JP2003033623A - 調湿用成形品 - Google Patents

調湿用成形品

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JP2003033623A
JP2003033623A JP2001225679A JP2001225679A JP2003033623A JP 2003033623 A JP2003033623 A JP 2003033623A JP 2001225679 A JP2001225679 A JP 2001225679A JP 2001225679 A JP2001225679 A JP 2001225679A JP 2003033623 A JP2003033623 A JP 2003033623A
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humidity control
charcoal
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activated carbon
rubber
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Katsushi Yamamoto
勝志 山本
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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  • Drying Of Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅室内の調湿、脱臭効果を有する成形品を
提供する。 【解決手段】 ゴム、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラスト
マー等のポリマー成分100質量部に対して活性炭およ
び/または木炭等の調湿性能を有する材料の粉末を30
〜200質量部配合し、成形した調湿用成形品。前記成
形品は空隙率が10〜90%の発泡体であること、さら
に活性炭および木炭等の調湿性能を有する材料の平均粒
子径は5mm以下であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅家屋の壁面、天
井、押入、床面あるいは床下等に使用し、調湿効果、脱
臭効果を有するとともに、梅雨時における、かびあるい
はダニの発生を防止し、さらには冷暖房装置による結露
を軽減する調湿用成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の室内に湿気が多くなると、住宅木
材や畳の腐食が進行し、さらにかびやダニが発生しやす
くなり、住宅の耐用年数の低下とともに人体に対するア
レルギー問題が生ずる。また住宅建設資材に含まれる各
種化学物質、さらに防虫、防さび剤に含まれる化学物質
は人体に有害な影響を与えている。
【0003】従来このような湿気あるいは臭いを軽減す
る方法として木炭あるいは活性炭等の材料が使用されて
いるが、これらの材料を粉末状にしてそのまま使用する
か、あるいは包装容器にその粉末材料を収納した形態で
使用するものである。したがってその用途は極めて限ら
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は室内の湿度調
整および脱臭を図るとともに、冷暖房装置による結露や
さびの発生を防止し、快適な居住を可能とする成形品を
提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はゴム、熱可塑性
樹脂または熱可塑性エラストマー、またはこれらの混合
物よりなるポリマー成分100質量部に対して活性炭お
よび/または木炭等の調湿性能を有する材料の粉末を3
0〜200質量部配合し、加硫成形した成形品である。
ここで成形品は空隙率が10〜90%の発泡体であるこ
とが好ましい。そして、活性炭および木炭等の調湿性能
を有する材料の平均粒子径は5mm以下のものが好適に
使用される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の調湿用成形品は、ゴム、
熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー、またはこれ
らの混合物よりなるポリマー成分に活性炭および/また
は木炭等の調湿性能を有する材料の粉末を配合し成形し
たものである。ここで活性炭とは大きな比表面積と吸着
能を持つ多孔質の炭素質物質で、吸着剤あるいは触媒担
体などで一般に用いられるものである。そして活性炭は
木炭、椰子殻、石炭、その他の原料を十分に炭化した
後、水蒸気による高温処理あるいは塩化亜鉛などの水溶
液の含浸と高温焼成などの方法で賦活して製造される。
活性炭の比表面積は通常800〜1200m2/gで、
細孔容積0.2〜2cm3/g、細孔径1〜4nmであ
る。活性炭の組成は炭素を主成分とするが、その他水
素、酸素、無機成分を含む。そして化学構造はグラファ
