JP2003028884A - 保持装置及び吸引注入装置 - Google Patents

保持装置及び吸引注入装置

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JP2003028884A
JP2003028884A JP2001210181A JP2001210181A JP2003028884A JP 2003028884 A JP2003028884 A JP 2003028884A JP 2001210181 A JP2001210181 A JP 2001210181A JP 2001210181 A JP2001210181 A JP 2001210181A JP 2003028884 A JP2003028884 A JP 2003028884A
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Kenichi Kitamura
顕一 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの移動機構によって、容器の搬送処理、
吸引注入処理、容器内容物の測定等の複数の処理を行
い、また、容器の複数の配列間隔に対応した吸引注入処
理を行う。 【解決手段】 保持装置2は、対向間隔を調整自在とし
所定の対向間隔を保持可能する一対の把持部材2a,2
bを備えた構成とし、把持部材の対向間隔を調整して保
持対象物を把持することによって、保持対象物を交換し
て保持する。吸引注入装置3は、溶液を吸引及び注入す
る複数のノズル3jと、これらのノズル間のピッチを変
更するリンク機構を備える。リンク機構は、対向配置さ
れる部材3a〜3d間の対向間隔に応じてノズル間のピ
ッチを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学物質の試料調
整、計量、移し替え等を自動で行う処理装置に適用する
ことができる装置に関し、特に、試料や試薬や溶媒を吸
引、注入、あるいは排出を行う吸引注入装置、及びこの
吸引注入装置と試料や試薬や溶媒等の容器を交換可能に
保持する保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化学物質の試料調整、計量、移し替え等
の処理を自動で行う装置では、試料や試薬や溶媒等の溶
液に対して吸引、計量、注入あるいは排出等の各処理を
行うために吸引注入装置や搬送アームを備える。
【0003】従来、容器の搬送機能と吸引注入機能の2
つの機能を実現するために、容器を搬送する機構として
ロボットアーム等の搬送機構を備え、このロボットアー
ムに吸引注入装置を取り付ける構成や、搬送用のロボッ
トアームと吸引注入用のロボットアームをそれぞれ個別
に備える構成が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一つのロボットアーム
(以下、移動機構という)によって容器の搬送処理と吸
引注入処理の2つの処理を行う構成では、移動機構は容
器を搬送すると共に同時に吸引注入装置も移動する。そ
のため、移動機構の搬送時に生じる振動や、始動時や停
止時に生じる衝撃によって、吸引注入装置で吸引した液
滴が垂れる場合があり、秤量や分析試料の調整等の測定
精度が要求される処理では、秤量結果、分析結果に誤差
が生じるおそれがある。一方、搬送用移動機構と吸引注
入用移動機構をそれぞれ備える構成では、移動機構の個
数分だけ動力源が必要であるという問題がある他、移動
機構間の干渉を防ぐために操作が複雑となるという問題
がある。
【0005】また、複数のノズルによって複数の容器に
対して吸引及び注入を行う場合には、吸引注入装置のノ
ズルは容器の配列間隔に応じたピッチでなければならな
い。このような要求に対して、従来の吸引注入装置で
は、各ピッチ毎に複数の吸引注入装置を用意しなけらば
ならない。さらに、この複数の吸引注入装置を使用する
場合、一つの移動機構で搬送処理と吸引注入処理の2つ
の処理を行う構成では一種類の吸引注入装置のみ取り付
けるため複数の配列間隔に対応することができないとい
う問題があり、また、搬送用移動機構と吸引注入用移動
機構を個別に備える構成では各吸引注入装置を取り付け
る吸引注入用移動機構を増設する必要があり、装置の複
雑化大型化を招き増設数にも限界があるという問題があ
る。
【0006】そこで、本発明は前記した従来の問題点を
解決し、一つの移動機構によって、容器の搬送処理、吸
引注入処理、容器内容物の測定等の複数の処理を行うこ
とを目的とし、また、容器の複数の配列間隔に対応した
