JP2003033596A - ミシンにおける安全装置 - Google Patents

ミシンにおける安全装置

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JP2003033596A
JP2003033596A JP2001222956A JP2001222956A JP2003033596A JP 2003033596 A JP2003033596 A JP 2003033596A JP 2001222956 A JP2001222956 A JP 2001222956A JP 2001222956 A JP2001222956 A JP 2001222956A JP 2003033596 A JP2003033596 A JP 2003033596A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで安全性が高く、且つ縫製作業の
能率も低下させないミシンの安全装置を提供する。 【解決手段】 ミシンの取付け台41に、布押え足27に
装着されたフインガーガード体30との間を覆うための防
護カバー体40を上下回動するように枢支し、防護カバー
体を縫針17a よりもオペレータ側を覆う閉止位置方向
に、捩じりコイルバネ47にて付勢し、防護カバー体をそ
れに取り付けられたカム体48における係合爪49が作動体
50の係止部53に係止して、開き位置に、捩じりコイルバ
ネ47の付勢力に抗して係止する。モータの起動スイッチ
の押しボタン5a(6a,7a) を押すとき撓むの取付け板8 に
てフレームに設けられた回動連動体56のアーム部59が押
し回動され、その突起部58が作動体50の壁体55を押し
て、防護カバー体40の係止状態を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンに係り、よ
り詳しくは、縫製作業中に折れた縫針等の異物にてオペ
レータの目等を怪我することや、不用意なミシン駆動に
より怪我するのを防止するための安全装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、ミシンでの縫製中に縫針が折
損することがあった。これは、被縫製物の段部を縫製し
ている時や、糸絡みとか、布を無理やり引っ張ったとき
とかの、適正な取り扱いがなされなかったときに、縫針
が針板に激突する等して起こることが多い。また、刺繍
ミシンにおいてメタリック系の糸を使用すると、その糸
の特性により、十分注意していても針折れが発生するこ
とがある。
【0003】さらに、子供が誤ってミシンの操作スイッ
チに触れることにより、突然作動した縫針に指が触れた
り、針下に位置した指に縫針が落ちて怪我したり、ミシ
ンで縫製中に被縫材を移動させようとして、誤ってオペ
レータの指が縫針の下に位置する等して、指を怪我する
という問題があった。
【0004】これらの問題を解消するため、従来から、
例えば、実開平4−103878号公報、特開平11−
267387号公報、実開昭62−7993号公報、実
開平7−20178号公報等に開示されているように、
縫針の軸線から略一定の半径で囲むようにしたワイヤ状
等のプロテクタを布押えに設ける等のフィンガーガード
を配置したり、アイガードと称する透明な樹脂製の保護
カバー体で前記縫針及び布押え部の前方を囲ったりした
ものが考案されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記プロテクタや保護カバー体では、大型であるため
に、被縫製物の取替え作業や糸掛け、糸通し作業におい
て邪魔になることが多く、前記プロテクタや保護カバー
体を一旦取外さないと被縫製物の取替え作業や糸掛け、
糸通し作業がしずらいとか、縫製作業に先立ち再度装着
する必要があるから、縫製作業の能率が著しく低下する
という問題があった。
【0006】また、前記の取付け取外しの作業の面倒さ
から、オペレータが前記プロテクタや保護カバー体を装
着しないまま縫製作業を実行してしまい、安全作業の徹
底が図られないという問題もあった。
【0007】本発明は、これらの従来の問題点を解決す
べくなされたものであり、コンパクトで安全性が高く、
且つ縫製作業の能率も低下させないミシンの安全装置を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のミシンの安全装置は、縫針
が取着されて上下往復動自在な針棒と、少なくとも前記
針棒にモータの駆動力を伝達する動力伝達手段と、前記
縫針により縫製される加工布を押えるための布押え足を
昇降動可能に支持する布押え装置とを備えてなるミシン
において、ミシンにおけるフレームに、前記布押え足ま
たは該布押え足に装着されたフインガーガード体との間
を覆うための防護カバー体を移動可能に装着し、前記防
護カバー体を前記フレームと前記布押え足またはフイン
ガーガード体との間であって前記縫針よりもオペレータ
側を覆う閉止位置方向に付勢する付勢手段と、防護カバ
ー体を前記フレームと前記布押え足またはフインガーガ
ード体との間であって前記縫針よりもオペレータ側を露
出する開き位置に、前記付勢手段の付勢力に抗して係止
する係止手段と、前記フレームに設けられ、前記動力伝
達手段またはモータの起動スイッチの動作に連動する連
動機構とを備え、前記起動スイッチのON動作にて、前
記連動機構を介して前記係止手段による、前記防護カバ
ー体の係止状態を解除するように構成したことを特徴と
するものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のミシンにおける安全装置において、前記防護カ
バー体には、その開閉時に前記係止手段における摺接部
に常時摺接するカム体を備え、第2の付勢手段により前
記係止手段を防護カバー体のカム体に接近するように付
勢する一方、前記摺接部には前記カム体に形成された係
合爪に係脱する係止部を備えたものである。
【0010】他方、請求項3に記載の発明のミシンにお
ける安全装置は、縫針が取着されて上下往復動自在な針
棒と、少なくとも前記針棒にモータの駆動力を伝達する
動力伝達手段と、前記縫針により縫製される加工布を押
えるための布押え足を昇降動可能に支持する布押え装置
とを備えてなるミシンにおいて、ミシンにおけるフレー
ムに、前記布押え足または該布押え足に装着されたフイ
ンガーガード体との間を覆うための防護カバー体を移動
可能に装着し、前記防護カバー体を前記フレームと前記
布押え足またはフインガーガード体との間であって前記
縫針よりもオペレータ側を覆う閉止位置方向に付勢する
付勢手段と、防護カバー体を前記フレームと前記布押え
足またはフインガーガード体との間であって前記縫針よ
りもオペレータ側を露出する開き位置に、前記付勢手段
の付勢力に抗して係止する係止手段と、防護カバー体の
開閉位置を検知するセンサ手段とを備え、前記センサ手
段が防護カバー体の閉止位置を検知するときは前記針棒
の駆動を許容し、防護カバー体の開き位置を検知すると
きは前記針棒の駆動を禁止するように制御する制御手段
を備えたものである。
【0011】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載のミシンの安全装置において、前記防護カバー
体には、その開閉移動に応じて前記係止手段を移動させ
る作動部を設け、前記センサ手段に対して前記係止手段
の移動変位部が接離するように構成したものである。
【0012】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載のミシンにおける安全装置において、第2の付
勢手段により前記係止手段を防護カバー体に接近するよ
うに付勢する一方、前記作動部を、防護カバー体の開閉
移動時に前記係止手段における摺接部に常時摺接し、且
つ防護カバー体の閉止位置で前記係止手段の移動変位部
が前記センサから離間し、防護カバー体の開き位置で前
記係止手段の移動変位部が前記センサに接近するように
したカム体にて構成し、前記摺接部には前記カム体に形
成された係合爪に係脱する係止部を備えたものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載のミシンの安全装置において、
前記防護カバー体には、当該防護カバー体の閉止位置に
て、布押え足の左右両側に延びるフインガーガード体に
係合する係合部を備えたものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のいずれかに記載のミシンの安全装置において、
前記防護カバー体は、透明部材により構成され、且つ前
記フインガーガード体の幅寸法より若干広幅に形成され
たものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7のいずれかに記載のミシンの安全装置において、
前記防護カバー体の上端枢支部は、ミシンにおける前記
針棒が下向きに突出するアーム顎部の下端前面側のフレ
ームに装着されているものである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施の
形態について説明する。図1は本発明に係る電子制御式
のミシンの正面図、図2は図1のミシンにおける針棒上
下動機構と布押え装置と安全装置の構成を示す斜視図、
図3は側面図、図4は安全装置の分解斜視図、図5は連
動機構の斜視図、図6(a)は防護カバー体が開き状態
を示す平面図、図6(b)は防護カバー体が閉止位置に
移行するときの動作を示す説明図、図7は図5のVII −
VII 線矢視断面図、図8は布押え足及びフインガーガー
ド体の斜視図、図10は第2実施形態の安全装置の側面
図、図11は第2実施形態の安全装置の部品の分解斜視
図である。
【0017】本発明に係るミシン1における本体ケース
2内に、ミシンモータ10(図14参照)、主軸11、
天秤クランク12などの動力伝達手段、針棒支持手段と
しての針棒台13等が収納されており、本体ケース2の
前面部には、表面にタッチパネル(図示せず)を備えた
液晶パネル3が設けられている。本体ケース2の右端に
は、針棒17を手動にて上下動させるためのプーリ9が
設けられている。
【0018】液晶パネル3上には、縫製模様や縫製条件
の入力キー等が表示され、これらの表示位置に対応して
設けられたタッチパネルのキーを押下することにより縫
製模様や縫製条件等を選択可能になっている。
【0019】また、前記液晶パネル3が設けられた側を
ミシン1の正面とするとき、ミシン本体2のアーム顎部
2aの下方部には、縫製の際に布が載置されるミシンベ
ッド4が設けられており、該ミシンベッド4の内部に
は、送り歯、送り歯用パルスモータ、送り歯前後動機
構、送り歯上下動機構及び下糸を格納した釜等が収納さ
れている(共に図示せず)。
【0020】また、前記アーム顎部2aの前面にはミシ
ンモータ10を駆動開始状態と停止状態とに切り換える
ための起動キースイッチ5や、バック縫いキースイッチ
6や一針縫いキースイッチ7等の複数の作動スイッチが
配置される。その場合、図2に示すように、櫛歯状のボ
