また、ステップ110では今もスロットル
バルブ24が異常であるかどうかが判定され、今もスロ
ットルバルブ24が異常であると判定されるとステップ
104に処理が移行し、否定判定されると処理はステッ
プ112に進む。
【0025】ステップ104において、現在のエンジン
状態が、エンジン状態の記憶値に所定値を加えた値以上
かどうかに基づいてエンジン10の出力が上昇している
かどうかが判定される。このステップ104において肯
定判定されると、ステップ106に進み、否定判定され
るとステップ112に進む。
【0026】ステップ112ではスロットルバルブ24
の制御続行を禁止するための制御続行禁止フラグがクリ
アされる。その結果、スロットルバルブ24はアクセル
ペダル30の踏込量を含むエンジン10の出力要求に基
づいて通常に制御される。
【0027】ステップ104に続くステップ106では
スロットルバルブ24の制御続行を禁止するための制御
続行禁止フラグがセットされる。そして、次のステップ
108にてフェールセーフ処理が実行される。このフェ
ールセーフ処理ではスロットルバルブ24の制御が禁止
されることによりスロットルバルブ24が所定の開度に
復帰され、吸入空気量が絞られる。また、必要に応じて
エンジン10の減筒運転も実行される。
【0028】以上詳述したように、本実施形態にかかる
内燃機関の制御装置によれば、以下に示すような優れた
効果が得られるようになる。 (1) 本実施形態では、スロットルバルブ24の異常
が初めて検出されたとき、その異常検出時のエンジン状
態を記憶し、現在のエンジン状態が記憶されたエンジン
状態に所定値を加えた値を上回るとき、すなわちエンジ
ン10の出力が上昇する場合にエンジン10のフェール
セーフ制御を実行するようにした。そのため、スロット
ルバルブ24の異常が検出されたとき、エンジン10の
出力が上昇することがない限りフェールセーフ制御は実
行されない。よって、スロットルバルブ24の異常が検
出されても必要以上にフェールセーフ制御は実行するこ
とはなく、エンジン10の出力低下に伴うドライバビリ
ティの悪化を抑制することができる。
【0029】(第2実施形態)次に、本発明の内燃機関
の制御装置にかかる第2実施形態を図3に基づいて説明
する。なお、本実施形態において、エンジン10及びそ
の周辺の構成は先の図1と同様である。
【0030】本実施形態においては、スロットルバルブ
24の異常が検出されるまでの間にエンジン10のフェ
ールセーフ制御の実行を判定するためのエンジン状態を
記憶するようにしている点が、第1実施形態の構成と異
なっている。
【0031】次に、ECU40が実行する電子制御スロ
ットルシステムの異常検出に基づくフェールセーフ制御
ルーチンについて、図3に示すフローチャートに従って
詳細に説明する。なお、このルーチンは、エンジン10
の運転中において所定周期毎に繰り返し実行される。
【0032】図3に示されるように、処理が本ルーチン
に移行すると、まずステップ200において、所定周期
毎に数回前までのエンジン状態が記憶される。このエン
ジン状態としては前記と同様にエンジン回転速度NE、
エンジン負荷率KLが記憶される。
【0033】次にステップ202において、スロットル
バルブ24の異常が検出されたかどうかが判定される。
異常が検出された場合にはステップ204に進み、そう
でない場合にはステップ216に進む。
【0034】ステップ216ではスロットルバルブ24
の制御続行を禁止するための制御続行禁止フラグXPW
RHIがクリアされるとともに、エンジン状態記憶フラ
グXKLSETがクリアされる。その結果、スロットル
バルブ24はアクセルペダル30の踏込量を含むエンジ
ン10の出力要求に基づいて通常に制御される。
【0035】ステップ204ではフェールセーフ制御の
実行を判定するためのエンジン状態が記憶済みかどうか
が判定される。肯定判定されると処理はステップ206
に進み、否定判定されると処理はステップ210に移行
する。
【0036】ステップ206において、アクセルペダル
が操作されておらずかつスロットルバルブ24の目標開
度が所定値以下かどうかが判定される。これはドライバ
に減速の意志がありかつ車両が減速状態にあるかどうか
を判定するものであり、スロットルバルブ24の異常が
検出されたときにはエンジン10の出力の上昇を回避す
るためである。ステップ206で肯定判定されると処理
はステップ208に進み、否定判定されると処理はステ
ップ212に移行する。
【0037】ステップ208ではフェールセーフ制御の
実行を判定するため複数の判定値として前記ステップ2
00にて記憶されたエンジン状態に所定値を加えた値が
