JP2003030812A - 磁気記録媒体および磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録媒体および磁気記録装置

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JP2003030812A
JP2003030812A JP2001216128A JP2001216128A JP2003030812A JP 2003030812 A JP2003030812 A JP 2003030812A JP 2001216128 A JP2001216128 A JP 2001216128A JP 2001216128 A JP2001216128 A JP 2001216128A JP 2003030812 A JP2003030812 A JP 2003030812A
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magnetic recording
recording medium
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JP2001216128A
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Yukio Honda
幸雄 本多
Chizumi Haginoya
千積 萩野谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】記録媒体の構成と記録方式の最適化を図り、耐
熱揺らぎ特性に優れた超高密度磁気記録に好適な磁気記
録媒体および磁気記録装置を提供する。 【解決手段】垂直磁化膜5を記録領域7と非記録領域8
にパターニングした磁気記録媒体21を採用し、上記単
位記録領域に反平行の複数の磁区12を形成した磁気記
録を行うことにより、記録領域7内部の磁化安定性が優
れ、記録トラック端部の磁区の乱れが小さい超高密度磁
気記録に好適な垂直磁気記録媒体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面記録密度100
Gb/in以上の超高密度磁気記録に好適な磁気記録
媒体および磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、実用的に用いられている面内磁気
記録媒体は、基板上に構造制御用下地層を介して形成さ
れた磁性連続膜が用いられている。面内磁気記録用の磁
性膜としては、Coを主成分とし、これにCr,Ta,
Pt,Rh,Pd,Ti,Ni,Nb,Hfなどを添加
したCo合金薄膜が用いられる。磁性薄膜を構成するC
o合金は、主として六方稠密格子構造(以下、hcp構
造という)の材料を用いる。この結晶のc軸は<00.
1>方向に磁化容易軸を持ち、この磁化容易軸を面内方
向に配向させる。
【0003】磁性薄膜の結晶配向性や粒径を制御するた
めに、基板と磁性膜の間に構造制御用の下地層を形成す
る。下地層としては、Crを主成分とし、これにTi,
Mo,V,W,Pt,Pdなどを添加した材料を用い
る。磁性薄膜は真空蒸着法やスパッタリング法により形
成する。この面内磁気記録方式において線記録密度を向
上するには、反磁界の影響を減少するために記録媒体で
ある磁性膜の残留磁化(Br)と磁性膜厚(t)の積
(Br・t)を小さくし、結晶粒径を10〜15nmま
で微細化して保磁力を増大する必要がある。
【0004】しかし、磁性結晶粒を微細化した媒体で
は、熱揺らぎにより記録磁化が時間の経過と共に減少す
るという極めて重大な問題があり、面記録密度100G
b/in以上の超高密度磁気記録の障害となってい
る。
【0005】一方、基板上に構造制御用下地層を介して
形成された磁性連続膜からなる垂直磁気記録では、上記
面内磁気記録に比べて磁性膜厚を厚くでき、特に高記録
密度領域での記録磁化を安定に保持できる利点がある。
垂直磁気記録方式は、記録媒体面に垂直に、かつ隣り合
う記録ビットが互いに反平行になるように磁区を形成す
る磁気記録方式であり、記録ビットの境界での反磁界が
小さくなり高密度記録ほど磁化が安定に保たれ易い利点
がある。垂直磁気記録により線記録密度を向上するため
