JP2003030141A - 協調型アウトソーシング・サービス・システム - Google Patents
協調型アウトソーシング・サービス・システムInfo
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Abstract
監視や運用代行を顧客と協調して行う上で、有益な協調
作業環境を提供する。各顧客にはサイト監視装置、アウ
トソーシング事業者にはのセンタ監視装置を設け、障害
の発生がセンタ監視装置だけでなく顧客やシステムエン
ジニアにも通知され、それら関係者がそれまでの稼働情
報ファイル、設計・構築情報ファイル、討論履歴ファイ
ル等をインターネットを経由して随時参照可能な環境を
提供する。関係者が障害発生までの稼動状況や設計情報
を共有して問題解決のために協調して作業を進めること
ができ、新しいサービスアーキテクチャの展開が図れ
る。
Description
テムおよびサーバ運用センタシステムにおける監視情報
の蓄積と稼働情報を活用した協調型アウトソーシング・
サービスの提供技術に係り、特に、監視運用のアウトソ
ーシング業務において、監視運用者、設計者、顧客とが
稼働情報、設計情報を共有してアウトソーシングのサー
ビスアーキテクチャを実現するシステムに関する。
伴い、ネットワーク系を基本にして大型計算機システム
やワークステーション、パーソナルコンピュータ群など
のサーバ類が接続され、各種業務が実行されている。こ
れに伴い、ネットワーク系が情報インフラの基盤とな
り、ネットワーク系は24時間、365日連続して監視する
必要がある。ネットワーク系の監視は、監視装置がRF
C規約で規定されているSNMP(Simple Ne
twork Management Protoco
l)(RFC1157)に基づいて、ネットワーク系内
の各サーバやルータなどの機器の監視を行うのが一般的
である。
ーク系からの障害通知割り込み(Trap)に付加され
た障害情報MIB(Media Informatio
nBase)の内容を監視画面に表示し、かつ障害履歴
情報としてファイル装置に格納する。
する監視装置の監視画面に表示された障害監視情報やサ
ーバのCPU利用率などの性能監視データを見て、ネッ
トワーク系やサーバ系の障害個所を判断し、性能監視を
行い、SNMPを基本にしたネットワーク系全体の監視
においても、地理的に分散した監視機器群を統合して稼
働状態を監視する。
に関する例に、特開平6−242991号(従来例1)
がある。従来例1は、計算機システムの障害ではSVP
(Service Processor)からの信号
を、また付帯設備(空調機、電源設備等)の障害ではA
OB(Auto−Operation Box)からの
信号を、各々公衆網を介して中央の監視センタで監視
し、障害発生時に現地保守員の回復作業経過や回復作業
結果の報告を運用管理者に対し電子メールやファックス
にて行う方法を開示する。
来例2)は、パーソナル・コンピュータの効率的運用を
目的として、サーバ類の障害原因の解析効率を向上させ
るために、障害の種類対応に解析者へ電子メールで連絡
し、障害原因と対処方法をパブリックフォルダーに格納
し、後に一般の利用者が閲覧できるようにして運用の効
率化を図る方法を開示する。
原因の判断は、監視者の知識や経験に左右されやすい
が、近年この監視業務の外部業者への委託、すなわちア
ウトソーシングが普及しつつある。アウトソーシング業
務を引き受ける事業者にとっては、顧客システムの監視
や運用を代行する上で、稼働情報を顧客に報告するこ
と、障害個所の監視および連絡業務を行うことは当然の
ことながら、稼働情報を顧客、設計者、運用者が共用
し、かつ一緒になって討論することにより、障害発生時
での原因究明時間の短縮やハードウエア装置群のグレー
ドアップ時期の事前予測などが円滑に進み、顧客、機器
メーカ、機器ベンダ、アウトソーシング事業者各々に新
しいメリットが生れることになる。
決のために共同で討論できる環境を‘協調型’と定義す
