JP2003029669A - 有機el表示装置 - Google Patents

有機el表示装置

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JP2003029669A
JP2003029669A JP2001219992A JP2001219992A JP2003029669A JP 2003029669 A JP2003029669 A JP 2003029669A JP 2001219992 A JP2001219992 A JP 2001219992A JP 2001219992 A JP2001219992 A JP 2001219992A JP 2003029669 A JP2003029669 A JP 2003029669A
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light emitting
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anode
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Tatsunori Sato
龍典 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機EL表示パネルの表示面の特定の部位を連
続的に発光させることなく、同一の位置が発光している
ように見える有機EL表示装置を提供すること。 【解決手段】単純マトリクス方式で駆動する円筒形状の
有機EL表示パネル10と、有機EL表示パネル10を
軸芯を中心にして回転させる回転手段60、61、70
と、有機EL表示パネル10の回転速度とは逆方向に同
一の速さで有機EL表示パネルの発光部位を移動させる
発光部位移動手段20とを有し、有機EL表示パネル1
0の発光部位は、所定位置から有機EL表示パネル10
の回転中心方向に見て同じ位置にあることを特徴とする
有機EL表示装置100である。このように構成するこ
とによって有機EL表示パネル10の同一の部位を発光
させることなく、同一の位置が発光しているように見せ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機EL表示装置に
関する。更に詳しくは単純マトリクス方式で駆動する円
筒形状の有機EL表示パネルを用いた有機EL表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】単純マトリックス方式即ち線順次駆動方
式で駆動する有機EL表示パネルを用いた有機EL表示
装置が近年開発され用いられている。
【0003】この単純マトリクス方式で駆動する有機E
L表示パネルは、ストライプ状に配列された複数の陽極
と、これら複数の陽極に交差してストライプ状に配列さ
れた複数の陰極と、これら複数の陽極と複数の陰極との
間に形成された有機EL発光層とを有している。そして
陽極と陰極とが交差する交差部分は、陽極と有機EL発
光層と陰極という有機EL素子の基本構造を有している
ので、複数の陽極と複数の陰極のうちから任意に陽極と
陰極とを選択して電圧を印加することによってこの交差
部分を発光させることができる。従って電圧を印加する
陽極と陰極とを順次移動させると、その発光する交差部
分も移動して画像を形成することができる。即ち単純マ
トリクス方式で駆動する有機EL表示パネルにおいて
は、陽極と陰極とが交差する交差部分が発光単位即ち単
位画素となる。そしてこの単位画素がマトリクス状に配
置され、この単位画素がマトリクス状に配置された部分
が画像を表示する表示面となる。
【0004】このような単純マトリクス方式で駆動する
有機EL表示パネルは、一般に、表示面の表面に透明基
板が形成され、その透明基板の下にストライプ状に配列
された透明電極が陽極として形成され、この透明電極の
下に有機EL発光層が形成され、この有機EL発光層の
下に透明電極と交差してストライプ状に配列された背面
電極が陰極として形成されているという構成を有してい
る。陽極と陰極との間に電圧が印加されて有機EL発光
層が発光すると、有機EL発光層から発せられた光は透
明電極及び透明基板を透過して外部から視認されること
になる。また有機EL表示パネルは、一般に、陽極と陰
極との間に電圧を印加することができるように、陽極に