には、記録ビット内部および磁化遷移領域に形成される
不規則構造の磁区から発生する媒体ノイズを減少するこ
とが必要である。このためには、磁性膜の磁化容易軸を
基板面に垂直に配向させると共に、磁化容易軸の配向分
散を小さくし、結晶粒径を微細化し、その均一性を制御
することが必要である。
【0006】垂直磁気記録媒体は、基板上に軟磁性膜を
形成し、この上に構造制御層を介して垂直磁化膜を形成
して構成される。垂直磁気記録におけるノイズ低減や記
録磁化の安定性を改善する多くの手段が提案されてい
る。例えば、ダイジェスト オブ ザ フォース パペ
ンディキュラ マグネティク レコーディング カンフ
ァレンス97(Digest of the Fourth Perpendicul
ar Magnetic Recording Conference '97やダイジェ
スト オブ ザ フィフス パペンディキュラマグネテ
ィク レコーディング カンファレンス2000(Dige
st of the Fifth Perpendicular Magnetic Recor
ding Conference 2000)に記述されたように、CoC
r合金/Tiからなる2層下地層の導入によるCoCr
合金磁性膜の結晶配向性の向上、CoCrPt−Oグラ
ニュラー型磁性膜のごとくCrの酸化物による磁性粒子
間の磁気的分離の促進、Co/Pt(またはPd)多層
磁性膜、Te−Fe−Co非晶質磁性膜、あるいはCo
Cr合金磁性膜の上にCo/Pt(またはPd)多層磁
性膜を被覆することによって、垂直磁化膜の角型比を向
上する方法が提案されている。
【0007】CoCr合金系を用いた従来の垂直磁化膜
では、CoCr合金組成やTa,B,Nbなどの添加元
素の導入による磁性粒子間の磁気的相互作用の制御、あ
るいはシード層の採用によるCoCr合金磁性膜の結晶
配向改善などにより、媒体ノイズの低減や磁化の安定性
向上が図られた。Co/Pt(またはPd)多層磁性膜
やTe−Fe−Co非晶質磁性膜は、垂直磁気異方性が
大きく磁化の安定性に優れているが、磁性粒間の相互作
用が強く高密記録したとき遷移性ノイズが向上する欠点
がある。この欠点を克服するために、従来技術ではシー
ド層にミクロな起伏を形成する手段やスパッタリングガ
ス圧力を制御する方法、あるいはCoCr合金磁性膜の
上にCo/Pt(またはPd)多層磁性膜を被覆する方
法などが採用されている。
【0008】また、垂直磁化膜の下層に軟磁性裏打ち層
を形成することによって記録効率を向上できるが、一方
では軟磁性層に形成された磁区から発生するノイズも重
要な課題である。
【0009】軟磁性膜の磁区構造を制御する方式とし
て、例えば特開平11―191217号公報のように、
軟磁性膜の下層に直接面内磁化膜を接して形成する方法
や、特開平7―235034号公報のように、垂直磁化
膜の下層に軟磁性膜と反強磁性膜の多層膜を形成する方
法が提案されている。
【0010】前者の方法によれば、外部磁界による軟磁
性膜の磁区構造の乱れをある程度低下できる効果は認め
られるが、軟磁性膜の下層に直接面内磁化膜を接して形
成することにより面内磁化膜の磁区構造乱れがこの上の
軟磁性膜に転写され、その結果、垂直磁化膜の再生信号
の中に軟磁性膜から発生したノイズが含まれて高密度記
録の障害になる問題がある。またこの方法では、記録ヘ
ッドの磁界により下層の面内磁化膜の磁化方向が乱され
軟磁性膜の磁区構造が変化する問題がある。後者のごと
く軟磁性膜と反強磁性膜の多層膜からなる裏打ち層を用
いることにより、軟磁性膜に形成される磁区を減少しス
パイクノイズの発生を低減できる。
【0011】面記録密度100Gb/in以上の超高
密度磁気記録を実現するためには、線記録密度向上(記
録ビット長60nm以下)と共にトラック密度の向上
(記録トラック幅100nm以下)が必要になる。この
ような従来の磁性連続膜を用いた磁気記録媒体では記録
トラック端部の磁区構造の乱れが発生し、再生信号ノイ
ズが増大するなどの問題があり更なる高密度記録が困難
になることが予想される。
【0012】このような磁性連続膜を用いた磁気記録媒
体の課題を解決するために、孤立磁性粒子を周期的に配
列させ、1孤立磁性粒子に1ビットを記録する方式が例
えば、ジャーナル オブ アプライド フィジックス7
