JP2003034589A - 有機性廃棄物を原料とするコンポストの製造方法及びその装置 - Google Patents

有機性廃棄物を原料とするコンポストの製造方法及びその装置

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JP2003034589A JP2001219968A JP2001219968A JP2003034589A JP 2003034589 A JP2003034589 A JP 2003034589A JP 2001219968 A JP2001219968 A JP 2001219968A JP 2001219968 A JP2001219968 A JP 2001219968A JP 2003034589 A JP2003034589 A JP 2003034589A
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composting
compost
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Nobuyuki Ukai
展行 鵜飼
Tomoaki Omura
友章 大村
Kiyoshi Sugata
清 菅田
Yoshitake Shindo
義剛 進藤
Hiroshi Mizutani
洋 水谷
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース・リグニン系高C/N比低水分廃
棄物も屎尿厨芥系低C/N比高水分廃棄物などの他の有
機性廃棄物とともに、一体的に処理するとともに、有機
性廃棄物から、効率よくコンポストを製造することによ
る有機性廃棄物の処理方法及び装置の提供。 【解決手段】セルロース・リグニン系高C/N比低水分
廃棄物を破砕する工程と、該破砕物と屎尿・厨芥系低C
/N比高水分廃棄物とを混合して水分、比表面積を含む
混合物性状を調整する混合工程と、該混合物を一体的に
コンポスト化処理するコンポスト化処理工程とを有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は有機性廃棄物の処
理方法及び処理装置に関する。更に詳しくは、セルロー
ス・リグニン系高C/N比低水分廃棄物と屎尿・厨芥系
高C/N比低水分廃棄物の処理を一体的、効率的に行う
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機性廃棄物の中では、屎尿・厨芥系低
C/N比高水分廃棄物として位置付け扱われる種類のも
のがあり、具体例では、屎尿、下水、農村集落排水汚泥
などの汚泥や食品廃棄物などがあげられ、軟弱な固形分
を含み、若しくはスラリー状を呈し、含水量が高く、化
学的には窒素(N)分を多く含んでいるのが特徴であ
る。また別に、セルロース・リグニン系高C/N比低水
分廃棄物として位置付け扱われる種類のものがあり、具
体例では、農業や林業で排出する籾殻、稲藁、剪定枝、
芝生、枯れ草などがあげられ、一般には農業廃棄物と呼
ばれ、硬質な固形分特に木質分を含み、含水量は低く化
学的には窒素分よりは、セルロース分に基づく炭素
(C)分を多く含んでいる。即ちこれら物理的性状、化
学的成分、含有水分などが異なることから、化学的反応
性、生物化学的反応性を著しく異にするので、従来は別
々に焼却、埋め立て、コンポスト化、発酵などの個別処
理をしていた。
【0003】廃棄物を処理して資源化する一つの方法と
して、土壌の改質に必要な堆肥、即ちコンポストの製造
が、廃棄物を原料として行われる。今問題ににする有機
性廃棄物のうちセルロース・リグニン系高C/N比低水
分廃棄物は籾殻、稲藁、剪定枝、芝生、枯れ草などを含
み、C/N比で30〜50(重量比)、含水率で10〜
40程度のものであって、これらの、廃棄物の組成はセ
ルロース、リグニンに富む木質組織を多く含み、細胞壁
が強固であるため、微生物による分解の進行は遅い。一
方、屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物は屎尿、下
水、農村集落排水汚泥などの汚泥や食品廃棄物などを含
み、C/N比で5〜15、(重量比)含水率で70〜9
0程度のものであって、自体がスラリー状を呈し、蛋白