接続された陽極引き出し線と陰極に接続された陰極引き
出し線を備えている。
【0005】この有機EL表示パネルは、一般に、平板
状で薄型に構成されている。ここで図3に平板状で薄型
の有機EL表示パネル200を正面から見た概略図を示
す。図3に示す有機EL表示パネル200においては、
画像を表示する表示面210にはストライプ状に配列さ
れ垂直方向に延びる複数の陽極(図示しない)が透明電
極として表示面(透明基板)側に形成されており、そし
てこの陽極の下には更にこの陽極と交差するようにスト
ライプ状に配列され水平方向に延びる複数の陰極(図示
しない)が背面電極として形成されている。そして複数
の陽極と複数の陰極の間には有機発光層(図示しない)
が形成されている。またこの有機EL表示パネル200
は陽極に接続された陽極引き出し線210及び陰極に接
続された陰極引き出し線220を外縁部に有している。
【0006】このような単純マトリクス方式で駆動する
有機EL表示パネルは、一般に、データ側駆動回路と走
査側駆動回路とを用いて駆動することができる。データ
側駆動回路は、一般に、陽極引き出し線を介して陽極と
接続されている。そして複数の陽極のうちから一つ或い
は複数の陽極を選択して所定の電流を流すように制御し
ている。走査側駆動回路は陰極引き出し線を介して陰極
と接続されている。そして複数の陰極のうちの一つの陰
極をアース電位とし他の陰極には所定の電流を流すよう
に制御して、高速でアース電位とする陰極を移動させる
ようにしている。
【0007】この結果所定の電流が流れる陽極とアース
電位の陰極との交差部分に電流が流れて、この交差部分
が発光することになる。そして所定の電流を流す陽極を
データ側駆動回路が移動することによって望む画像を表
示することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら有機EL
素子は発光時間が長くなるにつれて段々と劣化するとい
う特性を有している。従って単純マトリクス方式で駆動
する有機EL表示パネルにおいて表示面の特定の部位を
他の部位よりも長時間発光させると、その特定の部位が
先に劣化して輝度が低下して使用に耐えられなくなって
しまうが、それ以外の他の部位はまだ十分に使用に耐え
るという事態が生じる。このように有機EL表示パネル
の特定の部分のみが先に劣化してしまった結果、有機E
L表示パネルが全体として使えなくなるという事態が生
じることになる。
【0009】従来はこのような事態を避けるために、ス
クリーンセーバーを活用して、表示面の一定の部位のみ
が連続して長時間発光するということを避けるようにし
た。
【0010】しかしながら有機EL表示パネルを情報表
示パネルとして用いる場合には、特定の文字等を一定時
間連続的に表示するということがある。この場合には有
機EL表示パネルの表示面の同じ部位を長時間発光させ
る必要が生ずる。この場合には一定時間連続的に発光さ
せる必要があるので、スクリーンセーバーという手法を
用いることはできない。
【0011】そこで本発明の目的とするところは、有機
EL表示パネルの表示面の特定の部位を連続的に発光さ
せることなく、同一の位置が発光しているように見える
有機EL表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、一般的に平
板状に形成される有機EL表示パネルを円筒形状の有機
EL表示パネルに形成し、その円筒形状の有機EL表示
パネルの軸芯を回転中心として所定の方向に回転させ、
その所定の方向とは反対の方向に同じ速さで有機EL表
示パネルの発光部位を移動させれば、同一の位置が発光
しているように見えると考えた。
【0013】そして本発明者は、鋭意研究の結果、単純
マトリクス方式で駆動する円筒形状の有機EL表示パネ
ルと、該有機EL表示パネルを軸芯を中心にして回転さ
せる回転手段と、該有機EL表示パネルの回転速度とは
逆方向に同一の速さで該有機EL表示パネルの発光部位
を移動させる発光部位移動手段とを有し、前記有機EL
表示パネルの前記発光部位は、所定位置から前記有機E
L表示パネルの回転中心方向に見て同じ位置にあること
を特徴とする有機EL表示装置を発明した。
【0014】上記構成にすることによって、本発明の有
機EL表示装置は、有機EL表示パネルの同一の部位を
発光させることなく、同一の位置が発光しているように
見せることができる。その結果同一の位置を長時間発光
