JP2003029251A - 液晶表示装置 - Google Patents
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- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
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- G—PHYSICS
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- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
- G02F1/133504—Diffusing, scattering, diffracting elements
Abstract
(57)【要約】
【課題】光照射手段側（背面側）の基板面に偏光板と反
射偏光板を有する構成の液晶表示装置では、光照射手段
の前面側から入射した外光は、背面側の偏光板と反射偏
光板の透過軸の方向が一致しているため、光照射手段表
面で反射が起こる。外光の利用効率を高めるために、光
照射手段上に反射率の高いシートを配置し外光の光照射
手段表面での反射を高めると、光照射手段からの出射光
が減衰してしまう。さらに、光照射手段表面での反射は
正反射が主であるため液晶表示手段に対して垂直方向で
の輝度が向上しにくい。 【解決手段】液晶表示手段１に入射した外光の一部が反
射偏光板で反射され、光照射手段から液晶表示手段の背
面に向けて出射された光と同様に表示に寄与し、高い輝
度が得られる。また、拡散接着剤を用いると、液晶表示
手段に入射した外光は拡散されて出射され、液晶表示手
段に対して垂直方向の輝度も高くなる。
射偏光板を有する構成の液晶表示装置では、光照射手段
の前面側から入射した外光は、背面側の偏光板と反射偏
光板の透過軸の方向が一致しているため、光照射手段表
面で反射が起こる。外光の利用効率を高めるために、光
照射手段上に反射率の高いシートを配置し外光の光照射
手段表面での反射を高めると、光照射手段からの出射光
が減衰してしまう。さらに、光照射手段表面での反射は
正反射が主であるため液晶表示手段に対して垂直方向で
の輝度が向上しにくい。 【解決手段】液晶表示手段１に入射した外光の一部が反
射偏光板で反射され、光照射手段から液晶表示手段の背
面に向けて出射された光と同様に表示に寄与し、高い輝
度が得られる。また、拡散接着剤を用いると、液晶表示
手段に入射した外光は拡散されて出射され、液晶表示手
段に対して垂直方向の輝度も高くなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関
し、特に、太陽光などの照度の高い環境下での表示にお
いて外光の利用効率を高めることのできる液晶表示装置
に関する。
し、特に、太陽光などの照度の高い環境下での表示にお
いて外光の利用効率を高めることのできる液晶表示装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は、従来の液晶表示装置の断面図で
ある。液晶表示手段１０１は、液晶セル１０３と、この
液晶セルの前面に配置された偏光板１０４と、この液晶
セルの背面に配置された偏光板１０５と、この偏光板１
０５の背面に配置された反射偏光板１０７により構成さ
れ、図２（ｂ）に示すように反射偏光板１０７の透過軸
は偏光板１０５の透過軸にほぼ一致するように配置され
ている。
ある。液晶表示手段１０１は、液晶セル１０３と、この
液晶セルの前面に配置された偏光板１０４と、この液晶
セルの背面に配置された偏光板１０５と、この偏光板１
０５の背面に配置された反射偏光板１０７により構成さ
れ、図２（ｂ）に示すように反射偏光板１０７の透過軸
は偏光板１０５の透過軸にほぼ一致するように配置され
ている。
【０００３】液晶セル１０３は、シール剤１１１を介し
て接合された一対の透明基板１０８、透明基板１０９の
両方もしくはどちらか一方の内面に透明電極を設け、透
明基板１０８と透明基板１０９とシール剤１１１とで囲
まれた領域に液晶層１１０を設けた構成となっている。
光照射手段１０２は、液晶表示手段１０１の背面に向け
て光を出射する。
て接合された一対の透明基板１０８、透明基板１０９の
両方もしくはどちらか一方の内面に透明電極を設け、透
明基板１０８と透明基板１０９とシール剤１１１とで囲
まれた領域に液晶層１１０を設けた構成となっている。
光照射手段１０２は、液晶表示手段１０１の背面に向け
て光を出射する。
【０００４】このような液晶表示手段１０１の背面に光
