JP2003034237A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP2003034237A
JP2003034237A JP2001224346A JP2001224346A JP2003034237A JP 2003034237 A JP2003034237 A JP 2003034237A JP 2001224346 A JP2001224346 A JP 2001224346A JP 2001224346 A JP2001224346 A JP 2001224346A JP 2003034237 A JP2003034237 A JP 2003034237A
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pivot
pivot shaft
arm
wiper
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JP2001224346A
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English (en)
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Takashi Hoshino
孝 星野
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Mitsuba Corp
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Mitsuba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパアームの基端部が設けられるピボット
軸のリンク機構を、オーバーラン防止機能を有しながら
取付けが簡単にできるように構成する。 【解決手段】 一端がベース体9に支持される主ピボッ
ト軸10に一体的に連結される第一リンク12の他端
に、第一枢軸14を介して第二リンク13の一端を軸支
し、該第二リンク13の他端に、一端がベース体9に第
二枢軸16を介して軸支される第三リンク15の他端を
第三枢軸17を介して軸支するとともに、前記第三リン
ク15の他端に、第四枢軸19を介して第四リンク18
の一端を軸支し、該第四リンク18の他端を、ベース体
9に第五枢軸20を介して軸支されワイパモータ1の駆
動を受けて往復反転揺動する主リンクアーム6の一端に
第六枢軸21を介して軸支する構成とし、主ワイパアー
ム11の上反転位置では、第一枢軸14、第三枢軸1
7、第二枢軸16が略一直線上に位置する関係となるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック、バス、
乗用車等の車両に装備されるワイパ装置の技術分野に属
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種ワイパ装置のなかには、
先端にブレードを備えたワイパアームの基端を、躯体側
に枢支されるピボット軸に一体的に支持せしめ、該ピボ
ット軸にリンク機構を連動連結して、ワイパモータの一
方向の回転駆動によりピボット軸を正逆回動するように
構成し、これによって、ピボット軸に連結されたワイパ
アームが窓面の上下反転位置のあいだを往復反転揺動し
て払拭作動するようにしたものがある。そしてこの場合
に、ワイパアームの往復反転揺動の範囲に基づくブレー
ドの払拭面積をできるだけ広く確保することが要求さ
れ、該往復反転揺動の範囲の設定、つまり、ピボット軸
の正逆回動の範囲の設定は、前述したように払拭面積を
できるだけ広くするように考慮する一方で、窓面の形
状、ワイパアームと該ワイパアーム先端のブレードとの
干渉状態、隣接するワイパ装置との干渉状態等、種々の
条件をさらに考慮したうえで設定されている。一方、ワ
イパアームは、雨量の大小に対応させるため高速、低速
の払拭揺動に切換えられるようになっているが、このよ
うにワイパアームの払拭揺動は、基端に直接連結された
ピボット軸の正逆回動に基づいて揺動する構成であるた
め、風圧の変化や窓面とのあいだの摩擦係数の変化等が
あったり、ワイパアームの揺動速度を高速に切り換えて
慣性力が大きくなったような場合に、ワイパアームは、
前記変化や大きな慣性力を受けて反転位置を越えて揺動
するオーバーラン状態となることがある。このため、ピ
ボット軸の揺動範囲として前記オーバーランを予め考慮
