JP2003028106A - 空気圧シリンダ - Google Patents

空気圧シリンダ

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JP2003028106A
JP2003028106A JP2001216577A JP2001216577A JP2003028106A JP 2003028106 A JP2003028106 A JP 2003028106A JP 2001216577 A JP2001216577 A JP 2001216577A JP 2001216577 A JP2001216577 A JP 2001216577A JP 2003028106 A JP2003028106 A JP 2003028106A
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piston
air
cylinder
rod
pneumatic cylinder
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JP2001216577A
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Makoto Uchino
誠 内野
Akiyoshi Horikawa
昭芳 堀川
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Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンロッドを円滑に直線往復動し得るよ
うにすることにある。 【解決手段】 シリンダ本体13にはそれぞれピストン
およびピストンロッドを有する往復動ロッド15a,1
5bが軸方向に往復動自在に設けられている。ピストン
ロッドは軸受円筒体21a,21bに案内され、ピスト
ンは軸受円筒体22a,22bにより案内されて往復動
する。それぞれの軸受円筒体は多孔質材料からなり、給
気ポート31a〜32bから加圧空気が供給されて、そ
れぞれの軸受円筒体と往復動ロッドとの間には空気層が
形成される。往復動ロッドは給排ポート25a〜26b
から供給される加圧空気により往復動する。往復動ロッ
ドの先端には被駆動プレート18が固定されており、往
復動ロッドにより被駆動プレート18は駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピストンロッドを直
線往復動する空気圧シリンダに関し、特に、ピストンロ
ッドの推力を微調整し得るようにした空気圧シリンダに
関する。
【0002】
【従来の技術】空気圧シリンダは、シリンダチューブや
シリンダブロックなどからなるシリンダ本体と、シリン
ダ本体内に形成された円筒状室内に往復動自在に収容さ
れるピストンと、ピストンに一体となりシリンダ本体の
外部に突出するピストンロッドとを有している。ピスト
ン前後両側に加圧空気を給排することによりピストンの
往復動はピストンロッドを介して外部に伝達され、ピス
トンロッドに取り付けられる被複動部材は往復動するこ
とになる。
【0003】空気圧シリンダのうち単動形は、ピストン
両側の空気圧室の一方にのみ加圧空気を供給し、逆方向
の移動はばねや外力により行うようにした空気圧シリン
ダであり、複動形はピストンロッドの前進移動と後退移
動をともに加圧空気によって行うようにした空気圧シリ
ンダである。また、ピストンの両側にピストンロッドが
設けられたタイプは両ロッド形と言われ、一方側にピス
トンロッドが設けられたタイプは単ロッド形と言われ
る。
【0004】このような空気圧シリンダにあっては、ピ
ストンの外周面とシリンダ本体に形成された内周面との
間をシールするためにピストンの外周面にはOリングな
どのシール材が装着され、ピストンロッドの外周面とシ
リンダ本体の内周面との間をシールするためにシリンダ
本体の内周面にはシール材が装着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それぞれのシール材は
ピストンロッドの外周面やシリンダ本体の内周面に摺動
接触するので、ピストンロッドおよびピストンを備えた
往復動ロッドには、シール材により摺動抵抗が加えられ
る。シリンダ本体内に形成された空気圧室に高い圧力の
加圧空気を供給してピストンを駆動する場合には、摺動
抵抗の割合は小さくなるので、加圧空気の圧力Pとピス
トンの受圧面積Sとの積がほぼそのままピストンロッド
の推力に変換される。これに対して、比較的低い圧力の
加圧空気によりピストンを駆動する場合には、シール材
により往復動ロッドに加えられる摺動抵抗の割合がピス
トンロッドに加えられる推力に比して大きくなり、ピス