タン取付け板8に、前記各スイッチ5、6、7に対応す
る押しボタン部5a、6a、7aが取付けられ(または
一体的に形成され)て縦一列状に配置され、このボタン
取付け板8の一端は片持ち梁的に前記アーム顎部2aの
ケース裏面に支持されている。なお、前記各スイッチ
5、6、7のON・OFFを検出するスイッチ基板18
が前記取付け板8の裏面側に対峙させて前記ケース裏面
のボス15にネジ16を介して固定されている(図3参
照)。
【0021】オペレータが前記押しボタン部5a、6
a、7aのいずれかを押すと、その押された押しボタン
部が取付けられたボタン取付け板8櫛歯部が図2におい
てボタン取付け板8におけるその右側の支持部を中心に
奥側に弾性的に撓み回動し、対応するキースイッチ5、
6、7を押して信号を出力できる構成である。なお、こ
の各キースイッチ5、6、7は1回押すごとに後述する
コントローラ70にてON信号とOFF信号となるよう
に判断される。
【0022】針棒17は針棒支持手段としての針棒台1
3における上下支持部13a(図2にて下支持部のみ示
す)にて滑らかに上下動するように支持されている。針
棒17の上下中途部には、針棒抱き19が被嵌固定され
ており、主軸11の先端に設けた天秤クランク12に横
向きに突設させたクランクピン20を介して針棒クラン
クロッド21が連動回動するように連結されており、こ
の針棒クランクロッド21のボス部21aに、前記針棒
抱き19から突出する軸19aが回動可能に嵌挿するよ
うに連結されている。
【0023】従って、ミシンモータ10の駆動にて、略
中空状のアーム部内に配置された主軸11が回転する
と、天秤クランク12及び針棒クランクロッド21を介
して針棒抱き19に上下運動として伝達され、針棒17
を上下運動させる。なお、主軸11の回転に連動して前
記天秤クランク12に関連させて設けた天秤(図示せ
ず)が上下揺動する。
【0024】次に、針棒17の下端に設けた縫針17a
の周囲を保護するフインガーガードについて説明する
と、図2に示すように、針棒17と平行状に昇降可能な
布押え棒22の下端に着脱可能に取付けられた布押え装
置23は、布押え棒22の側面にネジ25(図8参照)
により着脱可能に装着される合成樹脂製等の押えホルダ
24と、押えホルダ24の下端に対して横ピン26部分
を介して基部側が回動可能に連結される側面視橇状の布
押え足27とを備えており、前記押えホルダ24は布押
え足27における針通し溝孔28を除く部分の上側を覆
うように形成されている。
【0025】そして、実施形態においては、図2、図
3、図4及び図8に示すように、前記押えホルダ24に
対して横ピン29を介してフィンガーガード体30が取
付けられている。このフィンガーガード体30は前記押
えホルダ24且つ布押え足27の左右両側を外側から囲
み、布押え足27の自由端側をフィンガーガード体30
における左右一対の橇状のフィンガー部30a,30a
の互いに接近する先端31、31にて囲むことにより、
被縫製物を持つオペレータの指が布押え足27の中央側
(針下)に位置し難くなり、安全性が向上する。
【0026】次に、ミシンのフレームの一部であるアー
ム顎部2aの下端と、前記布押え足27またはフインガ
ーガード体30との間であって前記縫針17aよりもオ
ペレータ側を覆うことができる防護カバー体40による
安全装置の構成について説明する。図2〜図8はその第
1実施形態を示し、ミシンのアーム顎部2aの前面側に
おける金属板等の取付け台41の下板41aにビス42
等にて取付けられた支持台43の前側左寄り部位には枢
支軸44の軸受部45が設けられている(図4参照)。
前記防護カバー体40はアクリル樹脂等の透明部材にて
形成された略矩形状のもので、防護カバー体40の左右
両側縁部(係合部)40a,40aが奥側に突出してい
る。
【0027】前記防護カバー体40の上端部には、前記
軸受部45に貫通する枢支軸44に回動可能に取り付け
られる一対のブラケット46a,46bが一体的に設け
られており、前記枢支軸44に遊嵌した付勢手段の一例
としての捩じりコイルばね47にて、前記防護カバー体
40を、その下端側が前記布押え足27またはフインガ
ーガード体30の自由端側に当接するように、略垂直状
となる閉止位置方向に付勢するものである。また、前記
防護カバー体40の上端の一方のブラケット46a(図
2で左側)の外周をカム体48として形成する。その場
合、図2に示すように、防護カバー体40が略垂直状態
において、その奥側の下方側のカム体48の半径が小さ
く、上に行くに従ってカム体48の半径を大きくなるよ
うに形成し、その一端に係合爪49を設ける。
【0028】他方、前記支持台43上には、係止手段と
しての作動体50を取付け軸51を介して前後水平方向
に回動可能に装着する。実施形態では、作動体50の自
由端側が左方向に延びるように配置され、該作動体50
の自由端側の前面には、前記カム体48に摺接する摺接
部52が設けられており、この摺接部52には、前記カ
ム体48における係合爪49が係止できる前向きVノッ
チ状の係止部53が形成されている。また、作動体50
における前記摺接部52が前記カム体48と常時摺接す
るように付勢手段としての付勢ばね54により付勢す
る。実施形態では、付勢ばね54の一端は作動体50に
おける突起部50aに掛止めされ、付勢ばね54の他端
は前記枢支軸44に掛止めされている。さらに、前記作
動体50の上面には、断面略L字状の被作動部としての
壁体55が設けられている(図2及び図3参照)。
【0029】前記取付け台41は、図2、図3、図5及