設定される。判定値KLJDGはN回分のエンジン負荷
率KLの代表値に所定値を加えて設定される。N回分の
エンジン負荷率KLの代表値はN回分のエンジン負荷率
KLの平均値としてもよいし、N回分のエンジン負荷率
KLのうちの最大値であってもよい。判定値NEJDG
はN回分のエンジン回転速度NEの代表値に所定値を加
えて設定される。N回分のエンジン回転速度NEの代表
値はN回分のエンジン回転速度NEの平均値としてもよ
いし、N回分のエンジン回転速度NEのうちの最大値で
あってもよい。また、ステップ208ではフェールセー
フ制御の実行を判定するため判定値を記憶したことを示
すエンジン状態記憶フラグXKLSETがONに設定さ
れる。
【0038】ステップ208及びステップ204に続く
ステップ210において、現在のエンジン負荷率KLS
Mが記憶された判定値KLJDG以上かどうか、又は現
在のエンジン回転速度NEが判定値NEJDG以上かど
うかに基づいてエンジン10の出力が上昇しているかど
うかが判定される。このステップ210において肯定判
定されると、ステップ212に進み、否定判定されると
本処理を一旦終了する。
【0039】ステップ212ではスロットルバルブ24
の制御続行を禁止するための制御続行禁止フラグXPW
RHIがONに設定される。そして、次のステップ21
4にてフェールセーフ処理が実行される。このフェール
セーフ処理ではスロットルバルブ24の制御が禁止され
ることによりスロットルバルブ24が所定の開度に復帰
され、吸入空気量が絞られる。また、必要に応じてエン
ジン10の減筒運転も実行される。
【0040】以上詳述したように、本実施形態にかかる
内燃機関の制御装置によれば、上記(1)の効果に加え
て、以下に示すような優れた効果が得られるようにな
る。 (2) 本実施形態では、スロットルバルブ24の異常
が検出されたとき、すでにフェールセーフ制御の実行を
判定するためのエンジン状態が記憶されているため、ス
ロットルバルブ24の異常検出直後からフェールセーフ
制御を実行するかどうかを判定することができ、エンジ
ン10の出力異常を精度よく判定することができる。
【0041】(第3実施形態)次に、本発明の内燃機関
の制御装置にかかる第3実施形態を図4に基づいて説明
する。なお、本実施形態において、エンジン10及びそ
の周辺の構成は先の図1と同様である。
【0042】本実施形態においては、エンジン10のフ
ェールセーフ制御の実行を判定するためにエンジン状態
の変化を記憶するとともに、スロットルバルブ24の異
常が検出されるまでの間にフェールセーフ制御の実行を
判定するためのエンジン状態の変化を記憶するようにし
ている点が、第1実施形態の構成と異なっている。
【0043】次に、ECU40が実行する電子制御スロ
ットルシステムの異常検出に基づくフェールセーフ制御
ルーチンについて、図4に示すフローチャートに従って
詳細に説明する。なお、このルーチンは、エンジン10
の運転中において所定周期毎に繰り返し実行される。
【0044】図4に示されるように、処理が本ルーチン
に移行すると、まずステップ300において、所定周期
毎に数回前までのエンジン状態の変化量が記憶される。
このエンジン状態変化量としてはエンジン回転速度NE
の変化量、エンジン負荷率KLの変化量が記憶される。
【0045】次にステップ302において、スロットル
バルブ24の異常が検出されたかどうかが判定される。
異常が検出された場合にはステップ304に進み、そう
でない場合にはステップ318に進む。
【0046】ステップ318ではスロットルバルブ24
の制御続行を禁止するための制御続行禁止フラグXPW
RHIがクリアされるとともに、エンジン状態記憶フラ
グXKLSETがクリアされる。その結果、スロットル
バルブ24はアクセルペダル30の踏込量を含むエンジ
ン10の出力要求に基づいて通常に制御される。
【0047】ステップ304ではフェールセーフ制御の
実行を判定するためのエンジン状態の変化量が記憶済み
かどうかが判定される。肯定判定されると処理はステッ
プ306に進み、否定判定されると処理はステップ31
2に移行する。
【0048】ステップ306において、アクセルペダル
が操作されておらずかつスロットルバルブ24の目標開
度が所定値以下かどうかが判定される。これはドライバ
に減速の意志がありかつ車両が減速状態にあるかどうか
を判定するものであり、スロットルバルブ24の異常が
検出されたときにはエンジン10の出力の上昇を回避す
るためである。ステップ306で肯定判定されると処理
はステップ308に進み、否定判定されると処理はステ
ップ314に移行する。
