JP2003028045A - 移動式風力発電装置及びその発電方法 - Google Patents

移動式風力発電装置及びその発電方法

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JP2003028045A
JP2003028045A JP2001216237A JP2001216237A JP2003028045A JP 2003028045 A JP2003028045 A JP 2003028045A JP 2001216237 A JP2001216237 A JP 2001216237A JP 2001216237 A JP2001216237 A JP 2001216237A JP 2003028045 A JP2003028045 A JP 2003028045A
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Japan
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wind
power generator
crane
wind power
arm
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JP2001216237A
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Takahiro Fujisaki
高弘 藤崎
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Fujisaki Juki Kogyo Kk
Original Assignee
Fujisaki Juki Kogyo Kk
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広大な面積を有する高所の設置場所を必要と
せず、任意の場所で、高所の自然風を利用して、容易
に、且つ、安価に発電できるようにする。 【解決手段】 任意の場所に移動させたクレーン1の伸
縮アーム13a〜13cを倒伏させ、風力発電機50
を、倒伏した状態の伸縮アーム13a〜13cの先端に
取付部31を介して装着した後、風力発電機50の風車
54の回転軸を、調整機構部40によって、起立させた
クレーン1の伸縮アーム13a〜13cの先端における
風向きに対して正対方向又は垂直方向に位置するように
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の場所での高
所の自然風を利用して風車を回転させ、この回転エネル
ギーを発電機に伝導して電気エネルギーに変換する移動
式風力発電装置及びその発電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、風力発電装置としては、例えば、
山間丘陵部等の広大な面積を有する高所の設置場所に複
数本の支柱を立設し、大型の水平型風車を支柱に取り付
け、風車を自然風によって回転させて発電させ、この電
気エネルギーをバッテリに蓄電させるのが一般的であ
る。
【0003】また、他の風力発電装置としては、例え
ば、特開2001−140743号に示すように、自動
車の進行方向に対して垂直方向又は正対方向に位置する
ように風車を取り付け、自動車を走行させて風車を回転
させ、この回転エネルギーを電気エネルギーに変換し、
自動車の駆動源にするようにしているものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
風力発電装置の場合、装置が大型で、高所の広大な設置
面積と、多大の用地取得費用及び設置費用とが必要にな
るという問題がある。
【0005】後者の風力発電装置の場合、風車を自動車
の走行によって回転させているため、自動車を継続して
走行させるエネルギーが別途必要になるという問題があ
る。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、広大
な面積を有する高所の設置場所を必要とせず、任意の場
所で、高所の自然風を利用して、容易に、且つ、安価に
発電電力が得られる移動式風力発電装置及びその発電方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の移動式風力発電装置は、請求項1に示す如
く、自然風による風車の回転により発電する風力発電機
と、該風力発電機を任意の場所に移動させるクレーンと
を有する移動式風力発電装置であって、風力発電機は、
倒伏した状態のクレーンのアームの先端に着脱可能で、
