JP2003028214A - ブレーキシリンダ装置 - Google Patents

ブレーキシリンダ装置

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JP2003028214A
JP2003028214A JP2001214274A JP2001214274A JP2003028214A JP 2003028214 A JP2003028214 A JP 2003028214A JP 2001214274 A JP2001214274 A JP 2001214274A JP 2001214274 A JP2001214274 A JP 2001214274A JP 2003028214 A JP2003028214 A JP 2003028214A
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JP
Japan
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wedge
wedge mechanism
cylinder device
elastic member
brake cylinder
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Application number
JP2001214274A
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English (en)
Inventor
Hajime Niki
仁木肇
Hiroyuki Terada
寺田裕之
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体室内のウェッジ機構の姿勢を常に一
定に保つブレーキシリンダ装置を安価に提供すること。 【解決手段】 流体室13の加圧により主ピストン2
0,20を押動してブレーキシューを拡張した時、流体
室13内のウェッジ機構30に、このウェッジ機構30
の回転を規制するよう主ピストン20,20の進退運動
に追従可能な弾性部35d,35dを有する弾性部材3
5を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキシューを
拡張するための流体式作動機構と機械式作動機構とを併
設したドラムブレーキのブレーキシリンダ装置に関し、
特に流体室内に配設した機械式に作動するウェッジ機構
の回転防止手段に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、流体室内に機械式のウェッジ
機構を配設したブレーキシリンダ装置として、例えば実
公平2−18835号公報が知られている。その構成を
図6に基づいて概説するに当たり、一般的にはシュー間
隙調整機構が設けられているので、ここでは実登259
0929号公報に開示されているシュー間隙を自動的に
調整する機構を付設して説明する。
【0003】シリンダ装置の縦断面図に示すように、略
T字状のシリンダボディ10には、主シリンダ穴11の
軸線方向に間隔を有して摺動可能に密嵌合する一対の主
ピストン20,20と、両主ピストン20,20間の中
央部であって前記主シリンダ穴11の軸線に交差する方
向に設けられ、この主シリンダ穴11から離隔する副シ
リンダ穴12に摺動可能に密嵌合する副ピストン21と
で流体室13が画成されており、主にサービスブレーキ
時の加圧室として用いられる。そして、直列的に配設さ
れた前記主ピストン20,20は、その対向する後端面
20a,20aがシリンダボディ10に形成されたスト
ッパ14により、ブレーキ不作動時における戻り位置が
規制されている。
【0004】主ピストン20,20の前端部側に付設す
るシュー間隙自動調整機構などの構成は図の左右におい
て同じであるから、左方の主ピストン20側のみについ
て説明する。
【0005】主ピストン20の軸心の前端部側から穿設
した有底穴20b内にアジャストスリーブ40が回転可
能に嵌合し、このアジャストスリーブ40には、主ピス
トン20から突出した外周部に可逆ねじ40aが螺設さ