照射手段１０２を設けた透過型の液晶表示装置では、太
陽光下などの照度の高い環境下での表示においては、視
認性が低いという問題がある。これは、外光が液晶表示
手段の表面で反射され、その輝度が光照射手段の出射光
の輝度と比べ、無視できる大きさではないためである。
照射手段１０２を設けた透過型の液晶表示装置では、太
陽光下などの照度の高い環境下での表示においては、視
認性が低いという問題がある。これは、外光が液晶表示
手段の表面で反射され、その輝度が光照射手段の出射光
の輝度と比べ、無視できる大きさではないためである。
【０００５】外光の液晶表示手段表面での反射を低減す
るために偏光板４の表面をＡＲ(Ａｎｔｉ−Ｒｅｆｌｅ
ｃｔｉｏｎ）処理をするなどの対策がとられるが効果が
十分ではない。そこで、外光を液晶表示装置内で反射さ
せ、光照射手段の出射光と同様に、表示に用いることで
高い輝度を得ることが必要となる。
るために偏光板４の表面をＡＲ(Ａｎｔｉ−Ｒｅｆｌｅ
ｃｔｉｏｎ）処理をするなどの対策がとられるが効果が
十分ではない。そこで、外光を液晶表示装置内で反射さ
せ、光照射手段の出射光と同様に、表示に用いることで
高い輝度を得ることが必要となる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例では、液晶表示手段１０１の前面から入射し、偏
光板１０４、液晶セル１０３、偏光板１０５を透過して
反射偏光板１０７に入射した外光は、偏光板１０５と反
射偏光板１０７の透過軸の方向が一致しているため、反
射偏光板１０７を透過し、光照射手段１０２に入射し、
光照射手段１０２表面で反射が起こっている。外光の利
用効率を高めるために、光照射手段１０２上に反射率の
高いシートを配置し外光の光照射手段１０２表面での反
射を高めると、光照射手段１０２からの出射光が減衰し
てしまう。さらに、光照射手段１０２表面での反射は正
反射が主であるため液晶表示手段に対して垂直方向での
輝度が向上しにくい。
従来例では、液晶表示手段１０１の前面から入射し、偏
光板１０４、液晶セル１０３、偏光板１０５を透過して
反射偏光板１０７に入射した外光は、偏光板１０５と反
射偏光板１０７の透過軸の方向が一致しているため、反
射偏光板１０７を透過し、光照射手段１０２に入射し、
光照射手段１０２表面で反射が起こっている。外光の利
用効率を高めるために、光照射手段１０２上に反射率の
高いシートを配置し外光の光照射手段１０２表面での反
射を高めると、光照射手段１０２からの出射光が減衰し
てしまう。さらに、光照射手段１０２表面での反射は正
反射が主であるため液晶表示手段に対して垂直方向での
輝度が向上しにくい。
【０００７】本発明の主な目的の一つは、太陽光下など
の照度の高い環境下での表示において高い視認性を得る
ため、光照射手段からの出射光をあまり減衰させること
なく外光の利用効率を高め、かつ液晶表示手段に対して
垂直方向での輝度を高めることが可能となる液晶表示装
置を提供することにある。
の照度の高い環境下での表示において高い視認性を得る
ため、光照射手段からの出射光をあまり減衰させること
なく外光の利用効率を高め、かつ液晶表示手段に対して
垂直方向での輝度を高めることが可能となる液晶表示装
置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、
（１）液晶セルの背面側に配置された偏光板の透過軸
と、この偏光板の背面に配置された反射偏光板の透過軸
とのなす角度を０°以外の０〜９０°とした、 （２）互いの透過軸が同じ方向を向いている、液晶セル
の背面側に配置された偏光板と、この偏光板の背面に配
置された反射偏光板とを、透過する光を拡散させる効果
を持つ拡散接着剤を用いて貼り合わせる、もしくは透過
する光を拡散させる効果を持つ拡散シートを介して配置
した、 （３）液晶セルの背面側に配置された偏光板の透過軸と
この偏光板の背面に配置された反射偏光板の透過軸との
なす角度を０°以外の０〜９０°とし、この偏光板とこ
の反射偏光板とを、透過する光を拡散させる効果を持つ
拡散接着剤を用いて貼り合わせる、もしくは透過する光
を拡散させる効果を持つ拡散シートを介して配置した、
ことである。
と、この偏光板の背面に配置された反射偏光板の透過軸
とのなす角度を０°以外の０〜９０°とした、 （２）互いの透過軸が同じ方向を向いている、液晶セル
の背面側に配置された偏光板と、この偏光板の背面に配
置された反射偏光板とを、透過する光を拡散させる効果
を持つ拡散接着剤を用いて貼り合わせる、もしくは透過
する光を拡散させる効果を持つ拡散シートを介して配置