ると、この情報を共用し、かつ討論できる環境のコンセ
プトを具現化することにより、アウトソーシング事業に
おける協調型アウトソーシング・サービス・システムと
して新しいサービスアーキテクチャを切り開くことがで
きる。
顧客はアウトソーシング事業者に障害対策の責任を負わ
せるのは日常であるが、アウトソーシング事業者は導入
機器ベンダ/メーカとの交渉に追われ、機器ベンダ/メ
ーカはその機器がどうのように使われるかを知らずに機
器の障害原因の究明と障害回復に奔走するなど、時間
的、作業工数的にも課題があった。
91号公報、特開2000−148538号公報とも運
用効率化では効果があり、参照機能が開示されており、
利用者は他での障害対策事例を参考にすることができ
る。一方、顧客、設計者、運用者が協調する新しいサー
ビスアーキテクチャへの展開の観点では、情報の流れは
一方向である。従って、更に、顧客、設計者、運用者が
一体となった協調型アウトソーシングのサービスアーキ
テクチャへと発展させる必要がある。
ステムおよびサーバシステムの稼働情報を随時、顧客、
設計者へ開示するとともに運用者と協調して、設計管理
情報、稼働情報を問題解決に利用可能な協調討論環境の
協調型アウトソーシング・サービス・システムを提供す
ることにある。
決のために協調して作業した経緯の情報を記憶させ、後
に活用できるようにし、アウトソーシング・サービス維
持に好適な協調型アウトソーシング・サービス・システ
ムを提供することにある。
蓄積することにより、顧客、ハード/ソフト設計者、機
器ベンダ/メーカ,およびアウトソーシング事業者が、
いつでも過去にさかのぼった稼働情報、討論情報を参照
できるサービスシステム・アーキテクチャを提供するこ
とにある。
基づいて監視機器からの割込み(Trap)ICMP
(Internet Control Message
Protocol)通信によるPing(Packe
t Internet Groper)でのMIB(M
edia Information Base)を得
て、監視対象機器群の稼働状況を監視し、それらを収集
し、継続的に蓄積したもので、稼動監視情報といっても
よい。すなわち、稼働情報には、障害の発生部位や障害
内容を示す障害情報、ネットワーク上でのデータのやり
取りの頻度や転送量を示すネットワーク性能情報、なら
びにサーバのCPU利用率やメモリ使用量を示すサーバ
性能情報などが含まれる。なお,ICMPはRFC規約
で規定されている。
め、本発明の協調型アウトソーシング・サービス・シス
テムでは、各顧客側の監視装置(これをサイト監視装置
という)と、アウトソーシング事業者側の集中監視装置
(これをセンタ監視装置という)と運用監視情報記憶手
段と稼働情報記憶手段、設計・構築情報記憶手段、顧客
やシステムエンジニア(System Enginee
r:SE)、ハードウエアおよびソフトウエア設計者、
機器ベンダ/メーカへの連絡手段、および関係者が協調
して問題解決を行う協調型問題解決環境手段、討論履歴
情報記憶手段により構成する。
すればセンタ監視装置へ障害情報を送出する処理プログ
ラムが作動し、障害発生の旨の通知と詳細な障害情報を
センタ監視装置へ送出する。さらに、センタ監視装置か
らの稼働ログ情報の送出要求に対して応答し、サイト監
視装置側で常時収集している性能監視データや障害監視
データをセンタ監視装置へ送出する。
務をアウトソーシング業務として引き受けているサーバ
運用センタ内にも設置され、上記センタ監視装置との間
でデータの監視データのやり取りを行う。
ら送られてくる障害情報、例えば障害発生検出および障
害個所の情報を運用監視情報ファイルと稼働情報ファイ
ルに格納し、顧客への報告が必要な場合には、連絡手段
環境を経由して連絡する。
いた場合には、該顧客のメールアドレスを得て、該障害
情報を電子メールにより送出する。稼働情報ファイル、
設計・構築情報ファイルは、顧客、設計者、システムエ
ンジニア、および運用者が協調討論のために随時参照で
