JP2003028091A - ジェットエンジンのファンプラットフォームのシール - Google Patents

ジェットエンジンのファンプラットフォームのシール

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JP2003028091A
JP2003028091A JP2001217891A JP2001217891A JP2003028091A JP 2003028091 A JP2003028091 A JP 2003028091A JP 2001217891 A JP2001217891 A JP 2001217891A JP 2001217891 A JP2001217891 A JP 2001217891A JP 2003028091 A JP2003028091 A JP 2003028091A
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JP
Japan
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seal
fan
platform
jet engine
platforms
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Application number
JP2001217891A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kuroki
博史 黒木
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーブドインテグラルプラットフォームに対
応したシールを提供する。 【解決手段】 ジェットエンジンのファンのプラットフ
ォーム3eの下面に設けられ、隣り合うプラットフォー
ム3e間の周方向の隙間cを塞ぐジェットエンジンのフ
ァンのプラットフォーム3eのシール10であって、該
シール10は断面の外形が台形であって、相対峙する側
の面10aはプラットフォーム端面3fと面一になって
おり、反対側の面10bは先端に向かって狭まるように
傾斜しており、シールの内部は中空10cになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は航空機に使用される
ジェットエンジンに係り、特にジェットエンジンのファ
ンプラットフォームのシールに関する。
【0002】
【従来の技術】亜音速で飛行する旅客用の航空機には推
進効率の向上と、ジェットエンジンの騒音減少のため、
ファンで発生した圧縮空気の大部分をダクトを通してバ
イパスさせる高バイパス比のターボファンエンジンが使
われている。図2はかかるターボファンジェットエンジ
ンの部分断面図である。図3はファンの側面図、図4は
従来のシールの図面である。図において、1はノーズコ
ーン、2はファンディスク、3はファンである。ファン
3において、3aはファンブレード、3bはプラットフォ
ーム、3cはシャンク、3dはダブテールである。4はス
ペーサ、5はコンプレッサ、6はダクトである。
【0003】ファン3とファンディスク2との結合はピ
ンによることもあるが、エンジンの軽量化のため、図に
示すように、ダブテールを使用することも多い。ファン
3をファンディスク2に取り付けるにはファンディスク
2の円周面に形成された軸方向のダブテール溝2aにフ
ァン3のダブテール3dを前方から挿入して行われる。
ダブテール3dとダブテール溝2aとの間には、ある程度
の余裕を持たせてあり、容易に挿入することができる。
挿入後、ダブテール溝2aの底部とダブテール3dの下面
との間にスペーサ4を挿入し、ダブテール3dの肩をダブ
テール溝2aの開口の内面に当接させてファン3をディ
スク2に固定する(図4(C)参照)。
【0004】ファン3をファンディスク2に取り付ける
ために、隣り合うファン3のプラットフォーム3b同志
の間には0.2〜0.3mmの隙間cが必要である。しか
し、このような隙間があると、図2に示すように、高圧
の部分から低圧の部分に空気の循環流7が生じるので、
エンジンの効率が低下してしまう。
【0005】そのため、図4に示すように、プラットフ
ォーム3bの下面に、シリコンゴム製で断面形状が台形
で全体形状がコ字状のシール8を接着して取り付ける。
8aはプラットフォーム3bの側面部分をシールするシー
ル8の1部分であり、8bはプラットフォーム3bの背面
部分をシールするシール8の1部分である。シール部分
8aはエンジンが回転すると遠心力を受けて図4(C)に
矢印9で示すように、変形して隣り合うシール部分8
a、8aの先端が互いに当接して空気流7をシールする。
なお、シール部分8aの高さhは5〜6mm、基端の幅dは