トンロッドを円滑に駆動することができない。
【0006】このため、低圧空気によりピストンロッド
を駆動すると、ピストンロッドが一定速度とならず、移
動する過程でピストンロッドが停止したり減速してしま
うスティックスリップと言われる現象が発生することが
ある。また、ピストンロッドを低速で移動させる場合に
も、シール材により加えられる摺動抵抗によってピスト
ンロッドを円滑に駆動することができない。
【0007】本発明の目的は、ピストンロッドを円滑に
直線往復動し得るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の空気圧シリンダ
は、ピストンおよび該ピストンを被駆動部材に連結する
ピストンロッドを有する往復動ロッドを軸方向に往復動
自在に収容するシリンダ本体と、前記シリンダ本体に取
り付けられ、前記ピストンロッドを軸方向に移動自在に
案内するロッド用の多孔質材料からなる軸受円筒体と、
前記シリンダ本体に取り付けられ、前記ピストンを軸方
向に移動自在に案内するピストン用の多孔質材料からな
る軸受円筒体と、前記ピストンの端面と前記シリンダ本
体とにより区画される空気圧室に加圧空気を給排する前
進用と後退用の給排ポートと、それぞれの前記軸受円筒
体を介して前記軸受円筒体の内周面に加圧空気を供給す
る給気ポートとを有することを特徴とする。
【0009】本発明の空気圧シリンダは、前記被駆動部
材に形成された真空ポートと前記シリンダ本体に形成さ
れて真空源に接続される真空給気ポートとを連通させる
真空路を前記ピストンロッドに形成したことを特徴とす
る。
【0010】本発明の空気圧シリンダは、それぞれピス
トンおよび該ピストンを被駆動部材に連結するピストン
ロッドを有する第1と第2の往復動ロッドを軸方向に往
復動自在に収容するシリンダ本体と、前記シリンダ本体
に取り付けられ、それぞれの前記ピストンロッドを軸方
向に移動自在に案内するロッド用の多孔質材料からなる
軸受円筒体と、前記シリンダ本体に取り付けられ、前記
ピストンを軸方向に移動自在に案内するピストン用の多
孔質材料からなる軸受円筒体と、少なくとも一方の前記
ピストンの前端面と前記シリンダ本体とにより区画形成
される第1空気圧室と少なくとも他方の前記ピストンの
後端面と前記シリンダ本体とにより区画形成される第2
空気圧室とに加圧空気を給排する前進用と後退用の給排
ポートと、それぞれの前記軸受円筒体を介して前記軸受
円筒体の内周面に加圧空気を供給する給気ポートとを有
することを特徴とする。
【0011】本発明の空気圧シリンダは、前記被駆動部
材に形成された真空ポートと前記シリンダ本体に形成さ
れて真空源に接続される真空供給ポートとを連通させる
真空路を一方の前記往復動ロッドに形成したことを特徴
とする。
【0012】本発明の空気圧シリンダは、それぞれの前
記給排ポートと空気圧源との間に接続される給気流路に
それぞれの前記給排ポートに供給される加圧空気の圧力
を調整する圧力調整弁を設けたことを特徴とする。
【0013】本発明の空気圧シリンダは、前記軸受円筒
体の内周面に流出した加圧空気を外部に排出する排気ポ
ートを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態である空気圧
シリンダを示す斜視図であり、図2は図1の断面図であ
り、図3(A)は図2におけるA−A線に沿う断面図で
あり、図3(B)は図2におけるB−B線に沿う断面図
である。
【0016】この空気圧シリンダ10は、図1に示すよ
うに、それぞれ四角形の6つの面を有する直方体形状の
金属製の本体ブロック11と、この一端面にボルトによ
り締結される四角形のカバープレート12とからなるシ
リンダブロックつまりシリンダ本体13を有している。
このシリンダ本体13内には、図2に示すように、2つ
のロッド収容孔14a,14bが形成されており、それ
ぞれの収容孔14a,14bには往復動ロッド15a,
15bが軸方向に往復動自在に収容されている。それぞ
れの往復動ロッド15a,15bはピストン16a,1
6bとピストンロッド17a,17bとを有し、ピスト
ンとピストンロッドは一体に形成されており、ピストン
はピストンロッドよりも大径となっている。
【0017】なお、空気圧シリンダ10を本体ブロック
11の部分で図示しない支持部材に取り付けるための貫
通孔11aが本体ブロック11にその側面を貫通して形
成されており、この貫通孔11aを貫通するボルトによ
って空気圧シリンダ10は支持部材に取り付けられるこ
とになる。
【0018】それぞれのピストンロッド17a,17b
はシリンダ本体13の外部に突出しており、それぞれの
先端には被駆動プレート18が固定されている。ピスト
ンロッド17aは被駆動プレート18の正面から貫通す