質に由来する窒素源栄養素にも富んでいるので容易に生
物分解を受けやすい。
【0004】ここでコンポスト化処理とは有機性廃棄物
を好気性微生物によって発酵・熟成し、堆肥を製造する
処理をいう。植物の生育基盤となる土壌は、無機物の微
粒子の集合体であるが、それだけでは、植物の生育に適
したいわゆる地力ある培養土は得られない。先ず、土壌
微粒子が多数集合した一次粒子を形成し、その一次粒子
が更に多数集合した二次粒子を形成し…というように、
階層的集合体となって、内部に多孔質な水分及び空気、
植物の細根の通る細隙を有しながら、小次の粒子集合体
によって水分や植物栄養素や土壌微生物を保有可能な、
団粒構造を構成している必要がある。そして該団粒間の
空隙では更に通気性、及び排水性が良好で、植物の太い
根が困難なく生育可能である。堆肥はその周りに、土壌
粒子を付着集合させ、団粒構造を形成させ、無機質微粒
子間の緻密強固な組織構造形成を防ぎ、且つ土壌微生物
の着床及び栄養素としても機能することにより、土質を
良好に保つためには欠くことのできない有機質資材であ
る。
【0005】ところが、前記したように、屎尿・厨芥系
低C/N比高水分廃棄物単独では、水分が多いため、曝
気性に乏しく、好気性菌の必要とする空気との接触が満
足に得られないこと、また、水分が多く、粘性が高いた
め好気性微生物および空気との接触が不均一となり、反
応が非効率的であること、さらに、N分など栄養源が過
多で、多孔質な物理性状に欠けることなどで、コンポス
ト化処理は困難を極める。
【0006】一方、セルロース・リグニン系高C/N比
低水分廃棄物では、逆に水分と栄養源が不足し、且つ難
分解性の組織であるため、曝気性は良好で、好気性微生
物および空気との接触が均一なため、多孔質な物理性状
を得るには好適であるものの、コンポスト化処理に著し
く時間がかかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
問題点に鑑みてなされたものであって、セルロース・リ
グニン系高C/N比低水分廃棄物も屎尿厨芥系低C/N
比高水分廃棄物などの他の有機性廃棄物とともに、一体
的に処理するとともに、有機性廃棄物から、効率よくコ
ンポストを製造することによる有機性廃棄物の処理方法
及び装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の有機性廃棄物を
原料とするコンポストの製造方法は、セルロース・リグ
ニン系高C/N比低水分廃棄物を破砕する工程と、該破
砕物と屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とを混合し
て水分、比表面積を含む混合物性状を調整する混合工程
と、該混合物を一体的にコンポスト化処理するコンポス
ト化処理工程とを有することを特徴とする。
【0009】いわゆる、セルロース・リグニン系高C/
N比低水分廃棄物は稲藁、剪定枝、芝生、枯れ草などを
含み、大型固形状を呈しており、先ずコンポスト発酵に
必要な反応表面積を確保するために、適宜形状に破砕す
ることが必要である。特に特殊な方法は必要とせず、通
常の破砕機による方法でよい。次いでもう一方の有機性
廃棄物である屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とこ
の破砕物とを、両者の含水率、C/N比を勘案して混合
比を定め、混合し混合物性状を調整する。混合後の混合
物の含水率はおよそ40〜60%がよく、50%前後が
好ましい。混合物のC/N比は10〜30がよく。15
近辺が好ましい。而して、適度な嵩比重と、比表面積
と、含水率と栄養度を持ったコンポスト原料が得られ
る。
【0010】このように適度に前処理された、コンポス
ト原料は次工程のコンポスト化処理工程で円滑な処理が
可能となる。コンポスト処理は適当なコンポスト化装置
中で、空気を供給しつつ、必要に応じ特に初期段階では
反応を加速するために加温しつつ、攪拌下に行う。空気
供給による曝気は不可欠であり、これが不足すると、嫌
気性菌が優勢となり、腐敗臭が発生し、健全なコンポス
トにならない。また温度条件は、発酵菌の種類にもよる
が、35℃〜75℃がよく、40℃〜65℃が好まし
い。温度維持は初期を除き、発酵による自己発熱を利用
できる。
【0011】更に、本発明の有機性廃棄物を原料とする
