JP2003028739A - 駆動系 - Google Patents

駆動系

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JP2003028739A
JP2003028739A JP2001211303A JP2001211303A JP2003028739A JP 2003028739 A JP2003028739 A JP 2003028739A JP 2001211303 A JP2001211303 A JP 2001211303A JP 2001211303 A JP2001211303 A JP 2001211303A JP 2003028739 A JP2003028739 A JP 2003028739A
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torque
shaft
transmission
torque sensor
sensor
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JP2001211303A
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English (en)
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Mutsumi Sunahata
睦巳 砂畠
史朗 ▲高▼田
Shiro Takada
Satoshi Kurita
聡 栗田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 伝達トルクを検出してトルクフィードバック
制御を行うようにした駆動系のトルクを検出するトルク
センサーを、駆動系の種類別に専用のものを作る必要の
ないよう考慮する。 【解決手段】駆動系9から入力されたトルクを出力側に
伝達するギヤ伝導機構13をギヤボックス12内に収納
してなる伝動装置11を備え、この伝動装置11のギヤ
伝導機構13に、トルクを検出するトルクセンサー10
を組み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、トルクフ
ィードバック制御を行う駆動系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は撹拌機71を示しており、該撹拌
機71は、撹拌装置72と、この撹拌装置72を駆動す
る駆動系73とから主構成されている。撹拌装置72
は、撹拌槽74と、この撹拌槽74内に上方から挿入状
とされていて上下方向の軸心回りに回転自在な回転軸7
5の下端側に設けられた撹拌部材76とを備えており、
回転軸75を軸心回りに回転駆動させることで撹拌部材
76が回転し、撹拌槽74内の内容物を撹拌するように
したものである。
【0003】駆動系73は、フィードバック制御によっ
て所定のトルクで前記回転軸75を回転させるようにト
ルク制御を行うようにしたものであって、ギヤードモー
タ77と、該モータ77のドライバー78と、前記回転
軸75と、この回転軸75のトルクを検出するトルクセ
ンサー79と、該トルクセンサー79からの信号を処理
する信号処理器80とを有する。ギヤードモータ77
は、駆動源である電動機81と、減速機82とから構成
され、電動機81から出力されるトルクが、減速機82
により減速されて出力軸83に伝達される。
【0004】このギヤードモータ77の出力軸83は、
前記回転軸75に軸継手84を介して動力伝動可能に連
結され、この回転軸75の上部に、該回転軸75のトル
クを検出するトルクセンサー79が設けられている。こ
のトルクセンサー79からの検出信号は信号処理器80
にフィードバックされ、ここで該検出信号が目標値(制
御しようとする希望のトルクに対応した値)と比較さ
れ、目標値と検出値との偏差が動作信号としてドライバ
ー78に出力される。
【0005】そして、この動作信号に基づいてドライバ
ー78から出力される指令信号によって電動機81のパ
ワーが制御されて(電源から電動機81に送られる電流
値がドライバー78から指令されて)トルクが制御され
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、トル
クセンサー79を使用して、駆動系73のトルクフィー
ドバック制御を行う場合、トルクロス又は過度応答を考
慮すると、駆動系73の末端側、すなわち、ワーク(仕