るねじ部材19aにより被駆動プレート18に締結さ
れ、ピストンロッド17bは被駆動プレート18の側面
からねじ結合されるねじ部材19bにより被駆動プレー
ト18に締結されている。これにより、2つのピストン
16a,16bはそれぞれピストンロッド17a,17
bにより被駆動プレート18に連結されており、それぞ
れのピストンロッドは回転することが防止される。
【0019】それぞれのピストン16a,16bに嵌合
してピストンを軸方向に移動自在に案内する軸受円筒体
21a,21bがそれぞれシリンダ本体13に取り付け
られており、それぞれの軸受円筒体はロッド用の軸受と
なっている。また、それぞれのピストンロッド17a,
17bに嵌合してピストンロッドを軸方向に移動自在に
案内する軸受円筒体22a,22bがそれぞれシリンダ
本体13に取り付けられている。それぞれの軸受円筒体
21a,21b,22a,22bは、多孔質材料により
形成されている。多孔質材料としては、焼結銅や焼結ア
ルミニウムなどの焼結金属、焼結フッ素樹脂などの焼結
樹脂、焼結カーボン、および母金属相中に金属やセラミ
ックスの粒子や繊維を加えて焼結することにより固体化
した焼結複合材料などを使用することができる。
【0020】シリンダ本体13にはそれぞれのピストン
16a,16bの前後両側に空気圧室23a,23b,
24a,24bが形成されており、それぞれの空気圧室
はピストンの端面とシリンダ本体13とにより区画され
ている。空気圧室23a,23bはピストンロッド17
a,17bをシリンダ本体13から突出させる方向つま
り前進方向に駆動するための前進用の空気圧室となって
おり、空気圧室24a,24bはピストンロッドを後退
方向に駆動するための後退用の空気圧室となっている。
【0021】前進用の空気圧室23a,23bの受圧面
積はピストン16a,16bの断面積にほぼ対応し、後
退用の空気圧室24a,24bの受圧面積はピストンロ
ッド17a,17bの断面積とピストン16a,16b
の断面積の差にほぼ対応しており、加圧空気の圧力が同
一であれば、前進方向の推力の方が後退方向の推力より
も大きくなる。
【0022】シリンダ本体13には、それぞれの前進用
の空気圧室23a,23bに対する加圧空気の供給と排
出とを行う給排ポート25a,25bが形成され、それ
ぞれの後退用の空気圧室24a,24bに対する加圧空
気の供給と排出とを行う給排ポート26a,26bが形
成されている。したがって、それぞれの給排ポート25
a,25bから加圧空気を供給するとピストンロッド1
7a,17bは突出する方向に前進移動し、被駆動プレ
ート18は前進駆動される。このときには、給排ポート
26a,26bから空気が排出される。一方、それぞれ
の給排ポート26a,26bから加圧空気を供給する
と、ピストンロッド17a,17bはシリンダ本体13
内に入り込む方向に後退移動し、被駆動プレート18は
後退駆動されることになる。このときには、給排ポート
25a,25bから空気が排出される。
【0023】シリンダ本体13には4つの軸受円筒体の
外径よりも大径の連通孔27a,27b,28a,28
bが形成されており、それぞれの連通孔に連通させてシ
リンダ本体13には給気ポート31a,31b,32
a,32bが形成されている。それぞれの給気ポートか
ら加圧空気を供給すると、連通孔からそれぞれの多孔質
性の軸受円筒体を加圧空気が通過して軸受円筒体の内周
面に加圧空気が供給される。
【0024】給気ポート31a,31bからの加圧空気
によって、それぞれの軸受円筒体21a,21bとピス
トン16a,16bとの間には空気層が形成され、ピス
トンが軸受円筒体の内周面に直接接触することが回避さ
れる。また、給気ポート32a,32bからの加圧空気
によって、それぞれの軸受円筒体22a,22bとピス
トンロッド17a,17bとの間には空気層が形成さ
れ、ピストンロッドが軸受円筒体の内周面に直接接触す
ることが回避される。これにより、ピストンとピストン
ロッドからなるそれぞれの往復動ロッド15a,15b
は、軸受円筒体からなるエアベアリングによって軸方向
に往復動自在に支持されることになり、それぞれの往復
動ロッドには大きな摺動抵抗は加わらなくなる。
【0025】それぞれの給排ポートおよび給気ポートと
空気圧源33との間には給気流路34が接続され、この
給気流路34にはフィルタ35と圧力調整弁36とが設
けられている。圧力調整弁36はパイロット作動形とな
っており、それぞれの給排ポートおよび給気ポートに供
給される加圧空気の圧力を調整する。給気流路34から
それぞれの給気ポートに分岐された給気流路37a,3
7b,38a,38bには、圧力調整弁41a,41
b,42a,42bが設けられている。それぞれの圧力
調整弁はパイロット作動形であり、かつ比例電磁式とな