しかも、起立した状態のクレーンのアームの先端におけ
る風向きに対して、風車の回転軸の角度を調整可能に構
成されてなるものである。なお、起立した状態のクレー
ンのアームとは、アームが伸長した場合、収縮した場合
の何れの場合も含む。
【0008】したがって、風力発電機をクレーンによっ
て、作業現場等の任意の場所に移動できる。さらに、ク
レーンのアームを伸長することで、高所の自然風が容易
に得られるようになり、広大な面積を有する高所の設置
場所は必要ない。
【0009】しかも、倒伏した状態のクレーンのアーム
に着脱可能にするために、風力発電機を小型で且つ軽量
に構成すれば、風力発電機の着脱作業が、作業者の手の
届く低所で簡単に行えると共に、クレーンの稼動時に
は、風力発電機をクレーンのアームから簡単に取り外せ
る。さらに、風力発電機の風車が、水平形又は垂直形の
何れの風車の場合であっても、風車の回転軸の角度を、
起立した状態のクレーンのアームの先端における風向き
に対して調整可能にするようにしたため、風向きに対し
て容易に且つ迅速に発電する体勢が得られることにな
る。
【0010】また、請求項2に示す如く、風力発電機の
取り付けは、クレーンのアームの先端に着脱されるフレ
ームと、該フレームに固着されたブラケットとから構成
された取付部によってなされるのが好ましい。
【0011】この場合、フレームによって、風力発電機
の着脱が簡単に行えると共に、フレームに固着されたブ
ラケットにより高所の自然風が強風であっても、風力発
電機を充分に支持できる強度が得られる。
【0012】さらに、請求項3に示す如く、風力発電機
の風車の回転軸の角度調整は、取付部のブラケットに設
けられた支持板と、該支持板に回動自在に支持される取
付台とから構成された調整機構部によってなされるのが
望ましい。
【0013】例えば、取付台の回動を自動で調整する場
合、取付台の支持板に、取付台を回動させるパルスモー
タを取り付け、該パルスモータの回転角度を矩形パルス
の幅によって制御し、矩形パルスの数をカウントするこ
とで、取付台の回動する範囲を調整する。さらに、クレ
ーンの車体にレーザ等の発光器を鉛直方向に取り付け、
取付台が水平又は垂直である場合にのみ発光器の光を受
光するように、取付台に受光器を装着する。そして、受
光器から出力される受光時の検知信号をパルスモータの
停止信号とすれば、取付台を水平方向又は垂直方向の位
置で停止させ、風車の回転軸の角度を調整することがで
きる。
【0014】或いは、取付台の支持板にパルスモータを
取り付け、上記と同様に、パルスモータを矩形パルスで
制御すると共に、取付台の回動する範囲を所定角度で等
分し、各回動角度の位置で風力発電機の電力値を計測す
る。そして、各回動角度における風力発電機の電力値を
メモリに記憶させておき、それらの電力値を比較して最
大電力値を求め、パルスモータによって、風力発電機の
最大電力値を示す回動角度の位置に取付台を回動させる
ように制御し、風車の回転軸の角度を調整するようにし
てもよい。なお、風力発電機の風車の回転軸の角度調整
の方法は、上述した制御方法に限定されるものではな
い。
【0015】加えて、請求項4に示す如く、風力発電機
を着脱する際、クレーンのアームを倒伏させた状態で、
取付部のブラケットを載置できる移動台車を用い、移動
台車に、風力発電により得られる電力を蓄電して所要の
電力に変換するユニットを収納するのがよい。
【0016】この場合、取付部のブラケットを移動台車
に載置することで、作業者が取付部のブラケットを支持
する必要はなく、より一層風力発電機の着脱作業の時間
が短縮される。さらに、移動台車に収納されたユニット
から外部へ電力供給するようにしたため、損失の少ない
電力が外部へ供給できるようになる。
【0017】また、本発明の移動式発電装置の発電方法
は、請求項5に示す如く、任意の場所で、自然風を利用
して発電させる移動式風力発電装置の発電方法であっ
て、任意の場所に移動させたクレーンのアームを倒伏さ
せ、倒伏した状態のアームの先端に風力発電機を装着し
た後、風力発電機の風車の回転軸を、起立させたクレー
ンのアームの先端における風向きに対して正対方向又は
垂直方向に位置するように調整するようにしたものであ
る。
【0018】この場合、風力発電機の風車の回転軸が、
水平形又は垂直形の何れであっても、自然風の風向きに
対して最適に位置させることができ、風車の種類を問わ
ず、良好な発電が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について説明
する。本発明の移動式風力発電装置は、自然風による風