れていると共に、軸心に非可逆ねじ40bが螺設されて
いる。前記可逆ねじ40aにはドライブリング50が螺
合し、このドライブリング50の外周面と主シリンダ穴
11の開口端部とに形成した夫々の円錐面(符号はドラ
イブリング50の円錐面のみを50aで示す)がクラッ
チ係合している。又、アジャストスリーブ40の非可逆
ねじ40bにアジャストスクリュー60が螺合し、アジ
ャストスリーブ40の前端部に止着したスプリングケー
ジ41とドライブリング50間にアジャストスプリング
42が縮設されている。
【0006】なお、符号43は、ドライブリング50の
図における右方向への外脱を防止するためのサークリッ
プであり、符号61は、シュー間隙自動調整時における
アジャストスクリュー60の回転を規制するためのアン
チローテーションクリップである。このアンチローテー
ションクリップ61の前端部の溝61aが図外のブレー
キシューに嵌合してアジャストスクリュー60の回転を
規制している。但し、アジャストスクリュー60の頭部
外周に刻設した調整歯60aをブレーキ外から手動で以
って回転する場合には、このアジャストスクリュー60
がアンチローテーションクリップ61に対して相対回転
可能である。
【0007】一方、主にパーキングブレーキとして用い
られるウェッジ機構30は、前記した流体室13内に配
設され、このウェッジ機構30は、ウェッジ本体31と
ローラ34,34及び弾性部材35などから構成されて
いる。ウェッジ本体31は、ウェッジ部32とロッド部
33とから成り、ウェッジ部32の先端部が前記両主ピ
ストン20,20の対向する後端面20a,20aに設
けられた切り欠き20c,20c内に嵌挿され、ロッド
部33の下端部が前記副ピストン21に揺動自在に、且
つ作動的に係合している。前記ウェッジ部32のテーパ
面32a,32aと、このテーパ面32a,32aに対
応する両主ピストン20,20の切り欠き(凹状の溝)
20c,20c底の傾斜面20d,20dとの間にロー
ラ34,34が夫々転動可能に介在している。略U字状
を呈する板ばね製の弾性部材35は、ウェッジ部32の
首下におけるロッド部33に滑嵌合する基部35aと、
その基部35aの両端部からウェッジ部32のテーパ面
32a,32aに沿って延設する一対の対向片35b,
35bと、この両対向片35b,35bの先端部にロー
ラ34,34を転動可能に支持し、且つローラ34,3
4を介し前記ウェッジ部32に対して相対回転を規制さ
れる規制部35c,35cとから形成されている。又、
ウェッジ部32の首下と弾性部材35の基部35a間に
は、ブレーキ不作動時におけるウェッジ部32に対する
ローラ34,34位置決め用の弱いスプリング36が縮
設されている。
【0008】副シリンダ穴12の主シリンダ穴11側の
近傍にはソケット15が固定的に圧入されており、この
ソケット15とロッド部33の下端部近傍に止着された
スプリングシート16間に、ブレーキ不作動時における
ウェッジ機構30位置決め用の強いスプリング17が縮
設されている。又、前記副ピストン21は副シリンダ穴
12の開口端部に螺着したナット18により戻り位置が
規制されている。
【0009】次に、前述した構成におけるブレーキ作動
について説明する。先ず、サービスブレーキ時に流体室
13を加圧すると、主ピストン20,20などが左右に
拡開して図外の一対のブレーキシューをブレーキドラム
に摩擦係合せしめてこれを制動する。又、パーキングブ
レーキ時には、公知のエアーチャンバなどにより副ピス
トン21を介してウェッジ本体31を押動すると、ロー
ラ34,34が転動しながら上昇して両主ピストン2
0,20などを左右に拡開して図外の一対のブレーキシ
ューをブレーキドラムに摩擦係合せしめ、ブレーキドラ
ムの静止状態を維持する。
【0010】又、前述した構成におけるシュー間隙自動
調整作用について、図の左方側の構成を基に説明する。
今、図外のブレーキシューのライニングが摩耗した時に
ブレーキ作動して主ピストン20が進出し、この主ピス
トン20と一体的に進出するアジャストスリーブ40の
ストロークがドライブリング50との螺合部のバックラ
ッシュを超えると、ドライブリング50の円錐面50a
のクラッチ係合が解除され、それ以降、アジャストスプ