きるようにするためのものであり、ワールド・ワイド・
ウェブ(WWW;World Wide Web)経由で
アクセスできる。
者、システムエンジニア、および運用者、さらに、必要
に応じて機器ベンダやメーカが討論したときの履歴を格
納しており、後にWWW経由で参照可能である。稼働情
報ファイル、設計・構築情報ファイル、討論履歴ファイ
ルも必要に応じて、インターネットを経由して該稼働情
報ファイルの内容を随時参照できる。
業者の運用者が顧客対応に作業履歴をメモで残し、後日
に作業行動履歴として顧客に報告し、顧客側でも運用者
からの報告日時と概要をメモで残し、報告された内容と
の一致検証を行うなどの状況にあり、これから発生する
報告事項の不一致による信頼性低下を招く状況を回避で
きる効果も生れる。
ング・サービス・システムより、顧客は随時インターネ
ット経由により稼動情報、設計・構築情報、討論履歴情
報の参照が可能となるし、障害発生時には顧客に対して
だけでなく、設計者、システムエンジニア、および運用
者が障害発生までの稼動状況や設計情報を共有して問題
解決のために協調して作業を進めることができ、新しい
サービスアーキテクチャの展開が図れる。
ータベース化した上で、様様なデータ解析を行ったり顧
客毎に分類することにより、顧客に対し好適な稼働情報
の開示方法を提供する。
て、図面を用いて詳細に説明する。なお、ここでは稼動
監視業務をアウトソーシングした場合を例に挙げて説明
するが、本発明は同一企業内や同一グループ内における
稼動監視など、様々な態様での実施が可能であり、必ず
しもアウトソーシングした場合のような構成に限定され
るものではない。
子データの送受信について、インターネットを経由した
電子メールの場合を例に挙げて説明するが、本発明はLA
N回線やパソコン通信を経由するなどの態様での実施も
可能であり、必ずしもインターネットを経由する構成に
限定するものではないし、連絡手段環境は電話連絡、フ
ァックス連絡であっても構わない。
ング・サービス・システムは、連絡手段環境101,協
調型問題解決環境提供手段102、障害監視情報提供手
段103、稼働情報提供手段104、設計・構築情報提
供手段105、討論履歴情報提供手段106、およびア
ウトソーシング・サービス対象107で構成される。
0,顧客111、システムエンジニア(SE)112、
設計者113、さらに、機器ベンダ/メーカ114が問
題解決のために共同して、すなわち協調して作業を進め
る。
監視した結果は、常時、障害監視情報提供手段103に
格納され、障害発生時には維持運用者110に通知され
る。維持運用者110は連絡手段環境101に電子メー
ルを用いて顧客111、SE112に障害発生の旨を連
絡する。
シング・サービス対象107の稼働情報を順次格納し、
それらを参照したい要求に応答して該稼働情報をWWW
経由で提供する機能も具備している。ここで、稼働情報
提供手段104には、障害の内容などの障害情報やネッ
トワーク・トラフィック、サーバのCPU利用率などの
性能情報などが格納される。また,設計・構築情報提供
手段105には各顧客システムの機器特性、設定パラメ
ータ値が格納され、稼働情報提供手段104と同様に、
それらを参照したい要求に応答して該設計・構築情報を
WWW経由で提供する機能も具備している。
ば、機器を交換すれば修復できるような場合には、協調
型問題解決環境提供手段102を用いた協調作業が不要
になる場合もある。一方、障害回復に多大な時間、たと
えば原因究明に2時間以上を要するような場合、具体的
には、ネットワーク系のトラッフィク量増加にともなう
データ転送能力の極端な低下現象や、ネットワーク機器
を交換しても障害が回復しない場合には、協調型問題解
決環境提供手段102を利用して維持運用者110,顧
客111、SE112が障害回復のための協調作業を開
始する。必要に応じて、設計者113、さらには機器ベ
ンダ/メーカ114も協調作業に加わることができる。
ここで設計者113は、ハードウエア機器の設計者や、
