JP2003031126A - 画像表示装置のスペーサアッセンブリおよびこれを備えた画像表示装置の製造方法 - Google Patents
画像表示装置のスペーサアッセンブリおよびこれを備えた画像表示装置の製造方法Info
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- JP2003031126A JP2003031126A JP2001217211A JP2001217211A JP2003031126A JP 2003031126 A JP2003031126 A JP 2003031126A JP 2001217211 A JP2001217211 A JP 2001217211A JP 2001217211 A JP2001217211 A JP 2001217211A JP 2003031126 A JP2003031126 A JP 2003031126A
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スペーサアッセンブリ、これを備えた画像表示
装置を容易に製造可能なスペーサアッセンブリおよび画
像表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】スペーサアッセンブリの製造工程におい
て、ビーム通過孔26および複数のスペーサ開孔28を
有したグリッド24を用意し、第2成形型用の素板39
上にグリッドを配置し、このグリッドを介して素板をサ
ンドブラスト処理することにより、ビーム通過孔に対応
した複数のスペーサ形成孔35が穿孔された第2成形型
を形成する。サンドブラスト処理後、グリッドおよび第
2成形型からブラスト残渣を除去し、グリッドの表面上
に第1成形型を密着して配置した後、第1成形型の開孔
内、スペーサ開孔内、および第2成形型のスペーサ形成
用の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、このスペーサ
形成材料を硬化させてグリッド上にそれぞれスペーサを
一体的に形成する。
装置を容易に製造可能なスペーサアッセンブリおよび画
像表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】スペーサアッセンブリの製造工程におい
て、ビーム通過孔26および複数のスペーサ開孔28を
有したグリッド24を用意し、第2成形型用の素板39
上にグリッドを配置し、このグリッドを介して素板をサ
ンドブラスト処理することにより、ビーム通過孔に対応
した複数のスペーサ形成孔35が穿孔された第2成形型
を形成する。サンドブラスト処理後、グリッドおよび第
2成形型からブラスト残渣を除去し、グリッドの表面上
に第1成形型を密着して配置した後、第1成形型の開孔
内、スペーサ開孔内、および第2成形型のスペーサ形成
用の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、このスペーサ
形成材料を硬化させてグリッド上にそれぞれスペーサを
一体的に形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像表示装置に
用いられるスペーサアッセンブリの製造方法に関する。
用いられるスペーサアッセンブリの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像表示装置としてフィールドエ
ミッションディスプレイ(FED)や、プラズマディス
プレイ(PDP)等が知られている。また、FEDの一
種として、表面伝導型電子放出装置(以下、SEDと称
する)の開発が進められている。
ミッションディスプレイ(FED)や、プラズマディス
プレイ(PDP)等が知られている。また、FEDの一
種として、表面伝導型電子放出装置(以下、SEDと称
する)の開発が進められている。
【0003】このSEDは、所定の隙間を置いて対向配
置されたフェースプレートおよびリアプレートを有し、
これらのプレートは、矩形枠状の側壁を介して周縁部を
互いに接合することにより真空外囲器を構成している。
フェースプレートの内面には3色の蛍光体層が形成さ
れ、リアプレートの内面には、蛍光体を励起する電子放
出源として、画素毎に対応する多数のエミッタが配列さ
れている。各エミッタは、電子放出部、この電子放出部
に電圧を印加する一対の電極等で構成されている。
置されたフェースプレートおよびリアプレートを有し、
これらのプレートは、矩形枠状の側壁を介して周縁部を
互いに接合することにより真空外囲器を構成している。
フェースプレートの内面には3色の蛍光体層が形成さ
れ、リアプレートの内面には、蛍光体を励起する電子放
出源として、画素毎に対応する多数のエミッタが配列さ
れている。各エミッタは、電子放出部、この電子放出部
に電圧を印加する一対の電極等で構成されている。
【0004】また、両プレート間には板状のグリッドが
配設され、このグリッドには、エミッタに対し整列して
位置した多数のビーム通過孔が形成されているととも
に、プレート間の隙間を維持するためのスペーサが配置
されている。そして、各エミッタから放出された電子ビ
ームは、グリッドの対応するビーム通過孔を通り所望の
蛍光体層上に収束される。
配設され、このグリッドには、エミッタに対し整列して
位置した多数のビーム通過孔が形成されているととも
に、プレート間の隙間を維持するためのスペーサが配置
されている。そして、各エミッタから放出された電子ビ
ームは、グリッドの対応するビーム通過孔を通り所望の
蛍光体層上に収束される。
【0005】上記のようなグリッドとスペーサとからな
るスペーサアッセンブリを備えたSEDとして、米国特
許第5,846,205号に開示されたものが知られて
いる。このSEDによれば、板状のグリッドは多数のス
ペーサ開孔を有し、各スペーサ開孔には、スペーサ開孔
よりも僅かに径の小さな柱状のスペーサが挿通され、接
着剤、フリットガラス、半田等によりグリッドに接着固
定されている。そして、各スペーサはグリッドの両面か
ら突出し、その両端はそれぞれフェースプレートおよび
リアプレートの内面に当接している。
るスペーサアッセンブリを備えたSEDとして、米国特
許第5,846,205号に開示されたものが知られて