6(1994年)6673頁から6675頁(J. App
l. Phys. 76, (1994), pp.6673-6675)や特開平1
0−233015などに提案されている。このような1
孤立磁性粒子に1ビットを記録する方式(いわゆるパタ
ーンドメディア)は、各磁性粒子のサイズや形状を揃え
ることにより高密度記録が実現可能であるとされてい
る。
【0013】しかし、このような1孤立磁性粒子に1ビ
ットを記録する方式で高密度記録を実現するには、孤立
磁性粒子のサイズを微細化する必要がある。この場合、
熱揺らぎによる磁化の減少が問題になる。また1孤立磁
性粒子に1ビットを記録する方式に垂直磁化膜を用いる
場合、反磁界により記録磁化が不安定になりやすいとい
う欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】面記録密度100Gb
/in以上の超高密度磁気記録を実現するためには、
線記録密度の向上(記録ビット長60nm以下)と共に
トラック密度の向上(記録トラック幅100nm以下)
が必要になる。基板上に磁性連続膜を形成した磁気記録
媒体では、記録トラック端部の磁区構造の乱れにより再
生信号ノイズが増大し、高トラック密度の磁気記録への
障害となっていた。
【0015】また従来の孤立磁性粒子を周期的に配列さ
せ、1孤立磁性粒子に1ビットを記録する方式では、高
密度磁気記録のためには孤立磁性粒子のサイズを微細化
する必要があり高密度記録の際に熱揺らぎによる磁化の
不安定性の問題があった。
【0016】本発明は、このような問題認識のもとに記
録媒体の構成と記録方式の最適化を図り従来技術の欠点
を解消し、耐熱揺らぎ特性に優れた超高密度磁気記録に
好適な磁気記録媒体および磁気記録装置を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、耐熱揺ら
ぎ特性に優れた超高密度磁気記録を実現するために次の
手段を見いだした。(1)基板上に磁気記録領域と非記
録領域が規則的に配列した記録媒体を用いて記録トラッ
ク端部の磁区構造の乱れを低減し、上記磁気記録領域の
記録層を垂直磁化膜で構成した。(2)基板上に磁気記
録領域と非記録領域が規則的に配列した垂直磁気記録層
に符号化された複数の記録ビットを形成することにより
反磁界の影響を低減し磁化の安定性を改善した。(3)
磁気記録領域の垂直磁化膜の裏面に裏打ち軟磁性層、も
しくは裏打ち軟磁性層と反強磁性層を設けることによ
り、記録効率の向上と再生信号の向上を図った。(4)
磁気記録領域に符号化された複数の記録ビットが記録さ
れ、上記複数の記録ビットの中に反平行の磁化を形成す
ることにより、信号記録領域の磁化の安定性を改善し
た。
【0018】垂直磁化膜としては、CoCr合金にP
t,Ta,B,Nbなどを添加した薄膜または組成の異
なる磁性膜の積層構造の薄膜、Co/Pt(またはP
d)多層膜とCo−Xa/(PtまたはPd)多層膜層
(XaはCr,B,Ta,Mn,V)の積層磁性膜、C
o/(PtまたはPd)多層膜とCo/{(Pt−Y
a)または(Pd−Ya)}多層膜層(YaはB,T
a,Ru,Re,Ir,Mn,Mg,Zr,Nb)の積
層磁性膜、CoCr合金膜とCo/(PtまたはPd)
多層膜の積層磁性膜、FePt合金、CoPt合金など
が使用できる。
【0019】Co−Xa/(PtまたはPd)多層膜層
における添加元素Xa(XaはCr,B,Ta,Mn,
V)は、Co粒子間の磁気的相互作用を制御する作用が
あり、Co/{(Pt−Ya)または(Pd−Ya)}
多層膜層における添加元素Ya(YaはB,Ta,R
u,Re,Ir,Mn,Mg,Zr,Nb)は、Pt層
やPd層の結晶粒径を制御する作用がある。
【0020】裏打ち軟磁性層を備えた垂直磁気記録媒体
において、垂直磁化膜と軟磁性層の間もしくは軟磁性層
の下層に反強磁性層を設けることにより、軟磁性膜から
発生するスパイク状ノイズを低減すると共に磁気記録の
際に記録ヘッドからの漏洩磁界のフラックス・リターン
パスを形成し、記録効率を向上する。
【0021】裏打軟磁性層として、Co―Zr―Xb
(XbはTa,Nb,Mo,W,Ni)系非晶質合金
膜、もしくはFe―Al―Si合金やFe―C―Yc
(YcはTa,Hf,Zr,Nb)合金などの非柱状多