処理プログラム開発者等、いわゆるソフトウエア設計者
をいう。
討論内容や設定パラメータの変更経緯、検討資料など
は、討論履歴情報提供手段106にて格納でき、後に参
照することができる。
グ・サービス・システムの代表的な全体像を説明する。
ス・システムの主要部分は、サイト監視装置1とセンタ
監視装置4と協調作業環境提供サーバ10から構成され
る。協調作業環境提供サーバ10は図1の連絡手段環境
103、協調型問題解決環境提供手段102を具体的に
実現するサーバである。また、図2のサイトA,サイト
nやサーバセンタが図1のアウトソーシング・サービス
対象107に対応する。
間はWAN(Wide Area Network)を経由
して接続する。このWANは公衆回線でも専用回線でも
構わない。また、センタ監視装置4は複数のサイト監視
装置1と交信可能である。図2の実施形態では、センタ
監視装置4はサーバセンタ内のAGT2とも交信してい
る。サイト監視装置1内のAGT2やセンタ監視装置4
内のMGR5はOS(Operating Syste
m)の下で作動する。
ベンダ/メーカの担当者114はインターネット接続の
クライアント端末11を用いて協調型問題解決環境提供
手段102にアクセスできる。ここで、端末11はパー
ソナル・コンピュータ(PC)、あるいはワークステーシ
ョン(WS)、さらには携帯端末でも構わない。なお、
図2以降の実施例の図において、同一の機能を有するも
のについては、同一の符号をつけてある。
の動作を説明する。AGT2はSNMPの動作規約に基
づいて、監視対象の機器群の状態を監視する。監視対象
の機器群としては、ルータ、サーバ、ワークステーショ
ンなどがある。監視状況の結果は順次、ログ情報ファイ
ル3に格納される。機器群の障害発生を検知すると、セ
ンタ監視装置4内の監視マネージャMGR5に対して障
害通知割込み(Trap)を発生させ、障害情報をMI
B(Media Information Block)と
してMGR5に送出する。障害発生時のMGR5の処理
フローは後で図6で説明する。
ル(DBMT)12と顧客稼働データレコード(URE
C)13の関係、および設計・構築情報ファイル9bに
設計情報が格納されたときのDBMT12と設計データ
レコード(CNFREC)13aの関係を示している。
これらの管理テーブルは監視情報ファイル6、稼働情報
ファイル9a,設計構築情報ファイル9bに格納されて
いる。また、OSが起動されたときに監視センタ内に設
置されたセンタ監視装置4,協調作業環境提供サーバ1
0の主メモリ内(図示無し)にそれら管理テーブルがロ
ードされる。
型問題解決提供手段102,稼働情報提供手段104,
設計・構築情報提供手段105,討論履歴情報提供手段
106を具体化するサーバであるが、上記各提供手段毎
に個別のサーバで実現しても構わない。
の記憶手段部分を具体的に実現した討論履歴ファイル9
cを管理するための討論管理テーブル(DISMT)12
0,ログレコード(LOGREC)121の関係を示して
おり、これら討論管理テーブル(DISMT)120,ロ
グレコード(LOGREC)121もOSが起動されたと
きに監視センタ内に設置された協調作業環境提供サーバ
10の主メモリ内(図示無し)にコピーが作られる。
A,サイトn,サーバセンタをさす)のAGT2から処
理ステップ20によってMGR5に障害発生のTrap
報告があると、MGR5は処理ステップ21aから処理
ステップ21cを実行する。処理ステップ21aでは、
AGT2から送られたMIB情報に加えて、顧客名、日
付時刻をUREC13に追加して図3のUREC13を
形成し、監視情報ファイル6、および稼働情報ファイル
9aに格納する。格納に際しては、図3のDBMT12
の管理情報に従って顧客対応毎に格納する。
での連絡が必要か否かを判断し、電子メールでの連絡が
必要な顧客に対しては、図2に示したMail7におい
て処理ステップ21cの処理を行う。この電子メールに