っており、それぞれの給排ポートに供給される加圧空気
の圧力を調整するとともに、ソレノイドに対して信号を
送ることによりそれぞれの分岐された給気流路を開く一
方、ソレノイドに対する信号の送信を停止すると給気流
路を閉じて給排ポートからの排出空気を外部に排出す
る。
【0026】給気流路34から分岐された給気流路39
a,39bは給気ポート31a,31bに接続され、そ
れぞれの給気流路39a,39bから分岐された給気流
路4a,40bは給気ポート32a,32bに接続され
ている。給気流路39a,39bには圧力調整弁43
a,43bが設けられており、それぞれの圧力調整弁4
3a,43bは、パイロット作動形となっており、それ
ぞれの給気ポート31a,31b,32a,32bに供
給される加圧空気の圧力を調整する。
【0027】したがって、圧力調整弁41a,41bの
ソレノイドに通電して両方の空気圧室23a,23bに
加圧空気を供給すると、両方の往復動ロッド15a,1
5bには前進方向の推力が加えられる。これにより、被
駆動プレート18は図2において左方向に前進移動す
る。一方、圧力調整弁41a,41bに対する通電を解
いて、圧力調整弁42a,42bのソレノイドに通電す
ると、両方の空気圧室24a,24bに加圧空気が供給
されて両方の往復動ロッド15a,15bには後退方向
の推力が加えられる。これにより、被駆動プレート18
は図2において右方向に後退移動する。
【0028】このような往復動ロッド15a,15bの
直線往復動に際しては、それぞれの軸受円筒体には給気
ポートから加圧空気が供給されるので、それぞれ多孔質
材料からなる軸受円筒体の内部を空気が透過して軸受円
筒体と往復動ロッドの外周面との間には空気層が形成さ
れることになる。これにより、往復動ロッドには大きな
摺動抵抗が加わることがなく、それぞれの空気圧室に対
して低い圧力を供給しても、確実に往復動ロッド15
a,15bを介して被駆動プレート18を直線往復動さ
せることができる。
【0029】このように往復動ロッド15a,15bに
は大きな摺動抵抗が加わらないので、加圧空気の圧力を
小さくしてそれぞれを駆動したり、少ない流量で往復動
ロッドを低速で駆動しても、スティックスリップの発生
はなく、往復動ロッドを円滑に作動させることができ
る。また、加圧空気の圧力を高くしたり、流量を大きく
して駆動する場合にも、この空気圧シリンダを適用する
ことができる。
【0030】しかも、ピストンの一方側の空気圧室に加
圧空気を供給してピストンロッドを駆動する際には、反
対側の空気圧室には軸受円筒体を透過した空気が入り込
んでいるので、その空気圧室内の空気は、ピストンがシ
リンダ本体に衝突してピストンの往復動限の位置となる
ときに、衝撃を吸収するダンパとして機能することにな
る。これにより、ピストンがそのストローク端の位置ま
で移動したときにおける衝撃力の発生を抑制することが
できる。
【0031】それぞれの軸受円筒体の内周面に空気層が
形成されるようにするため、給気ポートに対しては給排
ポートよりも高い圧力の加圧空気が供給されるように、
それぞれの圧力調整弁からの吐出圧が調整される。軸受
円筒体21a,21bを透過した空気は、圧力調整弁4
1a,41b,42a,42bの排気ポートから排出さ
れる。
【0032】シリンダ本体13には排気ポート44が形
成され、この排気ポート44は排気通路45を介してそ
れぞれのピストンロッド17a,17bの外周面に連通
している。これにより、ピストンロッドと軸受円筒体2
2a,22bの間に供給された空気が外部に排気され
る。排気を促進するために、排気ポート44に排気路4
6を介して真空供給源47に接続されている。
【0033】被駆動プレート18の正面には真空ポート
51が形成され、シリンダ本体13には真空供給ポート
52が形成され、真空供給ポート52は往復動ロッドお
よび被駆動プレート18に形成された真空路53により
真空ポート51に連通している。真空供給ポート52に
は真空配管54を介して真空供給源55に接続されてお
り、この真空配管54には図示しない流路開閉弁が取り
付けられることになる。真空供給源55は、真空供給源
47と同様に、真空ポンプあるいはエジェクタを有し、
調圧弁により所定の真空度の負圧空気が真空ポート51
に供給されるようになっている。
【0034】図示する空気圧シリンダ10を、半導体チ
ップなどの電子部品を真空吸着して部品収容部から実装
基板やテストボードに搭載する部品搭載装置に使用する
場合には、電子部品を吸着する図示しない吸着具が被駆
動プレート18に取り付けられ、真空ポート51に連通
されることになる。吸着具を被駆動プレート18に取り
付けるために、図1に示すように、被駆動プレート18
には取付ねじがねじ結合するねじ孔18aが形成されて
いる。