結晶膜、Ni―Fe合金の何れかの軟磁性層を、上記反
強磁性層の片面、もしくは両面に設ける手段を採用し
た。
【0022】本発明による磁気記録装置は、上記磁気記
録媒体と、単磁極型の磁気記録用ヘッド(SPTヘッ
ド)と、巨大磁気抵抗効果型(GMRヘッド)もしくは
磁気トンネル型(TMRヘッド)の信号再生用ヘッドと
を備えることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕図1は、本発明によ
る磁気記録媒体および磁気記録方式の基本構成を示す。
本発明の磁気記録媒体21は、基板1上に反強磁性層
2、裏打ち軟磁性層3、非磁性下地層4、垂直磁化膜
5、および保護層6を順次形成して構成される。また、
本発明の磁気記録媒体21は、記録層である垂直磁化膜
5がパターニングされ、記録領域7と非記録領域8とに
区分されている。このパターニングは電子線描画法、光
干渉リソグラフィ法、X線リソグラフィ法、走査プロー
ブ顕微鏡法、イオンビームリソグラフィ法などの方法の
何れかを採用できる。
【0024】基板1としては、ガラス基板の他にSiデ
ィスク基板、NiP被服アルミニウム基板、カーボン基
板、あるいは高分子基板などを用いる。反強磁性層2は
裏打ち軟磁性層3の磁区構造を制御し、スパイク状ノイ
ズの発生を防止するために設けられる。反強磁性層2に
は、IrMn,PtMn,PtCrMn,PdPtM
n,RhMnなどの材料を用いる。
【0025】裏打ち軟磁性層3は、Co―Zr―Xb
(XbはTa,Nb,Mo,W,Ni)系非晶質合金
膜、もしくはFe―Al―Si合金やFe―C―Yc
(YcはTa,Hf,Zr,Nb)合金などの非柱状多
結晶膜、Ni―Fe合金の何れかの軟磁性膜を使用す
る。
【0026】非磁性中間層4としては、例えばTiCr
合金、CoCr合金、NiTaZr合金、Ti、あるい
はSi,Ge,Cなど非晶質状の薄膜、Pt,Pd,R
u薄膜、ITO(Indium Tin Oxide)薄膜などが使用
できる。非磁性中間層16は、この上部に形成する垂直
磁化膜の結晶配向や結晶粒径を制御する効果がある。膜
厚は1〜5nmとする。膜厚が厚すぎると磁気記録の際
に記録効率が低下するため、薄い方が望ましい。
【0027】垂直磁化膜5としては、CoCr合金にP
t,Ta,B,Nbなどを添加した薄膜または組成の異
なる磁性膜の積層構造の薄膜、Co/(PtまたはP
d)多層膜とCo−Xa/(PtまたはPd)多層膜層
(XaはCr,B,Ta,Mn,V)の積層磁性膜、C
o/(PtまたはPd)多層膜とCo/{(Pt−Y
a)または(Pd−Ya)}多層膜層(YaはB,T
a,Ru,Re,Ir,Mn,Mg,Zr,Nb)の積
層磁性膜、CoCr合金膜とCo/(PtまたはPd)
多層膜の積層磁性膜、FePt合金、CoPt合金が使
用できる。Co−Xa/(PtまたはPd)多層膜層に
おける添加元素Xa(XaはCr,B,Ta,Mn,
V)は、Co粒子間の磁気的相互作用を制御する作用が
あり、Co/{(Pt−Ya)または(Pd−Ya)}
多層膜層における添加元素Ya(YaはB,Ta,R
u,Re,Ir,Mn,Mg,Zr,Nb)は、Pt層
やPd層の結晶粒径を制御する作用がある。
【0028】磁気ヘッド9は、記録用の主磁極励磁型の
記録ヘッド(SPTヘッド)10と巨大磁気抵抗効果型
(GMR)もしくは磁気トンネル効果型(TMR)の再
生ヘッド13で構成される。磁気記録に際しては、記録
ヘッド10から発生した記録磁界11が、垂直磁化膜5
を介して裏打ち軟磁性層3を経由して補助磁極に吸収さ
れる。磁気記録媒体21上にパターニングされた記録領
域7には、互いに反平行の記録磁化12が形成される。
記録領域7に反平行の記録磁化を形成することにより、
磁化遷移において反磁界を打ち消す作用により、記録磁
化を安定化し、垂直磁気記録の利点を発揮する効果があ
る。またパターニングされた記録領域7に磁気記録を行
うことにより記録トラック端部の磁化の乱れを低減で
き、高トラック密度の磁気記録を実現できる。
【0029】本発明による磁気記録装置の一実施例を図
2により説明する。本発明の磁気記録媒体は、ディスク
状の媒体を用いた。磁気記録装置は、1枚または複数枚
の磁気ディスク31、記録再生用の磁気ヘッド32、磁