び図7に示すように、前記支持台43を支持するための
下板41aと、該下板41aの前端から垂直上向き延び
る垂直板41bと、垂直板41bの上端から前方下向き
に延びる取り付け板部41cと、前記垂直板41bから
横向きに延びて図示しないミシンの機枠等に固定する固
定部41dとからなるように、板材を屈曲形成したもの
である。但し、取り付け板部41cの左端に対して下板
41aの左端の位置が右方向にずれているため、この両
板を繋ぐ前記垂直板41bの左端縁は下に行くに従って
右方になるように傾斜状に切除してある。そして、垂直
板41bの中途部には後述する連動機構としての回動連
動体56における後向きの突起部58が前記壁体55に
当接できる窓孔41eが形成されている。
【0030】前記取付け台41における取り付け板部4
1cの下面には、支軸57の上端ネジ部を螺合させて垂
下し、この下頭付き支持軸57に回転可能に回動連動体
56の基部56aを装着する。そして、回動連動体56
の基部56aから略L字状に突出したアーム部59を、
前記ボタン取り付け板8における櫛歯部の裏面側に臨ま
せる。なお、取付け台41における取り付け板部41
b、作動体50及び支持台43の前面側には、天秤に係
止した上糸(図示せず)が縫針17aの方向に通る糸道
を確保するための切欠き部60a,60b,60cが形
成されている。
【0031】この構成により、ミシンの停止状態におい
てオペレータが前記防護カバー体40の下端側を摘んで
前記捩じりコイルバネ47の付勢力に抗して前方上向き
回動させる。この場合、第2の付勢手段の付勢ばね54
により作動体50の自由端側前面の摺接部52が前記防
護カバー体40上端のカム体48に常時押圧されて摺接
して、カム体48の形状と防護カバー体40自体の自重
に由来して防護カバー体40は閉止方向に戻ろうとす
る。
【0032】図3の実線状態まで防護カバー体40を開
き回動すると、カム体48における先端の係合爪49が
作動体50におけるVノッチ状の係止部53に係止で
き、アーム顎部2aの下端と布押え足27との間の空間
であって縫針17aよりもオペレータ側の空間を露出す
るように、防護カバー体40の開き状態を保持すること
ができる。
【0033】この状態で、図示しないレバーにて布押え
足27を上昇位置に、且つ前記プーリ9を手で回して縫
針17aを針上位置にして糸掛けや針孔への糸通し作業
等を実行する。これら縫製準備作業を完了した後、被縫
製物を針落下位置にセットし、布押え足27を下降させ
る。
【0034】縫製作業開始のため、オペレータが前記ミ
シンモータ10を起動させる作動スイッチ(起動キース
イッチ5や、バック縫いキースイッチ6や一針縫いキー
スイッチ7)のいずれかの押しボタン部5a,6a,7
aを押すと、その押された押しボタン部が取付けられた
ボタン取付け板8の櫛歯部が図2においてボタン取付け
板8におけるその右側の支持部を中心に奥側に弾性的に
撓み回動し、対応するキースイッチ5、6、7を押して
信号を出力する一方、前記撓んだボタン取付け板8の櫛
歯部の裏面にて前記アーム部59を奥側に押し、連動機
構としての回動連動体56を支軸57の回りにて図6
(b)に示す反時計方向に回動し、後向きの突起部58
が前記作動体50における壁体55を押して、第2の付
勢手段である付勢ばね54の付勢力に抗して作動体50
を図6(b)にて時計方向に回動させる。つまり、作動
体50の自由端側(摺接部52側)が前記カム体48か
ら離れるので、捩じりコイルバネ47の付勢力と防護カ
バー体40自体の自重とにより、当該防護カバー体40
は迅速に下向きに回動して、前記取付け台41と前記布
押え足27またはフインガーガード体30との間であっ
て前記縫針17aよりもオペレータ側を覆う閉止位置に
なり、縫製作業中に針折れが発生して、破片が飛んで
も、防護カバー体40にて阻止でき、オペレータの顔や
目等に当たらず、安全を確保できるのである。
【0035】換言すると、本実施形態では、防護カバー
体40が開き位置では、アーム顎部2aの下端からベッ
ド4までのオペレータ側の空間が大きく開いているか
ら、糸掛けや針孔への糸通し作業が自由に行える一方、
オペレータが縫製作業開始のためのミシンモータ10を
起動させるべく起動スイッチを押すと、この動作に連動
して連動機構を介して、係止手段である作動体50によ
る防護カバー体40の開き位置での係止状態を解除する
ので、前記付勢手段(捩じりコイルバネ47)の付勢力
にて防護カバー体40を閉止位置に確実且つ迅速に戻す
ことができる。そして、本実施形態によれば、オペレー
タが安全装置である防護カバー体40を安全位置に戻す
作業を別途行う必要がないから、手間が省けると共に縫
製時の安全性が向上するという効果を奏する。
【0036】防護カバー体40を透明材料にて形成すれ
ば、前記閉止位置において縫針17aによる縫製位置が
良好に観察でき、縫製作業を妨げることがない。
【0037】実施形態では、防護カバー体40の裏面の
下端側の左右両側の後向き縁部(係合部)40a,40
aが図9に示すように、フインガーガード体30におけ
る左右両フインガー部30a,30の先端31、31部
分の外側に係合当接する位置で停止できる。この状態で
は、防護カバー体40側面方向からの外力にてその下端
側(自由端側)が左右方向にずれ移動しようとしても、
左右両側の後向き縁部(係合部)40a,40aのいず
れかが左右両フインガー部30a,30の先端31、3
1部に邪魔されて動かず、防護カバー体40の閉止姿勢
が保持され、枢支軸44に対するブラケット46a,4