4〜5mm、先端の幅eは2〜3mm程度である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ジェットエンジンにお
いて、ファン3がバードストライクなど何らかの原因で
シャンク3cの部分で破損し、ファンブレードアウトす
ることがある。その場合、プラットフォーム3bが回転
方向の後続のファンブレード3aに当たることになる
が、プラットフォーム3bが図4(B)に示すように、
側面が直線状であると、ブレードの前縁または後縁に当
たることになるので、後続のファンブレード3aの破損
を防ぐため、それらの縁部の厚さを厚くして補強しなけ
ればならず、重量が重くなるなどの問題がある。かかる
問題を解決し、安全性を高めるため、図5に示すよう
に、プラットフォームの側面をファンブレード3aと同
一方向に曲げたカーブドインテグラルプラットフォーム
3eが提案されている。カーブドインテグラルプラット
フォーム3eはファンブレードアウトしたときに、プラ
ットフォーム3eがファンブレード3aに当たる際、従
来のようにブレードのエッジに点接触するするのではな
く、ブレードの中間部に線接触になるので、ファンブレ
ード3aに起こる衝撃が緩和され、ファンブレード3a
の損傷が少なくなる。
【0007】カーブドインテグラルプラットフォーム3
eを有するファン3を組み立てる場合に、ファン3のダブ
テール3dをダブテール溝2a内をスライドさせて押し込
む際、押し込みの最終段階でカーブドインテグラルプラ
ットフォーム3e同志が互いに干渉する。そこで、図
5、図6に示すように、すでに組み立て終わった隣のフ
ァン3のダブテール3dをダブテール溝2a内に深く押し
込み、組み立てようとしているファン3のダブテール3
dをダブテール溝2a内で引き上げることにより、隣のプ
ラットフォーム3eの上面と、組み立てようとしている
ファン3のプラットフォーム3e下面との間で隙間を形
成しながらファン3を押し込む。その後、隣のファン3
も引き上げてスペーサ4を挿入して組み立てを完了す
る。
【0008】しかし、ファン3とディスク2の構造上の
制約から、組み立て時のプラットフォーム3eの上面と
組み立てようとするファン3のプラットフォーム3eの
下面との隙間はあまり大きくすることができず、シール
8の高さhも従来の5〜6mmであると、つかえてしまっ
て、ファン3の組み立てができない。つかえないような
高さhの許容値はせいぜい1.5〜3mmである。シール8
を従来構造のままで高さを低くすると、エンジンの回転
時の遠心力による横方向の変位が少なくなり、隣り合う
プラットフォーム3eのシール8の先端が互いに当接する
ことがなく、シール8の効果が著しく低下してしまう。
【0009】本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案
出されたもので、シールの構造を工夫することにより、
遠心力を受けたときの横方向の変形量を大きくして、カ
ーブドインテグラルプラットフォームを有するファンに
適用可能なジェットエンジンのファンプラットフォーム
のシールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のジェットエンジンのファンプラットフォームの
シールは、ジェットエンジンのファンプラットフォーム
の下面に設けられ、隣り合うプラットフォーム間の周方
向の隙間を塞ぐジェットエンジンのファンプラットフォ
ームのシールであって、該シールは断面の外形が台形で
あって、相対峙する側の面はプラットフォーム端面と面
一になっており、反対側の面は先端に向かって狭まるよ
うに傾斜しており、シールの内部は中空になっている。
【0011】上記中空部の形状は外形と相似形であるの
が好ましい。
【0012】次に本発明の作用を説明する。シールは断
面形状が台形であるとともに、内部が中空になっている
ので、エンジンが回転してシールに遠心力がかかったと
きに変形率が大きく、カーブドインテグラルプラットフ
ォームに対応するため、シールの高さを低くしても十分
な変形量が得られて、シールの先端同志が当接してプラ
ットフォーム間の周方向の隙間を塞ぐことができ、シー
ルの役目を果たすことができる。また、単にシールを薄
くして変形率を高める場合に比べて、十分な接着面積や
強度が得られるので、運転中の剥がれやちぎれなどを防
ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1は本発明のジェット
エンジンのファンプラットフォームのシールの断面図で
ある。なお、本図において、従来例の説明のために図2
ないし図6で使用したのと共通の部分については同一の
符号を付しており、重複した説明は省略する。図1にお
いて、3eはカーブドインテグラルプラットフォームで