コンポストの製造方法は、前記コンポスト化工程より引
き抜いた種コンポストを返送して、前記破砕物表面上に
種コンポストの種菌を被覆する担体化工程を更に有し、
該担体化物と屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とを
前記混合工程に導入することを特徴とする。
【0012】即ち、前処理段階で、種コンポストの種菌
を原料表面に被覆しておけば、更にコンポスト工程で処
理速度は早く効率的にコンポスト化が進行する。種コン
ポストを抜く段階は、望む発酵菌が最も活発で、多量に
存在するゾーンを選んで行う。初期段階では、当然発酵
菌の繁殖が不十分であり、終局段階では、害虫の卵も死
滅するほどの高温に達するので種菌も変化し、その数も
少ないからである。なお、担体化工程は次段の混合工程
と同一装置で時分割的に行うこともできる。
【0013】更に、本発明の有機性廃棄物を原料とする
コンポストの製造方法は、セルロース・リグニン系高C
/N比低水分廃棄物を炭化する工程と、該炭化物と屎尿
・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とを混合して水分、比
表面積を含む混合物性状を調整する混合工程と、該混合
物を一体的にコンポスト化処理するコンポスト化処理工
程とを有することを特徴とする。
【0014】即ち、セルロース・リグニン系高C/N比
低水分廃棄物を炭化することにより、適度な粒子径と比
表面積をもった、炭化物が得られ、これに、別の廃棄物
である屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物のスラリー
が吸着され、後のコンポスト発酵に恰好な状態となる。
しかも生成した炭材自体が、土壌の通気性を良好にし、
適度な保水性を持ち、土壌微生物の増殖環境を整え、ミ
ネラルを補給し、地表温度を高めるなどの土質改良材と
しての効果を持っている。炭化の度合いは特に定めない
が、原料状況、製品コンポストの品質設計に応じて適宜
設定すればよい。炭化炉についても特殊なものを必要と
せず、廃棄物自体を炭化のための燃料として使用するの
が好ましいが、廃棄物の状況によっては助燃料を用いる
事もできる。
【0015】更に、本発明の有機性廃棄物を原料とする
コンポストの製造方法は、前記混合工程へコンポスト化
工程の産出物を一部返送することを特徴とする。これに
より、生成種菌を有効に利用することが可能である。
【0016】更に、本発明の有機性廃棄物を原料とする
コンポストの製造方法は、前記混合工程がコンポスト化
工程を行うコンポスト化槽内でコンポスト化とともに行
われることを特徴とする。即ち、同一槽内で時分割的に
行ってもよいし、ゾーン分割的に行ってもよい。
【0017】そして、本発明の有機性廃棄物を原料とす
るコンポストの製造装置はセルロース・リグニン系高C
/N比低水分廃棄物を破砕する破砕機と、該破砕機で得
られた破砕物と屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物と
を混合して水分、比表面積を含む混合物性状を調整する
混合手段と、該混合手段で得られた混合物をコンポスト
化処理するコンポスト化処理手段とを備えてなり、セル
ロース・リグニン系高C/N比低水分廃棄物と屎尿・厨
芥系低C/N比高水分廃棄物とを一体的にコンポスト化
処理することを特徴とする。
【0018】破砕機は木質組織が充分破砕可能な構造の
ものが好ましく、同時に柔軟な枯れ草などを切断出来る
ものが好ましい。また、混合手段は、攪拌槽型のもの、
リボンミキサー、コニカルブレンダー、などのバッチ式
のもの、又は管路を原料が移動するうちにスクリューな
どで攪拌される管路攪拌型の連続式のものが使用でき
る。
【0019】コンポスト化処理手段は原料が、適当な塔
槽類の中で、充分曝気されつつ攪拌されながら滞留し、
熟成時間と共に移動して最終段階で排出する連続式の構
造をしたものが好ましい。しかし、バッチ式であっても
差し支えない。そして、必要に応じて加熱でき、水分の
補給などの考慮がしてあったほうがよい。従って、攪拌
機、空気源、空気送気ノズル、水源、水添加ノズル、原
料投入手段、コンポスト製品排出手段、滞留熟成ゾー
ン、加熱手段、温度検知・制御手段などの検知・制御手