した、 （３）液晶セルの背面側に配置された偏光板の透過軸と
この偏光板の背面に配置された反射偏光板の透過軸との
なす角度を０°以外の０〜９０°とし、この偏光板とこ
の反射偏光板とを、透過する光を拡散させる効果を持つ
拡散接着剤を用いて貼り合わせる、もしくは透過する光
を拡散させる効果を持つ拡散シートを介して配置した、
ことである。
【０００９】本発明の第１の液晶表示装置は、液晶を挟
んで配置された２枚の透明基板と、前記２枚の透明基板
のうち、一方の透明基板の前記液晶と反対側の面に配置
された前面偏光板と、前記２枚の透明基板のうち、他方
の透明基板の前記液晶と反対側の面に配置された背面偏
光板と、前記背面偏光板の前記他方の透明基板と反対側
の面に配置された反射偏光板と、前記反射偏光板に対し
て前記他方の透明基板と反対側に配置された光照射部と
を備える液晶表示装置であって、前記背面偏光板の透過
軸と前記反射偏光板の透過軸とのなす角度が、０°より
も大きく９０°以下であることを特徴とする。
んで配置された２枚の透明基板と、前記２枚の透明基板
のうち、一方の透明基板の前記液晶と反対側の面に配置
された前面偏光板と、前記２枚の透明基板のうち、他方
の透明基板の前記液晶と反対側の面に配置された背面偏
光板と、前記背面偏光板の前記他方の透明基板と反対側
の面に配置された反射偏光板と、前記反射偏光板に対し
て前記他方の透明基板と反対側に配置された光照射部と
を備える液晶表示装置であって、前記背面偏光板の透過
軸と前記反射偏光板の透過軸とのなす角度が、０°より
も大きく９０°以下であることを特徴とする。
【００１０】本発明の第２の液晶表示装置は、液晶を挟
んで配置された２枚の透明基板と、前記２枚の透明基板
のうち、一方の透明基板の前記液晶と反対側の面に配置
された前面偏光板と、前記２枚の透明基板のうち、他方
の透明基板の前記液晶と反対側の面に配置された背面偏
光板と、前記背面偏光板の前記他方の透明基板と反対側
の面に配置された反射偏光板と、前記反射偏光板に対し
て前記他方の透明基板と反対側に配置された光照射部と
を備える液晶表示装置であって、前記背面偏光板と前記
反射偏光板とは、透過する光を拡散させる特性を有する
接着材料により互いに接着されることを特徴とする。
んで配置された２枚の透明基板と、前記２枚の透明基板
のうち、一方の透明基板の前記液晶と反対側の面に配置
された前面偏光板と、前記２枚の透明基板のうち、他方
の透明基板の前記液晶と反対側の面に配置された背面偏
光板と、前記背面偏光板の前記他方の透明基板と反対側
の面に配置された反射偏光板と、前記反射偏光板に対し
て前記他方の透明基板と反対側に配置された光照射部と
を備える液晶表示装置であって、前記背面偏光板と前記
反射偏光板とは、透過する光を拡散させる特性を有する
接着材料により互いに接着されることを特徴とする。
【００１１】本発明の第３の液晶表示装置は、本発明の
第１の液晶表示装置と本発明の第２の液晶表示装置とを
組み合わせた構成であり、液晶を挟んで配置された２枚
の透明基板と、前記２枚の透明基板のうち、一方の透明
基板の前記液晶と反対側の面に配置された前面偏光板
と、前記２枚の透明基板のうち、他方の透明基板の前記
液晶と反対側の面に配置された背面偏光板と、前記背面
偏光板の前記他方の透明基板と反対側の面に配置された
反射偏光板と、前記反射偏光板に対して前記他方の透明
基板と反対側に配置された光照射部とを備える液晶表示
装置であって、前記背面偏光板の透過軸と前記反射偏光
板の透過軸とのなす角度が、０°よりも大きく９０°以
下であり、かつ、前記背面偏光板と前記反射偏光板と
は、透過する光を拡散させる特性を有する接着材料によ
り互いに接着されることを特徴とする。
第１の液晶表示装置と本発明の第２の液晶表示装置とを
組み合わせた構成であり、液晶を挟んで配置された２枚
の透明基板と、前記２枚の透明基板のうち、一方の透明
基板の前記液晶と反対側の面に配置された前面偏光板
と、前記２枚の透明基板のうち、他方の透明基板の前記
液晶と反対側の面に配置された背面偏光板と、前記背面
偏光板の前記他方の透明基板と反対側の面に配置された
反射偏光板と、前記反射偏光板に対して前記他方の透明
基板と反対側に配置された光照射部とを備える液晶表示
装置であって、前記背面偏光板の透過軸と前記反射偏光
板の透過軸とのなす角度が、０°よりも大きく９０°以
下であり、かつ、前記背面偏光板と前記反射偏光板と
は、透過する光を拡散させる特性を有する接着材料によ
り互いに接着されることを特徴とする。
【００１２】本発明の第１、３の液晶表示装置におい
て、前記背面偏光板の透過軸と前記反射偏光板の透過軸