吸引注入処理を行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の保持装置は、化
学物質の試料調整、計量、移し替え等の処理を行う装置
に適用することができるものである。保持装置は、対向
間隔を調整自在とし所定の対向間隔を保持可能する一対
の把持部材を備えた構成とし、把持部材の対向間隔を調
整して保持対象物を把持することによって、保持対象物
を交換して保持することができる。一つの移動機構に取
り付けた保持装置によって異なる保持対象物を交換し保
持することで、容器の搬送処理、吸引注入処理、容器内
容物の測定等の複数の処理を切り替えて行うことができ
る。
【0008】一対の把持部材は、その対向面の端部は凸
状部分を備え、この両凸状部分が形成する段差によって
チャック機構を構成し、把持した保持対象物のずり落ち
を防止する。一方の把持部材の凸状部分は溝部を備え、
保持対象物と複数箇所で接触するよう構成する。また、
他方の把持部材の凸状部分は直線状とすることができ、
一方の凸状部分に設けた溝部とによって、保持対象物を
少なくとも3点で接触して保持する。
【0009】少なくとも一方の把持部材は、他方の把持
部材との対向面に把持部材に中心線の両側に一対の突出
部を備え、この突出部を保持対象物に当接させることに
よって、保持対象物を把持した際に保持対象物が回転し
て位置ずれを生じることを防止する。この突出部の一方
は弾性材で形成することができる。
【0010】本発明の吸引注入装置は、化学物質の試料
調整、計量、移し替え等の処理を行う装置に適用するこ
とができるものであり、移動機構によって所定位置に移
動されて位置決めされ、試料や試薬や溶媒等の溶液を吸
引、注入あるいは排出を行う。吸引注入装置は、溶液を
吸引及び注入する複数のノズルと、これらのノズル間の
ピッチを変更するリンク機構を備える。リンク機構は、
対向配置される部材間の対向間隔に応じてノズル間のピ
ッチを変更する。したがって、吸引注入装置は、対向配
置される部材間の対向間隔を調整することで、ノズル間
のピッチを調整することができる。
【0011】また、吸引注入装置は、対向配置される両
部材を吸引注入装置を保持する保持装置の把持部材で把
持させ、この把持部材間の間隔を調整することで両部材
間の対向間隔を変更させノズル間のピッチを調整する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の保持装
置及び吸引注入装置を備える処理装置の概略を説明する
ための図である。処理装置1は、化学物質の試料調整、
計量、移し替え等の処理を行う装置である。処理装置1
は、試料や試薬や溶媒等の溶液を入れた容器6やマイク
ロプレート7を容器収容ラック8やマイクロプレートホ
ルダ9内に収容し、溶液や溶媒の吸引注入処理や容器の
入れ替え処理、あるいは秤量等の測定処理を行う。
【0013】溶液や溶媒に吸引注入処理を行う構成とし
て、溶液や溶媒を吸引あるいは注入するための吸引注入
装置3、及び溶媒を供給するための溶媒ビンやシリンジ
ポンプ等を有した溶媒供給部10を備える。また、容器
6内の内容物を秤量する天秤装置11や、混合した溶液
を攪拌する振動攪拌装置12を備える。
【0014】また、容器6や吸引注入装置3や種々のセ
ンサ(図示していない)を移動する機構として、移動機
構4及び移動機構4を制御する制御ユニット5を有し、
移動機構4は容器6や吸引注入装置3やセンサを持ち替
えて保持し、所定位置に移動させる機構として保持装置
2を備える。保持装置2は、容器6や吸引注入装置3を
センサを交換して保持することによって、一つの移動機
構4によって容器や吸引注入装置あるいはセンサを所定
位置に移動させることができる。
【0015】保持装置2及び移動機構4の動作制御は、
制御ユニット5に組み込まれたプログラムに従って行う
他、図示しない入力手段から入力した指令に従って行う
ことができる。なお、移動機構4は例えばロボットアー
ムなどのX,Y,Z軸の3軸駆動型の移動装置とするこ
とができる。
【0016】次に、本発明の保持装置の構成例について
図2を用いて説明し、本発明の吸引注入装置の構成例に
ついて図3を用いて説明する。本発明の保持装置2は、
対向配置する一対の把持部材2a,2bを備え、この両
把持部材2a,2bは開閉機構2cによって対向間隔を
調整自在とすると共に、所定の対向間隔を保持可能とし
ている。図2(a)は把持部材2a,2bを開いた状態
を示し、図2(b),(c)は把持部材2a,2bを閉
じて容器6を挟んで保持する状態を示している。
