JP2003028326A - ボール逆止弁及び揚送装置 - Google Patents
ボール逆止弁及び揚送装置Info
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Abstract
抜き機能を逆止弁に付加した構造とし、コンパクト性と
強度性の向上を図ると共に、従来品との互換性も有する
実用的価値の高いボール逆止弁を提供すると共に従来の
マンホール等にも適用できる揚送装置を提供すること。 【解決手段】 流入口と流出口を有するボデーの流入側
に着座部を設け、この着座部に着座させたボール弁体を
ガイド部を介してボデー内の退避路に退避させるボール
逆止弁において、前記退避路の中心線と流路の中心線と
を結ぶ縦断面と平行に設けられたリブをフランジの内側
に位置するボデーの外周面に形成すると共に、前記縦断
面に対して垂直方向で、かつ、フランジの内側位置に突
設部を一体に形成し、この突設部に形成した内外側開口
部を連通路で連通させたボール逆止弁である。
Description
水、農業用水、汚水、工業排水、雑排水等の液体或は油
等の配管に用いるボール逆止弁及び下水槽、マンホール
ポンプ場、貯水池等において、これら液体或いは油等の
流体を汲み上げるための揚送装置に関する。
側にゴムや樹脂を被覆したボール弁体をボデーに内蔵
し、ボデーには、流入口と流出口を設け、ボデー内にボ
ールを誘導するガイド部を設けて流体が正流する時にボ
ールを流体の流れを阻害しない場所に退避させ、流体が
停止した時にボールが自重によって閉位置に移動するよ
うにした逆止弁が知られている。
れるが、例えば、マンホール用のポンプシステムに用い
る場合、水中ポンプの上部に、この逆止弁を設けた揚送
機能を2系統(又は1系統)を有しており、マンホール
内に貯槽される流体が常時一定量になるようにポンプ動
作によって揚送され、ポンプ停止後は、逆止弁が閉止状
態となって逆流を防止するようにしている。
の配管には、逆止弁とは別に空気抜き弁が設けられ、配
管内に常時空気が流通するように設けられている。
の水頭圧により逆止弁が働いて閉止する。このとき、一
次側と二次側には圧力差がないと逆止め機能が発揮され
ない。即ち、一次側の圧力が小さいことが必要であっ
て、ポンプの停止と共に、一次側の配管の水をポンプ等
から抜かなければならないため、まず、一次側配管内の
空気を空気抜き弁より取り入れる必要がある。
配管内に空気があるとポンプ能力が低下するため、早期
に空気抜き弁より空気を抜く必要がある。このように、
逆止弁とポンプの間の配管内に含有されている空気を空
気抜き弁より抜くようにしている。
き弁を別個に設けることなく、逆止弁と一体化する要望
もあったが、逆止弁自体が大型化し、面間寸法が変わる
おそれがあると共に従来品との寸法上の互換性がなくな
るため、実現には至っていなかった。特に、一連の揚送
・逆流防止機能部を並列に2系統設けて交互に動作させ
るマンホールポンプシステムでは、配管を含めた構成要
素が多く、システムのレイアウトを変更すると、そのた
めのコストが非常に高くなるため、従来のマンホールに
は適用できなかった。
の要望に対応するため、鋭意検討の結果、開発に至った
ものであり、逆止弁を大型化することなく、一次側の空
気抜き機能を逆止弁に付加した構造とし、コンパクト性
と強度性の向上を図ると共に、従来品との互換性も有す
る実用的価値の高いボール逆止弁を提供すると共に従来
のマンホール等にも適用できる揚送装置を提供すること
を目的とする。
め、請求項1に記載の発明は、流入口と流出口を有する
ボデーの流入側に着座部を設け、この着座部に着座させ
たボール弁体をガイド部を介してボデー内の退避路に退
避させるボール逆止弁において、前記退避路の中心線と
流路の中心線とを結ぶ縦断面と平行に設けられたリブを
フランジの内側に位置するボデーの外周面に形成すると
共に、前記縦断面に対して垂直方向で、かつ、フランジ
の内側位置に突設部を一体に形成し、この突設部に形成
した内外側開口部を連通路で連通させたボール逆止弁で
ある。
口部の端面を前記フランジの外周面に一致させたボール
逆止弁である。
へ排出する揚送装置であって、貯槽流体を所定量に制御
するために揚送及び停止を繰り返すポンプと、このポン
プに揚送される前記貯槽流体を外部へ排出するための配
管と、この配管上に設けられ前記ポンプの停止状態時に
排出流体の逆流を防止するボール逆止弁を具備する揚送
装置である。
施形態を図面に従って具体的に説明する。図1〜図6は
ボール逆止弁の一例を示したものであり、図7〜図10
は、他例を示したものであり、図11は、マンホールポ