とのなす角度が、１０°〜４０°の範囲に設定される。
て、前記背面偏光板の透過軸と前記反射偏光板の透過軸
とのなす角度が、１０°〜４０°の範囲に設定される。
【００１３】本発明の第２、３の液晶表示装置におい
て、前記接着材料の透過する光を拡散させる特性は、前
記接着材料を透過する光の全透過光量と前記接着材料を
拡散する光の拡散透過光量との関係が、０＜（拡散透過
光量／全透過光量）×１００≦１００で表される。さら
に、前記接着材料を透過する光の全透過光量と前記接着
材料を拡散する光の拡散透過光量との関係が、２０≦
（拡散透過光量／全透過光量）×１００≦８０で表され
る。
て、前記接着材料の透過する光を拡散させる特性は、前
記接着材料を透過する光の全透過光量と前記接着材料を
拡散する光の拡散透過光量との関係が、０＜（拡散透過
光量／全透過光量）×１００≦１００で表される。さら
に、前記接着材料を透過する光の全透過光量と前記接着
材料を拡散する光の拡散透過光量との関係が、２０≦
（拡散透過光量／全透過光量）×１００≦８０で表され
る。
【００１４】以上の本発明の液晶表示装置において、前
記光照射部は、前記反射偏光板の側から集光性シート、
導光板、反射シートを順に配置することにより形成さ
れ、前記導光板に光を導入することにより、前記反射偏
光板に向けて光を照射する。
記光照射部は、前記反射偏光板の側から集光性シート、
導光板、反射シートを順に配置することにより形成さ
れ、前記導光板に光を導入することにより、前記反射偏
光板に向けて光を照射する。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の液晶表示装置
について、図１を用いて説明する。図１（ａ）は、本発
明の液晶表示装置を基板に垂直な平面で切断したときの
模式断面図であり、図１（ｂ）は、液晶表示装置の光照
射手段側の基板に配置される２枚の偏光板の偏光軸の関
係を模式的に示した図であり、図１（ｃ）は、光照射手
段を模式的に示した図である。液晶表示装置は、液晶表
示手段１と光照射手段２を備え、それぞれ次のように構
成される。ここで、紙面に向かって液晶表示手段１に対
して光照射手段２側を背面、その反対側を前面と呼ぶこ
ととする。まず、図１（ａ）に示されるように、液晶セ
ル３の前面側と背面側に、それぞれ偏光板４と偏光板５
が配置され、偏光板５の背面側には反射偏光板７が配置
される。液晶表示手段１の背面には、液晶表示手段１に
向けて光を出射する光照射手段２が配置される。次に、
図１（ｂ）に示されるように、偏光板５の透過軸と反射
偏光板７の透過軸とのなす角を０°以外の０〜９０°と
し、偏光板５と反射偏光板７とを、透過する光を拡散さ
せる効果を持つ拡散接着剤６を用いて貼り合わせてい
る。拡散接着剤を用いる代わりに、透過する光を拡散さ
せる効果を持つ拡散シートを介して配置してもよい。
について、図１を用いて説明する。図１（ａ）は、本発
明の液晶表示装置を基板に垂直な平面で切断したときの
模式断面図であり、図１（ｂ）は、液晶表示装置の光照
射手段側の基板に配置される２枚の偏光板の偏光軸の関
係を模式的に示した図であり、図１（ｃ）は、光照射手
段を模式的に示した図である。液晶表示装置は、液晶表
示手段１と光照射手段２を備え、それぞれ次のように構
成される。ここで、紙面に向かって液晶表示手段１に対
して光照射手段２側を背面、その反対側を前面と呼ぶこ
ととする。まず、図１（ａ）に示されるように、液晶セ
ル３の前面側と背面側に、それぞれ偏光板４と偏光板５
が配置され、偏光板５の背面側には反射偏光板７が配置
される。液晶表示手段１の背面には、液晶表示手段１に
向けて光を出射する光照射手段２が配置される。次に、
図１（ｂ）に示されるように、偏光板５の透過軸と反射
偏光板７の透過軸とのなす角を０°以外の０〜９０°と
し、偏光板５と反射偏光板７とを、透過する光を拡散さ
せる効果を持つ拡散接着剤６を用いて貼り合わせてい
る。拡散接着剤を用いる代わりに、透過する光を拡散さ
せる効果を持つ拡散シートを介して配置してもよい。
【００１６】偏光板５の透過軸と反射偏光板７の透過軸
のなす角度が平行ではないため、液晶表示手段１の前面
から入射し、偏光板４、液晶セル３、偏光板５を透過し
て反射偏光板７に入射した外光には反射偏光板７の反射
軸に沿った偏光成分が存在し、反射偏光板７で反射され
液晶表示手段１の前面に出射される。そのため、外光を
有効利用することができる。拡散接着剤もしくは拡散シ
ートは、反射偏光板７で反射された外光を拡散し、液晶
表示手段１に対して垂直方向に出射する光の成分を大き
くする役割を果たす。
のなす角度が平行ではないため、液晶表示手段１の前面