段を備えていることが好ましい。
【0020】そして、廃棄物原料サイロ若しくはピット
から破砕機、混合手段までの経路混合手段からコンポス
ト化処理手段までの経路は、ポンプと管路、ベルトコン
ベヤ、バケットコンベヤ、スクリューコンベヤなどから
なる、移送手段を備えることも必要である。
【0021】更に、本発明の有機性廃棄物を原料とする
コンポストの製造装置は、前記コンポスト工程より引き
抜いた種コンポストを返送する返送手段と、前記破砕物
表面上に種コンポストの種菌を被覆する担体化手段とを
更に有し、該担体化物と屎尿・厨芥系低C/N比高水分
廃棄物とを前記混合機に導入することを特徴とする。
【0022】ここにいう担体化手段は、返送されてきた
種コンポストを、破砕した有機性廃棄物の表面上に万遍
なくコーティングする手段であって、返送種コンポスト
受入口、破砕廃棄物受入口と、これらを攪拌する攪拌
機、担体化物を取り出す取り出し口とを備えている。
【0023】更に、本発明の有機性廃棄物を原料とする
コンポストの製造装置は、セルロース・リグニン系高C
/N比低水分廃棄物を炭化する炭化手段と、該炭化物と
屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とを混合して水
分、比表面積を含む混合物性状を調整する混合機と、該
混合機によって得られる混合物を一体的にコンポスト化
処理するコンポスト化処理手段とを備えてなり、セルロ
ース・リグニン系高C/N比低水分廃棄物と屎尿・厨芥
系低C/N比高水分廃棄物とを一体的に処理することを
特徴とする。
【0024】ここにいう炭化手段はセルロース・リグニ
ン系高C/N比低水分廃棄物を炭化する炭化炉を含み、
炭化炉は、原料の形態によって選択する必要があるが、
流動炉、火格子炉、キルン型炉などが使用可能である。
【0025】更に、本発明の有機性廃棄物を原料とする
コンポストの製造装置は、前記混合機へコンポスト化処
理手段で得られた産出物を一部返送する返送手段を更に
備えたことを特徴とする。
【0026】更に、本発明の有機性廃棄物を原料とする
コンポストの製造装置は、コンポスト化処理を行うコン
ポスト化槽が前記混合機を兼ねることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しつつ、本発明の
実施の形態を例示的に詳述する。但し本実施の形態に記
載される製品の寸法、形状、材質、その相対配置等は特
に特定的な記載がない限りは本発明の範囲をそれのみに
限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0028】(実施例1)図1は本発明の有機性廃棄物
を原料とするコンポストの製造方法の第一の例のフロー
図である。図1において、剪定枝など硬質な原料の多い
セルロース・リグニン系高C/N比低水分廃棄物は破砕
機11にかけて、大きさ10m/m程度に破砕した。こ
の破砕物60重量部と別送された屎尿・厨芥系低C/N
比高水分廃棄物40部とを混合手段12としてリボンミ
キサを用い攪拌混合した。混合後の混合物の含水率は4
7%、C/N比は15であった。
【0029】前記混合物をコンポスト化処理手段13と
して、図5(A)のパドル縦型コンポスト化装置51を
用い、コンポストに熟成した。パドル縦型コンポスト化
装置51内の平均温度が55℃近辺になるように、常温
空気と加熱空気を混合して熟成途中コンポスト内に送気
して、曝気した。製品コンポストを缶体底部より引き抜
き、原料投入量とバランスさせ定常状態を維持し、装置
内滞留時間をおよそ3日間に調節すると、多孔質良好な
コンポストを取得することができた。
【0030】(実施例2)図2は本発明の有機性廃棄物
を原料とするコンポストの製造方法の第二の例のフロー
図である。図2において、剪定枝など硬質な原料の多い
セルロース・リグニン系高C/N比低水分廃棄物は破砕
機11にかけて、大きさ10m/m程度に破砕した。破
砕物を担体化手段としてコニカルブレンダを用い、前記
破砕物とコンポスト化手段の熟成途上ゾーンから引き抜
いた種コンポストを返送手段22(具体的には気流輸送
装置を用いた)により返送し、重量割合90/10に調
整して投入し、回転・混合することにより種菌を破砕物
上にコーティングし、担体化物を製造した。該担体化物