6b等に無理な力が作用せず、防護カバー体40が破損
するのを防止できる。
【0038】ここで、防護カバー体40が前記閉止位置
にある時、後向き縁部(係合部)40a,40aは上述
したようにフインガーガード体30や布押え足27に係
合しているが、防護カバー体40の破損のおそれがない
場合は、フインガーガード体30や布押え足27に係合
させる必要はない。
【0039】なお、前記防護カバー体40は横方向に回
動して、開き位置と閉止位置とに姿勢保持できるもので
あっても良く、その場合には、防護カバー体40の回動
基端側の枢支軸40を針棒17と平行状で、針棒17の
横位置または後位置等に配置すれば良く、防護カバー体
40と一体的に回動する枢支軸40に前記カム体48を
設ければ良い。そして、作動体50の自由端側の摺接部
52には縦方向のVノッチの係止部53を設ければ良
い。また、防護カバー体40の取付け位置も、アーム顎
部2aに限定されるものではなく、ミシンのフレームの
アーム顎部2aを除く部分でも良い。また、動力伝達手
段として主軸とモータの間等にクラッチ機構を設け、ミ
シン駆動に際して、クラッチ機構の駆動連結に連動させ
て前記連動機構を動作させて防護カバー体40の係止状
態を解除するように構成することも可能である。さら
に、針棒の駆動方法として、天秤クランクを採用する代
わりに、リニアモータの出力軸を針棒と直結して駆動す
ることも可能である。その場合の動力伝達手段として
は、針棒とモータ出力軸との連結手段が相当する。
【0040】図10〜図13は本発明の第2実施形態を
示す。この実施形態では、ミシンにおける取付け台41
に支持台43を介して、前記布押え足27または該布押
え足に装着されたフインガーガード体30との間を覆う
ための防護カバー体40を上下回動可能に装着する構
成、防護カバー体40を前記ミシンのフレームと前記布
押え足27またはフインガーガード体30との間であっ
て前記縫針17aよりもオペレータ側を覆う閉止位置方
向に付勢する付勢手段としての枢支軸44に遊嵌した捩
じりコイルバネ47等の構成は第1実施形態と同じであ
る。また、防護カバー体40を上向きに開いた開き位置
に保持するための係止手段としての作動体50、摺接部
52、係止部53や、防護カバー体4の上端に設けた作
動部としてのカム体48及び係止爪49等の構成も第1
実施形態と同じである。さらに、取付け台41も回動連
動体56が装着されていない点を除いて第1実施形態と
同じである。従って、同じ構成、部品に対しては第1実
施形態に説明したものと同じ符号を付して詳細な詳細な
説明は省略する。但し、作動体50の上面の前記壁体5
5が省略された点や、連動機構としての回動連動体56
が省略された点は異なる。
【0041】そして、第2実施形態においては、前記支
持台43には、防護カバー体の開閉位置を検知するセン
サ手段としてのリミットスイッチ62をその検知レバー
62aが後向きになるようにして固定する。他方、前記
作動体50には、図11で右端側に延びる棒状の移動変
位部63を一体的に設ける。このリミットスイッチ6
2、前記起動キースイッチ5、バック縫いキースイッチ
6、一針縫いキースイッチ7は、制御プログラムを格納
したROMや各種データを記憶するRAM(図示せず)
を有するマイクロコンピュータ式等の電子式コントロー
ラ70の入力側インターフェイスに接続され、出力側イ
ンターフェイスには駆動回路71を介してミシンモータ
10に接続されている。
【0042】そして、防護カバー体40を上向きに回動
させ、前記フレームと前記布押え足またはフインガーガ
ード体との間であって前記縫針よりもオペレータ側を露
出する開き位置に、防護カバー体40を係止手段として
の作動体50により係止した状態(図10の実線状態参
照)では、図12(a)に示すように、防護カバー体4
0における作動部としてのカム体48にて摺接部52を
奥側に押し、係合爪部49にて係止しているから、時計
方向に回動した作動体50の移動変位部63にてリミッ
トスイッチ62の検知レバー62aを押し、リミットス
イッチ62はOFF信号を出力して、制御手段としての
コントローラ70がこれ(防護カバー体の開き位置)を
検知・認識する。逆に、防護カバー体40が下向きに回
動して閉止位置になるときには、図12(b)に示すよ
うに、カム体48の半径の小さい側に前記摺接部52が
摺接しているから、作動体50が図12(b)において
反時計方向に回動し、移動変位部63がリミットスイッ
チ62の検知レバー62aから離間し、ON信号を出力
する。この状態にてコントローラ70が、防護カバー体
40の閉止位置を検知・認識するのである。
【0043】制御手段としてのコントローラ70は、前
記センサ手段(リミットスイッチ62)が防護カバー体
40の閉止位置を検知した場合には、前記針棒17の駆
動を許容し、前記いずれかの作動スイッチ(5、6、
7)の押下に応答して、駆動回路71を介してミシンモ
ータ10を駆動する制御を行う。他方、前記リミットス
イッチ62が、防護カバー体40の開き位置を検知した
場合には、前記針棒17の駆動を禁止し、前記いずれの
作動スイッチ(5、6、7)を押下しても、ミシンモー
タを駆動しないように制御を行う。
【0044】なお、ミシンモータ10と主軸11との間
等に動力を継断できるクラッチを設け、前記防護カバー
体40の閉止位置の検知に応じて、クラッチを繋ぎ、針
棒の昇降を許容する一方、防護カバー体40の開き位置
の検知に応じて、クラッチを切って、針棒の昇降を禁止
するように構成しても良いのである。また、前記第2実
施形態において、防護カバー体40が横方向に開閉回動