事、図例のものでは撹拌)をする側にトルクセンサー7
9を取り付ける方が、より正確にトルクを検出できるの
で、通常は、前述したように、撹拌部材76を回転させ
る回転軸75にトルクセンサー79が取り付けられる。
【0007】しかしながら、トルクフィードバック制御
を行うようにした駆動系73は、その他の機械(例え
ば、シート巻き取り機、押出機等)にも採用され、前記
構造のものでは、駆動系73の種類ごとに専用のトルク
センサーが必要とされる。そこで、本発明は、前記問題
点に鑑みて、駆動系の種類別に専用のトルクセンサーを
作る必要のない駆動系を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、駆動源から入力され
たトルクを出力側に伝達するギヤ伝動機構をギヤボック
ス内に収納してなる伝動装置を備え、この伝動装置のギ
ヤ伝動機構に、トルクを検出するトルクセンサーを組み
込んだことを特徴とする。また、他の技術的手段は、駆
動源である電動機と、変速機とを備え、変速機はギヤボ
ックス内に、電動機から入力されたトルクを出力軸に変
速して伝達するギヤ変速機構を収納してなり、このギヤ
変速機構に、トルクを検出するトルクセンサーを組み込
んだことを特徴とする。
【0009】また、トルクセンサーが磁歪式のトルクセ
ンサーで構成されているものにあっては、ギヤ変速機構
のトルクを伝達する伝動軸のうち、電動機からのトルク
を入力する入力軸以外の伝動軸にトルクセンサーを組み
付けるのがよい。また、変速機が減速機によって構成さ
れているものにあっては、減速して伝達されたトルクを
出力する出力軸側にトルクセンサーを組み付けるのがよ
い。また、他の技術的手段は、駆動源からのトルクを変
速して伝達するベルト巻き掛け伝動装置からなる減速機
を備え、この減速機のプーリーにトルクセンサーを組み
付けたことを特徴とする。
【0010】また、他の技術的手段は、駆動源からのト
ルクを伝達する軸継手を備え、この軸継手にトルクセン
サーを組み付けたことを特徴とする。また、トルクセン
サーからの検出信号を駆動源のドライバーにフィードバ
ックさせ、このドライバーで目標値と検出値とを比較
し、この目標値と検出値との偏差に基づいてドライバー
から出力される指令信号によって駆動源を制御すること
でトルクフィードバック制御を行うようにするのがよ
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図4は第1の実施の形態を
示しており、図4において、1は撹拌機を示しており、
この撹拌機1は、撹拌装置2(被駆動系、ワーク側)
と、駆動系3とから主構成されている。撹拌装置2は、
撹拌槽4と、この撹拌槽4内に上方から挿入状とされて
いて上下方向の軸心回りに回転自在な回転軸5の下端側
に設けられた撹拌部材6とを備えており、回転軸5を軸
心回りに回転駆動させることで撹拌部材6が回転し、撹
拌槽4内の内容物を撹拌するようにしたものである。
【0012】駆動系3は、フィードバック制御によって
所定のトルクで回転軸5を回転させるようにトルク制御
を行うようにしたものであって、ギヤードモータ7と、
該モータ7のドライバ8ーと、前記回転軸5とで主構成
される。ギヤードモータ7は、電動機9(駆動源)と、
トルクセンサー10を内蔵した減速機11(伝動装置、
変速機)とから主構成されている。減速機11は、電動
機9からのトルクを減速して出力するものであり、ギヤ
ボックス12内にギヤ減速機構13(ギヤ伝動機構、ギ
ヤ変速機構)を収納してなり、電動機9の出力側に固定
されている。
【0013】ギヤ減速機構13は、図1に示すように、
トルクを伝達する複数の伝動軸14,15,16,17
を備えており、これら伝動軸14,15,16,17は
ギヤボックス12に軸心回りに回転自在に支持されてい
る。ギヤボックス12の一側に位置する伝動軸14は、
電動機9の出力軸18にキー結合(又はスプライン結合
等)によって連結されていて、電動機9から出力される
トルクを減速機11のギヤボックス12内に入力する入
力軸とされている。また、この入力軸14から軸心方向
に直交する方向に離間した位置にある伝動軸15は、ギ
ヤボックス12から突出されていて、ギヤボックス12
から外部に、減速されたトルクを出力する出力軸とされ
ており、該出力軸15は、回転軸5にカップリング等の
軸継手19を介して動力伝達可能に連結されている。
【0014】なお、軸継手19は、出力軸15又は回転