に入れて設定しなければならず、払拭範囲の縮小を余儀
なくされているという問題があった。そこで、特開20
00−85540号公報や特開2001−80464号
公報に示すように多節リンク(リンク機構)を用いて、
反転時におけるワイパアームのオーバーランを防止する
ように構成し、これによって、ワイパアームの払拭範囲
が諸条件によって変わってしまうことがないようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来の
構成のものは、何れのものもワイパアームの中間部にリ
ンク機構を構成するリンク部材が連結されるように構成
されている。このため、ワイパ装置を車両に設ける場合
に、車体の内外を貫通する状態で設けられる部材とし
て、ピボット軸の他に、ワイパアーム中間部に連結され
るリンク部材があることになり、取付け作業が面倒かつ
煩雑になってしまうという問題がある。さらに、リンク
部材を車体の内外に設ける場合に、リンク部材はリンク
作動(揺動)をするため、この分、余計に配設スペース
が必要となり、レイアウトに規制が生じるという問題も
あり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、先端にブレードを備えたワイパ
アームの基端を車体に取付けられるブラケットに回動自
在に支持されるピボット軸に一体的に支持し、該ピボッ
ト軸に、ワイパモータの駆動を受けてワイパアームが窓
面の上下反転位置のあいだを往復反転揺動するべくピボ
ット軸を正逆回動させるリンク機構を連動連結するにあ
たり、該リンク機構を、一端がピボット軸に一体的に連
結される第一リンクの他端に第一枢軸を介して第二リン
クの一端を軸支し、該第二リンクの他端に、一端が前記
ブラケットに第二枢軸を介して軸支される第三リンクの
他端を第三枢軸を介して軸支するとともに、前記第三リ
ンクの他端に、第四枢軸を介して第四リンクの一端を軸
支し、該第四リンクの他端を、前記ブラケットに第五枢
軸を介して軸支されワイパモータの駆動を受けて往復反
転揺動するリンクアームの一端に第六枢軸を介して軸支
する構成とし、第一枢軸、第三枢軸、第二枢軸が略一直
線上に位置する付近にワイパアームの何れか一方の反転
位置を設定し、該反転位置におけるワイパアームのオー
バーランを防止するように構成したものである。そし
て、このようにすることにより、一方の反転位置におけ
るワイパアームのオーバーランを防止できながら、予め
ブラケットに一体的に取付けられているので取付けが面
倒でなく、かつレイアウト性の良いものにできる。ま
た、本発明は、先端にブレードを備えたワイパアームの
基端を車体に取付けられるブラケットに回動自在に支持
されるピボット軸に一体的に支持し、該ピボット軸に、
ワイパモータの駆動を受けてワイパアームが窓面の上下
反転位置のあいだを往復反転揺動するべくピボット軸を
正逆回動させるリンク機構を連動連結するにあたり、該
リンク機構を、一端がピボット軸に一体的に連結される
第一リンクの他端に第一枢軸を介して第二リンクの一端
を軸支し、該第二リンクの他端に、一端が前記ブラケッ
トに第二枢軸を介して軸支される第三リンクの他端を第
三枢軸を介して軸支するとともに、前記第三リンクの他
端に、第四枢軸を介して第四リンクの一端を軸支し、該
第四リンクの他端を、前記ブラケットに第五枢軸を介し
て軸支されワイパモータの駆動を受けて往復反転揺動す
るリンクアームの一端に第六枢軸を介して軸支する構成
とし、第四枢軸、第六枢軸、第五枢軸が略一直線上に位
置する付近にワイパアームの何れか一方の反転位置を設
定し、該反転位置におけるワイパアームのオーバーラン
を防止するように構成したものである。そして、このよ
うにすることにより、一方の反転位置におけるワイパア
ームのオーバーランを防止できながら、予めブラケット
に一体的に取付けられているので取付けが面倒でなく、
かつレイアウト性の良いものにできる。さらに、本発明
は、先端にブレードを備えたワイパアームの基端を車体
に取付けられるブラケットに回動自在に支持されるピボ
ット軸に一体的に支持し、該ピボット軸に、ワイパモー
タの駆動を受けてワイパアームが窓面の上下反転位置の
あいだを往復反転揺動するべくピボット軸を正逆回動さ
せるリンク機構を連動連結するにあたり、該リンク機構
を、一端がピボット軸に一体的に連結される第一リンク
の他端に第一枢軸を介して第二リンクの一端を軸支し、
該第二リンクの他端に、一端が前記ブラケットに第二枢
軸を介して軸支される第三リンクの他端を第三枢軸を介