車の回転により発電する小型で軽量の風力発電機と、風
力発電機を任意の場所に移動させるクレーンとを有し、
風力発電機は、倒伏した状態のクレーンのアームの先端
に着脱可能で、しかも、起立した状態のクレーンのアー
ムの先端における風向きに対して、風車の回転軸の角度
を調整可能に構成されている。
【0020】そして、任意の場所にクレーンを移動させ
てクレーンのアームを倒伏させ、倒伏した状態のアーム
の先端に風力発電機を装着した後、風力発電機の風車の
回転軸を、起立させたクレーンのアームの先端における
風向きに対して正対方向又は垂直方向に位置するように
調整する。さらに、風車の回転エネルギーを電気エネル
ギーに変換し、この電気エネルギーを蓄電して所要の電
力に変換し、作業現場等に供給したり、電力会社に売電
したりする。
【0021】
【実施例】つぎに一実施例につき図1〜図5を参照して
説明する。移動式発電装置は、風力発電機50を移動さ
せる移動部としてのクレーン1と、該クレーン1への取
付部31、及び、風力発電機50の水平形風車54の調
整機構部40を有する風力発電部30とから構成されて
いる。
【0022】クレーン1は、車体2に対して旋回自在に
設けられた操作部3と、該操作部3に連設された起伏自
在及び伸縮自在の多段式アーム機構部10と、車体2を
設置面に対して固定する固定機構部20とから構成され
ている。
【0023】操作部3は、クレーン1の運転操作室4
と、該運転操作室4の後方に設けられた補助機構部5と
を備えている。該補助機構部5には、ワイヤ6が捲回さ
れたドラム7が取り付けられ、後述する多段式アーム機
構部10の起伏アーム11の基部が回動自在に支持され
ると共に、該起伏アーム11の起伏用シリンダ12が設
置されている。
【0024】多段式アーム機構部10は、起伏アーム1
1及び起伏用シリンダ12と、複数段の伸縮アーム13
a〜13cとを有している。さらに、起伏アーム11及
び上段伸縮アーム13aに滑車14が固着されると共
に、下段伸縮アーム13c及び中段伸縮アーム13bに
それぞれワイヤ6の挿通されるリング15,…が固着さ
れている。
【0025】そして、ドラム7に捲回されたワイヤ6の
先端が、起伏アーム11の滑車14、下段伸縮アーム1
3c及び中段伸縮アーム13bのリング15,15、上
段伸縮アーム13aの滑車14を介して、上段伸縮アー
ム13aの先端に導出され、導出されたワイヤ6の先端
には、フック16が取り付けられている。
【0026】固定機構部20は、車体2の前部及び後部
の両側にそれぞれ配設された油圧シリンダ21,…と、
該油圧シリンダ21,…から昇降自在に設けられた支持
脚22,…とを有している。
【0027】風力発電部30は、多段式アーム機構部1
0の上段伸縮アーム13aへの取付部31と、起立した
状態の上段伸縮アーム13aの先端における風向きに対
して水平形風車54の回転軸の角度を調整する調整機構
部40と、水平形風車54の回転エネルギーを電気エネ
ルギーに変換する風力発電機50とを有している。該風
力発電機50は、市販されている小型で軽量のものを使
用する。
【0028】取付部31は、フレーム32と、該フレー
ム32に溶着されたブラケット35とから構成されてい
る。
【0029】フレーム32は、クレーン1の上段伸縮ア
ーム13aの先端の外形と略相似形状(矩形状)の開口
部を有し、四隅から下方に、上段伸縮アーム13aの先
端の外面に当接する取付片33,…が垂下されている。
各取付片33,…には、長尺のボルトB又は止めピンの
取付穴34,…が穿設されている。
【0030】ブラケット35は、縦長の背板36と、折
り曲げ加工された支持体37とから構成されている。背
板36は、その下端部がフレーム32の一方の側面に溶
着されている。支持体37は、その下端部がフレーム3
2の別方の側面に溶着された垂直部37aと、該垂直部
37aの上端部から斜め方向に折り曲げられた傾斜部3
7bと、該傾斜部37bの先端部から水平方向に折り曲
げられた水平部37cとを有している。なお、背板36
及び支持体37の垂直部37aは、上段の伸縮アーム1
3aの軸線に対して略平行に位置している。
【0031】そして、支持体37の傾斜部37bと水平
部37cとの折曲部が背板36の上端部に固着されてい
る。さらに、背板36の裏面の両側にそれぞれ直角三角
形状の第一補強リブ38,38の長辺が固着されると共
に、支持体37の水平部37cの下面に第一補強リブ3
8,38の短辺が固着されている。
【0032】加えて、背板36の表面と、支持体37の
垂直部37a及び傾斜部37bとによって形成された空
間を閉塞するように二枚の台形状の第二補強リブ39,
39が固着されている。