するように構成してもよく、その場合には、防護カバー
体40の回動基端側の枢支軸40を針棒17と平行状
で、針棒17の横位置または後位置等に配置すれば良
く、防護カバー体40と一体的に回動する枢支軸40に
前記カム体48を設ければ良い。そして、作動体50の
自由端側の摺接部52には縦方向のVノッチの係止部5
3を設ければ良い。
【0045】前記第2実施形態の変形例として、防護カ
バー体の回動(移動)と一体的に回動(移動)変位する
ようにしたカム体等の作動部にて直接前記センサ手段
(リミットスイッチ62)をON・OFFさせるように
構成しても良いことはいうまでもない。
【0046】いずれにしても、第2実施形態の発明によ
れば、作動体50、カム体等の作動によりリミットスイ
ッチのON・OFFが正確になり、前記防護カバー体4
0が完全に閉止位置になっていない状態では、開き位置
と認識して、ミシンモータ10の駆動もしくは針棒の昇
降を禁止するように制御されるから、防護カバー体40
が安全位置である閉止状態にならないと、ミシンが作動
せず、安全性が格段に向上するのである。
【0047】また、前記防護カバー体40には、その開
閉移動に応じて前記係止手段を移動させる作動部を設
け、前記センサ手段に対して前記係止手段の移動変位部
が接離するように構成した場合には、第1実施形態の発
明の構成部品(カム体48や作動体50)と共通部品に
て構成できることになり、安全装置の構成がコンパクト
且つ簡単になるという効果を奏する。
【0048】前記防護カバー体40を、透明部材により
構成し、且つ前記フインガーガード体30の幅寸法より
若干広幅に形成すれば、防護カバー体40を上下回動さ
せて開閉するときに操作しやすく、縫製時に手元の邪魔
にならず、閉止位置での安全性、強度も確保できる。さ
らに、前記防護カバー体40の上端枢支部が、ミシンに
おける前記針棒17が下向きに突出するアーム顎部2a
の下端前面側のフレームに装着されている場合には、防
護カバー体40の上下寸法を著しく小さくしたものであ
りながら、閉止位置での安全性も十分に確保できる構成
となる。
【0049】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明のミシンの安全装置は、縫針が取着されて上下往
復動自在な針棒と、少なくとも前記針棒にモータの駆動
力を伝達する動力伝達手段と、前記縫針により縫製され
る加工布を押えるための布押え足を昇降動可能に支持す
る布押え装置とを備えてなるミシンにおいて、ミシンに
おけるフレームに、前記布押え足または該布押え足に装
着されたフインガーガード体との間を覆うための防護カ
バー体を移動可能に装着し、前記防護カバー体を前記フ
レームと前記布押え足またはフインガーガード体との間
であって前記縫針よりもオペレータ側を覆う閉止位置方
向に付勢する付勢手段と、防護カバー体を前記フレーム
と前記布押え足またはフインガーガード体との間であっ
て前記縫針よりもオペレータ側を露出する開き位置に、
前記付勢手段の付勢力に抗して係止する係止手段と、前
記フレームに設けられ、前記動力伝達手段またはモータ
の起動スイッチの動作に連動する連動機構とを備え、前
記起動スイッチのON動作にて、前記連動機構を介して
前記係止手段による前記防護カバー体の係止状態を解除
するように構成したことを特徴とするものである。
【0050】このように構成することにより、防護カバ
ー体が開き位置では、オペレータ側の針元の空間が大き
く開いているから、糸掛けや針孔への糸通し作業が自由
に行える一方、オペレータが縫製作業開始のため、起動
スイッチを押すと、この動作に連動して連動機構を介し
て、係止手段による防護カバー体の開き位置での係止状
態を解除するので、その付勢手段の付勢力にて防護カバ
ー体を閉止位置に確実且つ迅速に戻すことができる。従
って、本発明によれば、オペレータが安全装置である防
護カバー体を安全位置に戻す作業を別途行う必要がない
から、手間が省けると共に縫製時の安全性が向上すると
いう効果を奏する。
【0051】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のミシンにおける安全装置において、前記防護カ
バー体には、その開閉時に前記係止手段における摺接部
に常時摺接するカム体を備え、第2の付勢手段により前
記係止手段を防護カバー体のカム体に接近するように付
勢する一方、前記摺接部には前記カム体に形成された係
合爪に係脱する係止部を備えたものであるから、請求項
1に記載の発明による効果に加えて、構造が簡単にな
り、オペレータが防護カバー体を開き位置方向に回動す
ると、カム体の併合爪が係止手段における係止部に確実
に係合するので、そのばでオペレータの手を離しても、
防護カバー体の開き状態を確保できて、糸掛けや糸通し
作業を両手で行えるという効果を奏する。
【0052】他方、請求項3に記載の発明のミシンにお
ける安全装置は、縫針が取着されて上下往復動自在な針
棒と、少なくとも前記針棒にモータの駆動力を伝達する
動力伝達手段と、前記縫針により縫製される加工布を押
えるための布押え足を昇降動可能に支持する布押え装置
とを備えてなるミシンにおいて、ミシンにおけるフレー
ムに、前記布押え足または該布押え足に装着されたフイ
ンガーガード体との間を覆うための防護カバー体を移動
可能に装着し、前記防護カバー体を前記フレームと前記
布押え足またはフインガーガード体との間であって前記
縫針よりもオペレータ側を覆う閉止位置方向に付勢する
付勢手段と、防護カバー体を前記フレームと前記布押え