して軸支するとともに、前記第三リンクの他端に、第四
枢軸を介して第四リンクの一端を軸支し、該第四リンク
の他端を、前記ブラケットに第五枢軸を介して軸支され
ワイパモータの駆動を受けて往復反転揺動するリンクア
ームの一端に第六枢軸を介して軸支する構成とし、第一
枢軸、第三枢軸、第二枢軸が略一直線上に位置する付近
にワイパアームの一方の反転位置を設定し、第四枢軸、
第六枢軸、第五枢軸が略一直線上に位置する付近にワイ
パアームの他方の反転位置を設定し、これら各反転位置
におけるワイパアームのオーバーランを防止するように
構成したものである。そして、このようにすることによ
り、上下の両反転位置におけるワイパアームのオーバー
ランを防止できながら、予めブラケットに一体的に取付
けられているので取付けが面倒でなく、かつレイアウト
性の良いものにできる。このものにおいて、本発明のワ
イパ装置は、運転席側と助手席側との一対のピボット軸
が設けられ、ワイパモータの駆動は一方のピボット軸を
介して他方のピボット軸に連動されるものとし、リンク
機構を何れか一方のピボット軸に連結し、他方のピボッ
ト軸とともにワイパアームのオーバーラン防止をするよ
うに構成したものとすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第一の実施の形態
を図面に基づいて説明する。図面において、1はワイパ
装置を構成するワイパモータであって、該ワイパモータ
1の出力軸(図示せず)は減速された状態となり、出力
軸とは直行する状態の駆動軸1aに、クランクアーム2
の基端が一体的に連結されている。前記クランクアーム
2の先端には、主リンクロッド3の基端がボールジョイ
ント3aを介して揺動自在に連結され、該主リンクロッ
ド3の先端は助手席側対向部位に伸長され、該先端に副
リンクアーム4の基端にボールジョイント3bを介して
揺動自在に連結されている。さらに、前記主リンクアー
ム4の基端には副リンクロッド5の基端がボールジョイ
ント5aを介して揺動自在に連結されているが、該副リ
ンクロッド5の先端は運転席側対向部位にまで伸長さ
れ、該先端は、主リンクアーム(本発明のアームに相当
する)6の一方片部6aにボールジョイントを介して連
結されている。そして、前記副リンクアーム4の先端
は、躯体(車体)の内外を貫通する状態で支持される副
スリーブ7aに回動自在に貫通支持された助手席側の副
ピボット軸7の車内側端である基端に一体的に連結され
ている。また、副ピボット軸7の車外側に突出する先端
には、先端に副ブレード(図示せず)が着脱自在に取付
けられる副ワイパアーム8の基端が一体的に連結されて
いる。
【0006】一方、9は運転席側対向部位の躯体に支持
され、本発明のブラケットに相当するベース体であっ
て、該ベース体9は矩形状の本体部9aに複数の取付け
孔9bが穿設され、該取付け孔9bを介して躯体に取付
けられるようになっている。また、ベース体本体部9a
には上下方向に突出して主スリーブ9cが一体形成され
ており、該主スリーブ9cが車体を貫通するように取付
けられ、該主スリーブ9cに、運転席側の主ピボット軸
10が回動自在に貫通支持される設定となっている。そ
して、前記主ピボット軸10は、主スリーブ9cから車
外側に突出する先端に主ワイパアーム11の基端が一体
的に連結され、該主ワイパアーム11の先端に主ブレー
ド(図示せず)が着脱自在に取付けられている。一方、
主ピボット軸10の主スリーブ9cから車内側に突出す
る基端には、ワイパモータ1側に連動連結される副リン
クロッド5側に連動連結するためのリンク構Lが連結さ
れ、これによって、ワイパモータ1の駆動力を受けて正
逆回動することになるが、該リンク機構Lに本発明が実
施されている。
【0007】さて、前記リンク機構Lを構成する第一リ
ンク12は板状体に形成され、該第一リンク12の一端
は運転席側のピボット軸10の基端に一体的に連結され
ている。該第一リンク12の他端には、第二リンク13
の一端が第一枢軸14を介して互いに揺動自在な状態に
軸支されている。前記第二リンク13はパイプ材で形成
され、連結部となる両端部が平板状に押し潰されたもの
になっている。15は板状体に形成される第三リンクで
あって、該第三リンク15は、一端がベース体本体部9
aに上下方向に突出形成された第一軸承部9dに軸承さ
れる第二枢軸16を介して軸支されるが、該第三リンク
15は、第一軸承部9d下縁部から突出する第二枢軸1
6の下端部において軸支されている。そして、前記第三
リンク15の一方の面には、前記第二リンク13の他端