よる連絡処理が図1の連絡手段環境101となる。電子
メールでの連絡の要否は、あらかじめ顧客の希望を聞い
ておき、例えばDBMT12のメールアドレスのほかに
さらにフラグデータを設けてそれを参照することで行え
ばよい。
並行して担当SE112へも電話連絡、あるいは電子メ
ール連絡がなされる。顧客以外の連絡は、障害原因を特
定できず、障害回復に多くの時間を要すると予想される
ときとすればよい。多くの時間の程度は、過去の障害回
復事例から、適宜設定すればよい。また、契約により顧
客が必ず担当SEへの連絡も必要とするととりきめた場
合には、担当SEへの連絡を必須とすればよい。設計者
や機器ベンダへの連絡はSEが判断するか、過去の障害
回復事例から連絡要の障害を予め設定しておくことによ
り、維持運用者110、あるいはSE112から電子メ
ール、または電話にて行う。
フローである。電子メールで顧客に連絡を行う場合に
は、処理ステップ22aによって、図3のDBMT12
における顧客対応フィールドから顧客のメールアドレス
を得て、インターネットメールのメール電文形式とメー
ルアドレス形式をRFC821規則により作成する。
ターネットメールに電子メールの電文を送出するため
に、Mail7に実装されたsendmail機能にメ
ール本文を送る。例えばUNIX(アメリカAT&T社
のベル研究所で開発されたOSでThe Open Gr
oupの商標)のsendmail機能の処理プロセス
では、このメール本文をインターネット経由で顧客のメ
ールアドレスで指定されたドメインのメールサーバへ送
出し、顧客に障害発生の通知を行う。
ともに、担当SEへの通知も行う。このとき、維持運用
者110は障害の回復に努めるが、障害発生の通知を受
けたSE112も障害の回復にあたる。本実施例の場
合、ベンダ/メーカ114はシステム自体、つまりハー
ド(装置)の提供者をいい、装置の利用に関して独自の
取扱説明書やサポートを提供している。設計者113は
そのようなハードの仕様にあわせてミドルウエアやシス
テムソフトウエアの設計を行う。この設計者113もま
たミドルウエア等の利用につき、独自の取扱説明書やサ
ポートを提供する。更にSE112はベンダ/メーカ1
14の装置で、設計者113が作ったソフトウエアの載
った装置を組み合わせて(システムインテグレート)、
顧客111の望む最終システムを提供する。そして、最
終システムを管理する運用維持者110がいるわけであ
る。
運用で障害が発生すると、維持運用者110がその障害
回復のために東奔西走していたのである。これは例え
ば、ベンダ/メーカ114にしてみれば、提供した装置
の利用については取扱説明に示す範囲の利用が前提であ
り、そのように利用されていると考えれば、装置自体の
修復で最終システムの障害回復ができるとは考えない場
合がある。同様に設計者113もSE112はミドルウ
エア等の仕様の範囲でシステム構築をしていると考えて
いるから、最終システムの障害回復に設計者113が貢
献できることはないと考える場合が多いと思われる。
テム構築が完全であっても、最終ユーザの利用形態、不
測の事態、装置/ソフト設計時には考えられないことが
生じ、仕様どおりの利用をしていてもトラブルが発生す
ることも考えられる。そのような場合、維持運用者11
0だけでなく、SE112,設計者113、ベンダ/メ
ーカ114が最終システムの稼動様態を参照すること
で、各々が提供した装置やソフトウエアのネックとなっ
ている部分を発見し、それを次の装置やソフトウエアに
生かしてよりよい製品やサービスを提供することもかの
うである。
境提供手段102は通常は異なる組織、団体、企業、会
社(団体など)で提供した製品やサービスの組み合わせ
が最終製品となる関係にあるような製品を運用する団体
等に、情報を共有できる環境を提供するものである。特
に、最終システムの障害の状況とか、以前の障害事例の
回復についての情報を提供するだけでなく、その障害が
生じる前の正常動作時の稼動情報までも提供する。
