JP2003033606A - 廃液の固液分離装置 - Google Patents

廃液の固液分離装置

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JP2003033606A
JP2003033606A JP2001226127A JP2001226127A JP2003033606A JP 2003033606 A JP2003033606 A JP 2003033606A JP 2001226127 A JP2001226127 A JP 2001226127A JP 2001226127 A JP2001226127 A JP 2001226127A JP 2003033606 A JP2003033606 A JP 2003033606A
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drainage
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Mikiaki Yamaguchi
幹朗 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃液の連続投入と排出物の連続排出とが効率
よくなされ、しかも固形物の沈澱効率を高めた廃液の固
液分離装置を提供する。 【解決手段】 上部は閉鎖し、底面は開放した減圧槽
1を、沈澱槽3内で水没した状態で配置する。減圧状態
を維持するための水位調整筒12を設ける。減圧槽1の
下部に複数の邪魔板15を、廃液の投入側方向へ傾斜し
た状態で隔置して配置する。邪魔板15を沈澱槽3の底
面の傾斜に沿って載置し、奥にいくにしたがって面積が
小さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、粒子状などの混濁固形
物を含有した廃液を処理し、固体と液体とに分離して別
々に排出する固液分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工場や工事現場などから排出される工業
廃液の内、粒子状などの固形物によって混濁した状態の
廃液は、その固形物を取り除いた上で排水する必要があ
る。この固形物を廃液から取り出す方法は数多く提案さ
れているが、最も汎用されるのが沈澱処理である。沈澱
槽を設け、この中に廃液を投入して放置することにより
重力によって固形物を沈澱させることから、構造が単純
で、処理そのものにはコストがかからない。
【0003】しかしながら、この沈澱処理は、処理する
廃液の量に応じた大きさの沈澱槽が必要であり、大量な
廃液の処理のためには広い表面積及びそれなりの容量の
沈澱槽を必要とする。また、処理を重力に頼るため沈澱
が遅いものにあっては、時間がかかる上、連続して投入
される廃液処理には大きな施設を必要とする。
【0004】また、沈澱した固形物を取り出すために
は、その処理装置によって様々な手法をとられるが、沈
澱槽の底部に集められてた濃縮液(スラリー)を断続的
にポンプで引き抜いて、貯留層に一旦貯め、これをポン
プで脱水機に投入する方法が一般的である。また、沈澱
槽の底面全体に堆積した沈澱物を、縦横無尽に移動でき
るポンプの吸い込み口で吸い取る方法もある。いずれの
方法も効率が悪く、しかも投入・排出の連続処理は困難
である。
【0005】本発明者は、沈澱処理の上記したような問
題に鑑み、特開平9−812号の公開公報でその問題点
を解決する手段を提案している。すなわち、沈澱物の排
出手段としてのトラフ型のベルトコンベアの上に、上部
が閉鎖された分離槽を配置し、その分離槽内を負圧とし
て、上部に移動してきた廃液を排水するもので、完全な
連続投入、連続排出を可能にした「固液分離槽内を負圧
にした固液分離装置」である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はさらに鋭意研
究の結果、自らが提案した上記固液分離装置に改良を重
ね、廃液の連続投入と排出物の連続排出とが効率よくな
され、しかも固形物の沈澱効率を高めた廃液の固液分離
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、沈澱物を搬送
する手段を有する沈澱槽と、上部が密閉され、下部が開
放され、内部が減圧された減圧槽とからなり、前記沈澱
槽内で前記減圧槽の下端部が水没するように配置した廃
液の固液分離装置において、沈澱槽の底面を傾斜して形
成し、該底面に沿った方向で隔置した複数の邪魔板を立
設したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の、固液分離装置の基本的
構成は本発明者が先に出願したものと同様であり、固液
を分離する槽内を負圧とし、その下に固形物の搬出手段
を配置し、排水は沈澱槽の上部から自然になされるよう
にしたものである。
【0009】本発明では、先の出願の装置と比較して、
