JP2003029568A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2003029568A JP2001215463A JP2001215463A JP2003029568A JP 2003029568 A JP2003029568 A JP 2003029568A JP 2001215463 A JP2001215463 A JP 2001215463A JP 2001215463 A JP2001215463 A JP 2001215463A JP 2003029568 A JP2003029568 A JP 2003029568A
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貴康 弓納持
Masao Ando
正雄 安藤
Yasunari Obara
泰成 小原
Tomohiro Nakamori
知宏 中森
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】加圧ローラへの転写材の巻き付きを防止する。 【解決手段】未定着トナー像を載せた転写材を定着ロー
ラ1と加圧ローラ33からなる一対のローラ対で挟み搬
送し、トナー定着する定着装置において、前記加圧ロー
ラに対向して非接触の検出手段を設けて該検出手段によ
り転写剤のありなしにより前記加圧ローラの回転を制御
する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着トナー像を
加熱溶融することで転写材に定着させる定着装置及び前
記定着装置を有する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の定着装置の構成を図7に示す。図
7に示すところの、1は定着ローラで、芯金はパイプ状
のアルミニウム、表層はPTFEやPFAのコーティン
グや樹脂チューブ被覆により離型層を設けてある。2は
加圧ローラで、鉄製の芯金12に弾性層としてのゴム層
13と、PFAチューブの離型層14を設けてある。加
圧ローラ2は、定着ローラ1に圧接されている。3はハ
ロゲンヒータで、定着ローラ1を内部から暖める。42
は温度検出用の接触式サーミスタで、定着ローラ1の温
度を電気信号に変えて本体制御部55(図8参照)へ送
る。本体制御部55は、この出力値に基づいてハロゲン
ヒータ3の点灯を制御して、定着ローラ1を所定の温度
に保つようにする。
【0003】8は紙を定着ニップに導く入口ガイド、4
は定着ローラ1から紙を分離するための分離爪である。
5は加圧ローラ2から紙を分離するための分離ガイドで
あるが、加圧ローラ2は通常2mm程度又はそれ以上の
弾性層を有するため、接触式の部材では加圧ローラ2を
傷付けてしまうため、非接触式の分離ガイドとすること
が多い。分離ガイド5の先端と加圧ローラ2の距離は
0.5mm程度かそれ以下とすることが一般的である。
【0004】6は排紙センサフラグで、定着ニップから
紙が出てくると、紙に押されて図7の矢印のように動
く。この動きをフォトセンサ7で読み取って紙の通過を
認識する。図7において、9,10は定着外装カバー、
11は定着器全体を示す。
【0005】また、この定着器11を備えた画像形成装
置の構成を図8に示す。図8に示すところの、54はド
ラム帯電器、現像器、クリーナからなるプロセスカート
リッジ、53は露光装置、15は転写ローラ、16,2
0は紙搬送ガイド、17は紙カセット、18は給紙ロー
ラ、19は搬送ローラ、21は排紙トレイ、23は両面
プリント紙のスイッチバック用の分岐ガイドである。2
4は定着後の紙を両面スイッチバックに送るか、排紙ト
レイに送るか、分岐のためのフラッパで、可動式であ
る。給紙ローラ18により給紙された紙は、露光装置5
3、カートリッジ54で作像されたトナー像を転写ロー
ラ15の作用により転写されて、ガイド16を経て、定
着器11に送られ、紙上のトナー像は定着ローラ、加圧
ローラのニップで加熱、加圧されて定着される。定着ロ
ーラの温度は200℃、加圧ローラの加圧力は20kg
程度である。
【0006】トナー像を定着された紙は、片面プリント
の場合は、フラッパ24を介してそのまま排紙トレイ2
1へ送られる。
【0007】両面記録に供される紙は、フラッパ24に
よりスイッチバック分岐ガイド23に送られる。紙の後
端が分岐ガイド23を過ぎたところで、紙は反対方向に
送られるため、紙の先後端が入れ替わり、記録面が反転