スワードを用いていつでも稼動情報にアクセスすること
ができる。障害が発生した時に例えば、SE112、設
計者113等もその障害の通知をうけると、協調型問題
解決環境を提供するサーバ(102)こととして、顧客
111が協調作業環境提供サーバ10内のWeb8がて
いきょうする稼動情報ファイル9aの内容にアクセスす
るのと同じか、または制約条件付きでアクセス権を与え
ればよい。具体的には、顧客111に障害発生の通知を
するときに、SE112にもその顧客のパスワード(D
BMT12)やそのパスワードを暗号化したり情報の一
部が参照できるように加工した案らかのパスワードを一
緒に送ることが考えられる。
者たる団体等が協調型問題解決環境にアクセスすること
は、団体等が提供した製品、装置、サービスについて、
製品出荷時に想定できなかった状況での障害や動作不良
を発見することにつながり、最終システムを構成する要
素的な装置、ソフトウエアの向上を促し、ひいては最終
システムの性能を向上させることができる。
便性を改善した処理動作について説明する。この処理は
図2のMGR5と協調作業環境提供サーバ10内のWe
b8で行われ、それら処理フローを図5、図8に示し
た。
R)5は、処理ステップ31aによって、定期的に、例
えば1時間毎に監視エージェント装置(AGT)2に対
して稼働監視データの送出を要求する。AGT2は、処
理ステップ31bによって、ログファイル3に格納され
ている稼働監視データをMGR5に送出する。ログファ
イル3には、ネットワークのトラフィック量や各サーバ
のCPU利用率、メモリ使用量などの性能監視データや
障害監視データなども含まれている。
データを処理ステップ31c,31dによって、監視情
報ファイル6、稼働情報ファイル9に格納する。これに
より、顧客がインターネットを経由して稼動情報の参照
のためにアクセスしたときに、稼働情報提供手段104
を実現する協調作業環境提供サーバ10内のWeb8
が、この稼動情報ファイル9aの内容を顧客対応に提供
する。
理フローである。処理ステップ61aにて、図2に示し
たクライアント端末11から入力された利用者のパスワ
ードを得る。次に、処理ステップ61bと61cによっ
て、図3のDBMT12内を検索してクライアント端末
に対応するエントリを探し出して、顧客名に対応して格
納されているパスワード・フィールドの情報との比較に
基づきパスワードの照合を行う。
イアント端末1から入力したパスワードがDBMT12
内に格納されているパスワード・フィールドの情報と異
なっていた場合、処理ステップ61dにてその旨のメッ
セージを利用者に送出して終了する。一方、該利用者が
入力したパスワードがDBMT12内に格納されている
パスワード・フィールドの情報と合致し、稼動情報の参
照が可能な場合、その顧客対応の稼働情報を提供する。
この処理は処理ステップ61eと61fで行う。処理ス
テップ61eでは、図3のDBMT12から当該顧客の
ファイル名を得て、稼働情報ファイル9aをロケートす
る。なお、このパスワードは顧客111だけにではな
く、最終システムに関連する団体等にも割り当ててお
き、稼動情報を団体等が共有するように提供するように
してもよい。その際には、DBMT12に予め団体等用
のパスワードを設定しておけばよいし、そのパスワード
で参照できる共有情報を制限するように設定しておいて
も良い。
ント11が指定した解析要求に基づいて稼働監視データ
をクライアント端末11から指定された解析指示にした
がって処理し、解析結果をクライアント端末11で参照
できるようにする。
生(回復)時刻別・ダウン時間別・現象別・障害個所別
・対策内容別などの障害発生件数が挙げられるが、さら
にそれらの時系列推移、全体に占める構成比、発生拠点
別や原因別などの比較についても参照できるようにす
る。
5がログファイル3から稼動データとしてネットワーク
のトラフィック量を受信し、監視情報として監視情報フ
ァイル6や稼動情報ファイル9aに格納されている場合