いる。このSEDによれば、板状のグリッドは多数のス
ペーサ開孔を有し、各スペーサ開孔には、スペーサ開孔
よりも僅かに径の小さな柱状のスペーサが挿通され、接
着剤、フリットガラス、半田等によりグリッドに接着固
定されている。そして、各スペーサはグリッドの両面か
ら突出し、その両端はそれぞれフェースプレートおよび
リアプレートの内面に当接している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、グリッドに形成された多数のスペーサ開孔に
それぞれ柱状スペーサを挿通し、接着剤等を用いて固定
することによりスペーサアッセンブリを製造する場合、
非常に製造が面倒であるとともに、製造効率の向上を図
ることが困難となる。すなわち、各スペーサは直径が数
100μm、高さが数mmと非常に小さく、これに対応
するスペーサ開孔も非常に小さい。そして、このような
非常に小さなスペーサをグリッドのスペーサ開孔内に正
確に挿通し、かつ、接着剤等を用いてグリッドに接着固
定することは、高い組立精度を必要とし、作業が非常に
困難であるとともに、製造コストの増加および製造効率
の低下を招く。
たように、グリッドに形成された多数のスペーサ開孔に
それぞれ柱状スペーサを挿通し、接着剤等を用いて固定
することによりスペーサアッセンブリを製造する場合、
非常に製造が面倒であるとともに、製造効率の向上を図
ることが困難となる。すなわち、各スペーサは直径が数
100μm、高さが数mmと非常に小さく、これに対応
するスペーサ開孔も非常に小さい。そして、このような
非常に小さなスペーサをグリッドのスペーサ開孔内に正
確に挿通し、かつ、接着剤等を用いてグリッドに接着固
定することは、高い組立精度を必要とし、作業が非常に
困難であるとともに、製造コストの増加および製造効率
の低下を招く。
【0007】また、電子ビームの移動量を軽減するため
には、スペーサはより細いほうが望ましく、径と高さと
の比、つまり、アスペクト比が高いほうが望ましい。し
かしながら、このようなアスペクト比の高いスペーサを
製造することは困難となっている。
には、スペーサはより細いほうが望ましく、径と高さと
の比、つまり、アスペクト比が高いほうが望ましい。し
かしながら、このようなアスペクト比の高いスペーサを
製造することは困難となっている。
【0008】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、スペーサアッセンブリを容易に製造可
能なスペーサアッセンブリおよび画像表示装置の製造方
法を提供することにある。
で、その目的は、スペーサアッセンブリを容易に製造可
能なスペーサアッセンブリおよび画像表示装置の製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るスペーサアッセンブリの製造方法
は、複数のビーム通過孔を有した板状のグリッドと、グ
リッド上に設けられた複数の柱状のスペーサとを有し、
画像表示装置に用いるスペーサアッセンブリを製造する
スペーサアッセンブリの製造方法において、上記ビーム
通過孔およびこれらビーム通過孔間に位置した複数のス
ペーサ開孔を有した板状のグリッドを用意し、上記スペ
ーサ開孔に対応した複数の開孔を有した板状の第1成形
型を用意し、第2成形型用の素板上に上記グリッドを密
着し、上記グリッドを介して上記素板をサンドブラスト
処理することにより、上記スペーサ開孔に対応した複数
のスペーサ形成用の開孔が穿孔された第2成形型を形成
し、上記サンドブラスト処理後、上記グリッドおよび第
2成形型からブラスト残渣を除去し、上記グリッドの表
面上に上記第1成形型を密着して、かつ、上記グリッド
のスペーサ開孔と第1および第2成形型の開孔とが整列
した状態に配置した後、第1成形型の開孔内、上記スペ
ーサ開孔内、および上記第2成形型のスペーサ形成用の
開孔内にスペーサ形成材料を充填し、上記充填されたス
ペーサ形成材料を硬化させて上記グリッド上にそれぞれ
スペーサを一体的に形成し、上記スペーサの形成後、上
記グリッドから上記第1および第2成形型を剥離するこ
とを特徴としている。
め、この発明に係るスペーサアッセンブリの製造方法
は、複数のビーム通過孔を有した板状のグリッドと、グ
リッド上に設けられた複数の柱状のスペーサとを有し、
画像表示装置に用いるスペーサアッセンブリを製造する
スペーサアッセンブリの製造方法において、上記ビーム
通過孔およびこれらビーム通過孔間に位置した複数のス
ペーサ開孔を有した板状のグリッドを用意し、上記スペ
ーサ開孔に対応した複数の開孔を有した板状の第1成形
型を用意し、第2成形型用の素板上に上記グリッドを密
着し、上記グリッドを介して上記素板をサンドブラスト
処理することにより、上記スペーサ開孔に対応した複数
のスペーサ形成用の開孔が穿孔された第2成形型を形成
し、上記サンドブラスト処理後、上記グリッドおよび第
2成形型からブラスト残渣を除去し、上記グリッドの表
面上に上記第1成形型を密着して、かつ、上記グリッド
のスペーサ開孔と第1および第2成形型の開孔とが整列
した状態に配置した後、第1成形型の開孔内、上記スペ
ーサ開孔内、および上記第2成形型のスペーサ形成用の
開孔内にスペーサ形成材料を充填し、上記充填されたス
ペーサ形成材料を硬化させて上記グリッド上にそれぞれ
スペーサを一体的に形成し、上記スペーサの形成後、上
記グリッドから上記第1および第2成形型を剥離するこ
とを特徴としている。
【0010】また、この発明に係る画像表示装置の製造
方法は、内面に蛍光体層が形成された第1パネルと、上
記第1パネルと所定の隙間を置いて対向配置されている
とともに上記蛍光体層を励起する励起手段が設けられた
第2パネルと、上記第1および第2パネルの間に設けら
れたスペーサアッセンブリと、を備え、上記スペーサア
ッセンブリは、複数のビーム通過孔を有した板状のグリ
ッドと、グリッド上に設けられ上記第1および第2パネ
ル間の間隔を保持する複数の柱状のスペーサとを有して
いる画像表示装置の製造方法において、蛍光体層が形成
された第1パネル、および励起手段が設けられた第2パ
ネルを用意し、上述した製造方法により製造されたスペ
ーサアッセンブリを用意し、上記第1および第2パネル
間に上記スペーサアッセンブリを配置した後、上記第1