する。紙は再び作像プロセスに供され、定着された後、
排紙トレイ21に排出される。
【0008】上記のような工程で両面記録を行うため、
1面目の後端側の表面は2面目の記録のときには先端側
の裏面ということになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、両面記録のときに、加圧ローラに紙が巻き付
いてしまってとれなくなってしまうという不具合があっ
た。
【0010】詳細に説明すると、図9に示すように、1
面目の記録で後端側の表面に大面積の記録を行うと、両
面記録のときにその画像が2面目の先端側の裏面とな
る。このとき、紙に定着された1面目のトナーは定着ニ
ップの中で再び溶けて粘着性を帯び、加圧ローラ2に貼
り付くようになる。更に、2面目の記録が1面目よりも
小面積の場合には、紙は定着ローラ1には貼り付かず、
加圧ローラ2にのみ貼り付くことになる。1面目の記録
が紙端から近いところに記録を行うと、この現象は発生
しやすい。
【0011】例えば、定着ローラ1の径が50mm、加
圧ローラ2の径が40mmの場合、64g/cm2の紙
では10mm以内、75g/cm2の紙では8mm以内
にベタ黒の記録を行うと、図9のように非接触の分離ガ
イド5の下側に紙先端がもぐり込んでしまい、分離不可
能となる。図9の25は紙、26は1面目に記録したト
ナーである。この状態で、定着器11を更に稼動してし
まうと、紙25は加圧ローラ2に完全に巻き付いてしま
い、除去不可能となる。
【0012】この加圧ローラ2からの紙の分離不良が発
生しやすいのは、紙のコシによる曲率分離の作用が低下
する加圧ローラ径が大きいとき、あるいは加圧ローラの
表層にカーボンなどの充填剤を入れて、加圧ローラの表
面の離型性が小さくなってしまったときに発生しやす
い。
【0013】そこで、本発明の目的は、加圧ローラへの
除去困難な紙の巻き付きや、加圧ローラへの紙の巻き付
きによる定着不良を防止することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、未定着トナー像を載せた転
写材を定着ローラと加圧ローラからなる一対のローラ対
で挟持搬送し、トナー像を加熱溶融することで転写材に
定着させる定着装置において、前記加圧ローラに対向し
て非接触の検出手段を設け、該検出手段は加圧ローラと
の間に転写材がある場合とない場合でその出力値を変化
する検出手段であり、この検出手段の出力値に基づいて
前記定着ローラもしくは前記加圧ローラの回転駆動を制
御することを特徴とする。
【0015】上記構成により、加圧ローラへの除去困難
な転写材の巻き付きや、加圧ローラへの転写材の巻き付
きによる定着不良を防止することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、
以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材
質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用され
る装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもの
であり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲
をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0017】〔第1実施形態〕図面を参照して、第1実
施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置について詳
しく説明する。尚、画像形成装置全体の概略構成は、図
8を用いて説明したものと同様であるので、ここでは詳
しい説明は省略する。図1は本発明の第1実施形態に係
る定着装置の断面図であり、図1の符号のうち、図7と
同符号は、同部材を示す。
【0018】図1において、33は加圧ローラで、表層
の離型層28はカーボンを添加して表面抵抗率を104
Ω以下としたPFAチューブである。本実施形態では、
前記加圧ローラ33の径を40mm、定着ローラ1の外
径を50mmとしている。また、定着ローラ1は、アル
ミニウム製の厚さ3mmの芯金34上に絶縁の厚さ50
μmの離型層35を設けてなる。定着ローラ1の芯金3
4は電気的に接地のため、表面電位は0Vである。定着
ローラ1の表層の離型層35は、厚さ50μmの絶縁P