気ヘッドを支持するサスペンジョン33、アクチュエー
タ34、ボイスコイルモータ35、記録再生回路36、
位置決め回路37、インターフェース制御回路38など
で構成される。
【0030】磁気ディスク31は前記図1にて説明した
垂直磁気記録媒体からなり、実用に供されるときには保
護膜6上にさらに潤滑膜(図示略)が被覆されている。
【0031】磁気ヘッド32は実際にはスライダー(図
示略)上に固定した状態で、磁気ディスク31の記録面
の数に対応する個数が、それぞれサスペンジョン33に
よって支持される。上記磁気ヘッドは、図1の磁気ヘッ
ド9のように、磁気記録用ヘッドおよび信号再生用の磁
気抵抗効果型、巨大磁気抵抗効果型もしくはスピンバル
ブ型素子あるいは磁気トンネル型素子からなる再生用ヘ
ッドで構成される。
【0032】記録信号再生用の磁気ヘッドのシールドギ
ャップ長は、高分解能の再生信号を得るために0.2μ
m以下とし、望ましくは0.08〜0.15μmとす
る。磁気記録用のヘッドは、主磁極に高飽和磁束密度の
材料を採用した単磁極型ヘッドを用いた。本実施例では
CoNiFe合金を主磁極材料に用いた。飽和磁束密度
は約2テスラである。記録ヘッドのトラック幅は0.2
μm以下とし、記録媒体の記録領域のパターニングの幅
に合わせて任意に変化したヘッドを用いた。 〔実施例2〕本発明の磁気記録媒体の一例を、図1を用
いて以下に説明する。洗浄した直径2.5インチのガラ
ス基板1を高真空DCマグネトロンスパッタリング装置
に設置し、基板を250゜Cに加熱し、プリコート層と
して膜厚5nmのNi−30at%Ta−10at%Z
r層を形成した。プリコート層は、この上に形成する薄
膜と基板との付着強度を高めるために使用する。続いて
この上に膜厚5nmの80at%Ni−Fe合金軟磁性
膜を介して膜厚50nmの反強磁性層2を形成した。
【0033】上記反強磁性層としては、IrMn,Pt
Mn,PtCrMn,PdPtMn,RhMn合金の何
れを用いてもよいが、ここでは80at%Mn−Ir合
金を例に説明する。ここで、上記80at%Ni−Fe
合金軟磁性膜は、この上に形成する80at%Mn−I
r合金膜結晶の配向を促進する効果と、80at%Mn
−Ir合金反強磁性層と上層の非晶質Co−10at%
Ta−2at%Zr軟磁性層との間の反強磁性/(強磁
性+強磁性)結合を促進する効果がある。
【0034】反強磁性層2の上に膜厚100nmの非晶
質構造のCo−10at%Ta−2at%Zrからなる
裏打ち軟磁性層3を形成した。裏打ち軟磁性層3として
は、この他にCo―Zr―Xb(XbはTa,Nb,M
o,W,Ni)系非晶質合金膜、もしくはFe―Al―
Si合金やFe―C―Yc(YcはTa,Hf,Zr,
Nb)合金などの非柱状多結晶膜、Ni―Fe合金など
の何れかの軟磁性層を使用できる。
【0035】裏打ち軟磁性層3の上に膜厚3nmのNi
−30at%Ta−10at%Zr層から成る非磁性下
地層4、膜厚20nmの垂直磁化膜5を順次形成した。
垂直磁化膜5としては、Co−20at%Cr−14a
t%Pt合金を用いた。この垂直磁化膜の保磁力は3k
Oe、磁性粒子の平均径は11nmであった。上記試料
を約350゜Cに加熱の後、約300ガウスの磁界をデ
ィスクの半径方向に印加しながら冷却することにより裏
打ち軟磁性層3に半径方向の磁気異方性を付与した。上
記処理の後、垂直磁化膜5の表面に膜厚5nmのC保護
層6を形成して磁気記録媒体を作製した。
【0036】続いて上記媒体の上にネガ型電子レジスト
を被覆し、電子線リソグラフィ技術により媒体の垂直磁
化膜5のパターニングを行い、記録領域7と非記録領域
8を形成した磁気記録媒体Aを作製した。電子線の加速
電圧は45keV、照射密度は3500μC/cm
した。
【0037】上記パターニングでは、記録領域7のトラ
ック幅/トラックピッチが100nm/180nmの領
域、150nm/230nmの領域、および200nm
/280nmの領域からなるパターンを形成した。ま
た、トラック方向のパターンの長さを120nm、およ
び280nmに分割した記録領域7を形成し、このとき
非記録領域8の幅は100nmとした。
【0038】続いてレジストの現像の後、アルゴンイオ
ンにより非記録領域8に対応する磁性膜をエッチングし