軸5に、キー結合又はスプライン結合等によって連結さ
れる。入力軸14と出力軸15との間に配置された伝動
軸16の軸心方向一端側には大径ギヤ20が設けられ、
他端側には小径ギヤ21が設けられ、大径ギヤ20は、
入力軸14の軸心方向一端側に設けられた小径ギヤ22
に噛合している。また、他の伝動軸17は、中空軸によ
って構成されていて、出力軸15に同心状に套嵌されて
おり、該伝動軸17の軸心方向一端側は、出力軸15に
スプライン結合(又は、キー結合等)によって動力伝達
可能に連結され、他端側は、ブシュ等の軸受23を介し
て、出力軸15に相対回転自在に支持されている。
【0015】また、この伝動軸17の他端側には、前記
伝動軸16の小径ギヤ21に噛合する大径ギヤ24が設
けられている。したがって、電動機9から入力軸14に
伝達されたトルクは、小径ギヤ22と大径ギヤ20との
咬み合いによって減速されて伝動軸16に伝達され、こ
の伝動軸16に伝達されたトルクは、小径ギヤ21と大
径ギヤ24との咬み合いによって減速されて伝動軸17
に伝達され、この伝動軸17に伝達されたトルクは、出
力軸15に同速で伝達される。
【0016】減速機11に内蔵されたトルクセンサー1
0は、磁歪式トルクセンサーであり、図2及び図3に示
すように、前記伝動軸17によって構成されたセンサ軸
17と、このセンサ軸17に套嵌されるコイルボビン2
6と、このコイルボビン26に巻回されるコイル27
A,27B,28A,28Bと、このコイル27A,2
7B,28A,28Bの外周側を覆うシールドヨーク2
9と、アンプ基板30とを備えている。センサ軸17
は、ニッケル、コバルト等の磁歪材料又は該磁歪材料を
含んだ材料によって形成され、該センサ軸17の外周面
には、軸心方向一対の磁気異方性部31A,31Bが設
けられており、この磁気異方性部31A,31Bは、セ
ンサ軸17の外周面に多数の溝を平行に加工する(転造
する)ことで構成され、一方の磁気異方性部31Aの溝
は、センサ軸17の軸心に対して+45°の方向に形成
され、他方の磁気異方性部31Bの溝は、センサ軸17
の軸心に対して−45°の方向に形成されている。
【0017】したがって、センサ軸17に磁場を与え、
この状態で、センサ軸17にトルクが印加されると、磁
気異方性部31A,31Bの一方に引張応力、他方に圧
縮応力が選択的に働き、その結果、逆磁歪効果によっ
て、引張応力が作用する磁気異方性部31A,31Bの
透磁率が増加し、圧縮応力が作用する磁気異方性部31
A,31Bの透磁率が減少するようになっている。ま
た、センサ軸17の、各磁気異方性部31A,31Bの
軸心方向外方側で且つ外周側には、軸受32,33を外
嵌するための軸受座34,35が形成され、一方の軸受
座34のセンサ軸17軸心方向外方側には、前記径大ギ
ヤ24が形成され、他方の軸受座35のセンサ軸17軸
心方向外方側には、軸受17の抜け止めをする止め輪3
6を嵌めるための周溝37が形成されている。
【0018】また、周溝37のセンサ軸17軸心方向外
方側には、出力軸15の外周に形成された動力伝達部
(スプライン嵌合部)38に嵌合する動力伝達部(スプ
ライン嵌合部)39がセンサ軸17の内周側に形成され
ている。コイルボビン26は、樹脂材によって筒状に形
成され、両磁気異方性部31A,31Bを覆うように、
センサ軸17に套嵌されている。このコイルボビン26
の軸心方向両側には、前記軸受32,33に外嵌する軸
受嵌合部40,41が形成されており、コイルボビン2
6が軸受32,33を介してセンサ軸17に軸心回りに
相対回転自在に支持されている。
【0019】なお、コイルボビン26の径方向一側に
は、ギヤボックス12側に係合して、コイルボビン26
の連れ回りを防止するための係合部42が設けられてい
る。また、前記軸受32と大径ギヤ24の間及び軸受3
3と止め輪36の間には、それぞれスラストワッシャ4
3が設けられており、軸受32,33によってラジアル
荷重を受け、スラストワッシャ43によってスラスト荷
重を受けるようにして、センサ軸17の回転ムラ及びト
ルクロスを低減させるようにしている。また、コイルボ
ビン26の外周側の磁気異方性部31A,31Bに対応
する部分には、コイル27A,27B,28A,28B
を巻き付けるべく周方向に形成されたコイル収容溝44
A,44Bが、一対の磁気異方性部31A,31Bに対
応して一対形成されていると共に、各コイル収容溝44
A,44Bの軸心方向外方側に、それぞれ周溝45が形
成されている。
【0020】各コイル収容溝44A,44Bには、内周