【0033】ブラケット35は、これら第一補強リブ3
8,38及び第二補強リブ39,39によって、高所に
おける自然風が強風の場合であっても充分な強度を確保
できるように講じられている。
【0034】調整機構部40は、風力発電機50の回動
部41と、該回動部41の支持部44とを備えている。
回動部41は、風力発電機50が取り付けられ、且つ、
風力発電機50の水平形風車54の回転軸に対して略平
行に位置する取付台42と、取付台42の下面後部の両
側に配設された略三角形状の支持板43と、該両支持板
43,43の頂点の円弧状の面取り部に刻印された目盛
り46とを有している。
【0035】支持部44は、ブラケット35の水平部3
7cの両側に立設された略三角形状の支持板45,45
と、取付台42の支持板43及びブラケット35の支持
板45を貫通した支軸47とを有している。そして、支
軸47によって取付台42が支持板43を介して回動す
ると共に、回動部41の両支持板45,45に螺合した
短尺のボルトBのねじ部の先端を、支持部44の両支持
板45,45の側面に圧接させて取付台42の角度調整
を行う。
【0036】風力発電機50は、取付台42の上面に直
立してねじ止めされた支柱51と、支柱51の先端に設
けられたユニバーサルボール52と、該ユニバーサルボ
ール52を介して設けられた回動自在の軸受け部53
と、該軸受け部53に取り付けられた水平形風車54
と、該水平形風車54から後方に導出された支持棒55
と、支持棒55に固着された尾翼56とを備えている。
【0037】なお、取付台42に設置する風力発電機3
0は、便宜上1つしか図示していないが、実際には、ク
レーン1の大きさ(サイズ、トン数)に応じて、図3の
二点鎖線で図示する様に複数基設置しており、その設置
数は、概ね4〜12基で、水平形風車54や尾翼56が
それぞれ干渉しないように、取付台42の上面に設置さ
れる。
【0038】また、ユニバーサルボール52によるジョ
イントは、風向きにより尾翼が制御されることによっ
て、水平形風車54が自然風の風向きに対して正対方向
に位置するようになっている。また、軸受け部53に
は、水平形風車54の回転によって発電する発電機(図
示せず)が内装されている。
【0039】そして、風力発電部30の着脱作業を行う
場合、移動台車60を使用する。この移動台車60は、
風力発電機50の電気エネルギーを所要の電力に変換す
るユニット61を収納した箱体65と、箱体65の正面
に取り付けられた扉66と、箱体65の底面に設けられ
た複数のキャスタ67,…とから構成されている。
【0040】前記ユニット61は、キャブタイヤケーブ
ル68によって風力発電機50と接続されている。該キ
ャブタイヤケーブル68は、その一端が、移動台車60
の側壁に導出された入力端子69に着脱可能にして接続
されると共に、その別端が、クレーン1の起伏アーム1
1及び各伸縮アーム13a〜13c沿って風力発電機5
0の出力端子(図示せず)に接続される一方、移動台車
60の側壁に導出された出力端子70より出力できるよ
うにして、該出力端子70に電力供給線71が接続され
て外部へ電力供給されるようになっている。
【0041】さらに、ユニット61は、風力発電機50
からのDC12Vの直流電圧を蓄電するバッテリ62
と、該直流電圧を交流電圧に変換するインバータ63
と、該交流電圧を、所要の電圧、例えばAC100又は
200Vに昇圧する変圧器64とを有している。加え
て、ユニット61は、移動台車60の箱体65の扉66
を開くことによってメンテナンスが行われるようになっ
ている。
【0042】そして、風力発電機50の着脱作業を行う
場合、箱体65の上面(載置面)にブラケット35の垂
直部37aを載置した状態で行う。
【0043】次に、移動式風力発電装置の使用態様につ
き、図1〜図5を参照して説明する。まず、クレーン1
を所望の場所に移動させ、固定機構部20の油圧シリン
ダ21の支持脚22を下方に降下させてクレーン1を固
定する。
【0044】次に、図4に示すように、クレーン1の起
伏用シリンダ12の伸縮ロッド12aを後退(下降)さ
せ、多段式アーム機構部10を水平方向に倒伏させた状
態で、多段式アーム機構部10の上段伸縮アーム13a
の先端近傍に移動台車60を移動させる。
【0045】そして、移動台車60の上面にブラケット
35の支持体37の垂直部37aを載置し、フレーム3
2の取付片33,…をクレーン1の上段伸縮アーム13
aの先端部に設けられた突片(図示せず)に当接し、フ
レーム32の各取付片33,…の取付穴34,…、クレ
ーン1の上段伸縮アーム13aの先端部の突片の貫通穴