足またはフインガーガード体との間であって前記縫針よ
りもオペレータ側を露出する開き位置に、前記付勢手段
の付勢力に抗して係止する係止手段と、防護カバー体の
開閉位置を検知するセンサ手段とを備え、前記センサ手
段が防護カバー体の閉止位置を検知するときは前記針棒
の駆動を許容し、防護カバー体の開き位置を検知すると
きは前記針棒の駆動を禁止するように制御する制御手段
を備えたものである。
【0053】この構成によれば、前記防護カバー体が完
全に閉止位置になっていない状態では、開き位置と認識
して、針棒の駆動を禁止するように制御されるから、防
護カバー体が安全位置である閉止状態にならないと、ミ
シンが作動せず、安全性が格段に向上するのである。ま
た、開き位置から閉止位置へは係止手段の係止を解除す
れば、付勢手段の付勢力により、防護カバー体を簡単且
つスムースに移動させることができ作業性が良い。
【0054】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載のミシンの安全装置において、前記防護カバー
体には、その開閉移動に応じて前記係止手段を移動させ
る作動部を設け、前記センサ手段に対して前記係止手段
の移動変位部が接離するように構成したものであるか
ら、請求項1に記載の発明の構成部品と共通部品にて構
成できることになり、請求項1及び請求項3の2つの発
明の別々の作用効果を有する2種類の安全装置の構成が
コンパクト且つ簡単になるという効果を奏する。
【0055】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載のミシンにおける安全装置において、第2の付
勢手段により前記係止手段を防護カバー体に接近するよ
うに付勢する一方、前記作動部を、防護カバー体の開閉
移動時に前記係止手段における摺接部に常時摺接し、且
つ防護カバー体の閉止位置で前記係止手段の移動変位部
が前記センサから離間し、防護カバー体の開き位置で前
記係止手段の移動変位部が前記センサに接近するように
したカム体にて構成し、前記摺接部には前記カム体に形
成された係合爪に係脱する係止部を備えたものであり、
このカム体及び係合爪と係止手段とを、請求項1及び請
求項3の2つの発明の別々の作用効果を有する2種類の
安全装置の構成のための共通部品にすることができて、
安全装置の構成を一層コンパクト且つ簡単にできるとい
う効果を奏する。
【0056】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載のミシンの安全装置において、
前記防護カバー体には、当該防護カバー体の閉止位置に
て、布押え足の左右両側に延びるフインガーガード体に
係合する係合部を備えたものであるから、閉止位置にて
防護カバー体の自由端側が被縫製物の取り扱い等の外力
にて破損することがなく、安全性を一層向上できるとい
う効果を奏する。
【0057】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のいずれかに記載のミシンの安全装置において、
前記防護カバー体を透明部材により構成した場合には、
閉止位置でオペレータ側から針元が良く観察でき、被縫
製物の取り扱い時に防護カバー体が邪魔に成らず、縫製
作業が効率良く行えるという効果を奏する。そして、防
護カバー体を前記フインガーガード体の幅寸法より若干
広幅に形成すれば、防護カバー体を小型化したものであ
りながら、針折れによるオペレータの被災をよく防止で
きるという効果を奏する。
【0058】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7のいずれかに記載のミシンの安全装置において、
前記防護カバー体の上端枢支部は、ミシンにおける前記
針棒が下向きに突出するアーム顎部の下端前面側のフレ
ームに装着されているものであるので、防護カバー体を
開き位置回動した場合にも、物理的障害とならず、布押
え足の昇降時に邪魔にならず、縫製作業に手間取ること
がないから、防護カバー体の上下寸法を大きくする必要
がなく、防護カバー体を小型化したものでありながら、
針折れによるオペレータの被災をよく防止できるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するミシンの正面図である。
【図2】安全装置の第1実施形態の斜視図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】安全装置の第1実施形態の部品の分解斜視図で
ある。
【図5】連動機構の斜視図である。
【図6】(a)は防護カバー体の開き位置を示す平面
図、(b)は連動機構による閉止位置への変更を示す作
用説明図である。
【図7】図5のVII −VII 線矢視断面図である。
【図8】布押え足及びフインガーガード体の分解斜視図
である。
【図9】閉止位置におけるフインガーガード体に対する
防護カバー体の左右両側の位置関係を示す断面図であ
る。
【図10】安全装置の第2実施形態の側面図である。
【図11】安全装置の第2実施形態の部品の分解斜視図
である。
【図12】(a)は防護カバー体の開いた状態を示す平
面図、(b)は閉止位置の状態を示す平面図である。
【図13】フレームの斜視図である。
【図14】制御装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 ミシン 2a アーム顎部 5、6、7 スイッチ 10 ミシンモータ 11 主軸 17 針棒 17a 縫針 22 布押え棒 27 布押え足 30 フィンガーガード 40 防護カバー体 43 支持台 47 捩じりコイルバネ 48 カム体 49 係合爪 50 作動体 53 係止部 54 付勢ばね 55 壁体 56 回動連動体 58 突起部 59 アーム部