が第三枢軸17を介して軸支される一方、第三リンク1
5の他方の面には、第四リンク18の一端が第四枢軸1
9を介して軸支されている。尚、第四リンク18は、前
記第二リンク13と同様にパイプ材で形成され、両端部
が平板状に押し潰されたものになっている。ここで、前
記第三、第四枢軸17、19とは、ともに第三リンク1
5の他端に配されるが、これら第三、第四枢軸17、1
9とは、本実施の形態の場合では軸芯ズレする状態で配
されている。このように、第三、第四枢軸17、19と
が軸芯ズレする状態で第三リンク15に配した場合で
は、これら第三、第四枢軸17、19とのあいだは、こ
れら枢軸17、19同志の距離をリンク長とするリンク
作動を行うことになり、第三、第四枢軸17、19の配
設状態は、必要な主ピボット軸10の正逆回動の角度範
囲、即ち、主ワイパアーム11の往復反転揺動の範囲に
対応して適宜設定されるものである。従って、主ワイパ
アーム11の設定によっては、同芯状に配されることも
あり、このように構成することも勿論可能である。
【0008】一方、前記主リンクアーム6は鈍角状に折
曲された板状体に形成されており、前述したように一方
片部6aが副リンクロッド5に連結されているが、折曲
部となる中央部は、ベース体本体部9aに上下方向に突
出形成された第二軸承部9eに軸承され、第二軸承部9
e下縁部から突出する第五枢軸20の下端部を介してベ
ース体9に軸支されている。これによって、主リンクア
ーム6は、ワイパモータ1の駆動を受けて副リンクロッ
ド5が直線的な往復作動がなされることで、第五枢軸2
0を支点として往復反転揺動を行うように設定されてい
る。そして、前記主リンクアーム6の他方片部6b(本
発明のアームの一端に相当する)に、前記第四リンク1
8の他端が第六枢軸21を介して軸支されており、しか
して、リンク機構Lは、ワイパモータ1側の副リンクロ
ッド5と主ピボット軸10とのあいだに連動連結されて
いる。このように構成されたリンク機構Lは、主リンク
アーム6の第五枢軸20の往復反転揺動に伴い、第四リ
ンク18、第三リンク15、第二リンク13、第一リン
ク12が所定のリンク作動をし、これによって、ピボッ
ト軸10を所定の回動範囲において正逆回動せしめるよ
うに設定されている。ここで、これら第一、第二、第
三、第四リンク12、13、15、18そして主リンク
アーム6とは、リンク作動を行うにあたり互いに干渉す
ることがないよう組込まれる必要があり、このため、板
状体の主リンクアーム6に段差部を形成しているほか、
第二リンク13および第四リンク18とが、板状体の第
一、第三リンク12、15および主リンクアーム6の板
面に対してそれぞれ傾斜状に配されており、第一、第
三、第四、第六枢軸14、17、19、21はそれぞれ
ホールジョイントにより構成されている。
【0009】そして、ワイパモータ1の回転駆動に伴
い、クランクアーム2が回転し、主、副リンクロッド
3、5がそれぞれ所定の直線的な往復運動をすることに
基づいて、副リンクアーム4、主リンクアーム6が往復
揺動を行い、これによって、副ピボット軸7、主ピボッ
ト軸10とが予め設定される回動範囲で正逆回動をし、
これら各ピボット軸7、10の正逆回動に基づいて、副
ワイパアーム7、主ワイパアーム11とが窓面の所定の
上下反転位置のあいだで往復反転揺動するように設定さ
れている。そしてこのとき、運転席側の主ワイパアーム
11は、主ピボット軸10と副リンクロッド5とのあい
だにはリンク機構Lが配されており、これによって、主
ワイパアーム11は上下の反転位置におけるオーバーラ
ンが防止されるように設定されている。
【0010】ここで、リンク機構Lのオーバーラン防止
作動を説明するにあたり、説明の簡略化を計るために、
図4、5、6、7に示すように、第三枢軸17と第四枢
軸19とが第三リンク15の他端に同芯状に配されたリ
ンク機構Lにもとづいて説明するが、第三枢軸17と第
四枢軸19とが軸芯ズレした状態で配されたものについ
ても、前述したように、主ピボット軸10の正逆回動の
範囲、即ち、第一リンク12の揺動範囲が変化すること
以外は同様の関係となる。
【0011】即ち、前述したように、ワイパモータ1の
駆動力を受け、副リンクロッド5を介して主リンクアー
ム6が揺動することによりリンク機構Lがリンク作動を
行ってピボット軸10を正逆回動させるように設定され
ている。そして、ピボット軸10に一体的に連結された
第一リンク12は、仮想線で示される上下の反転位置
(主ワイパアーム11の上下の反転位置に対応する)の