固形物の沈澱効率と沈澱物の回収効率とを高めることに
より、処理能力が向上し、大量の連続投入を行っても効
率よく処理されると共に、高水準に処理された排水を可
能にしたものである。
【0010】減圧槽内には複数枚の邪魔板を隔置して配
置し、これによって減圧槽内の廃液の循環を制御し、微
粒子が効率よく沈澱するように設けた。しかも、その傾
斜方向及び配置並びに面積が、沈澱に理想的になる構成
としている。
【0011】また、具体的手段としては、沈澱物の回収
手段として、沈澱槽の底部を傾斜させ、これに沿ったス
クリューコンベアを配置し、これにより効率的な集積と
搬送を実現したものである。
【0012】さらに、減圧槽内の水位がその天井部分ま
で常に満タンになるように制御するために水位調整筒を
外部に設置し、この中での水位によって減圧ポンプをコ
ントロールするように設けた。
【0013】
【実施例】図1は固液分離装置の基本構成を示す模式的
側断面図であり、図2は排水装置の構成を示す模式的側
面図、図3はスクリューコンベアの作動状態を示す模式
的部分側面図である。図1に示すように、本実施例の固
液分離装置の主な構成は、減圧槽1、排水装置2、およ
び沈澱槽3である。
【0014】減圧槽1は上部が閉鎖される一方、底面は
開放され沈澱槽3内で水没した状態で配置されている。
その上部には減圧槽1内の減圧状態を維持するための水
位調整筒12が設けられ、これに減圧ポンプ11が連結
されている。水位調整筒12には上部水位センサー13
と下部水位センサー14とが取り付けられており、水位
調整筒12内の水位が上部水位センサー13まで上がる
と減圧ポンプ11の運転は停止され、水位が下部センサ
ー14まで下がると減圧ポンプ11は運転を再開するよ
うに設けられている。
【0015】また、減圧槽1の下部には複数の邪魔板1
5が、廃液の投入側方向へ傾斜した状態で隔置して配置
されている。邪魔板15は沈澱槽3の底面の傾斜(後
述)に沿って載置されており、奥にいくにしたがって面
積が小さくなっている。
【0016】図2に示すように、排水装置2は減圧槽1
の上部に連結されており、減圧槽1の最も高い位置の水
を排水するように設けられている。排水管22を通った
排水は排水槽21内の排水箱23内へ流れ出て、排水箱
23から溢れた排水が外部へ排出される。排水管22の
先端22にはフロート弁24が設けられていて、通常は
排水箱23内で水没した状態で開いているが、何らかの
理由で排水箱23内の水位が下がった場合はフロートが
下がって排水管22の先端を閉鎖するように設けられて
いる。これは、減圧槽1内の水位が低い運転開始時にお
いても、水位が上がるまで閉鎖する手段としても使用す
る。
【0017】沈澱槽3は底面が傾斜して形成されてお
り、この傾斜面に沿ってスクリューコンベア31が2機
併設されている。スクリューコンベア31の上部には、
搬送された固形物からさらに水分を除去する脱水器32
が設けられている。脱水器32で脱水された水は再度ク
リーニングシャワー33により沈澱槽3内に戻される。
【0018】また、スクリューコンベア31の上方には
クリーニングシャワー33が設けられ、図3に示すよう
に脱水器32により除去された水分をポンプ34により
スクリューコンベア31へ吹き付けられ、スクリューコ
ンベア31がクリーニングされる。堆積した固形物の粘
性が高かった場合、スクリューコンベア31と底面との
間に詰まり易くなるため、このクリーニングシャワーに
よって詰まり易い側部を流し崩すことにより、詰まりを
解消する。2機のスクリューコンベア31はスラッジを
搾るように作動するため、この際に搾り出された水分は
この崩された部分から逃げることができる。
【0019】次に、本実施例の固液分離装置の作動につ
いて説明する。本装置で処理する廃液は特に限られるも
のではないが、形態として液体内に微粒子以上の固体が
混合しており、その粘性はそれぞれのスクリューコンベ
アの作動を妨げない程度であることが望ましい。
【0020】廃液は、投入管36を経由して受け口35
へ投入される。廃液は受け口35に入ってからワンクッ
ションを置いて、オーバーフローするかたちで沈澱槽3
へ流れ出るため、沈澱槽3内を無用に攪拌することを避
けることができる。
【0021】廃液内の比較的重い固形物は、すぐに沈澱
を開始してスクリューコンベア31により搬送が開始さ
れる。スクリューコンベア31の作動により沈澱槽3底
部及び減圧槽1の下部の水流は、スクリューコンベア3
1に沿って上昇方向である。しかしながら、減圧槽1下
部の邪魔板15に流れを阻まれるため、混入している粒
子は重いものから順に沈降を始める。
【0022】これらの邪魔板15は、傾斜を登るにした
がってその面積を小さくしている。これは投入する側は
減圧槽1内への水流の勢いが強いため、大きな抑制力と
して働き、より効率的に沈澱されるようにしている。一
方、廃液は沈澱槽3の底面の傾斜を昇るにしたがって勢
いが衰えるため、速度が落ちて邪魔板が小さくても沈澱