イトを基本とするが、無定形で表面にヒドロキシル基、
キノン基などの官能基を持っている。なお動物の骨を乾
留して得られる骨炭、動物の血液を炭酸ナトリウムとと
もに乾留して得られる血炭など、獣炭もまた、ここでい
う活性炭に含まれる。
【0007】本発明で用いられる木炭は、木材を炭化し
て得られる炭素を主成分とする固体生成物である。ここ
で木炭は木炭の採取を主目的とする炭化法(製炭)で製
造したもの、木炭の他に液体生成物の採取も併せて目的
とする炭化法(木材乾留)で製造したものを含む。
【0008】本発明において調湿性能を有するその他の
材料として、珪藻土、セピオライト、ゼオライト、シリ
カゲル、消石炭、セメント、無機金属塩等が使用でき
る。
【0009】なお、本発明で調湿性能を有するとは、温
度25℃で、湿度90%での水蒸気吸着率と、温度25
℃で、湿度55%での水蒸気吸着率の差が1%以上のも
のをいう。水蒸気未吸着は、温度115℃で乾燥した直
後とする。
【0010】前記活性炭および木炭等の調湿性能を有す
る材料の平均粒子径は5mm以下が好ましい。平均粒子
径は5mmを超えると、粒子をポリマー中に分散するこ
とが困難になる。
【0011】調湿性能を有する材料は、それぞれ単独に
使用することもできるが、複数の種類を混合して用いる
こともできる。調湿性能を有する材料の粉末の配合量
は、ポリマー成分100質量部に対して30〜200質
量部の範囲が好ましい。30質量部未満の場合、調湿お
よび脱臭効果が少なく、一方200質量部を超えると成
形品の強度が弱くなり、また所定の形状の成形品が得ら
れにくい。
【0012】次に本発明の成形品に用いられるポリマー
成分として、ゴム、熱可塑性樹脂および熱可塑性エラス
トマーが使用できる。
【0013】ゴムとして天然ゴム、ポリイソプレンゴ
ム、乳化重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム、溶液重
合スチレン−ブタジエン共重合ゴム、高トランススチレ
ン−ブタジエン共重合ゴム、低シスポリブタジエンゴ
ム、高シスポリブタジエンゴム、スチレン−イソプレン
共重合ゴム、ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、溶液
重合スチレン−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、乳
化重合スチレン−アクロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ムなどを使用することができる。
【0014】次に熱可塑性樹脂としてポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリエステル
等の各種樹脂が使用できる。
【0015】熱可塑性エラストマーとして、スチレン−
ブタジエン−スチレン(SBS)ブロックコポリマー、
スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ブロックコ
ポリマー、アイオノマー樹脂等の材料が使用できる。
【0016】これらのポリマー成分は単独でも使用でき
るが、これらを任意の範囲で混合して使用することもで
きる。しかしながら住宅資材として施工する際、成形品
の周囲の型材への収納性、形状変化の追随性の観点か
ら、ゴム成分を主体とする成形品とするのが好ましい。
【0017】次に本発明の成形品は発泡体、特に空隙率
が10〜90%の発泡体であることが好ましい。ここで
空隙率は〔1−(成形品の見かけ密度)/(成形品配合
材料の理論最大密度)〕×100によって定義される。
そして成形品の発泡体は連続発泡体で形成されることが
好ましい。
【0018】本発明において使用される発泡剤としてア
ゾ系発泡剤、たとえばアゾビスホルムアミド、アゾビス
イソブチロニトリル、ジアゾアミノベンゼン、さらにN
−ニトロソ系発泡剤として、N,N′ジメチルN,N′
ジニトロソテレフタルアミド、N,N′ジニトロソペン
タメチレンテトラミン、さらにスルホニルヒトラジド系
発泡剤として、ベンゼンスルホニルヒトラジド、トルエ
ン−4−スルホニルヒドラジド、ベンゼン1,3ジスル
ホニルヒトラジド、ジフェニルスルホン3,3′ジスル
ホニルヒドラジド、4,4′オキシビス(ベンゼンスル
ホニルヒドラジド)、スルホンヒドラジド等がある。こ
れらの発泡剤はポリマー成分100質量部に対して3〜
10質量部使用される。これらの発泡剤はポリマー成分
(ゴムを含む場合)の加硫成形の際に加熱昇温される
が、ポリマー組成物の温度が約120〜250℃になる
と発泡剤は分解し、窒素ガス等を発生し、ポリマー組成
物中に空隙を形成する。成形品に連続発泡体を形成する
には、発泡工程の条件を調整することにより行なう。
【0019】本発明において成形品はポリマー成分にゴ
ムを含む場合、架橋または加硫されることが好ましい。
架橋剤または加硫剤として有機過酸化物または硫黄系加
硫剤を使用することができ、それらの混合物も使用する
ことができる。有機過酸化物としては、たとえばベンゾ
イルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t