【0017】把持部材2a,2bは、容器6や吸引注入
装置3を挟んで保持するチャック部分を構成し、互いに
対向する面の端部位置にずり落ち防止用の段差2d,2
eを備える。この段差2d,2eは容器6の凹部6aを
挟み込むことで、容器6が把持部材2a,2bからのず
り落ちを防ぐものである。
【0018】また、一方の把持部材2b(把持部材2a
とすることもできる)には、把持部材2bの長さ方向に
沿って溝2fが形成される。この溝2fは、容器6との
接触部分を増やすことによって安定した保持を確保する
ものであり、溝付きチャックとして構成することができ
る。なお、溝2fは段差2eの部分にも形成することが
できる。
【0019】他方の把持部材2aの対向面は平面として
ストレートチャックとして構成することができ、溝付き
チャックとの組み合わせることによって、断面が円形状
の容器を少なくとも一断面上の3点で接触して保持す
る。なお、容器6は必ずしも段差2d,2eによって保
持されるものではなく、容器6の大きさや把持部材2
a,2bと容器6との接触位置によっては、把持部材2
a,2bの対向する平面部分によって保持される。
【0020】また、少なくとも一方の把持部材(2a,
2b)は、対向面の長さ方向の中心線の両側に突出部2
gを備える。この突出部2gは、例えば板状ばね等の弾
性体で形成することができ、把持部材で保持対象物を把
持したとき、把持部材の中心線付近を挟んで2つの突出
部2gで当接することによって、保持対象物が中心線を
中心に回転することを防止する。
【0021】開閉機構2cは、例えば内蔵するモータに
よって駆動する構成とすることができ、モータの駆動方
向を反転させることによって把持部材2a,2bを開い
たたりあるいは閉じることができ、所定の開閉状態で保
持することによって容器6の保持状態を維持することが
できる。
【0022】本発明の吸引注入装置3は、複数処理用吸
引注入装置3A及び単数処理用吸引注入装置3Bを備え
る。複数処理用吸引注入装置3Aは、同時の複数の吸引
処理あるいは注入処理を行うことができる装置であり、
単数処理用吸引注入装置3Bは単一の吸引処理あるいは
注入処理を行うための装置である。本発明は複数処理用
吸引注入装置3Aにおいて複数本のノズルのノズル間の
ピッチを調整可能とするものである。
【0023】複数処理用吸引注入装置3Aは、複数本の
ノズル3jとこれらのノズル間のピッチP1,P2,P
3を調整する機構を備える。複数本のノズル3jは、複
数処理用吸引注入装置3A全体を保持する保持部材3
a,3b、及びこの保持部材3a,3bに取り付けられ
て対向配置される一対のベース板3c,3dを含み、こ
のベース板3c,3d間にノズル間のピッチP1,P
2,P3を調整するためのリンク機構が設けられる。
【0024】保持部材3a,3bは、本発明の保持装置
2が備える把持部材2a及び2bが構成するチャックに
よって保持される部分であり、例えば把持部材2a,2
bの対向面に形成された溝部2fと対応した形状とする
ことができる。ベース板3c,3dは保持部材3a,3
bに固定され、保持装置2の把持部材2a,2bが保持
部材3a,3bを把持することによって保持される。ま
た、ベース板3c,3dの対向面は後述するローラーの
転動面を構成し、このローラーをガイドするためにベー
ス板3c,3dの対向面の長さ方向に段差が形成されて
いる。
【0025】ベース板3c,3dの間にはノズル3j間
のピッチを調整するリンク機構が設けられる。このリン
ク機構は、複数のクロスバー3eを支点で軸支して連結
する構成とし、各ノズル3jを各クロスバー3eの交点
位置に設けたノズル保持部3kに取り付け、各クロスバ
ー3eの端部間の距離を変更することによってノズル3
jの間のピッチを縮小あるいは拡大して調整する。クロ
スバー3eの端部の支点位置にはローラ軸3gによって
ローラ3fが回転自在に取り付けられ、ベース板3c,
3dの内壁面部分と接触しながら転動可能とし、段差で
案内されながらベース板3c,3dの長さ方向に沿って
移動自在としている。なお、ノズル保持部3kの他方に
は液配管3lが取り付けられる。複数の液配管3lは保
持部材3aにいったんまとめて固定した後、溶媒供給部
10のシリンジポンプユニットに接続することができ、
保持部材3aに固定することで液配管3lが他の構成部
分と干渉することを防ぐことができる。
【0026】また、クロスバー3eの軸部分にはピッチ
縮小用ばね3i(図3には示していない、図5参照)が
設けられる。このピッチ縮小用ばね3iは、ローラ3f
及びローラ軸3gをベース板3c,3dの内壁面部分に
押し付けて、各ノズル3jが取り付けられている交点部