させていても、有機EL表示パネルの特定の部位のみが
長時間発光してその部位のみが先に劣化してしまうとい
う事態を防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の有機EL表示装置の
実施の形態について説明する。
【0016】本発明の有機EL表示装置で用いる単純マ
トリクス方式即ち線順次駆動方式で駆動する円筒形状の
有機EL表示パネル(以下適宜「表示パネル」と略す)
は、通常平板状に構成される表示パネルを円筒形状に構
成して製造することができる。この場合表示面が円筒形
状の表示パネルの外周面に位置するように製造すること
ができる。
【0017】表示パネルを円筒形状とする場合において
も、平板状とする場合と同様に、一般的には、陽極を表
示面側即ち円筒形状の表示パネルの外周面側にストライ
プ状に配列して形成し、陰極を表示パネルの裏面側即ち
内周面側にストライプ状に配列して形成することができ
る。但し陰極を透明電極として構成する場合には陰極が
表示面側に位置するように形成することもできる。
【0018】このように陽極を表示パネルの表示面側即
ち外周面側に位置するように配列して陰極を内周面側に
位置するように配列する場合には、陽極を表示パネルの
軸方向に延びるようにストライプ状に配列して、陰極は
表示パネルの周方向に延びるようにストライプ状に配列
することが好ましい。
【0019】陽極及び陰極は表示パネルの透明基板の下
に即ち表示パネルの内部に埋め込まれて形成されている
ので、表示パネルは陽極と陰極とに電圧を印加すること
ができるように陽極に接続された陽極引き出し線と陰極
に接続された陰極引き出し線とを有している。従って円
筒形状の表示パネルの外周面側に軸方向に延びる複数の
陽極をストライプ状に配列し、表示パネルの内周面側に
周方向に延びる複数の陰極をストライプ状に配列する
と、陽極は表示パネルの軸方向に延びているので各陽極
引き出し線は円筒形状の表示パネルの上端或いは下端の
位置することができる。即ち各陽極引き出し線は表示パ
ネルの上端或いは下端において表示パネルの外周面上に
並ぶようにすることができる。他方陰極引き出し線は、
表示パネルが円筒形状に構成されているので陰極引き出
し線は表示パネルを円筒形状に構成した場合のいわば継
ぎ目の位置の内周面側に位置することができる。即ち円
筒形状の有機EL表示パネルを軸方向に見て、内周面側
の同じ位相に位置することになる。
【0020】従って表示パネルの外周面側に複数の陽極
を軸方向に延ばしストライプ状に配列し、表示パネルの
内周面側に複数の陰極を周方向に延ばしストライプ状に
配列すると、陽極引き出し線と接続する接続端子は、円
筒形状の表示パネルの上端或いは下端において陽極引き
出し線と接続することができる。接続端子は表示パネル
の上端或いは下端において陽極引き出し線と接続するの
で、表示パネルの表示面を外部から視認することの障害
になることはない。
【0021】またこの場合陰極引き出し線は表示パネル
の裏側即ち内周面側の同じ位相に位置しており、この陰
極引き出し線と接続する接続端子は、表示パネルの内周
面側で接続することができる。従って表示パネルの表示
面を外部から視認することの障害となることはない。
【0022】回転手段は、表示パネルを軸芯を中心にし
て回転させる手段である。このパネル回転手段の構成は
特に限定はない。例えばモータ等の回転運動を与える回
転動力源を用いて、このモータの回転運動を表示パネル
に伝達するように構成することができる。
【0023】例えばモータ等の回転駆動源の回転軸が表
示パネルの軸芯線上に位置するようにして、この回転駆
動源の回転運動を表示パネルに伝達できる歯車等の伝達
手段を用いて表示パネルに伝達して、表示パネルを回転
することができる。具体的に言えば、有機EL表示パネ
ルの内周面側に内歯を形成しておいて、モータの回転駆
動によって回転する外歯歯車をこの内歯と噛み合うよう
にしておく。そしてモータによって外歯歯車を回転させ
て有機EL表示パネルを回転させることができる。その
他適切にモータの回転運動を円筒形状の表示パネルに伝
達するようにできる。
【0024】この場合モータ等の回転駆動源は、円筒形
状の表示パネルによって区画された内部空間に配置する
こともできるし、外部の空間例えば表示パネルの上方或
いは下方等に配置することもできる。この場合内部空間
に回転駆動源を配置することが好ましい。有機EL素子