た。アルゴンイオンのエネルギは3keV、電流密度は
約20pA/mmとした。
【0039】比較用の磁気記録媒体Bを作製した。磁気
記録媒体Bは、薄膜の材料と構成は上記の磁気記録媒体
Aと同じとし、垂直磁化膜のパターニングをしない従来
の連続磁性膜媒体である。この垂直磁化膜の保磁力は3
kOe、磁性粒子の平均径は11nmであった。 〔実施例3〕垂直磁化膜5をパターニングした上記磁気
記録媒体Aを用いて、本発明の内容を図3を用いて説明
する。図3(a)は、本発明の磁気記録パターンの一例
である。まず初めに記録領域の磁化を一方向に直流消磁
する。続いてトラック幅0.1μmのSPTヘッドを用
いて、例えばトラック幅100nm、トラック方向の長
さ120nmからなる上記の単位記録領域7にビット長
40nmの互いに反平行の磁化を3個形成した。単位記
録領域7に反平行の垂直磁化を形成することにより、記
録領域内の反磁界が低減し、磁化が安定化され易い。
【0040】図3(a)のように、(下、上、下)ある
いは(上、下、上)向きの垂直磁化が単位記録領域に形
成されたとき、左右の2つの磁化を識別信号、中央の磁
化をデータ信号として使用できる。
【0041】同様にトラック幅0.15μm、0.2μ
mのSPTヘッドを用いて、図3(a)のようにトラッ
ク幅150nmおよび200nmでトラック方向の長さ
120nmの単位記録領域7にビット長40nmの互い
に反平行の3個の磁化をそれぞれ形成した。
【0042】図3(b)は、比較用の従来の磁気記録パ
ターンの一例である。まず初めに記録領域の磁化を一方
向に直流消磁する。続いてトラック幅0.1μmのSP
Tヘッドを用いて、例えばトラック幅100nm、トラ
ック方向の長さ120nmからなる上記の単位記録領域
7を一方向に磁化した記録ビットを形成した。この場合
図3(b)のように、単位記録領域にはそれぞれ上向
き、もしくは下向きの垂直磁化が形成される。
【0043】同様にトラック幅0.15μm、0.2μ
mのSPTヘッドを用いて、図3(b)のようにトラッ
ク幅150nmおよび200nmでトラック方向の長さ
120nmの単位記録領域7を一方向に磁化した記録ビ
ットをそれぞれ形成した。
【0044】さらに比較のために、垂直磁化膜のパター
ニングをしない従来の連続磁性膜媒体Bにトラック幅
0.15μmのSPTヘッドを用いて、ビット長40n
mと120nmのオール1、−1の繰り返し信号、およ
び直流消去信号を記録した。
【0045】上記の磁気記録の後、図2の磁気記録装置
を用いてシールド間隔80nmの巨大磁気抵抗型ヘッド
(GMRヘッド)で再生し、再生出力信号の温度依存性
を測定した。図4にその結果を示す。図4は、各々の温
度で10時間保持し、10時間経過後の再生信号を記録
直後の再生信号で規格化した値(縦軸)と保持温度(横
軸)の関係を示す。
【0046】図4(a)は、本発明と従来の記録パター
ンの比較例である。本発明のごとく単位記録領域7に反
平行の複数の記録磁化を形成する方式は、100nm、
150nm、および200nmのトラック幅の何れの領
域においても記録磁化の減衰がなく温度依存性が優れて
いる。一方、単位記録領域7を一方向に磁化して記録ビ
ットを形成する従来の方式では、保持温度の上昇と共に
再生出力の減衰が増加する傾向が認められる。
【0047】この原因を調べるために、上記磁気記録試
料の磁化状態を磁気力顕微鏡で調べた。その結果、本発
明の磁気記録試料では各々の記録領域に反平行の記録磁
化が鮮明に形成されており、高温で長時間保持した磁気
記録試料でも磁区像のコントラストが鮮明に観察され
た。また記録トラック端部の磁区構造の乱れも観察され
なかった。
【0048】一方、単位記録領域7を一方向に磁化した
従来の記録方式の試料では、単位記録領域の内部に反転
磁区が形成された領域が随所に観察され、特に記録トラ
ック幅の広い領域に反転磁区の割合が多くなる傾向が認
められた。記録トラック端部の磁区構造の乱れは観察さ
れなかった。即ち従来の記録方式の記録パターンの再生
出力減衰は、熱動乱により記録領域の内部に反転磁区が
形成され多磁区化したことが原因と考えられる。
【0049】同様に、従来の連続磁性膜からなる磁気記
録媒体Bの磁化状態を調べた。直流消去状態における反
転磁区の平均径は、初期に約65nmであったが、80