側に、センサ軸17にトルクが印加された場合の磁気異
方性部31A,31Bの透磁率の変化を検出する検出用
のコイル27A,27B(これを検出コイルという)が
設けられ、外周側に、センサ軸17に磁場を与える励磁
用のコイル28A,28B(これを励磁コイルという)
が設けられており、検出コイル27A,27Bと励磁コ
イル28A,28Bとの間には、ポリエステルフィルム
等からなる絶縁層が設けられている。また、コイルボビ
ン26外周側の、コイル収容溝44A,44B間には、
8本の接続端子46が立設固定されており、各接続端子
46に、各コイル27A,27B,28A,28Bの巻
線の端部が巻回され、半田付けされることで接続されて
いる。
【0021】シールドヨーク29は、磁性材料からなる
薄厚の板材をプレス加工してなる薄肉プレス成形品によ
り構成されており、軽量化が図られていると共に、コン
パクトで安価に成形されている。また、シールドヨーク
29は、筒状に形成されてコイルボビン26に套嵌され
ており、一対の磁気異方性部31A,31Bの径方向外
方側を覆う円筒部48と、この円筒部48の軸心方向両
端部から径方向内方に延出してコイルボビン26の周溝
45に挿入される鍔部49とを有する。
【0022】この鍔部49は、円筒部48の周方向略全
周に亘って設けられる。シールドヨーク29の円筒部4
8には、接続端子46を挿通させるための、挿通孔50
が形成されていると共に、この挿通孔50に対して径方
向反対側の位置(径方向対称位置)に、該挿通孔50と
同じ大きさの開孔51が形成されている。シールドヨー
ク29は、軸心方向及び径方向に沿う分割面で複数の構
成体に分割されている(本実施の形態では、シールドヨ
ーク29は、挿通孔50及び開口51を周方向に2分す
るように、2分割されている)。
【0023】このシールドヨーク29を構成する構成体
は、長方形状の平板をプレス加工することで、鍔付きの
半割筒状に形成されており、この半割筒状の構成体の分
割面を突き合わせ状とすることで、シールドヨーク29
が組まれて筒状とされる。一方、コイルボビン26の各
周溝45には、シールドヨーク29の鍔部49とコイル
ボビン26との間に間隔が生じるように、シールドヨー
ク29の鍔部49を支持するための一対の支持体52
が、コイルボビン26の径方向対称位置に設けられてい
る。
【0024】支持体52は、ゴム様弾性体(例えば、N
BR(ゴム硬さ JISA Hs70±5))によって
形成されており、支持体52をコイルボビン26の周溝
45に配置し、その後、シールドヨーク29の構成体の
突き合わせ部分が支持体52によって支持されるように
シールドヨーク29を組み付け、その後、周溝45にゴ
ム系接着剤(例えばシリコンゴム)を充填してシールド
ヨーク29及び支持体52をコイルボビン26に接着固
定している。これによって、シールドヨーク29が、コ
イルボビン26から離隔した状態で、且つ弾性的に支持
され、温度変化が生じた場合の、シールドヨーク29と
コイルボビン26との線膨張係数(熱膨張)の差にもと
づく、シールドヨーク29に作用する応力が、支持体5
2の弾性変形によって吸収され、このシールドヨーク2
9とコイルボビン26との熱膨張差に起因するセンサ出
力の変動を防止でき、センサー精度を向上させることが
できる。
【0025】また、シールドヨーク29の鍔部49を、
弾性体によって、該鍔部49とコイルボビン26との間
に間隔が生じるように支持する場合、シールドヨーク2
9の鍔部49を、全周にわたって弾性体によって支持す
るようにすると、シールドヨーク29及びコイルボビン
26の製作上の誤差から、シールドヨーク29の軸心を
センサ軸17の軸心に一致させるのが困難であるが、本
実施の形態のものにあっては、シールドヨーク29の鍔
部49は、コイルボビン26の周方向複数箇所(本実施
の形態では2箇所)に配置された支持体52によって支
持されているので、コイルボビン6の支持体52を設け
る部分、及び、シールドヨーク29の鍔部49の支持体
52に接当する部分の精度を出せば、シールドヨーク2
9とセンサ軸17とを同心状に配置することができ、シ
ールドヨーク29とセンサ軸17との同心度を容易に向
上させることができ、センサー精度を向上させることが
できる。
【0026】また、シールドヨーク29を組む際におい
て、鍔部49は支持体52に若干押し付けぎみに接当さ
れるので、鍔部49の支持体52に接当する部分に、若
干ではあるが応力が生じ、これがセンサ出力に影響を及