FAチューブを加熱溶融接着してある。
【0019】27は給電ブラシで、非通紙領域で加圧ロ
ーラ33に接触している。この給電ブラシ27は、高圧
電源29に接続してある。高圧電源29の出力電圧は1
000Vであり、加圧ローラ33の表面には、この電位
が現れる。
【0020】このため、定着ローラ1と加圧ローラ33
の電位差は1000Vとなり、この電位差により、紙上
のトナーが定着ローラ1に転移してしまう定着オフセッ
トを防止することができる。
【0021】定着オフセットとは、定着ニップ前で、定
着ローラにトナーが転移する現象である。定着ローラに
転移したトナーは、紙の凹凸によりニップを通過した後
も定着ローラ上に一部残留してしまい、次の周回のとき
に紙に転移して汚れ画像となってしまう。
【0022】図1において、30は電極部材としての電
流検出用除電針、32は電流検出手段としての電流検出
部、31は高圧電源である。除電針30は、先端が鋭利
な形状をした厚さ0.2mmのステンレス板金で、加圧
ローラ33とは2mmの距離をもって取り付けられてい
る。除電針30は、高圧電源31から−1000Vの電
圧を印加されている。除電針30と電源31の間には電
流検出部32が設けてあり、加圧ローラ33から除電針
30へ放電により流れ込む電流を検出する。
【0023】電流検出部32は、制御手段としての本体
制御部55に接続してあり、この出力値を元に定着器1
1の回転駆動を制御する。
【0024】定着器の長手位置関係を図2で説明する。
図2に示すように、加圧ローラ33に電圧を供給する給
電ブラシ27は、通紙領域よりも外側で加圧ローラ33
に接触する。理由は、給電ブラシ27にトナーが付着し
て導通不良となったり、給電ブラシ27に付着したトナ
ーが、再度加圧ローラ33に付着して紙の汚れとなるこ
とを防止するためである。加圧分離ガイド5は、通紙領
域に設けてある。除電針30は、加圧分離ガイド5より
も回転下流側の通紙部中央に設けてある。理由は、本実
施形態の画像形成装置は数種類の紙サイズに対応してお
り、通紙基準は中央であり、紙巻き付きの検知を、すべ
ての紙サイズに対応するためである。
【0025】次に図1、図2に沿って動作説明をする。
加圧ローラ33の表面には、+1000Vの電位が出て
いる。この加圧ローラに2mmのギャップをもって−1
000Vの電圧を印加した除電針30を対向して配置し
てある。このため、通常、除電針30には5μA程度の
電流が流れる。この電流値は、除電針30の先端形状や
除電針30と加圧ローラ33の距離、加圧ローラ33の
表面抵抗、印加バイアスで変化するが、これらの条件が
一定であれば、ほぼ一定である。この電流値を電流検出
部32で検出する。電流値が5μAならば、特に異常と
はみなさない。
【0026】一方、加圧ローラ33に紙が貼り付いて、
分離ガイド5で分離できなかったときには、以下のよう
な動作になる。加圧分離ガイド5を通過した紙は、加圧
ローラ33に貼り付いたまま、加圧ローラ33と除電針
30の対向部に至る。すると、除電針30と加圧ローラ
33の間に抵抗体(紙)が入るため、除電針30に流れ
る電流が極端に低下する。定着ニップを通過した紙(抵
抗体)は加熱されるため水分が蒸発して抵抗が高くな
る。このため、特に紙ありと紙なしの場合の電流差が大
きくなり、検出しやすいという効果がある。
【0027】例えば、転写材としての64g/cm2
普通紙が巻き付いた場合には、電流値は0.5μA以下
になる。
【0028】このような場合には、加圧ローラ33の回
転駆動を止めて、画像形成装置の操作部等に詰まった紙
を取り除くことを促す指示を出す。
【0029】尚、加圧ローラ33に紙が巻き付いたこと
を判断する電流値は、0.5μAに固定するものではな
く、装置の構成条件、使用する紙種等で決めれば良い。
【0030】以上のように構成することで、加圧ローラ
に紙が巻き付いた場合には、直ちに定着装置を停止する
ことができ、処理困難な紙詰まりの発生を防止すること
ができる。
【0031】また、前記除電針30は加圧ローラ33に
対して非接触であるため、サイズの異なる紙を通紙する
定着装置においては、どの紙種にも対応することができ
る。
【0032】尚、定着器の回転駆動は止めるだけでな
く、逆回転して定着器から紙を上流側にはき出すように
しても良い。これにより、ジャム処理は一層容易にでき
るようになるという効果もある。
【0033】〔第2実施形態〕図面を参照して、第2実
施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置について詳