に、ユーザから顧客稼動データレコードを収集する。w
eb8での収集処理の最中に、ユーザには例えば、
「1.現在のネットワークのトラフィック量」「2.過
去××時間のネットワークのトラフィック量」「3.ネ
ットワークのトラフィック量の推移(1時間ごと、24
時間分など)」などの分類のように、知りたいデータを
選択させておき、ユーザから、データの形態につきさら
に要望があれば、その要望に沿った形式で稼動データを
提供する。上記の分類にさらに「部別データ」のような
サブ分類をつけても良い。このようなユーザの要求に応
じ、web8は収集した顧客データレコードを加工した
り統計処理を施してユーザ(クライアント)へ送信する。
能監視データ(本発明では性能監視データも稼動監視デ
ータに含むとする)がAGT2からMGR5へ送出され
ている場合には、web8はユーザへ次のようなデータ
に加工して提供することもできる。例えば、要求のあっ
た時点でユーザが利用可能な論理ドライブの空き容量自
体や、その推移を時間別に表示したり、曜日別の推移を
統計処理表示したり、ユーザ側の単位ごと(例、部別)
の利用状況を表示する。また、論理ドライブではなく、
仮想メモリの残容量をグラフ化して提供することもでき
る。サーバCPUの利用率のデータも同様に加工して表
示することもできる。
望の形式の加工データを提供することにより、アウトソ
ーシングであってもユーザ側も容易にシステムの動作異
常やシステムダウンや性能の低下を認識し、無理な稼動
を避けるなどして、システム環境の向上に貢献し、ユー
ザ自らの満足度も向上させるとともに、ひいてはその他
のユーザと共同利用するシステム全体の性能向上に貢献
することができる。
た性能監視データの解析例としては、拠点別や時系列の
CPU利用率の時系列推移などが挙げられる。
ァイル9bを参照しながら、問題解決のための協調型討
論作業を行うときの処理フローを示した図で、協調型問
題解決環境提供手段102の処理である。討論履歴情報
ファイルへの格納処理も記述されている。
サーバ10にてWWWインターフェースをクライアント
端末11に提供する。処理ステップ90aにて、図8の
処理ステップ61a〜61eと同様な処理を行う。次の
処理ステップ90bにてクライアント端末11からのア
クセス要求の種類に応じて、処理ステップ90c〜処理
ステップ90fのいずれかを実行する。
参照 処理ステップ90cを実行することによって、クライア
ント端末11からの要求に対応したファイルを開き、ww
wインターフェースで表示する。
管理テーブル(DISMT)120に資料のファイル名
fa1を登録する。 (3)意見の登録 処理ステップ90eを実行することにより、ログレコー
ド(LOGREC)121が順次作成する。このときの
テキストの形式はプレーン・テキスト形式とし、アクセ
ス用の特別なソフトウエアを必要としない。
ルとしてファイル名fd1をつけて登録する。
も出来、かつ、維持運用者への指示、あるいはSEへの
指示、さらには設計者、構築者、機器ベンダ/メーカの
検討資料122,検討経過の履歴(検討履歴121)を
顧客を含めた関係者全員が参照可能となり、かつ障害内
容、対策状況を共有することができる。
客システム運用監視サービスを行っている過程で障害が
発生したときに、顧客、維持運用者、SE,設計者、さ
らには機器ベンダ/メーカが共通の情報を共有して問題
解決にあたれるので、関係部署すべてにメリットがあ
り、新しいアウトソーシング・サービスアーキテクチャ
の道を切り開ける。
ステムのサーバ群をサーバ運用センタにて運用代行した
結果の報告を行うときに、定期的あるいは障害対策後に
報告書類にて提出するよりも、顧客が必要なときに何時
でも参照でき、また電子メールを利用してタイムリーに
連絡することが可能になり、顧客への利便性改善やアウ
トソーシング業務の効率向上、運用の質の向上効果があ
る。
結果を参照できるので、計画的かつ合理的に、ネットワ
ークやサーバ運用システムの運用・管理から導入・拡充
に至るまでを行うことができる。