から入射し、偏光板４、液晶セル３、偏光板５を透過し
て反射偏光板７に入射した外光には反射偏光板７の反射
軸に沿った偏光成分が存在し、反射偏光板７で反射され
液晶表示手段１の前面に出射される。そのため、外光を
有効利用することができる。拡散接着剤もしくは拡散シ
ートは、反射偏光板７で反射された外光を拡散し、液晶
表示手段１に対して垂直方向に出射する光の成分を大き
くする役割を果たす。
【００１７】従って、新たに部材を増やすことなく従来
の部材のみで外光を有効利用することができ、かつ液晶
表示手段に対して垂直方向で十分な輝度を得ることがで
きる。
の部材のみで外光を有効利用することができ、かつ液晶
表示手段に対して垂直方向で十分な輝度を得ることがで
きる。
【００１８】さらに詳しく説明すると次のようになる。
【００１９】液晶表示手段１は、図１（ａ）に示される
ように、液晶セル３と、この液晶セル３の前面に配置さ
れた偏光板４と、この液晶セル３の背面に配置された偏
光板５と、この偏光板５の背面に拡散接着剤６を介して
貼り付けられた反射偏光板７により構成されている。偏
光板４の表面はＡＲ（Ａｎｔｉ−Ｒｅｆｌｅｃｔｉｏｎ
の略称）処理などの反射低減処理が行われていることが
望ましい。反射偏光板７は、図１（ｂ）のように、互い
にほぼ直交する方向に透過軸と反射軸を持ち、透過軸に
沿った偏光方向の光を透過させ、反射軸に沿った偏光方
向の光を反射させる特性を有している。拡散接着剤を用
いる代わりに拡散シートを介して偏光板５と反射偏光板
７とを貼り合わせてもよい。
ように、液晶セル３と、この液晶セル３の前面に配置さ
れた偏光板４と、この液晶セル３の背面に配置された偏
光板５と、この偏光板５の背面に拡散接着剤６を介して
貼り付けられた反射偏光板７により構成されている。偏
光板４の表面はＡＲ（Ａｎｔｉ−Ｒｅｆｌｅｃｔｉｏｎ
の略称）処理などの反射低減処理が行われていることが
望ましい。反射偏光板７は、図１（ｂ）のように、互い
にほぼ直交する方向に透過軸と反射軸を持ち、透過軸に
沿った偏光方向の光を透過させ、反射軸に沿った偏光方
向の光を反射させる特性を有している。拡散接着剤を用
いる代わりに拡散シートを介して偏光板５と反射偏光板
７とを貼り合わせてもよい。
【００２０】拡散接着剤及び拡散シートの拡散の大きさ
は、一般にヘイズ率（＝拡散透過光量／全透過光量＊１
００）であらわされ、本発明で用いられる拡散接着剤も
しくは拡散シートのヘイズ率は０％を除く０〜１００
％、特に２０％〜８０％が好ましい。ヘイズ率が高いと
光照射手段２の出射光が拡散され液晶表示手段１の表面
での輝度が低下し、ヘイズ率が低いと反射偏光板７で反
射された外光を拡散する効果が低下し、液晶表示手段１
に対して垂直方向での輝度を高めることができないため
である。
は、一般にヘイズ率（＝拡散透過光量／全透過光量＊１
００）であらわされ、本発明で用いられる拡散接着剤も
しくは拡散シートのヘイズ率は０％を除く０〜１００
％、特に２０％〜８０％が好ましい。ヘイズ率が高いと
光照射手段２の出射光が拡散され液晶表示手段１の表面
での輝度が低下し、ヘイズ率が低いと反射偏光板７で反
射された外光を拡散する効果が低下し、液晶表示手段１
に対して垂直方向での輝度を高めることができないため
である。
【００２１】液晶セル３は、シール剤１１を介して接合
された一対の透明基板８、透明基板９の両方もしくはど
ちらか一方の内面に透明電極を設け、透明基板８と透明
基板９とシール剤１１とで囲まれた領域に液晶層１０を
設けた構成となっている。液晶セルの構造はＴＮ（ツイ
スティッド ネマティック）型でもＩＰＳ（インプレイ
ン スイッチング）型でもＶＡ（ヴァーティカル アライ
ン）型でもＯＣＢ（オプティカル コンペンセーテッド
ベンド）型であってもよい図１（ｃ）に、光照射手段２
の一形態を示す。光照射手段２は、ＬＥＤ(発光ダイオ
ード)１２と、導光板１４と、導光板１４の上に配置さ
れた集光性シート１３と、導光板１４の下に配置された
反射シート１５とで構成され、液晶表示手段１の背面に
向けて光を出射する。
された一対の透明基板８、透明基板９の両方もしくはど
ちらか一方の内面に透明電極を設け、透明基板８と透明
基板９とシール剤１１とで囲まれた領域に液晶層１０を
設けた構成となっている。液晶セルの構造はＴＮ（ツイ
スティッド ネマティック）型でもＩＰＳ（インプレイ
ン スイッチング）型でもＶＡ（ヴァーティカル アライ
ン）型でもＯＣＢ（オプティカル コンペンセーテッド
ベンド）型であってもよい図１（ｃ）に、光照射手段２
の一形態を示す。光照射手段２は、ＬＥＤ(発光ダイオ