しく説明する。尚、画像形成装置全体の概略構成は、図
8を用いて説明したものと同様であるので、ここでは詳
しい説明は省略する。図3は本発明の第2実施形態に係
る定着装置の断面図であり、図3の符号のうち、図7と
同符号は、同部材を示す。
【0034】図3において、37は加圧ローラである。
36は加圧ローラ37の表層離型層で、カーボンを分散
して黒色にしてある。ただし、表面抵抗率は高く108
Ω以上である。また、弾性層41は105Ω・cm以下
の体積抵抗率である。芯金12には、高圧電源40によ
り+1000Vの電圧を印加する。38は光源、39は
受光部(受光素子)である。定着ローラ1は芯金を接地
してあり、表面電位は0Vである。加圧ローラ37は、
芯金に+1000Vの電圧を印加してあるので、加圧ロ
ーラ37の表面電位は+1000Vである。
【0035】本実施形態の定着器を使用する画像形成装
置において、トナーの帯電はマイナスである。
【0036】定着器の静電オフセットは、定着ローラ1
と加圧ローラ37に電位差を設け、紙上のトナーを加圧
ローラ側に静電的に吸引することで防止する。
【0037】本構成においては、加圧ローラを導電性に
していない。このため、加圧ローラへのカーボン分散量
が多くなく、加圧ローラの表面離型層を形成することが
できる。このため、加圧ローラの離型性を向上すること
ができる。
【0038】これにより、高速機などで使われる、迅速
に溶けるシャープメルトのトナー、あるいはカラーの画
像形成装置のように、紙上に何層かのトナーがのり、紙
上のトナー量が多い場合でも、トナーの再溶融による加
圧ローラへのトナー付着を防止することができる。
【0039】加圧ローラ近傍に設けられた光源38は、
加圧ローラ37を照明しており、その反射光を受光部3
9で受光する。
【0040】通常プリントにおいては、紙は加圧分離ガ
イド5の作用で、加圧分離ガイド5の上側を通って排紙
されるので、受光部39での照度変化はない。
【0041】しかし、例えば、1面目の後端近くまで画
像が描かれ、しかも2面目の先端付近に画像がない場合
には、紙は加圧ローラ37にぴったりと貼り付いてしま
うため、加圧分離ガイド5では分離できなくなってしま
う。
【0042】この場合に、紙が光源38及び受光部39
の近くに差し掛かる。そして、記録の少ない紙のため受
光部39に入ってくる光は通常よりも多くなる。
【0043】受光部39の信号は、本体制御部55で常
にモニタしているので、受光部39に紙がきたことは検
出できる。
【0044】この場合には、これ以上定着ローラ1、加
圧ローラ37を回転させないように定着器の駆動を停止
する。
【0045】これにより、加圧ローラに紙が巻き付いた
場合にも定着器を停止させ、重大な定着器の故障を防止
することができる。
【0046】〔第3実施形態〕図面を参照して、第2実
施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置について詳
しく説明する。尚、画像形成装置全体の概略構成は、図
8を用いて説明したものと同様であるので、ここでは詳
しい説明は省略する。図4は本発明の第3実施形態に係
る定着装置の断面図であり、図4の符号のうち、図7と
同符号は、同部材を示す。
【0047】図4に示すところの44は加圧ローラで、
外径は40mmである。47は加圧ローラ芯金で、外径
が34mm、厚さが5mmの中空のパイプ状である。4
6は弾性層としてのソリッドゴム層で、ゴムの厚さは3
mmである。45は表層離型層で、厚さ50μmのPF
Aチューブである。48はハロゲンヒータである。43
は非接触式の温度センサ(放射温度計)である。
【0048】加圧ローラ44は中空形状をしており、そ
の内部にはハロゲンヒータ48を収めている。ハロゲン
ヒータ48は内部から加圧ローラ44を暖める。このよ
うに加圧ローラ44にもヒータ48を有する定着器は、
一分間のプリント枚数が50枚を超えるような高速の画
像形成装置で、定着能力を向上する必要のある画像形成
装置や、何層かに重ねられたトナー層を十分に溶かして
混色する必要のあるカラーの画像形成装置、その中でも
一分間あたりのプリントスピードが10枚を超えるよう
な画像形成装置で採用されることがある。
【0049】43は温度検出手段としての非接触式の温
度センサで、加圧ローラ44の長手中央部(軸方向中央
部)であって、加圧ローラ44の回転方向において分離
ガイド5の下流に設けてある。