50重量部と別送された屎尿・厨芥系低C/N比高水分
廃棄物50部とを混合手段12としてリボンミキサを用
い攪拌混合した。混合後の混合物の含水率は55%、C
/N比は20であった。
【0031】前記混合物をコンポスト化処理手段13と
して、図5(B)のドラフトチューブ型コンポスト化装
置52を用い、コンポストに熟成した。ドラフトチュー
ブ型コンポスト化装置52内の平均温度が60℃近辺に
なるように、常温空気と加熱空気を混合して熟成途中コ
ンポスト内に送気して、曝気した。製品コンポストを缶
体底部より引き抜き、原料投入量とバランスさせ定常状
態を維持し、装置内滞留時間をおよそ2日間に調節する
と、多孔質良好なコンポストを取得することができた。
【0032】(実施例3)図3は本発明の有機性廃棄物
を原料とするコンポストの製造方法の第三の例のフロー
図である。図3において、炭化処理手段31として、小
型火格子炉を用い、空気量を調節して、定常状態で燃焼
ゾーンと炭化ゾーンができるよう設定し、剪定枝など硬
質な原料の多いセルロース・リグニン系高C/N比低水
分廃棄物を投入して、炭化処理を行った。該炭化処理物
は含水率が5%程度と低く、多孔質な炭化物であった。
また炭化の過程で平均粒径は20mm〜50mm程度に
砕片化されていた。該炭化物40重量部と、別送された
屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物60重量部とを混
合手段12としてリボンミキサを用い攪拌混合した。混
合後の混合物の含水率は50%、C/N比は15であっ
た。
【0033】前記混合物をコンポスト化処理手段13と
して、図5(A)のパドル縦型コンポスト化装置51を
用い、コンポストに熟成した。パドル縦型コンポスト化
装置51内の平均温度が55℃近辺になるように、常温
空気と加熱空気を混合して熟成途中コンポスト内に送気
して、曝気した。製品コンポストを缶体底部より引き抜
き、原料投入量とバランスさせ定常状態を維持し、装置
内滞留時間をおよそ3日間に調節すると、多孔質良好な
コンポストを取得することができた。
【0034】(実施例4)図4は本発明の有機性廃棄物
を原料とするコンポストの製造方法の第四の例のフロー
図である。図4において、炭化処理手段31として、小
型火格子炉を用い、空気量を調節して、定常状態で燃焼
ゾーンと炭化ゾーンができるよう設定し、剪定枝など硬
質な原料の多いセルロース・リグニン系高C/N比低水
分廃棄物を投入して、炭化処理を行った。該炭化処理物
は含水率が5%程度と低く、多孔質な炭化物であった。
また炭化の過程で平均粒径は20mm〜50mm程度に
砕片化されていた。製品コンポストより返送手段22で
コンポストを返送し、該製品コンポスト5重量部、該炭
化物35重量部と、別送された屎尿・厨芥系低C/N比
高水分廃棄物60重量部とを混合手段12としてリボン
ミキサを用い攪拌混合した。混合後の混合物の含水率は
55%、C/N比は15であった。
【0035】前記混合物をコンポスト化処理手段13と
して、図5(B)のドラフトチューブ型コンポスト化装
置52を用い、コンポストに熟成した。ドラフトチュー
ブ型コンポスト化装置52内の平均温度が60℃近辺に
なるように、常温空気と加熱空気を混合して熟成途中コ
ンポスト内に送気して、曝気した。製品コンポストを缶
体底部より引き抜き、原料投入量とバランスさせ定常状
態を維持し、装置内滞留時間をおよそ2日間に調節する
と、多孔質良好なコンポストを取得することができた。
【0036】図5は前記各実施例で用いたコンポスト化
手段を構成するコンポスト化装置である。これを図に基
づいて詳しく説明する。図5(A)はパドル型コンポス
ト化装置51であって、内部に被処理物を収納して熟成
する缶体56には、攪拌、上昇流を生じせしめるパドル
58を備え、攪拌用モータ55で回転することによっ
て、隔壁内部の被処理物を缶体上部へ移動させる、最上
部の隔壁端から被処理物はコンポスト中間体57となっ
て落下し、熟成ゾーンに達し、順次熟成を進めながら下
降していく。この間、空気加熱器61で加熱された空気
と、室温の空気で温度調節された空気が送気ファン60
によって送気され、空気はノズル59から被処理物内部
へ噴出して、コンポスト、コンポスト中間体、被処理物
は曝気される。セルロース・リグニン系高C/N低水分