分のピッチを縮小する方向に付勢している。このとき、
ベース板3c,3dはピッチ縮小用ばね3iによって対
向間隔が広がる方向に付勢されている。
【0027】なお、複数処理用吸引注入装置3Aは、リ
ンク機構を保持するブロック(図5中の一点鎖線で示
す)3hを備える。ブロック3hには、複数処理用吸引
注入装置3Aを所定位置に位置決めするために、所定位
置に突出して設けたピン等の突起部材を挿入する位置決
め用の穴部が形成される。
【0028】以下、図4,5を用いて、保持装置による
吸引注入装置の保持及びピッチ調整について説明する。
図4は、保持装置2によって吸引注入装置3を保持した
状態を示している。保持装置2の把持部材2a,2bに
よって保持部材3a,3bを把持し、ピッチ縮小用ばね
3iの付勢力に対抗してベース板3a,3bの間隔を縮
めると、ローラ3fはベース板3a,3bの内壁面を転
動しながら移動する。ローラ3fが移動すると、リンク
機構によって各ノズル3jが取り付けられている交点部
分の間隔が広がり、ノズル3jのピッチP1〜P3が長
くなる。
【0029】図5は保持装置2及び吸引注入装置3を上
方(あるいは下方)から見た図である。図5(a)は、
吸引注入装置3を保持していない状態を示している。ピ
ッチ縮小用ばね3iは、その付勢力によってローラ3f
と当接する保持部材3a,3bを外側に向かって押し広
げると共に、ノズル3jの間隔を縮めている。
【0030】図5(b)は、吸引注入装置3の保持部材
3a,3b及びベース板3c,3dを保持装置2の把持
部材2a,2bで挟んだ状態を示している。把持部材2
a,2bを保持部材3a,3b及びベース板3c,3d
の外側に位置させた状態でその間隔を縮めると、把持部
材2a,2bの内壁面は保持部材3a,3bと接触す
る。図5(c)は、図5(b)の状態からさらに把持部
材2a,2bの間隔を縮めた状態を示している。ピッチ
縮小用ばね3iの付勢力に抗して把持部材2a,2bの
間隔を縮めると、保持部材3a,3b及びベース板3
c,3dの間隔は縮まると共に、ノズル3fの間のピッ
チは広がる。逆に、把持部材2a,2bの間隔を縮めた
状態から間隔を広げるていくと、ピッチ縮小用ばね3i
の付勢力によって、保持部材3a,3b及びベース板3
c,3dの間隔は広まると共に、ノズル3fの間のピッ
チは縮まる。
【0031】したがって、保持装置2の把持部材2a,
2bの間隔を所定間隔に調整することによってノズル3
jのピッチP1〜P3を任意の間隔に調整することがで
きる。なお、ピッチP1〜P3の比率は、クロスバーの
長さ及び支点と交点部分の長さの比率に応じて変えるこ
とができ、同一長のクロスバーを用い、クロスバーの支
点間の中心を交点部分とした場合には、ピッチP1〜P
3は同一ピッチとなす。
【0032】次に、保持装置2の把持部材が備える突出
部2gの動作について図6を用いて説明する。図6
(a),(b)は把持部材2aを保持部材3a及びベー
ス板3cに接触する前後の状態を示し、図6(c)は突
出部2gを備えない場合の動作を示し、図6(d)は突
出部2gを備える場合の動作を示している。
【0033】保持装置2の把持部材の少なくとも一方
(図6では把持部材2a)は、その内壁面の両側辺部分
に一対の突出部2gを備える。一対の突出部2gは、把
持部材2aの内壁面が保持部材3a及びベース板3cに
接触する接触線2h(図6(a)中の一点鎖線)あるい
は接触点に対してほぼ対称となる位置に配置され、接触
時にベース板3cと当接する。このとき、突出部2gの
一方は板ばね等の弾性材で形成し、他方は弾性を有さな
いブロックで形成する。突出部2gの一方の弾性を有す
る側はベース板3cに弾性的に当接し、突出部2gの他
方の弾性を有さない側はベース板3cに非弾性的に当接
する。この一対の突出部2gは、ベース板3cを接触線
2hに対してそれぞれ反回転方向に所定の力で押し、接
触線2hを中心にして互いに反回転方向に押すことでベ
ース板3c及び保持部材3aが振動あるいは回転するこ
とを防止している。
【0034】なお、突出部2gの両側を弾性材材とした
場合には、ベース板3cは両弾性材材によって弾性的に
互いに反対方向に押し合うためベース板3c及び保持部
材3aが揺動するおそれがあるが、一方を弾性的に当接
させ他方を非弾性的に当接させることで揺動の発生を抑
制することができる。
【0035】図6(c)に示すように、突出部2gを備
えない場合には、保持装置2による移動動作に伴って保
持部材3a,3b,及びベース板3cに力が作用する
と、図中の矢印で示すように接触位置を回転中心にして