あいだの揺動範囲において往復反転揺動(矢印X、Y方
向の反転揺動)を行うが、本実施の形態のリンク機構L
は、図4、5に示すように、第一リンク12を揺動せし
めるための第二リンク13と第三リンク15とが最長と
なる直線状態であって、第一枢軸14、第三枢軸17
(第四枢軸19)、第二枢軸16とが略一直線上に位置
する位置関係となることに伴い、主ワイパアーム11
(第一リンク12)が上反転位置に達するように設定さ
れている。そして、副リンクロッド5側からの作動が、
前記上反転位置を越える作動(矢印X方向)となったと
して、第二、第三リンク13、15とは最長を越えるリ
ンク長となることはなく、これによって、第一リンク1
2が上反転位置を越えて揺動するようなことがなくなっ
て、主リンクアーム6側のオーバーランの影響を受ける
ことがなく、もって、矢印X方向への揺動が規制され、
ピボット軸10(ワイパアーム11)の上反転位置にお
けるオーバーラン防止がなされるように設定されてい
る。
【0012】一方、リンク機構Lは、図6、7に示すよ
うに、第一リンク12を第二リンク13を介して揺動せ
しめるための第四リンク18と主リンクアーム他方片部
6bとが最長となる直線状態であって、第四枢軸19
(第三枢軸17)、第六枢軸21、第五枢軸20とが略
一直線上に位置する位置関係となったとき、主ワイパア
ーム11が下上反転位置に達するように設定されてい
る。そして、副リンクロッド5側からの作動が、前記下
反転位置を越える作動(矢印Y方向)となったとして、
第四リンク18と主リンクアーム他方片部6bとは最長
を越えるリンク長となることはなく、これによって、第
一リンク12が下反転位置を越えて揺動するようなこと
がなくなって、主リンクアーム6側のオーバーランの影
響を受けることがなく、もって、矢印Y方向への揺動が
規制され、ピボット軸10(ワイパアーム11)の下反
転位置におけるオーバーラン防止がなされるように設定
されている。
【0013】尚、本実施の形態のリンク機構Lでは、上
下の反転位置において、第二リンク13と第三リンク1
5との関係、第四リンク18と主リンクアーム他方片部
6bとの関係とは、それぞれ略一直線となる少し前の段
階で上下反転位置に達するように設定されている。とこ
ろで、これらの関係が一直線上に達する関係を上下反転
位置としてそのまま設定するとオーバーランを全くなく
すことができ、このようにすることも勿論可能である
が、このように一直線となる状態から逆側の反転位置側
に向けての揺動、つまり第二リンク13と第三リンク1
5との関係、第四リンク18と主リンクアーム他方片部
6bとの関係が一直線状から折曲するように作動する場
合では、主リンクアーム6側からの揺動で折曲方向が反
対方向になってしまう惧れがあり、円滑な作動が損なわ
れる惧れが推測される。このため、本実施の形態では、
僅かなオーバーランを見越して略一直線となる少し前の
段階を反転位置に設定することで、リンク機構Lが確実
な作動を行えるようにしている。
【0014】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、ワイパモータ1の駆動を受けて、主、副ピボ
ット軸7、10が正逆回動し、これによって、主、副ワ
イパアーム8、11が往復反転揺動して窓面の払拭作動
がなされる。この場合に、主ワイパアーム11は、ワイ
パモータ1に連結される副リンクロッド5とピボット軸
10とのあいだにリンク機構Lが設けられ、該リンク機
構Lを介した第一リンク12の揺動に基づいてピボット
軸11が正逆回動する。そして、ワイパアーム11は、
前述したように、上反転位置に達するときには、リンク
機構Lの第一枢軸14、第三枢軸19、第二枢軸16と
が一直線状になる僅かに以前の段階である略一直線状の
位置関係、即ち、第二リンク13と第三リンク15とが
略最長となる一方、下反転位置に達するときには、リン
ク機構Lの第四枢軸19、第六枢軸21、第五枢軸20
とが一直線上になる僅かに以前の段階である略一直線状
の位置関係、即ち、第四リンク18と主リンクアーム他
方片部6bとが略最長となっている。この結果、前述し
たように、各反転位置において、主リンクアーム6側が
反転位置を越えるような揺動をしたとして、該揺動が第
一リンク12に対して影響を与えることがなく、もっ
て、各反転位置におけるピボット軸10(ワイパアーム
11)のオーバーランの防止を計ることができて、予め
窓面の払拭範囲を設定するにあたり、ワイパアーム11
のオーバーラン対策を考慮する必要がなくなり、払拭面