廃棄物53及び屎尿・厨芥系低C/N高水分廃棄物54
若しくはこれらの前処理物は、缶体上部から図示してな
い投入手段で投入される。そして、製品コンポストはた
とえばロータリーバルブ、スクリューコンベアなどの組
合せで構成する取り出し手段62によって取り出され
る。
【0037】図5(B)はドラフトチューブ型コンポス
ト化装置52であって、被処理物の攪拌、上昇流を生じ
せしめる機構がパドルに変わって缶体63の中央部に備
えられたドラフトチューブ64となった以外は図5
(A)と同様である。
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、コ
ンポスト化原料の水分調整が図られ、適切C/Nが設定
できたため、通気性が向上して均一な空気接触が可能と
なり、コンポストの品質が向上し、製造期間が短縮され
る。更に担体化により、より均一且つ迅速なコンポスト
の熟成が可能となった。また炭化をすることによって、
高水分富栄養廃棄物を空気の接触を保ちながら担持可能
にし、且つ炭材の地熱保持、土質改質の機能を有効に発
揮させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の有機性廃棄物を原料とするコンポス
トの製造方法の第一の例のフロー図
【図2】 本発明の有機性廃棄物を原料とするコンポス
トの製造方法の第二の例のフロー図
【図3】 本発明の有機性廃棄物を原料とするコンポス
トの製造方法の第三の例のフロー図
【図4】 本発明の有機性廃棄物を原料とするコンポス
トの製造方法の第四の例のフロー図
【図5】 本発明の有機性廃棄物を原料とするコンポス
トの製造装置の例の略図
【符号の説明】
11 破砕機 12 混合手段 13 コンポスト化処理手段 21 担体化手段 22 返送手段 31 炭化処理手段 51 パドル縦型コンポスト化装置 52 ドラフトチューブ型コンポスト化装置 53 セルロース・リグニン系高C/N比低水分廃棄物 54 屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物 55 攪拌用モータ 56 パドル縦型コンポスト化装置缶体 57 コンポスト中間体 58 パドル 59 送気ノズル 60 送気ファン 61 空気加熱器 62 コンポスト製品取り出し手段 63 ドラフトチューブ型コンポスト化装置缶体 64 ドラフトチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 17/00 B09B 3/00 ZABD (72)発明者 菅田 清 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 進藤 義剛 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社基盤技術研究所内 (72)発明者 水谷 洋 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 AA12 AC05 CA04 CA15 CA19 CA26 CB04 CB27 CB36 CC08 DA01 DA02 DA06 DA12 4D059 AA01 AA03 AA07 BA01 BA06 BA25 BA41 BA44 BJ04 BK11 CC01 EA06 EB15 4H061 AA02 AA03 CC32 CC35 CC42 CC51 CC55 CC60 EE62 EE64 GG41

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース・リグニン系高C/N比低水
    分廃棄物を破砕する工程と、該破砕物と屎尿・厨芥系低
    C/N比高水分廃棄物とを混合して水分、比表面積を含
    む混合物性状を調整する混合工程と、該混合物を一体的
    にコンポスト化処理するコンポスト化処理工程とを有す
    ることを特徴とする有機性廃棄物を原料とするコンポス
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記コンポスト化工程より引き抜いた種
    コンポストを返送して、前記破砕物表面上に種コンポス
    トの種菌を被覆する担体化工程を更に有し、該担体化物