【0050】42は定着ローラ1の温度センサ(サーミ
スタ)で、接触式である。定着ローラ1は、アルミ芯金
34の上に50μmのPFAチューブを被覆しただけの
ものなので、ゴムのような弾性層がなく、熱応答がよ
い。
【0051】また、定着ローラ1の温度は、厳密に制御
しないと定着品質に大きくかかわることになる。定着ロ
ーラ1の一般的な制御温度は190℃前後である。
【0052】例えば、180℃以下では定着不良が発生
したり、200℃以上ではホットオフセットといって、
トナーが溶け過ぎて、液状になったトナーが、紙がニッ
プを通過した後も定着ローラ1上に残留して、次のペー
ジを汚してしまう不具合が発生する。このため定着ロー
ラ1には接触式の温度センサを用いる必要がある。
【0053】一方、加圧ローラ44の温度は、それほど
厳密に管理する必要はない。その理由は、定着性を維持
するためには、ヒータ48がない場合に70℃くらいま
で下がってしまう加圧ローラ44の温度を110℃以上
190以下というわりと広い温度範囲に保っておけば良
いからである。また、加圧ローラ44には弾性層46が
設けてあるため、接触式の温度センサでは、加圧ローラ
表面の変形が大きく、離型層(PFAチューブ)45、
弾性層46の破損につながってしまう。
【0054】非接触式の放射温度計(温度センサ43)
は、取り付け精度などにより若干の誤差を含んでしまう
ことがあるが、上記の理由から加圧ローラ44の温度制
御素子としては適当である。
【0055】通常の動作では、前述のとおり、加圧ロー
ラ44の温度は、110〜190℃に温調制御されてお
り、非接触温度センサ43の出力は図5のように推移す
る。
【0056】図5のAは紙の接触していた部分、Bは紙
間相当部である。紙接触部Aが温度が低いのは、紙に温
度を奪われるからであり、紙間相当部Bが温度が高いの
は、定着ローラと接触しているからである。また、リッ
プル量Cもそれほど大きくはなく、頁毎のばらつきも小
さい。
【0057】次に、両面記録で、2面目先端の裏側(加
圧ローラ側)にトナー像があり、分離ガイド5で紙の分
離ができなかった場合について説明する。加圧分離ガイ
ド5で紙の分離ができないと、加圧ローラ44と非接触
温度センサ43の間に紙が入ってくることになる。この
場合の非接触温度センサ43の出力は、例えば図6のよ
うになる。
【0058】加圧ローラ44に紙が巻き付いて温度セン
サ43を横切ると、本来なら破線Dのように温度が下が
るはずのところが、実際には実線Eのようになる。理由
は、紙は定着ローラ1と加圧ローラ44から熱をもらっ
ているためである。このため、本来は破線Dのように温
度が下がれなければならないところが、実際には実線E
のような推移をたどる。
【0059】このような温度推移を検出した場合には、
本体制御部55では、定着器の回転駆動を直ちに停止さ
せ、詰まった紙を取り除くことを促す警告指示を出すよ
うにする。
【0060】以上のように、加圧ローラ44にヒータ4
8を有している定着装置では、加圧ローラ44の温調制
御を行うための非接触の温度センサ43を加圧分離ガイ
ド5の下流側に配設することで、加圧ローラ44に非接
触で対向する検出手段を新たに設けことなく、前記温度
センサ43により加圧ローラ44に巻き付いた紙の検出
を行うことができ、定着器の故障を防止することができ
る。
【0061】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
加圧ローラに対して非接触の検出手段として、電極部材
と電流検出手段、光源と受光素子、温度検出手段を例示
したが、本発明はこれらに限定されるものでなく、前記
加圧ローラに対して非接触の検出手段であれば他のもの
であっても良い。
【0062】また前述した実施形態では、画像形成装置
としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば複写機、ファクシミリ装置等の
他の画像形成装置であっても良く、該画像形成装置に本
発明を適用することにより同様の効果を得ることができ
る。
【0063】更に、モノクロの画像形成が可能な画像形
成装置だけでなく、カラーの画像形成が可能な画像形成
装置に本発明を適用しても同様の効果が期待できる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加圧ローラへの除去困難な転写材の巻き付きを防止し
て、加圧ローラへの転写材の巻き付きによる定着不良を