ード)１２と、導光板１４と、導光板１４の上に配置さ
れた集光性シート１３と、導光板１４の下に配置された
反射シート１５とで構成され、液晶表示手段１の背面に
向けて光を出射する。
【００２２】そして、本発明に従って、 図１（ｂ）に
示すように反射偏光板７の透過軸と偏光板５の透過軸と
のなす角が０°以外の０〜９０°となるように配置され
ている。
示すように反射偏光板７の透過軸と偏光板５の透過軸と
のなす角が０°以外の０〜９０°となるように配置され
ている。
【００２３】反射偏光板７の透過軸と偏光板５の透過軸
とのなす角が大きいと液晶表示手段１に入射した外光の
うち、反射偏光板７で反射される光が増え、外光の利用
効率は高まるが、光照射手段２からの出射光のうち、偏
光板５で吸収される光が増え、光照射手段２からの出射
光の利用効率が低下するため、反射偏光板７の透過軸と
偏光板５の透過軸とのなす角は１０〜４０°が好まし
い。
とのなす角が大きいと液晶表示手段１に入射した外光の
うち、反射偏光板７で反射される光が増え、外光の利用
効率は高まるが、光照射手段２からの出射光のうち、偏
光板５で吸収される光が増え、光照射手段２からの出射
光の利用効率が低下するため、反射偏光板７の透過軸と
偏光板５の透過軸とのなす角は１０〜４０°が好まし
い。
【００２４】液晶表示手段１に入射した外光は、偏光板
４の透過軸に垂直な偏光方向の光は偏光板４で吸収さ
れ、偏光板４の透過軸に沿った偏光方向の光は偏光板４
を透過し液晶セル３に入射する。液晶セルに入射した光
は、透明電極に印加された電圧により変化する液晶分子
の配向状態に応じて偏光状態が変化し、偏光板５に入射
する。偏光板５に入射した光のうち、偏光板５の透過軸
に垂直な偏光方向の光は偏光板５で吸収され、偏光板５
の透過軸に沿った偏光方向の光は偏光板５を透過する。
４の透過軸に垂直な偏光方向の光は偏光板４で吸収さ
れ、偏光板４の透過軸に沿った偏光方向の光は偏光板４
を透過し液晶セル３に入射する。液晶セルに入射した光
は、透明電極に印加された電圧により変化する液晶分子
の配向状態に応じて偏光状態が変化し、偏光板５に入射
する。偏光板５に入射した光のうち、偏光板５の透過軸
に垂直な偏光方向の光は偏光板５で吸収され、偏光板５
の透過軸に沿った偏光方向の光は偏光板５を透過する。
【００２５】本実施形態の構成においては、反射偏光板
７と偏光板５は拡散接着剤６で貼り合されているため、
偏光板５を透過した光は拡散接着剤６で拡散され反射偏
光板７に入射する。偏光板５の透過軸と反射偏光板７の
透過軸とのなす角が０°以外の０〜９０°となっている
ため、偏光板５を透過した光には、反射偏光板７の透過
軸に沿った偏光方向の光と、反射軸に沿った(透過軸に
垂直な）偏光方向との光とが存在し、反射偏光板７の透
過軸に沿った偏光方向の光は反射偏光板７を透過し、光
照射手段に入射し、反射偏光板７の反射軸に沿った偏光
方向の光は反射偏光板７で反射され、拡散接着剤６で拡
散され偏光板５に入射する。
７と偏光板５は拡散接着剤６で貼り合されているため、
偏光板５を透過した光は拡散接着剤６で拡散され反射偏
光板７に入射する。偏光板５の透過軸と反射偏光板７の
透過軸とのなす角が０°以外の０〜９０°となっている
ため、偏光板５を透過した光には、反射偏光板７の透過
軸に沿った偏光方向の光と、反射軸に沿った(透過軸に
垂直な）偏光方向との光とが存在し、反射偏光板７の透
過軸に沿った偏光方向の光は反射偏光板７を透過し、光
照射手段に入射し、反射偏光板７の反射軸に沿った偏光
方向の光は反射偏光板７で反射され、拡散接着剤６で拡
散され偏光板５に入射する。
【００２６】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置によれば、液晶表
示手段１に入射した外光の一部が反射偏光板で反射さ
れ、光照射手段から液晶表示手段の背面に向けて出射さ
れた光と同様に表示に寄与し、高い輝度が得られる。ま
た、拡散接着剤を用いているため、液晶表示手段に入射
した外光は、入射角と等しい出射角である正反射方向の
みに出射されるのではなく、拡散されて出射されるた
め、液晶表示手段に対して垂直方向の輝度も高くなる。
示手段１に入射した外光の一部が反射偏光板で反射さ
れ、光照射手段から液晶表示手段の背面に向けて出射さ
れた光と同様に表示に寄与し、高い輝度が得られる。ま
た、拡散接着剤を用いているため、液晶表示手段に入射
した外光は、入射角と等しい出射角である正反射方向の
みに出射されるのではなく、拡散されて出射されるた
め、液晶表示手段に対して垂直方向の輝度も高くなる。
【図１】本発明の液晶表示装置の実施形態を示す模式図
である。