ある。10は本発明のジェットエンジンのファンプラッ
トフォームのシールである。シール10は外形が台形であ
って、相対峙する側の面10aはプラットフォーム3e
の端面3fと面一、すなわち、同一面になっている。反
対側の面10bは先端10dに向かって面10aとの間
隔が狭まるように傾斜している。
【0014】シール10の内部には中空部10cが形成
されている。中空部10cの形状はシール10の外形と
相似形をしている。ただし、中空部10cの形状は、円
形などであってもよい。なお、cは隣り合うプラットフ
ォーム3e間の周方向の隙間、dはシール10の基端、
すなわち、プラットフォーム3eの下面との接着面の
幅、eはシール10の先端部の幅、hはシール10の高
さである。そして、c=0.2〜0.3mm、d=4〜
5mm、e=2〜3mm、h=1.5〜3mmである。
高さhは従来のプラットフォーム3bでは、h=5〜6
mmであったが、カーブドインテグラルプラットフォー
ム3eでは先に述べたように1.5〜3mm程度しか許
容されない。
【0015】次に本実施形態の作用を説明する。シール
10は断面形状が台形であるとともに、内部が中空部1
0cになっているので、エンジンが回転してシール10
に遠心力11がかかったときに変形率が大きく、カーブ
ドインテグラルプラットフォーム3eに対応するため、
シール10の高さhを従来より低く、1.5〜3mmに
しても、図に点線で示すように、十分な変形量が得られ
て、シール10の先端10a同志が当接してプラットフ
ォーム3e間の周方向の隙間cを塞ぐことができ、シー
ルの役目を果たすことができる。また、単にシール10
を薄くして変形率を高める場合に比べて、十分な接着面
積や強度が得られるので、運転中の剥がれやちぎれなど
を防ぐことができる。
【0016】本発明は、以上述べた実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のジェットエ
ンジンのファンプラットフォームのシールは、断面が台
形で内部を中空にしたので、エンジンの回転により遠心
力を受けたときの変形率が大きく、カーブドインテグラ
ルプラットフォームに対応してシールの高さを低くして
も十分な変形量が保たれて、シールの先端同志が当接し
てシールの性能を発揮することができるなどの優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジェットエンジンのファンプラットフ
ォームのシールの断面図である。
【図2】ジェットエンジンの部分断面図である。
【図3】ファンの側面図である。
【図4】従来のシールの図であり、(A)は側面図、
(B)は底面図、(C)は図3のA―A矢視図である。
【図5】カーブドインテグラルプラットフォームを有す
るファンの正面図である。
【図6】ファンの根元の部分の拡大図であり、背面図で
ある。
【符号の説明】
3 ファン 3e カーブドインテグラルプラットフォーム 10 シール c 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジェットエンジンのファンプラットフォ
    ームの下面に設けられ、隣り合うプラットフォーム間の
    周方向の隙間を塞ぐジェットエンジンのファンプラット
    フォームのシールであって、該シールは断面の外形が台
    形であって、相対峙する側の面はプラットフォーム端面
    と面一になっており、反対側の面は先端に向かって狭ま
    るように傾斜しており、シールの内部は中空になってい
    ることを特徴とするジェットエンジンのファンプラット
    フォームのシール。
  2. 【請求項2】 上記中空部の形状は外形と相似形である
    請求項1記載のジェットエンジンのファンプラットフォ
    ームのシール。
JP2001217891A 2001-07-18 2001-07-18 ジェットエンジンのファンプラットフォームのシール Pending JP2003028091A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007247428A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Ihi Corp ファンのダブテール構造

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JP2007247428A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Ihi Corp ファンのダブテール構造

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