防止できる。
【0065】更に、検出手段は加圧ローラに対して非接
触であるので、常に加圧ローラへの転写材の巻き付きを
監視することができ、万一加圧ローラに転写材が巻き付
いた場合には、直ちに定着装置を停止、あるいは定着加
圧ローラを逆回転して、処理困難な紙詰まりを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の定着装置の断面図
【図2】第1実施形態の定着装置の斜視図
【図3】第2実施形態の定着装置の断面図
【図4】第3実施形態の定着装置の断面図
【図5】第3実施形態の加圧ローラ温度推移説明図
【図6】第3実施形態の加圧ローラ温度推移説明図
【図7】従来の定着装置の断面図
【図8】画像形成装置の断面図
【図9】従来の画像形成装置の加圧ローラ紙巻き付き説
明図
【符号の説明】
1 …定着ローラ 2 …加圧ローラ 3 …ハロゲンヒータ 4 …分離爪 5 …分離ガイド 6 …排紙センサフラグ 7 …フォトセンサ 8 …入口ガイド 9,10 …定着外装カバー 11 …定着器 12 …芯金 13 …ゴム層 14 …離型層 15 …転写ローラ 16,20 …紙搬送ガイド 17 …紙カセット 18 …給紙ローラ 19 …搬送ローラ 21 …排紙トレイ 22 …画像形成装置 23 …分岐ガイド 24 …フラッパ 25 …紙 26 …トナー 27 …給電ブラシ 28 …離型層 29 …高圧電源 30 …除電針 31 …高圧電源 32 …電流検出部 33 …加圧ローラ 34 …芯金 35 …離型層 36 …表層離型層 37 …加圧ローラ 38 …光源 39 …受光部 40 …高圧電源 41 …弾性層 42 …接触式サーミスタ 43 …温度センサ 44 …加圧ローラ 45 …表層離型層 46 …弾性層 47 …芯金 48 …ハロゲンヒータ 53 …露光装置 54 …プロセスカートリッジ 55 …本体制御部
フロントページの続き (72)発明者 小原 泰成 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中森 知宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA37 BA30 BB01 BB28 CA02 CA04 CA22 CA30 CA34 CA40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナー像を載せた転写材を定着ロ
    ーラと加圧ローラからなる一対のローラ対で挟持搬送
    し、トナー像を加熱溶融することで転写材に定着させる
    定着装置において、 前記加圧ローラに対向して非接触の検出手段を設け、該
    検出手段は加圧ローラとの間に転写材がある場合とない
    場合でその出力値を変化する検出手段であり、この検出
    手段の出力値に基づいて前記定着ローラもしくは前記加
    圧ローラの回転駆動を制御することを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段の出力値が、前記検出手段
    と前記加圧ローラとの間に転写材がある場合の出力値で
    あった場合、前記定着ローラもしくは前記加圧ローラの
    回転駆動を止めることを特徴とする請求項1に記載の定
    着装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段が、前記加圧ローラとは非
    接触に設けた電極部材と、前記電極部材に電気的に接続
    した電流検出手段とからなることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段が、前記加圧ローラに対向
    して設けた光源と受光素子とからなることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段が、前記加圧ローラに対向
    して設けた温度検出手段であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 転写材に画像情報に対応した未定着画像
    を形成する画像形成部と、該画像形成部から搬送された
    転写材に未定着画像を定着させる請求項1〜請求項5の
    いずれか1項に記載の定着装置と、を有することを特徴
    とする画像形成装置。
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