および第2パネル同士を接合することを特徴としてい
る。
方法は、内面に蛍光体層が形成された第1パネルと、上
記第1パネルと所定の隙間を置いて対向配置されている
とともに上記蛍光体層を励起する励起手段が設けられた
第2パネルと、上記第1および第2パネルの間に設けら
れたスペーサアッセンブリと、を備え、上記スペーサア
ッセンブリは、複数のビーム通過孔を有した板状のグリ
ッドと、グリッド上に設けられ上記第1および第2パネ
ル間の間隔を保持する複数の柱状のスペーサとを有して
いる画像表示装置の製造方法において、蛍光体層が形成
された第1パネル、および励起手段が設けられた第2パ
ネルを用意し、上述した製造方法により製造されたスペ
ーサアッセンブリを用意し、上記第1および第2パネル
間に上記スペーサアッセンブリを配置した後、上記第1
および第2パネル同士を接合することを特徴としてい
る。
【0011】上記のように構成されたスペーサアッセン
ブリ製造方法および画像表示装置の製造方法によれば、
複数のスペーサをモールド等によりグリッド上に一体的
に作り込むことが可能となり、スペーサアッセンブリお
よび画像表示装置を容易に製造することが可能となる。
ブリ製造方法および画像表示装置の製造方法によれば、
複数のスペーサをモールド等によりグリッド上に一体的
に作り込むことが可能となり、スペーサアッセンブリお
よび画像表示装置を容易に製造することが可能となる。
【0012】また、第2成形型のスペーサ形成孔をサン
ドブラストによって穿孔することにより、アスペクト比
の高いスペーサ形成孔を有した成形型を容易に形成する
ことができる。そのため、この成形型を用いることによ
り、複数の微細なスペーサを備えたスペーサアッセンブ
リおよび画像表示装置を容易に製造でき、製造コスト低
減および製造効率の向上を図ることが可能となる。
ドブラストによって穿孔することにより、アスペクト比
の高いスペーサ形成孔を有した成形型を容易に形成する
ことができる。そのため、この成形型を用いることによ
り、複数の微細なスペーサを備えたスペーサアッセンブ
リおよび画像表示装置を容易に製造でき、製造コスト低
減および製造効率の向上を図ることが可能となる。
【0013】この発明によれば、上記製造方法におい
て、上記スペーサ形成材料として、紫外線硬化型のバイ
ンダおよびガラスフィラーを含有したガラスペーストを
用い、この場合、放射線として紫外線を照射してスペー
サ形成材料を硬化させる。また、上記グリッドとして
は、表面に酸化膜が形成された金属板、多数の開孔が形
成されているとともに表面に酸化膜が形成された金属板
からなるグリッド、あるいはガラス基板を使用すること
ができる。
て、上記スペーサ形成材料として、紫外線硬化型のバイ
ンダおよびガラスフィラーを含有したガラスペーストを
用い、この場合、放射線として紫外線を照射してスペー
サ形成材料を硬化させる。また、上記グリッドとして
は、表面に酸化膜が形成された金属板、多数の開孔が形
成されているとともに表面に酸化膜が形成された金属板
からなるグリッド、あるいはガラス基板を使用すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明を、画像表示装置として表面伝導型電子放出装置(以
下、SEDと称する)に用いるスペーサアッセンブリの
製造方法に適用した実施の形態について詳細に説明す
る。まず、SEDについて説明すると、図1ないし図3
に示すように、このSEDは、透明な絶縁基板としてそ
れぞれ矩形状のガラスからなるリアプレート10および
フェースプレート12を備え、これらのプレートは約
1.5〜3.0mmの隙間を置いて対向配置されてい
る。リアプレート10は、フェースプレート12よりも
僅かに大きな寸法に形成されている。そして、リアプレ
ート10およびフェースプレート12は、ガラスからな
る矩形枠状の側壁14を介して周縁部同志が接合され、
偏平な矩形状の真空外囲器15を構成している。
明を、画像表示装置として表面伝導型電子放出装置(以
下、SEDと称する)に用いるスペーサアッセンブリの
製造方法に適用した実施の形態について詳細に説明す
る。まず、SEDについて説明すると、図1ないし図3
に示すように、このSEDは、透明な絶縁基板としてそ
れぞれ矩形状のガラスからなるリアプレート10および
フェースプレート12を備え、これらのプレートは約
1.5〜3.0mmの隙間を置いて対向配置されてい
る。リアプレート10は、フェースプレート12よりも
僅かに大きな寸法に形成されている。そして、リアプレ
ート10およびフェースプレート12は、ガラスからな
る矩形枠状の側壁14を介して周縁部同志が接合され、
偏平な矩形状の真空外囲器15を構成している。
【0015】フェースプレート12の内面には蛍光体ス
クリーン16が形成されている。この蛍光体スクリーン
16は、赤、青、緑の蛍光体層16a、および蛍光体層
間に位置した黒色着色層16bを並べて構成されてい
る。これらの蛍光体層16aはストライプ状あるいはド
ット状に形成されている。また、蛍光体スクリーン16
上には、アルミニウム等からなるメタルバック17が形
成されている。なお、フェースプレート12と蛍光体ス
クリーン16との間に、例えばITOからなる透明導電
膜あるいはカラーフィルタ膜を設けてもよい。
クリーン16が形成されている。この蛍光体スクリーン
16は、赤、青、緑の蛍光体層16a、および蛍光体層
間に位置した黒色着色層16bを並べて構成されてい
る。これらの蛍光体層16aはストライプ状あるいはド
ット状に形成されている。また、蛍光体スクリーン16
上には、アルミニウム等からなるメタルバック17が形
成されている。なお、フェースプレート12と蛍光体ス
クリーン16との間に、例えばITOからなる透明導電
膜あるいはカラーフィルタ膜を設けてもよい。
【0016】リアプレート10の内面には、蛍光体層1
6aを励起する電子放出源として、それぞれ電子ビーム
を放出する多数の電子放出素子18が設けられている。
これらの電子放出素子18は、画素毎に対応して複数列
および複数行に配列されている。各電子放出素子18
は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印
加する一対の素子電極等で構成されている。また、リア