ンプシステムの一例を示した説明図である。
手段により形成したボデー1の一次側に流入口2を、二
次側に流入口3を形成し、流入口2の近傍位置に環状の
着座部(シート部)4を設け、ボデー1内の流路8の外方
にボール弁体5を退避させる退避路6を形成し、この退
避路6の開口部6aをボルト・ナット7aを介して固着
したキャップ7で被蓋している。
ゴム又は合成樹脂を包囲し、このボール弁体5の外側
は、流入口2及び流入口3の内側より大きく形成してい
る。このボール弁体5は、ボール弁体5より大きい開口
の開口部6aより挿入してボデー1内に収納している。
退避路6に案内して二次側への移動を阻止するガイド部
9を設け、このガイド部9の幅は、ボール弁体5の外径
よりも小さくしてあり、更に、ボール弁体5の飛び出し
を防止するため、金属製球体5aの外径を流入口2、ガ
イド部9の幅及び流出口3よりも大きくすることが有効
である。そのほか、本例に示すように、流入口2と流出
口3に突部11,12を設けて、この突部11,12よ
り金属製球体5aの外径を大きく設置して飛び出しを防
止するようにしてもよい。
一次側に傾斜させている。このため、バルブを水平に配
置して使用する場合に、ボール弁体5は、閉止位置に移
動する際に、やや一次側へ重心を移動した状態で、傾斜
状態の着座部4へ案内されながら圧着されるので、ボー
ル弁体5は、確実に着座される。この傾斜角度は、適宜
設定できるが5〜10度程度が好ましく、本例における
傾斜角度θは、5度の傾斜角度を採用している。
座部4に導くため、一次側に傾斜させた円弧状の案内部
10を設けている。この案内部10は、ボール弁体5が
ガイド部9に案内されながら転動し、案内部10の端部
に形成した突条の位置決め部10aに、ボール弁体5
が、転動し、位置決め部10aに移動付勢して位置決め
され、傾斜状の着座部4側にボール弁体5が圧着されて
確実に着座部4を封止する。
流入口2の配管接続部(フランジ)13側に外側開口部1
4を形成し、更に、流入口2と着座部4との間に内側開
口部15を形成し、この外側開口部14と内側開口部1
5を連通路16で連通させている。この連通路16は、
ポンプ作動時に不要に流体が流出して揚送を阻害するこ
とにもなるため、ポンプに求められる最低揚送能力を確
保する条件を満たし、且つ、目詰まりを生じると逆止弁
の閉止動作を阻害することにもなるため、流体の混入異
物によって目詰まりを生じない条件を満たす口径に設定
される。この外側開口部14は、ボデー1の一部を突設
させた突設部1aに形成し、本例において、めねじ17
(おねじでも良い)を設けている。この連通路16は、
図5に示すように、流路方向に対して垂直方向に設ける
場合と、図8に示すように、外側開口部14を設けた突
設部1aを着座部4寄りに設け、連通路16を曲折させ
て内側開口部15を流入口2側に開口させる場合があ
る。
図5に示す場合であるが、これに用いられるバルブの口
径が例えば50mmのように比較的小さく、配管と接続す
る際には、図6に示すように、フランジ21の4つの接
続穴21aにボルト・ナット30を用いて締め付けるよ
う要求される。図1に示すフランジ13の締め付け状態
(ナットのみ図示)によれば、両ナットの間隔が外側開
口部14の寸法に比べ余裕がある場合には、連通路16
は、両ナット30の間に配し、フランジ13の肉厚部分
にかかるように流路方向に対して垂直方向に設ける。こ
こで、連通路16の存在によって、フランジ13の肉厚
部分が薄くなるが、隣接する締め付け部分では所定の肉
厚となるように、フランジ13及び突設部1aが形成さ
れているため、フランジ13と配管との接続で要求され
る接続強度を確保しながら、バルブ本体の面間寸法を変
えることなく連通路16を設けることが可能となる。
るバルブの口径が例えば80mm以上のように比較的大き
く、配管と接続する際には、図10に示すように、フラ
ンジ21の8つの接続穴21aにボルト・ナット30を
用いて締め付けるよう要求される。
(ナット30のみ図示)によれば、突設部1aに隣接す
る両ナット30の間隔が外側開口部14の寸法より小さ
い場合には、上述のごとく、外側開口部14を設けた突
設部1aを着座部4寄りに設け、連通路16を曲折させ
て内側開口部15を流入口2側に開口させる。ここで、
着座部4は、傾斜角度θをもって一次側に傾斜して設け
られているため、内側開口部15の設定位置の自由度が
広がり、連通路16の製造上の加工を容易にすることが
できる。
も、突設部1aの突設部位は、配管へのフランジ13の
接続のためのボルト・ナットの締め付けスペースを確保