【0049】ステップ308ではエンジン状態変化量に
基づいてフェールセーフ制御の実行を判定するための判
定値が設定される。次のステップ310ではフェールセ
ーフ制御の実行を判定するため複数の判定値として前記
ステップ300にて記憶されたエンジン状態の変化量に
所定値を加えた値が設定される。判定値KLJDGはN
回分のエンジン負荷率KLの変化量の代表値に所定値を
加えて設定される。N回分のエンジン負荷率KLSMの
変化量の代表値はN回分のエンジン負荷率KLSMの変
化量の平均値としてもよいし、N回分のエンジン負荷率
KLSMの変化量のうちの最大値であってもよい。判定
値NEJDGはN回分のエンジン回転速度NEの変化量
の代表値に所定値を加えて設定される。N回分のエンジ
ン回転速度NEの変化量の代表値はN回分のエンジン回
転速度NEの変化量の平均値としてもよいし、N回分の
エンジン回転速度NEの変化量のうちの最大値であって
もよい。また、ステップ310ではフェールセーフ制御
の実行を判定するため判定値を記憶したことを示すエン
ジン状態記憶フラグXKLSETがONに設定される。
【0050】ステップ310及びステップ304に続く
ステップ312において、現在のエンジン負荷率の変化
量KLSMが記憶された判定値KLJDG以上かどう
か、又は現在のエンジン回転速度変化量NEが判定値N
EJDG以上かどうかに基づいてエンジン10の出力が
上昇しているかどうかが判定される。このステップ31
2において肯定判定されると、ステップ314に進み、
否定判定されると本処理を一旦終了する。
【0051】ステップ314ではスロットルバルブ24
の制御続行を禁止するための制御続行禁止フラグXPW
RHIがONに設定される。そして、次のステップ31
6にてフェールセーフ処理が実行される。このフェール
セーフ処理ではスロットルバルブ24の制御が禁止され
ることによりスロットルバルブ24が所定の開度に復帰
され、吸入空気量が絞られる。また、必要に応じてエン
ジン10の減筒運転も実行される。
【0052】以上詳述したように、本実施形態にかかる
内燃機関の制御装置によれば、上記(1)、(2)の効
果に加えて、以下に示すような優れた効果が得られるよ
うになる。
【0053】(3) 本実施形態では、スロットルバル
ブ24の異常が検出されたとき、すでにフェールセーフ
制御の実行を判定するためのエンジン状態の変化を記憶
するようにしているため、エンジン10の出力変化中に
おいてフェールセーフ制御への移行精度を向上すること
ができる。
【0054】なお、上記実施形態は、例えば以下のよう
に適宜変更することもできる。 ・ 上記第2実施形態では、ステップ208においてフ
ェールセーフ制御の実行を判定するため判定値として、
エンジン負荷率KLに基づく判定値KLJDGと、エン
ジン回転速度NEに基づく判定値NEJDGとを記憶す
るようにしたが、いずれか一方のみを記憶するようにし
てもよい。
【0055】・ 上記第3実施形態では、ステップ31
0においてフェールセーフ制御の実行を判定するため判
定値として、エンジン負荷率KLの変化量に基づく判定
値KLJDGと、エンジン回転速度NEの変化量に基づ
く判定値NEJDGとを記憶するようにしたが、いずれ
か一方のみを記憶するようにしてもよい。
【0056】次に、上記各実施形態から把握できる他の
技術的思想を、以下に記載する。 (イ)請求項2に記載の内燃機関の制御装置において、
前記運転状態記憶手段は、前記異常検出手段によって前
記電子制御スロットルシステムの異常が検出される前に
おける所定周期毎の機関運転状態を複数周期分記憶する
ものであることを特徴とする内燃機関の制御装置。
【0057】(ロ)請求項4記載の内燃機関の制御装置
において、前記運転状態記憶手段は、前記異常検出手段
によって前記電子制御スロットルシステムの異常が検出
される前における所定周期毎の機関運転状態の変化量を
複数周期分記憶するものであることを特徴とする内燃機
関の制御装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1実施形態の吸気制御装置が
適用される内燃機関の概略構成図。
【図2】同第1実施形態のフェールセーフ制御ルーチン
の処理手順を示すフローチャート。
【図3】第2実施形態のフェールセーフ制御ルーチンの
処理手順を示すフローチャート。
【図4】第3実施形態のフェールセーフ制御ルーチンの
処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…内燃機関、11…シリンダボア、12…シリンダ
ブロック、13…シリンダヘッド、14…ピストン、1