−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサ
イド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3等が使用できる。また硫黄系加硫剤として
は、たとえば、硫黄、モルホリンジスルフィッドなどを
使用することができる。架橋剤または加硫剤はポリマー
成分100質量部に対して0.1〜5質量部配合される
ことが好ましい。
【0020】また加硫促進剤としては、スルフェンアミ
ド系、チアゾール系、チウラム系、チオウレア系、グァ
ニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド−アミン
系またはアルデヒド−アンモニア系、イミダゾリン系、
キサンテート系のものを使用することができ、これらの
混合物も使用できる。加硫促進剤はポリマー成分100
質量部に対して、通常0.3〜3質量部配合される。
【0021】なお本発明の成形品の用途に応じて各種の
補強剤、充填剤および添加剤を配合することができる。
また本発明の成形品は単体として、さらに繊維、不織
布、木材、プラスチック等との積層体としても使用でき
る。
【0022】本発明の成形品を製造するには、ポリマー
成分にゴムを用いる場合、硫黄加硫促進剤および発泡剤
を除いた各種配合剤をロールおよびニーダで混練し、練
りゴムすなわちマスタバッチを調製する。その後マスタ
バッチに所定量の硫黄、加硫促進剤および配合剤を練り
込み、たとえばシート状に押出す。このシートをモール
ド内に目標とする空隙率から計算した質量の練りゴムを
計算して敷き詰める。これをプレス温度が発泡剤の分解
温度以上になるように条件設定して加硫成形する。
【0023】
【実施例】表1に示す配合剤を用いて成形品を製造し、
その調湿性能を評価した。評価に用いた試験片は成形品
から質量は約1gのものを切り取った。
【0024】調湿性能は、25℃、湿度90%での水蒸
気吸着率と、湿度55%での水蒸気吸着率の差(%)を
求めた。水蒸気吸着率は吸着した水蒸気量の被吸着試料
質量に対する率である。水蒸気未吸着時の試料質量は1
15℃にて乾燥した直後の質量とした。
【0025】比較例1として床下調湿用マングローブ炭
を用いた。表1の調湿性能の結果から、実施例1の成形
品は比較例1のマングローブ炭とほぼ同等ないしそれ以
上の調湿性能を有することがわかる。
【0026】
【表1】
【0027】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0028】
【発明の効果】本発明は、ゴム、熱可塑性樹脂または熱
可塑性エラストマーのポリマー成分に対して、所定量の
活性炭および/または木炭等調湿性能を有する材料の粉
末を配合し成形品としたため、活性炭および木炭等の有
する調湿効果および防臭効果を有する、住宅家屋の壁
面、天井、押入、床面あるいは床下等に使用することが
できる。さらに本発明の成形品は防虫、防さび効果とと
もに人体へのアレルギーの問題を生ずることなく、快適
な居住を可能とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 BB10 CC01 HH05 JJ03 KK08 LL03 MM05 NN01 NN12 NN22 QQ03 4D052 AA08 AA09 GA04 GB12 GB14 HA21 HA49 HB06 4G066 AA04B AA05B AC11C BA03 BA09 BA20 BA25 CA43 DA03 FA37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラ
    ストマー、またはこれらの混合物よりなるポリマー成分
    100質量部に対して活性炭および/または木炭等の調
    湿性能を有する材料の粉末を30〜200質量部配合
    し、成形した調湿用成形品。
  2. 【請求項2】 成形品は空隙率が10〜90%の発泡体
    である請求項1記載の調湿用成形品。
  3. 【請求項3】 活性炭および木炭等の調湿性能を有する
    材料の平均粒子径が5mm以下である請求項1または2
    記載の調湿用成形品。
  4. 【請求項4】 シート状に成形されてなる請求項1記載
    の調湿用成形品。
JP2001225679A 2001-07-26 2001-07-26 調湿用成形品 Withdrawn JP2003033623A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174730A (ja) * 2006-12-21 2008-07-31 Nippon Kasei Chem Co Ltd 調湿シート
US8404032B2 (en) 2006-12-21 2013-03-26 Nippon Kasei Chemical Company Limited Humidity-conditioning sheet

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