振動あるいは回転する。保持装置2が振動あるいは回転
すると、保持されるノズルの位置がずれることになり、
吸引注入動作に誤差が生じることとなる。
【0036】これに対して、図6(d)に示すように、
突出部2gを保持部材3aに当接させる場合には、保持
部材3a,3b,及びベース板3cに力が作用した場合
であっても、突出部2gがベース板3cを接触位置を中
心として両側から反対方向に押すことによって振動や回
転を防止し、これによってノズルの位置ずれを防ぎ、吸
引注入動作の誤動作を防ぐ。
【0037】本発明の保持装置によれば、吸引注入装置
を別置きとした状態で容器のみを搬送することによっ
て、振動や衝撃によって吸引注入装置から生じる液滴の
汚染や測定誤差の発生を防ぐことができる。
【0038】本発明の保持装置によれば、容器と吸引注
入装置とを交換することによって、一つの移動機構で容
器の搬送処理、吸引注入処理、試料等の内容物の物性測
定の各機能について必要な機能のみを選択して使用する
ことができ、各機能を実施する際に各機構間で発生する
干渉を防ぐことができる。
【0039】本発明の保持装置によれば、吸引注入装置
や測定装置を交換することによって、移動機構を増設す
ることなく一つの移動機構で種類の異なる吸引注入装置
や測定装置を使用することができる。
【0040】本発明の吸引注入装置によれば、容器の配
列間隔に応じてノズル間のピッチを任意に変えることが
できるため、容器の配列間隔毎に複数の吸引注入装置を
用意する必要がない。
【0041】本発明の保持装置及び吸引注入装置によれ
ば、一つの移動機構に設けた保持装置に容器、吸引注入
装置、測定装置等から選択したものを交換して取り付け
ることによって、一つの搬送機構によって容器の搬送処
理、吸引注入処理、容器内容物の測定等の複数の処理を
行うことができる。
【0042】本発明の保持装置及び吸引注入装置によれ
ば、保持装置が吸引注入装置を保持することで吸引注入
装置のノズル間のピッチを変え、この吸引注入装置のノ
ズル間のピッチを変えることによって容器の複数の配列
間隔に対応することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保持装置
及び吸引注入装置によれば、一つの移動機構によって、
容器の搬送処理、吸引注入処理、容器内容物の測定等の
複数の処理を行うことができ、また、容器の複数の配列
間隔に対応した吸引注入処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持装置及び吸引注入装置を備える処
理装置の構成を説明する概略図である。
【図2】本発明の保持装置の構成例を説明するための概
略図である。
【図3】本発明の吸引注入装置の構成例を説明するため
の概略図である。
【図4】本発明の保持装置によって吸引注入装置を保持
した状態を示す図である。
【図5】本発明の保持装置及び吸引注入装置を上方(あ
るいは下方)から見た図である。
【図6】本発明の保持装置の把持部材が備える突出部の
動作を説明するために概略図である。
【符号の説明】
1…処理装置、2…保持装置、2a,2b…把持部材、
2c…開閉機構、2d,2e…段差、2f…溝、2g…
突出部、2h…接触線、3…吸引注入装置、3A…複数
処理用吸引注入装置、3B…単数処理用吸引注入装置、
3a,3b…保持部材、3c,3d…ベース板、3e…
クロスバー、3f…ローラー、3g…ローラー軸、3h
…ブロック、3i…ピッチ縮小用ばね、3j…ノズル、
3k…ノズル保持部、3l…液配管、4…移動機構、5
…制御ユニット、6…容器、7…マイクロプレート、8
…容器収納ラック、9…マイクロプレートホルダ、10
…溶媒供給部、11…天秤。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動機構によって位置決めされ、対向間
    隔を調整自在とし所定対向間隔を保持可能する一対の把
    持部材を備え、前記把持部材の対向間隔を調整し保持す
    ることによって保持対象物の交換、及び又は保持する保
    持装置。
  2. 【請求項2】 溶液を吸引及び注入する複数のノズル
    と、前記ノズル間のピッチを対向配置される部材間の対
    向間隔に応じて変更するリンク機構を備える吸引注入装
    置。
  3. 【請求項3】 前記部材間の対向間隔は、当該吸引注入
    装置を保持する保持装置の把持部材によって変更する、
    請求項2記載の吸引注入装置。
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