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Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針が取着されて上下往復動自在な針棒
    と、 少なくとも前記針棒にモータの駆動力を伝達する動力伝
    達手段と、 前記縫針により縫製される加工布を押えるための布押え
    足を昇降動可能に支持する布押え装置とを備えてなるミ
    シンにおいて、 ミシンにおけるフレームに、前記布押え足または該布押
    え足に装着されたフインガーガード体との間を覆うため
    の防護カバー体を移動可能に装着し、 前記防護カバー体を前記フレームと前記布押え足または
    フインガーガード体との間であって前記縫針よりもオペ
    レータ側を覆う閉止位置方向に付勢する付勢手段と、 防護カバー体を前記フレームと前記布押え足またはフイ
    ンガーガード体との間であって前記縫針よりもオペレー
    タ側を露出する開き位置に、前記付勢手段の付勢力に抗
    して係止する係止手段と、 前記フレームに設けられ、前記動力伝達手段またはモー
    タの起動スイッチの動作に連動する連動機構とを備え、 前記起動スイッチのON動作にて、前記連動機構を介し
    て前記係止手段による、前記防護カバー体の係止状態を
    解除するように構成したことを特徴とするミシンにおけ
    る安全装置。
  2. 【請求項2】 前記防護カバー体には、その開閉時に前
    記係止手段における摺接部に常時摺接するカム体を備
    え、第2の付勢手段により前記係止手段を防護カバー体
    のカム体に接近するように付勢する一方、前記摺接部に
    は前記カム体に形成された係合爪に係脱する係止部を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載のミシンにおける
    安全装置。
  3. 【請求項3】 縫針が取着されて上下往復動自在な針棒
    と、 少なくとも前記針棒にモータの駆動力を伝達する動力伝
    達手段と、 前記縫針により縫製される加工布を押えるための布押え
    足を昇降動可能に支持する布押え装置とを備えてなるミ
    シンにおいて、 ミシンにおけるフレームに、前記布押え足または該布押
    え足に装着されたフインガーガード体との間を覆うため
    の防護カバー体を移動可能に装着し、 前記防護カバー体を前記フレームと前記布押え足または
    フインガーガード体との間であって前記縫針よりもオペ
    レータ側を覆う閉止位置方向に付勢する付勢手段と、 防護カバー体を前記フレームと前記布押え足またはフイ
    ンガーガード体との間であって前記縫針よりもオペレー
    タ側を露出する開き位置に、前記付勢手段の付勢力に抗
    して係止する係止手段と、 防護カバー体の開閉位置を検知するセンサ手段とを備
    え、 前記センサ手段が防護カバー体の閉止位置を検知すると
    きは前記針棒の駆動を許容し、防護カバー体の開き位置
    を検知するときは前記針棒の駆動を禁止するように制御
    する制御手段を備えたことを特徴とするミシンの安全装
    置。
  4. 【請求項4】 前記防護カバー体には、その開閉移動に
    応じて前記係止手段を移動させる作動部を設け、前記セ
    ンサ手段に対して前記係止手段の移動変位部が接離する
    ように構成したことを特徴とする請求項3に記載のミシ
    ンの安全装置。
  5. 【請求項5】 第2の付勢手段により前記係止手段を防
    護カバー体に接近するように付勢する一方、前記作動部
    を、防護カバー体の開閉移動時に前記係止手段における
    摺接部に常時摺接し、且つ防護カバー体の閉止位置で前
    記係止手段の移動変位部が前記センサから離間し、防護
    カバー体の開き位置で前記係止手段の移動変位部が前記
    センサに接近するようにしたカム体にて構成し、前記摺
    接部には前記カム体に形成された係合爪に係脱する係止
    部を備えたことを特徴とする請求項4に記載のミシンに
    おける安全装置。
  6. 【請求項6】 前記防護カバー体には、当該防護カバー
    体の閉止位置にて、布押え足の左右両側に延びるフイン
    ガーガード体に係合する係合部を備えたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のミシンの安
    全装置。
  7. 【請求項7】 前記防護カバー体は、透明部材により構
    成され、且つ前記フインガーガード体の幅寸法より若干
    広幅に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載のミシンの安全装置。
  8. 【請求項8】 前記防護カバー体の上端枢支部は、ミシ
    ンにおける前記針棒が下向きに突出するアーム顎部の下
    端前面側のフレームに装着されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のミシンの安全
    装置。
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