【0035】空気圧シリンダ10を部品搭載装置に使用
する場合には、往復動ロッド15a,15bが上下方向
を向くように、空気圧シリンダは図示しない搬送装置に
取り付けられる。部品収容部から実装基板に対して電子
部品を搭載するには、部品収容部において駆動プレート
18を下降移動させて吸着具を電子部品に接触させた状
態のもとで、真空配管54に設けられた流路開閉弁によ
り真空供給源55を真空ポート51に連通させる。これ
により、吸着具により電子部品は吸着される。
【0036】次いで、被駆動プレート18を上昇移動さ
せた後に、空気圧シリンダを搬送装置により水平移動さ
せて実装基板まで移動させる。電子部品が実装基板上の
所定の位置まで搬送された状態のもとで、被駆動プレー
ト18を下降移動させて電子部品を実装基板に搭載す
る。搭載完了後には、吸着具に対する真空の供給を停止
することになる。ただし、真空の供給とともに加圧空気
を吸着具に供給して積極的に電子部品を吸着具から取り
外すようにしても良い。
【0037】図4は空気圧シリンダの変形例における図
2と同様の部分を示す断面図であり、図4においては図
2に示された部材と共通する部材には同一の符号が付さ
れている。図4に示す場合には、図2における給排ポー
ト26bの位置に真空供給ポート52が形成されてい
る。
【0038】したがって、被駆動プレート18を前進移
動させる際には、2つの空気圧室23a,23bに対し
て加圧空気が供給されるが、後退移動させる際には、1
つの空気圧室24aのみに加圧空気が供給されるように
なっている。真空供給ポート52はピストン用の軸受円
筒体21bの内周面に連通しており、真空供給ポート5
2を介して真空ポート51と真空供給源55とを連通さ
せるとともに、軸受円筒体21bの内周面に透過した空
気は真空供給ポート52からも排気される。
【0039】図5は空気圧シリンダの他の変形例におけ
る図2と同様の部分を示す断面図であり、図5において
は図2に示された部材と共通する部材には同一の符号が
付されている。図5に示す場合には図2における給排ポ
ート25bの位置に真空供給ポート52が形成されてい
る。
【0040】したがって、被駆動プレート18を後退移
動させる際には、2つの空気圧室24a,24bに対し
て加圧空気が供給されるが、前進移動させる際には、1
つの空気圧室23aのみに加圧空気が供給されるように
なっている。真空供給ポート52はピストン16bの後
側端面に連通しており、真空路53は往復動ロッド15
bの先端面から後端面に貫通して形成されている。さら
に、真空供給ポート52はピストン16bの後端面に連
通しているので、軸受円筒体21bの内周面に透過した
空気は真空供給ポート52からも排気される。
【0041】図6は空気圧シリンダの他の変形例におけ
る図2と同様の部分を示す断面図であり、図6において
は図2に示された部材と共通する部材には同一の符号が
付されており、前述した2つの往復動ロッド15a,1
5bの図における上下関係が逆になって示されている。
【0042】図6に示す場合には、往復動ロッド15a
は図2に示された往復動ロッドと同様であるが、往復動
ロッド15bはそのピストン16bの外径とピストンロ
ッド17bの外径とがほぼ同一に設定されている。ま
た、図5に示す場合と同様に図2における給排ポート2
5bの位置に真空供給ポート52が形成されており、さ
らに、給排ポート26aに加圧空気を供給するための給
気流路38aに設けられた圧力調整弁42aは、ソレノ
イドを有していない圧力調整弁となっており、常に所定
の圧力の加圧空気が空気圧室24aに供給される。
【0043】したがって、被駆動プレート18を前進移
動させる際には、圧力調整弁41aの作動により空気圧
室23aに対して加圧空気が供給される。一方、後退移
動させる際には、圧力調整弁42aを介して常時空気圧
室24aに加えられる加圧空気に加えて、圧力調整弁4
2bの作動により空気圧室24bに加圧空気が供給され
ることになる。なお、排気ポート44は前述した場合と
相違してシリンダ本体13の側面に開口されている。
【0044】ピストンの両側に空気圧室を設け、受圧面
積の小さい方の空気圧室に常に加圧空気を供給するよう
にし、受圧面積の大きい方の空気圧室に対して加圧空気
を給排するようにすれば、ピストンを前進移動させる際
には、両方の受圧面積の差によって推力が発生すること
になる。つまり、受圧面積を小さくすることができるこ
とになる。これにより、加圧空気の圧力に誤差が存在し
ていても、推力の誤差を小さくすることができる。
【0045】図7は空気圧シリンダのさらに他の変形例
を示す断面図であり、基本構造は図4に示した場合と同
様であり、図7にあっては空気圧配管は省略されてい
る。
【0046】この場合にはそれぞれの軸受円筒体21