は温度が上昇すると発光した場合の輝度が上昇する性質
を有することから、モータ等の回転駆動源の輻射熱によ
って表示パネルの温度が上昇して画像の輝度を上昇させ
ることができる。なお回転駆動源としては、特にモータ
に限定されるわけではなく、適切に表示パネルを回転さ
せることができる駆動源であればよい。
【0025】発光部位移動手段は、表示パネルの回転速
度とは逆方向に同一の速さで表示パネルの発光部位を移
動させる発光部位移動手段である。発光部位移動手段は
特に限定はなく、適切に構成することができる。
【0026】例えば陽極を表示パネルの軸方向に延ばし
ストライプ状に配列した場合には、陽極引き出し線に接
続される接続端子として摺動接点端子を用い、この摺動
接点端子がそれぞれ表示パネルの軸芯即ち回転中心に対
して特定の位相になるように固定しておいて発光部位移
動手段を構成することができる。この場合表示パネルを
回転させると表示パネルの回転に伴って表示パネルの上
端或いは下端に位置する陽極引き出し線もその回転方向
に移動する。陽極引き出し線がこのように回転方向に移
動すると、陽極引き出し線と接触している摺動接点端子
は相対的にその回転方向とは逆方向に移動して、接触し
ていた陽極引き出し線と離れることになる。そして摺動
接点端子は、その陽極引き出し線の回転方向とは逆方向
に位置する陽極引き出し線に新たに接触することができ
る。
【0027】このように発光部位移動手段を構成するこ
とによってデータ側駆動回路を通常に駆動させて表示面
の希望した位置を発光させることが可能となる。即ちデ
ータ側駆動回路を通常に駆動させることにより、円筒形
状の表示パネルの軸芯に対して特定の位相に位置する画
素を発光させることができる。この場合陰極については
陰極引き出し線には接続端子を介して走査側駆動回路を
接続させておいて通常に駆動させておくことができる。
即ち走査側駆動回路はアース電位となる陰極を高速で順
次移動させる回路であるので、通常の場合と同様に駆動
させる必要があるからである。従って陰極引き出し線と
走査側駆動回路からの接続端子は通常の接続端子を用い
て、陰極引き出し線と接続端子とを接続することができ
る。
【0028】また摺動接点端子を用いることなく、陽極
に接続されるデータ側駆動回路によって表示パネルの回
転方向とは逆の方向に同じ速さで電流が出力させる陽極
を移動するように制御することもできる。即ち特定の位
置の画素を発光させる場合に、表示パネルの回転速度を
考慮して電流を出力する陽極を選択するようにデータ側
駆動回路で制御することができる。この場合にはデータ
側駆動回路を発光部位移動手段としても用いることにな
る。
【0029】このように構成されたEL表示装置は以下
のように作動することができる。
【0030】この場合表示パネルは表示パネルの軸芯に
対して特定の位置にある外周面のみを外部から視認する
ことができるようにし、それ以外の外周面はカバーで覆
って外部から視認できないようにして用いることができ
る。また表示パネルの外周面は全て外部から見えるよう
にして用いることもできる。
【0031】データ側駆動回路と走査側駆動回路とを表
示パネルの陽極引き出し線及び陰極引き出し線とに接続
しておく。例えば上述のように陽極引き出し線が表示パ
ネルの外周面側の上端或いは下端の位置するように構成
した場合に、データ側駆動回路を陽極引き出し線に摺動
接点端子を介して接続し、走査側駆動回路を陰極引き出
し線に表示パネルの内周面側において接続端子を介して
接続しておく。なおこの場合表示パネルの表示面全域を
用いる場合には全ての陽極引き出し線に摺動接点端子を
接触するように摺動接点端子を配置しておくことができ
る。また表示面の一定の領域を用いる場合にはその領域
の範囲内に位置する陽極引き出し線に摺動接点端子が接
触するように摺動接点端子を配置しておくことができ
る。
【0032】そして表示パネルを回転手段を用いて軸芯
を中心にして回転させる。またデータ側駆動回路と走査
側駆動回路を用いて表示パネルを駆動して希望する位置
を発光させる。表示パネルが回転手段によって回転する
と、発光部位移動手段によって表示パネルの回転速度と
同じ速さで表示パネルの回転方向とは逆の方向に表示パ
ネルの発光部位を移動することができる。例えば発光部
位移動手段として陽極引き出し線に接続する接続端子と
して摺動接点端子を用いる場合には、摺動接点端子は、