ぼすが、支持体52は、コイルボビン26及びシールド
ヨーク29の径方向対称位置に設けられており、これに
よってバランスされて、出力変動が防止されている。前
記シールドヨーク29は、コイル27A,27B,28
A,28Bから発生された磁束を集中して通流させて磁
束の漏れを防ぎ、センサー感度を増大させるものであ
り、シールドヨーク29の端部に設けられた鍔部49に
よって、該シールドヨーク29の端部をセンサ軸17に
近づけ、鍔部49からシールドヨーク29に磁束を多く
取り込み、磁束の漏れを防ぐようにしているが、コイル
ボビン26を支持する軸受32,33が導電率の高い銅
系の材料で形成されていると、該軸受32,33が漏れ
磁束を吸収し、センサ出力が低下し、センサー精度に影
響を及ぼすので、該軸受32,33は、導電率の低い
(0を含む)材料で形成されるのが好ましく、本実施の
形態では、鉄系又はステンレス系等の材料(例えば、N
TNベアファイト F材)で形成される(なお、耐久性
の問題が解消すれば、樹脂製であってもかまわない)。
【0027】前記軸受32,33としては、ブシュ(含
油ブシュ等)か小型のベアリングが採用されるが、この
軸受32,33をブシュで構成する場合、薄肉に形成す
ることで、該軸受32,33を銅系等の導電率の高い材
料で形成しても、漏れ磁束の吸収を抑えることができ
る。前記アンプ基板30は、シールドヨーク29の径方
向外方側に配置されており、ボビン26に設けられた基
板取付部47に固定されている。また、前記接続端子4
6は、アンプ基板30に接続されており、磁気異方性部
31A,31Bの透磁率変化を各検出コイル28A,2
8Bに誘導起電圧として発生させ、これをアンプ基板3
0により、直流変換、差動増幅してトルクに比例した電
圧を出力するように構成されている。
【0028】アンプ基板30は、電気配線等によって、
電源及びドライバー8に接続されている。アンプ基板3
0から出力された検出信号(電圧)は、ドライバー8に
フィードバックされ、ここで該検出信号が目標値(制御
しようとする希望のトルクに対応した値)と比較され、
目標値と検出値との偏差に基づいてドライバー8から出
力される指令信号によって電動機9のパワーが制御され
て(電源から電動機8に送られる電流値がドライバー8
から指令されて)トルクが制御されるようにしている。
【0029】したがって、本実施の形態では、ギヤード
モータ7(電動機9)のドライバー8は、フィードバッ
ク処理機能を有する。前記トルクセンサー10は、電動
機9の内部に設けることも可能であるが、このトルクセ
ンサー10は磁歪式のトルクセンサーであるので、電動
機9の内部に設けると、電動機9内の磁場の影響及び熱
の影響により出力変動を生じるので、それらに対する対
策が必要とされる。また、トルクセンサー10を、ギヤ
減速機構13の入力軸14側に組み付けることも可能で
あるが、この入力軸14は電動機9の出力軸18に連結
されるので、トルクセンサー10を入力軸14に組み付
けた場合、電動機9側の磁場の影響を受けるので、好ま
しくない。
【0030】したがって、入力軸14から遠い出力軸1
5側にトルクセンサー10を組み付けるのが好ましい
が、入力軸14と出力軸15との間の伝動軸16にトル
クセンサー10を組み付けてもよい。また、減速したト
ルクを検出する方が、トルク検出出力が高いので、この
点においても、出力軸15側にトルクセンサー10を組
み付けるのが好ましいといえる。また、本実施の形態で
は、センサ軸17を中空軸で構成することで、小型・軽
量化を図っているが、センサ軸17は、むく軸で構成し
てもよい。例えば、出力軸15をセンサ軸とし、この出
力軸15に磁気異方性部31A,31Bを形成すると共
に、コイルボビン26を套嵌して支持する。
【0031】この場合、大径ギヤ24は出力軸15に一
体形成されるか、又は、別体で形成してキー結合、スプ
ライン結合等によって出力軸15に連結される。また、
前記実施の形態にあっては、変速機として、減速機11
を採用し、この減速機11のギヤ減速機構13にトルク
センサー10を組み込んだものを例示したが、これに限
定されることなく、変速機として、ギヤボックス内に、
回転速度を複数段に切り換えて出力軸に伝達するギヤ変
速機構を収納したもの、或いは、ギヤボックス内に、回
転速度を増速して出力軸に伝達するギヤ変速機構(ギヤ
増速機構)を収納したもの等を採用し、前記ギヤ変速機
構にトルクセンサー10を組み込むようにしてもよい。