a,21b,22a,22bの外周部には環状の溝が形
成されており、それぞれの溝にはOリングなどからなる
シール材61が装着されている。このように、それぞれ
の軸受円筒体とシリンダ本体13に形成された取付孔と
の間にシール材61を設けると、ゴムなどからなるシー
ル材の弾性力によってピストンロッドおよびピストンに
径方向のばね力が加えられ、自動調心の機能が得られる
ことになる。
【0047】図示するように、シリンダ本体13に2つ
の往復動ロッド15a,15bを設けた場合には、それ
ぞれのピストンの両側に形成される空気圧室は前進用と
後退用それぞれ2つずつ形成することができるので、前
進用として少なくとも1つの空気圧室と、後退用として
少なくとも1つの空気圧室とを使用するようにすること
ができる。また、2つの往復動ロッドを設けることによ
り、1つの往復動ロッドにより被駆動プレートを駆動す
る場合に比較して、被駆動プレート18に加わる荷重
を、半分の空気圧をそれぞれの往復動ロッドに加えるこ
とにより、受けることができる。
【0048】それぞれの空気圧シリンダにおいて、シリ
ンダ本体13を上下方向に向けて配置すると、後退用の
空気圧室に被駆動プレート18の荷重を支える圧力を供
給することによって、プレートの荷重をキャンセルする
ことができる。これにより、被駆動プレートを押し上げ
る場合に非常に低い圧力の空気を供給して空気圧シリン
ダを制御することができる。
【0049】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。たとえば、図示する空気圧シリンダは複動形であ
るとともに単ロッド形であるが、単動形としても良く、
両ロッド形としても良い。
【0050】さらに、図示する空気圧シリンダ10は2
つの往復動ロッド15a,15bを有しているが、いず
れか一方の往復動ロッドをシリンダ本体13に組み込む
ようにしても良く、その場合にはピストンの両側に空気
圧室を形成し、それぞれに連通させて給排ポートがシリ
ンダ本体に形成される。往復動ロッド15aのみを有す
る空気圧シリンダは被駆動プレート18を直線方向に往
復動するために使用することができ、往復動ロッド15
bのみを有する空気圧シリンダは被駆動プレート18を
往復動するためと、真空機器に対して負圧空気を供給す
るために使用することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、ピストンを移動自在に
案内する軸受円筒体とピストンロッドを移動自在に案内
する軸受円筒体とをそれぞれ多孔質材料により形成し、
軸受円筒体と往復動ロッドとの間に形成される空気層を
介して往復動ロッドを支持するようにしたので、往復動
ロッドには摺動抵抗が加わることなく、往復動ロッドを
円滑に駆動することができる。
【0052】往復動ロッドの摺動抵抗を小さくできるの
で、加圧空気を低圧の空気としたり、加圧空気量を少な
くしても、ステックスリップを発生させることなく、一
定速度で往復動ロッドを駆動することができる。
【0053】軸受円筒体を透過した空気が空気圧室に流
入するので、ピストンがストローク端の位置まで到達し
たときにおける衝撃力を緩和することができる。
【0054】ピストンロッドに真空路を形成することに
より、ピストンロッドを介して負圧空気を案内し、負圧
作動機器を作動させることができる。
【0055】往復動ピストンを複数設けることにより、
往復動ピストンが中心軸回りに回転することを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である空気圧シリンダを
示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】(A)は図2におけるA−A線に沿う断面図で
あり、(B)は図2におけるB−B線に沿う断面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施の形態である空気圧シリンダ
を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態である空気圧シリンダ
を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である空気圧シリンダ
を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である空気圧シリンダ