度で10時間経過後は約100nmに増大していた。記
録ビット長が120nm、40nmと小さくなると共に
反転磁区の割合は低減するが、記録トラック端部の磁区
構造の乱れが大きくなり、隣接記録トラックとの磁気干
渉が随所に観察された。
【0050】以上示したように、垂直磁化膜からなる磁
気記録媒体を記録領域と非記録領域にパターニングし、
上記の単位記録領域に反平行の複数の磁区を形成する記
録方式の採用により、耐熱揺らぎ特性に優れた高線記録
密度、高トラック密度の磁気記録が実現できる。
【0051】また、軟磁性膜の下方に反強磁性層を設け
ることにより軟磁性膜の磁区構造を制御し、スパイク状
のノイズ信号を除去できた。 〔実施例4〕垂直磁化膜5をパターニングした磁気記録
媒体Aを用いて、本発明の磁気記録パターン形成の他の
例を、図5を用いて説明する。
【0052】図5(a)は、磁気記録媒体上に形成した
記録領域7と非記録領域8の配置図の一部である。一例
としてトラック幅100nm、トラック方向のパターン
長280nmの領域を取り上げる。まず初めに記録領域
の磁化を一方向に直流消磁する。続いてトラック幅0.
1μmのSPTヘッドを用いて、トラック幅100n
m、トラック方向の長さ280nmからなる上記の単位
記録領域7にビット長40nmの磁気記録を行った。磁
気記録に際して、単位の記録領域7には反平行の磁化を
形成する。
【0053】図5(b)は、図5(a)に示した記録領
域のA−A’断面、B−B’断面、C−C’断面、およ
びD−D’断面に記録磁化12を形成した例である。各
々の記録領域にはビット長40nmの7個の記録磁区が
形成され、記録領域内部には磁化方向が反平行の磁区を
含む構成とする。
【0054】記録磁区内部の7個の磁化方向の組み合わ
せにより、データ情報を構成することができる。パター
ニングされた単位記録領域内部の記録磁化方向が反平行
の磁区を形成することにより、記録領域内部の反磁界の
影響を低減でき耐熱揺らぎ特性に優れた磁気記録可能で
ある。また記録領域7と非記録領域8がパターニングさ
れた磁気記録媒体を用いることによりトラック端部の磁
区構造の乱れが低減でき、隣接トラックとの磁気干渉の
ない超高密度磁気記録が可能である。
【0055】本実施例では、単位記録領域に7個の記録
ビットを形成した例で説明したが、記録ビット長やパタ
ーンの長さを変えることにより、記録パターンの形態と
組み合わせを変化した磁気記録が可能である。
【0056】本実施例では、基板、反強磁性膜、軟磁性
膜、非磁性下地層、垂直磁化膜材料の一例を挙げて本発
明の内容を説明したが、上記した何れの材料を用いても
本発明は同様の効果を得ることができる。 〔実施例5〕垂直磁化膜5にトラック幅100nm、ト
ラック方向の長さ120nmの大きさの記録領域をパタ
ーニングした磁気記録媒体Aを用いて、本発明の外部磁
界に対する磁化の安定性を従来技術と比較した一例を説
明する。用いた垂直磁化膜の保磁力は約3kOeであ
る。
【0057】図6は、本発明の外部磁界依存性の評価方
法の説明図である。本実施例では、図1の構成の磁気記
録媒体の垂直磁化膜をパターニングし、トラック幅10
0nm、トラック方向の長さ120nmの大きさの記録
領域7を形成し、100個の記録領域7について磁化の
外部磁界による反転率を調べた。
【0058】図6(a)は、本実施例に用いた記録領域
パターンの一部を示す。まず初めに図6(a)の記録領
域を全て一方向(例えば下向き)に磁化する。この後、
本発明では初期状態として図6(b)左の図のごとく、
SPTヘッドを用いて100個の記録領域7にビット長
40nmの記録磁化12を、例えば(上、下、上)向き
の磁気記録を行い、単位記録領域に反平行の3個の磁区
を形成した。上記試料に対して上向きの外部磁界を印加
し、図6(b)右の図のごとく、中央の磁化が反転する
割合を磁気力顕微鏡による磁化状態観察から調べた。
【0059】一方、比較用の従来方式では、初期状態と
して図6(c)左の図のごとく、記録領域の全てを一方
向(例えば下向き)に磁化した。即ち単位記録領域を一
方向に磁化した。上記試料に対して上向きの外部磁界を
印加し、図6(c)右の図のごとく記録領域の磁化が反
転、もしくは記録領域の磁化の一部が反転した割合を同
様に磁気力顕微鏡観察により調べた。