【0032】図5及び図6は第2の実施の形態を示して
おり、該実施の形態は、電動機9から出力されるトルク
を減速して伝達する減速機54としてベルト巻き掛け伝
動装置を採用したものである。この減速機54は、小径
の駆動プーリ55と、大径の従動プーリ56と、これら
プーリ55,56に亘って巻き掛けられたベルト57と
を備えており、駆動プーリ55には電動機9の出力軸1
8からトルクが伝達され、駆動プーリ55から従動プー
リ56へと減速してトルクが伝達され、従動プーリ56
から回転軸5にトルクが伝達されるようになっている。
【0033】トルクセンサー10は駆動プーリ55側に
組み込まれている。すなわち、電動機9の出力軸18の
先端側には、中空軸によって構成されたセンサ軸17
(伝動軸)が套嵌され、このセンサ軸17の一端側は、
出力軸18に、キー結合又はスプライン結合等の結合手
段59によって動力伝達可能に連結され、センサ軸17
の他端側は、出力軸18の先端側に、軸受58を介し
て、相対回転回転自在に支持されている。また、センサ
軸17の他端側には、駆動プーリ55がキー結合又はス
プライン結合等によって動力伝達可能に連結され(又は
一体形成されていてもよい)ていて、電動機9の出力軸
18からセンサ軸17を経て駆動プーリ55にトルクが
伝達されるようになっている。
【0034】トルクセンサー10及び撹拌装置2等の構
成は前記第1の実施の形態と略同様であるので、同符号
を付して説明を省略する。なお、前記第2の実施の形態
において、従動プーリ56側にトルクセンサー10を組
み付けるようにしてもよい。図7は第3の実施の形態を
示し、前記第1の実施の形態におけるギヤードモータ7
の出力軸15と回転軸5とを連結する軸継手60(カッ
プリング)に、トルクセンサー10を組み付けたもので
ある。
【0035】この軸継手60は、筒状に形成されてお
り、この軸継手60の内周側には、軸心方向一端側に、
ギヤードモータ7の出力軸15に動力伝達可能に係合す
る動力伝達部(スプライン嵌合部)61が設けられ、他
端側に、回転軸5に動力伝達可能に係合する動力伝達部
(スプライン嵌合部)62が設けられている。また、軸
継手60の外周側に、磁気異方性部31A,31Bが設
けられており、この軸継手60が、トルクセンサー10
のセンサ軸とされている。トルクセンサー10、ギヤー
ドモータ7及び撹拌装置2等の構成は前記第1の実施の
形態と略同様である。
【0036】なお、この場合、ギヤードモータ7の減速
機11内には、トルクセンサー10は設けない。また、
この実施の形態ものにあっては、駆動系の駆動源として
減速機構付きのモータを採用する場合に、都合がよい。
また、前記トルクセンサー10は、前記第2の実施の形
態における、従動プーリ56と一体回転するシャフトと
回転軸5とを連結する軸継手に組み付けてもよい。
【0037】前記実施の形態のものにあっては、トルク
制御なしの駆動系から、減速機11(または、ギヤード
モータ7)又は軸継手60又は駆動プーリ55(或いは
従動プーリ56)と、ドライバー8とを変えるだけでト
ルク制御可能となる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、 駆動源から入力され
たトルクを出力側に伝達するギヤ伝動機構に、トルクを
検出するトルクセンサーを組み込んむことにより、又
は、電動機から入力されたトルクを出力軸に変速して伝
達するギヤ変速機構に、トルクを検出するトルクセンサ
ーを組み込むことにより、又は、駆動源からのトルクを
減速して伝達するベルト巻き掛け伝動装置からなる減速
機のプーリーにトルクセンサーを組み付けることによ
り、又は、駆動源からのトルクを伝達する軸継手にトル
クセンサーを組み付けることにより、例えば、攪拌機、
シート巻き取り機、押出機等の駆動系を備えた機械にお
いて、駆動系の種類別に専用のトルクセンサーを作る必
要がなく、汎用性をもたせることができる。
【0039】また、トルクセンサーが磁歪式のトルクセ
ンサーで構成されているものにあっては、ギヤ変速機構
のトルクを伝達する伝動軸のうち、電動機からのトルク
を入力する入力軸以外の伝動軸にトルクセンサーを組み
付けることにより、トルクセンサーが電動機側の磁場の
影響を受けるのを防止することができる。また、変速機
が減速機によって構成されているものにあっては、減速
して伝達されたトルクを出力する出力軸側にトルクセン
サーを組み付けて、伝達トルクの大きいトルクを検出す
るようにすることにより、トルク検出出力が高くなり、