できるような形状と配置にしているため、フランジ13
と配管との接続は、従来の施工と同様にボルト・ナット
の締め付けを行って、確実な接続が可能となる。また、
図8に示す場合において、ボルト・ナットの締め付けに
よらずに配管側からボルトのタップ締め付けによって配
管接続すれば、図5と同様に連通路16は、流路方向に
対して垂直方向に設けることが可能で、加工が一層容易
となり製造コストを削減することができる。
のめねじ17には、エルボジョイント18を介して開閉
弁19を接続している。通常は、この状態でマンホール
内に設置される。とりわけ、一連の揚送・逆流防止機能
部28を並列に2系統設けて交互に動作させるマンホー
ルポンプシステムでは、配管を含めた構成要素が多く、
システムのレイアウトを変更すると、そのためのコスト
が非常に高くなる。そこで、ボール弁体5の退避路6の
中心線及び流路の中心線とを結ぶ縦断面に対して垂直方
向のボデー1に突設部1aを形成することで、バルブの
面間寸法が変わらず、システムのレイアウトを変更する
ことなく、従来のマンホールにそのまま適用できる。
二次側近傍の周囲に、環状凹部の異物溜まり部20を形
成して、砂等の異物を溜めることによって着座部4のシ
ート部位とボール弁体5との間に異物が挟まれにくいよ
うにしている。
退避路6の中心線と流路の中心線とを結ぶ縦断面と平行
に設けられたリブ31をフランジ13の内側に位置する
ボデー1の外周面に形成する。突設部1aは、前述の縦
断面に対して垂直方向で、かつ、フランジ13の内側位
置にボデー1と一体に形成されている。図5及び図8に
示すように、突設部1aの外側開口部14の端面をフラ
ンジ13の外周面と一致させて、湯流れを良くしてい
る。
aと流入管25を有するマンホール22内の貯槽流体2
3を外部へ排出するマンホールポンプシステムであっ
て、貯槽流体23を所定量に制御するために揚送及び停
止を繰り返すポンプ24a,24bと、このポンプに揚
送される貯槽流体23を外部へ排出するための排出管2
7と、この排出管27に接続する一次側配管26aと二
次側配管26bとの間に、ポンプの停止状態時に排出流
体の逆流を防止するボール逆止弁29a,29bを設け
たシステムである。この場合、ポンプ24a,24b、
配管26a,26b及び逆止弁29a,29bを含んで
構成される一連の揚送・逆流防止機能部28を並列に設
け、これら一連の揚送・逆流防止機能部28を交互に運
動するようにしている。
接続部(フランジ)、13a、21aは接続穴である。
えば、図11において、マンホール22用のポンプシス
テムに用いる場合、1系統又は2系統の水中ポンプの一
次側配管の上部に、ボール逆止弁29a,29bを配置
し、マンホール22内に貯槽される貯槽流体23が常時
一定量になるようにポンプ24a,24bの動作によっ
て揚送され、ポンプ24a,24bの停止後は、ボール
逆止弁29a,29bが閉止状態となって逆流を防止す
る。
は、二つのポンプ24a,24bが交互に動作し、1系
統に異常をきたしても並列に設けられたもう一つの別系
統によってシステムに支障をきたさないようにしてい
る。
とき、ボール逆止弁29a,29bの一次側の水をポン
プ等から抜く場合、ボール逆止弁29a,29bの連通
路16から開閉弁19を通って一次側配管26a内に空
気を取り入れると共に、流体の正流が止まって図4に示
す退避路6のボール弁体5がガイド部9に沿って自重で
移動し、案内部10に案内されながら位置決め部10a
に位置する。すると、ボール弁体5は、やや一次側へ重
心を移動した状態で、傾斜状態の着座部4へ案内されな
がら圧着されると同時に、一次側の圧力が二次側の圧力
より小さいため、二次側配管26bの水頭圧により逆止
め機能が発揮され、ボール弁体5は、着座部4に確実に
着座される。即ち、連通路16から取り入れられる空気
によって一次側配管26a内の流体が抜け、従って、バ
ルブの一次側と二次側に差圧が発生し、ボール弁体5と
着座部4とが確実に閉止状態になる。
揚送する場合、一次側配管26a内の空気は、連通路1
6から開閉弁19を通って外部へ抜かれるので、ポンプ
能力が低下することなく、流体の正流が発生すると、ボ
ール弁体は、着座部4を離れてガイド部9に案内されな
がら退避路6に退避するので、流体は圧力損失を生じる
ことなく、一次側から二次側へ供給され、排出管27よ
り排出される。
システム等の揚送装置に用いられる場合について説明し
たが、例えば、雨水などを貯槽して揚送する中水ライン
にも広く適用できる。
によると、ボール逆止弁を大型化することなく、空気抜
き機能を有する逆止弁を製造することができ、コンパク