表示パネルの回転方向とは反対方向に位置する陽極引き
出し線に順次接触していくことになる。
【0033】このように表示パネルが軸芯を中心に回転
する場合に、その表示パネルの回転速度とは逆方向に同
一の速さで表示面の発光部位を移動させることができる
ので、表示パネルの発光部位は、所定位置から表示パネ
ルの回転中心方向に見て同じ位置にあり続けることが可
能となる。
【0034】このように同一の位置を長時間に亘って発
光させていても実際に発光している部位は異なることか
ら、本発明の有機EL表示装置は、同一の表示を長時間
することにより表示パネルの特定の部位が先に劣化して
しまうという事態を防止することができる。
【0035】またモータ等の回転駆動源を表示パネルに
よって区画される内部空間に配置した場合にはその回転
駆動源の輻射熱によって表示パネルが暖められるので、
表示パネルの発光輝度を向上させることができる。
【0036】
【実施例】以下本発明の有機EL表示装置の実施例につ
いて図面を用いて説明する。なお本実施例の有機EL表
示装置の要部の概略を模式的に図1及び図2に示す。な
お図1は、円筒形状の有機EL表示パネル10と陽極接
続端子20と陰極接続端子40を示し、他の要素は省略
した。また図2は図1(B)中のA−A断面において本
実施例の有機EL表示装置100を模式的に示した。
【0037】本実施例の有機EL表示装置100におい
ては、図1及び図2に示すように円筒形状の単純マトリ
クス方式で駆動する有機EL表示パネル10が用いられ
ている。この表示パネル10は、垂直方向即ち有機EL
表示パネル10の軸芯と平行に延びる複数の陽極(図示
しない)がストライプ状に配列され、水平方向即ち表示
パネルの円周方向に延びる複数の陰極(図示しない)が
ストライプ状に配列されている。また図1(B)のDで
示した部分が開口している部分で、それ以外の部分はカ
バー(図示しない)によって覆われている。従ってDで
示した部分のみが外から視認できるようになっている。
【0038】陽極接続端子20は摺動接点端子であっ
て、円筒形状の表示パネル10の外周面の上端部におい
て陽極引き出し線(図示しない)と接触するように構成
されている。この陽極接続端子20は摺動接点端子であ
るから、円筒形状の表示パネル10が回転してもその位
置は移動することなく、表示パネルの軸芯に対して同じ
位相に位置し続けるように設定されている。即ちこれら
の陽極接続端子20は軸芯に対して同じ位相に固定され
ており、図1(B)のDで示した領域に位置し続けるよ
うに構成されている。そしてこの陽極接続端子20はデ
ータ側ライン30を介してデータ側駆動回路(図示しな
い)と繋がっている。
【0039】従って本実施例の有機EL表示装置におい
ては、発光部位移動手段は、表示パネル10の軸芯に対
して同じ位置に固定されている陽極接続端子20を用い
て構成されている。即ち表示パネル10が回転すると、
陽極接続端子20は同じ位置に留まることによって表示
パネル10に対してその回転方向とは逆方向に相対的に
移動することになる。そして陽極接続端子20の位置に
移動してきた陽極引き出し線と接触して、表示パネル1
0の同じ位置を発光させることが可能となる。
【0040】陰極接続端子40は、通常の接続端子であ
って、表示パネルの内周面側の陰極引き出し線(図示し
ない)に接続され、この陰極引き出し線から外れないよ
うに固定されている。従って表示パネル10の回転と共
に陰極接続端子40も回転するように設定されている。
この陰極接続端子40は走査側ラインを介して走査側駆
動回路(図示しない)と繋がっているが、図2中のBに
おいて、走査側ライン50が陰極接続端子40の回転に
よって絡まないように、摺動接点が用いられている。
【0041】また本実施例の有機EL表示装置は、円筒
形状の表示パネル10を回転させる回転手段として表示
パネル10の軸芯線上に設置されたモータ60とモータ
60の回転軸61によって回転させられる歯車70とを
有している。表示パネル10の内周面の下端部には内歯
が形成されており、歯車70の外歯と嵌合している。従
ってモータ60が回転すると、その回転運動は回転軸6
1を経て歯車70が回転し、歯車70の回転と共に円筒
形状の表示パネル10も回転するように構成されてい
る。なお本実施例においてはモータ60は円筒形状の表
示パネルによって区画された内部空間に設置されている
ので、モータ60が駆動することによってその輻射熱が