リング42の付勢力によりドライブリング50が滑りな
がら回転する。そして、ブレーキが解除されると、図外
のシューリターンスプリングなどの戻し力により、前記
バックラッシュ相当分だけアジャストスリーブ40及び
主ピストン20などが一体に後退し、ドライブリング5
0の円錐面50aが主シリンダ穴11の円錐面にクラッ
チ係合して回転不能となる。従って、その後の主ピスト
ン20などは、主ピストン20の後端面がシリンダボデ
ィ10のストッパ14に当接するまで後退し、この時に
アジャストスリーブ40が回転せしめられるため、アジ
ャストスクリュー60が進出してシュー間隙を自動的に
ほぼ一定に保つ。
【0011】前述した構成並びにサービスブレーキ時の
作動から明らかなように、シュー間隙調整機構が付設さ
れていない場合、又はシュー間隙調整機構が手動の形式
でシュー間隙(ブレーキドラムとブレーキシューのライ
ニングとの隙間)が大きくなった場合、或いはブレーキ
シューなどの交換作業を容易に行うために、一対のブレ
ーキシューの外径を縮径した状態(シューリターンスプ
リングの取付荷重が弱い状態)のままサービスブレーキ
を作動すると、振動などによりウェッジ機構30が回転
して、主ピストン20の戻り不良を惹起してしまう恐れ
がある。そのため、従来例においてはウェッジ部32の
先端部に矩形のガイド32b,32bを一体成型して主
ピストン20,20の切り欠き20c,20c内に嵌入
し、その対角線の長さを長くして回転防止の対策を講じ
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のウェッジ機構の回転防止手段である矩形のガイ
ドには、次のような問題点がある。
【0013】<イ> 矩形のガイドが剛体であると、例
えウェッジ機構の回転量が少なくても主ピストンの戻り
時に、ガイドの対角線上の両端部が主ピストンの傾斜面
を擦りながら押し戻される現象を呈するから、主ピスト
ンの傾斜面を損傷してローラの円滑な転動を阻害する恐
れがある。
【0014】<ロ> 又、ガイドの対角線方向の長さ
は、自ずと主ピストンの対向部の形状(本例では切り欠
き20c,20cの深さ及び幅)により制約されてしま
う。
【0015】<ハ> 又、ウェッジ本体にガイドを一体
成型すると、種々のブレーキ径やシリンダ径への適用範
囲が制約され、その共通化を図ることが困難である。
【0016】<ニ> 更に、ウェッジ本体にガイドを一
体成型することで、ウェッジ部の形状が単なる楔形状と
比較して複雑化して鋳造や鍛造による加工性が悪化する
と共に、特にテーパ面の加工性が悪化してコストも嵩
む。
【0017】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたも
ので、ウェッジ機構の姿勢を常に一定に保つブレーキシ
リンダ装置を提供することを目的とする。又、種々のブ
レーキ径などに対してウェッジ本体の共通化が可能で、
しかも安価なブレーキシリンダ装置を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、流体室内にウェッジ機構を配設した本発明によ
るブレーキシリンダ装置は、ウェッジ機構に、このウェ
ッジ機構の回転を規制するようブレーキシュー拡張用の
主ピストンの進退運動に追従可能な弾性部を有する弾性
部材を装着したものである。
【0019】前記したブレーキシリンダ装置は、主シリ
ンダ穴に摺動可能に密嵌合してブレーキシューを拡張す
る主ピストンと、主シリンダ穴の軸線に交差する方向の
副シリンダ穴に摺動可能に密嵌合し、ウェッジ機構を作
動する副ピストンとで流体室を画成し、ウェッジ機構の
ウェッジ部と主ピストンの後端面との対向する両斜面間
に転動可能にローラを介挿し、ウェッジ部と一体のロッ
ド部が副ピストンに作動的に係合すると共に、ウェッジ
機構が不作動位置に弾性的に押圧されている構造であれ
ばよい。
【0020】又、弾性部材は、ウェッジ機構に装着され
る基部と、ウェッジ機構のウェッジ部と主ピストンとの
間に介在するローラを転動可能に支持し、このローラを
介しウェッジ機構に対して相対回転を規制される規制部
と、主ピストンに対して相対回転を規制されるように弾