プレート10上には、電子放出素子18に電圧を印加す
るための図示しない多数本の配線がマトリック状に設け
られている。
6aを励起する電子放出源として、それぞれ電子ビーム
を放出する多数の電子放出素子18が設けられている。
これらの電子放出素子18は、画素毎に対応して複数列
および複数行に配列されている。各電子放出素子18
は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印
加する一対の素子電極等で構成されている。また、リア
プレート10上には、電子放出素子18に電圧を印加す
るための図示しない多数本の配線がマトリック状に設け
られている。
【0017】接合部材として機能する側壁14は、例え
ば、低融点ガラス、低融点金属等の封着材20により、
リアプレート10の周縁部およびフェースプレート12
の周縁部に封着され、フェースプレートおよびリアプレ
ート同志を接合している。
ば、低融点ガラス、低融点金属等の封着材20により、
リアプレート10の周縁部およびフェースプレート12
の周縁部に封着され、フェースプレートおよびリアプレ
ート同志を接合している。
【0018】また、図2および図3に示すように、SE
Dは、リアプレート10およびフェースプレート12の
間に配設されたスペーサアッセンブリ22を備えてい
る。このスペーサアッセンブリ22は、板状のグリッド
24と、グリッドの両面に一体的に立設された複数の柱
状のスペーサと、を備えて構成されている。
Dは、リアプレート10およびフェースプレート12の
間に配設されたスペーサアッセンブリ22を備えてい
る。このスペーサアッセンブリ22は、板状のグリッド
24と、グリッドの両面に一体的に立設された複数の柱
状のスペーサと、を備えて構成されている。
【0019】詳細に述べると、グリッド24はフェース
プレート12の内面に対向した第1表面24aおよびリ
アプレート10の内面に対向した第2表面24bを有
し、これらのプレートと平行に配置されている。そし
て、グリッド24には、エッチング等により多数のビー
ム通過孔26および複数のスペーサ開孔28が形成され
ている。ビーム通過孔26は、それぞれ電子放出素子1
8に対向して配列されているとともに、スペーサ開孔2
8は、それぞれ収束開孔間に位置し所定のピッチで配列
されている。
プレート12の内面に対向した第1表面24aおよびリ
アプレート10の内面に対向した第2表面24bを有
し、これらのプレートと平行に配置されている。そし
て、グリッド24には、エッチング等により多数のビー
ム通過孔26および複数のスペーサ開孔28が形成され
ている。ビーム通過孔26は、それぞれ電子放出素子1
8に対向して配列されているとともに、スペーサ開孔2
8は、それぞれ収束開孔間に位置し所定のピッチで配列
されている。
【0020】グリッド24は、例えば鉄−ニッケル系の
金属板により厚さ0.1〜0.25mmに形成されてい
るとともに、その表面には、金属板を構成する元素から
なる酸化膜、例えば、Fe3O4、NiFe3O4から
なる酸化膜が形成されている。また、ビーム通過孔26
は、0.15〜0.25mm×0.20〜0.40mm
の矩形状に形成され、スペーサ開孔28は径が約0.1
〜0.2mmに形成されている。
金属板により厚さ0.1〜0.25mmに形成されてい
るとともに、その表面には、金属板を構成する元素から
なる酸化膜、例えば、Fe3O4、NiFe3O4から
なる酸化膜が形成されている。また、ビーム通過孔26
は、0.15〜0.25mm×0.20〜0.40mm
の矩形状に形成され、スペーサ開孔28は径が約0.1
〜0.2mmに形成されている。
【0021】グリッド24の第1表面24a上には、各
スペーサ開孔28に重ねて第1スペーサ30aが一体的
に立設され、その延出端は、メタルバック17および蛍
光体スクリーン16の黒色着色層16bを介してフェー
スプレート12の内面に当接している。また、グリッド
24の第2表面24b上には、各スペーサ開孔28に重
ねて第2スペーサ30bが一体的に立設され、その延出
端は、リアプレート10の内面に当接している。そし
て、各スペーサ開孔28、第1および第2スペーサ30
a、30bは互いに整列して位置し、第1および第2ス
ペーサはこのスペーサ開孔28を介して互いに一体的に
連結されている。
スペーサ開孔28に重ねて第1スペーサ30aが一体的
に立設され、その延出端は、メタルバック17および蛍
光体スクリーン16の黒色着色層16bを介してフェー
スプレート12の内面に当接している。また、グリッド
24の第2表面24b上には、各スペーサ開孔28に重
ねて第2スペーサ30bが一体的に立設され、その延出
端は、リアプレート10の内面に当接している。そし
て、各スペーサ開孔28、第1および第2スペーサ30
a、30bは互いに整列して位置し、第1および第2ス
ペーサはこのスペーサ開孔28を介して互いに一体的に
連結されている。
【0022】第1スペーサ30aの各々は、グリッド2
4側から延出端に向かって積層されているとともに徐々
に径が小さくなった複数の段部を一体的に有し、各段部
は、グリッド側から延出端側に向かって先細のテーパ状
に形成されている。すなわち、第1スペーサ30aは、
段付きのテーパ形状、あるいは段付きの切頭円錐形状に
形成されている。また、各第2スペーサ30bは、グリ
ッド24側から延出端に向かって径が小さくなったほぼ
切頭円錐形状に形成されている。
4側から延出端に向かって積層されているとともに徐々
に径が小さくなった複数の段部を一体的に有し、各段部
は、グリッド側から延出端側に向かって先細のテーパ状
に形成されている。すなわち、第1スペーサ30aは、
段付きのテーパ形状、あるいは段付きの切頭円錐形状に
形成されている。また、各第2スペーサ30bは、グリ
ッド24側から延出端に向かって径が小さくなったほぼ
切頭円錐形状に形成されている。
【0023】例えば、各第1スペーサ30aは3段の段
付きテーパ形状をなし、グリッド24側の端の径が約4
00μm、延出端側の径が約280μm、高さが約0.
3〜0.5mmに形成され、アスペクト比(高さ/グリ
ッド側端の径)は0.75〜1.25となっている。
付きテーパ形状をなし、グリッド24側の端の径が約4
00μm、延出端側の径が約280μm、高さが約0.