である。
【図２】従来の液晶表示装置を示す模式図である。
【符号の説明】
１、１０１ 液晶表示手段
２、１０２ 光照射手段
３、１０３ 液晶セル
４、５、１０４、１０５ 偏光板
６ 拡散接着剤
７、１０７ 反射偏光板
８、９、１０８、１０９ 透明基板
１０、１１０ 液晶層
１１、１１１ シール剤
１２ ＬＥＤ
１３ 集光性シート
１４ 導光板
１５ 反射シート
Claims (7)
- 【請求項１】 液晶を挟んで配置された２枚の透明基板
と、前記２枚の透明基板のうち、一方の透明基板の前記
液晶と反対側の面に配置された前面偏光板と、前記２枚
の透明基板のうち、他方の透明基板の前記液晶と反対側
の面に配置された背面偏光板と、前記背面偏光板の前記
他方の透明基板と反対側の面に配置された反射偏光板
と、前記反射偏光板に対して前記他方の透明基板と反対
側に配置された光照射部とを備える液晶表示装置であっ
て、前記背面偏光板の透過軸と前記反射偏光板の透過軸
とのなす角度が、０°よりも大きく９０°以下であるこ
とを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項２】 液晶を挟んで配置された２枚の透明基板
と、前記２枚の透明基板のうち、一方の透明基板の前記
液晶と反対側の面に配置された前面偏光板と、前記２枚
の透明基板のうち、他方の透明基板の前記液晶と反対側
の面に配置された背面偏光板と、前記背面偏光板の前記
他方の透明基板と反対側の面に配置された反射偏光板
と、前記反射偏光板に対して前記他方の透明基板と反対
側に配置された光照射部とを備える液晶表示装置であっ
て、前記背面偏光板と前記反射偏光板とは、透過する光
を拡散させる特性を有する接着材料により互いに接着さ
れることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項３】 液晶を挟んで配置された２枚の透明基板
と、前記２枚の透明基板のうち、一方の透明基板の前記
液晶と反対側の面に配置された前面偏光板と、前記２枚
の透明基板のうち、他方の透明基板の前記液晶と反対側
の面に配置された背面偏光板と、前記背面偏光板の前記
他方の透明基板と反対側の面に配置された反射偏光板
と、前記反射偏光板に対して前記他方の透明基板と反対
側に配置された光照射部とを備える液晶表示装置であっ
て、前記背面偏光板の透過軸と前記反射偏光板の透過軸
とのなす角度が、０°よりも大きく９０°以下であり、
かつ、前記背面偏光板と前記反射偏光板とは、透過する
光を拡散させる特性を有する接着材料により互いに接着
されることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項４】 前記背面偏光板の透過軸と前記反射偏光
板の透過軸とのなす角度が、１０°〜４０°の範囲に設
定される請求項１又は３記載の液晶表示装置。 - 【請求項５】 前記接着材料の透過する光を拡散させる
特性は、前記接着材料を透過する光の全透過光量と前記
接着材料を拡散する光の拡散透過光量との関係が、０＜
（拡散透過光量／全透過光量）×１００≦１００で表さ
れる請求項２又は３記載の液晶表示装置。 - 【請求項６】 前記接着材料を透過する光の全透過光量
と前記接着材料を拡散する光の拡散透過光量との関係
が、２０≦（拡散透過光量／全透過光量）×１００≦８
０で表される請求項５記載の液晶表示装置。 - 【請求項７】 前記光照射部は、前記反射偏光板の側か
ら集光性シート、導光板、反射シートを順に配置するこ
とにより形成され、前記導光板に光を導入することによ
り、前記反射偏光板に向けて光を照射する請求項１乃至
６のいずれかに記載の液晶表示装置。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001214937A JP2003029251A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 液晶表示装置 |
| TW091115644A TW588194B (en) | 2001-07-16 | 2002-07-11 | Liquid crystal display device |
| US10/193,164 US20030011726A1 (en) | 2001-07-16 | 2002-07-12 | Liquid crystal display device |
| NO20023391A NO20023391L (no) | 2001-07-16 | 2002-07-12 | LCD-anordning |