ト化に寄与でき得るばかりでなく、従来のマンホール等
にも適用できる揚送装置を得ることが可能となり、特
に、突設部自体がリブの機能を有し、縦方向に設けられ
たリブに対し、この突設部によって軟弱な垂直方向を強
固にすることができ、特に、着座部付近のボール逆止弁
の強度を向上させることが可能となる。
ジの外周面に一致させたので、湯流れを良好にして鋳造
性を向上させることができると共に、外側開口部の加工
作業性や、開口部へのエルボジョイント等の取付作業性
を向上させることができる。
図である。
である。
図である。
明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 流入口と流出口を有するボデーの流入側
に着座部を設け、この着座部に着座させたボール弁体を
ガイド部を介してボデー内の退避路に退避させるボール
逆止弁において、前記退避路の中心線と流路の中心線を
結ぶ縦断面と平行に設けられたリブをフランジの内側に
位置するボデーの外周面に形成すると共に、前記縦断面
に対して垂直方向で、かつ、フランジの内側位置に突設
部を一体に形成し、この突設部に形成した内外側開口部
を連通路で連通させたことを特徴とするボール逆止弁。 - 【請求項2】 前記突設部の外側開口部の端面を前記フ
ランジの外周面に一致させた請求項1に記載のボール逆
止弁。 - 【請求項3】 貯槽流体を外部へ排出する揚送装置であ
って、貯槽流体を所定量に制御するために揚送及び停止
を繰り返すポンプと、このポンプに揚送される前記貯槽
流体を外部へ排出するための配管と、この配管上に設け
られ前記ポンプの停止状態時に排出流体の逆流を防止す
る請求項1又は2に記載したボール逆止弁を具備するこ
とを特徴とする揚送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002169228A JP3725494B2 (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | ボール逆止弁及び揚送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002169228A JP3725494B2 (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | ボール逆止弁及び揚送装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05331399A Division JP3369499B2 (ja) | 1998-12-09 | 1999-03-01 | ボール逆止弁及び揚送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003028326A true JP2003028326A (ja) | 2003-01-29 |
JP3725494B2 JP3725494B2 (ja) | 2005-12-14 |
Family
ID=19195122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002169228A Expired - Lifetime JP3725494B2 (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | ボール逆止弁及び揚送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3725494B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169195A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Kubota Corp | 弁 |
-
2002
- 2002-06-10 JP JP2002169228A patent/JP3725494B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169195A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Kubota Corp | 弁 |
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---|---|
JP3725494B2 (ja) | 2005-12-14 |
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