積を窓面側部のピラー近傍に至るまで大きく確保するこ
とができ払拭面積の拡大を計れる。
【0015】そして、このものでは、リンク機構Lは、
ベース体9に支持される状態で車体内側に配設されてお
り、従来のもののように、ワイパアームの中間部に連結
されるリンク部材はない。従って、車体の内外を貫通し
て設けられる部材としてはピボット軸7、10だけで良
いことになって、取付け作業が格別面倒かつ煩雑になっ
てしまうことがなく、配設スペースも少なくてすみ自由
なレイアウトにすることができる。さらにこのもので
は、リンク機構Lは、主ピボット軸10を軸承するため
の主スリーブ9cが形成されるベース体9を基盤として
ユニット化された状態で構成されるため、予めリンク機
構Lが組込まれたベース体9を車体に組込むことで、ワ
イパ装置の組込みを簡略化することができるうえ、取付
けに伴うワイパ装置の払拭範囲誤差等を低減することが
できる。
【0016】しかもこのものでは、第二リンク13と第
三リンク15、第四リンク18と主リンクアーム他方片
部6bとが、それぞれ折曲状態から略最長となる直線状
態になるような揺動変化に伴い、上下の両反転位置にそ
れぞれ達するように設定されている。このため、主ワイ
パアーム11が上下の両反転位置近傍に達するに従い、
ピボット軸10の角速度が低速化されることになって、
主ワイパアーム11の揺動速度が減速される。この結
果、主ワイパアーム11は、上下の両反転位置において
慣性力を小さくなし得て、オーバーラン自体を小さくで
きるうえ、反転時の衝撃音や振動を低減させることがで
き、静粛、かつ、高性能なワイパ装置を提供でき、さら
には、反転時に減速がなされるため反転負荷が低減さ
れ、ガタつきや摩耗についても改善される。
【0017】尚、本発明は前記実施の形態に限定されな
いことは勿論であって、第一の実施の形態のような基本
構成を有したワイパ装置において、ワイパモータからの
主リンクロッドを、運転席側のピボット軸に連結される
リンク機構に連結し、該リンク機構の第一リンクに副リ
ンクロッドの一端を枢支する一方、副リンクロッドの先
端を、助手席側のピボット軸に連結される副リンクアー
ムに軸支させるように構成することもでき、このように
することで、運転席側に設けたリンク機構により助手席
側のワイパアームにもオーバーラン機能を実施すること
ができる。また、リンク機構を助手席側のピボット軸に
対して設け、これを、運転席側のピボット軸に連動連結
させる構成としても勿論よい。また、リンク機構を構成
する各リンクをパイプ材を用いることなく板状体によっ
て構成すれば強度アップが計れ、このようにして構成さ
れたリンク機構を、リヤワイパのように窓面に対して一
つのピボット軸が設けられるような装置に用いた場合で
は、窓面の雪等による外力が大きくなるような条件のワ
イパ装置に対しても適用できて、充分に機能を発揮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパ装置の概略正面図である。
【図2】ワイパ装置の概略平面図である。
【図3】ワイパ装置の概略側面図である。
【図4】リンク機構の上反転位置における位置関係を説
明する背面図である。
【図5】リンク機構の上反転位置における位置関係を説
明する正面図である。
【図6】リンク機構の下反転位置における位置関係を説
明する背面図である。
【図7】リンク機構の下反転位置における位置関係を説
明する正面図である。
【符号の説明】
1 ワイパモータ 5 副リンクロッド 6 主リンクアーム 6b 他方片部 7 副ピボット軸 9 ベース体 9c 主スリーブ 10 主ピボット軸 11 主ワイパアーム 12 第一リンク 13 第二リンク 14 第一枢軸 15 第三リンク 16 第二枢軸 17 第三枢軸 18 第四リンク 19 第四枢軸 20 第五枢軸 21 第六枢軸 L リンク機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にブレードを備えたワイパアームの
    基端を車体に取付けられるブラケットに回動自在に支持
    されるピボット軸に一体的に支持し、該ピボット軸に、
    ワイパモータの駆動を受けてワイパアームが窓面の上下
    反転位置のあいだを往復反転揺動するべくピボット軸を
    正逆回動させるリンク機構を連動連結するにあたり、該
    リンク機構を、一端がピボット軸に一体的に連結される
    第一リンクの他端に第一枢軸を介して第二リンクの一端
    を軸支し、該第二リンクの他端に、一端が前記ブラケッ