| EP02090249A EP1278096A3 (en) | 2001-07-16 | 2002-07-12 | Liquid crystal display device |
| KR1020020041708A KR20030007217A (ko) | 2001-07-16 | 2002-07-16 | 액정표시장치 |
| CNB021410909A CN1185526C (zh) | 2001-07-16 | 2002-07-16 | 液晶显示器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001214937A JP2003029251A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003029251A true JP2003029251A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19049668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001214937A Pending JP2003029251A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 液晶表示装置 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP1278096A3 (ja) |
| JP (1) | JP2003029251A (ja) |
| KR (1) | KR20030007217A (ja) |
| CN (1) | CN1185526C (ja) |
| NO (1) | NO20023391L (ja) |
| TW (1) | TW588194B (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005008322A1 (ja) * | 2003-07-23 | 2005-01-27 | Sharp Kabushiki Kaisha | 液晶表示装置 |
| KR100806089B1 (ko) * | 2000-02-07 | 2008-02-21 | 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 | 반투과 반반사성 편광소자 |
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| CN105278154A (zh) * | 2015-11-25 | 2016-01-27 | 武汉华星光电技术有限公司 | 液晶显示装置及其液晶显示面板 |
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-
2001
- 2001-07-16 JP JP2001214937A patent/JP2003029251A/ja active Pending
-
2002
- 2002-07-11 TW TW091115644A patent/TW588194B/zh not_active IP Right Cessation
- 2002-07-12 US US10/193,164 patent/US20030011726A1/en not_active Abandoned
- 2002-07-12 NO NO20023391A patent/NO20023391L/no not_active Application Discontinuation
- 2002-07-12 EP EP02090249A patent/EP1278096A3/en not_active Withdrawn
- 2002-07-16 CN CNB021410909A patent/CN1185526C/zh not_active Expired - Lifetime
- 2002-07-16 KR KR1020020041708A patent/KR20030007217A/ko not_active Application Discontinuation
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| CN1185526C (zh) | 2005-01-19 |
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| EP1278096A3 (en) | 2003-12-17 |
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