が十分になされる。また、邪魔板15が投入側へ傾斜し
ていることにより、排水装置2方向へ一気に流れ出るこ
とを防止している。
【0023】最後の邪魔板15を通過した水流は減圧槽
1内を対流しながら、残った粒子が徐々に沈降する。し
たがって、減圧槽1の上部には粒子がほとんど残ること
がない。減圧槽1の上澄みとなった粒子をほとんど含ま
ない水(以後「処理水」)は、排水口20を通って排水
装置2へ徐々に流れ出る。流れ出た処理水は排水管22
を通って排水槽21内の排水箱23内へ流れ出て、排水
箱23から溢れた処理水が外部へ排出される。
【0024】圧力の法則から沈澱槽3の水位と排水箱2
3の水位は同じになるため、排水箱23の高さは沈澱槽
3の望ましい水位と同じになるように設置される。した
がって、沈澱槽3内の水位が排水箱23の高さより高く
なると、随時排水されることになる。沈澱槽3内の水位
が排水箱23の高さより低い場合は、廃液が投入されて
いないことになるため排水もなされない。実際には、廃
液には粘性があるため、沈澱槽3の水位は排水箱23の
高さより僅かに高く、その間は連続的な排水がうながさ
れる。
【0025】前述したように、排水管22の先端22に
はフロート弁24が設けられていて、通常は排水箱23
内で水没した状態で開いているが、何らかの理由で排水
箱23内の水位が下がった場合はフロートが下がって排
水管22の先端を閉鎖するように設けられている。これ
は、減圧槽1内の水位が低い運転開始時においても、水
位が上がるまで閉鎖する手段としても使用する。
【0026】一方、沈降して沈澱槽3の底部に達した固
形粒子はスラッジとなってスクリューコンベア31によ
り水分を減じながら搬送され、脱水器32へ投入され含
有する水分を減少させたものは、フレーク状で排出さ
れ、土壌改良材などとして2次利用することができる。
除去された水分は沈澱槽3へポンプにより還元され、最
終的には排水装置2から排水される。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、次
に示す効果が得られる。 (1)粒子状の固形物で混濁した廃液を、効率よく連続
処理することができる。 (2)邪魔板により固液の分離が効率的になされるた
め、限られた面積でも大量の廃液を経済的に処理ができ
る。 (3)沈澱物の回収を効率的に行うことができるため、
固形物を多量に含有した廃液でも処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固液分離装置の基本構成を示す模式的側断面図
である。
【図2】排水装置の構成を示す模式的側面図である。
【図3】スクリューコンベアの作動状態を示す模式的部
分側面図である
【符号の説明】
1・・・・・・・・・減圧槽 11・・・・・・・減圧ポンプ 12・・・・・・・水位調整筒 13・・・・・・・上部水位センサー 14・・・・・・・下部水位センサー 15・・・・・・・邪魔板 2・・・・・・・・・排水装置 21・・・・・・・排水槽 22・・・・・・・排水管 23・・・・・・・排水箱 24・・・・・・・フロート弁 3・・・・・・・・・沈澱槽 31・・・・・・・スクリューコンベア 32・・・・・・・脱水器 33・・・・・・・クリーニングシャワー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沈澱物を搬送する手段を有する沈澱槽
    と、上部が密閉され、下部が開放され、内部が減圧され
    た減圧槽とからなり、前記沈澱槽内で前記減圧槽の下端
    部が水没するように配置した廃液の固液分離装置におい
    て、沈澱槽の底面を傾斜して形成し、該底面に沿った方
    向で隔置した複数の邪魔板を立設したことを特徴とする
    廃液の固液分離装置
  2. 【請求項2】 邪魔板が廃液の投入側へ傾斜しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の廃液の固液分離装置。
JP2001226127A 2001-07-26 2001-07-26 廃液の固液分離装置 Pending JP2003033606A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019009128A1 (ja) * 2017-07-05 2019-01-10 日立造船株式会社 凝集沈澱装置、及び浄水処理システム
CN109939469A (zh) * 2017-12-21 2019-06-28 中国石油天然气股份有限公司 一种沉砂池的排砂方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019009128A1 (ja) * 2017-07-05 2019-01-10 日立造船株式会社 凝集沈澱装置、及び浄水処理システム
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