接する弾性部とで形成してもよいし、又、ウェッジ機構
に対して相対回転を規制される弾性部材の規制部は、ロ
ーラを介さずに直接規制するようにしてもよいし、更
に、ウェッジ機構のウェッジ部に回転不能に装着される
基部と、主ピストンに対して相対回転を規制されるよう
に弾接する弾性部とで形成してもよい。
【0021】ここで弾性部材は、板ばねでもよいし、或
いは線ばねであってもよい。
【0022】上記のように構成された本発明のブレーキ
シリンダ装置によれば、流体室を加圧して主ピストンが
ストロークした時、ウェッジ機構に装着した弾性部材の
弾性部が必ず主ピストンの進退運動に伴って追従するか
ら、ウェッジ機構の僅かな回転をも確実に防止し得る。
従って、主ピストンの戻り時における傾斜面の損傷を防
止でき、長期に亘って主ピストンの円滑な戻りとローラ
の円滑な転動をも保証できる。
【0023】又、ウェッジ機構の回転防止手段は、既設
の弾性部材に弾性部などを形成するのみで済むから、自
動成形加工が可能であり、これに加えてウェッジ本体の
ウェッジ部の形状が楔状のみでよく、その加工性が良好
である。従って、双方共に経済的である。
【0024】又、ブレーキシリンダ装置は、流体室内に
ウェッジ機構を配設したものであれば適用可能であるか
ら、ウェッジ機構は押し作動型に限らずに引き作動型で
もよい。又、両口開放型のブレーキシリンダ装置に限ら
ずに片口開放型でもよく、その適用範囲が広範である。
【0025】又、弾性部材は、その形状の設計自由度が
大きいから、他の関連部品に制約される要素が少なく、
部品の互換性や共通化の面で有利であること明らかであ
る。更に、弾性部材である板ばねや線ばねは、何れも自
動成形により加工できるから、多量生産に適し、かつ安
価にできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるブレーキシ
リンダ装置の一例について詳細に説明する。説明に当た
って、ブレーキシリンダ装置の基本構造については前述
した従来技術の構造と同じにつき、同一の主要な部品及
び部位についてのみ同一の符号を付し、その構成並びに
ブレーキ作動などについては説明を省略する。なお、サ
ービスブレーキ時におけるウェッジ機構30の回転防止
手段の作用効果は全ての実施例において同等につき、実
施例1についてのみ説明し、それ以降の実施例では説明
を省略する。
【0027】最初に、本発明の実施例1について、図1
及び図2を参照しながら説明する。本例は、従来技術に
おけるウェッジ部32のガイド32b,32bに代え
て、弾性部材35に弾性部35d,35dを一体形成し
たものである。以下、弾性部材35について説明する。
【0028】弾性部材35の基部35aと、対向片35
b,35b及び規制部35c,35cの構成は、前述し
た従来技術と同じであり、本例においては前記規制部3
5c,35cの先端部より主ピストン20,20の傾斜
面20d,20dに弾接する波状の弾性部35d,35
dを一体に突設したものである。そして、前記した波状
の弾性部35d,35dは、主ピストン20,20の進
退運動に常に追従可能な形状であり、しかも主ピストン
20,20に対して相対回転を規制する線当たり、或い
は面当たりであれば、どの様な形状を採用してもよい
し、又、弾性部35d,35dを夫々複数(本例では両
側部から延設する各2箇所)とすれば点当りでもよく適
宜選択可能である。なお、ウェッジ部32のテーパ面3
2a,32a部は凹状の溝に形成されているが、これは
必須の構成要素ではなく、例えば、弾性部材35の対向
片35b,35bの両側部からコ字状になるよう折曲片
を形成し、この折曲片でウェッジ部32の両側面を挟持
するようにしてもよい。要はローラ34,34の軸方向
のずれを防止して案内できれば適宜設計変更が可能であ
る。
【0029】前述した構成によれば、弾性部材35はそ
の弾性部35d,35dにより主ピストン20,20に
対して相対回転を規制され、ウェッジ部32に対しては
規制部35c,35cによりローラ34,34を介して
規制され、結果として、ウェッジ機構30の主ピストン
20,20に対する相対回転は皆無である。これによ
り、主ピストン20,20の戻り不良を確実に防止でき