    トに第二枢軸を介して軸支される第三リンクの他端を第
    三枢軸を介して軸支するとともに、前記第三リンクの他
    端に、第四枢軸を介して第四リンクの一端を軸支し、該
    第四リンクの他端を、前記ブラケットに第五枢軸を介し
    て軸支されワイパモータの駆動を受けて往復反転揺動す
    るリンクアームの一端に第六枢軸を介して軸支する構成
    とし、第一枢軸、第三枢軸、第二枢軸が略一直線上に位
    置する付近にワイパアームの何れか一方の反転位置を設
    定し、該反転位置におけるワイパアームのオーバーラン
    を防止するように構成したワイパ装置。
  2. 【請求項2】 先端にブレードを備えたワイパアームの
    基端を車体に取付けられるブラケットに回動自在に支持
    されるピボット軸に一体的に支持し、該ピボット軸に、
    ワイパモータの駆動を受けてワイパアームが窓面の上下
    反転位置のあいだを往復反転揺動するべくピボット軸を
    正逆回動させるリンク機構を連動連結するにあたり、該
    リンク機構を、一端がピボット軸に一体的に連結される
    第一リンクの他端に第一枢軸を介して第二リンクの一端
    を軸支し、該第二リンクの他端に、一端が前記ブラケッ
    トに第二枢軸を介して軸支される第三リンクの他端を第
    三枢軸を介して軸支するとともに、前記第三リンクの他
    端に、第四枢軸を介して第四リンクの一端を軸支し、該
    第四リンクの他端を、前記ブラケットに第五枢軸を介し
    て軸支されワイパモータの駆動を受けて往復反転揺動す
    るリンクアームの一端に第六枢軸を介して軸支する構成
    とし、第四枢軸、第六枢軸、第五枢軸が略一直線上に位
    置する付近にワイパアームの何れか一方の反転位置を設
    定し、該反転位置におけるワイパアームのオーバーラン
    を防止するように構成したワイパ装置。
  3. 【請求項3】 先端にブレードを備えたワイパアームの
    基端を車体に取付けられるブラケットに回動自在に支持
    されるピボット軸に一体的に支持し、該ピボット軸に、
    ワイパモータの駆動を受けてワイパアームが窓面の上下
    反転位置のあいだを往復反転揺動するべくピボット軸を
    正逆回動させるリンク機構を連動連結するにあたり、該
    リンク機構を、一端がピボット軸に一体的に連結される
    第一リンクの他端に第一枢軸を介して第二リンクの一端
    を軸支し、該第二リンクの他端に、一端が前記ブラケッ
    トに第二枢軸を介して軸支される第三リンクの他端を第
    三枢軸を介して軸支するとともに、前記第三リンクの他
    端に、第四枢軸を介して第四リンクの一端を軸支し、該
    第四リンクの他端を、前記ブラケットに第五枢軸を介し
    て軸支されワイパモータの駆動を受けて往復反転揺動す
    るリンクアームの一端に第六枢軸を介して軸支する構成
    とし、第一枢軸、第三枢軸、第二枢軸が略一直線上に位
    置する付近にワイパアームの一方の反転位置を設定し、
    第四枢軸、第六枢軸、第五枢軸が略一直線上に位置する
    付近にワイパアームの他方の反転位置を設定し、これら
    各反転位置におけるワイパアームのオーバーランを防止
    するように構成したワイパ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、ワイパ
    装置は、運転席側と助手席側との一対のピボット軸が設
    けられ、ワイパモータの駆動は一方のピボット軸を介し
    て他方のピボット軸に連動されるものとし、リンク機構
    を何れか一方のピボット軸に連結し、他方のピボット軸
    とともにワイパアームのオーバーラン防止をするように
    構成したワイパ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100170054A1 (en) * 2008-12-18 2010-07-08 Asmo Co., Ltd. Vehicle wiper device and vehicle
DE102008031261B4 (de) * 2007-07-04 2017-01-05 Asmo Co., Ltd. Wischersystem für ein Fahrzeug

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