3〜0.5mmに形成され、アスペクト比(高さ/グリ
ッド側端の径)は0.75〜1.25となっている。
【0024】また、各第2スペーサ30bは、グリッド
24側の端径が約200μm、延出端側の径が約150
μm、高さが約1〜1.2mmに形成され、アスペクト
比は、5〜6となっている。
24側の端径が約200μm、延出端側の径が約150
μm、高さが約1〜1.2mmに形成され、アスペクト
比は、5〜6となっている。
【0025】前述したように、各スペーサ開孔28の径
は約0.1〜0.2mmであり、第1スペーサ30aの
グリッド側端の径よりも十分に小さく、また、第2スペ
ーサ30bのグリッド側端の径とほぼ同一に設定されて
いる。そして、第1スペーサ30aおよび第2スペーサ
30bをスペーサ開孔28と同軸的に整列して一体的に
設けることにより、第1および第2スペーサはスペーサ
開孔を通して互いに連結され、グリッド24と一体に形
成されている。
は約0.1〜0.2mmであり、第1スペーサ30aの
グリッド側端の径よりも十分に小さく、また、第2スペ
ーサ30bのグリッド側端の径とほぼ同一に設定されて
いる。そして、第1スペーサ30aおよび第2スペーサ
30bをスペーサ開孔28と同軸的に整列して一体的に
設けることにより、第1および第2スペーサはスペーサ
開孔を通して互いに連結され、グリッド24と一体に形
成されている。
【0026】そして、上記のように構成されたスペーサ
アッセンブリ22のグリッド24は、図示しない電源か
ら所定の電圧が印加され、クロストークを防止するとと
もに各ビーム通過孔26により対応する電子放出素子1
8から放出された電子ビームを所望の蛍光体層上に収束
する。また、第1および第2スペーサ30a、30b
は、フェースプレート12およびリアプレート10の内
面に当接することにより、これらのプレートに作用する
大気圧荷重を支持し、プレート間の間隔を所定値に維持
している。
アッセンブリ22のグリッド24は、図示しない電源か
ら所定の電圧が印加され、クロストークを防止するとと
もに各ビーム通過孔26により対応する電子放出素子1
8から放出された電子ビームを所望の蛍光体層上に収束
する。また、第1および第2スペーサ30a、30b
は、フェースプレート12およびリアプレート10の内
面に当接することにより、これらのプレートに作用する
大気圧荷重を支持し、プレート間の間隔を所定値に維持
している。
【0027】次に、上記のように構成されたスペーサア
ッセンブリ22、およびこれを備えたSEDの製造方法
について説明する。スペーサアッセンブリ22を製造す
る場合、まず、図4に示すように、所定寸法のグリッド
24、グリッドとほぼ同一の寸法を有した矩形板状の第
1および第2成形型32、33を用意する。
ッセンブリ22、およびこれを備えたSEDの製造方法
について説明する。スペーサアッセンブリ22を製造す
る場合、まず、図4に示すように、所定寸法のグリッド
24、グリッドとほぼ同一の寸法を有した矩形板状の第
1および第2成形型32、33を用意する。
【0028】この場合、グリッド24には予めフォトエ
ッチングによりビーム通過孔26、およびスペーサ開孔
28を形成した後、外面全体を例えば、黒化膜で被覆す
る。なお、グリッド24としては、例えば、板厚0.1
mmの鉄−ニッケル系金属板を用いた。
ッチングによりビーム通過孔26、およびスペーサ開孔
28を形成した後、外面全体を例えば、黒化膜で被覆す
る。なお、グリッド24としては、例えば、板厚0.1
mmの鉄−ニッケル系金属板を用いた。
【0029】また、第1成形型32は、それぞれグリッ
ド24のスペーサ開孔28に対応した複数の透孔34が
形成されている。ここで、図5に示すように、第1成形
型32は、複数枚、例えば、3枚の金属薄板32a、3
2b、32cを積層して形成されている。
ド24のスペーサ開孔28に対応した複数の透孔34が
形成されている。ここで、図5に示すように、第1成形
型32は、複数枚、例えば、3枚の金属薄板32a、3
2b、32cを積層して形成されている。
【0030】詳細に述べると、各金属薄板は厚さ0.2
5〜0.3mmの鉄−ニッケル系金属板で構成されてい
るとともに、それぞれテーパ状の複数の透孔が形成され
ている。そして、金属薄板32a、32b、32cの各
々に形成された透孔は、他の金属薄板に形成された透孔
と異なる径を有している。例えば、金属薄板32aには
最大径が500μmのテーパ状の透孔34a、金属薄板
32bには最大径が455μmのテーパ状の透孔34
b、金属薄板32cには最大径が415μmのテーパ状
の透孔34cがそれぞれ形成されている。これらの透孔
34aないし34cは、エッチングあるいはレーザ照射
によって形成する。
5〜0.3mmの鉄−ニッケル系金属板で構成されてい
るとともに、それぞれテーパ状の複数の透孔が形成され
ている。そして、金属薄板32a、32b、32cの各
々に形成された透孔は、他の金属薄板に形成された透孔
と異なる径を有している。例えば、金属薄板32aには
最大径が500μmのテーパ状の透孔34a、金属薄板
32bには最大径が455μmのテーパ状の透孔34
b、金属薄板32cには最大径が415μmのテーパ状
の透孔34cがそれぞれ形成されている。これらの透孔
34aないし34cは、エッチングあるいはレーザ照射
によって形成する。
【0031】そして、これら3枚の金属薄板32a、3
2b、32cは、透孔34a、34b、34cがほぼ同
軸的に整列した状態で、かつ、径の大きな透孔から順に
並んだ状態で積層され、真空中又は還元性雰囲気中で互
いに拡散接合されている。これにより、全体として厚さ
約0.6mmの第1成形型32が形成され、各透孔34
は、3つの透孔34a、34b、34cを合わせること
により規定され、段付きテーパ状の内周面を有してい
る。
2b、32cは、透孔34a、34b、34cがほぼ同
軸的に整列した状態で、かつ、径の大きな透孔から順に
並んだ状態で積層され、真空中又は還元性雰囲気中で互
いに拡散接合されている。これにより、全体として厚さ
約0.6mmの第1成形型32が形成され、各透孔34
は、3つの透孔34a、34b、34cを合わせること
により規定され、段付きテーパ状の内周面を有してい
る。
【0032】また、第1成形型32の外面は、各透孔3
4の内周面も含めて、表面層によって被覆されている。
この表面層は、後述するスペーサ形成材料に対して剥離
性を有しているとともに耐酸化性を有し、例えば、Ni
−Pとテフロン(登録商標)、酸化物、窒化物、炭化物
の微粒子との共析メッキ、あるいは、Ni−PとW、M