5…燃焼室、16…点火プラグ、17…吸気ポート、1
8…排気ポート、19…吸気通路、20…排気通路、2
1…吸気バルブ、22…排気バルブ、23…インジェク
タ、24…電子制御スロットルバルブ、25…モータ、
25a…スロットルセンサ、26…ディストリビュー
タ、27…イグナイタ、28回転速度センサ…、29車
速センサ…、30…アクセルペダル、31…アクセルス
イッチ、31a…アクセルセンサ、32…水温センサ、
40…電子制御ユニット(ECU)。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 CA34 CA36 CA38 CA39 CA40 DA04 FA03 FA08 GA01 GA05 GA09 GA10 GA11 GA41 GA46 KA36 3G301 JB01 JB02 JB04 JB07 JB08 LA03 LB02 LC03 NA08 NC02 NE06 NE23 PA01Z PA07Z PA11B PA11Z PE01Z PE08Z PF01Z PF03Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関への吸入空気量を調節するための
    スロットルバルブと、前記内燃機関の目標とする機関回
    転速度に応じて前記スロットルバルブの開度を電気的に
    制御する駆動制御手段とを有する電子制御スロットルシ
    ステムと、 前記駆動制御手段の制御指令値と前記スロットルバルブ
    の開度に基づいて前記電子制御スロットルシステムの異
    常を検出する異常検出手段と、 前記異常検出手段による前記電子制御スロットルシステ
    ムの異常検出に基づいて前記内燃機関の出力を低下させ
    るフェールセーフ制御を実行する出力低減手段と、を備
    えた内燃機関の制御装置において、 前記異常検出手段によって前記電子制御スロットルシス
    テムの異常が検出されたとき、その異常検出時の前記内
    燃機関の運転状態を記憶する運転状態記憶手段を備え、 前記出力低減手段は、前記機関運転状態が前記記憶され
    た機関運転状態を上回るときに前記フェールセーフ制御
    を行うことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関への吸入空気量を調節するための
    スロットルバルブと、前記内燃機関の目標とする機関回
    転速度に応じて前記スロットルバルブの開度を電気的に
    制御する駆動制御手段とを有する電子制御スロットルシ
    ステムと、 前記駆動制御手段の制御指令値と前記スロットルバルブ
    の開度に基づいて前記電子制御スロットルシステムの異
    常を検出する異常検出手段と、 前記異常検出手段による前記電子制御スロットルシステ
    ムの異常検出に基づいて前記内燃機関の出力を低下させ
    るフェールセーフ制御を実行する出力低減手段と、を備
    えた内燃機関の制御装置において、 前記異常検出手段によって前記電子制御スロットルシス
    テムの異常が検出されるまでの機関運転状態を記憶する
    運転状態記憶手段を備え、 前記出力低減手段は、前記機関運転状態が前記記憶され
    た機関運転状態を上回るときに前記フェールセーフ制御
    を行うことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】内燃機関への吸入空気量を調節するための
    スロットルバルブと、前記内燃機関の目標とする機関回
    転速度に応じて前記スロットルバルブの開度を電気的に
    制御する駆動制御手段とを有する電子制御スロットルシ
    ステムと、 前記駆動制御手段の制御指令値と前記スロットルバルブ
    の開度に基づいて前記電子制御スロットルシステムの異
    常を検出する異常検出手段と、 前記異常検出手段による前記電子制御スロットルシステ
    ムの異常検出に基づいて前記内燃機関の出力を低下させ
    るフェールセーフ制御を実行する出力低減手段と、を備
    えた内燃機関の制御装置において、 前記異常検出手段によって前記電子制御スロットルシス
    テムの異常が検出されるまでの機関運転状態の変化を記
    憶する運転状態記憶手段を備え、 前記出力低減手段は、前記機関運転状態の変化が前記記
    憶された機関運転状態の変化を上回るときに前記フェー
    ルセーフ制御を行うことを特徴とする内燃機関の制御装
    置。
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