ることは勿論のこと、主ピストン20,20の傾斜面2
0d,20dを損傷させる要因を完全に消去できる。
【0030】次に、図3を参照して本発明の実施例2に
ついて説明するが、前述した実施例1に対して、弾性部
材35の対向片35b,35bの形状のみが異なるもの
である。
【0031】しかして、本例における弾性部材35は、
その対向片35b,35bのローラ34,34近傍部を
ウェッジ部32の凹状の溝に嵌合し、ローラ34,34
の軸方向のずれ止めとなした例である。これにより、ロ
ーラ34,34の長さを適宜短縮することができるか
ら、特にシリンダ径が小径の場合に好都合である。
【0032】続いて、図4のウェッジ部32周りの斜視
図を参照して本発明の実施例3について説明するが、独
立させて設けた弾性部材37以外は前述した実施例1又
は2における弾性部材35の弾性部35d,35dを除
去した構造と同じである。
【0033】しかして、本例の弾性部材37は、ウェッ
ジ部32の先端部にリベット38止めなどの締結手段に
より回転不能に装着したものである。即ち、短冊状の板
ばねからなる弾性部材37は、その中央部の基部37a
がウェッジ部32の先端面上に装着され、基部37aの
両端部から延設した波状の弾性部37d,37dの夫々
の先端部を、図1及び2における主ピストン20,20
の傾斜面20d,20dに弾接せしめるようにしたもの
である。
【0034】次に、図5を参照して本発明の実施例4に
ついて説明するが、前述した実施例1及び2の板ばねか
ら成る弾性部材35に代えて、線ばねを採用したもので
ある。
【0035】しかして、1本の線ばねから成る弾性部材
39は略U字状を呈し、ロッド部33に嵌装されるコイ
ル状の基部39aと、基部39aの両端部から伸長して
ローラ34,34の軸方向中央部に設けた環状溝に嵌合
する半円弧状の規制部39c,39cと、規制部39
c,39cから延設される弾性部39d,39dとから
形成されている。ここで前記弾性部39d,39dの夫
々の先端部は、図1における主ピストン20,20の傾
斜面20d,20dに弾接し、且つ線当りして相対回転
が規制されるように折曲形成されている。
【0036】なお、本発明は、前述した実施例1〜4に
限定されるものではなく、例えば弾性部材である板ばね
や線ばねの形状を代えたり、或いは実施例3の板ばねを
線ばねに代えたりすることも容易に可能である。又、実
施例のブレーキシリンダ装置は、一対の主ピストンを具
備する両口開放型について説明したが、ウェッジ機構の
片側のみに主ピストンを具備する公知の片口開放型にも
適用できるし、或いは押し作動型のウェッジ機構に代え
て、引き作動型にも適用できること明らかである。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようになるから
次のような効果を得ることができる。
【0038】<イ> 上記のように構成された本発明の
ブレーキシリンダ装置によれば、流体室を加圧して主ピ
ストンがストロークした時、ウェッジ機構に装着した弾
性部材の弾性部が必ず主ピストンの進退運動に伴って追
従するから、ウェッジ機構の僅かな回転をも確実に防止
し得る。従って、主ピストンの戻り時における傾斜面の
損傷をも防止でき、長期に亘って主ピストンの円滑な戻
りとローラの円滑な転動を保証できる。
【0039】<ロ> 又、ウェッジ機構の回転防止手段
は、既設の弾性部材に弾性部などを形成するのみで済む
から、自動成形加工が可能であり、これに加えてウェッ
ジ本体のウェッジ部の形状が楔状のみでよく、その加工
性が良好である。従って、双方共に経済的である。
【0040】<ハ> 又、ブレーキシリンダ装置は、流
体室内にウェッジ機構を配設したものであれば適用可能
であるから、ウェッジ機構は押し作動型に限らずに引き
作動型でもよい。又、両口開放型のブレーキシリンダ装
置に限らずに片口開放型でもよく、その適用範囲が広範
である。
【0041】<ニ> 又、弾性部材は、その形状の設計
自由度が大きいから、他の関連部品に制約される要素が
少なく、部品の互換性や共通化の面で有利であること明
らかである。更に、弾性部材である板ばねや線ばねは、