表示パネル10を加熱して、表示パネル10の輝度を向
上させるように構成されている。
【0042】なお図1(B)のCで示した部分は、内周
面側に陰極引き出し線が位置する部分であって、発光す
ることがない部分であるが、表示パネル10の回転速度
と画素の大きさを適正にすることによって、目だたない
ものとすることが可能である。
【0043】このように構成された有機EL表示装置
は、モータ60によって円筒形状の表示パネル10を回
転させると共に、データ側駆動回路と走査側駆動回路に
よって電流を供給して表示パネル10を発光させること
ができる。即ちデータ側駆動回路と走査側駆動回路によ
って選択した陽極と陰極との交差部分の有機EL発光層
11を発光させて画像を表示することができる。この場
合表示パネル10が回転すると、同じ位置に固定されて
いる陽極接続端子20は相対的に表示パネル10の回転
方向とは逆方向に移動することになることから、表示パ
ネル10が回転してもデータ側駆動回路を通常に用いて
表示面の発光させたい位置の有機EL発光層11を発光
させることができる。
【0044】またモータの輻射熱によって表示パネル1
0の温度が上昇するので、本実施例においては輝度を向
上させて発光させることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の有機EL表示装置は、円筒形状
の表示パネルの軸芯に対して表示面の同一の位置を長時
間に亘って発光させても、表示パネルの特定の部位が先
に劣化してしまうという事態を防止することができる。
【0046】また本発明の有機EL表示装置は、回転手
段の回転駆動源を円筒形状の表示パネルによって区画さ
れる内部空間に配置した場合には、表示パネルの発光輝
度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の有機EL表示装置に用いる円筒形状
の表示パネルと陽極接続端子と陰極接続端子等を模式的
に示した図である。(A)は表示パネルを上部からみた
図であり、(B)は表示パネルを側面上方から見た図で
ある。
【図2】 図1(B)のA−Aの断面で、実施例の有機
EL表示装置を模式的に示した断面図である。
【図3】 従来の平板状で薄型の表示パネルを正面から
見た図である。
【符号の説明】
10:表示パネル 11:有機EL発光層 20:陽極接続端子 30:データ側ライン 40:陰極接続端子 50:走査側ライン 60:モータ 61:回転軸 70:歯車 100:有機EL表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C094 AA10 AA31 AA48 BA15 BA27 BA63 BA71 BA83 BA92 BA94 CA19 DA01 DA05 DB03 DB05 EA05 EA10 FA10 FB01 FB20 GA10 5G435 AA03 AA14 BB05 CC00 CC09 DD00 EE11 EE36 EE41 GG21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単純マトリクス方式で駆動する円筒形状
    の有機EL表示パネルと、該有機EL表示パネルを該有
    機EL表示パネルの軸芯を中心にして回転させる回転手
    段と、該有機EL表示パネルの回転速度とは逆方向に同
    一の速さで該有機EL表示パネルの発光部位を移動させ
    る発光部位移動手段とを有し、 前記有機EL表示パネルの前記発光部位は、所定位置か
    ら前記有機EL表示パネルの回転中心方向に見て同じ位
    置にあることを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 【請求項2】 前記回転手段は、前記有機EL表示パネ
    ルによって区画される内部空間に配置された回転駆動源
    を有し、該回転駆動源の輻射熱を前記有機EL表示パネ
    ルに与える請求項1記載の有機EL表示装置。
  3. 【請求項3】 前記発光部位移動手段は、前記有機EL
    表示パネルの陽極引き出し線に接続される摺動接点端子
    を備え、該摺動接点端子は前記回転中心に対して同一の
    位置に固定されている請求項1又は2記載の有機EL表
    示装置。
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