o、Re等の高融点金属との共析メッキにより形成され
ている。
4の内周面も含めて、表面層によって被覆されている。
この表面層は、後述するスペーサ形成材料に対して剥離
性を有しているとともに耐酸化性を有し、例えば、Ni
−Pとテフロン(登録商標)、酸化物、窒化物、炭化物
の微粒子との共析メッキ、あるいは、Ni−PとW、M
o、Re等の高融点金属との共析メッキにより形成され
ている。
【0033】一方、第2成形型33は、それぞれグリッ
ド24のスペーサ開孔28に対応した複数のスペーサ形
成孔35およびビーム通過孔26に対応した複数の孔3
7を有している。そして、第2成形型33は、例えばセ
ラミックからなる素板をサンドブラストすることにより
形成されている。
ド24のスペーサ開孔28に対応した複数のスペーサ形
成孔35およびビーム通過孔26に対応した複数の孔3
7を有している。そして、第2成形型33は、例えばセ
ラミックからなる素板をサンドブラストすることにより
形成されている。
【0034】すなわち、第2成形型33は以下の工程に
より形成する。まず、粗さ#600のアルミナ粉末とバ
インダ樹脂との混合体を加圧成形し、例えば、800×
500×8mmのセラミック板39を形成する。続い
て、図6に示すように、セラミック板39の表面上にグ
リッド24を配置し、接着剤などを用いてセラミック板
に密着させる。
より形成する。まず、粗さ#600のアルミナ粉末とバ
インダ樹脂との混合体を加圧成形し、例えば、800×
500×8mmのセラミック板39を形成する。続い
て、図6に示すように、セラミック板39の表面上にグ
リッド24を配置し、接着剤などを用いてセラミック板
に密着させる。
【0035】この状態で、グリッド24側からサンドブ
ラスト処理を施すことにより、グリッド24をマスクと
してセラミック板39にスペーサ形成孔35および孔3
7を形成する。ブラスト材としては、例えば、径が10
〜20μmのアルミナ、SiC等を用いることができ
る。そして、スペーサ形成孔35の深さが1.2mmと
なった時点でサンドブラストを停止する。これにより、
グリッド24のスペーサ開孔28およびビーム通過孔2
6と同一のパターンで配列された複数のスペーサ形成孔
35および孔37を有した第2成形型33が形成され
る。その後、エアブローによりグリッド24および第2
成形型33のブラスト残渣を除去する。
ラスト処理を施すことにより、グリッド24をマスクと
してセラミック板39にスペーサ形成孔35および孔3
7を形成する。ブラスト材としては、例えば、径が10
〜20μmのアルミナ、SiC等を用いることができ
る。そして、スペーサ形成孔35の深さが1.2mmと
なった時点でサンドブラストを停止する。これにより、
グリッド24のスペーサ開孔28およびビーム通過孔2
6と同一のパターンで配列された複数のスペーサ形成孔
35および孔37を有した第2成形型33が形成され
る。その後、エアブローによりグリッド24および第2
成形型33のブラスト残渣を除去する。
【0036】続いて、図7(a)に示すように、第1成
形型32を、各透孔34の大径側がグリッド24側に位
置するように、グリッドの第1表面24aに密着させ、
かつ、各透孔34がグリッドのスペーサ開孔28と整列
するように位置決めした状態に配置する。そして、第1
成形型32、グリッド24、およびグリッドに接着され
た状態の第2成形型33を図示しないクランパ等を用い
て互いに固定する。
形型32を、各透孔34の大径側がグリッド24側に位
置するように、グリッドの第1表面24aに密着させ、
かつ、各透孔34がグリッドのスペーサ開孔28と整列
するように位置決めした状態に配置する。そして、第1
成形型32、グリッド24、およびグリッドに接着され
た状態の第2成形型33を図示しないクランパ等を用い
て互いに固定する。
【0037】次に、図7(b)に示すように、スキージ
36を用いて、第1成形型32の外面側からペースト状
のスペーサ形成材料40を供給し、第1成形型32の透
孔34、グリッド24のスペーサ開孔28、および第2
成形型33の透孔34にスペーサ形成材料を充填する。
この際、第2成形型33に形成されているスペーサ形成
孔35以外の孔37は、第1成形型32によって遮られ
ているため、スペーサ形成材料40が充填されることは
ない。スペーサ形成材料40としては、例えば紫外線硬
化型のバインダ(有機成分)およびガラスフィラーを含
有したガラスペーストを用いている。
36を用いて、第1成形型32の外面側からペースト状
のスペーサ形成材料40を供給し、第1成形型32の透
孔34、グリッド24のスペーサ開孔28、および第2
成形型33の透孔34にスペーサ形成材料を充填する。
この際、第2成形型33に形成されているスペーサ形成
孔35以外の孔37は、第1成形型32によって遮られ
ているため、スペーサ形成材料40が充填されることは
ない。スペーサ形成材料40としては、例えば紫外線硬
化型のバインダ(有機成分)およびガラスフィラーを含
有したガラスペーストを用いている。
【0038】続いて、図7(c)に示すように、充填さ
れたスペーサ形成材料40に対し、第1成形型32の外
面側から放射線として紫外線(UV)を照射し、スペー
サ形成材料をUV硬化させる。
れたスペーサ形成材料40に対し、第1成形型32の外
面側から放射線として紫外線(UV)を照射し、スペー
サ形成材料をUV硬化させる。
【0039】続いて、図8(a)に示すように、グリッ
ド24に第1および第2成形型32、33を密着させた
状態でこれらを加熱炉内で熱処理し、スペーサ形成材料
40内からバインダを飛ばした後、約500〜550℃
で30分〜1時間、スペーサ形成材料を本焼成する。こ
れにより、グリッド24と一体の第1および第2スペー
サ30a、30bを形成する。
ド24に第1および第2成形型32、33を密着させた
状態でこれらを加熱炉内で熱処理し、スペーサ形成材料
40内からバインダを飛ばした後、約500〜550℃
で30分〜1時間、スペーサ形成材料を本焼成する。こ
れにより、グリッド24と一体の第1および第2スペー
サ30a、30bを形成する。
【0040】その後、第1および第2成形型32、3
3、グリッド24を所定温度まで冷却した後、図8
(b)に示すように、グリッド24から第1成形型32
を離型し、更に、第2成形型33からグリッド24を剥
離して持ち上げる。これにより、グリッド24上に第1
および第2スペーサ30a、30bが作り込まれたスペ
ーサアッセンブリ22が完成する。なお、第1および第
2成形型32、33は繰り返し使用することができる。