(図示せず)に長尺のボルトBを挿通し、該ボルトBに
ナットNを螺合させて締結し、クレーン1の先端部に風
力発電部30のブラケット35を装着する。又は、長尺
のボルトBの代わりに長尺のピンを圧入して固定する手
段を講じてもよい。
【0046】その後、調整機構部40により、回動部4
1の取付台42の角度調整を予め手動で行う。即ち、ク
レーン1の多段式アーム機構部10を起立させると、ク
レーン1の伸長された上段伸縮アーム13aが水平面に
対して略75度傾いた状態で起立する。この状態を想定
して、風力発電部30の取付台42が水平方向に位置す
るように、調整機構部40の短尺のボルトBを緩めて風
力発電部30の取付台42の目盛り46に合わせながら
取付台42の角度を調整しておく。
【0047】次に、クレーン1の起伏用シリンダ12の
伸縮ロッド12aを前進(上昇)させ、図1に示すよう
に、多段式アーム機構部10を水平方向から起立させる
一方、多段式アーム機構部10の伸縮アーム13a〜1
3cを伸長させて高さを調整する。
【0048】そうすれば、尾翼56が風向きによって制
御されて、風力発電機50の水平形風車54が自然風の
風向きに対して正対するように回動し、これによって水
平形風車54が回転し、この回転エネルギーが風力発電
機50の発電機によって電気エネルギーに変換され、キ
ャブタイヤケーブル68を介して移動台車60のユニッ
ト61により所要の電力に変換される。この電力は、例
えば、作業現場の動力源、作業現場の各施設への供給電
力として供給される他、余った電力は、電力会社に売電
される。
【0049】なお、クレーン1の各伸縮アーム13a〜
13cを伸縮させると共に、操作部3を旋回させて風力
発電機50の最大電力値を得るように調整してもよい。
【0050】一方、クレーン1を稼動させる場合には、
起立した状態のクレーン1の多段式アーム機構部10を
水平方向に倒伏させて図4の状態に戻す。次に、移動台
車60の上面にブラケット35の垂直部37aを載置
し、長尺のボルトB、ナットNを取り外して、クレーン
1の上段伸縮アーム13cから風力発電部30を取り外
す。
【0051】このように、本発明の移動式風力発電装置
によれば、発電させる場合は、クレーン1によって、風
力発電機50を所望の場所に移動させると共に、クレー
ン1の多段式アーム機構部10に風力発電部30を装着
し、クレーン1の多段式アーム機構部10を起立させる
だけで、容易に且つ迅速に発電させることができる。ま
た、クレーン1を稼動させる場合には、クレーン1の多
段式アーム機構部10を倒伏させて風力発電部30を取
り外せばよく、いずれの場合も、簡単に対応できる。
【0052】なお、取付部31の構成は、図示に限定さ
れるものではなく、クレーン1の多段式アーム機構部1
0に容易に着脱でき、且つ、自然風の風力に耐えうる強
度を保持できる構造であればよい。
【0053】さらに、調整機構部40の構成も、図示に
限定されるものではなく、水平形風車54の回転軸の角
度を調整できる機構であればよい。
【0054】また、前記実施例の場合、水平形風車54
を例にとって説明したが、垂直形風車にも適用できるの
は勿論である。この場合、自然風の風向きに対して、垂
直形風車の回転軸が垂直方向になるように調整すればよ
い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動式風
力発電装置によれば、クレーンによって、風力発電機を
任意の場所に移動するようにしたため、広大な面積を有
する高所の設置場所を必要とすることなく、どこでも容
易に且つ迅速に発電させる効果がある。また、風車の回
転は、自然風によるものであるため、強制的に風車を回
転させるエネルギーを必要とすることなく、安価であ
る。
【0056】しかも、クレーンのアームの先端に風力発
電機を着脱可能にしたため、クレーンのアームを起立さ
せるだけで、風力発電機を高所に簡単に設置できる効果
がある。また、クレーンを稼動させる場合であっても、
クレーンのアームから迅速に風力発電機を取り外すこと
ができ、容易に且つ迅速に対処できる。
【0057】さらに、起立した状態のクレーンのアーム
の先端における風向きに対して、風車の回転軸の角度を
調整するようにしたため、自然風の風向きに対して最適
に位置するようになり、迅速に発電させるのに有効であ
る。
【0058】また、風力発電機の取付部が、クレーンの
アームの先端に着脱されるフレームと、フレームに固着
されたブラケットとから構成されているため、風力発電
機の着脱と支持とを簡単な構成で実現できる効果があ
る。
【0059】さらに、風力発電機の風車の調整機構部
が、取付部のブラケットに立設された支持板と、支持板