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 空気圧シリンダ 11 本体ブロック 12 カバープレート 13 シリンダ本体 14a,14b ロッド収容孔 15a,15b 往復動ロッド 16a,16b ピストン 17a,17b ピストンロッド 18 被駆動プレート(被駆動部材) 19a,19b ねじ部材 21a,21b 軸受円筒体 22a,22b 軸受円筒体 23a,23b 空気圧室 24a,24b 空気圧室 25a,25b 給排ポート 26a,26b 給排ポート 27a,27b 連通孔 28a,28b 連通孔 31a,31b 給気ポート 32a,32b 給気ポート 33 空気圧源 34 給気流路 35 フィルタ 36 圧力調整弁 37a,37b 給気流路 38a,38b 給気流路 39a,39b 給気流路 40a,40b 給気流路 41a,41b,42a,42b 圧力調整弁 43a,43b 圧力調整弁 44 排気ポート 45 排気通路 46 排気路 47 真空供給源 51 真空ポート 52 真空供給ポート 53 真空路 54 真空配管 55 真空供給源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F15B 15/14 F15B 15/14 380B 380C 380D Fターム(参考) 3H081 AA02 AA10 BB03 CC05 CC11 CC15 DD23 DD28 DD32 DD33 EE21 EE28 EE29 FF26 HH10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンおよび該ピストンを被駆動部材
    に連結するピストンロッドを有する往復動ロッドを軸方
    向に往復動自在に収容するシリンダ本体と、 前記シリンダ本体に取り付けられ、前記ピストンロッド
    を軸方向に移動自在に案内するロッド用の多孔質材料か
    らなる軸受円筒体と、 前記シリンダ本体に取り付けられ、前記ピストンを軸方
    向に移動自在に案内するピストン用の多孔質材料からな
    る軸受円筒体と、 前記ピストンの端面と前記シリンダ本体とにより区画さ
    れる空気圧室に加圧空気を給排する前進用と後退用の給
    排ポートと、 それぞれの前記軸受円筒体を介して前記軸受円筒体の内
    周面に加圧空気を供給する給気ポートとを有することを
    特徴とする空気圧シリンダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気圧シリンダにおい
    て、前記被駆動部材に形成された真空ポートと前記シリ
    ンダ本体に形成されて真空源に接続される真空給気ポー
    トとを連通させる真空路を前記ピストンロッドに形成し
    たことを特徴とする空気圧シリンダ。
  3. 【請求項3】 それぞれピストンおよび該ピストンを被
    駆動部材に連結するピストンロッドを有する第1と第2
    の往復動ロッドを軸方向に往復動自在に収容するシリン
    ダ本体と、 前記シリンダ本体に取り付けられ、それぞれの前記ピス
    トンロッドを軸方向に移動自在に案内するロッド用の多
    孔質材料からなる軸受円筒体と、 前記シリンダ本体に取り付けられ、前記ピストンを軸方
    向に移動自在に案内するピストン用の多孔質材料からな
    る軸受円筒体と、 少なくとも一方の前記ピストンの前端面と前記シリンダ
    本体とにより区画形成される第1空気圧室と少なくとも
    他方の前記ピストンの後端面と前記シリンダ本体とによ
    り区画形成される第2空気圧室とに加圧空気を給排する
    前進用と後退用の給排ポートと、 それぞれの前記軸受円筒体を介して前記軸受円筒体の内
    周面に加圧空気を供給する給気ポートとを有することを
    特徴とする空気圧シリンダ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の空気圧シリンダにおい
    て、前記被駆動部材に形成された真空ポートと前記シリ
    ンダ本体に形成されて真空源に接続される真空供給ポー
    トとを連通させる真空路を一方の前記往復動ロッドに形
    成したことを特徴とする空気圧シリンダ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の空
    気圧シリンダにおいて、それぞれの前記給排ポートと空
    気圧源との間に接続される給気流路にそれぞれの前記給
    排ポートに供給される加圧空気の圧力を調整する圧力調
    整弁を設けたことを特徴とする空気圧シリンダ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の空
    気圧シリンダにおいて、前記軸受円筒体の内周面に流出
    した加圧空気を外部に排出する排気ポートを有すること
    を特徴とする空気圧シリンダ。
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