3、グリッド24を所定温度まで冷却した後、図8
(b)に示すように、グリッド24から第1成形型32
を離型し、更に、第2成形型33からグリッド24を剥
離して持ち上げる。これにより、グリッド24上に第1
および第2スペーサ30a、30bが作り込まれたスペ
ーサアッセンブリ22が完成する。なお、第1および第
2成形型32、33は繰り返し使用することができる。
【0041】上記のように製造されたスペーサアッセン
ブリ22を用いてSEDを製造する場合、予め、電子放
出素子18が設けられているとともに側壁14が接合さ
れたリアプレート10と、蛍光体スクリーン16および
メタルバック17の設けられたフェースプレート12と
を用意しておく。そして、スペーサアッセンブリ22を
リアプレート10上に位置決めした状態で、このリアプ
レートおよびフェースプレート12を真空チャンバ内に
配置し、真空チャンバ内を真空排気した状態で、側壁1
4を介してフェースプレート12をリアプレート10に
接合する。これにより、スペーサアッセンブリ22を備
えたSEDが製造される。
ブリ22を用いてSEDを製造する場合、予め、電子放
出素子18が設けられているとともに側壁14が接合さ
れたリアプレート10と、蛍光体スクリーン16および
メタルバック17の設けられたフェースプレート12と
を用意しておく。そして、スペーサアッセンブリ22を
リアプレート10上に位置決めした状態で、このリアプ
レートおよびフェースプレート12を真空チャンバ内に
配置し、真空チャンバ内を真空排気した状態で、側壁1
4を介してフェースプレート12をリアプレート10に
接合する。これにより、スペーサアッセンブリ22を備
えたSEDが製造される。
【0042】以上のように構成されたスペーサアッセン
ブリ22およびSEDの製造方法によれば、複数のスペ
ーサをモールド成形によってグリッド上に一体的に作り
込むことが可能となる。
ブリ22およびSEDの製造方法によれば、複数のスペ
ーサをモールド成形によってグリッド上に一体的に作り
込むことが可能となる。
【0043】また、第2成形型のスペーサ形成孔をサン
ドブラストによって穿孔することにより、アスペクト比
の高いスペーサ形成孔を有した成形型を容易に形成する
ことができる。そして、この成形型を用いることによ
り、複数の微細なスペーサを備えたスペーサアッセンブ
リおよびSEDを容易に製造でき、製造コスト低減およ
び製造効率の向上を図ることが可能となる。
ドブラストによって穿孔することにより、アスペクト比
の高いスペーサ形成孔を有した成形型を容易に形成する
ことができる。そして、この成形型を用いることによ
り、複数の微細なスペーサを備えたスペーサアッセンブ
リおよびSEDを容易に製造でき、製造コスト低減およ
び製造効率の向上を図ることが可能となる。
【0044】更に、グリッドをマスクとしてサンドブラ
スト処理することにより、グリッドのスペーサ開孔と第
2成形型のスペーサ形成孔とを同一パターンに形成する
ことができ、同時に、グリッドと第2成形型とを容易に
かつ高い精度で位置合わせすることができる。従って、
高い精度でスペーサアッセンブリを製造することが可能
となる。
スト処理することにより、グリッドのスペーサ開孔と第
2成形型のスペーサ形成孔とを同一パターンに形成する
ことができ、同時に、グリッドと第2成形型とを容易に
かつ高い精度で位置合わせすることができる。従って、
高い精度でスペーサアッセンブリを製造することが可能
となる。
【0045】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、スペーサ形成材料は上述したガラスペー
ストに限らず、必要に応じて適宜選択可能である。ま
た、スペーサの径や高さ、その他の構成要素の寸法、材
質等は必要に応じて適宜選択可能である。
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、スペーサ形成材料は上述したガラスペー
ストに限らず、必要に応じて適宜選択可能である。ま
た、スペーサの径や高さ、その他の構成要素の寸法、材
質等は必要に応じて適宜選択可能である。
【0046】更に、サンドブラストにより成形型を形成
する際、成形型に用いる素板はセラミック板に限らず、
必要に応じて適宜選択可能である。また、上述した実施
の形態では、サンドブラストにより底有のスペーサ形成
孔を形成する構成としたが、これに限らず、スペーサ形
成孔を貫通孔に形成してもよい。更に、第1成形型とし
て、上記と同様にサンドブラストにより形成したものを
使用してもよい。この発明は、上述したSEDに限定さ
れることなく、FED、PDP等の種々の画像表示装
置、およびそのスペーサアッセンブリの製造に適用可能
である。
する際、成形型に用いる素板はセラミック板に限らず、
必要に応じて適宜選択可能である。また、上述した実施
の形態では、サンドブラストにより底有のスペーサ形成
孔を形成する構成としたが、これに限らず、スペーサ形
成孔を貫通孔に形成してもよい。更に、第1成形型とし
て、上記と同様にサンドブラストにより形成したものを
使用してもよい。この発明は、上述したSEDに限定さ
れることなく、FED、PDP等の種々の画像表示装
置、およびそのスペーサアッセンブリの製造に適用可能
である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、スペーサアッセンブリおよびこれを備えた画像表示
装置を容易に製造可能なスペーサアッセンブリおよび画
像表示装置の製造方法を提供することができる。
ば、スペーサアッセンブリおよびこれを備えた画像表示
装置を容易に製造可能なスペーサアッセンブリおよび画
像表示装置の製造方法を提供することができる。
【図1】この発明の実施の形態に係る表面伝導型電子放
出装置を示す斜視図。
出装置を示す斜視図。
【図2】図1の線A−Aに沿って破断した上記表面伝導
型電子放出装置の斜視図。
型電子放出装置の斜視図。
【図3】上記表面伝導型電子放出装置を拡大して示す断
面図。
面図。
【図4】上記表面伝導型電子放出装置におけるスペーサ
アッセンブリの製造に用いるグリッド、第1および第2
成形型を示す分解斜視図。
アッセンブリの製造に用いるグリッド、第1および第2
成形型を示す分解斜視図。
【図5】上記第1成形型の一部を拡大して示す断面図。
【図6】上記第2成形型の製造工程を示す断面図。
【図7】上記スペーサアッセンブリの製造工程をそれぞ
れ示す断面図。
れ示す断面図。
【図8】上記スペーサアッセンブリの製造工程をそれぞ
れ示す断面図。
れ示す断面図。
10…リアプレート