センサー精度がよい。
【0040】また、トルクセンサーからの検出信号を駆
動源のドライバーにフィードバックさせ、このドライバ
ーで目標値と検出値とを比較し、この目標値と検出値と
の偏差に基づいてドライバーから出力される指令信号に
よって駆動源を制御することでトルクフィードバック制
御を行うことにより、すなわち、ドライバーにトルクフ
ィードバック処理機構をもたせることにより、制御系の
構成が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る減速機の断面図であ
る。
【図2】第1の実施の形態に係るトルクセンサーを組み
込んだ部分の断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係るトルクセンサーの要部
の拡大断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る攪拌機の概略図であ
る。
【図5】第2の実施の形態に係る攪拌機の概略図であ
る。
【図6】第2の実施の形態に係るトルクセンサーを組み
込んだ部分の断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係るトルクセンサーを組み
込んだ部分の断面図である。
【図8】従来例に係る攪拌機の概略図である。
【符号の説明】
7 ギヤードモータ 8 ドライバー 9 電動機(駆動源) 10 トルクセンサー 11 減速機(伝動装置、変速機) 12 ギヤボックス 13 ギヤ減速機構(ギヤ伝動機構、ギヤ変速機構) 14 伝動軸(入力軸) 15 伝動軸(出力軸) 16 伝動軸 17 伝動軸(センサ軸) 54 減速機 55 駆動プーリ 56 従動プーリ 60 軸継手
フロントページの続き (72)発明者 栗田 聡 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ久宝寺工場内 Fターム(参考) 2F051 AB05 BA03 5H607 AA11 BB01 CC03 DD03 DD15 EE28 EE31 HH02 HH09 5H611 AA01 BB01 PP07 QQ08 RR02 UA07 UB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源から入力されたトルクを出力側に
    伝達するギヤ伝動機構をギヤボックス内に収納してなる
    伝動装置を備え、この伝動装置のギヤ伝動機構に、トル
    クを検出するトルクセンサーを組み込んだことを特徴と
    する駆動系。
  2. 【請求項2】 駆動源である電動機と、変速機とを備
    え、変速機はギヤボックス内に、電動機から入力された
    トルクを出力軸に変速して伝達するギヤ変速機構を収納
    してなり、このギヤ変速機構に、トルクを検出するトル
    クセンサーを組み込んだことを特徴とする駆動系。
  3. 【請求項3】 トルクセンサーは磁歪式のトルクセンサ
    ーで構成され、ギヤ変速機構のトルクを伝達する伝動軸
    のうち、電動機からのトルクを入力する入力軸以外の伝
    動軸にトルクセンサーを組み付けたことを特徴とする請
    求項2に記載の駆動系。
  4. 【請求項4】 変速機は減速機によって構成され、減速
    して伝達されたトルクを出力する出力軸側にトルクセン
    サーを組み付けたことを特徴とする請求項2又は3に記
    載の駆動系。
  5. 【請求項5】 駆動源からのトルクを減速して伝達する
    ベルト巻き掛け伝動装置からなる減速機を備え、この減
    速機のプーリーにトルクセンサーを組み付けたことを特
    徴とする駆動系。
  6. 【請求項6】 駆動源からのトルクを伝達する軸継手を
    備え、この軸継手にトルクセンサーを組み付けたことを
    特徴とする駆動系。
  7. 【請求項7】 トルクセンサーからの検出信号を駆動源
    のドライバーにフィードバックさせ、このドライバーで
    目標値と検出値とを比較し、この目標値と検出値との偏
    差に基づいてドライバーから出力される指令信号によっ
    て駆動源を制御することでトルクフィードバック制御を
    行うようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の駆動系。
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