システムの概念を端的に表わした図である。
に関する具体的な実施形態をハードウエア、ソフトウエ
アで代表的な全体像を示した図である。
客対応に格納された稼動監視データを管理するためのD
B管理テーブル(DBMT)と顧客稼働データレコード
(UREC)の関係、および設計値データ(CNFREC)
との関係を示す図。
納するときの討論管理テーブル(DISMT)とログレコ
ード(LOGREC)の関係を示す図。
視装置のAGTから稼働監視データを収集するときの処
理フローを示す図。
て、センタ監視装置内のMGRに障害発生の旨の報告が
なされたときの監視マネージャの処理フローを示す図。
に電子メールを送出する処理フローを示す図。
さらには、必要に応じて機器ベンダ/機器メーカからイ
ンターネットを経由してWWWアクセスされたときのW
ebの処理フローを示す図。
照しながら、問題解決のための協調型討論作業を行うと
きの処理フローを示す図。
Claims (7)
- 【請求項1】ネットワークシステムの運用監視およびサ
ーバ運用のサービスアーキテクチャを提供する運用形態
において、サイト監視装置とサイト監視装置を統括する
センタ監視装置とサービス対象毎の運用情報を記憶する
運用監視情報記憶手段と該運用監視情報記憶手段からサ
ービス受益者対応、すなわち顧客対応に抽出された稼働
情報記憶手段と顧客システムの設計・構築情報記憶手段
と連絡手段環境手段と協調型問題解決環境手段と討論履
歴情報記憶手段で構成された運用管理システムであっ
て、 センタ監視装置が収集、検出した運用管理情報を運用監
視情報記憶手段に格納し、 これと並行して、顧客対応に稼働情報記憶手段に格納
し、 センタ監視装置が検出した障害情報を連絡手段環境手段
を経由して障害発生の旨を通知する処理ステップと、 障害発生の通知を受けた者が協調型問題解決環境手段に
アクセスし、維持運用者と協調して問題解決のために、 稼働情報記憶手段と設計・構築情報記憶手段を参照し
て、障害原因と対策指示を決定し、 検討過程の資料や討論経緯を討論履歴情報記憶手段に順
次格納する処理ステップとでなる協調型アウトソーシン
グ・サービス・システム。 - 【請求項2】連絡手段環境は、電子メール、電話または
ファックスを媒体とする請求項1記載の協調型アウトソ
ーシング・サービス・システム。 - 【請求項3】協調型問題解決環境は稼働情報または設計
・構築情報をワールド・ワイド・ウエブサーバに格納
し、参照を許可された利用者がアクセスした場合のみ、
インターネット経由で稼働情報または設計・構築情報を
提供できる処理手段を具備したことを特徴とする請求項
1記載の協調型アウトソーシング・サービス・システ
ム。 - 【請求項4】協調型問題解決環境は協調して問題解決の
ために用いた資料または討論した経緯を討論履歴情報と
して格納する処理手段を具備したことを特徴とする請求
項1記載の協調型アウトソーシング・サービス・システ
ム。 - 【請求項5】協調型問題解決環境は協調して問題解決の
ために用いた資料または討論した経緯を討論履歴情報と
して格納する処理手段と後に該登録した討論履歴情報を
参照できる処理手段を具備したことを特徴とする請求項
1記載の協調型アウトソーシング・サービス・システ
ム。 - 【請求項6】互いに資本関係がない団体のそれぞれが提
供する装置やソフトウエアにより構成されるシステムを
準備し、該システムの運用中に障害が発生したときに、
該障害の発生を上記団体に通知し、上記システムは上記
団体に該障害発生直前までの稼動状況の参照を許可する
ことを特徴とするアウト・ソーシング・サービス・シス
テムの障害回復方法。 - 【請求項7】上記許可は、稼動状況のデータを参照する
ためのパスワードを上記団体に送信することである請求
項6のアウト・ソーシング・サービス・システムの障害
回復方法。
Priority Applications (2)
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