12…フェースプレート
14…側壁
15…真空外囲器
16…蛍光体スクリーン
18…電子放出素子
22…スペーサアッセンブリ
24…グリッド
24a…第1表面
24b…第2表面
26…ビーム通過孔
28…スペーサ開孔
30a…第1スペーサ
30b…第2スペーサ
32…第1成形型
32a、32b、32c…金属薄板
33…第2成形型
34…透孔
35…スペーサ形成孔
37…孔
39…セラミック板
40…スペーサ形成材料
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 石川 諭
埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式
会社東芝深谷工場内
(72)発明者 二階堂 勝
埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式
会社東芝深谷工場内
Fターム(参考) 5C012 AA05 BB07
5C032 AA01 CC10
5C036 EE14 EF01 EF06 EF09 EG02
EH26
Claims (7)
- 【請求項1】複数のビーム通過孔を有した板状のグリッ
ドと、グリッド上に設けられた複数の柱状のスペーサと
を有し、画像表示装置に用いるスペーサアッセンブリを
製造するスペーサアッセンブリの製造方法において、 上記ビーム通過孔およびこれらビーム通過孔間に位置し
た複数のスペーサ開孔を有した板状のグリッドを用意
し、 上記スペーサ開孔に対応した複数の開孔を有した板状の
第1成形型を用意し、 第2成形型用の素板上に上記グリッドを密着し、上記グ
リッドを介して上記素板をサンドブラスト処理すること
により、上記スペーサ開孔に対応した複数のスペーサ形
成用の開孔が穿孔された第2成形型を形成し、 上記サンドブラスト処理後、上記グリッドおよび第2成
形型からブラスト残渣を除去し、 上記グリッドの表面上に上記第1成形型を密着して、か
つ、上記グリッドのスペーサ開孔と第1および第2成形
型の開孔とが整列した状態に配置した後、第1成形型の
開孔内、上記スペーサ開孔内、および上記第2成形型の
スペーサ形成用の開孔内にスペーサ形成材料を充填し、 上記充填されたスペーサ形成材料を硬化させて上記グリ
ッド上にそれぞれスペーサを一体的に形成し、 上記スペーサの形成後、上記グリッドから上記第1およ
び第2成形型を剥離することを特徴とするスペーサアッ
センブリの製造方法。 - 【請求項2】上記第2成形型の素板表面上に上記グリッ
ドを接着した状態で、上記ブラスト処理を行い、上記ス
ペーサ材の硬化が終了した後、上記グリッドから上記第
2成形型を剥離することを特徴とする請求項1に記載の
スペーサアッセンブリの製造方法。 - 【請求項3】上記グリッドの両表面上にそれぞれ上記第
1成形型および第2成形型を密着させることにより、上
記グリッドのビーム通過孔を遮った状態で、上記第1成
形型の透孔側から、上記グリッドのスペーサ開孔および
第2成形型のスペーサ形成孔内にスペーサ形成材を充填
することを特徴とする請求項1又は2に記載のスペーサ
アッセンブリの製造方法。 - 【請求項4】上記グリッドとして、表面に酸化膜が形成
された金属板を用いることを特徴とする請求項1ないし
3のいずれか1項に記載のスペーサアッセンブリの製造
方法。 - 【請求項5】上記第1成形型は、上記スペーサ形成材料
に対する剥離性、および耐酸化性を有した表面処理が施
されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
か1項に記載のスペーサアッセンブリの製造方法。 - 【請求項6】上記スペーサ形成材料として、少なくとも
紫外線硬化型のバインダおよびガラスフィラーを含有し
たガラスペーストを用い、放射線として紫外線を照射し
てスペーサ形成材料を硬化させることを特徴とする請求
項1ないし5のいずれか1項に記載のスペーサアッセン
ブリの製造方法。 - 【請求項7】内面に蛍光体層が形成された第1パネル
と、上記第1パネルと所定の隙間を置いて対向配置され
ているとともに上記蛍光体層を励起する励起手段が設け
られた第2パネルと、上記第1および第2パネルの間に
設けられたスペーサアッセンブリと、を備え、上記スペ
ーサアッセンブリは、複数のビーム通過孔を有した板状
のグリッドと、グリッド上に設けられ上記第1および第
2パネル間の間隔を保持する複数の柱状のスペーサとを
有している画像表示装置の製造方法において、 蛍光体層が形成された第1パネル、および励起手段が設
けられた第2パネルを用意し、 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の製造方法によ
り製造されたスペーサアッセンブリを用意し、 上記第1および第2パネル間に上記スペーサアッセンブ
リを配置した後、上記第1および第2パネル同士を接合
することを特徴とする画像表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217211A JP2003031126A (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 画像表示装置のスペーサアッセンブリおよびこれを備えた画像表示装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217211A JP2003031126A (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 画像表示装置のスペーサアッセンブリおよびこれを備えた画像表示装置の製造方法 |
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---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003071576A1 (fr) * | 2002-02-19 | 2003-08-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Dispositif d'affichage d'image |
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2001
- 2001-07-17 JP JP2001217211A patent/JP2003031126A/ja active Pending
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