何れも自動成形により加工できるから、多量生産に適
し、かつ安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係るブレーキシリンダ装
置の縦断面図
【図2】 図1のウェッジ部周りの斜視図
【図3】 本発明の実施例2に係るブレーキシリンダ装
置の縦断面図
【図4】 本発明の実施例3に係るウェッジ部周りの斜
視図
【図5】 本発明の実施例4に係るウェッジ部周りの斜
視図
【図6】 従来のブレーキシリンダ装置の縦断面図
【符号の説明】
10 シリンダボディ 11 主シリンダ穴 12 副シリンダ穴 13 流体室 20,20 主ピストン 20d,20d 傾斜面 21 副ピストン 30 ウェッジ機構 31 ウェッジ本体 32 ウェッジ部 33 ロッド部 34,34 ローラ 35 弾性部材 35a 基部 35c,35c 規制部 35d,35d 弾性部 37 弾性部材 37a 基部 37d,37d 弾性部 39 弾性部材 39a 基部 39c,39c 規制部 39d,39d 弾性部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体室内にウェッジ機構を配設し、流
    体の加圧或いはウェッジ機構の作動により主ピストンを
    押動してブレーキシューを拡張するブレーキシリンダ装
    置において、 前記ウェッジ機構に、該ウェッジ機構の回転を規制する
    よう前記主ピストンの進退運動に追従可能な弾性部を有
    する弾性部材を装着してなることを特徴とする、 ブレーキシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、主シリンダ穴に摺
    動可能に密嵌合してブレーキシューを拡張する前記主ピ
    ストンと、前記主シリンダ穴の軸線に交差する方向の副
    シリンダ穴に摺動可能に密嵌合し、前記ウェッジ機構を
    作動する副ピストンとで流体室を画成し、前記ウェッジ
    機構のウェッジ部と前記主ピストンの後端面との対向す
    る両斜面間に転動可能にローラを介挿し、前記ウェッジ
    部と一体のロッド部が前記副ピストンに作動的に係合す
    ると共に、前記ウェッジ機構が不作動位置に弾性的に押
    圧されていることを特徴とする、ブレーキシリンダ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記弾性部
    材が、前記ウェッジ機構に装着される基部と、前記ウェ
    ッジ機構のウェッジ部と前記主ピストンとの間に介在す
    るローラを転動可能に支持し、該ローラを介し前記ウェ
    ッジ機構に対して相対回転を規制される規制部と、前記
    主ピストンに対して相対回転を規制されるように弾接す
    る弾性部とを形成してなることを特徴とする、ブレーキ
    シリンダ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記弾性部
    材が、前記ウェッジ機構に装着される基部と、前記ウェ
    ッジ機構に対して相対回転を直接規制される規制部と、
    前記主ピストンに対して相対回転を規制されるように弾
    接する弾性部とを形成してなることを特徴とする、ブレ
    ーキシリンダ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、前記弾性部
    材が、前記ウェッジ機構のウェッジ部に回転不能に装着
    される基部と、前記主ピストンに対して相対回転を規制
    されるように弾接する弾性部とを形成してなることを特
    徴とする、ブレーキシリンダ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記弾性部材が板ばねであることを特徴とする、ブ
    レーキシリンダ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記弾性部材が線ばねであることを特徴とする、ブ
    レーキシリンダ装置。
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