【0060】図7は、本発明と従来技術の記録領域磁化
の外部磁界による反転率を比較した一例を示す。図の横
軸は印加磁界、縦軸は磁化反転した記録領域の割合であ
る。単位記録領域を一方向に磁化する従来方式では、保
磁力より遥かに小さな約500Oeの外部磁界の印加で
も磁化反転する記録領域があり、また磁化反転する磁界
の幅も0.5kOeから約3kOeと広い。これは磁気
ヘッドで記録するときに、ブロードなヘッド磁界によっ
て隣接記録領域が磁化反転され易いことを示す。これは
CoCrPt垂直磁化膜のミクロ領域に磁気異方性の分
散があり、磁気異方性の小さい領域が磁化反転し易いた
めと考えられる。
【0061】一方、単位記録領域に反平行の複数の磁区
を形成した本発明では、従来技術に比べて大きな磁界の
印加により磁化反転が始まり、また反転磁界の幅も狭
い。すなわち磁気ヘッドで記録する際に、隣接記録領域
がヘッド磁界の影響を受けにくく安定な高密度磁気記録
が実現され易いことを示す。
【0062】
【発明の効果】本発明によると、基板上に反強磁性層、
軟磁性裏打ち層、非磁性下地層、垂直磁化膜、保護膜の
順に形成した媒体において、上記垂直磁化膜を記録領域
と非記録領域にパターニングした磁気記録媒体を採用
し、上記単位記録領域に反平行の複数の磁区を形成した
磁気記録を行うことにより、記録領域内部の磁化安定性
が優れ、かつ記録トラック端部の磁区の乱れが小さい超
高密度磁気記録に好適な磁気記録媒体を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録媒体および記録方式の一
例を示す説明図。
【図2】磁気記録装置の概略ブロック図。
【図3】本発明の実施例および従来例の磁気記録パター
ンの説明図。
【図4】本発明の実施例と従来例の磁気記録パターンの
性能比較の説明図。
【図5】本発明の磁気記録パターンの一実施例の説明
図。
【図6】本発明の実施例と従来例の記録媒体における外
部磁界依存性の説明図。
【図7】本発明と従来技術の外部磁界依存性の比較図。
【符号の説明】
1…基板、2…反強磁性層、3…軟磁性裏打ち層、4…
非磁性下地層、5…垂直磁化膜、6…保護層、7…記録
領域、8…非記録領域、9…磁気ヘッド、10…記録ヘ
ッド、11…記録磁界、12…記録磁化、13…再生ヘ
ッド、21…磁気記録媒体、31…磁気ディスク、32
…磁気ヘッド、33…サスペンジョン、34…アクチュ
エータ、35…ボイスコイルモータ、36…記録再生回
路、37…位置決め回路、38…インターフェース制御
回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に磁気記録領域と非記録領域がパタ
    ーニングにより規則的に配列した記録媒体において、上
    記磁気記録領域の記録層が垂直磁化膜で構成され、単位
    磁気記録領域に符号化された反平行の複数の磁化を記録
    することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気記録媒体において、磁
    気記録領域の垂直磁化膜の裏面に裏打ち軟磁性層もしく
    は裏打ち軟磁性層と反強磁性層を設けた磁気記録媒体お
    よび磁気記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の磁気記録媒体に
    おいて、単位磁気記録領域に複数の磁化が記録され、上
    記複数の磁化に向きが反平行の磁区を含むことを特徴と
    する磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れか記載の磁気記録
    媒体と、上記記録媒体と相対的に移動する記録用ヘッド
    および信号再生用ヘッドを備えた磁気記録装置
  5. 【請求項5】請求項4記載の磁気記録装置において、記
    録媒体上の磁気記録領域と記録再生用ヘッドの相対位置
    を制御する機構を有し、単磁極型の磁気記録用ヘッドと
    巨大磁気抵抗効果型もしくは磁気トンネル効果型の何れ
    かの再生ヘッドを備えることを特徴とする磁気記録装
    置。
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