    と屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とを前記混合工
    程に導入することを特徴とする請求項1記載の有機性廃
    棄物を原料とするコンポストの製造方法。
  3. 【請求項3】 セルロース・リグニン系高C/N比低水
    分廃棄物を炭化する工程と、該炭化物と屎尿・厨芥系低
    C/N比高水分廃棄物とを混合して水分、比表面積を含
    む混合物性状を調整する混合工程と、該混合物を一体的
    にコンポスト化処理するコンポスト化処理工程とを有す
    ることを特徴とする有機性廃棄物を原料とするコンポス
    トの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記混合工程へコンポスト化工程の産出
    物を一部返送することを特徴とする請求項3記載の有機
    性廃棄物を原料とするコンポストの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記混合工程がコンポスト化工程を行う
    コンポスト化槽内でコンポスト化とともに行われること
    を特徴とする請求項1乃至4いずれかの項記載の有機性
    廃棄物を原料とするコンポストの製造方法。
  6. 【請求項6】 セルロース・リグニン系高C/N比低水
    分廃棄物を破砕する破砕機と、 該破砕機で得られた破砕物と屎尿・厨芥系低C/N比高
    水分廃棄物とを混合して水分、比表面積を含む混合物性
    状を調整する混合手段と、該混合手段で得られた混合物
    をコンポスト化処理するコンポスト化処理手段とを備え
    てなり、セルロース・リグニン系高C/N比低水分廃棄
    物と屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とを一体的に
    コンポスト化処理することを特徴とする有機性廃棄物を
    原料とするコンポストの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記コンポスト工程より引き抜いた種コ
    ンポストを返送する返送手段と、 前記破砕物表面上に種コンポストの種菌を被覆する担体
    化手段とを更に有し、該担体化物と屎尿・厨芥系低C/
    N比高水分廃棄物とを前記混合機に導入することを特徴
    とする請求項6記載の有機性廃棄物を原料とするコンポ
    ストの製造装置。
  8. 【請求項8】 セルロース・リグニン系高C/N比低水
    分廃棄物を炭化する炭化手段と、 該炭化物と屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とを混
    合して水分、比表面積を含む混合物性状を調整する混合
    機と、該混合機によって得られる混合物を一体的にコン
    ポスト化処理するコンポスト化処理手段とを備えてな
    り、セルロース・リグニン系高C/N比低水分廃棄物と
    屎尿・厨芥系低C/N比高水分廃棄物とを一体的にコン
    ポスト化処理することを特徴とする有機性廃棄物を原料
    とするコンポストの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記混合機へコンポスト化処理手段で得
    られた産出物を一部返送する返送手段を更に備えたこと
    を特徴とする請求項8記載の有機性廃棄物を原料とする
    コンポストの製造装置。
  10. 【請求項10】 コンポスト化処理を行うコンポスト化
    槽が前記混合機を兼ねることを特徴とする請求項6乃至
    9いずれかの項記載の有機性廃棄物を原料とするコンポ
    ストの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013545702A (ja) * 2010-10-26 2013-12-26 マネテック、エー.エス. 有機肥料およびその製造方法
WO2023092791A1 (zh) * 2021-11-29 2023-06-01 海南大学 一种大叶桃花心木的落叶废枝堆肥化防治虫害的方法

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