に回動自在に支持される取付台とから構成されているた
め、取付台の回動の際、手動又は自動の何れにも対応で
き、最も発電に適した状態にすることができる。
【0060】加えて、風力発電機を着脱する際、クレー
ンのアームを倒伏させた状態で、取付部のブラケットを
載置できる移動台車を用いるようにしたため、着脱作業
の効率が向上する。
【0061】また、移動台車に、風力発電により得られ
る電力を蓄電して所要の電力に変換するユニットを収納
するようにしたため、作業現場での電力供給が有効に行
われる。
【0062】また、本発明の移動式発電装置の発電方法
によれば、クレーンを利用することで、風力発電機の設
置場所を所望の場所に移動できると共に、風力発電機の
風車の回転軸を風向きに対して正対方向又は垂直方向に
調整することで、風力発電機の種々の風車に対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動式風力発電装置の全体構成を示し
た側面図である。
【図2】風力発電部の拡大側面図である。
【図3】風力発電部における取付部の斜視図である。
【図4】風力発電部を着脱する際の説明図である。
【図5】風力発電機の電力を所要の電力に変換するユニ
ットのブロック回路図である。
【符号の説明】
1 クレーン 2 車体 3 操作部 4 運転操作室 5 補助機構部 6 ワイヤ 7 ドラム 10 多段式アーム機構部 11 起伏アーム 12 起伏用シリンダ 12a 伸縮ロッド 13a 上段伸縮アーム 13b 中段伸縮アーム 13c 下段伸縮アーム 14 滑車 15 リング 16 フック 20 固定機構部 21 油圧シリンダ 22 支持脚 30 風力発電部 31 取付部 32 フレーム 33 取付片 34 取付穴 35 ブラケット 36 背板 37 支持体 37a 垂直部 37b 傾斜部 37c 水平部 38 第一補強リブ 39 第二補強リブ 40 調整機構部 41 回動部 42 取付台 43 支持板 44 支持部 45 支持板 46 角度ゲージ 47 支軸 50 風力発電機 51 支柱 52 ユニバーサルボール 53 軸受け部 54 水平形風車 55 支持棒 56 尾翼 60 移動台車 61 ユニット 62 バッテリ 63 インバータ 64 変圧器 65 箱体 66 扉 67 キャスタ 68 キャブタイヤケーブル 69 入力端子 70 出力端子 71 電力供給線 B ボルト N ナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然風による風車の回転により発電する
    風力発電機と、該風力発電機を任意の場所に移動させる
    クレーンとを有する移動式風力発電装置であって、風力
    発電機は、倒伏した状態のクレーンのアームの先端に着
    脱可能で、しかも、起立した状態のクレーンのアームの
    先端における風向きに対して、風車の回転軸の角度を調
    整可能に構成されてなることを特徴とする移動式風力発
    電装置。
  2. 【請求項2】 風力発電機の取り付けは、クレーンのア
    ームの先端に着脱されるフレームと、該フレームに固着
    されたブラケットとから構成された取付部によってなさ
    れることを特徴とする請求項1に記載の移動式風力発電
    装置。
  3. 【請求項3】 風力発電機の風車の回転軸の角度調整
    は、取付部のブラケットに設けられた支持板と、該支持
    板に回動自在に支持される取付台とから構成された調整
    機構部によってなされることを特徴とする請求項2に記
    載の移動式風力発電装置。
  4. 【請求項4】 風力発電機を着脱する際、クレーンのア
    ームを倒伏させた状態で、取付部のブラケットを載置で
    きる移動台車が用いられ、該移動台車には、風力発電に
    より得られる電力を蓄電して所要の電力に変換するユニ
    ットが収納されてなることを特徴とする請求項2又は3
    に記載の移動式風力発電装置。
  5. 【請求項5】 任意の場所で、自然風を利用して発電さ
    せる移動式風力発電装置の発電方法であって、任意の場
    所に移動させたクレーンのアームを倒伏させ、倒伏した
    状態のアームの先端に風力発電機を装着した後、風力発
    電機の風車の回転軸を、起立させたクレーンのアームの
    先端における風向きに対して正対方向又は垂直方向に位
    置するように調整することを特徴とする移動式風力発電
    装置の発電方法。
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